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相模鉄道の鉄道路線 ウィキペディアから
相鉄新横浜線(そうてつしんよこはません)は、神奈川県横浜市保土ケ谷区の西谷駅から同市港北区の新横浜駅までを結ぶ、相模鉄道(相鉄)の鉄道路線である。路線名に「相鉄」を含む。駅ナンバリングで使われる路線記号はSO。
相鉄新横浜線 | |||
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羽沢横浜国大駅にある分岐点 (外側:JR線新宿方面、内側:新横浜・東急線方面) | |||
基本情報 | |||
通称 |
相鉄・JR直通線(JR直通線) 相鉄・東急直通線(東急直通線) | ||
国 | 日本 | ||
所在地 | 神奈川県横浜市港北区、神奈川区、保土ケ谷区 | ||
起点 | 西谷駅 | ||
終点 | 新横浜駅 | ||
駅数 | 3 | ||
路線記号 | SO | ||
開業 | 2019年11月30日 | ||
全通 | 2023年3月18日 | ||
所有者 | 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 | ||
運営者 | 相模鉄道 | ||
車両基地 |
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使用車両 | 使用車両の節を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 6.3 km | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
電化方式 |
直流1,500 V 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 自動閉塞式 | ||
保安装置 | ATS-P | ||
最高速度 | 100 km/h | ||
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2019年(令和元年)11月30日に西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間が先行開業し、東日本旅客鉄道(JR東日本)東海道貨物線を経由しての東京都区部および埼玉県内との直通運転が実施されており、同区間の相模鉄道の事業名[1]および国土交通省への届出における名称は、相鉄・JR直通線となっている(後述)。2023年(令和5年)3月18日には、羽沢横浜国大駅から同市港北区の新横浜駅までが開業し、東急電鉄(東急)東急新横浜線などを経由して、東京都区部や埼玉県内と直通運転が開始された[2][3]。これにより、7鉄道事業者14路線、総延長約250キロメートルに及ぶネットワークが形成された[4]。
元々この路線は旧運輸政策審議会(現在の交通政策審議会)答申第7号・第18号にある神奈川東部方面線計画の一部分を構成する区間であった。2000年代に「都心直通プロジェクト」[5]と銘打たれ、相鉄本線とJR東日本湘南新宿ラインおよび東急東横線・目黒線を連絡して東京都心部へのアクセス路線として整備が進められた路線である。
整備主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)によれば、西谷駅 - 羽沢横浜国大駅(計画段階での仮称は羽沢駅)間の第一期線は相鉄・JR直通線(SJ線)[6]として、羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅間の第二期線は東急新横浜線とともに相鉄・東急直通線(ST線)[6]の名称で建設が進められた区間となっている。
相鉄の路線としては相鉄いずみ野線以来、約43年ぶりの新規路線である。
本路線と東急新横浜線は、地下鉄事業者の東京メトロを除いた大手私鉄同士の異なる会社の路線を地下鉄を介さずに直接結ぶ路線であり、関東では初めてのケースとなる[注釈 1]。
この路線全体の運営者である相模鉄道による路線名および『鉄道要覧』では、会社の略称「相鉄」を含めた「相鉄新横浜線」とされており、単に「新横浜線」とは略記されない。これは同じく神奈川東部方面線計画の一部分を構成する東急新横浜線(こちらも会社の略称「東急」を含めた「東急新横浜線」が正式名称)との混同を防ぐためである。
一方、前述の通り保有者である鉄道・運輸機構による事業名称は西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間が相鉄・JR直通線(SJ線)[6]、羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅間が相鉄・東急直通線(ST線)[6]となっている。なお、相模鉄道による国土交通省への運賃認可申請書上の路線名としてはこちらの事業名称のものが用いられている[7][8]。
2019年11月30日の相鉄・JR直通線区間開通時点では新横浜駅まで路線が到達していなかったため、旅客案内において「相鉄新横浜線」の名称の使用を控え、「相鉄・JR直通線」[9]あるいは単に「JR直通線」[10]などの名称を用いていた[11]。ただし直通先のJR東日本では公式ホームページにおける羽沢横浜国大駅の案内において接続交通機関として「相鉄新横浜線」の名を用いていた[12]など、相鉄以外の事業者においてはこの限りではなかった。
当路線の西谷駅 - 羽沢横浜国大駅を利用する場合は30円、羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅を利用する場合は40円の加算運賃が適用される。
羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅間は基本的に車両規格の小さい相鉄・東急直通線用の車両により運行されるものの、JR線内での輸送障害時に相鉄・JR直通線の列車が新横浜駅で折り返せるように全線にわたって車両規格の大きい相鉄・JR直通線用の車両に合わせた車両限界で建設されている[13]。
本路線は正式には西谷駅が起点であるが、案内・運行上は西谷方面が下り、新横浜方面が上りとなっているため、以下の記述もそれに従う。
すべて通勤型車両で運転され、乗車券のみで乗車できる。相鉄本線や相鉄いずみ野線で運転されている種別等もあるが、接続等があるため本文中の接続等の表記は以下のように表記する。
列車番号は以下のように定められている(2023年3月18日改正時点)。
列車番号とは別に先頭車両の右上・左上・左窓下のいずれかに二桁(東急線直通運用のみ末尾に相鉄車はG、東急車はKが付く)の運行番号を表示している。列車番号と運行番号の関連性は無い。
相鉄車およびJR車については以下の方法で設定されている。これは2023年3月18日ダイヤ改正現在のものである。
十の位の数字によって「群」として管理されており、JR車運用以外は原則として、それぞれの群で1日ごとに順送りされる(例として本日70運用なら明日71運用、本日73運用なら明日は70運用という具合)。7 - 8群については相鉄線内のみ運行番号を表示し、JR線内は列車番号を表示する。
JR車については、その日に川越車両センター(一部列車は板橋駅留置線、新宿駅、大崎駅)から出庫して埼京線・りんかい線内の運用に就いたあと、新宿駅以北を始発とする相鉄線直通列車として相鉄線内に入線し、8群の運用として新宿駅以南の相鉄線直通列車を運行し相鉄線内に滞泊する。翌日に7群の運用として相鉄線内から出庫し、新宿駅以北を終点とする相鉄線直通列車に就いたあと、埼京線・りんかい線内の運用に就いて川越車両センター(一部列車は大宮駅)に入庫する運用となっている。
平日81運行については、相鉄線内で出入庫を行わず、川越車両センターから出庫してJR線内の運用に充当後新宿駅 - 海老名駅を2往復後池袋派出所に入庫する運用となっている。また、平日77運行についてはJR線内で折り返しで再度相鉄線内に入線し87運行に変更されて運行されて相鉄線内で滞泊する。そのため相鉄線内で2連泊する運用が初めて設定された。
東急車(および将来相鉄との相互直通に変更する構想のある都営車)については、上記の規則に依らず、東京メトロおよび都営地下鉄が制定している運行番号の原則に基づき、地下鉄線内で使用している運行番号を相鉄線内においてもそのまま用いる(01K - 48Kが目黒線車両〈および将来的には三田線も〉、51K - 65Kが東横線車両)。
3群・4群および東急目黒線(および将来的に対応する都営三田線)からの乗り入れ車両の運行番号については、都営三田線に乗り入れる場合は奇数番号を、東京メトロ南北線に乗り入れる場合は偶数番号を使用する。そのため運行番号が奇数番号と奇数番号に1を足した偶数番号の2つで1つの車両の運用として扱われる(例として35G運行および36G運行が1つの車両で運行)ため一部の番号が欠番とされている。相鉄車の順送りについても同様の考えとなる(例として本日35G運行なら翌日は37G運行、本日39G運行なら翌日は42G運行という具合)。この関係上、相鉄線内の折り返しで運行番号が変わる運用も設定されている。一方で東急東横線からの乗り入れ車両の運行番号については、奇数と偶数とが混在している。
例外として、試運転列車には運行番号が設定されていない。試運転で表示されている番号は、出場時の検査で使用された番号となる。
2019年11月30日の第一期線開業時点では、本路線を走行する列車は、ほとんどの列車が海老名方面とJR線新宿方面とを直通する列車であり、特急は全列車が直通であった。また、本路線内においては全列車が各駅に停車する[18]。2022年3月12日改正ダイヤでは、日中時間帯の下り列車が各停から特急に変更された[19]が、2023年3月18日改正ダイヤで再び各停に戻された。
種別色は■橙色(相鉄線内完結)および■緑色(JR線直通)。相鉄線内最速の種別である。
基本的には相鉄海老名駅 - JR新宿駅で運転されているが、朝時間帯に池袋(上りのみ)・赤羽・武蔵浦和(下りのみ)・大宮・指扇(下りのみ)・川越発着が運転されている。新宿駅発着については相鉄車およびJR車ともに充当される。池袋行きについては平日に1本設定され、相鉄車で運転されており、相鉄車がJR線で新宿以北に入る唯一の運用となっている。それ以外の新宿以北を発着とする列車は全列車JR車で運転されている。また、川越発着の列車については、JR線内で平日は通勤快速、土休日は快速運転を行う。それ以外の列車は各駅停車となる。
種別色は■黒色または■灰色(相鉄線内完結)および■緑色(JR線直通)。
本路線全線を走行する列車は東急線直通列車1日約100往復(上下200本)および新横浜駅発着が設定されている。うち東急線直通列車については、通勤時間帯に運行される一部列車を除き、本線発着の列車は東急目黒線方面に、相鉄いずみ野線発着の列車は東急東横線方面に直通を行う形に系統が分かれている。目黒線方面は1時間あたり2本、東横線方面は1時間あたり2本運行している(東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道埼玉高速鉄道線〈埼玉スタジアム線〉との直通列車は昼間時には設定せず)。また東急線方面に運転される列車は原則として各駅停車・通勤特急・特急で、東横線は急行であるが、本路線内においては全列車が各駅に停車する[24][25][26]。
いずれの種別も相鉄新横浜線内は各駅に停車し、東急東横線直通列車は10両編成、東急目黒線直通列車は8両編成で運転される。
種別色は■橙色(相鉄線内完結)、■桃色(東急東横線直通)、■水色(東急目黒線直通)。
種別色は■桃色(東急東横線直通)および■水色(東急目黒線直通)。平日朝ラッシュ時の上りにおいて相鉄いずみ野線から直通する列車のみ設定されており、特急の停車駅に加えて鶴ヶ峰駅にも停車する。
2023年3月18日ダイヤ改正の運行概要について以下に示す。
種別色は■黒色または■灰色(相鉄線内完結)、■桃色(東急東横線直通)、■水色(東急目黒線直通)。
2023年3月18日ダイヤ改正時点の運行概要について以下に示す。
現在、12000系(JR線直通)、20000系(東急東横線直通)、21000系(東急目黒線直通)以外の自社車両は定期回送、試運転、トラブル時に入線している。また架線検測のためモヤ700系が不定期で入線する。定期回送については西谷駅 - 羽沢横浜国大駅であり、20000系および21000系以外の車両で新横浜駅に入線する運用は設定されていない。
平日の朝ラッシュ時間帯の上り列車(10両編成)において女性専用車を実施しているが、JR線直通列車と東急東横線直通列車で設定号車および時間帯が異なる。
東急目黒線直通列車(8両編成)には女性専用車は設定されない。
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線・備考 | 地上/地下 | 所在地 |
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東急線直通運転区間 | 東急新横浜線経由で以下の路線・駅まで | |||||
SO52 | 新横浜駅 | - | 0.0 | 東急電鉄: 東急新横浜線 (SH01)(直通運転:上記参照) 東海旅客鉄道: 東海道新幹線 東日本旅客鉄道: 横浜線 (JH 16) 横浜市営地下鉄: ブルーライン (B25) |
地下 | 港北区 |
JR線直通運転区間 | 相鉄線直通列車・ 埼京線経由 ■川越線川越駅まで | |||||
SO51 | 羽沢横浜国大駅 | 4.2 | 4.2 | 東日本旅客鉄道:相鉄線直通列車(西谷方面から直通運転:上記参照) | 地下 | 神奈川区 |
SO08 | 西谷駅 | 2.1 | 6.3 | 相模鉄道: 相鉄本線(海老名方面直通運転:下記参照)〈横浜方面〉 | 地上 | 保土ケ谷区 |
直通運転区間 | 相鉄本線海老名駅まで 相鉄本線経由 相鉄いずみ野線湘南台駅まで[注釈 4] |
新横浜駅開業にあわせ、相鉄本線(西谷以遠)- 羽沢横浜国大駅・新横浜駅を含む通勤IC定期を利用する場合、横浜駅でも乗降が可能な「YOKOHAMAどっちも定期」というサービスを実施している[31]。このサービスは二区間定期券の一種であるが、他事業者のように追加料金の加算などは行われていない。
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