蒲郡駅
愛知県蒲郡市にある東海旅客鉄道・名古屋鉄道の駅 ウィキペディアから
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蒲郡駅(がまごおりえき)は、愛知県蒲郡市元町および港町にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線および名古屋鉄道(名鉄)蒲郡線の駅である。駅番号は東海道本線がCA47、蒲郡線がGN22。
東海道本線の運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。
蒲郡市の中心駅で、「観光交流立市宣言」をした観光の街「蒲郡」の玄関口である。JR東海・名鉄ともに駅員が配置されている。かつてはJR東海と名鉄の共同使用駅であったが、蒲郡駅付近連続立体交差事業(鉄道高架化)の完了により、駅舎・改札が分離された。
JR東海の東海道本線と、名鉄の蒲郡線が乗り入れ、接続駅となっている。蒲郡線は当駅が終点となっている。1888年(明治21年)に官設鉄道(現在の東海道本線)浜松駅 - 大府駅間の開通と同時に開業し、のちの1936年(昭和11年)に三河鉄道(現在の名鉄蒲郡線)が乗り入れた。なお駅設置当時、駅が所在していた当時の蒲郡村は「かまごおり」と読んでいたが駅は「がまごおり」で開業しており、これが現在の蒲郡市をはじめとする「がまごおり」読みのルーツとされている。
蒲郡駅周辺の鉄道高架化事業(正式名称:蒲郡駅付近連続立体交差事業)は、踏切による交通渋滞や事故、鉄道による市街地分断を解消し、魅力的で質の高い街づくりを目的とするもので、高架化および南口再開発が2008年(平成20年)3月に完了した[1]。南北連絡通路(コンコース)の完成で南北地下道は廃止されたが、北口周辺の地下街は現在も営業中である。今後は北口広場において誘客効果が見込める有名店を含む商業施設を設置する予定である。
かつては南口から竹本油脂本社工場と日本通運蒲郡支店への貨物専用線[2]が伸びていた。現在は南口土地区画整理事業が完了し、当時の面影はほとんど残っていないが、蒲郡市民会館臨時駐車場に当時の枕木やレールが保管されている。
高架駅[26]。南北連絡通路を挟んで、JR東海・名鉄の改札口がそれぞれ設置されている。コンコースは広めに確保されている。
島式ホーム2面4線を使用している[26]。内側の2・3番線が本線、外側の1・4番線が待避線(副本線)で、朝・夕方には普通・快速の緩急接続が行われている。
ホームは2005年(平成17年)に高架化された。高架化以前は北口側に駅舎があり、駅舎とJR東海・名鉄のホームを結ぶ跨線橋があった。この跨線橋は「鉄道院明治43年」の文字が刻まれた歴史あるもので、1953年(昭和28年)の東海道本線電化で約1mかさ上げされ、高架化工事による仮設跨線橋の供用開始まで使用された。
貨物営業を行っていた頃は、駅舎東側に1面1線の有蓋車用貨物ホームがあり、駅南側には竹本油脂本社工場専用線「竹本1番線(有効長52m)」「竹本2番線(有効長31m)」と国道23号線を横切り三河港木材埠頭へ伸びる日本通運蒲郡支店「日通専用線(約500m)」(当初は日本通運と三和倉庫などで出資の臨港線)の貨物専用線があった。戦前は旧海軍貯木場の木材輸送、戦後は蒲郡港へ運搬船で運ばれてきた石炭輸送が主な輸送品であった。運行は日本国有鉄道(国鉄)が代行していた。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、蒲郡市内にある3駅(三河大塚駅・三河三谷駅・三河塩津駅)を管理している。
駅構内には、JR全線きっぷうりばがある。TOICAおよびTOICAと相互利用しているIC乗車券の利用が可能であり、TOICA対応のタッチパネル式自動券売機3台と自動精算機がある。また改札口と各ホームにLED式発車案内板、各ホームにエレベーター、エスカレータが設置されている。
(出典:JR東海:駅構内図)
島式ホーム1面2線を使用している[26]。ホームの有効長は4両分で、電車はホーム中央付近に停車する。かつては行灯式発車案内板があったが、現在の電車は全て吉良吉田駅行普通電車のため、撤去された。終日駅員配置駅である。電車は全てワンマン運転であるが当駅は有人駅かつ終着駅であるため途中の駅とは異なり、到着するとホーム側の全てのドアを開ける。自動券売機はタッチパネル式のものが1台あるが、自動改札機および自動精算機は設置されていない。ホームにはエレベーターが設置されている。以前の名鉄のホーム番号は国鉄・JRからの通しで5・6番線であったが、改札の分離に伴い1・2番線となった(分離後は番号の振り方が逆になり、海側から振られている)。
manaca他の交通系ICカードに関しては、対応する設備が一切設置されていないため取り扱いを行っていない。券売機での乗車券購入・窓口の対応も不可(TOICAとmanacaが乗車券機能の相互利用を行っているため、JR蒲郡駅ではmanacaでの乗車が可能。名鉄利用者がチャージをしたい場合も、出場後や入場前であればJR蒲郡駅で可能)。
ただし、吉良吉田駅以遠の区間を乗車する際には、特例として以下の手順により、manaca他の交通系ICカードを利用することができる。
なお、当駅-三河鳥羽駅間の利用においては、この特例は適用できない。
2012年2月29日に利用終了となったトランパスにおいても、利用可能エリアからは外れていたが、当駅から乗車してトランパス対応駅(精算機または窓口での精算が可能な駅)で下車する場合は、当駅の自動券売機で無料発行される乗車駅証明書を持って乗車し、下車駅での精算という形でトランパスが使用できた。
1972年(昭和47年)4月1日に名鉄が高架化された際、南口には1階にバスターミナルを設けた5階建ての「名鉄蒲郡駅ビル」を同年12月に竣工させた。しかしテナントの相次ぐ撤退や観光客減少のため、蒲郡駅周辺連続立体交差事業の際に解体された。また、ホームは当初立体交差事業により建て替えられる予定であったが、従来のものをリニューアルして継続利用している。蒲郡線の立体交差部分延長に伴う工事に際しては、一時的に東海道本線旧下り地上ホームを使用していた時期もある。
2008年(平成20年)6月29日より名鉄蒲郡線は全列車が当駅 - 吉良吉田駅間の2両編成折り返しワンマン運転となった。そのため通常はホーム両端の1両分ずつには電車が停車しない。
吉良吉田駅以遠からmanacaを利用して当駅で名鉄バスに乗り継ぐ場合(その逆も)でも条件を満たせば割引は適用される。
← 豊橋方面 |
→ 吉良吉田方面 岡崎・ 名古屋方面 |
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凡例 出典:[28] 黒線が東海道本線、赤線が蒲郡線 |
年度 | JR東海 | 名古屋鉄道 |
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1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗車人員 | |
1995年(平成 | 7年)7,254 | 2,007 |
1996年(平成 | 8年)7,125 | 1,863 |
1997年(平成 | 9年)6,789 | 1,737 |
1998年(平成10年) | 6,500 | 1,470 |
1999年(平成11年) | 6,358 | 1,419 |
2000年(平成12年) | 6,634 | 1,364 |
2001年(平成13年) | 6,755 | 1,298 |
2002年(平成14年) | 6,959 | 1,329 |
2003年(平成15年) | 6,932 | 1,417 |
2004年(平成16年) | 6,885 | 1,322 |
2005年(平成17年) | 6,771 | 1,364 |
2006年(平成18年) | 6,907 | 1,421 |
2007年(平成19年) | 7,118 | 1,443 |
2008年(平成20年) | 7,260 | 1,429 |
2009年(平成21年) | 7,192 | 1,389 |
2010年(平成22年) | 7,263 | 1,392 |
2011年(平成23年) | 7,193 | 1,340 |
2012年(平成24年) | 7,280 | 1,336 |
2013年(平成25年) | 7,428 | 1,385 |
2014年(平成26年) | 7,349 | 1,343 |
2015年(平成27年) | 7,642 | 1,405 |
2016年(平成28年) | 7,771 | 1,425 |
2017年(平成29年) | 7,838 | 1,407 |
2018年(平成30年) | 7,828 | 1,420 |
2019年(令和元年) | [* 2]7,763 | [* 2]1,331 |
2020年(令和 | 2年)[* 3]5,961 | [* 3]1,046 |
2021年(令和 | 3年)[* 1]6,309 | [* 1]1,076 |
蒲郡線だけの場合、吉良吉田駅に次いで利用客が多いが、年度によっては順位が逆になることがある。
北口駅前広場は1967年(昭和42年)12月5日の広場完成時とほぼ同じ構造で、西側がタクシープールおよびタクシーのりば、東側が市営駐車場および自家用車専用乗降場である。バスのりばは駅前の道路上に通常のバス停同様に設置されている。愛知県下でも早期に完成した地下道・地下街は、高架化完成に伴い閉鎖された南北地下道を除き引き続き供用されている。かつては北口側がより賑わっていたが、セイフー(ヤオハン)蒲郡店の撤退や駅前ビルの空室が目立ち、現在では南口側に取って代わられた感がある。今後は北口駅前広場の整備が予定されている。
南口駅前広場は、かつては西側(蒲郡駅南交差点)が駅前広場への車両入口、東側(港町3東交差点)が駅前広場からの車両出口となっており完全な一方通行になっていた。2005年度から整備が行われ[25]、総面積は全体で約12,000m2に拡張された。西側(約2,800m2)がタクシープールおよびタクシーのりば、市営駐車場および自家用車専用乗降場、東側(約3,600m2)がバスのりばおよび竹本油脂専用となっている。バスのりば中心には観光交流立市「蒲郡」を象徴するモニュメントとしてアメリカズカップに参戦した「ニッポン・チャレンジ」のヨット(JPN-3)が設置されている(同チームのベースキャンプ地は蒲郡港であった)。南口駅前広場から竹島埠頭へ続く道路は50m道路として整備されメインストリートとなっている。
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