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日本のテレビアニメ番組 ウィキペディアから
『えんどろ〜!』は、Studio五組制作による日本のテレビアニメ作品[1]。2019年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送された[2]。
えんどろ〜! | |
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ジャンル | 日常系、ファンタジー |
アニメ | |
原作 | い〜あ〜るぴ〜! |
監督 | かおり |
シリーズ構成 | あおしまたかし |
脚本 | あおしまたかし、杉原研二、鴻野貴光 |
キャラクターデザイン | なもり(原案) 飯塚晴子 |
音楽 | 藤澤慶昌 |
アニメーション制作 | Studio五組 |
製作 | えんどろ〜製作委員会! |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2019年1月13日 - 3月31日 |
話数 | 全12話 |
漫画 | |
原作・原案など | い〜あ〜るぴ〜!(原作) なもり(キャラクター原案) |
作画 | いづみみなみ |
出版社 | ホビージャパン |
掲載サイト | コミックファイア |
レーベル | HJコミックス |
発表期間 | 2018年8月9日 - 2019年2月15日 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 全5話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ・漫画 |
ポータル | アニメ・漫画 |
『ゆるゆり』の原作者である漫画家のなもりがキャラクター原案を手掛けるオリジナルテレビアニメであり、異世界のナラル島を舞台に主人公・ユーシャを中心とした勇者パーティーの冒険と日常を描いたファンタジーである。テレビアニメに加えて、コミカライズやフィギュア化などのメディアミックスも行われる[1]。
剣と魔法の大陸ナラル島には、人々とモンスターが共存して暮らしている。しかし、そこに恐ろしい魔王がいた。大昔に初代勇者によって魔王は倒されたが、その後も何度でも魔王は蘇り、それを倒そうとする勇者もまた現れる。
勇者に選ばれた少女・ユーリア・シャルデットことユーシャは、聖者のセイラ、戦士のファイ、魔法使いのメイの3人と共に、魔王を退治するための旅に出た末、遂に魔王と対峙。圧倒的な力を持つ魔王の前に追い詰められるが、ユーシャの判断で4人のカルタードの力を合わせた禁断の大魔法を発動。強大な力の前に魔王は時限の彼方へ消え去り、ユーシャたち4人の冒険は終わりを告げる。
目を覚ましたユーシャは、冒険者学校に通う生徒でセイラ、ファイ、メイと一緒に同じクラスで学んでいた。そこへ幼女のような新任教師・マオが赴任する。 実は禁断の大魔法を使った際、ユーシャのミスで魔法は失敗して暴走、時間が巻き戻り、魔王は記憶を保持したまま本来の幼い姿となって、過去の世界に転送されてしまった。そこではユーシャはまだ勇者になる前だった。魔王はユーシャが勇者になる運命を改変すべくマオと名乗って冒険者学校で教師となり、暗躍を開始するが、転送前の記憶を持たないユーシャたち4人はマオの指導の下で偶然ながらも彼女の妨害を乗り越え、歴史通り冒険者としてのスキルを磨いていく。
冒険者学校には勇者に憧れるローナ姫もやってくる。ある日、一行はちびドラゴンの体内にいた記憶喪失のゴーレムメイゴと遭遇。彼女の記憶を呼び起こすため、ローナ姫が使ったレアカルタードでユーシャたちは魔王を倒した記憶を取り戻す。ローナ姫はメイゴを王国で保護しようとするが、マオはメイゴを見捨てられず、その場の勢いで魔王の姿になり、ローナ姫をさらって魔王城に立てこもる。魔王は勇者によって何度も倒されたことにより力を削られており、あと一度倒されれば消滅する運命だった。倒さなければ国が危機となる。長い間孤独だったマオはユーシャ達に倒されることを望む。それでもマオを殺したくないユーシャは、悩んだ末、勇者の剣をちびドラゴンに食べさせ、勇者をやめることにした。だがマオを倒さないと力を取り戻して国が滅ぶと知り、大慌てになる。だがメイゴの機転で魔王もちびドラゴンに一度食べさせることで魔王の概念を破壊し無力化することに成功。結果的に国もマオも救ったユーシャたちは再び学園生活に戻るのであった。
誰かが死んだりツラい思いをしたりすることがない、ゆるい日常ものをコンセプトとしている[4]。メインキャラクターがわちゃわちゃしている会話劇が基本となっている[4]。ただの日常ものと大差ないものにならないように、ゆるさを踏まえた上でファンタジーの世界観を利用している[9]。
世界観は中世ヨーロッパをモデルとしている[4]。ただし年代が広いことから、美術設定の柴田には石造りの街並みではなく素朴な木の文化の世界観と指定されていたが、資料がほとんど残っていないことから、一から世界観を作ることになった[4]。木の世界であるため、ゆるい線で描くという抜け感を大事にするために、美術監督の込山には、柔らかい色合いにすることや、パースをきっちり取るのではなく少しゆるさもある世界にすることを伝えられていた[4]。
かおりはファンタジーについては、ドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズなどのゲーム、『ロードス島戦記』などの小説を読み漁った若いころの知識を思い出しながら、「ファンタジー」と聞いて想像される世界の最大公約数を取るように世界観を作ったという[4]。
空を印象的なものにするために、空の青さや雲の雰囲気は現実感を重視して描かれている[4]。夕景については、時間帯を意識して数種類制作された[4]。
モンスターデザインは、ホビージャパンからの雛形のオーダーをアニメーション用にブラッシュアップするかたちで、岩永によって多様に設定された[4]。
メインキャラクター4人は、それぞれ特徴が異なる体型をしている[4]。かおりは、最近の女の子ものの作品では、作画作業で手間がかかることもあってキャラクターの体型にほとんど差がないが、本作はメインキャラクターが4人のみであることから、総作画監督の大田にキャラクターの作画上のポイントを伝えていた[4]。女の子の可愛さについては、かおりがそれまで関わってきた作品と同じこだわりが取り入れられている[4]。
第1話はクライマックスから始まり、開始から数分でエンドロールが流れた[9]。魔王を倒した後のユーシャたちの日常から始めることが決められていたため、それを表現するために、本作では最初で最後のつもりで本気の戦闘シーンを作り、そこで一度終わらせる構成となった[9]。
当初は、ユーシャの魔法が失敗したことでキャラクターの記憶がリセットされレベル1からスタートするという設定で、そこから記憶を唯一保持しているマオとその他のキャラクターが過去に飛ばされる設定になった[9]。マオは中盤までユーシャの邪魔をする展開が想定されていたが、あまり面白くないという判断により、第2話で魔王を辞める展開となった[9]。
監督のかおりは、Studio五組からオファーを出された理由について、『ゆゆ式』などの日常ものに携わっていた経緯があるからではないかと話している[4]。かおりがオリジナルアニメを手がけるのは本作が初であったことから、シリーズ構成のあおしまに頼んでプロデューサー陣と話し合ってキャラクターの設定を決め、約2年かけてシナリオを制作していった[4]。
なもりがキャラクター原案を担当することは企画段階からの案で、かおりの後になもりにオファーが出され、なもりの原案をもとにストーリーが固められていった[4]。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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ろ〜る1 | エンドロールにはまだ早い〜! | あおしまたかし |
| 濱崎徹 |
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ろ〜る2 | 魔王、夕陽に散る〜! | 信田ユウ |
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ろ〜る3 | クエスト実習〜! | 杉原研二 |
| 牧野友映 |
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ろ〜る4 | 海と水着と邪神討伐〜! | 鴻野貴光 | 林直孝 |
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ろ〜る5 | 私の勇者様〜! | あおしまたかし | 八谷賢一 | 山本天志 |
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ろ〜る6 | 六畳一間、魔王付き〜! | 祝浩司 | 濱崎徹 |
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ろ〜る7 | ローナ姫ファイと〜! | 杉原研二 | こでらかつゆき | 村田尚樹 |
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ろ〜る8 | 私のユーシャ様〜! | 鴻野貴光 | 信田ユウ | 牧野友映 |
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ろ〜る9 | 秘祭!カルタード祭り〜! | 杉原研二 | 祝浩司 | まつもとよしひさ |
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ろ〜る10 | 雪山の夢〜! | 鴻野貴光 | 山本天志 |
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ろ〜る11 | ファイナルデッドエンド〜! | あおしまたかし | 川畑えるきん | 濱崎徹 |
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ろ〜る12 | エンドロールのその先は⋯⋯ | かおり |
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巻 | 発売日[14] | 収録話 | 規格品番 |
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1 | 2019年3月27日 | 第1話 - 第3話 | KIZX-377/8 |
2 | 2019年4月24日 | 第4話 - 第6話 | KIZX-379/80 |
3 | 2019年5月29日 | 第7話 - 第9話 | KIZX-381/2 |
4 | 2019年6月26日 | 第10話 - 第12話 | KIZX-383/4 |
2018年8月9日より、コミックファイアにて月1回のペースで連載された[3]。作画はいづみみなみ。
2019年2月27日には単行本が発売され、こちらではアフレコレポート、裏話などの漫画やアニメ本編7話までの資料集を収録している。ISBN 978-4-7986-1869-2。
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