曽根悟

日本の工学者、鉄道技術者 (1939-) ウィキペディアから

曽根 悟(そね さとる、1939年昭和14年〉4月23日[1] - )は日本工学者鉄道技術者東京大学名誉教授

専門は電気工学・交通システム工学・パワーエレクトロニクス。鉄道に関する著作・発言を広範に行っている。工学院大学教授西日本旅客鉄道(JR西日本)社外取締役を歴任した。

経歴

人物

1957年5月30日日本国有鉄道(国鉄)鉄道技術研究所(現:鉄道総合技術研究所)がその創立50周年記念講演会の席で、東京 - 大阪間3時間の超特急列車構想に関する講演を行い、これがきっかけとなって新幹線のプロジェクトがスタートした。この講演を当時高校3年生であった曽根が聴いて、信号保安に関する話が分からなかったため、電気工学を専攻するきっかけとなった、と東京大学最終講義で語っている(外部リンク参照)。その後、卒論修士の研究で新幹線に関わっている。

電車ロングシートではなくクロスシートにすべきであると主張し、その影響で東海旅客鉄道(JR東海)社長(当時)の須田寬が「今後はクロスシートで造る」と発言した、とされる。ただし実際には須田の社長退任後はJR東海の電車でもロングシート車両(313系2500番台など)が製造されている。

リニアモータ地下鉄や、日本鉄道技術協会が開発した軽快電車などの設計に携わっている。その時の経験から、摩擦に頼った機械的なブレーキをバックアップのみに用いて、通常はすべて電気的な手段でブレーキを行う純電気ブレーキの研究を始めている。

鉄道ダイヤに関する研究にも取り組んでいる。都市圏鉄道における停車駅パターンの最適化や、電力システムを考慮した上でエネルギー消費を最小にするダイヤの検討などを行っている。

2021年現在、『鉄道ピクトリアル』誌(電気車研究会)編集委員。

著書

他、寄稿・投稿多数

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.