茨城県
日本の都道府県 ウィキペディアから
茨城県(いばらきけん)は、日本の関東地方(北関東)に位置する県。県庁所在地は水戸市。
いばらきけん 茨城県 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
団体コード | 08000-4 | ||||
ISO 3166-2:JP | JP-08 | ||||
面積 |
6,098.32km2 | ||||
総人口 |
2,795,677人[編集] (推計人口、2025年4月1日) | ||||
人口密度 | 458人/km2 | ||||
隣接都道府県 |
福島県 栃木県 埼玉県 千葉県 | ||||
県の木 | ウメ | ||||
県の花 | バラ | ||||
県の鳥 | ヒバリ | ||||
他のシンボル |
県のさかな:ヒラメ(1995年(平成7年)6月19日指定[1] 県民の歌:茨城県民の歌 県民体操:茨城県民体操 | ||||
茨城県庁 | |||||
知事 | 大井川和彦 | ||||
法人番号 | 2000020080004 | ||||
所在地 |
〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番地6 北緯36度20分30秒 東経140度26分49秒 ![]() | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
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ウィキポータル | 日本の都道府県/茨城県 | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
関東地方の北東部、北関東の東側に位置し、元の常陸国(ひたちのくに)全域と、明治期に千葉県から移管された下総国猿島郡・結城郡・豊田郡・岡田郡の全域および相馬郡・葛飾郡・香取郡の一部から成り立っている。県の東側は太平洋に面しており、旧東海道に属する都道府県の中では最北端に位置している。県の人口は2,795,677人(2025年4月1日)で、日本の総人口の約2.3%を占めており、静岡県に次いで全国11位である。面積は6,094km2(霞ヶ浦・北浦・牛久沼・涸沼などを含めない場合は5,874.20km2)で、国土の約1.6%を占める。県内の市町村数は44で、うち市は32、郡は7で、その下に10の町と2の村がある。2021年度における県内総生産(名目)は14兆5391億円[2]。
県内各地域の繋がりは薄く、県庁所在地の水戸市の人口は県人口の1割ほどしかない。これは都道府県の最大都市の中では最少の割合であり、そのため県内に求心力のあるプライメイトシティ(首位都市)は存在しない。県北部では日立製作所の企業城下町である日立市で工業化が進み、太平洋や八溝山地のある緑豊かな地域を形成する。県中央部は水戸市に県庁が置かれ、小美玉市に茨城空港が置かれており、ひたちなか市で工業化が進んでいる。県東部の鹿嶋市・神栖市では鹿島臨海工業地帯を形成し、工業化が進んでいる。県西部は関東平野の中央部にあたる農業を中心とした内陸の地域であり、栃木県との結びつきが大きい。結城市は結城紬の産地として名高い。県南部のつくば市には、筑波研究学園都市が整備され、常磐線やつくばエクスプレス(TX)の沿線は東京都区部のベッドタウンとしてのニュータウン開発も進められた地域となっている(「茨城都民」も参照)。
名称
由来
県名に使用される「茨城」は、国郡里制時代に置かれた茨城郡に由来するものである。「茨城」の名称自体は『常陸国風土記』まで遡るもので、同記序文には常陸国成立以前に置かれた6つのクニ(新治・筑波・茨城・那賀・久慈・多珂)の1つとして見える。常陸国成立に際して、この茨城国を踏襲して成立したのが茨城郡であるとされる[3]。
『常陸国風土記』の茨城郡条では、「茨城」の名称の由来として次の2つの説話が挙げられている。1つは、朝廷から派遣された大臣(多氏)一族の黒坂命が、先住民の賊を茨棘を用いて滅ぼしたというものである。またもう1つの説話では、黒坂命が人々を悪賊から守るため、茨で城を築いたという。これらは、いずれもヤマト政権の勢力拡大を英雄に仮託した起源説話としてよく見られるものであり、実際の起源については詳らかでない。以上の説話を別として「茨(いばら/うばら)の生えた地域」を指した呼称と見る説もある[3]。
『和名抄』によれば、この茨城郡内には特に「茨城郷」が存在している。この茨城郷の比定地は石岡市茨城(ばらき)とする説が有力で、同地は常陸国の古国府や茨城郡の郡家も置かれたと推定される政治的中心地でもある。また付近の茨城廃寺跡(ばらきはいじあと)からは「茨木寺」の墨書を持つ土器が出土しており、「茨城」が古くは「茨木」とも記されたことが知られる[3]。
明治維新後、藩県併置時代や廃藩置県の当初の段階では「茨城県」は設置されていなかった。その後すぐ行われた諸県の統合に際して、水戸・松岡・宍戸・笠間・下館・下妻の6県を主体として茨城県が成立したのが県名としての始まりとなる。これは水戸の属した茨城郡を県名に採用したことによるが、「水戸県」とならなかったのは水戸藩の新政府への貢献度が認められなかったためとされる。水戸周辺は律令制時代には茨城郡でなく那珂郡に属したが、太閤検地の時に茨城郡に移管されている[3]。

「茨城県」の「茨」の字は都道府県としては唯一、表外漢字字体であった(「茨」の脚部分は「次」ではなく「二欠」が正しい)[注釈 1]が、2010年の常用漢字改訂により常用漢字となっている。
読み
県名の「茨城」は、現在は「いばらき」と読まれる。大阪府茨木市も同じく「いばらき」であるが、どちらも同様にしばしば「いばらぎ」と誤読されがちである[4]。一方、同じく県名に「城」が含まれる宮城県においては、連濁により濁音となる点が本県と異なる[注釈 2]。歴史的な読みとしては、前身の茨城郡について『和名抄』では「牟波良岐」[5]、『常陸国風土記』の天保10年(1839年)刊本では「うばらき」と読み仮名が振られる[3]。現在の読み「いばらき」は、この「うばらき」が転訛したものになる。
地理・地域
要約
視点


地方区分としては、関東地方、首都圏、北関東、東関東、東京圏などに分類される。東は太平洋となっており、北は福島県(東北地方)、西は栃木県および埼玉県、南は千葉県と接する。
県の面積は全国24位だが、関東平野を含む平地に富むことから、可住地面積[注釈 3]は3,888.61 km2で全国4位[注釈 4]、1住宅当たりの住宅敷地面積は394.97 m2で全国1位[注釈 5]となっている[7]。
大地形
- 山岳地形
- 県の北側3分の1は山岳地帯になっている。ここは東北地方から茨城県北部にかけての太平洋側に連なる阿武隈山地(阿武隈高地)の南端に相当する。一帯は那珂川や久慈川などの河川による開析が進んでおり、那珂川と久慈川に挟まれた地域を八溝山地、久慈川と里川(久慈川支流)に挟まれた地域を久慈山地、里川の東側を多賀山地[8]と呼んでいる[9]。
- 八溝山地は県の北西部を南北に縦走し、栃木県との県境になっている。この北西端には県内最高峰の八溝山(標高1022メートル)は福島県・茨城県・栃木県の県境になっている。八溝山地を侵食して東西に流れる河川を境にして、いくつかの山塊に区別することもあり、押川(久慈川支流)を南限とする八溝山塊、那珂川を南限とする鷲ノ子(とりのこ)山塊、JR東日本水戸線が走る低地を南限とする鶏足(とりあし)山塊などと呼ばれる。これに筑波山や加波山を中心とする筑波山地(筑波山塊、筑波連山)を八溝山地に含める場合もある[9]。
- 久慈山地は西の久慈川、東の里川(久慈川の支流)に挟まれている。この山地は北へいくほど東西の幅が狭くて標高が高いので、険しい。その北部を東西に短絡する月居峠[注釈 6]は古くから交通の要衝とみなされていた。この峠下には袋田の滝があり、県を代表する観光地になっている。この山地の主峰は男体山(標高653.7メートル)[9]。
- 多賀山地は北へ行くほど幅が広く、なだらかな高原地形になっている。分水嶺は西側の里川に寄って偏っており、東側には大北川、花貫川、十王川(梁津川)などが入り込んで渓谷を作っている[9]。
- →「Category:茨城県の山」も参照
- 水系
- 県内を流れる一級河川には利根川、那珂川、久慈川があり、いずれも太平洋(鹿島灘)に注いでいる。
- 主要な河川として、利根川水系の支流鬼怒川、小貝川が県西部を北から南へ流れている[7]。これらが合流する利根川の下流域は、古代には香取海と呼ばれる内海が形成されており、霞ヶ浦などはその名残と考えられている。霞ヶ浦は西浦、北浦、外浪逆浦などに区分される場合もある[注釈 7]。このほか県内には牛久沼、涸沼などの淡水湖沼がある[7]。
- 利根川水系の主な支流には、鬼怒川、小貝川のほか、新利根川、桜川。このほか江戸川や中川、権現堂川は茨城県と千葉県・埼玉県の県境の一部に、渡良瀬川は茨城県と栃木県の県境の一部になっている。
- 二級河川としては、大北川、十王川などがある。詳細は茨城県の二級水系一覧参照。
- 平野部
- 県の中部から南部は関東平野の一部になっている。一帯を常総平野と呼ぶ場合もある[7]。また、阿武隈山地よりも南側の茨城全域を常陸台地と呼び、千葉県北部の下総台地も含めて常総台地と総称することもある。久慈川、那珂川、利根川の各支流など、常総台地を流れる河川を境としてさらに細かい台地に区分する場合もある[10]。
- このほか、筑波山地の東部を八郷盆地(旧八郷町、現在の石岡市の一部)と呼ぶ場合もある。
- その他の主要地形
気候
太平洋側気候を呈し、冬季は少雨乾燥、夏季は多雨多湿となる。また、太平洋沿岸部は海洋性気候、内陸部は内陸性気候となる。全般に冬季は朝晩は沿岸部を除き放射冷却により気温が下がり、夏季は埼玉県に近接する一部地域を除き北東気流の影響を受けやすく比較的冷涼である。豪雪地帯に指定されている地域は存在しないが、南東部を除く地域、特に北西部山間部は南岸低気圧や北東気流の影響で局地的に大雪となることもある。豪雪地帯に指定されている地域を持たない県としては最北端に位置する。
- 北部沿岸部:北茨城市や日立市、高萩市などが該当。海に面するため県内では比較的温暖な地方であり、日立の冬季の気温は北部にありながらも南部に位置する鹿嶋と共に県内で最も高く、1月の平均最低気温は0.2°Cである[11]。一方、夏季は冷涼であり、北茨城では8月の平均気温が23.8°Cと県内で最も低く[11]、年間通して海洋性の気候の特色が出ている。
- 北部山間部:常陸大宮市や常陸太田市、大子町などが該当。冬季の冷え込みは筑波山を除くと県内では最も厳しく、時に−10°C前後の冷え込みとなることもある。大子では1月の平均最低気温が−5.1°Cだが[11]、夏の日中は猛暑日になるほど暑くなる。しかし、熱帯夜は稀であるなど内陸性の気候となっている。
- 南東端部:鹿嶋市や神栖市などが該当。海洋性の気候であり、冬は冷え込みの少ない県内で最も温暖な地域である。特に、銚子に隣接する神栖市沿岸部は関東地方全体で見ても温暖な地域となっている。また、積雪となることは非常に少なく、夏は冷涼である。
- 南西端部:古河市などが該当。県内では最も夏の暑さが厳しい地域であり、しばしば猛暑日を記録する。埼玉県や群馬県の平野部に近い気候特性で、冬季はからっ風の影響を受けやすい。朝晩の冷え込みは県内他地域に比べると幾分弱く、1月の平均最低気温は−1.3°Cと[11]、太平洋沿岸部を除くと、内陸では霞ケ浦に隣接する土浦に次いで高くなっている。夏季の最低気温も古河は県内では最も高く、熱帯夜になることも珍しくない。
- 中央部・南部平野部:水戸市からつくば市・龍ケ崎市にかけての県内の大部分が該当。冬季の気温は関東平野部では最も低い部類に入り、1月の最低気温平年値は、つくばで−2.8°C[11]、鉾田で−3.0°C[11]、最南部の龍ケ崎でさえ−2.3°C[11]などと低くなっており、過去にはつくばで−17.0°C(1952年2月5日)[11]、龍ケ崎で−15.5°C(1984年1月20日)[11]を記録した。このように、平野部でも−10°C以下まで下がることがあり、21世紀に入ってからも下妻、筑西、鉾田では−10°C以下を観測している。しかし、霞ケ浦の影響を受ける地域では冷え込みが弱い。一方、夏季も北東気流の影響を受けやすいために、熱帯夜は少ない。水戸周辺などの東部地域では北東風により時に、突発的なゲリラ降雪をもたらす。また、晩春から初秋にかけて、まれに竜巻が発生する。
平年値 (月単位) | 北部沿岸部 | 北部内陸部 | 中部 | 西部 | 南部 | 南東部 | ||||||||
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北茨城 | 日立 | 大子 | 常陸大宮市 小瀬 | 水戸 | 笠間 | 下妻 | 古河 | つくば | 土浦 | 龍ケ崎 | 鉾田 | 鹿嶋 | ||
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 23.8 (8月) | 25.0 (8月) | 24.9 (8月) | 24.7 (8月) | 25.6 (8月) | 25.6 (8月) | 25.8 (8月) | 26.8 (8月) | 25.9 (8月) | 26.2 (8月) | 25.8 (8月) | 25.3 (8月) | 25.6 (8月) |
最寒月 | 3.6 (1月) | 4.6 (1月) | 0.6 (1月) | 1.6 (1月) | 3.3 (1月) | 2.4 (1月) | 3.0 (1月) | 3.6 (1月) | 3.1 (1月) | 4.0 (1月) | 3.3 (1月) | 2.8 (1月) | 4.7 (1月) | |
降水量 (mm) | 最多月 | 189.5 (10月) | 188.5 (10月) | 203.6 (7月) | 187.0 (9月) | 186.3 (9月) | 190.0 (9月) | 176.0 (10月) | 181.4 (9月) | 193.5 (10月) | 177.7 (10月) | 212.8 (10月) | 230.7 (10月) | 273.7 (10月) |
最少月 | 45.9 (2月) | 49.8 (12月) | 38.9 (1月) | 40.3 (1月) | 49.6 (12月) | 45.3 (12月) | 39.1 (1月) | 35.1 (2月) | 47.1 (2月) | 47.4 (12月) | 52.9 (2月) | 58.3 (12月) | 66.6 (12月) |
自然公園
奥久慈男体山(奥久慈県立自然公園)
- 奥久慈県立自然公園
- 花園花貫県立自然公園
- 高鈴県立自然公園
- 太田県立自然公園
- 御前山県立自然公園
- 大洗県立自然公園
- 笠間県立自然公園
- 吾国・愛宕県立自然公園
- 水戸県立自然公園
地域区分

県域は、自然的条件から、広義では県北、県央、鹿行(ろっこう)、県南に四分される。さらに社会・経済的特性とくに都市化を条件に加えると広義の県南は県南、県西(けんせい)に二分される[12]。
県庁が定める地域区分
県内には32市7郡10町2村がある(町は全て「まち」、村は「むら」と読む)。それらは、県庁によって以下の5つの地域に区分されている[13]。以下、地域内人口と、都市圏などを記載する(地域内人口は2005年国勢調査の値、都市圏の人口は2010年国勢調査に基づく都市雇用圏の値)。
県北地域
人口319,417人。地域内から県央地域にかけて日立都市圏(307,126人)が存在する。
県央地域
人口685,719人。地域内から県北地域にかけて水戸都市圏(637,676人)が存在する。
鹿行地域
人口257,218人。かつての鹿島郡(現・鉾田、鹿嶋、神栖の3市)と行方郡(現・行方、潮来の2市)から1字ずつとった名称である。学校の部活動の地区名など「県東(けんとう)」と呼ばれることもある。神栖都市圏(248,234人)は千葉県の一部にも広がりがある。
県南地域
人口1,013,526人。地域内は東京都市圏の一部(321,550人)に含まれるほか、県内を中心とする都市圏では最大規模であるつくば都市圏(853,106人)を有する。
県西地域
人口519,797人。地域内は小山都市圏の一部(48,707人)、東京都市圏の一部(7,555人)に含まれるほか、古河都市圏(204,854人)、筑西都市圏(132,626人)を有する。
その他の地域区分
水戸地方気象台が気象情報や注意報と警報などを発表する区分は、県北地域、県央地域、鹿行地域、県南地域、県西地域に分けられている。これらに分類される市町村は県庁が定める地域区分とほぼ同じであるが、ひたちなか市・那珂市・東海村の2市1村が県央地域ではなく県北地域に含まれるという違いがある[14]。茨城県も2021年頃までは、これら2市1村を県北地域に区分していたが[15]、2022年頃から県央地域として扱っている[16]。水戸地方気象台が気象予報や注意報と警報などを発表する場合など、県北地域・県央地域を合わせて茨城県北部、鹿行地域・県南地域・県西地域を合わせて茨城県南部と表す場合もある。
地域的特徴
北部(県央地域と県北地域。1875年5月6日までの茨城県)と南部(旧・印旛県北西部、旧・新治県北部)では地域色が異なっており、旧・新治県でも、国道51号沿線(大洗鹿島線+鹿島線)と国道6号(常磐線)沿線、旧・印旛県でも国道6号(常磐線)沿線、つくばエクスプレス沿線、県西地域とでは、経済的基盤も異なっている。
北部で人口が減少し、南部で人口が増加傾向にある状態を「南北格差[17]」または「南北問題[18]」と呼ぶことがある。
- 北部(県北・県央地域)
- 水戸を中心とした地域。
- 1978年(昭和53年)4月17日より車のナンバーは北部(県北・県央地域)全域が「水戸」である[19]。
- 戦国時代は佐竹氏の領地、江戸時代には水戸藩の領地に属した。
- 日立市、ひたちなか市およびその周辺には、日立製作所関連の工場が多く存在する。それらの地域では、日立市という地名と区別するため、日立製作所を「日製(にっせい)」と呼ぶ場合が多い。
- 人口減少や大型店の撤退などが相次いでいる。また、山間部には過疎地域も存在し、年々増加する傾向にある。これは、東京一極集中などの影響で青年層が都市部へ流出していることが原因の一つだと見られている。
- 利用者の減少が続いていた日立電鉄線が、設備更新の経費増大などを理由に廃線となった。路線跡地の一部はひたちBRTとなっている[20]。
- 北関東自動車道(2011年3月19日に全線開通)が同地域と栃木県・群馬県を結んでいる。
- 中核国際港湾・重要港湾である茨城港(日立港区、常陸那珂港区、大洗港区)は、一大物流拠点となっている。
- 2010年3月11日に茨城空港が開港した。
- 東海村や大洗町周辺は、東海第二発電所を初め、原子力関連施設が集中する地域の一つである。
- 久慈川以北の沿岸部である旧多賀郡では、方位を指す際に、「海側・山側・水戸側・平側(たいらがわ)」と呼ぶことがある。
- 2011年9月5日に県北地域と水戸市を含むエリアが茨城県北ジオパークとして認定された。しかし、2017年(平成29年)12月22日に認定が取り消された。
- 南部(県南地域)
→「茨城県南地域」も参照
- つくばを中心とするが、東京圏に属する地域も有する。かつては土浦が中心的役割を担っていた。
- 1875年5月6日まで「千葉県(旧・印旛県)」もしくは「新治県」の一部で、常磐線・つくばエクスプレスや国道6号・国道294号を中心とした地域。
- 平安時代には平将門の地盤となった地域で、かつては守谷藩、谷田部藩、牛久藩、常陸府中藩、柿岡藩、常陸北条藩、土浦藩、江戸崎藩、龍ヶ崎藩、志筑藩、玉取藩、小張藩、常陸古渡藩、片野藩の領地に属した。
- 水郷筑波国定公園の一角で、筑波山、霞ヶ浦(西浦)を有する地域である。
- 立地上、南側志向が強い地域で、千葉県や東京都、埼玉県などとの繋がりが深い。一方で、居住地以北の繋がりが限定的であり、県庁所在地である水戸方面を含め、県内他地域との繋がりは浅い。具体的な一例として、鉄道で言えば、県南地域でも南端に位置する取手駅からは、常磐線普通列車利用で水戸駅まで約78km・乗車時間約85分であるのに対し、同じく常磐線普通列車利用で東京駅まで約43km・乗車時間約50分であり、水戸に行くより東京に行く方が近い、といった具合である[注釈 8]。
- 2005年開通のつくばエクスプレス沿線における大規模なニュータウンの造成、圏央道の整備が進んでおり、人口増加、大型店進出が続いている。
- 東京都内や千葉県などへ通勤・通学する人が多い。逆に、千葉県東葛地域などから茨城県南部への昼間人口移動も活発である。このために、千葉県と相互に強い影響を及ぼしあっている茨城県の地域という意味で、「ちばらき」とも言われ、また時として揶揄されている。
- 1970年代以降に茨城県南西部に転入して来た住民は、ニュータウンの造成などによる転入が特徴的で、東京都内に通勤・通学する住民も多い。消費活動も通勤・通学先で行われる傾向があり、特に東京都区部に通勤・通学する住民は、「茨城都民」と諷刺されることもある[21]。そのため、場合によっては茨城県南西部も南関東に含まれることがある。
- 国政選挙の投票率は県内最高位だが、県知事選挙の投票率は県内最低位である。この現象を、一部の全国紙ローカル面では「県南現象[21]」と呼ぶことがある。
- 1978年(昭和53年)4月17日より車のナンバーは県南地域全域が「土浦」であったが、2007年(平成19年)2月13日からつくば市、守谷市、つくばみらい市はご当地ナンバーである「つくば」となった[22][23]。これ以外の市町村では引き続き「土浦」を使用している。
- 東部(鹿行地域)
→「鹿行」も参照
- 1978年(昭和53年)4月17日より車のナンバーは鹿行地域全域が「水戸」である[19]。
- 鹿嶋や潮来を初めとする地域。1875年5月6日までは「新治県」の一部で、大洗鹿島線・鹿島線・東関東自動車道・国道51号の沿線。
- Jリーグ・鹿島アントラーズのホームタウンに鹿行地域の全域が指定されている。その本拠地たる鹿嶋にはサッカーが定着していて、鹿島学園高等学校や鹿島高等学校が全国高等学校サッカー選手権大会で力を付けてきている。
- 県南同様に水郷筑波国定公園の一角で、筑波山を望む地域である。水郷(前川あやめ園・十二橋めぐり)や鹿島神宮など歴史ある観光名所がある。
- 鹿島灘沿岸の鹿嶋、神栖、鉾田にはレジャーに適した海岸や海水浴場があり、各地からサーフィンに訪れる。
- 主に鹿嶋・潮来・神栖は、国道51号、東関東自動車道沿線である千葉県香取、成田、千葉や総武線沿線の銚子などとの繋がりが深い。このため、こちらも「ちばらき」と諷刺されることがある。
- 県警が治安の悪化を防ぐため、2017年、鹿行の中で最も人口が多い神栖市に、神栖警察署を新設した。
- 農業では、鉾田が遠州灘沿岸(静岡県西部と愛知県東部)と列ぶメロンの大産地で出荷量は日本一である。
- 鹿島港を中心に鹿島臨海工業地帯が造成されて以降は、鉄鋼や石油化学などが集中する臨海工業地域になっている。鹿島灘沿岸では、鹿嶋や神栖を中心に風力発電の施設が集中している。
- 西部(県西地域)
→「茨城県西地域」も参照
- 古河や筑西を初めとする地域。元の猿島郡(一部は西葛飾郡より編入)、真壁郡、結城郡(一部は豊田郡、岡田郡より編入)に相当し、旧・真壁郡以外はかつて下総国、千葉県に属した。
- 古河は宇都宮線の沿線にあるため、埼玉県や栃木県の一部だと誤認されることも多い。
- 結城も新4号国道が通っているため、埼玉県や栃木県・群馬県(両毛)との繋がりが深いのに対して、県内他地域との繋がりは浅い。
- 国や県の出先機関が集中する筑西も栃木県との境にあり、県庁所在地である水戸方面との繋がりは浅い。具体的な一例としては、自動車・鉄道とも栃木県の県庁所在地である宇都宮市の方が、水戸よりも近い、といった具合である。
- 1978年(昭和53年)4月17日より車のナンバーは県西地域全域が「土浦」であったが、2007年(平成19年)2月13日から県西地域全域がご当地ナンバーである「つくば」となった[22][23]。
- 古河市・五霞町・境町および坂東市の一部はNTT東日本栃木支店の管轄地域であり、電気通信上栃木県扱いとなる。同地域では、2010年1月をもってフレッツ光の全面供用が開始されたが、他の県西地域では現在も一部の市街地での提供に留まる。
歴史
要約
視点
先史
本県に人が住み始めたのは、今からおよそ2万4000年前の火山灰層(姶良・胆沢火山灰、略してAT)の堆積前後からであると考えられている。この層の下からナイフ形石器や局部磨製石器、焼けた礫石群が見つかっている。これらの石器の後に細石刃が北(樺太・北海道・東北)と南(九州・西日本)から伝播する。この時期の遺跡としては後野B遺跡(ひたちなか市)などから確認されている。細石刃核・細石刃・彫器・掻器などが出土している[24]。
明治から第二次世界大戦まで
現県域には水戸藩他14藩と県域外諸大名の飛び地、幕領・旗本領などが錯綜していた。1868年(慶応4年、明治元年)、幕府の解体により旧・幕領・旗本領は新政府の直轄地とされ、6月に粥川満明(三上藩士)が常陸知県事に、8月には佐々府貞之丞(肥後藩士)が下総知県事に任命され、常総の民政を担当した。翌1869年(明治2年)1月に下総知県事の管轄地が葛飾県、2月に常陸知県事の管轄地が若森県になった。こうした動きの中で、同年7月に版籍奉還が行われ、1871年8月(明治4年7月)の廃藩置県を経て、同年11月、現在の県域は茨城県および新治県、印旛県のそれぞれ一部に統合された。1875年(明治8年)5月に新治県が分割され、そのうち常陸国6郡が茨城県と合併し、同時に千葉県(1873年(明治6年)に印旛県と木更津県が合併)から概ね利根川以北に当たる区域を編入して現在の茨城県が成立した。
- 1868年(慶応4年、明治元年)
- 1869年(明治元年、2年)
- 1870年(明治3年、4年)
- 1871年(明治4年)
- 1872年(明治4年、5年)
- 1月29日 - 水戸・弘道館裏に県庁開設。
- 1873年(明治6年)
- 1875年(明治8年)
- 1876年(明治9年)
- 1878年(明治11年) - 郡区町村編制法により茨城郡を東茨城郡、西茨城郡に分割、茨城県管下の葛飾郡を西葛飾郡、相馬郡を北相馬郡と改称。県下18郡となる。
- 1888年(明治21年) - 県内人口が100万人を突破。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 市制・町村制施行、水戸市が発足。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 郡制施行。信太郡と河内郡が合併して稲敷郡となり、豊田郡および岡田郡が結城郡と、西葛飾郡が猿島郡と合併して県下14郡となる。
- 1899年(明治32年)4月1日 - 千葉県香取郡の一部(利根川および横利根川以北)を稲敷郡に編入。現・茨城県の県域がほぼ確定する。
- 1938年(昭和13年)
- 1939年(昭和14年)9月1日 - 日立市市制施行。
- 1940年(昭和15年)11月3日 - 土浦市市制施行。
- 1945年(昭和20年)
昭和後期(第2次世界大戦後)
- 1947年(昭和22年)
- 初の県知事選挙。人口200万人突破。
- 住友金属工業株式会社蹴球同好会(鹿島アントラーズの前身)が発足[27]。
- 1949年(昭和24年)5月1日 - 茨城大学発足[28]。
- 1950年(昭和25年)8月1日 - 古河市市制施行。
- 1952年(昭和27年)- 県立大洗水族館が開館[29]。
- 1954年(昭和29年)
- 1956年(昭和31年)
- 1957年(昭和32年)- 日立市かみね公園が開園[31]。
- 1958年(昭和33年)8月1日 - 笠間市が市制施行。
- 1959年(昭和34年)3月3日 - 水郷国定公園(現:水郷筑波国定公園)が国内15番目の国定公園として指定[32]。
- 1961年(昭和36年)6月1日 - 常磐線 取手 - 勝田間が電化[33]。
- 1963年(昭和38年)
- 3月16日 - 茨城県民の歌が制定される[34]。
- 4月1日 - 茨城放送(現在のLuckyFM茨城放送)が開局[35]。
- 9月10日 - 筑波山麓に研究学園都市を建設することが閣議了解される[36]。
- 11月 - 茨城衛星通信センターが運用開始[37]。
- 1965年(昭和40年)
- 1966年(昭和41年)
- 1967年(昭和42年)4月20日 - 水戸線 電化開通式が開催される[42]。
- 1968年(昭和43年)3月30日 - 茨城県民の日が制定される[43]。
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)
- 1971年(昭和46年) - 大規模ニュータウン「常総ニュータウン」起工。
- 1972年(昭和47年)
- 1973年(昭和48年)
- 1974年(昭和49年)
- 9月3日 - 茨城県立歴史館が開館[48]。
- 茨城国体・第10回全国身体障害者スポーツ大会開催。
- 1976年(昭和51年) - 第27回全国植樹祭開催。
- 1977年(昭和52年) - 常磐自動車道、大規模ニュータウン「竜ヶ崎ニュータウン」起工。
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年)3月30日 - 常磐自動車道 谷田部IC~千代田石岡IC間が開通[51]。
- 1984年(昭和59年)3月27日 - 常磐自動車道 千代田石岡IC~那珂IC間が開通[52]。
- 1985年(昭和60年)
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)
- 常磐自動車道県内区間が全通。
- 第8回全国豊かな海づくり大会開催。
平成
- 1989年(平成元年)10月29日 - 第13回全国育樹祭が茨城県で開催される[61]。
- 1990年(平成2年)
- 1991年(平成3年)
- 1992年(平成4年) - 笠間焼が国の伝統的工芸品に指定[65]。
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)12月2日 - 東水戸道路 水戸南IC~水戸大洗IC間が開通[73]。
- 1997年(平成9年)
- 人口300万人突破(北部で減少、南部で増加)。
- 11月8日 - 茨城県天心記念五浦美術館が開館[74]。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 4月1日 - 潮来市市制施行。
- カシマサッカースタジアムがリニューアルオープン。
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年) - 首都圏中央連絡自動車道つくばJCT〜つくば牛久ICの県内初区間が開通。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 3月21日 - 首都圏中央連絡自動車道阿見東IC〜稲敷IC開通。
- 第47回技能五輪全国大会・第31回全国障害者技能競技大会・いばらき大会2009開催。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)7月1日 - つくばロボッツ(現:茨城ロボッツ)が創設される[89]。
- 2014年(平成26年)
- 第38回全国高等学校総合文化祭(いばらき総文2014)開催。日本全国から高校生が集結する日本の文化祭典が開催される。
- 4月12日 - 首都圏中央連絡自動車道稲敷IC〜神崎IC開通。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2月26日 - 首都圏中央連絡自動車道境古河IC〜つくば中央IC開通(県内区間が全通)。
- 7月7日 - 茨城アストロプラネッツが設立[91]。
- 12月22日 - 茨城県北ジオパークが認定を取り消される。
- 2018年(平成30年)
令和
- 2019年(令和元年)
- 6月8日・9日 - G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合がつくば国際会議場で開催される[93]。
- 9月28日 - 第74回国民体育大会・いきいき茨城ゆめ国体が開催される。
- 10月12日 - 県内各地で令和元年東日本台風による被害を受ける[94][95]。
- 11月7日 - つくば霞ケ浦りんりんロードが第1次ナショナルサイクルルートに指定[96]。
- 2020年(令和2年)
- 4月16日 - 新型コロナウイルス感染症の流行に関する日本国内の対応として、茨城県が、13都道府県を特に重点的に感染拡大防止の取り組みを進めていく必要がある「特定警戒都道府県」とされた。
- 5月14日 - 13都道府県の特定警戒都道府県だった茨城県は解除及び緊急事態宣言解除された。
- 2021年(令和3年)
- 6月16日 - 茨城空港アクセス道路が全線開通[97]。
- 7月21日から8月7日 - 東京2020オリンピックサッカー競技が茨城県立カシマサッカースタジアムで開催される[98]。
- 2023年(令和5年)
人口・面積
要約
視点
1920年(大正9年)に135万人と関東地方では東京府(現・東京都)に次ぐ人口であった。1947年には200万人を突破したが都市部への人口流失もありしばらくは緩やかに増加傾向が続いた。1970年代に(昭和45年)に入ると都心の地価が高騰したため宅地開発の波が茨城県南部まで及び1970年時点で214万人に過ぎなかった茨城県の人口は1979年には250万人、1985年には270万人、1993年には290万人を突破するなど大幅に増加した。90年代後半以降は少子化に加え都心回帰の影響で社会減少へ転じた事もあり2000年国勢調査(平成12年)300万人をピークに減少が続いている。人口順位は1970年時点では全国14位の規模であったが新潟県、京都府、広島県の人口を上回り現在は全国11位の規模となっており、また政令指定都市を持たない県で最大である。県内に30万人以上の都市は存在せず、20万人以上の市が2市[注釈 11]、10万人台の市が5市[注釈 12]で、残りの25市10町2村は10万人未満の市町村となっている[103]。最大の人口を誇る水戸市でさえ約27万人と県全体(約280万人)の1割に満たず、これは各都道府県内最多人口の自治体が占める人口シェアとしては全国最下位である[注釈 13]。総面積は全国24番目である一方で可住地面積では全国第4位となっており、特に県南部は大半が平地である。こうした地理条件も相まって、全国の中でも人口分散傾向が強い県である。
合計特殊出生率は1.22人と全国平均の1.20人とほぼ同じであり(2023年)[104]、総人口は北部山間部での減少が著しく、主につくばエクスプレス沿線での開発が進む南部での増加が著しく、つくば市は2023年1月1日時点の人口増加率が全国1位となった[105]。県は5つの地域区分に対して人口の36.0%[注釈 14]が東京通勤圏に位置する南部に集中し、人口増減率でみても唯一県南地域のみ増加傾向である。2023年に人口が増加したのは、つくば市、つくばみらい市、阿見町、守谷市、土浦市、利根町の6市町で、いずれも県南地域に属する[106]。阿見町は市制施行の要件である人口5万人に到達し、2026年度中の施行を目指している[107]。
2024年(令和6年)1月1日現在の県人口(推計)は、県の常住人口調査で282万3,457人となり、前年と比べ1万4,113人減少した[106]。出生・死亡による自然増減が2万2,247人減少となり、記録の残る昭和40年以降で最大の減少数となった[108]。転入・転出による社会増減は8,134人の転入超過であった[109]。

増加
5.0 - 7.49 %
2.5 - 4.99 %
0.0 - 2.49 %
|
減少
0.0 - 2.5 %
2.5 - 5.0 %
5.0 - 7.5 %
7.5 - 10.0 %
10.0 %以上
|
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
茨城県と全国の年齢別人口分布(2005年) | 茨城県の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 茨城県
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
茨城県(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
![]() | 現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
実施年 | 人口(人) | 増減人口(人) | 人口増減率(%) | 国内増減率(%) | 増加率全国順位 |
---|---|---|---|---|---|
1970年 | 2,143,551 | - | - | - | - |
1975年 | 2,342,198 | ![]() | ![]() | ![]() | 8位 |
1980年 | 2,558,007 | ![]() | ![]() | ![]() | 5位 |
1985年 | 2,725,005 | ![]() | ![]() | ![]() | 7位 |
1990年 | 2,845,382 | ![]() | ![]() | ![]() | 6位 |
1995年 | 2,955,530 | ![]() | ![]() | ![]() | 6位 |
2000年 | 2,985,676 | ![]() | ![]() | ![]() | 13位 |
2005年 | 2,975,167 | ![]() | ![]() | ![]() | 21位 |
2010年 | 2,969,770 | ![]() | ![]() | ![]() | 11位 |
2015年 | 2,916,976 | ![]() | ![]() | ![]() | 20位 |
2020年 | 2,867,009 | ![]() | ![]() | ![]() | 14位 |
茨城県の市町村の人口、面積、人口密度(2025年4月1日) | ||||
---|---|---|---|---|
市町村 | 人口 | 面積 | 人口密度 | |
1 | 水戸市 | 265,583 人 | 217.32km2 | 1,222人/km2 |
2 | 日立市 | 161,351 人 | 225.73km2 | 715人/km2 |
3 | 土浦市 | 141,547 人 | 122.89km2 | 1,152人/km2 |
4 | 古河市 | 136,464 人 | 123.58km2 | 1,104人/km2 |
5 | 石岡市 | 68,698 人 | 215.53km2 | 319人/km2 |
6 | 結城市 | 48,707 人 | 65.76km2 | 741人/km2 |
7 | 龍ケ崎市 | 74,441 人 | 78.59km2 | 947人/km2 |
8 | 下妻市 | 41,273 人 | 80.88km2 | 510人/km2 |
9 | 常総市 | 58,414 人 | 123.64km2 | 472人/km2 |
10 | 常陸太田市 | 44,248 人 | 371.99km2 | 119人/km2 |
11 | 高萩市 | 25,227 人 | 193.55km2 | 130人/km2 |
12 | 北茨城市 | 38,722 人 | 186.79km2 | 207人/km2 |
13 | 笠間市 | 70,470 人 | 240.40km2 | 293人/km2 |
14 | 取手市 | 103,383 人 | 69.94km2 | 1,478人/km2 |
15 | 牛久市 | 83,268 人 | 58.92km2 | 1,413人/km2 |
16 | つくば市 | 260,224 人 | 283.72km2 | 917人/km2 |
17 | ひたちなか市 | 152,520 人 | 101.02km2 | 1,510人/km2 |
18 | 鹿嶋市 | 64,251 人 | 106.04km2 | 606人/km2 |
19 | 潮来市 | 25,806 人 | 71.40km2 | 361人/km2 |
20 | 守谷市 | 70,044 人 | 35.71km2 | 1,961人/km2 |
21 | 常陸大宮市 | 36,199 人 | 348.45km2 | 104人/km2 |
22 | 那珂市 | 51,985 人 | 97.82km2 | 531人/km2 |
23 | 筑西市 | 96,844 人 | 205.30km2 | 472人/km2 |
24 | 坂東市 | 50,596 人 | 123.03km2 | 411人/km2 |
25 | 稲敷市 | 35,817 人 | 205.81km2 | 174人/km2 |
26 | かすみがうら市 | 38,417 人 | 156.60km2 | 245人/km2 |
27 | 桜川市 | 35,782 人 | 180.06km2 | 199人/km2 |
28 | 神栖市 | 93,492 人 | 146.97km2 | 636人/km2 |
29 | 行方市 | 29,610 人 | 222.48km2 | 133人/km2 |
30 | 鉾田市 | 44,059 人 | 207.60km2 | 212人/km2 |
31 | つくばみらい市 | 51,505 人 | 79.16km2 | 651人/km2 |
32 | 小美玉市 | 46,664 人 | 144.74km2 | 322人/km2 |
33 | 茨城町 | 29,655 人 | 121.58km2 | 244人/km2 |
34 | 大洗町 | 14,610 人 | 23.89km2 | 612人/km2 |
35 | 城里町 | 16,654 人 | 161.80km2 | 103人/km2 |
36 | 東海村 | 37,578 人 | 38.01km2 | 989人/km2 |
37 | 大子町 | 13,670 人 | 325.76km2 | 42人/km2 |
38 | 美浦村 | 13,643 人 | 66.61km2 | 205人/km2 |
39 | 阿見町 | 50,362 人 | 71.40km2 | 705人/km2 |
40 | 河内町 | 7,302 人 | 44.30km2 | 165人/km2 |
41 | 八千代町 | 20,263 人 | 58.99km2 | 343人/km2 |
42 | 五霞町 | 7,555 人 | 23.11km2 | 327人/km2 |
43 | 境町 | 23,899 人 | 46.59km2 | 513人/km2 |
44 | 利根町 | 14,875 人 | 24.86km2 | 598人/km2 |
地域別人口推移
県北地域 | 県央地域 | 県南地域 | 鹿行地域 | 県西地域 | |
---|---|---|---|---|---|
1975年(昭和50年) | 429,748 | 583,786 | 590,877 | 227,280 | 510,507 |
1980年(昭和55年) | 434,963 | 631,699 | 711,529 | 238,185 | 541,631 |
1985年(昭和60年) | 440,843 | 667,096 | 795,942 | 251,008 | 570,116 |
1990年(平成2年) | 437,977 | 688,592 | 869,449 | 260,664 | 588,700 |
1995年(平成7年) | 436,672 | 706,040 | 939,973 | 269,218 | 603,627 |
2000年(平成12年) | 427,599 | 716,661 | 968,296 | 274,237 | 598,883 |
2005年(平成17年) | 411,508 | 718,365 | 977,236 | 278,915 | 589,143 |
2010年(平成22年) | 392,673 | 723,508 | 1,000,060 | 279,189 | 574,340 |
2015年(平成27年) | 372,038 | 715,718 | 1,000,720 | 274,568 | 553,932 |
2020年(令和2年) | 347,613 | 705,915 | 1,006,531 | 268,146 | 538,804 |
政治
要約
視点
県政
知事
→詳細は「茨城県知事一覧」を参照
県議会
→詳細は「茨城県議会」を参照
会派別議員数(2024年6月10日現在)[113]
- 議長:半村登(いばらき自民党)
- 副議長:西野一(いばらき自民党)
常任・特別委員会
(出典:[114])
- 総務企画委員会(定数11人)
- 防災環境産業委員会(定数10人)
- 保健福祉医療委員会(定数11人)
- 営業戦略農林水産委員会(定数10人)
- 土木企業立地推進委員会(定数10人)
- 文教警察委員会(定数10人)
- 予算特別委員会
- 決算特別委員会
- 調査特別委員会
- 議院運営委員会
茨城県議会議員選挙は、統一地方選挙では実施されない数少ない都県の一つ(他は岩手県議会、宮城県議会、福島県議会、東京都議会、沖縄県議会)である。これは1966年(昭和41年)、県議会議長ポストをめぐって汚職事件が発生したことにより(茨城県議会黒い霧事件)、同年12月21日に茨城県議会が解散したことによる。
財政
平成16年度
- 財政力指数 0.53
- Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)8自治体中7位
平成17年度
- 財政力指数 0.55
- Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)10自治体中7位
平成18年度
- 財政力指数 0.60
- Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)16自治体中7位
平成19年度
- 財政力指数 0.64
- Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)17自治体中6位
令和3年度
- 財政力指数 0.63(全国8位)[115]
国政
衆議院
参議院
茨城県選挙区(定数4)
投票率
県全体では、国政選挙・県政選挙ともに投票率が低い傾向があり、参議院議員通常選挙をとってみると、2016年参院選が50.77%で47都道府県中41位、2019年参院選が45.02%で41位、2022年参院選が47.22%で43位となっている[116]。知事選挙では、2001年9月16日の選挙において29.93%となった[117]。衆議院議員総選挙でも年々下がり続け50%台で推移[118]、県議選も2002年は40%台まで落ち込み、2022年には38.54%となっており、20代前半では17.25%となった[119][120]。
県内の選挙管理委員会では、高等学校における移動期日前投票所や特設サイトの開設、SNSでの発信、主権者教育といった取り組みを行っている[120][121][122]。一方で、投票所における投票終了時刻の繰り上げ率が高い[123]。つくば市では、インターネット投票の実証実験が行われている[124][125]。
経済・産業
要約
視点
県内の主要企業
ここでは、県内ローカル規模やそれに近い企業以外で、本県に本社を有する企業を記載する。
- 稲敷市
- 小美玉市
- 古河市
- 常総市
- つくば市
- 土浦市
- 水戸市
- 結城郡八千代町
また、日立市・ひたちなか市に日立グループの企業の工場が数多くあり、鹿島臨海工業地帯を形成する鹿嶋市・神栖市は鉄鋼、石油化学を中心に工場が置かれている。石岡市、鹿嶋市、かすみがうら市、つくば市、土浦市、日立市、ひたちなか市などに大手製造業の研究拠点が多く存在する。
農業
大和政権期に大国といわれ、『常陸国風土記』では「常世の国」と謳われたように、日本屈指の農業地帯である。農業産出額は、北海道、鹿児島県に次いで第3位で日本有数の農業県である[127]。県土の大半を平地が占め、その多くが農地であることから、森林率では31%と大阪府に次いで全国で2番目に低い[128]。
農業産出額は1975年から1993年まで全国2位であり、翌年から減少傾向が続き順位を下げたが、その後は上昇または横ばいと回復基調となり、2008年に15年ぶりに北海道に次いで全国2位となった[129]。2017年には鹿児島県に抜かれ、9年ぶりに全国3位となった。野菜の産出額は減少したものの農業産出額全体は前年を上回っている。
農産物別にみるとサツマイモやレンコンの全国シェア率が高い[130]。特にレンコンの収穫量は全国的に減少傾向にあるが唯一茨城県のみ増加傾向にあり、全国シェアは1990年度ごろまでは25%前後で推移していたが、2020年度の統計では52%を占めている[131]。2006年度の市町村別の統計では1位・土浦市、2位・かすみがうら市、5位・行方市、7位・小美玉市、9位・稲敷市と茨城県内の市町村が上位10市町村の半分を占めていた[132]。2018年の東京都中央卸売市場での茨城県産青果物取扱高は567億円で、15年連続で全国1位[133]。
一方で海外への輸出は皆無であったことや、ブランド化されていないため価格で不利な面があった[134]。2014年に日本貿易振興機構の事務所が開設されたことを機に、海外バイヤーを招いた商談会などの売り込みが活発化し、輸出量が大幅に伸びた[134]。
- 野菜
- カボチャ(稲敷市ほか)[135]
- キュウリ(常総市ほか)[135]
- こんにゃく(大子町)[135]
- サツマイモ(鉾田市、行方市)[135]
- セリ(行方市)[135]
- 茶(大子町ほか)[135]
- トマト(鉾田市ほか)[135]
- ニラ(小美玉市ほか)[135]
- ニンジン(鉾田市、茨城町)[135]
- ネギ(坂東市ほか)[135]
- 白菜(八千代町ほか)[135]
- ピーマン(神栖市)[135]
- ホウレンソウ(境町ほか)[135]
- マッシュルーム(美浦村、稲敷市)[135]
- ミツバ(鉾田市ほか)[135]
- 落花生(牛久市ほか)[135]
- エシャレット[注釈 16](行方市)[135]
- レタス(坂東市ほか)[135]
- 蓮根(土浦市ほか)[135]
- 果実
- こだますいか(筑西市、桜川市)[135]
- メロン(鉾田市ほか)[135]
- 梨(かすみがうら市ほか)[135]
- 大玉すいか(牛久市、阿見町)[135]
- イチゴ(鉾田市ほか)[135]
- 栗(かすみがうら市ほか)[135]
- ブドウ(常陸太田市ほか)[135]
- リンゴ(大子町ほか)
- 穀物
- 畜産物
- 林産物
- その他の農産物
水産業

- 鮎
- アンコウ(北茨城市、日立市)[135]
- カツオ(ひたちなか市)[135]
- シジミ(茨城町、神栖市)[135]
- 鹿島灘はまぐり(鹿島灘)[135]
- ヒラメ(常磐沖全県)[135]
- ワカサギ(霞ヶ浦(西浦、北浦))[135]
長年有名だった霞ヶ浦の鯉は、2003年10月のコイヘルペスウイルス騒動[136]で養殖が休業状態になっていたが、2009年4月に県の養殖自粛要請が解除され、養殖が再開されることになった[137]。 茨城県の沖合は暖流の黒潮(日本海流)と寒流の親潮(千島海流)の合流地域で、漁場として最適地域である。沖合漁業と沿岸漁業が盛んである[138]。
その他生産品目
- 食品系
- つぼ焼き(那珂市)
- 納豆(県内全域)[135]
- 日本酒(日本酒の銘柄一覧#茨城県も参照)
- 梅酒
- 干しいも(ひたちなか市、東海村)[135]
- 干し納豆
- 水戸の梅(水戸市)
- 吉原殿中(水戸市)
- ワイン(シャトーカミヤ。牛久市/常陸ワイン)
- ビール(取手市のキリンビールや守谷市のアサヒビールなど大手ビールメーカーの工場があり、生成量は日本一)
- 非食品系
生活・交通
要約
視点
警察
交通
空港
鉄道
関東地方の中では唯一、大手私鉄会社の路線が無い。かつては県の西端を東武鉄道日光線が通っていたが、開通3年後の1932年(昭和7年)に該当部分は埼玉県に編入された。小田急電鉄の車両が取手駅に乗り入れて来るようになった2016年までは、東京メトロ以外の大手私鉄車両の県内への乗り入れも無かった。地下鉄路線がない都道府県で地下鉄車両が乗り入れるのは他に奈良県だけである。
関東地方の電化鉄道路線は、新幹線など一部例外を除き直流電化が採用されているが、茨城県では石岡市にある気象庁地磁気観測所での地磁気観測の悪影響の関係から、大半の電化路線で交流電化が採用されている。県内の現存の電化路線で直流電化を採用しているのは、常磐線(取手以南)、鹿島線、東北本線(宇都宮線)、つくばエクスプレス(守谷以南)のみである。JR水郡線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線、鹿島臨海鉄道鹿島臨港線、関東鉄道常総線、関東鉄道竜ヶ崎線、真岡鐵道真岡線、ひたちなか海浜鉄道湊線の各線は非電化である。
県は2023年6月に、つくばエクスプレスの県内延伸構想について、土浦方面の延伸を目指すことを決定した[139]。2025年5月には事業計画素案をまとめた上で、費用便益費が1.0を上回るとした[140][141]。
県内の一部を東北新幹線が走行しているが新幹線駅は存在しない。日本国内において、新幹線の路線が存在しながらも駅が存在しない唯一の都道府県でもある。
路線バス
道路
- 常磐自動車道
- 東関東自動車道
- 北関東自動車道
- 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)
- 国道4号
- 国道6号
- 国道50号
- 国道51号
- 国道118号
- 国道123号
- 国道124号
- 国道125号
- 国道245号
- 国道293号
- 国道294号
- 国道349号
- 国道354号
- 国道355号
- 国道400号
- 国道408号
- 国道461号
(→茨城県の県道一覧)
港湾
フェリー
医療・福祉
→詳細は「Category:茨城県の医療機関」を参照
教育
- 国立(5校)
- 公立(1校)
- 私立(7校)
- 茨城キリスト教大学(日立市)
- 日本国際学園大学(つくば市)
- つくば国際大学(土浦市)
- 常磐大学(水戸市)
- 流通経済大学(龍ケ崎市)
- 日本ウェルネススポーツ大学(利根町)
- アール医療専門職大学(土浦市)
- 私立(1校)
- 放送大学 茨城学習センター(水戸市)
- 独立行政法人国立高等専門学校機構
- 茨城工業高等専門学校(ひたちなか市)
→詳細は「茨城県専修学校一覧」を参照
→詳細は「茨城県特別支援学校一覧」を参照
→詳細は「茨城県高等学校一覧」を参照
→詳細は「茨城県中学校一覧」を参照
→詳細は「茨城県小学校一覧」を参照
- 学校教育以外の施設
- 公立(1校)
マスメディア
テレビ局
- NHK水戸放送局 - 2004年10月1日から、地上デジタル放送による県域放送(NHK水戸総合テレビジョン/JOEP-DTV)が実施されている。NHK筑波中継局エリア外の南西部を除いて受信可能であったが、2011年9月5日に筑波中継局が無指向性化され、県内のほぼ全域で県域放送が受信可能となった[142]。
- 全域がNHK放送センターのEテレ(NHK教育/JOAB-DTV)と関東1都6県共通の民放キー局(日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ)の放送対象地域となっている。また、県南、県西地域は東京スカイツリーの放送エリアのめやすとなり[143]、NHK東京総合テレビジョン(JOAK-DTV)の視聴が可能である。県域民放テレビ局は県内に存在しない(後述)が、2012年10月1日にインターネットテレビのいばキラTVを開局した。
- 地域により異なるが、チバテレ[144]・テレ玉[145]・TOKYO MX[146]・とちテレ[147]など近隣都県の都県域放送局が放送エリアとCATV配信のめやすとなる。茨城新聞・常陽新聞の県域2紙をはじめ、茨城県向けの新聞の番組表には、県南・鹿行・県西エリアの大部分と県央の一部地域が放送エリアに含まれるチバテレ、県西を中心に視聴できるとされるテレ玉・とちテレの番組が収録されている。TOKYO MXは東京スカイツリーからの放送開始で公式サイトの受信エリアのめやすに県南(つくば市)・県西(古河市)なども新たに追加された[146]。チバテレでは県内公立高校入試の解答速報などを制作・放送しており、直接視聴ができない地域の受験者向けに当日中のYouTube配信も行っている[148](千葉テレビ放送#茨城県との関連を参照)。テレ玉では2013年・2021年に茨城県で開催された秋季関東地区高等学校野球大会のダイジェスト番組を制作し、チバテレ・とちテレ・群馬テレビ・tvk(5いっしょ3ちゃんねる加盟局)に同時ネットした[149][150]。茨城県は2019年6月に隣県の地方局が茨城県内でも視聴できるように県域放送制度の緩和や放送エリアの拡大を総務省に要望している[151]。
ラジオ局
- NHK水戸放送局(FM放送で県域放送を実施、中波ラジオは関東広域圏放送として東京のNHK放送センターより配信)
県内に本拠地を置く県域民放FM局は存在しないが、LuckyFM茨城放送がFM補完中継局を設置している。 また、県内が受信エリアに含まれる民放FM局は以下の通り。
- BAYFM[152]
- TOKYO FM[153]
- J-WAVE
- interfm
- FMヨコハマ[154]
- NACK5[155]
- FM FUJI
- RADIO BERRY[156]
- FM GUNMA
- ふくしまFM
- 閉局したコミュニティ放送
- たかはぎFM(高萩市)2025年3月31日
また、国際放送のNHKワールド・ラジオ日本の送信所が県内にある。
県域民放テレビ局・FM局構想
かつては民放テレビ局、民放FM局開局の動きがあったが、いずれも開局には至っていない。2024年現在、茨城県は民放テレビ局とFM局(親局)のどちらも存在しない唯一の都道府県である[151]。2011年3月11日に発生した東日本大震災で県内の被災状况がなかなかテレビで報道されなかった理由は、県内に民放テレビ局が存在しないことが理由だと指摘する著名人の訴えがあった[157][158][159][160]。LuckyFM茨城放送は2019年11月、資本構成が変わったのを機に再度テレビ放送への進出を検討している[151]。
1979年10月7日から2011年3月27日まではフジテレビの放送枠(日曜朝)にて県広報番組である『おはよう茨城』が放送されていた。同番組終了後、2011年4月22日よりテレビ朝日の『散歩シリーズ』[注釈 21]の番組内(金曜日)にて県のインフォマーシャル(『磯山さやかの旬刊!いばらき』→『カミナリの「たくみにまなぶ」〜そういえば茨城ばっかだな!〜』)が放送されている(2分版・30秒版の2回)。
ケーブルテレビ局
(茨城県のケーブルテレビ局を参照)
新聞
- 全国紙
- 地方紙
- かつては、新いばらき(水戸)が存在した。
忘れられた被災地
→「忘れられた被災地」も参照
2011年(平成23年)3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災では、岩手・宮城・福島3県の被害が甚大だったが、茨城県が被った被害も大きく県内多くの地域で最大震度6強の揺れを観測した。さらに午後3時15分には、茨城県沖を震源とするM7.4の地震も発生し(鉾田市で震度6強)、県内の被害が拡大した。この結果、死者・行方不明者は66名、住宅の全半壊・一部破損は20万軒以上に上った[161]。また多くの市町村で、液状化現象も認められた。
県内の太平洋沿岸地域は大きな津波を受け、北茨城市の名勝である五浦六角堂が流されて消失した。東海村の日本原子力発電・東海第二原発も最大5.4メートルの津波に襲われた。しかし、6.1mの新防護壁が辛うじて全電源喪失を防ぎ冷温停止にこぎつけた[162]。
こうした甚大な被害を受けた被災県であるにもかかわらず、神栖市では3月14日に計画停電が実施された。当時の茨城県知事 橋本昌が、首相 及び 東京電力に対して強く抗議を申し入れたことで、翌日から計画停電エリアからはようやく除外されたが、茨城県は被災地として忘れられているのではないか、という想いが県民の間に広がった[163]。このため茨城県は、忘れられた被災地とも言われている[164][165]。
なお、これは茨城県のみならず、千葉県についても該当している。
文化・スポーツ
方言
茨城県は常陸国と下総国北西部によって形成され、歴史的には東関東方言地域に属する。県南地域の一部・県西地域の大部分は旧・下総国で、明治時代に千葉県より移管された経緯があるが、現在の茨城県内で使われる東関東方言を総称して茨城弁と呼ぶことがある。現在では、関東地方に多く見られる流れとして共通語化が進み、南部を中心に伝統的な方言が衰退し、主に首都圏方言が使われている[166]。また、東京都心からの距離の割に茨城弁が標準語とは大きく異なる方言であることから、近年では伝統的な方言を解さない住民も多い。
食文化
→「Category:茨城県の食文化」も参照
- 郷土料理
→詳細は「日本の郷土料理一覧 § 茨城県」を参照
伝統工芸
- 伝統工芸品
→詳細は「日本の伝統工芸品の一覧 § 茨城県」を参照
スポーツ
→「Category:茨城県のスポーツチーム」も参照
- 鹿島アントラーズ(J1)(鹿嶋市・潮来市・神栖市・行方市・鉾田市)
- 水戸ホーリーホック(J2)(水戸市・日立市・ひたちなか市・那珂市・笠間市・小美玉市・常陸太田市・北茨城市・常陸大宮市・高萩市・茨城町・大洗町・城里町・大子町・東海村)
- 茨城ゴールデンゴールズ(稲敷市)
- 日本製鉄鹿島硬式野球部(鹿嶋市)
- 日立製作所硬式野球部(日立市)
- つくばユナイテッドSun GAIA(男子、つくば市)
- 日立リヴァーレ(女子、ひたちなか市)
- 常陸プロレス
観光
要約
視点
→詳細は「茨城県の観光地」を参照
茨城県は、民間シンクタンクのブランド総合研究所の調査による全国47都道府県の魅力度ランキングで、2013年以来 7年連続で最下位となっている。当該調査は、アンケート回答者の多くが大都市に偏在しており、その回答内容もあくまでも個人の主観によるものであって、各種統計データなどの客観的な数値や指標に基づかない単なるイメージ調査に過ぎないとする向きはあるものの、この結果を受けて県庁は対策として、観光客誘致だけでなく県産品の拡販も兼ねてブランド向上に力を入れており、2018年度に「営業戦略部」を設立している。前後して、都内にあるアンテナショップを改装、公認バーチャルYouTuber「茨ひより」の展開などに取り組んでいる[167]。
一方で、当該ランキングを巡っては、2019年に、令和元年東日本台風(台風19号)による被災に追い打ちをかけるタイミングで魅力度調査 7年連続最下位という結果が判明した際、人的・物的被害が出た中で復旧復興に努める県民感情に鑑みて遺憾であり、調査結果についても県のイメージを著しく毀損するとして知事の大井川和彦が不快感を顕わにし[168]、調査会社側が謝罪する事態も生じている[169]。
→都道府県魅力度ランキングについては「北関東 § その他」を参照
旧跡・歴史施設など

自然景勝
→詳細は「Category:茨城県の自然景勝地」および「茨城百景」を参照

公園
→詳細は「Category:茨城県の公園」を参照


博物館・美術館など
→詳細は「Category:茨城県の博物館」および「Category:茨城県の美術館」を参照


- 茨城県近代美術館(水戸市)
- 茨城県立図書館(水戸市)
- 茨城県立点字図書館(水戸市)
- 茨城県立歴史館(水戸市)
- 水戸芸術館(水戸市)
- アクアワールド・大洗(大洗町)
- 茨城県天心記念五浦美術館(北茨城市)
- 吉田正音楽記念館(日立市)
- 日立市郷土博物館(日立市)
- 日立シビックセンター科学館(日立市)
- カシマサッカーミュージアム(鹿嶋市)
- 霞ヶ浦ふれあいランド(行方市)
- 茨城県陶芸美術館(笠間市)
- 笠間日動美術館(笠間市)
- 板谷波山記念館(筑西市)
- しもだて美術館 (筑西市)
- 地図と測量の科学館(つくば市)
- つくばエキスポセンター(つくば市)
- 茨城県つくば美術館(つくば市)
- アーカススタジオ(守谷市)
- ミュージアムパーク茨城県自然博物館(坂東市)
- いのちを語り継ぐ美術館(常総市)
ホール・コンベンション施設
→詳細は「Category:茨城県のホール」を参照

- 日立シビックセンター(日立市)
- 茨城県立県民文化センター(水戸市)
- 水戸市民会館(水戸市)
- つくばカピオ(つくば市)
- つくば国際会議場(つくば市)
- つくば文化会館アルス(つくば市)
- ノバホール(つくば市)
- 土浦市民会館(土浦市)
- 鹿嶋勤労文化会館(鹿嶋市)
大型スポーツ施設
→詳細は「Category:茨城県のスポーツ施設」を参照
- 茨城県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市) - 鹿島アントラーズのホーム
- ケーズデンキスタジアム水戸(水戸市) - 水戸ホーリーホックのホーム
- 水戸市民球場
- ひたちなか市民球場
- 笠松運動公園(ひたちなか市・那珂市・東海村)
- ひたちなか市総合運動公園(ひたちなか市)
- 日立市民運動公園(日立市市民運動公園)(日立市)
- 筑波サーキット(下妻市)
- 取手競輪場(取手市)
- 日本中央競馬会 美浦トレーニングセンター(美浦村)
イベント
→詳細は「Category:茨城県の祭り」を参照


- 金砂神社磯出大祭礼(常陸太田市) - 72年に1回行われる。前回は2003年。次回は2075年の予定。
- 筑波山梅まつり(2月中旬〜3月下旬 つくば市)
- 水戸の梅まつり(2月中旬〜3月下旬 水戸市・偕楽園)
- 大洗春祭り 海楽フェスタ(3月中旬 大洗町)
- 古河桃まつり (3月下旬~4月上旬 古河市)
- 日立風流物(4月中旬 日立市)
- 笠間の陶炎祭(4月下旬〜5月上旬 笠間市)
- 水郷潮来あやめまつり(5月下旬〜6月下旬 潮来市・水郷潮来あやめ園)
- ひぬまあじさいまつり(6月中旬〜7月中旬 茨城町・涸沼自然公園)
- 小鶴祇園祭(7月中旬 茨城町)
- 下館祇園祭(7月下旬 筑西市) - 日本一の大神輿渡行
- うしくカッパまつり(7月下旬 牛久市)
- 土浦キララまつり(8月上旬 土浦市)
- 潮来祇園祭禮(8月上旬 潮来市)
- 水戸黄門まつり(8月上旬 水戸市)
- まつりつくば(8月下旬 つくば市)
- 常陸國總社宮大祭(9月中旬 石岡市) - 関東三大祭の一つ
- 土浦全国花火競技大会(10月上旬 土浦市) - 日本三大花火大会の一つ
- 水戸まちなかフェスティバル(10月下旬 水戸市)
- 筑波山もみじ祭り(11月 つくば市)
- いばらきまつり(11月上旬 茨城町)
- 将門まつり(11月中旬 坂東市)
- 大洗あんこう祭(11月中旬 大洗町)
- やまがた宿芋煮会(11月下旬 常陸大宮市) - 関東一の芋煮会
- 大飯祭り(12月上旬 12月15日を超えない直前の日曜日 桜川市下泉地区)
- 悪態まつり(12月中旬 笠間市)
- 百段階段でひなまつり(3月3日又はその直前の土日 大子町)
対外関係
• 姉妹協定自治体
茨城県を舞台とした作品
要約
視点
→詳細は「茨城県を舞台とした作品一覧」を参照
茨城県がロケ地となった作品まで含めると膨大な数になることから、ここでは茨城県が舞台となったものについて記載する。
映画
- いちばんきれいな水(つくば市)
- 男はつらいよ 寅次郎真実一路(牛久沼畔 - 稲敷郡茎崎町。現・つくば市)
- 恋するトマト(霞ヶ浦付近)
- ゴジラvsビオランテ(つくば市)
- ゴジラvsメカゴジラ(つくば市)
- ゴジラvsスペースゴジラ(つくば市)
- ゴジラvsデストロイア(つくば市)
- ゴジラ2000 ミレニアム(那珂郡東海村・鹿嶋市)
- ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(那珂郡東海村)
- ピンチランナー(ひたちなか市)
- 下妻物語(下妻市・牛久市)
- 日本暗殺秘録(平磯町) - 千葉真一演ずる小沼正の故郷
- HAZAN(筑西市)
- 僕たちの戦争(つくば市・土浦市)
- メロン畑でつかまえて(鹿島郡旭村。現・鉾田市)
- 夜のピクニック(水戸市など)
- ViVA!Kappe ビバ!カッペ(水戸市)
- 大洗にも星はふるなり(大洗町)
- 手紙(日立市)
- 百万円と苦虫女(日立市)
- ゴキブリ刑事(神栖市)
- 幕が上がる(一部の撮影がひたちなか市)
- 桜並木の満開の下に(日立市)
- ローリング(水戸市)
テレビドラマ
漫画・アニメ・小説
→「Category:茨城県を舞台とした小説」も参照
- 葛本さんちの四兄弟(當麻町)※架空の町
- 魔法の妖精ペルシャ 第39話「科学博カッパ騒動」(筑波郡谷田部町。現・つくば市)
- 機動警察パトレイバー - シャフトエンタープライズジャパン土浦研究所がある(土浦市)
- ゲッターロボ號 - 漫画版において本来の基地が閉鎖されたあとの作戦本部となった秘密基地の所在地が筑波
- 卓球Dash!!(牛久市)
- 新世紀エヴァンゲリオン 第6話「決戦、第3新東京市 Rei II」(つくば市)
- 新竹取物語 1000年女王(つくば市)※作品の連載当時は谷田部町
- 主人公始のおじが所長をやっている筑波山天文台が出てくる。
- 天保異聞 妖奇士 説十二(第12話)「駁竜(はくりゅう)、月に吠える」 古河藩/古河城(古河市)
- 鳴弦の巫女 あるいは神内雪奈さんの秘密(桜市)※架空の市 ISBN 9784894257467
- 六番目の小夜子(水戸市) ISBN 9784101234137
- 図書室の海・ピクニックの準備(水戸市) ISBN 9784101234168
- 夜のピクニック(水戸市) ISBN 9784101234175
- 図書館危機(水戸市) ISBN 4840237743
- 応化戦争記シリーズ(常陸市)※架空の市(土浦市・つくば市など)
- 打海文三の小説。三部作の最後である『覇者と覇者』は未完。常陸市に拠点を置く常陸軍の物語のため、県内各地の土地が登場する。
- 新世界より(神栖市・つくば市)
- 貴志祐介の小説。主人公たちが1000年後の神栖市がモデルの「神栖66町」に居住。筑波山も登場する。
- 湾岸ミッドナイト(日本自動車研究所の谷田部高速周回路。回想シーンに多数登場)
- 楠みちはるの漫画、ゲーム(PS3版)に登場。
- 頭文字D(筑波パープルライン)
- しげの秀一の漫画、アニメやゲームにも登場。
- あぐかる
- 茨城県の農産物を宣伝する目的で製作されているインターネットアニメ。
- ガールズ&パンツァー(大洗町)
- 俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している(水戸市)
- ももくり(水戸市)
- 桜trick(稲敷市)
ゲーム
- グランツーリスモシリーズ - グランツーリスモ4(筑波サーキット)
- レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-(筑波サーキット)
- 火焔聖母 〜The Virgin on Megiddo〜(つくば市)
- ルートダブル -Before Crime * After Days-(つくば市および霞ヶ浦)
- 片恋いの月(桜川市=旧真壁町)。作中では「十六夜市」。旧真壁郵便局や旧真壁町の街並み、猪瀬家旧宅などが本編で登場している。
- 群青の空を越えて - つくば市。制作ブランドの公式サイトにて「筑波の街を舞台に」と明言されている[170]。
- リアル妹がいる大泉くんのばあい - 水戸市。作中では「氷戸市」で、改築前の水戸駅(南口)と作中本編で登場する氷戸駅のデザイン及び背景が一致する[独自研究?]。主人公たちの通う学園は「土宇良」(土浦市)にあると作中で解説されている。
- 見上げた空におちていく - つくば市。筑波研究学園都市がモデルであると制作ブランド「あっぷりけ」の2作目の特設ページ内に明確な記述あり[171]。
人物
→詳細は「茨城県出身の人物一覧」を参照
茨城県名誉県民
茨城県名誉県民の称号は、1953年(昭和28年)12月25日に制定された茨城県名誉県民条例(茨城県条例第51号)に基づき、「社会の進歩に著しい功績があつた者」へ贈られる(条例第1条)[172]。対象者は「本県に10年以上居住している者若しくは居住していた者又は本県出身の者」で、「産業の振興、社会福祉の増進又は学術、技芸の進展に功績があ」り、「県民が郷土の誇として,ひとしく尊敬する者」であり、茨城県知事が茨城県議会の同意を得て選定することが定められている(条例第2条・第3条)[172]。
その他
脚注
関連項目
外部リンク
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