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広島県広島市中区を通る広島電鉄が保有する軌道路線 ウィキペディアから
本線と舟入地区・江波地区を結ぶ路線で、全線が広島県広島市中区に属する。舟入地区では住宅街や平和大通り、国道2号線を交差し、終点の江波電停の先には江波車庫や広電江波営業所がある。
1943年に広島市江波町(現在の江波沖町)の造成埋立地に三菱重工広島造船所江波工場(現・三菱重工業広島製作所江波工場)が操業を開始。この工場への通勤輸送を強化する目的で軍の要請により江波線が建設されることになった。同年12月に土橋電停 - 舟入本町電停間が開業し、1944年に舟入本町電停 - 舟入南町電停間が開通、1954年には現在の江波電停まで開通し、現在の江波線の形となった。江波線の開業時に計画された、三菱重工業広島製作所江波工場までは未だに開通しておらず、江波電停から同工場まではまだ1.3kmの距離があるが、この間の延伸計画等は具体化していない。
江波線沿線には、広島市立舟入高等学校や広島県立広島商業高等学校(野球の名門「広商(ひろしょう)」)、広島市立江波中学校などがあり、通学にも江波線が広く使われている。広島市の公立中学校は、原則徒歩以外の通学方法を認めていないが、江波中学校は唯一、舟入町電停周辺居住者に限り、路面電車での通学を許可している。
2013年以降に超低床電車の導入による白島線との直通運転構想があると報じられ[1]、2013年2月15日から江波-土橋-八丁堀-白島での直通運転が開始されている[2]。
基本的に本線直通の6号線(広島駅 - 十日市町 - 土橋 - 江波)と、横川線直通の8号線(横川駅 - 十日市町 - 土橋 - 江波)がほぼ交互に運行される。
白島線直通の9号線(白島 - 八丁堀 - 土橋 - 江波)は、超低床車両1000形の運用開始にあわせて2013年2月15日から運行を開始した[2]。2022年7月時点では早朝の白島行き及び深夜の江波行きの上下各2本を運行(これ以外の9号線は白島 - 八丁堀間の白島線内折り返し運行)。早朝便は白島到着後線内完結運用に就き、深夜便は江波到着後入庫する。
江波線の車両は原則として単行車と1000形が運用に就くが、平日の朝ラッシュには8号線において連接車(3000形)が1往復運用される。6号線については700形と800形による運行でほぼ固定(2015年4月6日のダイヤ改正より22時以降の深夜帯に限り超低床車両1000形を2本運用)されている反面、8号線は旧型車両による運行が多くなっている。朝ラッシュ時の連接車両運用については、現在は千田車庫から3000形が1編成貸出で江波車庫に常駐し、江波車庫の担当乗務員が運用に就いている。
2000年代半ばより、毎週土曜、日曜、祝日に、8号線において「レトロ電車」と称して車両限定運用が1日2往復組まれていた(2018年5月を以て営業運行終了[3])。4月・5月・10月では100形101号(大正形電車)[4]、11月から3月までは200形238号(ハノーバー電車)が充当されていた。1980年代後半から2000年半ばまで白島線で同様のことが行われていた。
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