とちぎテレビ

栃木県のテレビジョン放送局 ウィキペディアから

とちぎテレビmap

株式会社とちぎテレビ: Tochigi Television Co., Ltd.)は、栃木県放送対象地域とし、テレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。

概要 種類, 略称 ...
株式会社とちぎテレビ
Tochigi Television Co., Ltd.
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とちぎテレビ本社
種類 株式会社
略称 とちテレ、とちぎTV、GYT
本社所在地 日本
320-8531
栃木県宇都宮市昭和二丁目2番2号
北緯36度34分2.0秒 東経139度52分55.0秒
設立 1997年5月14日
業種 情報・通信業
法人番号 4060001003001
事業内容 放送法に基づくテレビジョン放送
代表者 代表取締役社長 須藤揮一郎
資本金 30億円
売上高 18億8,019万8,000円
(2024年3月期)[1]
営業利益 △6,390万4,000円
(2024年3月期)[1]
経常利益 △5,097万8,000円
(2024年3月期)[1]
純利益 △5,482万9,000円
(2024年3月期)[1]
純資産 33億9,568万6,000円
(2024年3月期)[1]
総資産 38億7,152万1,000円
(2024年3月期)[1]
従業員数 72名
決算期 3月31日
主要株主 栃木県 20.7%
(2020年7月1日時点)[2]
主要子会社
外部リンク www.tochigi-tv.jp
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概要 とちぎテレビ, 英名 ...
とちぎテレビ
英名 Tochigi Television Co., Ltd.
放送対象地域 栃木県
ニュース系列 -
番組供給系列 全国独立放送協議会
略称 GYT
愛称 とちぎTV
とちテレ
呼出符号 JOGY-DTV
呼出名称 とちぎテレビ
デジタルテレビジョン
開局日 1999年4月1日
本社 320-8531
栃木県宇都宮市昭和2丁目2番2号
演奏所 本社と同じ
リモコンキーID 3
デジタル親局 宇都宮 29ch
アナログ親局 宇都宮 31ch
ガイドチャンネル 23ch
主なデジタル中継局 矢板 29ch
今市 29ch
主なアナログ中継局 矢板 33ch
今市 48ch
公式サイト https://www.tochigi-tv.jp/
特記事項:
開局当初の略称はTTVであったが、多摩テレビからのクレームがあったためGYTに変更している。
地上波民放テレビ局では現時点で最後に開局した局。
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略称コールサイン「JOGY-DTV」からGYT[注釈 1][注釈 2]愛称とちテレとちぎTV。現在は愛称のとちテレが主に使用される。

日本国内の地上アナログテレビ放送では、この局が事実上最後の新規開局となった。

概要

栃木県唯一の県域テレビ局で、本社は栃木県宇都宮市にある。局舎は設立の経緯もあって中城街道沿いにある栃木県庁舎(別館)を改修し使用している。

栃木県における県域テレビジョン放送については、県域中波放送(AM放送)局の栃木放送(CRT、1963年開局)が開局当初より県域テレビ兼営を目指し、ラジオ開局後すぐにテレビ放送免許を最初に申請したが、その後在京キー局関連の16社も免許申請を行ったことにより申請の一本化調整が滞り30年近い月日が経過してしまう。1996年10月に県財界主導で開催された最終調整会議において、県などの要望に応えて他社とともに申請を取り下げ、栃木放送は単独でのテレビ放送を断念。その後栃木県外の資本に頼らない「オール栃木」体制を唱えて1996年12月、同県や経済界などを中心に準備委員会が発足し“第三セクター”方式での開局へと進んだ。こうした経緯もあり、栃木県・栃木県市長会・栃木県町村会の3社で34%の株式を保有しており、県域紙の下野新聞社が大株主になっている以外は既存メディアが大株主として存在しないという、日本の地上波テレビ局においては珍しい経営形態となっている。

CRTとは同社の子会社・栃放エンタープライズを通じて番組制作面での提携関係にあったが、2011年12月、経営資源の効率化を目的とした栃木放送の子会社化が臨時取締役会で正式決定。両局で報道や制作、営業等での連携が行われている。

とちぎテレビにレギュラー番組を持つお笑い芸人のU字工事が、キー局の番組(『秘密のケンミンSHOW』(現・『秘密のケンミンSHOW 極』。日本テレビ系列読売テレビ制作)など)や漫才のネタ内で栃木県やとちぎテレビの話題をよくしていたため、「とちぎテレビと栃木県を盛り上げてくれた」との理由で金一封と表彰状を送ったことがある[3][4]

会社概要

資本構成

企業・団体は当時の名称。出典:[5][6]

2023年3月31日

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資本金発行済株式総数株主数
30億円60,000株128
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株主株式数比率
栃木県12,400株20.66%
栃木県市長会04,800株08.00%
下野新聞社04,000株06.67%
栃木県町村会03,200株05.33%
足利銀行03,000株05.00%
栃木銀行02,700株04.50%
北関東綜合警備保障02,100株03.50%
トヨタウッドユーホーム01,200株02.00%
環境整備01,100株01.83%
コジマ01,000株01.66%
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過去の資本構成

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資本金発行済株式総数株主数
30億円60,000株142
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株主株式数比率
栃木県12,000株20.00%
栃木県市長会04,800株08.00%
栃木県町村会03,200株05.33%
足利銀行03,000株05.00%
下野新聞社02,760株04.60%
北関東綜合警備保障02,000株03.33%
毎日新聞社01,200株02.00%
栃木銀行01,200株02.00%
栃木富士産業01,200株02.00%
トヨタウッドユーホーム01,200株02.00%
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沿革

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開局当初に使われた『TTV』ロゴの看板が残っていた本社(2003年撮影)
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2008年4月から2015年3月まで使用されたロゴ
  • 1997年平成9年)5月14日 - 設立。
  • 1999年(平成11年)4月1日 - 栃木県内の県域民放テレビ局として開局。
    • 本放送開始地点の中継局は矢坂、今市、足利、馬頭、葛生、岩舟の6局[7]
  • 2004年(平成16年)6月30日 - 局内の電気系統の故障が原因で午後3時30分頃から約2時間31分にわたって放送が中断する事故が発生。この件で、同年7月27日総務省から指導を受ける。
  • 2005年(平成17年)12月1日 - 地上デジタル放送開始(宇都宮送信所のみ)。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月1日 - 地上デジタル放送 宇都宮送信所の出力がフルパワー化。
    • 12月1日 - 地上デジタル放送 矢板局開局。
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)
    • 3月 - ワンセグの試験放送を開始。
    • 3月3日 - 地上デジタル放送 今市局開局。
    • 3月24日 - 地上デジタル放送 馬頭局開局。
    • 4月1日 - ワンセグの本放送を開始。新ロゴ「とちテレ」採用。
    • 7月1日 - 地上デジタル放送のデータ放送開始。緊急地震速報運用開始。携帯サイト開設。
    • 9月1日 - 地上デジタル放送のワンセグ向けデータ放送開始。
    • 12月26日 - 地上デジタル放送 日光清滝局・葛生局開局。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月16日 - 地上デジタル放送 ☆鹿沼局開局。
    • 12月25日 - 地上デジタル放送 足尾局・☆那須伊王野局・☆日光広久保局・岩舟局開局。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月15日 - 地上デジタル放送 ☆黒羽中野内局・☆烏山神長局・☆南那須志鳥局・☆黒羽川上局開局。
    • 4月1日 - 地上デジタル放送に完全対応した送出マスターに更新(NEC製)。局ロゴ「とちテレ」にデジタル3ch表記を併記。アナログ放送でアナログマークの表示。
    • 12月24日 - 地上デジタル放送 ☆那須稲沢局・☆黒羽前田局・☆烏山向田局・☆黒羽須賀川局・☆那須芦野局・☆鹿沼板荷局・☆益子上大羽局・☆那須寄居局・☆那須成沢局・☆喜連川局・鬼怒藤原局・☆中禅寺湖局・☆足利名草局開局。
  • 2011年(平成23年)
    • 2月21日 - スタジオがハイビジョン化。報道取材がすべてハイビジョン化される。
    • 3月11日 - 東日本大震災発生。発生直後より報道特別番組を編成。以降同年3月一杯常時文字放送による震災情報を放送(ワンセグは除く)。
    • 7月2日 - 中継車等のHD化が完了、初のハイビジョンによる生中継として2011年Jリーグ第19節 栃木SC×コンサドーレ札幌戦を放送。
    • 7月24日 - 正午をもってアナログ放送が終了、翌日午前0時に完全停波。地上デジタル放送完全移行。
    ※☆印の中継局はデジタル新局として開局。なお、先行開局局のカバー状況により栃木県北部を中心にデジタル新局として最大10局を追加開局予定。
  • 2012年(平成24年)3月 - 栃木放送を子会社化。
  • 2015年(平成27年)4月1日 - 現行の局ロゴに変更された。
  • 2019年(平成31年)4月1日 - 開局20周年
  • 2023年(令和5年)10月5日 - 民放公式配信サービスのTVerに参加し、一部の自社製作番組の配信を開始[8]。なお、該当番組は日本テレビが運営している無料動画配信サービス「日テレ無料TADA!」に提供されており、TVerでは更にその供給を受ける形で配信されている。この経緯から、TVerでは日本テレビ系列の番組として扱われている[9]
  • 2024年令和6年)4月1日 - 開局25周年

業績推移

さらに見る 決算年度, 売上高 ...
単位=円
決算年度 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2017年度 22億4,546万 4,034万 6,068万 3,432万
2018年度 21億284万 4,456万 6,023万 2,805万
2019年度 20億3,854万 7,628万 9,196万 5,523万
2020年度 18億3,729万 9,450万 1億980万 6,919万
2021年度 19億6,574万 1億4,718万 1億6,124万 1億236万
2022年度 20億9,104万 1億935万 1億2,391万 8,498万
2023年度 18億8,019万 ▲6,309万 ▲5,097万 ▲5,482万
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※官報より作成

ネットワークの移り変わり

チャンネル

デジタル放送のリモコンキーIDは「3」。かつてのアナログ放送は個々の世帯によって違っていた(主に、5ch・7ch・11chのどれかが多い)。

デジタル放送

アナログ放送

2011年7月24日停波時点

放送区域

デジタル放送
アナログ放送
  • (親局・アナログ1kW)栃木県、埼玉県千葉県、茨城県、群馬県福島県の各一部(とちぎテレビ受信案内)。
  • アナログ放送の中継局は在京局の栃木県内の中継局より少なく、山間部の一部で視聴できない世帯があったが、デジタル放送での新局開局により視聴できるようになった。

区域外再放送

太字の局はパススルー再放送をしている。

情報カメラ設置ポイント

宇都宮市の情報カメラは、2007年11月15日まではとちぎテレビ本社屋上のカメラを使用していたが、同年11月16日より栃木県庁新本庁舎屋上のカメラに切り替えられた。

アナウンサー

要約
視点

フリー、事務所所属アナウンサー含む。局サイトでは他の番組出演者と区別なく紹介している。

現在の出演者

過去の出演者

マスコットキャラクター

  • てれすけ - やなせたかしがデザインを担当。公募で選ばれたこのキャラクターの名称は「テレビ」+「すけ」とされている。2006年12月より、宇都宮市内の東武宇都宮百貨店にて、てれすけくんストラップの発売が開始された。なお、このストラップの発売開始告知CMが制作・放送されている。
  • まろに☆えーる - とちぎのご当地アイドルとされている。一葵さやかのキャラクターデザインで、栃木の名産品に由来する美少女キャラクター、春咲野乃花(はるさきののか、声:野水伊織)、堤愛実(つつみまなみ、声:設楽麻美)、瓜田瑠梨(うりたるり、声:小林元子)が特設サイト内にて、とちぎテレビで放送されるアニメ情報の宣伝などの活動に従事する[22]

デジタル放送

要約
視点

2005年12月1日に親局である宇都宮送信所において地上デジタル放送が開局したが、ハイビジョン対応機材が充分でないため、デジタル放送開局特別番組はSD(標準画質)制作で4:3のアップコンバート放送だった。

以前はハイビジョン制作番組は他のU局と比べて非常に少なく、2010年7月5日のアナログ放送全番組へのレターボックス挿入開始後もほとんどが4:3のSDの額縁放送であったが、2011年2月21日よりスタジオがハイビジョン化され、4月にはほとんどの番組がハイビジョン放送に切り替わった。また、スポーツ中継なども7月2日の栃木SCホームゲーム中継を皮切りにハイビジョン化された。

又、2011年2月21日のスタジオのハイビジョン化に伴い、ローカルニュースもハイビジョン化されたのと同時に、自社取材での新たなニュース素材もようやくハイビジョンで放送を行うようになった。(それまでは、ニュース素材は一切ハイビジョンで放送されておらず、例えハイビジョンで撮影された素材でも、すべてSDの額縁放送となっていた。)

自社制作以外の番組でハイビジョン制作のものについては、マスターの設備上アナログ放送ではレターボックスが挿入されていた。

ワンセグ放送は2008年3月から試験放送を開始して、4月1日に本放送を開始した(データ放送は、地上デジタル放送のデータ放送開始にあわせて開始された)。ワンセグのチャンネル名称は、「とちぎテレビ携帯」。かつて、映像によっては粗いコマ送りになることもあったが、2010年4月からはほぼなくなった。

同年7月1日には、データ放送が開始されたが、ワンセグのデータ放送は栃木県の高校野球特設サイトへのリンクのみが提供されていたため実際に本放送を開始したのは9月1日である。

アナログ放送が終了するまで、デジタル放送に於いては、ハイビジョン制作の番組でも、ハイビジョンで放送されていないものもあった。CM用のハイビジョン設備が整っていなかった為、ハイビジョンで制作されたCMは、すべて額縁放送になっていたが、ワンセグ放送の画質改善と時期を同じくして2010年4月からCMもハイビジョンに対応した。

局のデジタル化推進のキャッチフレーズは「ひろが〜る ひろげ〜る デジタ〜ル」。歌詞もある。

2007年1月6日、1月8日の第85回全国高等学校サッカー選手権大会の中継放送で、とちぎテレビでは初の5.1サラウンド放送を実施した。

チャンネルは031・032・033の3つがある。2011年7月4日 - 8日には初のマルチ編成を実施し、通常番組・テレビショッピングの裏で032チャンネルを使用し、過去の夏の高校野球県大会決勝を放送[23]

2024年9月15日には、生中継していたサッカーJ2リーグの栃木SC-水戸ホーリーホック戦が雷雨の影響により約1時間半にわたり中断したため、急遽032チャンネル(HD)で延長放送を実施。031・033チャンネル(HD)では通常番組を放送した。

現在放送中の番組

自社制作番組

情報・ニュース

趣味・エンターテインメント

  • U字工事の旅!発見(木曜 19:00 - 19:30、再放送 土曜 9:00 - 9:30、再々放送 翌月曜 11:00 - 11:30)
  • CarXs(金曜 22:30 - 23:00、再放送・日曜 22:30 - 23:00)
  • カミナリのチャリ旅!シリーズ(木曜 19:30 - 20:00、再放送・月曜 22:30 - 23:00)

音楽

  • うたの王様(隔週水曜 19:00 - 20:00)
    • 栃木放送でも毎週木曜の同じ時間に放送している。
  • SOUND30(不定期放送)

スポーツ

その他の番組

  • 県民の歌 - 放送開始・終了時に演奏している。
  • おくやみ(月曜 - 金曜 21:40 - 21:45、土曜・日曜 21:15 - 21:20) - グレー系の背景に、亡くなった者の氏名・年齢・住所・告別式等の日時が3件ずつ表示され、女性アナウンサーがトーンを落とした声で住所(市町)→名前→享年の順で淡々と読み上げる。番組冒頭には「この時間は、下野新聞社の協力で、ご逝去された方のお名前をお伝えします」、最後には「下野新聞社の協力で、ご逝去された方のお名前をお伝えしました。ご冥福をお祈り致します。詳しくは、明日の下野新聞をご覧下さい」というナレーションが流れる。音楽はヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の『平均律クラヴィーア曲集第2巻』より「BWV 893 前奏曲 - 3声のフーガ ロ短調」が使用されている。情報の協力は下野新聞社。2024年4月より開局25周年に合わせ背景・音楽共にリニューアルされた。番組の前後にはACジャパンの公共広告が入る。
  • とちぎの自然(不定期放送)
  • とちぎの風景(不定期放送)
  • 生中継ふるさと宮まつり(毎年8月第1土曜日 18:45 - 20:00)
  • うつのみや花火大会中継(毎年8月第2土曜日 18:45 - 20:35)
  • 全日本プロアマ紅白歌合戦(毎年12月放送) - プロデューサーはロイ白川。テレビ埼玉にもネットされている他、栃木放送でもラジオ番組を放送している。第22回(2019年)までのタイトルは「全日本オールスター紅白歌合戦」。2020年は未開催。第23回(2021年)以降現在のタイトルとなった。

民間放送局共同ネット番組

他局制作の番組

△は、ANIME+枠同時ネット。

テレビ朝日系列

TBS系列

フジテレビ系列

その他

放送終了した番組

要約
視点

自社制作番組

他局制作の番組

長いリストのため、非表示になっています。
右の[表示]をクリックすればご覧いただけます

NHK

日本テレビ系列

ほか

テレビ朝日系列

ほか

TBS系列

ほか

テレビ東京系列

ほか

フジテレビ系列

ほか

JAITS

ほか

その他

脚注

関連項目

外部リンク

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