甲浦信号場
高知県安芸郡東洋町にある阿佐海岸鉄道の信号場 ウィキペディアから
高知県安芸郡東洋町にある阿佐海岸鉄道の信号場 ウィキペディアから
甲浦信号場(かんのうらしんごうじょう)は、高知県安芸郡東洋町大字河内にある、阿佐海岸鉄道阿佐東線の信号場である。同線の終点。
開業当初は鉄道駅の甲浦駅(かんのうらえき)として営業しており、阿佐東線の終着駅となっていた。また、高知県内に属する鉄道駅では最も東に位置していた。
2021年の阿佐東線におけるデュアル・モード・ビークル(DMV)運行開始に伴い改修工事が実施され、駅から信号場に変更されるとともに[1]、鉄道モード・バスモードの切り替えを行うモードインターチェンジが設けられた。また、既存の駅ホームは供用廃止となり、代わって駅舎前に設けられたバス停留所(バスモード区間にあるため、阿佐東線の施設ではない)で旅客の乗降を取り扱う形となった。
当駅から室戸岬を経て奈半利駅(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線として開業)までの間には、鉄道敷設法による予定鉄道線路(改正鉄道敷設法別表)により鉄道を敷設する計画が定められていた(未成線)が、国鉄再建法によって事業が凍結されたのち、国鉄分割民営化に伴う法令施行に伴い鉄道敷設法が廃止され、法的な根拠をもった路線計画は消滅した。なお、DMVは系統の1つ(海南室戸線)が室戸岬方面まで運行している。
普通鉄道車両運行時代の甲浦駅の駅番号はAK30であった。
阿佐東線の高架上にDMVのモードインターチェンジが設けられており、ここで一旦停車して鉄車輪の出し入れを行う。線路はここで終端となり、モードインターチェンジの先には駅舎前に降りる専用スロープ(道路区間であり阿佐東線には含まれない)が設けられている。
DMVは駅前に設置されたバス停留所で旅客の乗降を取り扱う。詳細は後述。
DMV乗り入れ以前のホームへの立ち入りはできなくなっているが、ホームに向かう階段には入ることができ、モードチェンジの様子を横から見ることができる。
DMV乗り入れ前は高架上(現在のモードインターチェンジ手前)に単式ホーム1面1線を有する形態(高架駅)であり、「1番線」のホーム番号も設定されていた。ホームと地上は階段で連絡していた。列車の夜間滞泊はなく、最終列車到着後は車庫のある宍喰駅に回送され、翌朝再度同駅から回送され当駅始発列車となっていた。室戸・奈半利方面へ延伸できるような構造となっており、その構造を活かしてDMVのモードインターチェンジが設置された。当時の駅名標には東洋町が観光案内板などで使用しているキャラクターがあしらわれていた[9]。
駅舎は線路脇に設置されており、DMV化後も存続している。甲浦婦人会が売店の営業と乗車券の販売を受託していた[10][11]ほか、駅構内にてレンタサイクルの営業も行っている[12]。
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※〈〉はDMVの鉄道区間に位置する鉄道駅。
※阿南駅 - 甲浦間のみ途中乗降可能。
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