釧路駅
北海道釧路市にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
北海道釧路市にある北海道旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
釧路駅(くしろえき)は、北海道釧路市北大通14丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。駅番号はK53。電報略号はクシ。事務管理コードは▲110437[3][4]。
釧路市の代表駅であり、札幌駅とを結ぶ特急「おおぞら」の始終着駅である。また、北海道旅客鉄道釧路支社が置かれている。
根室本線は当駅で運転系統が分割されており、釧路駅 - 根室駅間には「花咲線」の愛称が付与されている。また、歴史的な経緯(後述)から釧網本線の列車は全列車が隣の東釧路駅から直通運転し当駅に発着している。
現在の釧路駅は1917年(大正6年)の釧路線(現:根室本線)当駅 - 浜厚岸駅延伸に伴い現在地に移転したもので、初代駅はその後貨物駅の浜釧路駅として営業した。国鉄公式では移転開業前の駅が開業した1901年(明治34年)を開業日としている[3]。
「釧路市#市名の由来」を参照
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の、計3面5線を持つ地上駅。単式ホーム側に駅舎がある。ホーム間は地下通路で連絡。特急「おおぞら」は1番のりば発着となっている。1番と2 - 3番のりばにはエスカレーターが設置されている。
LEDタイプの発車案内表が設置されている駅としては日本最東端であり、定期運行している特急列車の停車駅としても同様である。
かつては雄別鉄道が発着する6番線も存在したが、現在はホームは撤去され、ホームへの地下道も閉鎖されている。雄別鉄道線ホームへの案内板は、駅舎内の飲食店(蕎麦屋)に保管・展示されている。
終日社員配置駅で自動改札機(Kitacaは非対応、設置駅としては日本最東端)、指定席券売機(クレジットカード専用)[2]、話せる券売機[2]、みどりの窓口、駅レンタカーがある。
建物は道内で現存する最後の民衆駅であり、駅舎はかつての札幌駅旧駅舎(4代目)に似た造りをしている。
駅ビルの大半はJR北海道釧路支社関係の施設で、駅施設は地上1階のみ。また2・3階の一部は貸しフロアになっており、YAMAHA音楽教室等が入居している。 地階には釧路ステーションデパートが存在していたが2004年(平成16年)5月30日に閉鎖され[1][新聞 2]、駅ビル1階からの下り階段も閉鎖された(地下自由通路からの入口もシャッターが下ろされている)。
駅ビル内には、セブン-イレブン、北海道四季彩館(日本最東端のキヨスク)、土産物屋、レストラン、喫茶店、パン屋、観光案内所がある。2019年8月 - 2020年3月には、待合室の移転、セブンイレブンの移転、北海道四季彩館および土産物屋の移転、観光情報発信コーナーの新設といったリニューアルが行われた[JR北 5]。
1986年12月には駅構内に国鉄直営店として「そば処 霧亭」が開店[新聞 3]。釧路駅の2番線と3番線ホームには「そば処 霧亭」の立ち食いそば店があったこともある[新聞 3]。「そば処 霧亭」は北海道ジェイ・アール・サービスネットの運営となったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、駅構内の店が2021年2月28日に閉店した[新聞 3]。
なお、駅の西側には、現在国の合同庁舎がある幸町から移転してきた、車両工場の釧路運輸車両所がある。また、かつては車両所の周囲に操車場が広がっていた。
管理駅として、以下の駅を管理下に置いている。
(出典:JR北海道:駅の情報検索) ※上記の路線名は旅客案内上の名称で表記している。
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、『釧路市統計書』を出典とする値について、単位は「百人」となっているため、便宜上100倍した値を表記する。
「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 4,081 | [23] | |||
2006年(平成18年) | 642,900 | (1,761.4) | [24] | ||
2007年(平成19年) | 637,700 | (1,742.3) | |||
2008年(平成20年) | 618,500 | (1,694.5) | |||
2009年(平成21年) | 588,100 | (1,611.2) | |||
2010年(平成22年) | 553,600 | (1,516.7) | |||
2011年(平成23年) | 568,700 | (1,553.8) | [25] | ||
2012年(平成24年) | 574,900 | (1,575.1) | [26] | ||
2013年(平成25年) | 539,900 | (1,479.2) | |||
2014年(平成26年) | 520,300 | (1,425.5) | |||
2015年(平成27年) | 499,500 | (1,364.8) | |||
2016年(平成28年) | 365,200 | (1,000.5) | 1,395.0 | [26][JR北 6] | |
2017年(平成29年) | 402,400 | (1,102.5) | 1,224.6 | [27][JR北 7] | |
2018年(平成30年) | 390,300 | (1,069.3) | 993.6 | [28][JR北 8] | |
2019年(令和元年) | 374,200 | (1,022.4) | 860.8 | [29][JR北 9] | |
2020年(令和 | 2年)741.8 | [JR北 10] | |||
2021年(令和 | 3年)791.6 | [JR北 11] | |||
2022年(令和 | 4年)754.6 | [JR北 12] |
釧祥館、弁当工房引田屋が製造・販売を担当。主な駅弁は下記の通り主な駅弁は下記の通り[30]。
駅前に駐車場やタクシーのりばが設置されている。東側にはホテル併設の駅前バスターミナル(複合ビル)が設置されており、都市間バスや釧路空港連絡バス、市内線、郊外線が発着する。
駅前通りは、銀行、証券会社、生損保会社の支社、支店、営業所が立地している。
繁華街は、通称「末広(すえひろ)」の名で親しまれている末広町・栄町・川上町地区にあり、駅から北大通を幣舞橋方面へ直進して徒歩5分 - 10分の左手にある。
かつて釧路駅地階に釧路ステーションデパートという商業施設が存在していたが、現在は閉店し、連絡通路も閉鎖されている。
駅前にバスターミナルが設けられており、くしろバス・阿寒バスおよび共同運行各社のバスが乗り入れる。
歌人石川啄木は、同じ北海道で函館、小樽と移り住んだ後、1908年(明治41年)1月21日に釧路新聞(現在の釧路新聞とは別)の記者として釧路に移った。初めての釧路入りで釧路駅(初代)に降り立った時のことを、後に「さいはての駅に降り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」と和歌に詠んだ。
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