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三重県鳥羽市にある博物館 ウィキペディアから
鳥羽市立海の博物館(とばしりつうみのはくぶつかん、英語: Toba Sea-Folk Museum)は、三重県鳥羽市浦村町にある、鳥羽市が設置し、公益財団法人東海水産科学協会が指定管理者として運営する博物館[1](海事博物館)である。
鳥羽市立海の博物館 Toba Sea-Folk Museum | |
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敷地外から保存施設と展示棟Aを見る | |
施設情報 | |
正式名称 | 鳥羽市立海の博物館 |
愛称 | 海の博物館 |
専門分野 | 海洋に関する人文科学・社会科学 |
来館者数 | 約27,000人(2016年度)[1] |
館長 | 石原義剛(2017年10月現在)[1] |
事業主体 | 鳥羽市[1] |
管理運営 | 公益財団法人東海水産科学協会[1] |
開館 |
私立:1971年(昭和46年)12月7日 公立:2017年(平成29年)10月3日 |
所在地 |
〒517-0025 三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68 |
位置 | 北緯34度26分57.15秒 東経136度53分59.54秒 |
アクセス | 鳥羽駅よりかもめバスで約35分 |
外部リンク | www.umihaku.com/ |
プロジェクト:GLAM |
「海民(かいみん)」と呼ばれる海と共に生活する人間と海との関わりについて、様々な視点より調査・研究や展示、社会教育活動を行っている。研究分野は水産業、海運業、造船(主に木造船)、海産物の流通など海に関わる経済活動の他、宗教、民俗、文化、資源保護や海洋汚染等多岐に及ぶ。
資料収集にあたっては、資料に対する偏見を極力排除するため、「どんなモノでも集める」が方針となっている。三重県の海沿いの地域、特に志摩半島から熊野灘沿岸の漁村を中心に収集しているが、船や海女に関する資料などには日本国外の物もある。漁具など約6万点の実物資料の中には6,879点の重要有形民俗文化財を含み、写真資料は約12万点を保有する[1]。館内には、日本各地から集めた約80隻の木造船が並ぶ[2]。
創立当初は鳥羽市街地の近くにあったが、年々増え続ける膨大な収集資料の保管場所に困窮し、また建物の雨漏りや塩害による窓枠の腐食等により資料の保管状況も劣悪だった。1985年(昭和60年)、収蔵資料の一部が重要有形民俗文化財に指定されたことを契機に、文化庁の補助を受けて収蔵庫を現在地に移転新築した。バブル景気の真っ直中で、旧所在地跡の敷地を高値で転売できたことから展示棟も建設できることになり[要出典]、1992年(平成4年)に全面移転した。開館以来、東海水産科学協会が運営してきたが、経営難のため鳥羽市に施設の寄付と一部買い取りを要請し、2017年(平成29年)10月より鳥羽市が設置し東海水産科学協会が指定管理者として運営する「鳥羽市立海の博物館」に移行した。館長は同協会の石原義剛が引き続き務める[1]。
下記の4つテーマが博物館としての活動の柱となっている。
移転前に塩害に苦しんだ経験から、外装材には極力金属を用いず、全ての建物の屋根が日本瓦葺きとなっている。このため、周辺地域の漁村風景に溶け込んだ意匠となっている。バブル経済時代の設計にもかかわらず、低コストで建築できた点も注目を集めた。
資料の材質毎に保管に適した湿度が異なるため、3棟を5ブロックに分け、それぞれ床・壁面の仕上材を変えている。比較的乾燥した方が良い収蔵庫には床・壁共板張仕上とし、湿度が高い方が良い収蔵庫には三和土間を用いている。当初木造で計画されていたが、木造では文化庁から補助金が交付されないため、プレキャストコンクリート造に変更している。
3棟ある内、船の収蔵庫1棟のみが公開されている。庫内は土足厳禁であり、来館者は収蔵庫入口で付属のスリッパに履き替える。
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