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テレビアニメ番組 ウィキペディアから
テレビアニメは、テレビ放送用に制作されるアニメーション作品およびテレビ番組を指す。「テレビアニメーション」の略語であり、さらに略して「TVアニメ」とも表記される。後述の通り制作側も「テレビまんが」などと呼んでいたため、高齢者の中には、テレビアニメを指してマンガと呼ぶ人もいる。
当記事では、とくにことわりがなければ主に日本の地上波テレビ局やBS・CS局のテレビ放送用に製作される商業アニメ作品(番組)について記述している。
世界的には多くの作品は児童・ファミリー向けで、「アニメは子供のもの」という認識が根強い。一方日本ではハイターゲット向けのテレビアニメが1970年代の終盤あたりから増加し、21世紀に入るとハイターゲット向けが大半を占めている。
これはアニメを視聴して成長した層が増加したことによるもので、「アニメはおたくのもの」という認識が広まった[1][2]。
日本で標準的な事例としては、1回分を30分(CMなども含めたテレビ放送時間)とする連続作品として制作される。このパターンは『鉄腕アトム』(当時はテレビまんがと称された)に由来する。このほか、5分から15分の短編アニメ作品や、レギュラー放送番組の長編特別番組、単発の長編特別番組なども存在する。
野村総合研究所は、テレビアニメの録画率は他ジャンル番組と比べて際立って高く、特にBS放送で顕著になるという調査結果を発表している[3]。
インターネット配信が普及した現在でも「テレビ放送の実績が海外の視聴者には特別に映る」という理由から先行して有料配信の後、「海外戦略の為に宣伝」と位置づけてテレビ局の放送枠を購入して放送する事例もある[4]。
作品に関しては「日本のテレビアニメ作品一覧」を参照。
30分枠番組の構成はおおむね以下の通りだが、作品によっては実写パートとの混成となるもの、三話構成のものもあり、下記のフォーマットと異なる場合もある。
基本的に本編(約24分)と、CM(約6分)の合計で30分となる。CMは15秒単位で制作されるため、各パートも15秒が基本単位で、警告(啓発)とアイキャッチの合計は15秒、テーマ曲は90秒(60秒・150秒)になる。
CM放送が放送法などの関連法令で禁じられている公共放送のNHKや、WOWOW・アニメ専門チャンネルなどの有料衛星放送においてもローカル局へ放送権を販売するなどの2次利用のため、上記のフォーマットを採用している。その場合、本来のCMの時間を視聴者から寄せられたイラストなどの紹介コーナーやミュージッククリップ、番組等の宣伝を加えて25 - 30分枠として放送している。
作品や放送局によっては、放送開始時刻から暫くCMを流してから本編放送開始、というケースも多く見られる。
また再放送にあたっては、再放送枠自体が通常の30分よりやや短い場合など、放送枠の都合上によりCM放送時間を捻出するためにOP・EDや次回予告、場合によっては本編の一部がカットされる事例がある。特に通常のフォーマットより本編が長めに制作された作品でこれが顕著になる。
日本初の30分テレビアニメシリーズ[注釈 8]『鉄腕アトム』で、制作プロダクション主宰の手塚治虫が同時に原作者の立場であり、自身の作品のアニメ版著作権を放送局に売り渡すことに難色を示したことに放送局も同意し、その後も同じ方式が踏襲された。放送局が直接アニメ制作会社を子会社として設立するなどの方法で制作に関与したり、著作権を買い取ったアニメ番組も初期には存在したが、版権ビジネスが成立しないために現在では存在しない。
コストカットや人手不足などの事情から、およそ40年前からアニメーションの実制作の少なからぬ部分(特にセルや背景の作画)が中国や韓国など日本国外の制作会社に外注されており、日本国内のコンテンツ産業はそれを支える根底の部分で空洞化が指摘されている。また、これにより作画の過程でキャラクターや作風まで知られることになるため、別作品で盗用されたり、作画監督への指示が十分に行き届かずに意図した通りの作画にならない崩壊も生じている。
2000年代に入り深夜アニメの本数が増加するに比例するかのように制作トラブルも増加傾向にあり、放送スケジュールにまで影響を及ぼす事例も相次いでいるのが現状である。
1980年代頃から出版社やレコード会社、広告代理店などがテレビ局の放送枠を買い取り、パッケージ販売を前提とした形態の作品が急増している。
題材は幅広く、多種多様なものが使用されている。
詳細はCategory:アニメのジャンルを参照。
作品によっては下記にある複数の層をターゲットとした作品も存在する。
この時間帯に本放送されるテレビアニメを当項では便宜上「全日枠アニメ」と呼ぶことにする。
一般的には23:00 - 翌日5:00の間に深夜番組として本放送されるアニメ作品を指す(23:00 - 24:00は前述の全日帯アニメと重複)。
放送開始時はゴールデンタイムが22、23 - 24時 - 翌日5時に朝の番組が始まる直前までを深夜帯としていたことやプライムタイム・ノンプライムの区分がなかったこと、また特定の層を対象にした作品が多い(全日枠と比べてマイナーなジャンルなど)などの特徴があり、アニメのジャンルとして区別されることもある。
番組編成の都合による変則的な事例で、全日枠アニメが地方局やBS局では深夜帯に[注釈 13]、逆に深夜アニメが地方局やBS局では全日枠で放送される[注釈 14] 事例もある。また、シリーズによって全日枠と深夜枠が入れ替わった事例がいくつかある[注釈 15]。
最近では関東圏の独立局を中心に深夜アニメ放送時間帯の前倒しがすすんでいる。特にTOKYO MXでは週末を中心にプライムタイムに属する22時から関連番組を含めて放送を行っている。また選挙特番放送時などの際は放送時間をさらに前倒してゴールデンタイム帯にて深夜アニメの放送も行う場合もある。
原則としてネット形態に関しては民放のケースで記述する。
ネットワークセールス番組の場合は原則として「製作局と同一系列局」でのネットとなるが、系列局のない地域では同じくスポンサードネット(スポンサー付き)か、番組販売(スポンサーなし)での放送となる。
全日帯で放送される子供向け[注釈 16] の場合、系列外の遅れネットでもスポンサードネット[注釈 17] されることがあるが、深夜アニメでは放送局を限定しての制作委員会・スポンサーによる放送枠買取か、番組販売による放送が主流を占める。ローカルセールス番組の場合はその限りでなく、特にローカル局製作番組や制作委員会方式の番組では地域ごとに系列が異なるケースも見られる。
制作局の放映権契約が切れた後は、放送キー局の系列外局でも再放送されることもある。
また、長期シリーズ番組の場合にはシリーズ途中・作品ごとで異なる系列での放送に変更されるケースも稀に見られる。下記以外ではリメイクに際して放送局が変更されたり、『ガンダムシリーズ』や『デジタルモンスター』シリーズなど、1作から数作ごとに系列が異なるシリーズも少なくない。
テレビ局の編成サイクルは1クール(3か月、13週)が基本単位で、3か月で計12 - 13回程度の放送枠を「1クール」とするのが基本になっている。
シリーズの最初の1クールの放送が終了してから続編の制作が決定した場合、続編は通称「2期」(または「第2シリーズ」など)とも呼ばれる。
1990年代までは1年単位(約50話前後)が最も一般的であったが、その後の情勢の変化で、全日枠アニメは6か月(2クール)、深夜アニメは3か月から6か月を放送期間とする放送権契約が主流になった。
放送期間は、民放局の場合は視聴率や関連商品の売り上げなどで(続編・シリーズ化を入れて)延長されることもあれば[注釈 19]、スポンサーの倒産や視聴率不振などの理由で打ち切り[注釈 20] や、放送枠が早朝・深夜枠などに変更される例もある[注釈 21]。また、原作が存在する作品で原作の連載が終了していない作品の場合、アニメオリジナルエピソードを間に挟むか、スポーツ中継の編成を通常よりも多めにすることで原作漫画とアニメ版の原作エピソードとの追いつきを防いだり[注釈 22]、あるいは打ち切り漫画に近い形で終結させたり[注釈 23]、期間をおいて続編を再開させる事例もある[注釈 24]。
深夜アニメでは、2002年頃から地上波デジタルテレビ放送準備工事に伴う放送休止や、事件・事故・災害の発生に伴う臨時の報道特別番組やスポーツ中継の延長などで放送枠が逼迫し、その影響で最終話まで放送できない事例も多発していた。その防止策として、企画当初から本編のエピソード数を通常の1クール(12話~13話)より1 - 3話程度削減し、全10話前後で終了する構成の作品も増加している[注釈 25]。
基本的に地上波(ここでは原則として広域放送を含む放送対象地域単位で扱い、同一広域圏内での複数独立局での同時期放送は含めない)およびBSでは1番組につき1放送局の1枠としている(スカパー!では週3回以上のリピート放送を多数行っている)。
ここでは基本的に放送に関してはローカルセールス枠番組の場合で解説する。
基本的にほとんどの作品が在京キー局や、首都圏の独立局(TOKYO MXなど)で先行して放送され、続いて近畿・中京圏など主要地域の民放で放送される。その他の地方局やBS放送ではさらに遅れネットか未放送となる傾向が強く、地上波未放送地域では有料のアニメ専門チャンネル頼みになるケースも未だ見られる。
ただしフジテレビ系列深夜アニメ『ノイタミナ』枠の場合は、2015年4月現在ではサガテレビを除いて地上波レギュラーネット局で同日ネットとなっている(一部局では同時ネット。かつてはBSフジでもネットしていたが打ち切りとなった)。MBSの深夜アニメ枠『アニメイズム』も、2015年4月より地上波レギュラーネット局で同日ネットとなった。また、AT-Xなどアニメ専門チャンネル製作委員会参加番組の一部には、出資局で最速放送となる事例もある。
2010年代なかばに入ると、テレビ東京とBSテレ東[注釈 26]、あるいはTOKYO MXなどの主要独立局とBS11やBSフジ[注釈 27] などのBS局との組み合わせによる、それぞれ「大都市圏は(独立局の)地上波、地方はBS」といった役割分担の形で、低コストでの全国同時ネットを実現させている番組が、特に後者において徐々に増加している(BS11の調査では同局の視聴者の8割が地方在住者であった[13])。
また、同じく少数派ではあるが「関東・関西圏の独立局のみでの同時ネット」は、TOKYO MX・KBS京都・サンテレビでの『有頂天家族(第1期のみ)』『ご注文はうさぎですか??』『ラブライブ!サンシャイン!!』『ろんぐらいだぁす!』『BanG Dream!(第1期のみ)』『カードファイト!ヴァンガード(2018年版)』などが挙げられる(いずれもBS局や広域局・他地域局で放送される場合は遅れネット)。
インターネット配信の場合、地上波全国同時ネット番組であっても視聴率の兼ね合いもあり基本的に最速テレビ放送の後になる(「見逃し配信」と銘打つケースも多い)。ただし日本テレビ製作深夜アニメ作品やMBS製作『TIGER & BUNNY』、TOKYO MX・BS11・ABC共同製作『アルドノア・ゼロ』、『ReLIFE』『ひなこのーと』などのように、最速放送局と同時配信、あるいは(有料ながらも)最速放送局より先行配信[4]、更に近年では『しかのこのこのここしたんたん』などのように最速放送局よりも更にいち早く無料配信を行うケースも登場している。また、『亡念のザムド』などWebアニメとして配信されたものを後日テレビ放送するケースも散見される。
民間放送で放送する場合、製作費・放送費用・CMの広告料を「提供」するスポンサーが必要不可欠となる。
商業テレビアニメの開始時から1990年代まで大半が子供番組でもあったため、商品単価の低い子供向け商品(玩具、文房具、食品、生活用品、教材、コンピュータゲームなど)の製造・販売を手がける企業が主要スポンサーであった。原作の版元や主題歌を扱うレコード会社もスポンサーに付きやすい。原則として30分の放送枠であることから、テレビ局の営業収益面において不利であり、同時間帯で20%〜30%台の高視聴率のアニメより、視聴率10%強のクイズ番組・トーク番組・ドキュメンタリー番組・テレビドラマなど、商品単価が高く収益の大きい家電・自動車・化学工業などの大手企業が主要なスポンサーの番組が営業収益面で有利な傾向があった。また『世界名作劇場』シリーズや『サザエさん』など、一社提供番組もあったが、時と共に減少していった。
特に玩具会社の要望が作品設定に多大な影響を与える作品が多く(これは子供向け特撮番組でも同様である)、玩具を作品に違和感なく反映させることが担当スタッフ陣の力量を測るバロメーターとなっていた。
1990年代後半以降から深夜アニメを主とした大人向けアニメが急増したため[注釈 28] 、少子化情勢も重なっていることもあり、子供向け作品は少数派となっていくと同時に、ビジネスモデルが変化していった。
深夜アニメの場合、ビデオグラム版(DVD・ブルーレイなど)の販売促進を主とした戦略となる都合上、どの作品であってもビデオグラム版の販売元がスポンサーに付く傾向にある。製作委員会関連のものだけでなく「スポットCM枠を埋められるか」も重要になるため、経済力の低い地域や民放衛星放送では、なかなか埋められるだけのスポンサーを獲得する事が厳しい状況にある(後者の場合はローカルスポンサーが付きにくい性質を抱えているため)。
2000年代のBSデジタル放送や地上波デジタル放送(地デジ)の開始により、16:9のワイド画面とデジタルハイビジョン放送が一般的になる。しかし登場当初はハイビジョン対応の制作・放送機材などが非常に高価で、NHK BS-hiでの放送作品以外はSD画質をアップコンバートするものが主流であり、4:3サイズと16:9サイズの作品が混在していた。
2000年代後半に入ると、放送局や制作会社においてハイビジョン対応の制作・放送機材への更新が進むにつれて、民放作品でもハイビジョン制作の作品が次第に増加し(長寿番組の場合は途中でハイビジョン制作に移行して行った)、地アナ放送終了後の現在、新規に制作されるテレビアニメは全て16:9ハイビジョン制作になっている。地上波民放各局では16:9サイズで制作された作品を地上波デジタル放送では額縁放送(場合によっては画面の左右カットの4:3サイズ)放送の放送局も存在したが、地上アナログ放送廃止に向けて全てフルサイズ放送に移行した(独立局各局でもキー局およびその系列局よりは遅れたが、対応を完了させた)。
なお、2009年9月期までのTBS製作作品[注釈 31] や、かつてのテレビ東京系列局製作作品の一部においては、16:9ハイビジョンマスターでも地上波ではデジタル放送も含めて4:3左右サイドカットとなっていた。
元々4:3の画面で制作・放送された作品の再放送にあたっては、地デジへの完全移行との兼ね合いから映像左右にその作品専用のサイドパネルを付けた形での放送に変更したものもある[注釈 32]。
かつてはモノラル放送が主流であったが、VTR素材納入が一般化した1990年代半ば頃からステレオ放送が主流となった。デジタル放送の進展とともに5.1chサラウンド放送を行う番組も登場している[注釈 33]。
全日枠作品ではMBS土曜18:00→日曜17:00枠作品や読売テレビ製作作品が比較的早い時期から連動データ放送を実施していた。
2009年頃からは完全地デジ移行の影響もあってか、「ニチアサキッズタイム」やTXN19:00枠などのように連動データ放送を実施する作品・放送枠も増加傾向にある。同時ネットによるリアルタイムの視聴を促進すべくミニクイズや視聴ポイントを設定し、これらに応じてデジタルコンテンツの配信やプレゼントの抽選などを実施するケースもあるが、データ放送の仕様上ローカル局の遅れネットや、BS・CS放送では、ネット局側の臨時枠移動時の視聴者保護措置として制作局が裏送りをした場合[注釈 34] や、遅れネット局側や衛星放送側で独自の連動データ放送を実施した場合などの一部例外を除いて対応できない。
その一方、深夜アニメでは『ロミオ×ジュリエット』・『ラストエグザイル-銀翼のファム-』(いずれもCBC製作)、『武装神姫』以降のTBS製作作品、『革命機ヴァルヴレイヴ』シリーズ・『鬼灯の冷徹』および『悪魔のリドル』、『スーパーアニメイズム』枠各作品(いずれもMBS製作)程度に留まっている。
UHFアニメ(キー局系列局製作参加のものを除く)では長らく存在していなかったが、2014年頃に入るとTOKYO MXが自ら製作に関与している一部のアニメなどで連動データ放送を実施する作品が登場している。
スタッフクレジットとは別に、全日枠アニメの場合はオープニング、エンディングには歌詞字幕が挿入される事例も多い(深夜アニメではごく少数しかない)。
作品によって歌詞字幕の漢字にルビのあるもの、漢字を用いないものもある。しかし近年では歌詞字幕の使用率は低下し、2000年代以降は歌詞字幕がない作品の方が多い(商業用テレビアニメ放送開始時の1960年代も少なかった)。
商業用テレビアニメ放送開始時から、タイトルや歌詞に作品名・キャラクター名が挿入されているものがシリーズ通して使用された。1970年前後から、アニメソング(略称「アニソン」)を専門で歌うアニメソング歌手が登場した。
1980年代前半に放送された『うる星やつら』は、シリーズ途中でオープニング・エンディング曲を変える試みを行った。これがレコード会社に大きなビジネスチャンスとなり、以後、長期シリーズに関しては主題歌を1〜2クールで変える作品が多くを占めるようになる。
1980年代以降はレコード会社のタイアップ戦略により、ソニーミュージックグループ・エイベックス・ビーイングなど各レコード会社の新人セールスの重要な要素の一つとなる一方、2016年時点では作品に出演する声優(および声優ユニット)自ら歌唱するアニメソングも増加傾向にあり、更にはキャラクターソングやアニメ派生の2次元アイドルが人気を集め、既存のアニメソング歌手を取り巻く環境は厳しくなっていると指摘されている[14]。
2000年代頃から1つのアニメ作品に対しエンディングが毎回異なる楽曲ないしアニメーションを用いる作品も登場したり[注釈 35]、または(基本の曲や歌詞は同一ながらも)歌唱の出演声優を毎回変えたり、次第に声優の人数を増やすなどの演出も登場するようになった[注釈 36]。
一つの作品シリーズに複数のレコード会社・音楽出版社・芸能プロダクションが主題歌制作に関わることもあり、JASRACおよび各社で保有する著作権との調整の結果、以下の例も見られるようになる。
公共性の高いテレビ放送で視聴するため、性的・暴力・流血などの刺激的な表現、商標(企業名・商品名・ブランド名)などについて、料金を支払い視聴、購入する映画や漫画などの書籍より厳しい基準による自主規制が行われている。なお、アニメ映画のテレビ放送には映画倫理委員会の映画のレイティングシステムが適用される。
放送事業者が自主的に放送基準・番組基準(放送コード)を定めて運用することが電波法、放送法により規定されている。将来、映像コンテンツ倫理連絡会議が設置が予定されている。
欧米諸国や豪州ではテレビ番組に対して明確なレイティング認定を行う公的機関があるが、日本には同様の公的機関が存在しない。
代わりに「番組を監視して罰するのではなく、放送事業者が自主的に問題を解決するために視聴者と放送局の仲介をする」[15] NHKと民放連加盟会員各社による任意団体「放送倫理・番組向上機構」(BPO)がその役割を担っており、「放送事業者は放送倫理・番組向上機構判断に従い忠実に守るとの合意」[15] 上に番組制作が行われている。
自主規制の要となる団体から、回答要請が出ることは放送事業者にとって重要な意味を持っている。
上記のように日本国内の放送事業者全体で統一された表現規制基準は存在せず、製作局もしくはネット局でバラつきが見られるのが現状である。
2000年代以降、全般的には表現規制が緩い傾向がある深夜番組であるはずの深夜アニメでも、一部放送局を中心に表現規制が厳格化する傾向にある。
基本的に、原作・脚本・構成の段階で問題になる用語や表現は削除するか、支障のない表現に変更される。また、同様の理由でアニメ化に際し、問題のあるタイトルの語句が変更される場合もある[注釈 40]。一方で演出上あえて意図的に抵触する言葉を使い「自主規制音」や隠喩的な表現で演出をする作品も存在する。
しかし、制作当時に「自主規制の対象外であった言葉や表現が使用された作品」の再放送とパッケージ化がされる場合、自主規制対象と判断された部分がカットされ、会話が途切れるなどの問題が発生した。その後、著作権の一種である著作者人格権を考慮し、「原作者のオリジナリティを尊重して原版のまま放送する」「作品の時代設定を考慮する」「差別を助長する意図はない」などの諸注意の文面を入れた上で、該当語句をノーカットで放送する場合もある。
上記の一件以降、特に点滅の表現が厳しく規制されており[17]、銃撃戦のシーンなど減光や残像処理が行われている。過去の作品の再放送やパッケージ化においても同様の処理が行われることが多くなっている。
年齢設定が未成年の登場人物の飲酒、喫煙シーンがほとんど描かれなくなり、描かれる場合も「未成年の飲酒(喫煙)は法律で禁止されている」旨の注意が表示(記述)されるようになっている事がほとんどである。
少年犯罪の増加を裏付ける明確な証拠は見当たらないにもかかわらず、1997年2月に発生した神戸連続児童殺傷事件を契機に、具体的な根拠を明確に提示しないマスコミ(キー局・全国紙)による、集団ヒステリー(モラル・パニック)的社会批判(メディア効果論も参照)が全国に広がり、「漫画やアニメの性・暴力表現が犯罪を助長する」要因とされ、暴力描写規制なども含む包括的な自主規制に発展していった[18][19]。
過去にアメリカでも、類似した騒動が発生し、コミックス・コードの立ち上げによる厳格な自主規制が行われた例がある。
大抵は実在する企業名・商品名(商標)などを用いないよう改変される事例がほとんどだが、一部には企業側の承認済み、もしくはタイアップ(宣伝)の一環として実在の名前が使われる事例もある[注釈 44]。
類似の事例として、実在の街を舞台とした作品でリアリティを出すため、各店舗の協力を得た上で実在の店名や看板などが背景に使われることもある[注釈 45]。
作品と直接的な関係はないが、事件や事故、自然災害などにより、放送局の判断で行われる。
実在の宗教に触れる際、歴史上の宗教家や信者への中傷や侮辱がないよう配慮されなければならないが、特にイスラム教に関する規制が厳しく、聖典のクルアーン(コーラン)や音楽が不適切に引用されたことが判明し、テレビアニメやOVAで当該のシーンの改訂を余儀なくされたこともある。
詳細は、「日本のアニメーションの歴史・深夜アニメ史・UHFアニメ史」を参照。
顕著な成長を遂げている時期を「アニメの成長期」もしくは「アニメブーム」と呼ぶ。以下の分類において参考にした関連書籍の略称を挙げる。
以下、便宜上アニメブームを3つに分けて解説しているが、評論家によっては主に『鉄腕アトム』によって引き起こされたアニメブームを第一次としないために、第二次・第三次がそれぞれ繰りあがって、第一次・第二次と呼ばれる場合がある。
2000年代以降、小・中学校の週休2日制度導入で視聴が可能となった土・日曜日の午前枠を中心とする、玩具販売や原作漫画販売などのキャラクタービジネスを主目的とした子供向け作品、『サザエさん』等のまだ視聴率が期待できるファミリー向け作品と、『エヴァンゲリオン』後のアニメブームで増加した「アニメオタク(アニオタ)」向け作品の分離という二極化が進行した。アニメオタク向け作品は製作委員会方式作品が多く[注釈 47]、主に三大都市圏の各テレビ局や衛星放送局の深夜で放送を行い、本放送後にパッケージ販売・ソフトのレンタルなどで作品を供給し、収益をあげるという構造になっている。特にコンテンツが乏しく スポンサー料の安い放送枠が多い独立放送局は多くのアニメを放送した(UHFアニメ)。ただし独立局各局においては、キー局各局と比べると採算ラインが低いことから、ゴールデンタイム帯で放送するアニメもある[8]。
1990年代後半の視聴率低下はアニメ業界に多大な影響を及ぼした[26]。フジテレビのアニメプロデューサーで執行役員も務める清水賢治によると、「少子化の影響や塾通いの増加による子供たちの夕刻〜19時台の在宅率の低下が大きい」と語り、一時はアニメ自体の放送を取り止めることも検討されたほどであり、結局は土日の朝枠に移動させる動きが主流になったという[8]。
さらにファミコン登場以降、家庭用ゲーム機の普及で子供の関心がゲームに移ったことで、アニメ関連の玩具売り上げ低下によって玩具メーカーがスポンサーから撤退し、夕方からゴールデンタイムにかけての放送枠確保が難しくなっていた[26]。
2000年代後半になると、キー局各局ではゴールデンタイム枠放送作品の消滅が相次ぐ。深夜アニメ本数当時最多を記録した2006年にはゴールデンタイム側は逆に撤退戦の状況となり[27]、フジテレビ系列では2006年9月、日本テレビ系列では2009年3月を以ってゴールデンタイム帯からアニメ枠を撤退した。テレビ東京系列では2000年代前半に最大6枠あったゴールデンタイムのアニメ作品の総本数は増減を繰り返した末、2018年9月をもって木曜19時台放送枠2本が日曜夕方枠へ移行により、ゴールデンタイム帯から全面撤退[28]。テレビ朝日系列の金曜日の2枠も、2019年9月をもって土曜夕方枠へ移行し、ゴールデンタイム帯から撤退したため、キー局各局からゴールデンタイム枠放送作品が一時的に消滅することになった[注釈 48]。テレビ東京(広報・IR部長:大木努)は2007年に「アニメはもう子供たちのファーストチョイスではない」と述べている[29]。
その後、2020年10月の改編で、テレビ東京系列の『ポケットモンスター』が日曜夕方から金曜19時台枠への移動により、民放キー局で放送される19時台のアニメが約1年ぶりに復活、現在はキー局系列のうち(レギュラーとして)同時間帯のアニメ枠を持っているのは、テレビ東京系列の金曜19時の前半枠のみである。
少数ではあるが、2010年代に入ると、少子化情勢や編成の都合などによりテレビアニメ番組の「単独での」制作を取りやめる放送局も出た。例えば名古屋テレビ(メ〜テレ)では、2017年10月期に情報番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日・朝日放送テレビ・名古屋テレビの共同制作)の開始に伴う改編により、同年9月を以てテレビアニメの単独制作から撤退[30]、その後はテレビ朝日や朝日放送テレビの深夜アニメの製作委員会に散発的に参加している。
1995年の『新世紀エヴァンゲリオン』の商業的成功によりコアなファン対象の作品が多数制作され、放映権料の高いゴールデンタイムではなく、夕方の放送を中心に多数の制作会社が参入し、放送枠が不足すると深夜枠の開拓が始まった[26]。大量生産に有利なデジタルアニメが普及し、テレビ東京や独立局、BS局やCSアニメ専門チャンネルなどで放送作品も増加したが、過剰な数の作品制作と負担の増加により、作画やシナリオを崩壊させる品質の低下、更には制作スケジュールの遅延による放送スケジュールの破綻に至る事例が続出、1クールの放送枠を「完走」すら出来ない事態まで至る作品まで出た。
かつてはテレビ局が企画に関与することが多かったテレビアニメだが、ここに至っては深夜枠は一種の「試写室」の扱いとなり、通信販売番組と同じようなビジネスモデルに変わっていった[31]。
こうして2000年代に本数は急増したが、2000年代前半のフジテレビ深夜帯では地デジ化工事による放送休止と重なって放送枠が逼迫した結果、編成の混乱が発生し最終回まで放送されないアニメが続出[31]、2008年に発生したリーマン・ショック・世界金融危機の影響などから2010年頃には本数が減少するなどの影響が出た[32][33]。2010年代前半にはリーマンショックの影響を脱し本数は再び増加した[34]。
深夜アニメのターゲットはアニメの関心が強いアニメオタク層であり、パッケージ販売のためのプロモーションの性格が強い。そのため製作委員会各社がスポンサーとなり、番組枠を買い取って放送するケースも多い。深夜枠放送作品は、DVDおよびBlu-ray Discなどのパッケージ販売が主な収益だったことから、付加価値を高めて購買意欲を刺激する必要があり、以下の事情により本放送とは異なる改訂・増補がなされる場合もある。
2000年代半ば以降、上記のパッケージ販売市場が縮小傾向にある事から、製作各社はそれに代わって海外市場を含む「インターネット有料配信」によるビジネスモデルへのシフトしており、テレビ放送よりも重要な存在となった[36]。その際、日本の首都圏における「テレビ放送(地上波による放送)の実績」の有無がネット配信業者への販売価格を大きく左右する[4] ことから、純粋な意味のWebアニメは長らく少数派に留まり、ネット配信に並行して何らかの形でテレビ放送を行う形のものが多い。
上記のような現状を背景に、極力少ない時差(遅れ)で視聴するため、Winny・Shareなどのファイル共有ソフトや、日本国外の動画共有サービスを用い、作品を違法にアップロードする行為が問題になっている[37]。
動画共有サービスの場合、権利者から要請が確認できれば削除されることもあるが、YouTubeなどに比べて知名度の低い海外サイトの場合、対応が杜撰になりがちで、正当な要請でも無視されることがある。一度作品がインターネット上にアップロードされると際限なく複製され、完全に止めることはほぼ不可能になるため、パッケージ販売の収益で制作費用を回収している製作関係会社にとっては死活問題であった[37][38][39]。
そのため、番組冒頭に「(権利者の許諾を得ず)インターネットにアップロードするのは違法である」旨のテロップを流して注意を促したり、アップロード元の放送局(ローカル局)を特定できるようウォーターマークを表示するなどの対策を採り、また2012年10月の改正著作権法施行により、ダウンロードにも罰則が課されるようになるも、効果はあまりないのが実情であったが、後述の公式配信の充実と共に減少して行く。
『機動戦士ガンダムSEED』および続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、番組スポンサーのNTT東日本・西日本両社が提供する光サービス『フレッツ光』加入者専用サイト「フレッツ・スクエア」にて放送終了直後に配信を行なっていた(ただし1週遅れの地域ではその遅れを反映する形での配信であった)。
2000年代中盤には高速回線が次第にカバーエリアを拡大した。2005年4月に開設したGyaO(現:GYAO!)やBIGLOBEストリーム(後のアニメワン。2013年にサービス終了)は、『B型H系』(UHFアニメ)や『れでぃ×ばと!』(AT-X独占放送)などで製作委員会に出資しているなど作品製作にも関与するようになり、映像画面周辺に広告を挿入し、広告収入を利用した無料配信サービスを相次いで開始したことで、地上波での放送が視聴できなくても、インターネットで視聴できる機会が大幅に増えることになった。
この場合、テレビ放送に前後した一定期間(3日間 - 最長1週間程度)は無料で配信し、その後は有料で配信することが多い。また、『亡念のザムド』などのようにWebアニメとして配信された作品が後日テレビ放送されるケースもある。
2007年に放送された『スカイガールズ』の場合、「エリアキャスト」と呼ばれる技術を使って「放送エリア外地域」に限ってのネット配信を行なう試みを行った[40] が、これは普及には至らなかった。
2008年にニコニコ動画発アニメ第一弾として『ペンギン娘♥はぁと』が配信された[41]。2009年の『化物語』は終盤の数話をネット配信とした。
違法アップロードに対する措置も兼ねるべく、2010年7月にドワンゴが運営する動画配信サイト「ニコニコ動画」がアニメ番組の公式配信事業へ本格参入を表明。次第に期間限定ながらも無料で配信される作品も増加し、(DVD/BDの発売後でも)1話目のみを常時無料で配信するケースが主流になった。また、本放送終了後や2期の制作発表などに合わせニコニコ生放送で全話一挙生配信を行うケースも増加し、後述のABEMAなどでも同様の一挙配信が普及している。
これに呼応するように製作側がニコニコ生放送などのネット配信を積極的に宣伝活用するケースが増え、声優やクリエイターを出演させる企画番組も続々誕生。放送に変わるアニメ公開媒体としての存在感を高めていった。
2010年代にはスマートフォンによる動画視聴が普及し、2010年代半ばに入るとdアニメストア(一部テレビアニメの製作委員会にも参加)などの主にスマートフォン向け配信サイトの増加や、海外の大手配信サイトの日本進出など、従来の映像ソフトビジネスが頭打ち状態に入る中で海外市場も視野に入れた有料インターネット配信ビジネスが活発化した。
TOKYO MXは2015年7月よりスマートフォン専用アプリ『エムキャス』を利用しての全国への同時配信サービスを開始した(ただし著作権などの都合上配信されない番組もあった)[42]が、2024年にTVerに事実上統合される形で廃止された。
ABEMAは2016年7月より一部新作を最速無料配信(一部はテレビ最速放送と同時無料配信)する「新作TVアニメチャンネル」を開設、新作テレビアニメ配信事業に参入[43]。
2020年代にはインターネット配信による配信料が収益の柱となっており[36]、パッケージは収益よりもグッズや特典と組み合わせるファン向けのアイテムと言う傾向が強まっている。
NHKは2020年3月より総合・Eテレの同時常時配信・見逃し配信の「NHKプラス」を開始した。
かつてはアニメ関連のレンタルビデオ市場も規模が大きかった。しかしネット配信の普及により、レンタルビデオ店の閉店が相次いでいる[44]。
民放とNHKを合わせた、2局以上のチャンネルで異なるアニメ番組を同時に放送することによる競合の発生は古くから見られるが[注釈 54]、ローカル局でも土・日曜日の早朝・夕方枠にアニメ・特撮番組が集中し、競合することがある[注釈 55]。
テレビ東京の系列局と独立局を有する、東名阪地区の場合はなおさらであり、本放送のみにこだわるならば複数の録画機器か、2番組以上の同時録画が可能な録画機器を使用しないと視聴できない時間帯がほとんどであり、再放送を含むと、2020年現在では3番組以上の同時録画が可能な録画機器でないと視聴できない時間帯も多く見られる。また、BSデジタル放送では、BS-TBS[注釈 56] を除いたキー局系BS民放4局とBS11ほか各局で23 - 翌1時台に複数の番組の重複が恒常化している[注釈 57]。
地上波における時間帯の競合を回避するために枠の曜日変更を行った例も存在する[注釈 58]。
民放向けテレビアニメは「地上波での放送」を前提に企画・製作される傾向が強い[注釈 60]。これは2010年代に入るとインターネット配信ビジネスにおける国内外不問で配信業者への販売価格が「(特に日本の首都圏での)地上波での放送した、という実績」の有無に大きく影響されることにあり、「地上波で放送されたことのない番組」の販売価格が不利な傾向になるためである[4]。
一方でNHKではBS放送向けに企画・製作されているものも多い。
2000年代以降、4大ネットワーク(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビの各系列)の系列局における同時ネットの放送番組が減少傾向にある一方で、上記に記したコアなファン向けに急増した深夜アニメなどのローカルセールス枠放送番組の場合、大都市圏(特に東名阪地区)以外では余り放送されておらず、地方局で放送されても遅れネットの幅が大きい番組も多く見られる(クール単位あるいは年単位=4クール以上の遅れに至る事例もある)。
また、製作局での本放送時間帯が諸事情で変更ないし放送期間の延長などで編成の折り合いが付かず、一部の地方局ではシリーズ途中で打ち切られる例もたまに見られる[注釈 61]。
なお、長らく作品の舞台となる実在する地域(またはモデルの地域)や、原作者の出身地である地元局で放送されない事例が多かった[注釈 62][要出典]。しかし舞台となる地元側から地域おこしの一環としての要望[注釈 63] や、ファンによる聖地巡礼(舞台探訪)文化の定着などから製作側が当初から舞台地元局での放送を念頭に置く事例[注釈 64] が増加し、さらに青森県弘前市を舞台にした『ふらいんぐうぃっち』では青森放送が[46]、香川県を舞台にした『うどんの国の金色毛鞠』に西日本放送が、それぞれの製作委員会に参加している。
子会社BS局であるBSテレビ東京(旧・BSジャパン)でのアニメ番組の放送は、開局当初から親会社のテレビ東京の全日帯アニメの大半(一部の作品除く)を遅れネットしていた一方で、深夜アニメの放送実績は2010年代半ばまで全体的に乏しく、2010年代後半以降に毎クール当たり数本程度ネットしている。全日枠アニメについては2010年代頃から放送本数が減少しており、以降は(全日帯向けの作品であっても)内容を問わず深夜帯に放送することが多くなっている[注釈 65]。
同系列の地上波全てのアニメ番組が(テレビ東京及び系列局の参加の有無に問わず)、「BSテレ東を含めた無料BS局」で放送されるとは限らず、同一シリーズ作品であっても(無料BS局では)未放送となる事例[注釈 66]も多い。2021年4月期から、断続的ではあるものの一部の番組でBS他局(BS11やBS日テレ等)での遅れネットが行われている。
「テレビ東京(系列局)・BSテレ東との同時ネット」は『プリティーリズム・オーロラドリーム』で初めて実施されたが、現状ではこの形式のネット形態番組はごく少数に留まっている。
また、テレビアニメ自体の話ではないが、テレビ東京で放送される関連性のあるアニメ・ゲーム情報番組や声優バラエティ番組などの番組[注釈 67] もテレビ放送では関東ローカルの事例が多い(下記の独立テレビ局においても同様の事例が多いが、こちらはBS11やBSフジなど民放BS局でネットされる場合もある)。
インターネット配信においては2010年代以降、時間帯を問わず多くの番組で実施されるようにはなっているが、(最速のテレビ東京を基準に)1週間以上遅れるか、有料配信のみの事例もある。
1990年代末頃から三大都市圏にある独立局での放送を念頭に置いた新作テレビアニメ、いわゆるUHFアニメの放送が始まり、2000年代半ばになると急激に増加傾向を見せた。
一部の作品は関西・中京圏ではキー局系列広域局で放送されたり、一部の地方局でも放送される事例は存在するが、これも地上波による地方の格差を拡大させる一因となった。長年優位に立っていた関東圏内でさえ、東京都を放送対象地域とするTOKYO MXの送信所が東京スカイツリーへ移転後、同局への一極集中が加速した結果、同局が受信できない地域では大きな格差が生じることになった。端的な例では関西圏では広域局で放送に対し、関東圏はTOKYO MXのみで放送、という作品も珍しくなくなっている。
2010年代に入り、BS11を始めとするBS各局が遅れ(もしくは同時)ネットを多くのUHFアニメで行うようになった結果、現在ではBSアンテナなどの受信環境を整えていれば、おおむね視聴可能にはなっている。また、インターネット配信も独占配信を含めて殆ど全ての作品で実施されている。
NHKでのテレビ放送は総合テレビのローカル枠を除いて全国放送であるため、全国一律で視聴可能である。ただし、地元を舞台にした作品を総合テレビの地元ローカル枠で放送する事例も稀に見られる[注釈 69]。また、深夜枠の場合は同じくローカル編成番組を優先するために他地域より遅れネットとなる事例も見られる。
現在では教育テレビ(Eテレ)およびBSプレミアム(旧衛星第2テレビ (BS2))で多く放送している(過去には衛星ハイビジョンテレビ (BS-hi)(アナログ放送終了と共に閉局)で再放送された作品もあり)。
かつては総合テレビで多く放送していた時期もあったが、次第にEテレやBS2(→BSプレミアム)での放送にシフトして行き、現在では月曜0時台(日曜深夜)に放送の深夜アニメ枠が存在するのみである。
また、『日常』や『ラブライブ!』[50] など、民放テレビ局で本放送されたテレビアニメを(実質)再放送するケースもあるほか、民放で放送されていたテレビアニメの続編[注釈 70]を放送するケースも登場している。
1958年に日本最古のテレビ放送されたカラーアニメ(≠テレビシリーズ)である『もぐらのアバンチュール』を放送した。日本テレビは在阪準キー局の讀賣テレビ放送 (ytv) と共にテレビアニメ制作にしのぎを削り、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ・『ルパン三世』シリーズなどをヒットさせてきた。しかし1990年代前半から全日枠アニメの放送本数を減らし、2009年3月、ゴールデンタイム帯から撤退。現在はローカルセールス枠で『それいけ!アンパンマン』と、月曜のゴールデンタイム帯が起源である読売テレビ製作全国ネットアニメ2本を土曜17時30分枠および18時枠(『名探偵コナン』)にて放送している。
深夜アニメはそれほど多くなく、『攻殻機動隊』シリーズや『DEATH NOTE』、「逆萌えアニメ」の『逆境無頼カイジ』など独自路線の作品を行ってきたが[51]、2021年4月期に日曜未明(土曜深夜)0時55分の枠(枠名称無し)[注釈 71]に自社製作の全国ネット枠を、2023年10月期には金曜23時台で「31年ぶりの新アニメ枠」となる『FRIDAY ANIME NIGHT』枠(フラアニ)[52]を新設した。また、読売テレビも『MANPA』枠にて独自の路線で製作・放送している。
また、日本テレビは近年マッドハウスに続きタツノコプロ・hulu(日本事業)も買収したことで、アニメ制作会社・オンデマンド映像配信事業によるコンテンツ・版権ビジネスの増強・充実化を図っている状況にある[53]。
テレビ朝日は、「日本教育テレビ」として開局し当初教育局としてスタートしたこと、東映動画有する東映の出資を受けたことから、幼年層も対象としたファミリー指向の自社製作アニメを多数放送していたものの、1990年代以降減少を続けていった[注釈 72]。同局の顔である『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』の両作品も2019年10月改編で両作品の土曜夕方への移動をもって、ゴールデンタイム帯から撤退した[54]。
在阪局の朝日放送テレビ(ABCテレビ、旧・朝日放送)も、古くからテレビアニメ制作に力を入れていたが、平成時代に入り徐々に減少。2012年10月期以降に『水曜アニメ〈水もん〉』枠の設定を皮切りに深夜アニメ(UHFアニメ)の製作委員会(幹事局)として参加するようになり、再び増加するになった。
2017年9月、名古屋テレビ放送(メ〜テレ・NBN)は40年間時間帯を変えながら続けた全国ネット枠から撤退した[30]。
テレビ朝日系の深夜アニメは2000年代中盤に一時増加したがすぐ減少し、2007年4月から2016年までは断続的な放送に留まっており[注釈 73]、2017年から2019年はテレビ朝日での放送が皆無(全日帯もプリキュアシリーズのみ)という状況にまで減少した。そればかりでなく2004年の朝日放送テレビをきっかけとする「フィギュア萌え族」騒動や[55]、2014年にはバラエティ番組でアニメ批判特集を行うなど[56]消極的な姿勢が顕著であったが、2019年10月改編から深夜アニメの放送が再開し、2020年4月改編で同局の深夜帯では初めて枠に『NUMAnimation』(ヌマニメーション)と付け、レギュラー新作アニメの放送を開始[注釈 74]。同年10月には同時期開始の朝日放送テレビの『ANiMAZiNG!!!』枠と合わせてテレビ朝日系列全24局の全国ネット枠に移行した。更にテレビ朝日は土曜23時台にも同じく全国ネットの『IMAnimation』枠を新設。
テレビ朝日が出資しているABEMAではアニメ配信に積極的な姿勢となっており、新旧問わずアニメ番組を配信し、独自路線を採っている。
このほか、藤子関連のアニメ化作品を中心に長らく取引関係にあるアニメ制作会社・シンエイ動画を連結子会社化、ABCも2016年7月には専門子会社・ABCアニメーションを設立している。
系列単位で見れば、他系列と比べて(特に2000年代以降は)全日枠の放送であっても中・高校生(いわゆるT層)以上を対象にしたアニメ番組を中心に放送することが多く、「小学生以下の子供を対象とした子供向け作品」は系列局を含めて製作歴が少ない。2010年代末期以降は児童向けドラマ・教養番組・バラエティ番組も含めた子供番組全体の製作からも事実上撤退状態となり、ハイティーン以上の高年齢層に特化した戦略をとっている。
TBS系列は、深夜枠を合わせると在阪準キー局の毎日放送(MBS)の方がTBSより積極的であり、全日枠では長らくMBS製作の『土曜18時枠(土6)』枠を経て『日曜17時枠(日5)』枠が主力となっていた。一方でTBS製作の全日枠は、2000年代以降は散発的となっており『探偵学園Q』終了後、2016年4月期の『カミワザ・ワンダ』[57]の放送までは、製作本数が僅か2本[注釈 75]のみで「同局の全国ネットでのアニメ枠」が殆ど放送されない状態が続いていた。
2017年4月期に『アニメサタデー630』枠の設置を経て、2019年7月改編で同枠廃止と同時に「全日帯での全国ネットのアニメ枠」が一時的に消滅した(民放キー局系列で唯一の事例)が、2022年4月改編で毎日放送製作の『日曜17時枠(日5)』のアニメ枠復帰と同時に「全国ネットの全日帯アニメ」の放送が再開され[58]、その後TBSも2023年10月改編で日曜1630枠にて再び「自社製作の全日帯全国ネットアニメ枠」を再開している[59]。
深夜アニメについては、毎日放送が『アニメシャワー』枠設置後に作品数を増やしており、2000年代以降はTBSなども自社製作の深夜アニメやUHFアニメに参加している。特に毎日放送はUHFアニメも多数放送していることから、準キー局としてはトップクラスの深夜アニメ放送量を誇り、作品によっては深夜アニメを中心に最速で(TBS・TOKYO MXより先行して)放送する場合もある。一方で、TBS製作分は関西圏ではサンテレビ(稀にKBS京都)が代わりに放送する事例もある[注釈 76]。
また、2019年7月期には前述の『アニメサタデー630』枠が移動する形で、毎日放送製作TBS系列全28局ネットの深夜アニメ枠『スーパーアニメイズム』を開始[60]。これを皮切りに全国ネットの深夜アニメ枠が複数設けられるようになり、2023年7月期より木曜23時56分枠(枠名称なし)が設けられ[注釈 77]、更に2024年4月期よりその直後の時間帯に『スーパーアニメイズムTURBO(前述の『スーパーアニメイズム』枠の曜日時間帯移動)』を[61]、日曜23時半枠にCBCテレビが『アガルアニメ』枠[62]を新設する。
テレビ東京(テレ東)は、東京12チャンネル時代の1970年代後半からテレビアニメに力を入れており、在京キー局では唯一「ゴールデンタイム帯に自社製作アニメ枠」を持っている[注釈 78]。少子化の影響によりゴールデン帯を含めた平日夕方の番組枠が減り、金曜や土・日での放送に集約しているなど、2010年代以降は落ち込んでいるが、依然として全日枠アニメの放送本数は全系列の中でも多い。
表現規制の項でも取り上げたように、1990年代後半頃より規制強化を急進的に行い、『カウボーイビバップ』など制作側が同局での放送を敬遠する動きも出た[注釈 79]ことや、TBS系・フジ系の深夜アニメ大規模参入、独立局主体のUHFアニメの台頭などによって以前ほどの活気は見られなくなっている。
深夜アニメに関しては、全盛期こそは積極的に放送していたが、2010年代以降は断続的に放送枠の増減を繰り返しており、時期によっては新作の深夜アニメが全く放送されなかったこともあった。2021年10月期には火曜 - 木曜未明の24時台の枠[注釈 80][63]を、2022年4月期には土曜23時台の枠[64]をそれぞれ設けており、これ以降はある程度安定している。
全日枠と深夜枠とでフレキシブルに放送枠を変更する作品が他系列と比べて多く存在する(詳細記事)。
全ての系列局がテレビアニメ製作に関わった実績があり、中でも「東名阪地区以外で(レギュラーとしての)唯一の30分アニメ枠」を持つテレビせとうち(TSC)は、テレビ東京製作『ポケットモンスターシリーズ』を凌ぐ長寿シリーズを製作している(『しまじろう』アニメシリーズ)。
テレビ愛知などは独立局の役割を肩代わりする形で一部のUHFアニメをネットしている。
フジテレビは、日本初の商業用連続テレビアニメ『鉄腕アトム(第1作)』のほか『週刊少年ジャンプ』原作アニメなど数々の人気作品や長寿番組・シリーズ作品などを多数輩出したが、1990年代後半以降から徐々に下がっていき、2006年10月改編で、ゴールデンタイム帯からアニメ枠が全て消滅。現在の全日帯のアニメ枠は日曜朝9時台と同18時台が存続している。
他系列とは異なり、FNS系列局製作作品は極めて少ない(ただしフジテレビ製作深夜アニメに関しては、2014年10月期新規開始作品から3年ほど関西テレビ放送(カンテレ・KTV)が共同で製作委員会に参加したほか、2017年4月期から同局製作・TOKYO MXネットの深夜アニメを製作している)。
深夜アニメは2000年代前半に放送トラブルが相次いだ教訓から生まれた『ノイタミナ』枠が、深夜枠としては高視聴率作品を連発している。
準キー局である在阪局は古くからアニメ製作の実績があり、特に毎日放送の放送本数は群を抜いている。読売テレビや朝日放送テレビもキー局と分担してアニメを担当することが多く、テレビ大阪も歴史の長い他局には及ばないがそれなりの製作実績がある。一方、関西テレビのみ自主製作したアニメが3本[注釈 81](製作委員会に参加した作品は除く)と、他局より極めて少ない。現在では、関西テレビとテレビ大阪[注釈 82][65]以外の準キー局3局は継続して全国ネットのテレビアニメ製作を行っているほか、テレビ大阪以外ではUHFアニメの一部を継続的にネットしている。
毎日放送東京支社テレビ編成部プロデューサー・丸山博雄は「(我々は)全国ネットゴールデン番組枠の受け持ちが少なく、ドラマとかバラエティーなど芸能人の方が必要な番組でキー局と競争するのは難しいが、アニメでは芸能キャスティング的な発想があまりないので、準キー局でもキー局と同じ条件で勝負できるのが非常に大きい」という趣旨の発言を行っている[66]。
在名局は在京局や在阪局と比べるとアニメ製作に積極的ではないが、名古屋テレビ(メ〜テレ・NBN、テレビ朝日系列)は、1977年10月から2017年9月まで続いた先述の全国ネット枠[30]に加えて、深夜アニメも若干数製作しており、2018年1月期以降は、断続的ではありながらABCアニメーション等と共同で深夜アニメの製作委員会に参加している[注釈 83]。
また、CBCテレビ(旧・中部日本放送、TBS系列)やテレビ愛知(TVA、テレビ東京系列)も前述のメ〜テレには及ばないものの、系列全局ネット枠(全国ネット)のテレビアニメも含めて製作した実績がある。一方で、中京テレビ放送(CTV、日本テレビ系列)は製作委員会方式の深夜アニメ3本[注釈 84]、東海テレビ放送(THK、フジテレビ系列)は短編アニメ2本[注釈 85]と、先発3局に比べて製作本数が少なく、全国ネット枠のアニメに関してもこれまで一度も製作した実績がない。
メ〜テレの全国ネット枠(日曜7時枠)撤退以降、「在名民放テレビ局を制作局とする系列全局ネットのアニメ枠」は長らくテレビ愛知の土曜8時枠のみとなっていたが、CBCテレビは2024年4月期より、日曜23時半の『アガルアニメ』枠を新設する形で全局同時ネットアニメの製作に復帰している[注釈 86][67]。
テレビせとうち(TSC)は『しまじろう』シリーズ以降、同作品の版元である地元企業のベネッセとの関係を維持している[注釈 87]。その他にもテレビ北海道(TVh)やTVQ九州放送(TVQ)がテレビ東京との共同製作の形で製作実績を持っている[注釈 88]。
RKB毎日放送・北海道放送 (HBC) や、東北放送 (TBC)・中国放送 (RCC) の主要TBS系列各局も、CBCとの共同製作の深夜アニメという形で製作参加実績を持つ。静岡放送(SBS、TBS系列)は『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』や短編アニメ『パンパカパンツ』シリーズで製作参加している。北海道文化放送(uhb、フジテレビ系列)はKTV・THK共同製作の『くるねこ』に第2シーズンから同系列のテレビ静岡(SUT、フジテレビ系列)と共に製作参加したほか、北海道ローカル深夜アニメ『フランチェスカ』、邪神ちゃんドロップキックシリーズなどに製作参加している。その他、系列内において主要局ではない青森放送(RAB、日本テレビ系列)がキー局の日本テレビとの共に深夜アニメ『ふらいんぐうぃっち』『多数欠』に製作参加している(他にも西日本放送や福井放送が単発ながら製作参加した実績がある)。
短編作品では地方局が製作参加している事例がある程度存在する。
三大都市圏に所在する独立局での新作テレビアニメ(UHFアニメ)はキー局と比べると表現規制が緩く、かつ放送料金も安いなどの理由で2000年代から放送本数が急増していった。
これらの多くは深夜帯かつ製作委員会方式で放送されているが、TOKYO MXなど一部作品の一部放送局で全日枠(22時台を中心としたプライムタイム枠など)で放送される事例がある。また、製作参加実績としてはTOKYO MXが群を抜いて多いほか、岐阜放送(GBS)、びわ湖放送(BBC)、奈良テレビ放送(TVN)、テレビ和歌山(WTV)を除く各局で何らかの形で参入実績がある。
特に首都圏のうち南関東の各局(TOKYO MX・tvk・テレ玉・チバテレビ)で多数放送されている[注釈 89] 一方、北関東の独立局(群馬テレビ・とちぎテレビ)は南関東4局と比べると放送実績が大きく水をあけられている[注釈 90]。茨城県に至っては今なお県域民放テレビ局自体が存在しない。
在阪局などローカル局製作の深夜アニメが関東圏ではキー局ではなく独立局での放送となる事例も多く見られ、BS局もしくはアニメ専門チャンネルが製作委員会に加わる作品もある(特にBS11やBSフジやBS日テレ、AT-Xが多い)。
現在では先述のようにBS11などの民放BS局および各種ネット配信との併用で「地上波全国ネットと比べると低コストでの」全国放送(配信)を行っている作品が多数であるが、『【推しの子】』などほぼ全国ネットに近い体制で放送されるものもある。
なおこれらの作品のネット形態は、キー局もしくはその系列局製作のものと比べて非常に複雑なものとなっているが、ここでは詳細は割愛する。
2000年代まではBS各局独占放送のテレビアニメも一定数存在したが、2010年代を境に激減して現在では極めて少数派となり(2024年の一例ではBS松竹東急の『明治撃剣-1874-』)、何らかの形で地上波との同時期展開を行う番組が多くを占めている。
民放BS局の老舗であるWOWOWは同局独占放送、なおかつ無料のノンスクランブル枠で「WOWOWアニメ」と呼ばれるアニメ作品を多数放送していたが、2008年以降はほぼ休止状態にあった。2016年に地上波放送の作品に共同出資(製作委員会に参加)することで、最速で先行放送する「アニメプレミア」枠を新設、アニメ事業に復帰している。
BS-TBSとBSテレ東は開局当初より系列局のアニメの放送に積極的な姿勢をとっていた。さらに2007年に開局したBS11は製作委員会への参加にも積極的であり、2010年代に入るとアニメ枠を順次拡大している(詳細項目)。2010年代半ばになるとBS日テレやBSフジもアニメ枠を年々拡充し、BSフジは2017年4月より深夜枠に『アニメギルド』というレーベル、BS日テレも2019年10月より深夜枠に『アニメにむちゅ〜』というレーベルを設定している。また、BS朝日でも2020年4月より深夜枠に『アニメA』というレーベルを設定した。
なお、NHKのBSチャンネルや主な無料放送BS各局でも2015年4月より視聴率調査が開始されている[68]。
現在は日本のCSチャンネルを一手に握るスカパー!のアニメ専門チャンネル(AT-X、キッズステーション、アニマックスなど)でも、地上波で未放送のテレビアニメが製作・放送される事例が少数ながらある。中でもAT-Xは系列不問で積極的に製作委員会に参加している。かつてはCS放送のみであったが、2012年よりアニマックスなど一部チャンネルでBS放送も開始している(ただし、BS放送のアニメ専門チャンネルもあくまで「スカパー!のチャンネル」扱いとなっている)。
地方局製作アニメが在京キー局系列で逆ネットされず、首都圏(主に南関東)の独立局各局でネットされる事例も多数ある。
逆に在京キー局と系列局制作・放送作品が関西圏で独立局ネットとなる場合もある[注釈 92]。これは在阪局(準キー局)製作のローカル番組が多数あり、深夜枠が逼迫しているという事情も影響している[注釈 93]。
一部アニメ作品でネットワークセールス枠から外れる、ローカルセールスとなる深夜枠で放送される作品や系列の枠組みに捕われない製作委員会方式の作品を中心に放送該当地域に系列局があるにもかかわらず、独立局を除く系列外ネットとなるケースも散見される。
また、BSデジタル放送局においても製作体制を問わず、独立局以外の地上波とBS局でネット系列が異なる組み合わせで放送されるケースが散見されている。
以下は、地上波において全日帯で放送された(される)作品のみを記述する。深夜アニメについては系列ごとの主な放送の動向を参照。
当初から地域密着型番組として制作されるものも一部には存在する(短編アニメが主流である)。
OVAやWebアニメ、アニメ映画として制作されたアニメ作品の一部には、後日特番や短期シリーズ、ないしテレビシリーズとして放送するものも存在する。中には元来OVAとして制作された『機動戦士ガンダムUC RE:0096』のようにテレビ放送に合わせて再編集や新規カットを追加したり、テーマ曲を新調するものもある。
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