音更町
北海道河東郡の町 ウィキペディアから
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音更町(おとふけちょう)は、北海道十勝総合振興局にある町。北海道内の町村の中では最も人口の多い町として知られる。
おとふけちょう 音更町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(十勝総合振興局) | ||||
郡 | 河東郡 | ||||
市町村コード | 01631-4 | ||||
法人番号 | 1000020016314 | ||||
面積 |
466.02km2 | ||||
総人口 |
42,687人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年12月31日) | ||||
人口密度 | 91.6人/km2 | ||||
隣接自治体 |
帯広市 河東郡士幌町、鹿追町 河西郡芽室町 中川郡池田町、幕別町 | ||||
町の木 | シラカバ | ||||
町の花 | スズラン | ||||
音更町役場 | |||||
町長 | 小野信次 | ||||
所在地 |
〒080-0198 北海道河東郡音更町元町2 北緯42度59分39秒 東経143度11分53秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
町名の由来は、アイヌ語の「オトプケ」(毛髪が生ずる)が転訛したもの[1]。音更川と然別川、士幌川の支流がたくさん流れているところからついたと言われている[1]。農業を基幹産業としており、小麦や小豆の作付面積・収穫量が日本一となっているほか(平成30年産)[2]、ニンジンの作付面積・出荷量が北海道一となっている(平成25年産)[3]。また、大豆品種の音更大袖(音更大袖振)の発祥地である[4]。 家畜改良センター十勝牧場は4,092ヘクタールの広さがあり、日本国内に12ヶ所ある家畜改良センターの中で最大規模になっている[2]。
十勝平野のほぼ中央部に位置し、南は十勝川を隔てて帯広市と幕別町に、北は士幌町、西は鹿追町と芽室町、東は池田町に接している。町内東部の南北に長流枝内丘陵があるほかはほぼ平坦な地形であり、音更川を中央に士幌川、然別川が北から南に流れており、いずれも十勝川に注いでいる。
音更町は、昭和40年代後半からモータリゼーションの進展に伴い帯広市のベッドタウンとして市街地や団地の拡大などにより人口増加が進んでいった[5]。2005年(平成17年)から2010年(平成22年)までの5年間の人口増減をみると、北海道内で比較的高い増加率で人口が増えている[6]。
音更町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 音更町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 音更町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
音更町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
音更町(駒場) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ケッペンの気候区分によると、音更町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。冬季は-25℃を下回る気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。
音更町駒場(駒場地域気象観測所)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 6.6 (43.9) |
11.0 (51.8) |
16.7 (62.1) |
29.8 (85.6) |
37.7 (99.9) |
37.8 (100) |
36.3 (97.3) |
36.2 (97.2) |
33.1 (91.6) |
28.9 (84) |
20.8 (69.4) |
13.1 (55.6) |
37.8 (100) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.3 (27.9) |
−1.2 (29.8) |
3.6 (38.5) |
11.2 (52.2) |
17.4 (63.3) |
20.7 (69.3) |
23.8 (74.8) |
24.9 (76.8) |
21.4 (70.5) |
15.2 (59.4) |
7.5 (45.5) |
0.2 (32.4) |
11.9 (53.4) |
日平均気温 °C (°F) | −8.1 (17.4) |
−7.2 (19) |
−1.6 (29.1) |
5.0 (41) |
10.9 (51.6) |
14.7 (58.5) |
18.4 (65.1) |
19.6 (67.3) |
16.0 (60.8) |
9.4 (48.9) |
2.6 (36.7) |
−4.6 (23.7) |
6.3 (43.3) |
平均最低気温 °C (°F) | −15.6 (3.9) |
−15.2 (4.6) |
−7.8 (18) |
−1.0 (30.2) |
4.5 (40.1) |
9.5 (49.1) |
14.1 (57.4) |
15.3 (59.5) |
10.9 (51.6) |
3.5 (38.3) |
−2.5 (27.5) |
−10.7 (12.7) |
0.4 (32.7) |
最低気温記録 °C (°F) | −32.1 (−25.8) |
−30.9 (−23.6) |
−26.9 (−16.4) |
−14.7 (5.5) |
−5.5 (22.1) |
−1.0 (30.2) |
1.9 (35.4) |
3.7 (38.7) |
−0.8 (30.6) |
−5.7 (21.7) |
−18.1 (−0.6) |
−25.9 (−14.6) |
−32.1 (−25.8) |
降水量 mm (inch) | 27.2 (1.071) |
19.9 (0.783) |
32.3 (1.272) |
51.1 (2.012) |
79.0 (3.11) |
78.6 (3.094) |
116.9 (4.602) |
148.9 (5.862) |
131.2 (5.165) |
77.0 (3.031) |
45.1 (1.776) |
38.7 (1.524) |
845.9 (33.303) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 4.9 | 4.3 | 6.1 | 7.7 | 9.5 | 9.8 | 10.8 | 11.9 | 10.9 | 8.7 | 7.3 | 6.2 | 98.1 |
平均月間日照時間 | 175.7 | 176.5 | 212.0 | 188.4 | 183.3 | 143.1 | 119.2 | 123.9 | 145.8 | 172.4 | 159.5 | 160.9 | 1,956.7 |
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1977年 - 現在)[8][9] |
「音更町統計書」参照[10]
役場
歴代首長
戸長 | ||
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歴代 | 氏名 | 就任年月日 |
初代 | 大塚伊三郎 | 1901年(明治34年)9月 |
2代 | 大谷信夫 | 1904年(明治37年)6月 |
村長 | ||
初代 | 和知金次郎 | 1906年(明治39年)4月 |
2代 | 水越儀一 | 1907年(明治40年)4月 |
3代 | 石原重方 | 1913年(大正2年)5月 |
4代 | 武智和平 | 1917年(大正6年)4月 |
5代 | 竹内令之助 | 1920年(大正9年)4月 |
6代 | 中田宮五郎 | 1921年(大正10年)6月 |
7代 | 伊福部利三 | 1923年(大正12年)7月 |
8代 | 渡辺辰衛 | 1935年(昭和10年)8月 |
9代 | 小池清治 | 1943年(昭和18年)12月 |
10代 | 神田柳助 | 1947年(昭和22年)4月 |
町長 | ||
初代 | 神田柳助 | 1953年(昭和28年)7月 |
2代 | 本家三郎 | 1963年(昭和38年)2月 |
3代 | 平正巳 | 1977年(昭和52年)4月 |
4代 | 金子尚一 | 1981年(昭和56年)4月 |
5代 | 山口武敏 | 1997年(平成9年)4月 |
6代 | 寺山憲二 | 2009年(平成21年)4月 |
7代 | 小野信次 | 2017年(平成29年)4月 |
議会
道の機関
独立行政法人
特殊法人等
警察
消防
病院
コミュニティ放送
短期大学
高等学校
中学校
小学校
認定こども園
保育園
小規模保育事業所
家庭的保育事業所
幼稚園
音更町の基幹産業は農業[1]。恵まれた水利による肥沃な土壌や日照時間が長いことなどにより農業経営を行う上での地形的・気候的条件に恵まれている[2]。主要作物は小麦、ビート(テンサイ)、馬鈴薯(ジャガイモ)、豆類、そ菜などで、酪農も盛んである[1]。十勝川沿いには世界的にも珍しいモール温泉として知られている十勝川温泉があり[24]、2004年(平成16年)に「モール温泉」として「北海道遺産」に選定[25]。2008年(平成20年)には地域団体商標制度を受けて出願していた「十勝川温泉」の商標登録が「地域団体商標」になった[26]。
50音順
工業団地
スーパーマーケット
町内に空港は存在しない。最寄りの空港は帯広空港。町内発着の連絡バスが1日6往復運行している。かつては北海道内初の民間飛行場である音更飛行場があった[31]ほか、陸軍帯広第二飛行場があった。
町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道根室本線帯広駅。かつては日本国有鉄道士幌線が走っていたが1987年3月23日に廃止された。
路線バス
コミュニティバス
空港連絡バス
都市間バス
帯広A地区適用地域。 小型車の初乗り上限運賃は550円。大型車の初乗り上限運賃は630円[34]。
町内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「トカプチ雄大空間」になっている[35]。 また、ナショナルサイクルルート「トカプチ400」のルートにもなっている[36]。
映画
ドラマ
戯曲
漫画
50音順
音更町民憲章
- わたくしたちは、日高大雪連峰をはるかにのぞみ雄大な十勝川の流れにつくられた十勝平野の中央部に位置する美しい自然と環境に恵まれた誇りある音更町民です。
- わたくしたちは、先人の偉業をうけつぎ、今日のよろこびと、あすのしあわせを約束できる豊かで平和な町づくりのためにこの憲章を定めます。
— 昭和49年10月3日制定[44]
- 教養を高め、からだをきたえ、豊かな心をつくります。
- たがいにいたわり、話しあい、明るい家庭をつくります。
- きまりを守り、力をあわせ、住みよいまちをつくります。
- 自然を愛し、環境をととのえ、美しいまちをつくります。
- 文化を高め、産業を伸ばし、希望のあるまちをつくります。
音更町歌
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