釧路地方裁判所(くしろちほうさいばんしょ)は、北海道釧路市にある日本の地方裁判所の一つで、北海道を管轄している。略称は、釧路地裁(くしろちさい)。帯広、網走、北見、根室に支部を置いている。
管内には、釧路・帯広・網走・北見・根室・本別・遠軽・標津の8つの簡易裁判所が設置されている。また、釧路・帯広・北見の3つの検察審査会も設置されている。
- 1882年(明治15年)、北海道根室郡根室町に根室始審裁判所(1890年から根室地方裁判所)が設置される[1]。
- 1905年(明治38年)、根室地方裁判所釧路支部が設置される[2]。
- 1916年(大正05年)、根室地方裁判所を釧路郡釧路町(現・釧路市)に移転、釧路地方裁判所と改称[3]。釧路支部を廃止して根室支部を置く[4]。上級裁判所は函館控訴院。
- 1918年(大正07年)、網走支部を置く[5]。
- 1921年(大正10年)、上級裁判所である函館控訴院が札幌区(現・札幌市)に移転、札幌控訴院に改称。
- 1946年(昭和21年)、帯広支部を置く[6]。
- 1947年(昭和22年)、北見支部を置く[7]。
概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...
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本庁
根室支部
帯広支部
北見支部
網走支部
※ただし、行政事件、根室・網走の各支部の執行事件(不動産競売、債権、財産開示)、根室支部管内の合議事件および裁判員裁判は本庁で、網走支部管内の合議事件は北見支部でそれぞれ取り扱う。
(任期、後職) 釧路家庭裁判所長との兼任
- 上野茂(1990年 - 1993年、神戸家庭裁判所所長)
- 奥山興悦(1995年4月 - 1998年4月、東京高等裁判所部総括判事)
- 松山恒昭(1998年4月 - 1999年6月、大阪高等裁判所部総括判事)
- 塚原朋一(1999年 - 2001年、甲府地方裁判所長・甲府家庭裁判所長)
- 末永進(2001年 - 2004年3月、札幌高等裁判所部総括判事)
- 小池信行(2004年3月 - 2006年1月、定年退官)
- 山崎学(2006年 - 2007年3月、札幌地方裁判所長)
- 柴田寛之(2007年3月 - 2008年3月、東京地方裁判所八王子支部長)
- 齋藤隆(2008年3月 - 2010年4月、札幌地方裁判所長)
- 佐久間邦夫(2010年4月 - 2011年8月、札幌地方裁判所長)
- 林圭介(2011年8月 - 2013年3月、大阪高等裁判所部総括判事)
- 浜秀樹(2013年3月 - 2014年6月、東京地方裁判所立川支部長)
- 樋口裕晃(2014年6月 - 2015年12月、大阪高等裁判所部総括判事)
- 登石郁朗(2015年12月 - 2017年9月、札幌高等裁判所部総括判事)
- 本多知成(2017年9月 - 2019年4月、札幌高等裁判所部総括判事)
- 山田明(2019年4月 - 2020年12月、大阪高等裁判所部総括判事)
- 髙木順子(2020年12月 - 2022年2月、依願退官[8])
- 長谷川浩二(2022年2月 - 2023年5月、大阪高等裁判所部総括判事[9])
- 青沼潔(2023年5月 - [10])
出典
「司法省令第23号」『官報』第6636号、1905年8月12日、1頁、2018年7月24日閲覧。
「司法省告示第9号」『官報』第1097号物価号外、1916年3月31日、12頁、2018年7月24日閲覧。
「司法省令第7号」『官報』第1767号、1918年6月24日、2018年7月25日閲覧。
「司法省令第35号」『官報』第5823号、1946年6月16日、2018年7月25日閲覧。
「政令第25号」『官報』物価号外、1947年5月3日、2018年7月25日閲覧。