トップQs
タイムライン
チャット
視点
国道461号
栃木県から茨城県に至る一般国道 ウィキペディアから
Remove ads
国道461号(こくどう461ごう)は、栃木県日光市から茨城県高萩市に至る一般国道である。栃木県内では日光北街道や黒羽街道と呼ばれる。
Remove ads
概要
栃木県日光市より東へ向かい、栃木県北部の矢板市・大田原市の山麓・丘陵地域と、茨城県北部の大子町・常陸太田市水府地区の八溝山地・阿武隈山地地域を経て茨城県高萩市の国道6号まで東西に結ぶ路線。茨城県大子町では、国道118号と一部重複して南下し、観光名所である袋田の滝近く(袋田の滝入口交差点)で分岐東進して再び単独区間となる。
もともと、栃木・茨城両県の山間地域の県道を統合・昇格して国道となった路線で、路線指定当時は未改良区間が多く存在したが、拡幅や線形改良など改良工事が進められてきた。栃木県那須郡那珂川町の一部では、1車線の狭隘区間が今なお存在する。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:今市市[注釈 2](日光市今市919-5[2]、七本桜交差点 = 国道119号交点)
- 終点:高萩市(大字石滝字不動前2206番5地先[3])
- 重要な経過地:矢板市、大田原市、栃木県那須郡黒羽町[注釈 3]、茨城県久慈郡大子町、同郡里美村[注釈 4]
- 総延長 : 139.3 km(茨城県 62.6 km、栃木県 76.7 km)重用延長を含む。[4][注釈 5]
- 重用延長 : 13.4 km(茨城県 4.1 km、栃木県 9.3 km)[4][注釈 5]
- 未供用延長 : なし[4][注釈 5]
- 実延長 : 127.2 km(茨城県 58.5 km、栃木県 68.6 km)[4][注釈 5]
- 指定区間:国道4号・国道6号と重複する区間(栃木県矢板市・中交差点 - 大田原市薄葉、茨城県日立市十王町伊師 - 高萩市大字石滝)[5]
Remove ads
歴史
要約
視点
1993年(平成5年)4月1日に国道指定を受けて、これまでの県道(県道今市矢板線、栃木県道271号大田原矢板線の一部、県道大田原黒羽線、茨城県道・栃木県道13号大子黒羽線線の一部、栃木県道321号南方須佐木線の一部、県道大子馬頭線の一部、県道高萩大子線、県道折橋山方線の一部[6])が昇格して国道となっている。
国道指定当初の起点は大谷向交差点で、国道121号現道と一部重複して東方向へ向かい大谷向駅前より国道121号から分岐して単独区間(日光北街道)となり、日光市豊田交差点で現道と合流していた。2016年(平成28年)5月に大谷向駅前 - 豊田間が日光市に移管され、バイパスが現道となり起点も七本桜交差点に変更された[2]。
終点付近はセンターラインがなく、国道6号と接続する交差点から300 mほどで常磐線踏切がありボトルネックになったため、2006年(平成18年)に踏切手前で南側に延伸し日立市側に跨線橋「いぶき橋」を建設した。この区間の旧道は廃道となって[3][注釈 6]、このルート上に歩行者と自転車のみ通行ができる一般道路に変った。
茨城県大子町では、かつては大子市街の商店街を抜ける区間で西行きの一方通行区間があり、東行きは国道から外れていたが、2012年(平成24年)の大子バイパスの完成により解消された。
年表
- 1993年(平成5年)4月1日 - 今市市(現:日光市) - 高萩市の一般国道の路線を指定[7]。
- 1997年(平成9年)2月24日 - 高萩市大能 - 同市中戸川のバイパス道路が完成し、花貫第一トンネル、花貫第二トンネルが開通する[8]。
- 2002年(平成14年)8月26日 - 久慈郡水府村大字上高倉地内にバイパス1.06 kmを新設する道路区域が決定[9]。
- 2005年(平成17年)4月4日 - 高萩市大能 - 同市中戸川の花貫渓谷に沿う旧道が指定解除され高萩市道へ降格[10]。
- 2006年(平成18年)3月24日 - 高萩市石滝 - 日立市十王町伊師のバイパス道路が完成する[11]。同時に、高萩市の常磐線花貫踏切を廃止。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)2月14日 - 常陸太田市上高倉町地内の狭隘な旧道(510 m)が指定解除され常陸太田市道へ降格[14]。
- 2012年(平成24年)10月26日 - 大子町大子のJR常陸大子駅前 - 湯の里大橋へ至る大子バイパス(約0.6 km)が開通[15][16]。
- 2013年(平成25年)3月7日 - 大子バイパスの旧道区間(722 m)が指定解除される[17][注釈 7]。
- 2015年(平成27年)5月2日 - 茨城県常陸太田市下高倉地内の道路改良において、高倉橋が開通[18][19]。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)7月18日 - 常陸太田市下高倉町 - 同市折橋町の北沢峠越えのバイパス道路(2.34 km)の道路区域を指定[21]。
- 2019年(平成31年)3月25日 - 常陸太田市上高倉町 - 同市下高倉町の旧道(1.139 km)が移管されて、国道指定を解除[22]。
- 2021年(令和3年)10月23日 - 常陸太田市下高倉町 - 同市折橋町の北沢トンネルを含む北沢峠越えのバイパス道路が開通[23][24]。
Remove ads
路線状況
要約
視点

全般に道路改良が進められつつあり、栃木県大田原市以西は主要幹線道路としての2車線規格を満たしているが、以東では狭隘路も混在する。特に栃木県東部から茨城県内にかけて狭隘区間が多い。那珂川町内では、広い谷間に散在する集落を、直線的な1車線道路で民家の軒先をかすめて南北に結んで行く。南下するとそのまま、馬頭市街から続いてくる2車線の栃木県道52号矢板馬頭線に突き当たり、ここを左折するのがそのまま国道となる。なお、峰一つ東に並行している茨城県道・栃木県道13号大子黒羽線がこの区間の狭隘路を迂回している。
久慈郡大子町までは道路整備が進捗し、2車線化が進んでいる。大子町袋田周辺の道路は整備され、春秋行楽シーズン中は車両の往来が多い。
常陸太田市水府地区は谷間の集落を南北に走る。かつてこの区間の旧道は谷間の山里を縫って1車線強のカーブした狭隘路が連続し、春・秋の行楽シーズンはすれ違い渋滞が随所で生じるため、待避所や信号機無しの交差点に交通整理員が立つことがあったが、2015年(平成27年)5月には高倉橋が開通し、この付近の南北縦軸の道路が拡幅されている[18]。さらに高倉橋から東に位置する里見地区と結ぶ国道349号と交差する折橋交差点までの北沢峠越え区間は、大型車が通行できない狭隘道路であったが、水府里美拡幅事業により北沢トンネルを基本とする道路改良が行われ[25]、2021年(令和3年)10月23日に開通。折橋以東は2車線の改良済道路である。
バイパス・道路改良事業など
- 船生バイパス
- →詳細は「船生バイパス」を参照
- 塩谷町船生の旧日光北街道にあたる旧道の南側を迂回するバイパス道路。船場東交差点から天頂交差点までの5.4 kmが該当。1998年(平成10年)に事業採択され、2005年(平成17年)に船生南交差点以東(1区)が、2009年(平成21年)に船生南交差点以西(2区)が開通し全線開通。
- 玉生バイパス
- 奥沢バイパス
- 大子バイパス
- 水府里美拡幅
重複区間
道路施設
橋梁
起点から
トンネル
起点から
- 茨城県
- 花貫第一トンネル(高萩市中戸川)
- 花貫第二トンネル(高萩市中戸川)
- 花貫第一トンネルの西側に隣接するトンネル。延長180 m、高さ4.7 m、幅員7.0 m。1996年(平成8年)9月竣工。
- 北沢トンネル(常陸太田市下高倉町 - 折橋町)
- 水府里美拡幅事業のトンネルであり、北沢峠をバイパスする。延長1,581 m。2021年(令和3年)10月竣工。
- 新月居トンネル(久慈郡大子町小生瀬)
道の駅
交通量
24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
Remove ads
地理
要約
視点
通過する自治体
交差する道路
交差する道路の特記がないものは市道・町道。
峠
起点から
- 栃木県
- 境明神峠(那須郡那珂川町 - 久慈郡茨城県大子町)
- 茨城県
- 北沢峠(常陸太田市)
Remove ads
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads