1980年代
西暦1980年から1989年までの十年紀 ウィキペディアから
1980年代(せんきゅうひゃくはちじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)1980年から1989年までの10年間を指す十年紀。この項目では、国際的な視点に基づいた1980年代について記載する。
![]() | Wikipedia‐ノート:各年のスタイルガイドに、このページに関する提案があります。 提案の要約:フィクションのできごとの除去 |
中段: (左)1980年から1988年にかけて起こったイラン・イラク戦争では、100万人もの死に1兆ドルが費やされた。(右)1989年のベルリンの壁崩壊は、1980年代で最も重大な出来事のうちの1つであると考えられている。
下段: (左)1986年のウクライナで起きたチェルノブイリ原子力発電所事故。(中央)1985年に行われたライヴエイドは、「アフリカ難民救済」を目的に開催されたチャリティー・コンサート。(右)1981年に発売された、IBMパーソナルコンピュータ。
できごと
1980年
→詳細は「1980年」を参照
- ユーゴスラビア終身大統領ヨシップ・ブロズ・チトー、スロベニアのリュブリャナで病死。
- ポーランドで独立自主管理労働組合「連帯」結成。
- 世界保健機関が、天然痘の根絶宣言。
- モスクワオリンピック開催。ソ連のアフガニスタン侵攻のため日本・アメリカ合衆国・西ドイツはボイコット。
- 8年半にわたるイラン・イラク戦争が開戦。
- 元ビートルズのジョン・レノンがニューヨークのダコタ・ハウスで射殺された(ジョン・レノンの殺害)。
1981年
→詳細は「1981年」を参照
- イギリスのチャールズ3世(当時皇太子)とダイアナ・スペンサーが結婚。
- ギリシャが欧州共同体に加盟。
- エジプトでアンワル・アッ=サーダート(サダト)大統領が暗殺される。
- 米国レーガン大統領就任。
- トヨタ・ソアラが発売。社会現象を巻き起こす。
- スペースシャトル・コロンビアが初のスペースシャトルミッションで打ち上げ。
- 台湾で遠東航空機墜落事故発生。
1982年
→詳細は「1982年」を参照
- モナコ公国の元女優グレース公妃が死去。
- フォークランド紛争(マルビナス戦争)。
- ソ連レオニード・ブレジネフソ連共産党書記長が死去し、ユーリ・アンドロポフが書記長に就任。
- レバノン内戦起こる。
- FIFAワールドカップ・スペイン大会開催。イタリアが西ドイツを破って優勝。
- 最初のコンパクトディスクプレーヤー (CDP-101) とCDソフトをソニーが発売。
1983年
→詳細は「1983年」を参照
1984年
→詳細は「1984年」を参照
- ソ連のユーリ・アンドロポフ書記長が死去し、コンスタンティン・チェルネンコが書記長に就任。
- Macintoshが発売される。
- ロサンゼルスオリンピック開催。
- インド首相、インディラ・ガンディーが暗殺される。
- 米大統領選挙でレーガンが再選。
- AT&T、解体される。地域ベル電話会社が成立する。
- 日本人の平均寿命が男女とも世界一に。
- ボパール化学工場事故発生。
1985年
→詳細は「1985年」を参照
- 国際科学技術博覧会(つくば万博)開催。
- ソ連でコンスタンティン・チェルネンコが死去し、ミハイル・ゴルバチョフが書記長に就任。
- ヘイゼルの悲劇。観客39人が死亡し、この結果サッカーの母国イングランドが国際舞台から姿を消す。
- ファミリーコンピュータ用ソフト「スーパーマリオブラザーズ」が大ヒットし、ファミコンブームとなる。
- G5がプラザ合意声明。日本ではその後のバブル景気の原因のひとつになる。
- 日本航空123便墜落事故で乗客乗員520名が死亡。史上最悪の死者数を出す航空機墜落事故となる。
- パレスチナ・ゲリラによるローマ・ウィーン両空港同時テロで20人が死亡。
- マイクロソフトからOSソフト「Windows」が初めて発売される。
1986年
→詳細は「1986年」を参照
1987年
→詳細は「1987年」を参照
1988年
→詳細は「1988年」を参照
1989年
→詳細は「1989年」を参照
世相
社会
- イギリス、アメリカ、日本で新保守主義的な政策が推進される。中道左派政権のニュージーランドでも新自由主義的な社会改革が行われた。
- 韓国、台湾の民主化が進む。
- 中国、改革開放政策による市場経済への移行。
- 中国民主化運動が最盛期を迎えるが、六四天安門事件により過酷な弾圧を受け、退潮する。
- アジアNICs諸国の台頭。ASEAN諸国が経済成長をとげる。
- アメリカと日本との間で貿易摩擦が深刻化。大都市で治安が悪化し、犯罪が多発。
- 中南米での経済が大破産する。
- ペレストロイカ(改革)、グラスノスチ(情報公開) - ミハイル・ゴルバチョフが推進したソ連の体制改革。西側との関係が改善し、ソビエト国内でも言論の自由が確保されてくるなど一定の成果を上げた。しかし、ソ連共産党の失政や汚職も明らかになり、その改革のエネルギーはそのまま社会主義陣営の崩壊をもたらすことになる。
文化
- ヘヴィメタルが流行。MTVの影響力を背景に、ロックの商業化が進む。
- MTVを巧みに利用した戦略でマドンナやマイケル・ジャクソンが大ヒットする。
- ゲーム市場
- アタリ社が1978年にアメリカで発売した家庭用ゲーム機「Atari 2600」に『スペースインベーダー』などのアーケードゲームキラータイトルが移植され、大ブームとなった。しかし、参入したサードパーティーが低品質なゲームを粗製濫造したため、1980年代前半にはアメリカにおける家庭用ゲーム市場の崩壊「アタリショック」を招く結果となった(第2世代)。
- 1982年に任天堂が日本で家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売し、大人気を博す。北米では1985年に、ヨーロッパでは翌1986年に「Nintendo Entertainment System」として発売され、北米で家庭用ゲーム市場が復活するきっかけとなった(第3世代)。
- 1989年にセガが家庭用ゲーム機「Sega Genesis」(日本の「メガドライブ」に相当)を北米で発売、翌年に発売された任天堂の「Super Nintendo Entertainment System」(SNES, 日本の「スーパーファミコン」に相当)と互角以上のシェア争いを展開し、セガのゲーム機の中で最大の成功を収めた(第4世代)。
- Atari 2600
- ファミリーコンピュータ
- Nintendo Entertainment System
- メガドライブ
- Sega Genesis
人物
アメリカ合衆国と西ヨーロッパ
政治
- アミントレ・ファンファーニ (1908年 - 1999年)
- ロナルド・レーガン(1911年 - 2004年)
- フランソワ・ミッテラン(1916年 - 1996年)
- ヨハネ・パウロ2世(1920年 - 2005年)
- ポール・マルチンクス(1922年 - 2006年)
- ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ(1924年 - 2018年)
- マーガレット・サッチャー(1925年 - 2013年)
- ハンス・ディートリヒ・ゲンシャー(1927年 - 2016年)
- オロフ・パルメ(1927年 - 1986年)
- ヘルムート・コール(1930年 - 2017年)
- ブライアン・マルルーニー(1939年 - 2024年)
思想と哲学
- ジョージ・スティグラー(1911年 - 1991年)
- ミルトン・フリードマン(1912年 - 2006年)
- エルンスト・ノルテ(1923年 - 2016年)[2]
- ヤーコプ・タウベス(1923年 - 1987年)
- アリス・ミラー(1923年 - 2010年)
- ジャン・フランソワ・リオタール(1924年 - 1998年)
- ジャック・ル・ゴフ(1924年 - 2014年)
- ジグムント・バウマン(1925年 - 2017年)
- マリー・ロスバード(1926年 - 1995年)
- ロバート・ニーリー・ベラー(1927年 - 2013年)
- ジャン・ボードリヤール(1929年 - 2007年)
- アラスデア・マッキンタイア(1929年 - )
- アラン・ブルーム(1930年 - 1992年)
- ピエール・ルジャンドル(1930年 - 2023年)
- チャールズ・マーグレイヴ・テイラー(1931年 - )
- ウンベルト・エーコ(1932年 - 2016年)
- モーリス・ゴドリエ(1934年 - )
- フレドリック・ジェイムソン(1934年 - )
- ベネディクト・アンダーソン(1936年 - 2015年)
- アラン・バディウ(1937年 - )
- マーティン・バナール(1937年 - 2013年)
- ソール・クリプキ(1940年 - 2022年)
- ジュリア・クリステヴァ(1941年 - )
- スティーヴン・グリーンブラット(1943年 - )
- ウルリッヒ・ベック(1944年 - 2015年)
- サンダー・ギルマン(1944年 - )
- ジョナサン・カラー(1944年 - )
- ペーター・スローターダイク(1947年 - )
- ハル・フォスター(1955年 - )
文学
- シドニィ・シェルダン(1917年 - 2007年)
- イヴ・ボヌフォワ(1923年 - 2016年)
- ミラン・クンデラ(1929年 - )
- ドミニック・フェルナンデス(1929年 - )
- クリスタ・ヴォルフ(1929年 - 2011年)
- トム・ウルフ(1931年 - 2018年)
- アゴタ・クリストフ(1935年 - 2011年)
- マーガレット・アトウッド(1939年 - )
- レイモンド・カーヴァー(1938年 - 1988年)
- ヨシフ・ブロツキー(1940年 - 1996年)
- アントニオ・タブッキ(1943年 - 2012年)
- ジュリアン・バーンズ(1946年 - )
- サルマン・ラシュディ(1947年 - )
- ポール・オースター(1947年 - )
- キャシー・アッカー(1947年 - 1997年)
- ウィリアム・ギブスン(1948年 - )
- パトリック・ジュースキント(1949年 - )
- スティーヴ・エリクソン(1950年 - )
- カズオ・イシグロ(1954年 - )
- ブルース・スターリング(1954年 - )
- リチャード・パワーズ(1957年 - )
- ジャン・フィリップ・トゥーサン(1957年 - )
- ジャネット・ウィンターソン(1959年 - )
芸術
- フィリップ・ジョンソン(1906年 - 2005年)
- ルイーズ・ブルジョワ(1911年 - 2010年)
- イオ・ミン・ペイ(1917年 - 2019年)
- エットレ・ソットサス(1917年 - 2007年)
- ガエ・アウレンティ(1927年 - 2012年)
- フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(1928年 - 2000年)
- ゲルハルト・リヒター(1932年 - )
- フランク・ステラ(1936年 - )
- A.R.ペンク(1939年 - )
- ジョエル・ピーター・ウィトキン(1939年 - )
- バリー・フラナガン(1941年 - 2009年)
- ジョナサン・ボロフスキー(1942年 - )
- アンゼルム・キーファー(1945年 - )
- ジャン・ヌーヴェル(1945年 - )
- ロバート・メイプルソープ(1946年 - 1989年)
- ブルース・ウェーバー(1946年 - )
- サンドロ・キア(1946年 - )
- エンツォ・クッキ(1950年 - )
- アンドレ・セラーノ(1950年 - )
- ジュリアン・シュナーベル(1951年 - )
- フランチェスコ・クレメンテ(1952年 - )
- デイヴィッド・サーレ(1952年 - )
- ハーブ・リッツ(1952年 - 2002年)
- ナン・ゴールディン(1953年 - )
- ロバート・ロンゴ(1953年 - )
- ジェフ・クーンズ(1955年 - )
- キース・ヘリング(1958年 - 1990年)
- ジャン・ミシェル・バスキア(1960年 - 1988年)
- マーク・コスタビ(1960年 - )
ファッション
- カール・ラガーフェルド(1933年 - 2019年)
- ジョルジオ・アルマーニ(1934年 - )
- アズディン・アライア(1940年 - 2017年)
- ジャンフランコ・フェレ(1944年 - 2007年)
- ジャンニ・ヴェルサーチ(1946年 - 1997年)
- ジャン・ポール・ゴルチエ(1952年 - )
映画とエンターテイナー
- リチャード・アッテンボロー(1923年 - 2014年)
- クロード・ランズマン(1925年 - 2018年)
- ジェームズ・アイヴォリー(1928年 - )
- マイケル・ケイン(1933年 - )
- ジュディ・デンチ(1934年 - )
- リドリー・スコット(1937年 - )
- ジャック・ニコルソン(1937年 - )
- ダスティン・ホフマン(1937年 - )
- クリストファー・ロイド(1938年 - )
- テリー・ギリアム(1940年 - )
- ベルナルド・ベルトルッチ(1941年 - )
- ハリソン・フォード(1942年 - )
- デレク・ジャーマン(1942年 - 1994年)
- ピーター・グリーナウェイ(1942年 - )
- ロバート・デ・ニーロ(1943年 - )
- デヴィッド・クローネンバーグ(1943年 - )
- ベン・キングズレー(1943年 - )
- トニー・スコット(1944年 - 2012年)
- ヴィム・ヴェンダース(1945年 - )
- デイヴィッド・リンチ(1946年 - )
- オリバー・ストーン(1946年 - )
- アイヴァン・ライトマン(1946年 - )
- アーノルド・シュワルツェネッガー(1947年 - )
- グレイス・ジョーンズ(1948年 - )
- ジェラール・ドパルデュー(1948年 - )
- メリル・ストリープ(1949年 - )
- リチャード・ギア(1949年 - )
- ビル・マーレイ(1950年 - )
- ロビン・ウィリアムズ(1951年 - 2014年)
- ロバート・ゼメキス(1952年 - )
- デブラ・ウィンガー(1955年 - )
- ブルース・ウィリス(1955年 - )
- イザベル・アジャーニ(1955年 - )
- ジュゼッペ・トルナトーレ(1956年 - )
- メル・ギブソン(1956年 - )
- ダニエル・デイ・ルイス(1958年 - )
- リュック・ベッソン(1959年 - )
- ヴァル・キルマー(1959年 - 2025年)
- レオス・カラックス(1960年 - )
- マイケル・J・フォックス(1961年 - )
- トム・クルーズ(1962年 - )
- ジョディ・フォスター(1962年 - )
音楽
科学と技術
その他
- トミー・ラソーダ(1927年 - 2021年)
- ホワイティ・ハーゾグ(1931年 - 2024年)
- デービー・ジョンソン(1943年 - )
- レジー・ジャクソン(1946年 - )
- ノーラン・ライアン(1947年 - )
- マイク・シュミット(1949年 - )
- オジー・スミス(1954年 - )
- マーク・チャップマン(1955年 - )
- ラリー・バード(1956年 - )
- リッキー・ヘンダーソン(1958年 - 2024年)
- マジック・ジョンソン(1959年 - )
- カル・リプケン・ジュニア(1960年 - )
- デニス・ロッドマン(1961年 - )
- ダイアナ・スペンサー(1961年 - 1997年)
- ロジャー・クレメンス(1962年 - )
- マイケル・ジョーダン(1963年 - )
ソ連と東ヨーロッパ
- コンスタンティン・チェルネンコ(1911年 - 1985年)
- ユーリ・アンドロポフ(1914年 - 1984年)
- エレナ・チャウシェスク(1916年 - 1989年)
- ニコラエ・チャウシェスク(1918年 - 1989年)
- アレクサンドル・ヤコブレフ(1923年 - 2005年)
- ヴォイチェフ・ヤルゼルスキ(1923年 - 2014年)
- タデウシュ・マゾヴィエツキ(1927年 - 2013年)
- エドゥアルド・シェワルナゼ(1928年 - 2014年)
- ミロラド・パヴィチ(1929年 - 2009年)
- ミハイル・ゴルバチョフ(1931年 - 2022年)
- ソフィア・グバイドゥーリナ(1931年 - )
- アンドレイ・タルコフスキー(1932年 - 1986年)
- イリヤ・カバコフ(1933年 - )
- アルフレート・シュニトケ(1934年 - 1998年)
- エゴン・クレンツ(1937年 - )
- レフ・ヴァウェンサ(1943年 - )
- ネーメト・ミクローシュ(1948年 - )
- エミール・クストリッツァ(1954年 - )
ラテンアメリカ
- レオポルド・ガルチェリ(1926年 - 2003年)
- ガブリエル・ガルシア・マルケス(1928年 - 2014年)
- ビクトル・ファリアス(1940年 - )
- レイナルド・アレナス(1943年 - 1990年)
- パウロ・コエーリョ(1947年 - )
サハラ以南のアフリカ
- ロバート・ムガベ(1924年 - 2019年)
- デズモンド・ムピロ・ツツ(1931年 - 2021年)
- ウォーレ・ショインカ(1934年 - )
- ジョン・マックスウェル・クッツェー(1940年 - )
西アジアと北アフリカ
- ナギーブ・マフフーズ(1911年 - 2006年)
- イツハク・シャミル(1915年 - 2012年)
- ホスニー・ムバーラク(1928年 - 2020年)
南アジア
東南アジア
オセアニア
中国
香港
台湾
韓国
フィクションのできごと
- 前半 - アメリカ南部の沿岸地域に、目に見えない球状の局所的な圏界面「境界」に囲まれる形で、内部の環境が変容した領域「エリアX」が一晩にして出現する。当時、境界に接触した乗り物などはいずれも消滅。その後、エリアXは表向きは環境汚染による危険地帯とされ、監視機構「サザーン・リーチ」が設立される。(小説『サザーン・リーチ』シリーズ)[3][4]
- 後半(198X年) - カリブ海で作戦演習中だった第2艦隊を始めとするアメリカ軍部隊が、次元侵略者「バンゲリング帝国」が発生させたバンゲリング界にのみこまれる。艦隊勢力のほとんどがバンゲリング帝国に支配された中、唯一健在な第2艦隊旗艦である空母「ロナルド・レーガン」が反撃を開始する。(ゲーム『バンゲリング ベイ』)[5]
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.