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自然公園や国民保養温泉地等の自然環境に優れた休養地に建てられた宿泊施設ないし休憩施設 ウィキペディアから
国民宿舎(こくみんしゅくしゃ)とは、自然公園や国民保養温泉地等の自然環境に優れた休養地に建てられた宿泊施設ないし休憩施設である。日本国民の健全なレクリエーションと健康の増進を図り、国民の誰もが低廉でしかも快適に利用出来ることを目的として1956(昭和31)年に制度化された。
国民宿舎には地方公共団体が設置、運営(一部は外部委託)する公営のものと、一般社団法人国民宿舎協会が国民宿舎として適当な一般旅館や宿坊、山小屋等を指定する民営のものがある。かつては、公営の宿舎については財政投融資計画にもとづく厚生年金保険積立金還元融資及び国民年金特別融資をもちいた特別地方債の起債により建設、運営が行われたもの、民営の宿舎については中小企業金融公庫から増改築の資金が融資され建設、運営が行われてきたものがあったが、現在はいずれの融資制度も終了している。1960(昭和35)年代の設計基準では、利用者1人あたり面積12-15㎡、客室、パブリックスペース(ロビーや浴室など)、サービススペース(厨房や事務室など)の面積比率を40:45:15を標準とすること、トイレは水洗式とすることなどが決められ、利用標準額は1人1泊2食付きで1100円とされており[1]、日本の宿泊施設のサービスの水準を底上げすることに寄与した。1969(昭和44)年段階の施設数は全国で258か所が存在したが、公営国民宿舎については利用者の減少、施設の老朽化や陳腐化、行政改革等により廃止される施設も出てきている[2][3]。
施設名称には『国民宿舎』の文字を除いて表出する。2024(令和6)年7月31日時点で国民宿舎として運営されている施設には◎を付している。
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