中目黒駅
東京都目黒区にある東急電鉄・東京地下鉄の駅 ウィキペディアから
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中目黒駅(なかめぐろえき)は、東京都目黒区上目黒三丁目にある、東急電鉄・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。目黒区の駅では最も東に位置する。目黒区の行政・商業・交通の中心的な駅として機能している。
中目黒駅 | |
---|---|
なかめぐろ Naka-meguro | |
所在地 | 東京都目黒区上目黒三丁目4-1 |
所属事業者 |
東急電鉄 東京地下鉄(東京メトロ) |
電報略号 |
ナメ(東京メトロ) (東急では電報略号は非採用) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
(東急電鉄)-2023年- [東急 1]170,450[* 1]人/日 (東京メトロ)-2023年- [メトロ 1]193,274[* 2]人/日 |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)8月28日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■東急東横線 |
駅番号 | TY03 |
キロ程 | 2.2 km(渋谷起点) |
所属路線 | ●[1]東京メトロ日比谷線 |
駅番号 | H01[1] |
キロ程 | 20.3 km(北千住起点) |
備考 | 共同使用駅(東急電鉄の管轄駅)[2] |
東急東横線と、東京メトロ日比谷線が乗り入れている。両社が駅施設を共用する共同使用駅で、東急が駅を管轄している。東横線の旅客営業列車は座席指定列車のS-TRAINを除き全て停車し、日比谷線の終着駅でもある。2013年3月15日までは両線で相互直通運転が実施されていた。
東急東横線は上り(渋谷方面)が東京メトロ副都心線を経由して東武東上線・西武池袋線に、下り(横浜方面)がみなとみらい線・東急新横浜線・相鉄線にそれぞれ相互直通運転を実施しており、東京メトロ日比谷線は終着駅である北千住駅のさらに先、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)を経由して日光線南栗橋駅まで相互直通運転を実施している。
東急電鉄の駅長所在駅で「中目黒駅管内」として、代官山駅 - 学芸大学駅間の各駅を管理している[2]。なお、東京メトロの駅としては、霞ケ関駅務管区六本木地域の被管理駅[3]。
東京メトロの駅としては唯一目黒区に所在する。
駅設置当時の所在地は荏原郡目黒村大字上目黒字諏訪山であり、目黒区となってからも上目黒三丁目であるが、駅名は開業当時より「中目黒」となっている。これは開業当時に駅南東側の山手通りと駒沢通りの交差点に玉川電気鉄道中目黒線(当時。1967年の廃止時点では都電8系統)の中目黒終点があり、その連絡駅として位置付けられたためである。
島式ホーム2面4線を有する高架駅であり、ホームの代官山・恵比寿寄りは目黒川の真上にかかる。外側1・4番線を東横線が、内側2・3番線を日比谷線が使用している。駅管理は東急電鉄が行っており、駅名標等の案内サインも東急の仕様となっている。
改札口は山手通りに面した高架下に1箇所、祐天寺寄りに1箇所の計2箇所がある[17]。開業当初から長らく、改札口は山手通りに面した1箇所であったが、中目黒駅改良工事(後述)の一環として祐天寺駅側に高架下の形で改札口が追加設置された。改札口が2箇所になったことにより、従来の改札口を「正面出口」、祐天寺駅側の新たに設置された改札口を「南出口」と呼ぶことになった。
トイレは1階の改札内コンコース部に設置されている[17]。多目的トイレは以前は設置されていなかったが、後年に追加された。
当駅の日比谷線引き上げ線横(南側)には東京地下鉄の事務所(中目黒詰所)がある[18]。建物は3階建て(一部4階建て)構造、この事務所から引き上げ線に出入りすることができる[18]。東横線の高架橋の北側に出入口等がある。現在は日比谷線の車掌・運転士が所属する中目黒車掌事務室・中目黒運転事務室(他に南千住駅に千住車掌事務室・千住運転事務室)がある)、日比谷線電機区・日比谷線信通区分室・日比谷線工務区中目黒分室・千住検車区出張所が配置されている[3]。
(出典:東京メトロ:構内図)
2013年(平成25年)3月16日から開始された東横線と副都心線との相互直通運転開始に向け、以下の改良工事が実施された[22]。
2013年3月16日以降、当駅よりPASMO・Suica等各種IC乗車券を利用して東急東横線に乗車し、渋谷駅で改札を通らず半蔵門線・副都心線経由で東京メトロ各駅へ乗り継いだ際は、当駅より日比谷線を経由し全線東京メトロを利用した運賃が引き落とされる。
例えば当駅よりIC乗車券で東横線・副都心線直通列車に乗車し東京メトロ池袋駅へ向かう場合、本来は東急東横線中目黒駅→渋谷駅の140円と東京メトロ副都心線渋谷駅→池袋駅の209円を合わせた349円が引き落とされるべきところであるが、実際は当駅から東京メトロ線(日比谷線虎ノ門ヒルズ駅・銀座線虎ノ門駅・赤坂見附駅・有楽町線永田町駅・飯田橋駅経由)のみを利用したとみなされ、252円が引き落とされる。これは、IC乗車券では乗車経路に関係なく最安運賃を計算するシステムであるために発生する現象である。
なお、乗車券を券売機で購入する場合や定期券を利用する場合は、購入した経路で乗車する必要がある。同様の事例は北千住駅等でも発生しており、半蔵門線→(押上駅・東武伊勢崎線〈東武スカイツリーライン〉経由)→北千住駅→(日比谷線・千代田線経由)→東京メトロ各駅の経路でIC乗車券で乗車した場合でも適用される。
近年の1日平均乗降人員・乗換人員推移は下表の通りである。
年度 | 東京急行電鉄 / 東急電鉄 |
東横線 日比谷線 乗換人員 |
営団 / 東京メトロ | ||
---|---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 | 増加率 | 1日平均 乗降人員 | 増加率 | ||
2000年(平成12年) | 158,437 | ||||
2001年(平成13年) | 157,545 | −0.6% | |||
2002年(平成14年) | [23]159,305 | 108,230 | [24]157,165 | −0.2% | |
2003年(平成15年) | [23]164,704 | 3.4% | 111,119 | [24]161,104 | 2.5% |
2004年(平成16年) | 165,983 | 0.8% | 113,657 | 159,995 | −0.7% |
2005年(平成17年) | 168,287 | 1.4% | 115,257 | 162,301 | 1.4% |
2006年(平成18年) | 172,644 | 2.6% | 118,714 | 169,129 | 4.2% |
2007年(平成19年) | 185,998 | 7.7% | 128,251 | 190,475 | 12.6% |
2008年(平成20年) | 189,575 | 1.9% | 130,884 | 191,566 | 0.6% |
2009年(平成21年) | 190,035 | 0.2% | 130,200 | 190,826 | −0.4% |
2010年(平成22年) | 186,439 | −1.9% | 126,733 | 185,535 | −2.8% |
2011年(平成23年) | 182,860 | −1.9% | 123,785 | 180,954 | −2.4% |
2012年(平成24年) | 190,774 | 4.2% | 128,303 | 188,879 | 4.4% |
2013年(平成25年) | 185,929 | −2.5% | 130,883 | 209,158 | 10.7% |
2014年(平成26年) | 187,998 | 1.1% | 130,955 | 215,568 | 3.1% |
2015年(平成27年) | 191,065 | 1.6% | 133,847 | 221,142 | 2.6% |
2016年(平成28年) | 193,943 | 1.5% | 134,378 | 224,957 | 1.7% |
2017年(平成29年) | 196,964 | 1.6% | 134,920 | 229,306 | 1.9% |
2018年(平成30年) | 196,807 | −0.1% | 135,830 | 230,956 | 0.7% |
2019年(令和元年) | [東急 2]196,777 | 0.0% | 134,270 | 230,353 | −0.3% |
2020年(令和 | 2年)[東急 3]131,668 | −33.1% | 88,733 | [メトロ 2]149,844 | −35.0% |
2021年(令和 | 3年)[東急 4]140,240 | 6.5% | [メトロ 3]156,388 | 4.4% | |
2022年(令和 | 4年)[東急 5]155,782 | 11.1% | [メトロ 4]178,079 | 13.9% | |
2023年(令和 | 5年)[東急 1]170,450 | 9.4% | [メトロ 1]193,274 | 8.5% |
近年の1日平均乗車人員推移は下表の通りである。
年度 | 東京急行電鉄 | 営団 | 出典 |
---|---|---|---|
1956年(昭和31年) | 11,639 | 未開業 | [東京都統計 1] |
1957年(昭和32年) | 12,778 | [東京都統計 2] | |
1958年(昭和33年) | 13,397 | [東京都統計 3] | |
1959年(昭和34年) | 14,258 | [東京都統計 4] | |
1960年(昭和35年) | 14,806 | [東京都統計 5] | |
1961年(昭和36年) | 15,330 | [東京都統計 6] | |
1962年(昭和37年) | 15,525 | [東京都統計 7] | |
1963年(昭和38年) | 15,698 | [東京都統計 8] | |
1964年(昭和39年) | 20,402 | [備考 2]35,800 | [東京都統計 9] |
1965年(昭和40年) | 61,564 | 56,566 | [東京都統計 10] |
1966年(昭和41年) | 66,864 | 62,133 | [東京都統計 11] |
1967年(昭和42年) | 72,432 | 68,002 | [東京都統計 12] |
1968年(昭和43年) | 77,250 | 72,951 | [東京都統計 13] |
1969年(昭和44年) | 79,427 | 77,107 | [東京都統計 14] |
1970年(昭和45年) | 79,353 | 79,899 | [東京都統計 15] |
1971年(昭和46年) | 80,027 | 83,489 | [東京都統計 16] |
1972年(昭和47年) | 83,200 | 86,786 | [東京都統計 17] |
1973年(昭和48年) | 86,540 | 86,660 | [東京都統計 18] |
1974年(昭和49年) | 88,005 | 88,529 | [東京都統計 19] |
1975年(昭和50年) | 86,806 | 88,896 | [東京都統計 20] |
1976年(昭和51年) | 85,455 | 88,912 | [東京都統計 21] |
1977年(昭和52年) | 84,784 | 87,312 | [東京都統計 22] |
1978年(昭和53年) | 80,192 | 80,710 | [東京都統計 23] |
1979年(昭和54年) | 76,514 | 77,202 | [東京都統計 24] |
1980年(昭和55年) | 74,132 | 76,008 | [東京都統計 25] |
1981年(昭和56年) | 75,548 | 77,729 | [東京都統計 26] |
1982年(昭和57年) | 77,184 | 79,170 | [東京都統計 27] |
1983年(昭和58年) | 78,628 | 80,473 | [東京都統計 28] |
1984年(昭和59年) | 81,044 | 81,556 | [東京都統計 29] |
1985年(昭和60年) | 82,775 | 83,307 | [東京都統計 30] |
1986年(昭和61年) | 85,600 | 85,332 | [東京都統計 31] |
1987年(昭和62年) | 86,716 | 86,590 | [東京都統計 32] |
1988年(昭和63年) | 88,047 | 87,874 | [東京都統計 33] |
1989年(平成元年) | 87,025 | 87,337 | [東京都統計 34] |
1990年(平成 | 2年)87,403 | 87,027 | [東京都統計 35] |
1991年(平成 | 3年)84,355 | 86,049 | [東京都統計 36] |
1992年(平成 | 4年)85,759 | 84,732 | [東京都統計 37] |
1993年(平成 | 5年)84,296 | 84,329 | [東京都統計 38] |
1994年(平成 | 6年)84,726 | 84,096 | [東京都統計 39] |
1995年(平成 | 7年)85,008 | 83,514 | [東京都統計 40] |
1996年(平成 | 8年)83,786 | 82,718 | [東京都統計 41] |
1997年(平成 | 9年)81,707 | 81,973 | [東京都統計 42] |
1998年(平成10年) | 80,036 | 82,970 | [東京都統計 43] |
1999年(平成11年) | 78,557 | 81,287 | [東京都統計 44] |
2000年(平成12年) | 79,323 | 79,844 | [東京都統計 45] |
年度 | 東京急行電鉄 / 東急電鉄 | 営団 / 東京メトロ | 出典 |
---|---|---|---|
2001年(平成13年) | 79,872 | 78,984 | [東京都統計 46] |
2002年(平成14年) | 80,153 | 78,975 | [東京都統計 47] |
2003年(平成15年) | 83,451 | 81,404 | [東京都統計 48] |
2004年(平成16年) | 84,600 | 81,060 | [東京都統計 49] |
2005年(平成17年) | 85,568 | 83,178 | [東京都統計 50] |
2006年(平成18年) | 87,770 | 86,414 | [東京都統計 51] |
2007年(平成19年) | 92,615 | 96,626 | [東京都統計 52] |
2008年(平成20年) | 94,578 | 97,504 | [東京都統計 53] |
2009年(平成21年) | 94,778 | 96,816 | [東京都統計 54] |
2010年(平成22年) | 92,967 | 94,386 | [東京都統計 55] |
2011年(平成23年) | 91,120 | 92,049 | [東京都統計 56] |
2012年(平成24年) | 94,756 | 95,729 | [東京都統計 57] |
2013年(平成25年) | 92,978 | 103,926 | [東京都統計 58] |
2014年(平成26年) | 94,068 | 106,775 | [東京都統計 59] |
2015年(平成27年) | 95,778 | 109,920 | [東京都統計 60] |
2016年(平成28年) | 97,101 | 111,279 | [東京都統計 61] |
2017年(平成29年) | 98,674 | 113,249 | [東京都統計 62] |
2018年(平成30年) | 98,666 | 114,044 | [東京都統計 63] |
2019年(令和元年) | 98,749 | 113,781 | [東京都統計 64] |
駅周辺は目黒区中央部の繁華街。駅及びその周辺地域は住所上は上目黒であるが、 駅周辺は「ナカメ」の略称で親しまれている。駅から線路沿いに目黒銀座商店街が伸びていて、飲食店や感度の高いセレクトショップなどが立ち並ぶ。また、目黒川沿いに小規模ながらも個性的な飲食店が増加している。目黒川沿いの桜並木は有名であり、桜のシーズンには多くの人が訪れる。2003年1月6日には駅近隣へ目黒区総合庁舎(目黒区役所・目黒区社会保険事務所)が中央町から移転したため、目黒区の中心駅として機能している(山手線の目黒駅は品川区に所在している)。
高架下は2008年から耐震補強工事を行っていたが、2016年11月22日に商業施設「中目黒高架下」として開業した[15]。2017年度グッドデザイン賞受賞。
最寄り停留所は「中目黒駅」である。全て東急バスによる運行である。
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