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兵庫県西宮市にある阪神電気鉄道・阪急電鉄の駅 ウィキペディアから
今津駅(いまづえき)は、兵庫県西宮市にある、阪神電気鉄道(阪神)・阪急電鉄(阪急)の駅。駅番号は阪神がHS 16、阪急がHK-21。
阪神の本線と阪急の今津線(通称・今津南線)が接続し、このうち今津線は当駅を始発駅とする[1]。
阪急と阪神の駅はペデストリアンデッキで結ばれている[2]。この連絡通路にはエレベーターも2か所設置されており、バリアフリーにも配慮されている。
今津線の西宮北口駅 - 今津駅間延伸に伴い、阪神と阪急の接続駅として双方ほぼ同時に開設された駅である。なお、当駅の開業前は隣駅の久寿川駅が今津駅を名乗っていた。
開業以来地上駅であったが、平成期に阪急・阪神ともに高架化された[1][2]。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅[2]。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
改札口・コンコースは2階にあり、1か所のみ[2]。ホームは3階にある[2]。ホームは高架化の際に延伸され、有効長は19m級車両6両編成分(約120m)から8両編成分(約160m)となった。のち、2019年3月に大阪側にホームを約10m延伸し有効長は約170mとなった[13]ことで、近畿日本鉄道の21m級車両8両編成の停車も可能となった。高架化の際に延伸された箇所は20年近く使用されなかったが、2020年3月14日のダイヤ改正より土曜・休日の快速急行の殆どが8両編成となったため、同日より使用開始。またこれに合わせて、足元の乗車目標が青色○(阪神車)、赤色△(近鉄車)とも1〜8に変更された。
コンコースはエキーマ今津(後述)2階部分と直結している[2]。
区間特急・急行・区間急行停車駅であり[2]、平日朝ラッシュ時以外は快速急行も停車する[注 1]。
← 梅田方面 |
→ 三宮・元町方面 |
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凡例 出典:[16] |
島式ホーム1面2線を有する高架駅[1]。改札口は2階にあり、阪神電車寄りに1か所のみ[1]。ホームは3階にあり、有効長は4両編成対応となっている。2024年にはホームにワンマン運転支援用のホームセンサーが設けられている。
券売機の隣には売店(ラガールショップ)があったが閉店している。その対面にはかつてほっかほっか亭が営業していたが閉店し、その後は金券ショップ → マッサージ店 → 理髪店となっている。
阪神国道駅との駅間距離は700メートル強しかない。これは阪急電鉄で最も短い駅間距離であり、直線でもあるため互いの駅同士が肉眼で確認できる(電車の動きもよく分かる)。駅高架化の際に駅間距離が短縮され、その影響で甲東園駅までが初乗り区間(大人150円)となるなど一部の駅で当駅までの運賃が値下げされた。
通常は2号線(画像参照)に発着するが、今津行き最終のみ(今津駅到着後は回送として折り返す)は1号線を使用する。
今津線が当駅まで延伸した当時は現在とほぼ同じ位置に駅があり、阪神本線とはL字接続であった。後に今津駅は編成増強などもあり、約200メートル南へ移転し、現在ある阪神今津駅北側のロータリーのあたりで塚口駅のようなほぼ直角の単線急カーブとなりながら、阪神本線とほぼ平行になるよう延伸された[1]。
今津線の線路は、駅移転時に戦時中の軍需物資輸送を目的として阪神本線と繋げられた[1][17]が、戦後に阪急車両が久寿川駅まで暴走した[注 2]こともあって事故後に分断された。
阪急今津駅が高架化工事で仮ホームに移転するまで(#歴史も参照)は、阪急今津駅は2面1線、阪神今津駅は2面2線の構造であった。北側から順に、阪急の降車ホーム、阪急線路、阪急の乗車ホーム、そしてその南側に金網を挟んで阪神の上りホームがあり、阪神の上下線路を挟んで阪神の下りホーム、という構造であった。
阪急は上記の通り、かつては阪神と線路が繋がっていたこともありホームは頭端式ではなく、分断されてからも両方のホームが繋げられることはなかった。また、ホームの有効長は6両編成が停車できる長さである120mほどあったが、1984年に西宮北口駅で今津線が分断されて以降は3両編成しか発着しなくなったため、ホーム中央部には柵が設けられ、東側の3両編成分には立ち入りできなくなった。なお、降車ホームと乗車ホームとで改札口は分離されており、阪神への乗り換えは踏切を渡る必要があった。また、阪急ホームの北側には阪神の保線車、事業用車などが留置される線路が伸びていたが、これらは堀切信号場に移設されている。
阪神も阪急同様に改札口は上下線それぞれのホームに1か所ずつ設けられていたが、構内地下道が設けられており、上下線間の移動は改札を出る必要はなかった。なお、阪急、阪神ともに改札口は神戸方面端部にあった。
阪急と阪神下りホーム相互の乗り換えは、改札口のに西側にあった地下道(現在は廃止)か、市道今津西線の踏切を横断しての連絡であった。
2023年11月平均の乗降人員は33,775人で、阪神全線では大阪梅田駅・神戸三宮駅・甲子園駅・尼崎駅・西宮駅・西九条駅・大阪難波駅に次いで第8位。特急通過駅では最も多い。
各年度の11月平均利用状況は下表の通り。
2023年(令和5年)の通年平均乗降人員は23,081人である。阪急電鉄全駅中第30位[統計 2]。今津線単独駅では長らく甲東園駅をはじめとした北線の駅を下回る状態であったが、最新データでは最も多くなっている。
各年次の1日平均利用状況の推移は下表の通り。
年次 | 乗車人員 | 降車人員 | 乗降人員 | 増減率 | 順位 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年(平成28年) | 12,109 | 12,089 | 24,198 | 36位 | [阪急 1] | |
2017年(平成29年) | 24,320 | 0.5% | 36位 | [阪急 2] | ||
2018年(平成30年) | 24,226 | -0.4% | 36位 | [阪急 3] | ||
2019年(令和元年) | 24,632 | 1.7% | 35位 | [阪急 4] | ||
2020年(令和 | 2年)18,037 | -26.8% | 35位 | [阪急 5] | ||
2021年(令和 | 3年)19,195 | 6.4% | 31位 | [阪急 6] | ||
2022年(令和 | 4年)21,380 | 11.4% | 31位 | [阪急 7] | ||
2023年(令和 | 5年)23,081 | 8.0% | 30位 |
2007年次から2015年次までのデータは平日限定となっていた。
年次 | 乗車人員 | 降車人員 | 乗降人員 | 増減率 | 順位 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|
2007年(平成19年) | 10,192 | 10,162 | 20,354 | 45位 | [阪急 8] | |
2008年(平成20年) | 10,702 | 10,685 | 21,387 | 5.1% | 41位 | [阪急 9] |
2009年(平成21年) | 11,182 | 11,121 | 22,303 | 4.3% | 39位 | [阪急 10] |
2010年(平成22年) | 11,634 | 11,579 | 23,213 | 4.1% | 38位 | [阪急 11] |
2011年(平成23年) | 12,058 | 12,009 | 24,067 | 3.7% | 37位 | [阪急 12] |
2012年(平成24年) | 12,384 | 12,352 | 24,736 | 2.8% | 37位 | [阪急 13] |
2013年(平成25年) | 12,521 | 12,487 | 25,008 | 1.1% | 37位 | [阪急 14] |
2014年(平成26年) | 12,717 | 12,668 | 25,385 | 1.5% | 37位 | [阪急 15] |
2015年(平成27年) | 12,802 | 12,796 | 25,598 | 0.8% | 36位 | [阪急 16] |
近年の1年間の乗車人員は以下の通り。なお下表内の数値の単位は全て「千人」である。
年度 | 年間乗車人員 | 出典 | |
---|---|---|---|
阪神 | 阪急 | ||
2003年(平成15年) | 3,844 | 3,608 | [西宮市 1] |
2004年(平成16年) | 3,971 | 3,551 | [西宮市 1] |
2005年(平成17年) | 3,971 | 3,612 | [西宮市 1] |
2006年(平成18年) | 4,069 | 3,697 | [西宮市 1] |
2007年(平成19年) | 4,232 | 3,939 | [西宮市 1] |
2008年(平成20年) | 4,325 | 4,005 | [西宮市 1] |
2009年(平成21年) | 4,615 | 4,086 | [西宮市 2] |
2010年(平成22年) | 4,986 | 4,306 | [西宮市 3] |
2011年(平成23年) | 5,090 | 4,502 | [西宮市 4] |
2012年(平成24年) | 5,346 | 4,716 | [西宮市 5] |
2013年(平成25年) | 5,593 | 4,960 | [西宮市 5] |
2014年(平成26年) | 5,804 | 5,203 | [西宮市 5] |
2015年(平成27年) | 5,965 | 5,270 | [西宮市 5] |
2016年(平成28年) | 6,107 | 5,324 | [西宮市 6] |
2017年(平成29年) | 6,139 | 5,249 | [西宮市 7] |
2018年(平成30年) | 6,166 | 5,406 | [西宮市 8] |
2019年(令和元年) | 6,219 | 5,387 | [西宮市 9] |
2020年(令和 | 2年)4,792 | 4,113 | [西宮市 10] |
2021年(令和 | 3年)5,049 | 4,449 | [西宮市 11] |
2022年(令和 | 4年)5,597 | 4,744 | [西宮市 12] |
パチンコ店、居酒屋、カラオケ店、ラブホテルなどがある歓楽街である。以前は、TOHOシネマズ西宮OSができるまで西宮市内で最後の映画館となっていた「今津文化」があった。同館はピンク映画のみ上映していたが、阪神・淡路大震災後の一時期は、通常の映画を上映していた。
この他、南側にやや離れた臨港線沿道には多数のロードサイド店舗が集まっている。
市道今津西線沿い、阪急今津駅前に阪神今津駅前停留所がある。
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