山下駅 (兵庫県)
兵庫県川西市にある能勢電鉄の駅 ウィキペディアから
兵庫県川西市にある能勢電鉄の駅 ウィキペディアから
山下駅(やましたえき)は、兵庫県川西市見野一丁目にある能勢電鉄の駅である[1]。駅番号はNS10。
能勢電鉄の二つの路線が接続する結節点である。
当駅は日生線の起点となっているが、運転系統上では妙見線川西能勢口方面からの列車が一部を除き日生線に入るようになっており、妙見線妙見口方面は一部を除き当駅で折り返し運転を行っている[3]。
妙見線は当駅と終点の妙見口駅との間で単線となる。
島式1面2線と外側に相対式2面2線のホームを持つ高架駅[1]。中央の島式ホームはV字型になっている[1]。
駅は3階建てで、1階に改札口と助役室やトイレ(車椅子用も併設)、2階に乗り換え用のコンコース、3階にホームがある。
エレベーターはすべてのホームに設置されているが、1階の改札口とホームを直接結んでいるのは中央の2・3号線ホームに設置されたものだけで、残りの2つのホームのものは2階と3階の間だけを結んでいるため、2階で中央のエレベーターに乗り換えることになる。
エスカレーターは設置されていないが、すべての階段に2段式手摺が設置されている。かつては1階改札口前に売店があったが、現在は営業していない。
1 | ■日生線 | 日生中央行 | ||
---|---|---|---|---|
2 | 日生線 1号線経由 | |||
川西能勢口方面 | 日生中央始発列車 | |||
3 | ■妙見線 | 妙見口方面 | ||
4 | 川西能勢口方面 | 妙見口始発列車(早朝時間帯のみ使用)[6] |
特筆すべき点として、日生線の当駅 - 日生中央駅間の区間運転列車の運行形態が挙げられる。
日生中央からの当駅止まりの列車は、まず2号線に入線する[11]。ここで、対面にある3号線に停車した川西能勢口発妙見口行きからの乗り換え客を乗せた後、日生中央行きとなる列車は一旦川西能勢口方に引き上げ、妙見線と日生線の分岐部のダブルスリップを過ぎた所で停車する[11]。そこから方向転換して当駅の1号線に入線し、当駅からの乗客を乗せて日生中央へ向かう[11]。結果として、回送を経ずに路線上でのスイッチバック運転を行うという極めて特異な形態となっている[11]。
この一連の流れは乗り換え客の便宜を考慮したものであるが、運用の面では乗客を乗せたまま円滑に日生中央方に折り返すための苦肉の策でもある。かつては当駅で日生中央方面に折り返す列車のために、2号線から直接日生中央方面へ接続する渡り線が存在していたが、日生エクスプレスの運転開始に伴い1・2号線の有効長が8両編成分に延長されたことと、当駅を出ると曲線に加えて下りの勾配もかかるといった線形の問題から、やむなく撤去された経緯がある[11]。
日生中央からの区間列車が2号線に到着する際、ホームの行先案内表示器には「1号線経由の日生中央行きです」と表示され、発車時刻は表示されない[11]。
このような運行形態は以前は日中にも見られたが、先述の通り2022年12月17日のダイヤ改正より、川西能勢口方面と日生線への直通が主体となったため[7]、ほとんど見られなくなった[8]。
川西市統計年鑑[12]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均
乗車人員 |
---|---|
2013年 | 3,607 |
2014年 | 3,362 |
2015年 | 3,441 |
2016年 | 3,531 |
2017年 | 3,436 |
2018年 | 3,368 |
2019年 | 3,267 |
2020年 | 2,842 |
2021年 | 2,812 |
駅の西側に阪急バスの西能勢線・平野山下線が乗り入れている。停留所名は「山下駅」[13]。2022年10月現在の発着路線は下記の通り。
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