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鉄道駅等に固有の駅番号を割り振る制度 ウィキペディアから
駅ナンバリング(えきナンバリング、英: station numbering)は、鉄道路線に対してローマ字からなる路線記号と、鉄道駅に対して数字からなる駅番号を付与する制度である。また、駅番号に加えてローマ字3字からなるスリーレターコードを付けることもある。
概要、路線記号、駅番号の説明の後に、地方別の事例一覧を記載する。
世界的に普及しているラテン文字やアラビア数字を使うことで、現地語に疎い者にとって駅を識別しやすくなるとの判断から、東アジア、東南アジアを中心に一部の国の鉄道などで導入されている。ただし、路線記号か駅番号のどちらかが導入されていれば駅ナンバリングが導入されているといえる。
現在、日本の鉄軌道において駅ナンバリングを導入している区間が全くない都道府県は、岩手県、秋田県、山形県、福島県、新潟県、大分県、宮崎県の7つである。鳥取県は、駅番号は未導入だが一部区間に路線記号が導入されている。
日本における駅ナンバリングは、1984年(昭和59年)5月から長崎電気軌道が駅番号入りの駅名標を順次設置した[1]ほか、1996年(平成8年)10月から広島電鉄も導入した[2]。その後、2002年(平成14年)のFIFAワールドカップ開催に合わせて横浜市営地下鉄が導入、2004年(平成16年)に東京メトロ[注 1]と都営地下鉄が同時導入したのを皮切りに、導入が広まっている。駅ナンバリングの導入は、新線や新駅の開業、沿線での国際博覧会やオリンピックなどの国際的な行事の実施に伴うものが多い。また、導入と同時にラインカラーの導入や案内表示の多言語表記[注 2]化などが行われることが多い。
駅ナンバリングと同等のものとして、一部のバス路線は停留所に番号を付与する停留所ナンバリング(バス停ナンバリング)を導入している。実例としては東京BRTや南海ウイングバス南部・アルピコ交通(新島々営業所管内)など、またコミュニティバスではつくバスやコミュニティバスやわたなどが挙げられる。付番方式については駅ナンバリングと異なる例も多く、事業者ごとに様々である。
また、駅ナンバリングの拡大以前から、一部の鉄道事業者は駅を識別しやすくする目的で駅シンボルマークを導入している。各駅の駅名、周辺の名所や名物などにちなんだマークが制定されている。これは、非識字者の多い開発途上国の地下鉄が駅にシンボルマークを制定していることを参考にしている。実例として福岡市交通局や沖縄都市モノレール線(ゆいレール)、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)などが挙げられる。
路線記号は1つの路線や路線系統に1つ付与される。駅番号の記号部分を構成し、ラテン文字(英字)1 - 3文字からなる。英字の代わりにアラビア数字を用いることもある。東日本では同一地域内で路線記号が重複しないように考慮されることがほとんどだが、西日本ではあまり考慮されず、同一地域内での路線記号の重複が多く見られる。
路線記号の設定には、次の方法などがある。
特殊なケースとして、函館市電は2系統と5系統に異なる路線記号 (Y, D) を導入しているが、2系統と5系統の重複区間は2つの路線記号が1つの路線記号 (DY) のように案内される。
都営地下鉄大江戸線は「O (オー)」と「0 (ゼロ)」の混同を避けるため、英字表記の頭文字である「O (オー)」ではなく2文字目の「E」を採用している。
東京メトロ丸ノ内線は、本線と方南町支線の路線記号をそれぞれエムの大文字 (M) と小文字 (m) で区別していたが、英語アナウンスでの区別を図るため、方南町支線の路線記号を「m」から「Mb」に変更した[3]。
駅番号は原則、1つの駅に1つ付与される。記号と数字から構成されることが多く、記号部分には前述の路線記号が使われる。数字部分は「0」[注 3]または「1」から始まるアラビア数字の連番となっていることが多く、将来の延伸や他会社の路線との直通運転を考慮し「11」から始まる場合もある。「0」-「9」の番号は、「10」以降の番号と桁数を合わせるために、頭に0を付ける形で「00」-「09」のように2桁となっていることが多い。
本線から分岐する支線が存在する場合、次の付番方法などがある。
導入済区間上に新駅が設置された場合、次の付番方法などがある。
特殊なケースとして、韓国の釜山都市鉄道1号線は、路線記号 (1) と数字部分2桁からなる駅番号 (101 - 134) を付番していたが、新平駅 (101) より上り側の多大浦海水浴場駅へ延伸した際に、既存の駅番号を数字部分3桁からなる駅番号のように扱い、新線区間の駅に「095」-「100」を付番した。
スリーレターコードは駅番号が付番されている一部の主要駅に付けられる。空港コードを参考にしたもので、ラテン文字(英字)3文字からなり、駅名の略が用いられる。
国際的にはアムトラック(全米鉄道旅客公社)やイギリスの鉄道などで採用例があるが、日本国内の鉄軌道では現在、JR東日本のみが限定的に導入している(後述)。
北海道旅客鉄道(JR北海道)は、2007年10月1日から主要線区に導入した。中心となる札幌駅を (01) として(主に特急列車の運行系統の)方面別に記号を付け、札幌駅からの駅数で付番している。
函館市電は路線図などに記載している[6]。導入時期不詳。2つの系統の重複区間である湯の川停留場 - 十字街停留場間は、2つの路線記号(Y,D)が一体化し1つの路線記号(DY)のように案内される。
道南いさりび鉄道は2016年3月26日の開業時から駅ナンバリングを導入した[7]。ただし、五稜郭駅はJR北海道としての駅番号 (H74) のみが付番され、道南いさりび鉄道線のナンバリングは付番されていない。なお前身であるJR北海道江差線時代では、分岐駅である五稜郭駅を除く全駅でJR北海道の駅ナンバリング導入の対象外路線だった[8]。
日本の路線記号で小文字のラテン文字のみを使用しているのは道南いさりび鉄道線のみである(2016年11月までは東京メトロ丸ノ内線の方南町支線が路線記号「m」を使用していたが、路線記号「Mb」に変更した)。
弘南鉄道は、2020年10月10日から大鰐線に駅ナンバリングを導入した[9](終点から起点に向けて付番)。弘南線についても2021年4月12日に導入が発表された[10]。路線記号は弘南線が「KK」、大鰐線が「KW」。これと数字部分で構成される。
東海道線・伊東線、中央本線の一部区間は中部地方に属するが、関東地方からの連番となっているため一括して取り上げる。ただし大月駅以西の「CO」区間は全区間が中部地方に属する為、後述する。
JR東日本、東京モノレール、東京臨海高速鉄道は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据え、2016年4月に首都圏エリアの電車特定区間(E電区間)と東京モノレール羽田空港線、東京臨海高速鉄道りんかい線に駅ナンバリングを導入することを発表した[13][14][15]。また、JR線を示す「JR」の案内表示も導入し、複数路線の総称や、駅ナンバリングが導入されていない路線などに用いられる。
JR東日本では導入は段階的に実施され、まず2016年8月20日に目黒駅で最初のナンバリング付き案内を設置したのを皮切りに[16][17][18]、同年9月末までに東京都区内全駅・吉祥寺駅・三鷹駅・舞浜駅へ導入し[17][18]、その後、順次他の駅にも拡大された。
2018年以降は各支社主導で電車特定区間外への導入も行われている。また、電車特定区間内であっても、一部の運行系統(上野東京ラインや相鉄線直通列車)には設定されないこともあり、その場合は直通先の路線の駅ナンバリングが使用される。
JR東日本の路線記号はラテン文字(英字)2文字からなり、原則1文字目は「J」、2文字目は路線名の頭文字(重なる場合はその後の文字)となっている。中央本線の大月駅 - 小淵沢駅間のみ例外的に「CO」となっている。東京モノレールの路線記号は「MO」、東京臨海高速鉄道の路線記号は「R」1文字となっている。
番号部分はアラビア数字2桁からなり、東京駅が起点の路線は東京駅から、東京駅を起点としない路線および経由しない路線は南方または西方からそれぞれ付番し、山手線および武蔵野線は反時計回りに付番している。
JR東日本独自の制度として、一部の駅にIATA(国際航空運送協会)空港コードを模したスリーレターコードが導入されている(東京モノレール・東京臨海高速鉄道では未導入)。導入の対象は原則3つ以上の系統が乗り入れている(3つ以上の駅番号が設定されている)駅である。ただし、浜松町駅および高輪ゲートウェイ駅は2系統(山手線、京浜東北線)のみが乗り入れているが、例外的に導入されている。
東京地下鉄(東京メトロ)および東京都交通局(都営地下鉄)は2004年4月1日(帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の民営化と同日)から導入した[25]。方角を基準に定めており、基本的に西・南から東・北に向かって振られている。そのため、路線によっては駅番号01の駅が届出上における終点側の駅になる場合もある。
目黒駅 (N-01/I-01) - 白金高輪駅 (N-03/I-03) 間は東京メトロ南北線と都営三田線、和光市駅 (Y-01/F-01) - 小竹向原駅 (Y-06/F-06) 間は東京メトロ有楽町線と東京メトロ副都心線でそれぞれ線路、駅施設を共有しており、1つの駅に2つの駅番号が付番されている。同じ駅については路線記号のみ異なり数字部分は同じである。有楽町線と副都心線の小竹向原駅 (Y-06/F-06) - 池袋駅 (Y-09/F-09) 間はそれぞれ別の線路を使用しているが、途中の駅数が2駅で同数のため、数字部分は同じである。
駅ナンバリングの導入以前は、ラインカラーを付した「○」のみを路線記号として使用していた。
なお、東京地下鉄の新木場車両基地にある「総合研修訓練センター」には、「訓練線」と呼ばれる非営業線があり、設置されている案内表示での路線記号はK (Kunren) となっている(詳細は新木場車両基地#総合研修訓練センターを参照)。
東京都交通局の都電荒川線(東京さくらトラム)と日暮里・舎人ライナーは、2017年11月下旬から駅ナンバリングを導入した[29]。日暮里・舎人ライナーは開業当初、路線記号を持たず数字部分だけで構成されていたが、2020年東京オリンピック・東京パラリンピックを見据えて路線記号が導入された。なお、2023年に廃止された上野懸垂線には導入されなかった。
ゆりかもめは2006年3月27日に導入した。「YUrikamome」の「Y」が東京メトロ有楽町線で既に使われていたため、路線記号は「U」。
京成電鉄、北総鉄道、芝山鉄道は、2010年7月17日(成田スカイアクセス線開業日)から[30][注 4]、新京成電鉄は2014年2月から[31]それぞれ導入した。路線記号は京成が「KS」、新京成が「SL」、北総が「HS」、芝山鉄道が「SR」。これと数字部分で構成される[注 5]。
付番基準については、京成は京成上野駅を「KS01」として、本線など各路線ごとに本線との接続駅[注 6]の次の駅から[注 7]、北総・芝山は、京成との接続駅の次の駅から東へ向け連続番号を振っている[注 8][注 9]。
新京成を除き駅番号の二重付番を行わない方針を採っており、京成本線と京成他路線の分岐駅については本線の番号のみが付番され、北総と重複する京成駅のうち、東松戸駅・新鎌ヶ谷駅・千葉ニュータウン中央駅・印旛日本医大駅は、駅を管轄する北総の番号 (HS) のみが付番され、逆に起点の京成高砂駅は京成の番号 (KS) のみが付番される。実際には乗り入れ他社も含めて当該番号を案内に用いている。新鎌ヶ谷駅と京成津田沼駅はそれぞれ北総と京成の駅番号が設定されているが、新京成はそれらの駅にも駅番号を設定した。
また、都営浅草線との相互直通運転の境界駅である押上駅には先に浅草線の駅番号が付与されているが、京成としての駅番号も付与される。
京浜急行電鉄は2010年10月21日(羽田空港第3ターミナル駅 (開業時は羽田空港国際線ターミナル駅) の開業日)に導入した。路線記号は「KK / KeiKyū」。これと数字部分で構成される[注 5]。
付番方法は、本線上の駅 → 支線分岐駅 → 支線上の駅 → 本線上の駅の順(例 : 品川駅〜梅屋敷駅 → 京急蒲田駅 → 糀谷駅〜羽田空港第1・第2ターミナル駅 → 雑色駅…)で、例外的に本線の堀ノ内駅 - 浦賀駅間は支線、久里浜線は本線と同様に扱う。本線の下り基準で見た場合、堀ノ内駅を除く支線分岐駅の次の駅は番号が連続せず、支線の終点駅の次の番号に飛ぶことになる。
また、本線の泉岳寺駅は導入前から都営地下鉄浅草線としての駅番号 (A-07) が導入されていて、案内でもこれを用いている[33]。
東急電鉄は2012年2月上旬から[34][35]、横浜高速鉄道は同年9月下旬頃から[36][注 10]それぞれ導入した。
他社との相互直通運転の境界駅である渋谷駅、目黒駅、横浜駅、中目黒駅(現在日比谷線との直通運転は行っていない)、新横浜駅には他社の駅番号も付番されている。こどもの国線には第二種鉄道事業者である東急としての駅ナンバリングが導入されている。
路線系統別に路線記号を設定し、数字部分は同一系統内で番台区分していることが特徴で、路線記号と数字部分の間にはハイフンが入る。路線記号の最初の一文字は共通の「T」となっている。複数の路線が乗り入れている駅では春日部駅以外は二重付番を行わず、支線区は分岐駅の次の駅から順に付番する。
東京メトロとの相互直通運転の境界駅である押上駅・北千住駅・和光市駅には先に東京メトロの駅番号が付与されているが、東武としての駅番号も付与される。
西武鉄道は、2013年3月から導入した[41]。路線記号の最初の一文字を自社の頭文字の"S"としている点や路線記号を路線系統別に分けている点は東武鉄道などと、路線系統内では連番となっている点は京成電鉄などと共通している。所沢、東村山、小川、国分寺、萩山、多摩湖、西武球場前の各駅はそれぞれの路線系統ごとに付番される。
東京メトロとの相互直通運転の境界駅である小竹向原駅には先に東京メトロの駅番号が付与されているが、西武としての駅番号も付与されている。
京王電鉄は、2013年2月22日から導入した[42]。路線記号は京王線系統が「KO」、井の頭線系統が「IN」。数字部分は京成電鉄や西武鉄道などと同じく、路線系統内で連番となっている。両路線系統が接続する明大前駅には、京王線系統と井の頭線系統の両方の駅番号が付番されている。
都営地下鉄との相互直通運転の境界駅である新線新宿駅には先に都営新宿線としての駅番号 (S-01) が付与されているが、京王線としての駅番号 (KO01、京王線新宿駅と共通)も付与されている。
小田急電鉄、小田急箱根(導入当初は箱根登山鉄道・箱根ロープウェイ[注 11]・箱根観光船)は、2014年1月から順次導入した[43]。
新宿駅 - 箱根方面間は2社の鉄道・鋼索鉄道・索道・航路(小田急小田原線・小田急箱根)が通しで付番されているのが特徴である。この区間の路線記号はいずれも「OH」を用いるが、コーポレートカラーから小田急電鉄の区間は●青系、小田急箱根の区間は●赤系の色を用いて区別している。
小田急の他の鉄道路線の路線記号は江ノ島線が「OE」、多摩線が「OT」。箱根方面、江ノ島線、多摩線ともに番号部は複数の路線が乗り入れている駅では重複付番を行わず、江ノ島・多摩線は起点の次の駅から順に付番する。
代々木上原駅は先に東京地下鉄の駅番号(C-01)が付与されていたが、小田急としての駅番号(OH05)も付与されており、路線図などには各社線ごとに駅番号が記載されている。
なお、箱根エリアのバス路線(箱根登山バス・伊豆箱根バス・小田急ハイウェイバス・東海バス)では、2019年4月1日より各停留所に3桁の番号を付番する「バス停ナンバリング」を導入しており[44]、エリア内の案内表示では小田急箱根の駅ナンバリングとあわせて使用されている。また、彫刻の森駅や強羅駅などのように3桁の番号が無く、駅ナンバリングがそのままバス停ナンバリングを兼ねている例も存在する。
相模鉄道は、2014年2月下旬から導入した[45]。路線記号は「SO/SOtetsu」。これと数字部分で構成される。数字部分は相鉄本線が「01」、相鉄いずみ野線が「31」、相鉄新横浜線が「51」から順に付番され、本線と支線の分岐駅である二俣川駅、西谷駅では二重付番を行わず、支線は次の駅から順に付番される。
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスは、開業日の2005年8月24日から数字部分のみで導入した。2020年頃から公式ウェブサイトや路線図に路線記号も併せて記載されるようになった(数字のみの案内も引き続き使用)。路線記号は「TX」[47]。
宇都宮ライトレールは、開業日の2023年8月26日から導入した。
埼玉新都市交通は、2018年3月23日から導入した[49]。先行し、3月19日から駅名標の多言語表記も追加した。
埼玉高速鉄道は、2016年度から駅ナンバリングを導入した[50]。
数字部分は赤羽岩淵駅経由で相互直通運転する東京メトロ南北線の目黒駅を起点とした通し番号となっている。なお、赤羽岩淵駅にはすでに東京メトロ南北線の駅番号 (N-19) が付与されているが、埼玉高速鉄道としての駅番号も付与される。
東葉高速鉄道は、2014年3月15日から駅ナンバリングを導入した[55]。
東京メトロとの相互直通運転の境界駅である西船橋駅には先に東京メトロ東西線の駅番号 (T-23) が付与されているが、東葉高速鉄道の駅番号も付与されている。
多摩都市モノレールは、2018年2月から駅ナンバリングを導入した[57]。
横浜市営地下鉄は、2002年の2002 FIFAワールドカップに合わせて導入した。2008年3月30日から駅構内などで記号部と番号部の2行分かち書きがされている。
横浜シーサイドラインは2010年から数字部分のみで導入した。
湘南モノレールは江の島線に導入した。導入時期不明。路線記号は「SMR」。これと1桁の数字部分で構成される。路線記号に3文字を使用している唯一の路線である。
導入年不明。公式ホームページ[59]や路線図、実際の駅名標で確認できる。
JR東海は、2018年3月から在来線の一部に順次導入した[60]。対象駅は2021年3月13日時点のTOICA利用可能駅とTOICAエリア外主要駅(観光客が多い6駅)となっている。JR他社との境界駅にも、他社の導入状況に関わらず独自の駅ナンバリングが導入されている(熱海駅・米原駅・国府津駅・亀山駅)。
路線記号はラテン文字(英字)2文字からなり、1文字目は全路線共通で「C / JR Central」、2文字目は東海道本線を「A」として、下り方面に向かって分岐する路線順に「B」「C」...とアルファベット順で設定している(一部例外あり[注 12])。数字部分は起点を「00」として付番している。TOICAエリア外主要駅には、駅番号が付番されていない駅の数もカウントして付番している。
東海道線・伊東線、中央本線の一部区間は中部地方に属するが、関東地方からの連番となっているため「#JR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道」の項目で取り上げるが、大月駅以西の「CO」区間は全区間中部地方に属するのでここで紹介する。
また、2016年12月12日には「駅ナンバー」を大糸線(南小谷駅 - 松本駅間)に順次導入した[62]。数字部分のみで構成される(駅名標では数字上部に小さく「Ōito Line」と表記される)。番号はJR東日本管轄区間外(JR西日本管轄区間内)の糸魚川駅を起点とした通し番号となっている。
会社から公式発表が特になかったため、導入年並びに導入時期は不明。ただし2016年12月の時点で、駅配布用時刻表の表紙に表記されているほか、2017年11月時点では公式サイトの各駅個別記事に掲出されるようになった。また、駅名標にも記載される。なお、伊東駅にはJR東日本の駅番号 (JT 26) も付されているが、ナンバリングの実施は伊豆急行が先である。
富士山麓電気鉄道[63]では2011年7月1日、富士吉田駅の富士山駅への改称とともに本格実施。ただし、それ以前から一部では導入していた。
導入年不明。一部駅の駅名標には記載されていないが、駅掲出の時刻表・車内掲出の路線図などに表示されている。
2016年4月1日より導入。駅名標に記載[66]。
2017年3月上旬より導入。駅名標に記載。
導入年不明。公式ホームページ[59]や路線図、実際の駅名標で確認できる。
岳南電車は、2020年4月頃より導入[67]。沿線から見える富士山にちなみ、富士山をモチーフとした独自のデザインを使用する。
遠州鉄道は、2007年12月中旬から数字部分のみで導入した。2021年からは路線記号も導入されている(数字のみの案内も引き続き使用)。なお2007年4月1日、8月1日にそれぞれ駅名変更した遠州病院駅、美薗中央公園駅とその両隣の駅の計6駅は、駅名変更時から駅名標に先行導入していた。
2017年より導入。駅名標に記載。車内で発行される整理券と同じ番号になっている。
2017年より導入。駅名標に記載。終点側から起点側に向かって番号が増える形になっている。
導入年不明。公式サイトの時刻表[68]及び駅名標に記載。
2008年8月1日から導入[要出典]。ワンマン運転時に発行される整理券と番号は同じである。記号(英文字)は特に設定されていない。1と2はそれぞれ直通先の関西線四日市駅及び南四日市駅に宛がわれる。
豊橋鉄道では、2007年に路面電車の東田本線、2008年に渥美線に導入された。複数の路線を有する事業者であるが、記号部分(英字)を持っていない。
名古屋市営地下鉄では、名古屋市営地下鉄名城線の名古屋大学駅 - 新瑞橋駅間開業と環状運転開始日である2004年10月6日に全線全駅で導入された[69][70]。また、名古屋ガイドウェイバスや同日に旅客営業を開始した名古屋臨海高速鉄道でも同日に導入された。 愛知高速交通では2005年3月6日の開業時に導入された。これらは2005年日本国際博覧会(愛・地球博)に先立って中部運輸局が各社に呼びかけて実現したものである[71]。
愛知環状鉄道では、2004年4月1日から導入された。導入後の2005年3月1日に新駅が2駅開業しているが、導入時に予めその2駅も含めて付番されており、枝番等のない連続する番号になっている。
名古屋鉄道は、2016年3月14日以降順次導入した[73]。支線との分岐駅であっても、より幹線側の駅番号1つのみが割り振られる。
名古屋市営地下鉄との相互直通運転の境界である上小田井駅、赤池駅、上飯田駅には先に市営地下鉄の駅番号が付与されているが、名鉄としての駅番号も付与される。
三岐鉄道は、2024年6月末までに導入した。駅名標に記載。両線ともに他社線との接続駅でもある起点から付番している[74]。近辺ではSは桜通線が、Hは東山線及び近鉄天理線が先に使用しているが、考慮せずに英文字各1字+数字2桁のみの構成となっている。
富山地方鉄道は、2019年2月9日から軌道線系統、同年3月16日から鉄道線系統にそれぞれ導入し[75]、富山ライトレールから合併吸収した富山港線にも2020年3月21日から導入した。路線(系統)記号は鉄道線系統が「T」(Toyama) 、軌道線系統が「C」(Chiho)。駅番号は路線記号とアラビア数字二桁から構成される。同じ系統内での二重付番は行わない。
えちぜん鉄道と福井鉄道とでは、2017年3月25日より駅ナンバリングを導入することが発表された[81]。路線記号は、えちぜん鉄道が「Echizen」から「E」、福井鉄道が「Fukui」から「F」で、これと数字で構成される。また、両社とも番号については1桁番台の0詰めをしていない。
なお、両社の接続駅である田原町駅には、両社双方の駅番号(えちぜん鉄道:E26、福井鉄道:F24)が付与される。また、福井鉄道は京浜急行電鉄同様の方式で、起点のたけふ新駅を基準に途中の支線(駅前線)に向けて連続させる付番形態となっている。
ここでは近畿エリアの駅ナンバリングについて取り上げる。岡山・福山エリア、山陰エリア、広島エリアについては後述する。また、JR西日本は駅番号を「駅ナンバー」と呼称するため、以下はその呼称に従って表記する。
西日本旅客鉄道(JR西日本)は、2014年8月6日に近畿エリアに路線記号を導入することを発表し[82]、2015年3月14日から公式サイトの路線図に反映した[83]。また、2018年3月から主要路線に駅ナンバーを導入した[84]。
JR西日本は駅ナンバーを訪日外国人向けの付加サービスとして位置付ける関係上、国内の利用者への広報を積極的に行っていないため、自社の駅ナンバーは縦型の平仮名駅名標にのみ表記し、横型の駅名標には表記していない。また、複数路線の駅ナンバーが割り当てられている駅では、到着する列車が走行した路線を基準に表記しているため、出発する方面を基準とした駅名標のラインカラーとは一致しない場合がある(岡山・広島エリアも同様)。
路線記号は北陸線・東海道線・山陽線を「A」、大阪環状線を「O」とし、分岐駅順にアルファベット順でラテン文字(英字)を付与している(和田岬線、羽衣線を除く)。なお、2016年3月26日に作成された路線図では路線記号の前に小さく「JR」と表記されている[85]。
北陸線・東海道線・山陽線、大阪環状線との分岐駅を太字で表記する。
2012年2月23日、南海電気鉄道及び同社と直通運転をしている泉北高速鉄道、南海の子会社である阪堺電気軌道で駅ナンバリング実施が同時に発表された。路線記号は南海が「NK」、泉北高速鉄道が「SB」、阪堺が「HN」となる。
導入は南海・泉北高速鉄道(当時は大阪府都市開発)は2012年4月1日の和歌山大学前駅開業、ダイヤ改正と同時[86][87]、阪堺は同年3月下旬頃から順次実施されている[88]。
WILLER TRAINSによって運行される京都丹後鉄道では、会社からのアナウンスは特にないが、2015年、公式ホームページの運賃表において駅ナンバリングが確認できる。また、WILLER TRAINS移管後にリニューアルされた駅名標においても表記される[90]。
記号として宮福線を「F」、宮舞線(宮津線の宮津以東)を「M」、宮豊線(宮津線の宮津以西)を「T」とし、路線の接点にあたる宮津駅は路線記号が付かない。番号は宮福線の福知山駅を1として、終点の宮津駅の14まで順に振っていき、宮舞線・宮豊線は宮津駅の14を基準として番号を割り振っている。
大阪モノレールは、彩都線の阪大病院前駅 - 彩都西駅間が延伸開業した2007年3月19日から導入した。ただし、2006年10月6日に駅ナンバリングの導入を発表し、同月下旬から駅ナンバリングに対応した路線図、駅名標を順次取り付けた。数字部分のみで構成される。
大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、導入時は大阪市交通局)・北大阪急行電鉄・大阪港トランスポートシステム(OTS、路線は後に大阪市交通局に編入)は、2004年7月1日から導入した[91]。
Osaka Metro各路線の駅番号は数字部分が原則として「11」から始まるのが特色であり、相互直通運転を行っている鉄道路線の駅が駅番号を付番する際は、これに連続するように付番する[注 14]。
近畿日本鉄道(近鉄)のけいはんな線では、生駒駅 - 学研奈良登美ヶ丘駅間が延伸開業した2006年3月27日から大手私鉄では初めて導入された。その後、他の路線についても2015年8月20日より順次導入した[93](ただしロープウェイの葛城索道線は対象外となっている)。
記号部は、主要路線である難波・奈良線、京都・橿原線、大阪線、名古屋線、南大阪・吉野線にA - Fのアルファベットを付け(Cはけいはんな線に先行して付されている)、その支線に対してはG - Pのアルファベットを付け、鋼索線ではY - Zのアルファベットが付される。
先行して付番されているけいはんな線を除いて、番号部分の付番法則は極めて独特で、大和八木駅(B39・D39)・大和西大寺駅(A26・B26)・伊勢中川駅(D61・E61・M61)のように、複数の路線が交差して乗り入れている分岐駅は路線ごとにナンバリングが付番されるものの、番号部分が一番大きいものに揃えられており、分岐駅の一つ手前の駅との間に欠番が生じている。支線区のナンバリングは、分岐駅からの続番となっている。
奇しくも、来日観光客の多い京都駅 - 吉野駅・近鉄奈良駅・賢島駅のルートに01から順番に付されることになっている。京都線(B)京都駅の01から始まり、吉野線(F)吉野駅は57、奈良線(A)近鉄奈良駅は28、志摩線(M)賢島駅は93といった具合である。このため、橿原線(B)と吉野線(F)の間では軌間が異なり直通運転が出来ないにも拘らず連続付番となっている。
阪急電鉄(阪急)および能勢電鉄では、2013年12月21日から導入された。
阪急阪神ホールディングス傘下にある阪急電鉄(阪急)・阪神電気鉄道(阪神)は、2013年4月30日に同時に実施を発表した。阪急では、京都本線西山天王山駅が開業した2013年12月21日に導入された[94]。路線記号は「HanKyu」から「HK」となる。路線群毎に番台区分されており、路線群内では連番となっている。重複付番はなく、本線から支線が分岐する形態の乗換駅に加え、本線と支線が交差する乗換駅についても本線としての番号が付与されている。番号にハイフンが付くのは公式にて発表された資料とLED式車内案内表示装置での表示のみで、駅名標などでは各ラインカラーの文字で上にHK、下に番号、丸を囲む形となる。
能勢電鉄では、阪急と同時に2013年12月21日から導入された。路線記号は「NoSe」から「NS」となる。また、阪急と異なり記号部と番号部の間はハイフンがなく、阪急と同様に路線毎に番台区分されている。なお、2023年に廃止された鋼索線には導入されなかった。
実施については上記の通り阪急と同時に発表されたが、阪神電気鉄道(阪神)では、2014年4月に導入された[95]。路線記号は「HanShin」から「HS」となる。また、阪急と異なり記号部と番号部の間はハイフンがなく、阪急と同様に路線毎に番台区分されている(本線・神戸高速線は連番)。なお、他事業者管理の共同使用駅である西代駅(山陽電鉄)・大阪難波駅(近鉄難波線)については発表時点で協議中となっていたが、このうち山陽電鉄との共同使用駅である西代駅に関しては、山陽電鉄の駅ナンバリング導入に伴い阪神・山陽両社の駅ナンバリングを与えることとなった[96]。また、大阪難波駅も導入当初は阪神側の駅ナンバリングのみが付与されたが、2015年8月に近鉄の駅ナンバリング導入に伴い、近鉄側の駅ナンバリングも付与されることになった[97]。
山陽電鉄では2014年2月7日に駅ナンバリングの導入が発表された。直通先である阪神と合わせた2014年4月1日に導入され、阪神の駅ナンバリング発表当初協議中として導入未定であった西代駅には、阪神が「HS 39」を、山陽電鉄が「SY 01」を附番し、それぞれ併記することとなった。路線記号は「SanYo」から「SY」となり、阪神同様ハイフンがなく、路線毎に番台区分される形式となっている[96]。
神戸電鉄では、2014年4月1日に導入された[98]。路線記号は「KoBe」から「KB」となっている。神戸高速線と有馬線が続番として一体的に付番されているが、それ以外は線区ごとに番台区分されている。
京阪電気鉄道では、2014年4月1日から導入された[99]。路線記号は京阪線系統は「KeiHan」から「KH」を、大津線系統は「OTsu」から「OT」を使用し、これと数字で構成される。また、長らく駅名標などには表示されておらず、各駅の運賃表のみに表示されていた[100] が、駅名標にも表示されるようになった。ただし、京阪線と大津線でサインシステムが異なる関係上、駅ナンバリングの文字デザインも異なっているが、2017年より順次実施中のサインシステム再統一を機に大津線の文字デザインは京阪線のそれと合わせられた。
2014年11月26日に駅ナンバリングについて公式発表された際は、鋼索線をのぞく京阪線系統の駅のみが付番の対象とされ、大津線系統の駅に関しては導入が予告されているのみであったが[101]、大津線・鋼索線も後に導入され、公式ホームページの各駅案内などで確認できる[注 16]。
京福電気鉄道嵐山線(嵐電)では、2007年3月19日から導入された。2016年4月1日に撮影所前駅が開業したのに合わせ、全線で駅番号の振り直しが行われた[102]。
叡山電鉄では、2008年10月19日から導入された。全駅通し番号で、叡山本線、鞍馬線の順につけられる。記号は「E」で、これと数字から構成される。
近江鉄道からの正式発表はないが、2018年頃より、路線図・車内案内表示装置・駅名標に順次導入されている。整理券番号に合わせ、京浜急行電鉄同様、本線→支線に向かって連続するように付番されている。OR22 - OR25は欠番となっている。
和歌山電鐵では、会社からのアナウンスは特にないが、2015年、公式ホームページの路線図において駅ナンバリングが確認できる。また、駅名標への表示も順次行われている。
ここでは岡山・福山エリア、山陰エリア、広島エリアの駅ナンバリングについて取り上げる。近畿エリアについては前述した。また、JR西日本は駅番号を「駅ナンバー」と呼称するため、以下はその呼称に従って表記する。
西日本旅客鉄道(JR西日本)は、2014年8月6日に広島エリアに路線記号の導入を発表し[82]2015年3月14日から公式サイトの路線図に反映[83]、2015年9月17日に岡山・福山エリアに路線記号の導入を発表し[103]2016年3月26日から使用開始[104]、2016年2月4日に山陰エリアに路線記号の導入を発表した[105]。また、2020年9月から岡山・福山エリア、広島エリアの主要路線に駅ナンバーを導入した[106][107]。
JR西日本は駅ナンバーを訪日外国人向けの付加サービスとして位置付ける関係上、国内の利用者への広報を積極的に行っていないため、自社の駅ナンバーは縦型の平仮名駅名標にのみ表記し、横型の駅名標には表記していない。また、複数路線の駅ナンバーが割り当てられている駅では、駅名標のラインカラーとは一致しない場合がある。
路線記号は、岡山・福山エリアは岡山駅、福山駅を基準に、山陰エリアは伯備線を除き東側の路線から順に、アルファベットを付与している。また、広島エリアはラインカラーの頭文字のアルファベットを付与している。
なお、山口エリアに関しては、2024年2月現在もほとんどの路線で未導入である。東端の山陽本線岩国駅・和木駅及びJR九州の駅ナンバーが付与された西端の下関駅のみに留まっている。
岡山電気軌道では、2017年5月に路線記号の導入を実施し、ラインカラーも改めて制定した[109]。記号は運行している2つの系統の両方が経由する岡山駅前停留場 - 柳川停留場間は両方の系統の記号が付されている。これに付随しての駅ナンバリング実施のアナウンスは無かったが、2018年時点のおかでんチャギントン電車のホームページの路線図において駅ナンバリングが確認できる[110]。また、駅名標への表示も順次行われている。
2019年より導入。駅名標への記載はなく、駅掲出時刻表やポケット時刻表にのみ記載されている。
広島電鉄は1996年(平成8年)10月より導入した[2]。番号は広島駅停留場、および本線を基準にして付番されている[2]。
導入年不明。駅名標やホームページにて提供される時刻表に表示されている。路線記号はなく数字のみで構成され、北松江線、大社線の順に連続する番号が与えられる。
JR四国、阿佐海岸鉄道、土佐くろしお鉄道では、2006年3月1日に本四備讃線を除く全線で導入され、JR四国はJRで初めて駅ナンバリングを導入した。なお、その後阿佐海岸鉄道は鉄道からDMVへの運行形態の変更により駅ナンバリングが削除されている。
路線記号は系統別に導入され、路線名、経由駅、愛称の略からとられている。そのため1路線が2つ以上の路線記号を持つことがある。番号部分は県庁所在地の駅に「00」を割り当て、複数系統の乗り入れる駅では重複付番を行う。本四備讃線には導入されていないが、JR西日本との境界駅である児島駅以北には、JR西日本としての路線記号や駅ナンバーが導入されている。ナンバリング導入後に開業した駅には枝番を付番する。
伊予鉄道では、2015年(平成27年)6月に駅ナンバリングを導入した。駅名標に記載。付番の方法は郊外電車と市内電車(松山市内線)で独立しており、路線記号は郊外電車にのみ「IY」が与えられる。
郊外電車は高浜線、横河原線、郡中線の順に連続した番号を付番し、高浜線からバス連絡を行う松山観光港にも番号が付されている。市内電車はまず環状線系統を松山市駅から始めて時計回りに付番し、次に環状線から分岐し道後温泉駅へ向かう系統、本町六丁目停留場へ向かう系統の順に連続した番号を付番する。
JR九州では長らく駅ナンバリングが導入されなかったが、2018年9月30日から北部九州エリアの在来線に駅ナンバリングを順次導入する[111]。
路線記号はアルファベット2文字で、1文字目は全路線で「J」(JRの頭文字)とし、2文字目はAからKのアルファベットを割り振っている。ただし、「JA」「JB」ならびに「JC」の区間の起点となる博多駅のみは路線記号を付けずに「00」とする。また、鹿児島本線については博多以北と博多以南で路線記号を分けている一方、山陽本線は鹿児島本線博多以北と同じ路線記号を共用して番台のみ区分している。筑豊本線は、運行系統によって路線記号を3つに分けている。
福岡市交通局(福岡市地下鉄)では2011年1月24日から3月上旬にかけ、各駅に順次導入された[113][114]。交通局ウェブサイトの路線図では、従来から使用していた駅シンボルマークと駅番号を併用している[115]。
北九州高速鉄道では、小倉線において導入されている。導入時期は不明。
平成筑豊鉄道では、2019年10月1日より順次、駅ナンバリングを導入することが発表された[118]。路線記号は全社で「HC」に統一しており、これと数字で構成される。伊田線と田川線は連続した形で「1」から付番され、糸田線は「51」から付番されるが、糸田線の分岐駅である金田駅では二重付番を行わない。また、門司港レトロ観光線(北九州銀行レトロライン)には導入していない。
長崎電気軌道では、昭和末期から既に駅ナンバリングを導入していた。1984年(昭和59年)5月30日に宝町(下り)と大波止(上り)に試験的に設置された停留場名表示板において初めて停留場番号が表示された。その後、9月から10月にかけて長崎駅前や築町(現・新地中華街)には上り下りとも番号入りの表示板が設置されたほか、他の主要停留場にも下りまたは上りに設置され、その後、順次設置が進められた[1]。1985年(昭和60年)発行の社史『ふりかえる二十年のあゆみ』には、1984年(昭和59年)9月中旬から各電停にローマ字入り標示板を逐次設置したと記されており、そこに駅番号が入った電停標示板の写真が掲載されている[119]。全停留所通し番号で、本線(赤迫線→本線)、蛍茶屋線、桜町線、大浦線の順につけられる。2012年、駅名標の番号欄(停留所名の左に○囲み数字で表示されている)が新デザインに変更され、白地に黒、数字を囲う○印が系統を表す色(青・赤・黄・緑)に変更された。なお、2 - 3系統が重複して走る区間の停留所はその分だけ○の色の数が多くなっている。
熊本市交通局(熊本市電)では2011年3月1日に導入され、同時に運行系統・一部停留所の名称変更なども行われた[120]。利用者の多いA系統の停留所には(A・B両系統の共通区間も)記号を付さないのが特色である。
両系統が乗り入れる辛島町停留場 (8) - 健軍町停留場間の停留場は、A系統の番号だけが付けられる。
肥薩おれんじ鉄道では2019年10月1日から導入(ただし、各駅時刻表や運賃表には2019年3月16日ダイヤ改正時から掲載されている)。アルファベットはOR (Orange Railway)。
くま川鉄道では、当初は湯前線の時刻表や運賃表のみ記載、のちに駅名標にも駅番号を表示。
鹿児島市交通局(鹿児島市電)では、2018年4月の正式発表以前から、各停留所に駅ナンバリングを記してある。以前は系統番号を使用して「1-01」「2-01」などと表記していた[122]が、2018年4月の正式発表以降は「I01」「N01」に改められている[123]。両系統がまたがる区間は、番号を2つ付与している(ただし、起点が同じであるため、数値は同一)。
沖縄都市モノレールでは、沖縄都市モノレール線各駅の駅名標および車内液晶画面と自動券売機の運賃表で表示している。石嶺駅 - てだこ浦西駅間は2019年10月1日の開業とともに導入。
(路線記号)+(駅番号2ケタ)による表示。ハイフンやスペースによる区切りは付かない。
2010年5月現在、10号線のみ導入されている。支線の各駅は枝番を採用している。
広州地下鉄は利用者の利便を図り、2016年8月29日から同年末にかけて各駅に駅番号を順次追加した[124]。それ以降に開業した各駅にも同じく駅番号がついている。
各駅に導入されている。
ラインカラーの頭文字(ラインカラーが赤ならその路線の頭文字はRedのRである。藍線と棕線は頭文字が重複する為2文字になる。)に番号を付する。また、保線用と思われる線路配線図(一般の乗客から見えるところにある)にも記されている。運行系統でみた場合は同一系統でも路線ごとの番号の連続性がなかったが、 2016年から2017年にかけて段階的に全線全駅でラインカラーの頭文字+2桁の通し番号によるナンバリングが採用されることになった[125][126][127]。なお、駅番号の割当も再編されるため番号が大きく変わる駅も多数発生する。
台北捷運(北捷)既存路線網との重複を避け、かつ接続する北捷路線との相似性を打ち出すために淡色系が採用されている。最初の路線となる淡海軽軌は北捷淡水線の紅色に対して朱色(現地表記は朱紅色)となっている[128]。
2017年3月2日の開業時から導入されている。桃園捷運の駅番号は、計画時の番号がそのまま旅客案内に使われているため、当初の予定では計画されていなかった機場旅館駅、二重駅(未開業)、輔大医院駅(未開業)には枝番が付番される。
計画・建設中は他の国内事業者同様にラインカラーの頭文字が使用されていたが、開業直前に(路線番号)+(駅番号2ケタ)による表示する様式に改められた。緑線は市内最初の路線であることから路線番号1を先頭に付番している。103から始まっているのは計画中の延伸構想を前提としており、起点の北屯総站駅が枝番扱いなのは旧社と車両基地(北屯機廠)を結ぶ入出庫線上に追加されたことによる[130]。
首都圏電鉄では、1983年の2号線の完全開業と同時に1、2桁の駅番号が2号線に限って導入された。その後1988年ソウルオリンピック・パラリンピックの開催を見据え、1985年の3号線、4号線開業と同時期に、ソウル特別市地下鉄公社全線、一山線、果川線、盆唐線に導入された。ソウル特別市都市鉄道公社では、当初より3桁の駅番号が導入され、2000年に他路線も路線番号が追加され原則3桁となった。 一部の支線では「P」(Point) が、KORAILの運営する路線の一部では「K」(Korail) が路線番号の前に追加され、また、枝番が用いられることもある(例 : P144-1、K315)。
乗り換え駅の半月堂駅(130/230)、青蘿の丘駅(229/329)で、それぞれの駅番号の下2桁を合わせるように付番されている。
バンコク・スカイトレイン (BTS) は、サイアム駅 (CEN / CENtral) を中心とし、その隣駅を1番として東西南北の各方角に向かって付番している。
インドネシア国鉄が2020年末に駅ナンバリングを導入[132]。インドネシアの駅ナンバリングの形式はすべて日本と似ている。
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