武庫川団地前駅(むこがわだんちまええき)は、兵庫県西宮市上田東町にある阪神電気鉄道武庫川線の駅である[1]。駅番号はHS 51。同線の終着駅。
付記
- 1943年(昭和18年)11月21日に武庫川駅 - 洲先駅間が開業した際の洲先駅がほぼこの武庫川団地前駅の位置に相当する。洲先駅は1948年の運転再開時に現在に近い位置に移転したが、旧ホーム跡は長らく残されていた。
- 開業後ほどなくして未成線であった今津出屋敷線と結ぶべく、洲先駅先より尼崎市内に位置する前大浜までの間が戦時中に建設され、旧ホーム跡より武庫川土手を上る築堤や、武庫川に架橋するための橋脚が設置されたがすぐに終戦を迎え、建設目的を逸したため建設は中断。築堤と橋脚は長らく放置されたが、築堤は後述する武庫川車両工業の工場建設のために、橋脚は1990年前後まで残されていた。
- 昭和30年代には、隣接して武庫川車両工業の工場が立地するようになった。同工場は阪神の電車を製造していて、新車は同工場から武庫川線経由で阪神本線に搬入されていた。のちに同工場が市内の鳴尾浜に移転したため、旧ホーム跡を含む留置線は撤去され、更地となっていた。
- ようやく、1984年に旧線路敷を復活する形で武庫川団地前駅まで延伸することになったが、それまで旧線路敷には三線軌条が工場跡の更地(旧洲先駅ホーム跡)まで残されていた。
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅だが、実際には改札口のある東側ホームのみの片面1面1線しか使用されていない。使用されていない西側のホームは施錠されており、立ち入ることができず、当該線路の場内・出発信号機も設置されていない。ただし電化はされており、どちらのホームも列車の使用が可能な状態にはある。通常使用されている線路はシンプルカテナリ、使用されていない線路はコンパウンドカテナリの架線が使用されている。
自動券売機、自動改札機、自動精算機を備えているが、終日無人駅である[1]。
発着する電車はすべて武庫川行きである。
のりば
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ホーム | 路線 | 行先 |
東側 |
■武庫川線 |
東鳴尾・武庫川方面 |
西側 |
(未使用) |
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線路側から見たホーム
ホーム
駅前にある赤胴車を模した自販機
武庫川団地[1]・鳴尾浜(流通団地)の最寄り駅である。
以下の施設は当駅から距離があり、徒歩で約15分程度。甲子園駅からの路線バスでもアクセスできる。
バス路線
- 阪神バス
- 駅前に「武庫川団地駅前」停留所がある(停留所名は「武庫川団地前駅」でも「武庫川団地前駅前」でもない)。高須東線の末端部ループの一方通行区間内にあり、全てのバスが武庫川団地および高須東エリア内を過ぎてから当停留所を経由して阪神甲子園方面へ向かうため、武庫川線から乗り換える意味はほぼない。武庫川団地および高須東エリアへアクセスするのであれば、当駅から徒歩よりも、甲子園駅からバスに乗車する方が本数も多い上、武庫川線と本線の乗換駅である武庫川駅が特急(直通特急含む)が通過するのに対し、バスだと特急(平日朝の上りの直通特急を除く)停車駅の甲子園駅に行くため利便性が高く利用客はそちらに流れる。これが武庫川線が複線化されない理由の一つになっている[注 3]。
- 高須東線 阪神甲子園・JR甲子園口方面行き(曜日・時間により経由地に相違あり。JR甲子園口行きの中は阪神甲子園を経由しない便もある)
- 阪神電気鉄道
- 武庫川線
- 洲先駅 (HS 52) - 武庫川団地前駅 (HS 51)
出典
“営業運転始まる 阪神電鉄武庫川線延長区間”. 交通新聞 (交通協力会): p. 2. (1984年4月6日)
“阪神間の鉄道分断状態”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年1月19日)
“被災地の鉄道この1年”. 交通新聞 (交通新聞社): pp. 6-7. (1996年1月17日)
“[アラカルト]3月20日=兵庫 ◆駅ナンバリング、神鉄が導入”. 読売新聞(大阪朝刊) (読売新聞大阪本社): p. p.32. (2014年3月20日)
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