連続立体交差事業
ウィキペディアから
連続立体交差事業(れんぞくりったいこうさじぎょう)は、鉄道線路を高架もしくは地下に切り替え、道路との立体交差を3箇所以上新設する事業である[1]。
![]() | この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 |
![]() | この項目「連続立体交差事業」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - すでに事業が完了した区間についての記述 (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2019年3月) |

事業主体
構造形式

構造形式には、高架方式と地下方式がある。
歴史
要約
視点
高架化工事
神戸市街線(JR神戸線)灘駅 - 鷹取駅間で施工した[6]。
1918年9月に鷹取駅付近の用地買収から始まった[6]。1922年12月から1927年10月の間で、高架改築工事に着手した[6]。山側にある現在線を海側に切り替え、跡地に2線分の高架橋建設工事を開始した[6]。1931年に高架橋が完成した[7]。現在線を高架線に切り替えた後は、海側の跡地に2線分の高架橋建設工事を進めた[6]。高架橋の完成は、1937年である[7]。1939年に工事を完了した[8]。
地下化工事
新京阪線(現:阪急京都本線)西京極駅 - 京阪京都駅(現:大宮駅)間で初めて実施した[9]。
新京阪鉄道は、京都市内への乗り入れを構想するも、市街化が進んだため、地下線での乗り入れを計画した[10]。1928年6月15日に工事を着手した[9]。地下による西院駅と大宮駅を開業したのは、1931年3月31日である[11]。1931年4月に竣工した[9]。
鉄道高架化の確立

1964年8月7日に建設省と日本国有鉄道(以下、国鉄)で、建国協定[注釈 1]に基づく鉄道の高架化における費用負担についての覚書を締結した[13]。道路側と国鉄側で1/2ずつ負担する[14]。高架線の定義は、下記のとおり。
都市計画事業の確立

1967年3月に赤字経営の国鉄から、鉄道高架化による費用負担の要望があった[17]。国鉄の要望を受け、1967年4月27日に国鉄基本問題調査会で細田吉蔵が細田試案を示した[17]。
細田試案に対して大蔵省は、1968年1月6日に下記の見解を示した[18]。
1968年5月7日の国鉄基本問題調査会で、鉄道高架化の方針を発表した[18]。
1969年9月1日に建設省と運輸省間で、都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する協定及び同細目協定を結んだ[19]。費用は、国鉄(JR)が10%で私鉄が7%、残額を都市計画事業施行者が負担する[20]。2004年4月には、都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する要綱及び同細目要綱を適用した[21]。2005年度には、事業主体を県庁所在都市、人口20万以上の都市、東京23区に拡大した[3]。
鉄道事業者負担率の改定
1992年と2007年に鉄道事業者負担率を改定した。
- 1992年(平成 4年)3月31日:JRや私鉄を問わず、4つの地域ごとに負担[22]。A地域:14%、B地域:10%、C地域:7%、D地域:5%[22]。
- 2007年(平成19年)8月:A地域の負担率を15%に、D地域の負担率を4%に変更[21]。
関連事業
事業箇所
要約
視点
路線 | 区間 | 構造形式 | 全線完了(予定) | 出典 |
---|---|---|---|---|
JR札沼線 | 篠路駅付近 | 高架化 | 2032年3月31日 | [27] |
JR埼京線(赤羽線) | 十条駅付近 | 高架化 | 2031年3月31日 | [28] |
JR南武線 | 矢向駅 - 武蔵小杉駅 | 高架化 | 2038年度 | [29] |
JR東海道本線・御殿場線 | 沼津駅付近 | 高架化 | 2040年度 | [30] |
JR武豊線 | 半田駅付近 | 高架化 | 2030年度 | [31] |
JR山陽本線・呉線 | 向洋駅付近 | 高架化 | 2030年春 | [32] |
海田市駅付近 | 高架化 | 2036年度 | ||
東武伊勢崎線・野田線 | 春日部駅付近 | 高架化 | 2031年度 | [33] |
東武東上本線 | 大山駅付近 | 高架化 | 2030年度第4四半期 | [34] |
西武新宿線 | 中井駅 - 野方駅 | 地下化 | 2026年度第2四半期 | [35] |
井荻駅 - 西武柳沢駅 | 高架化 | 2038年3月31日 | [36] | |
東村山駅付近 | 高架化 | 2027年度第4四半期 | [37] | |
西武国分寺線・西武園線 | 東村山駅付近 | 高架化 | 2026年度第4四半期 | |
京成押上線 | 四ツ木駅 - 青砥駅 | 高架化 | 2030年3月 | [38] |
京王線 | 笹塚駅 - 仙川駅 | 高架化 | 2030年度 | [39] |
京急本線 | 泉岳寺駅 - 新馬場駅 |
品川駅:地平化 北品川駅:高架化 |
2027年度 | [40] |
京急大師線 | 鈴木町駅 - 東門前駅 | 地下化 | 2037年度 | [41] |
相鉄本線 | 鶴ヶ峰駅付近 | 地下化 | 2033年度 | [42] |
富山地方鉄道本線 | 電鉄富山駅付近 | 高架化 | 2028年度 | [43] |
名鉄名古屋本線 | 岐南駅 - 名鉄岐阜駅 | 高架化 | 2034年度 | [44] |
名鉄名古屋本線・三河線 | 知立駅付近 | 高架化 | 2027年度 | [45] |
名鉄三河線 | 若林駅付近 | 高架化 | 2026年3月 | [46] |
南海本線 | 石津川駅 - 羽衣駅 | 高架化 | 2030年度末 | [47] |
南海高野線 | 浅香山駅 - 堺東駅 | 高架化 | 2035年度 | [48] |
京阪本線 | 寝屋川市駅 - 枚方市駅 | 高架化 | 2028年度 | [49] |
阪急京都本線 | 摂津市駅付近 | 高架化 | 2033年度 | [50] |
阪急京都本線・千里線 | 淡路駅付近 | 高架化 | 2028年度 | [51] |
路線 | 区間 | 事業期間(年度) | 出典 |
---|---|---|---|
JR舞鶴線・小浜線 | 東舞鶴駅付近 | 1990 - 1997 | [60] |
JR山陰本線(嵯峨野線) | 二条駅 - 花園駅 | 1989 - 2002 | |
JR山陰本線・福知山線・京都丹後鉄道 | 福知山駅付近 | 1996 - 2009 | |
JR片町線(学研都市線) | 住道駅付近 | 1975 - 1991 | [61] |
JR阪和線 | 美章園駅 - 杉本町駅付近 | 1982 - 2007 | [60] |
JRおおさか東線 | JR長瀬駅付近 | 1999 - 2016 | [61] |
JR山陽本線(JR神戸線)・加古川線 | 加古川駅付近 | 1993 - 2005 | [62] |
JR山陽本線(JR神戸線)・播但線・姫新線 | 姫路駅付近 | 1988 - 2010 | |
JR関西本線(大和路線)・桜井線(万葉まほろば線) | 奈良駅付近 | 1997 - 2012 | [60] |
京阪本線 | 三条駅 - 東福寺駅 | 1977 - 1988 | |
近鉄京都線 | 京都駅 - 東寺駅 | 1966 - 1969 | |
東寺駅 - 竹田駅 | 1989 - 2002 | ||
阪急京都本線 | 洛西口駅付近 | 2006 - 2017 | [63] |
京阪本線 | 守口市駅 - 萱島駅付近 | 1972 - 1982 | [61] |
京阪本線・交野線 | 枚方市駅付近 | 1975 - 1994 | |
京阪本線 | 寝屋川市駅付近 | 1981 - 2001 |
ギャラリー
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.