メル・ギブソン

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メル・ギブソン

メル・ギブソン(Mel Gibson, 本名:Mel Colm-Cille Gerard Gibson, 1956年1月3日 - )は、アメリカ合衆国オーストラリア映画俳優映画監督脚本家映画プロデューサー。身長177センチメートル。ニューヨーク州ピークスキル生まれ。

概要 メル・ギブソン Mel Gibson, 本名 ...
メル・ギブソン
Mel Gibson
Thumb
2016年
本名 Mel Colm-Cille Gerard Gibson
生年月日 (1956-01-03) 1956年1月3日(69歳)
出生地 アメリカ合衆国
ニューヨーク州ピークスキル
出身地 オーストラリア
ニューサウスウェールズ州ウエスト・ピンブル英語版
国籍 アメリカ合衆国
オーストラリア
二重国籍
職業 俳優映画監督プロデューサー脚本家
ジャンル テレビドラマ
映画
活動期間 1977年 - 
活動内容 1978年:映画初出演
1995年アカデミー賞受賞
配偶者 ロビン・ムーア(1980年 - 2011年)
著名な家族 エヴァ・ミロット英語版(祖母)
ハットン・ギブソン英語版(父)
ドナル・ギブソン(弟)
マイロ・ギブソン(息子)
主な作品
出演

監督
顔のない天使』/『ブレイブハート
パッション』/『アポカリプト
ハクソー・リッジ
受賞
アカデミー賞
作品賞
1995年ブレイブハート
監督賞
1995年『ブレイブハート』
放送映画批評家協会賞
監督賞
1995年『ブレイブハート』
アクション映画賞
2016年ハクソー・リッジ
ゴールデングローブ賞
監督賞
1995年『ブレイブハート』
ゴールデンラズベリー賞
最低助演男優賞
2017年パパVS新しいパパ2
名誉挽回賞
2016年『ハクソー・リッジ』の成功に対して
その他の賞
ハリウッド映画賞
監督賞
2016年『ハクソー・リッジ』
オーストラリア映画協会賞
監督賞
2016年『ハクソー・リッジ』
主演男優賞
1979年『ティム』
1981年誓い
特別賞
2002年 世界の映画界、演劇界への貢献に対して
備考
アメリカ生まれだが、1968年オーストラリアに移住。
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経歴

アメリカ生まれだが、父親の事業の失敗で1968年に家族でオーストラリアに移住した。11人兄弟で育つ。ジェフリー・ラッシュとは大学時代のルームメイトだという。ジュディ・デイヴィスらと共にオーストラリア国立演劇学院で学び、1979年にアクション映画『マッドマックス』の主役で脚光を浴びスターの座をつかんだ。

Thumb
1985年

オーストラリア映画で活躍した後、1982年にアメリカ映画初出演。『リーサル・ウェポン』シリーズなどで人気を確たるものにした。監督業にも乗り出しており、1995年の『ブレイブハート』でアカデミー監督賞を受賞。2004年には、私財30億円を投じてイエス・キリストの最期を描いた『パッション』を製作。作品への評価は賛否が分かれたが、興行的には空前の大ヒットとなった。

しかし、2010年7月、下記の恋人に対するDV騒動によりハリウッド大手の「ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント(WME)」はメルの代理人業を辞めることを発表。また、この影響で予定されていた『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』への出演が中止になった[1]

人物

歴史スペクタクルを監督する際は、あまり知られていない役者を起用し、当時使われていた言語や衣装、時代考察に徹底的にこだわって制作をすることで知られるが、そのこだわりは歴史的リアリティよりも彼の個人的なイデオロギーを表現することに注がれる。そのため、『アポカリプト』を製作した際は、マヤ文明の研究家や関係者から激しい非難を受けた。

私生活

要約
視点
  • 熱心なカトリック教徒であり純潔運動家としても知られており、避妊妊娠中絶への反対をメディアに公言している。
  • 1979年に歯科看護師のロビン・デニース・ムーアと結婚し、男の子6人、女の子1人の計7人の子供がいる。2006年から別居し、2011年12月離婚[2]。その間、2009年5月、ロシア人の歌手オクサナ・グリゴリエヴァロシア語版との間に同年10月に子供ができたことが発表された[3]。2010年7月、オクサナへの暴言・暴行を行ったとされるテープが流出し[4]、警察がドメスティック・バイオレンス(DV)として捜査を始めた。RaderOnline.comによると、オクサナの弁護士は元妻ロビンが「メルは絶対、暴力なんて振るっていない。結婚の最中も別れた後もね」と7月に証言したことに対して、法廷への出廷を求めているという。また、TMZ.comによると、ロサンゼルス地方検事は、ドメスティックバイオレンス疑惑とグリゴリエヴァのメルへの恐喝罪をセットで調査を行った[5]
  • 2006年7月28日には、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊にあるマリブの幹線道路でレクサスLS430を運転中に飲酒運転および67km/h以上の速度超過などの疑いで逮捕されている。この際に警官に対し「糞ユダヤ人ども…世界の戦争は全部ユダヤ人どものせいだ」("Fucking Jews...Jews are responsible for all the wars in the world")などと反ユダヤ的な差別発言をしたとされる(Mel Gibson DUI incidentを参照)[6]。逮捕後、ABCのTV番組に出演し「とても恥ずかしく思う。酒が入ると、物を見るときのバランスが悪くなって、間違いを犯してしまう。もう誰かを失望させるようなことはしたくない」と公式に謝罪した。なお、ギブソンは『パッション』製作時にエイブラハム・フォックスマンから強烈な抗議を受けていた。
  • 2020年4月、新型コロナウイルスに感染し、ロサンゼルスの病院に1週間入院をした[7]
  • 双極性障害を患っている[8]
  • 2024年11月に行われた2024年アメリカ合衆国大統領選挙では共和党候補のドナルド・トランプを支持した[9][10]

資産・金銭

2010年12月、BANG Media Internationalによると、プライバシーが足りないとの理由からコスタリカに所有している豪邸を3,500万ドル(日本円で約28億7,000万円)で売りに出した。メルが所有している500エーカー(約61万2,000坪)の土地にはスタッフが常駐しており、ベッドルームが7部屋ある母屋のほか、2ベッドルームの家が2軒ある。それぞれの建物にはプライベート・プールが完備されており、ジャングルに囲まれた土地は一部ビーチにも面しているためバケーションには最適だったが、最近はパパラッチがコスタリカまでついてくるようになったという。この土地は2007年に2,580万ドル(約21億1,560万円)で購入した土地で不動産エージェントは「当初は保養地として購入したのですが、最近ではパパラッチが追ってくるようになってしまったんです」とコメントしている。メルはこの家以外にもマリブの邸宅を1,450万ドル(約11億8,900万円)で6月に売りに出している[11]

『パッション』に関する論議

教皇空位論ラテン語版第2バチカン公会議以降の教皇を教皇として認めない立場)を信奉する、超伝統主義カトリック教徒としても知られ、その信仰の篤さは自宅近くの丘にチャペルを建設してしまったほどである。2004年2月公開の『パッション』(日本公開は2004年5月)では、イエス・キリストの処刑までの12時間をリアルに描いて物議を醸した。

フィルモグラフィー

映画

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題名役名備考吹替
1977青春グラフィティ
Summer City
スカロップ日本劇場未公開
1979マッドマックス
Mad Max
マックス・ロカタンスキー安原義人日本テレビ版)
ティム
Tim
ティム日本劇場未公開
1981誓い
Gallipoli
フランク
マッドマックス2
Mad Max 2: The Road Warrior
マックス・ロカタンスキー柴田恭兵フジテレビ版)
鈴置洋孝TBS版)
山寺宏一テレビ朝日版)
安原義人(スーパーチャージャー版)
1982特別奇襲戦隊・Z
Attack Force Z
ポール日本劇場未公開
危険な年
The Year of Living Dangerously
ガイ・ハミルトン
1984バウンティ/愛と反乱の航海
The Bounty
フレッチャー・クリスチャン
ザ・リバー
The River
トム・ガーベイ牛山茂(フジテレビ版)
燃えつきるまで
Mrs. Soffle
エド・ビドゥル
1985マッドマックス/サンダードーム
Mad Max Beyond Thunderdome
マックス・ロカタンスキー岡本富士太(フジテレビ版)
安原義人(スーパーチャージャー版)
1987リーサル・ウェポン
Lethal Weapon
マーティン・リッグス鈴置洋孝(TBS版)
磯部勉(テレビ朝日版)
1988テキーラ・サンライズ
Tequila Sunrise
マック
(デイル・マキュージック)
神谷明(ソフト版)
野沢那智(フジテレビ版)
1989リーサル・ウェポン2/炎の約束
Lethal Weapon 2
マーティン・リッグス世良公則(ソフト版)
鈴置洋孝(TBS版)
磯部勉(テレビ朝日版)
1990バード・オン・ワイヤー
Bird on a Wire
リック・ジャーミン富山敬(ソフト版)
安原義人(テレビ朝日版)
エア★アメリカ
Air America
ジーン・リアック小川真司(ソフト版)
磯部勉(日本テレビ版)
ハムレット
Hamlet
ハムレット竹内想
1992リーサル・ウェポン3
Lethal Weapon 3
マーティン・リッグス安原義人(ソフト版)
磯部勉(テレビ朝日版)
フォーエヴァー・ヤング 時を超えた告白
Forever Young
ダニエル小川真司(ソフト版)
磯部勉(日本テレビ版)
山寺宏一(テレビ朝日版)
1993顔のない天使
The Man Without a Face
ジャスティン・マクラウド兼監督磯部勉(ソフト版)
大塚智則名古屋テレビ放送版)
1994マーヴェリック
Maverick
ブレット・マーヴェリック安原義人(ソフト版)
大塚明夫(日本テレビ版、テレビ東京版)
1995ブレイブハート
Braveheart
ウィリアム・ウォレス兼監督・製作
アカデミー監督賞受賞
大塚明夫(ソフト版)
山寺宏一(テレビ朝日版)
キャスパー
Casper
本人役不明(旧ソフト版)
不明(日本テレビ版)
梅津秀行(新ソフト版)
ポカホンタス
Pocahontas
ジョン・スミス声の出演古澤徹
立花敏弘(歌唱部分)
1996身代金
Ransom
トム・ミューレン磯部勉(ソフト版、テレビ朝日版)
小山力也(日本テレビ版)
1997ファーザーズ・デイ
Father's Day
ピアス店の男青山穣
陰謀のセオリー
Conspiracy Theory
ジェリー・フレッチャー安原義人(ソフト版)
山寺宏一(テレビ朝日版)
フェアリーテイル
Fairy Tale: A True Story
フランシスの父クレジットなし不明
1998リーサル・ウェポン4
Lethal Weapon 4
マーティン・リッグス安原義人(ソフト版)
小山力也(日本テレビ版)
磯部勉(テレビ朝日版)
1999ペイバック
Pay Back
ポーター磯部勉(ソフト版、テレビ朝日版)
小山力也(日本テレビ版)
2000ミリオンダラー・ホテル
The Million Dollar Hotel
スキナー刑事菅生隆之
チキンラン
Chicken Run
ロッキー声の出演岸谷五朗
青山譲(予告)
パトリオット
The Patriot
ベンジャミン・マーティン菅生隆之(ソフト版)
磯部勉(テレビ東京版)
ハート・オブ・ウーマン
What Women Want
ニック・マーシャルゴールデングローブ 賞主演男優賞ノミネート安原義人(ソフト版)
磯部勉(日本テレビ版)
2001インビンシブル
Invincible
N/A製作総指揮N/A
2002ワンス・アンド・フォーエバー
We Were Soldiers
ハル・ムーア兼製作磯部勉(ソフト版、フジテレビ版)
サイン
Signs
グラハム・ヘス
2003歌う大捜査線
The Singing Detective
ギボン医師兼製作
2004パッション
Passion of the Christ
N/A監督N/A
パパラッチ
Paparazzi
Anger Management Therapy Patient兼製作
カメオ出演(クレジットなし)
不明
2006アポカリプト
Apocalypto
N/A監督N/A
2010復讐捜査線
Edge Of Darkness
トーマス・クレイヴン磯部勉
2011それでも、愛してる
The Beaver
ウォルター・ブラック(吹替版なし)
2012キック・オーバー
Get the Gringo
ドライバー兼脚本磯部勉
2013マチェーテ・キルズ
Machete Kills
ルター・ヴォズさかき孝輔
2014エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
The Expendables 3
コンラッド・ストーンバンクス磯部勉
アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち
Stonehearst Asylum
N/A製作N/A
2016ブラッド・ファーザー
Blood Father
ジョン・リンク磯部勉
ハクソー・リッジ
Hacksaw Ridge
N/A監督
アカデミー監督賞ノミネート
N/A
2017パパVS新しいパパ2
Daddy's Home 2
カート・メイロン日本劇場未公開菅生隆之
2018エア・ストライク
大轟炸
N/AアートコンサルタントN/A
ブルータル・ジャスティス
Dragged Across Concrete
ブレット・リッジマン磯部勉
2019博士と狂人
The Professor and the Madman
ジェームズ・マレー博士
2020リーサル・ストーム
Force of Nature
レイ・バレット小原雅人
クリスマス・ウォーズ
Fatman
クリス・クリングル / サンタクロース磯部勉
2021コンティニュー
Boss Level
クライヴ・ヴェンター大佐井上和彦
バッド・トレジャー
Dangerous
エルダーウッド博士カナダ公開:11月5日
日本公開:2022年7月19日
カリテ・ファンタスティック! シネマコレクション2022
金尾哲夫
2022Last LooksAlastair PinchN/A
ファーザー・スチュー/闘い続けた男
Father Stu
ビル・ロング日本劇場未公開菅生隆之
エージェント・ゲーム
Agent Game
オルセン
ホット・シート
Hot Seat
ウォレスさかき孝輔
ミッドナイト・マーダー・ライブ
On the Line
エルヴィス兼製作総指揮磯部勉
2023Confidential InformantKevin HickeyN/A
サウンド・オブ・フリーダム
Sound of Freedom
N/A製作総指揮N/A
Desperation RoadMitchell GainesN/A
2024BoneyardAgent Petrovick
2025フライト・リスク
Flight Risk
N/A監督・製作N/A
TBALethal Weapon 5マーティン・リッグス兼監督・製作
Passion of the Christ sequel
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テレビ・配信

さらに見る 年, 題名 ...
題名役名備考吹替
1976-1983The SullivansRay Henderson計4話出演N/A
1977-1984Cop ShopPeter Lang計2話出演N/A
1989サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
ホストMel Gibson / Living Colour
1999ザ・シンプソンズ
The Simpsons
本人役声の出演
第11シーズン第1話「メル・ギブソンを100倍スターにする方法」
大塚芳忠
2004-2005Complete SavagesOfficer Cox兼監督・製作総指揮N/A
2023ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から
The Continental: From the World of John Wick
コーマックミニシリーズ磯部勉
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受賞

さらに見る 賞, 年 ...
作品 部門 結果
アカデミー賞 1996年 ブレイブハート 作品賞 受賞
監督賞 受賞
2017年 ハクソー・リッジ ノミネート
英国アカデミー賞 1996年 ブレイブハート 監督賞 ノミネート
2007年 アポカリプト 非英語作品賞 ノミネート
全米監督協会賞 1996年 ブレイブハート 最優秀監督賞(長編映画部門) ノミネート
ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞
1997年 身代金 映画部門 主演男優賞 (ドラマ部門) ノミネート
2001年 ハート・オブ・ウーマン 映画部門 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ノミネート
2017年 ハクソー・リッジ 監督賞 ノミネート
オーストラリア映画批評家協会賞 2017年 監督賞 ノミネート
オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞
(AACTA賞)
1979年 ティム 主演男優賞 受賞
1981年 誓い 受賞
1982年 危険な年 ノミネート
2002年 N/A グローバル業績賞 受賞
2016年 ハクソー・リッジ 監督賞 受賞
2017年 国際監督賞 受賞
ブロックバスター・エンターテインメント賞 1997年 身代金 Favorite Actor - Suspense 受賞
1998年 陰謀のセオリー 受賞
1999年 リーサル・ウェポン4 Favorite Duo - Action/Adventure ノミネート
2000年 ペイバック Favorite Actor - Action ノミネート
2001年 パトリオット Favorite Actor - Drama 受賞
ハート・オブ・ウーマン Favorite Actor - Comedy/Romance ノミネート
クリティクス・チョイス・アワード 1996年 ブレイブハート 監督賞 受賞
2016年 ハクソー・リッジ ノミネート
ファンゴリア・チェーンソー賞 2003年 サイン 主演男優賞 ノミネート
オーストラリア映画批評家協会賞 2017年 ハクソー・リッジ 監督賞 ノミネート
ゴールデンラズベリー賞 2015年 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 最低助演男優賞 ノミネート
2017年 ハクソー・リッジ 名誉挽回賞 受賞
2018年 パパVS新しいパパ2 最低助演男優賞 受賞
2022年 バッド・トレジャー ノミネート
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 2014年 N/A Special Prize for Outstanding Contribution to World Cinema 受賞
ハリウッド映画賞 2004年 パッション プロデューサー・オブ・ザ・イヤー 受賞
2016年 ハクソー・リッジ 受賞
アイルランド映画&テレビ賞 2008年 N/A Outstanding Contribution to World Cinema 受賞
ジュピター賞 1996年 ブレイブハート 国際監督賞 受賞
MTVムービー&TVアワード 1993年 リーサル・ウェポン3 Best On-Screen Duo 受賞
Best Action Sequence 受賞
Most Desirable Male ノミネート
Best Kiss ノミネート
1996年 ブレイブハート Best Male Performance ノミネート
Most Desirable Male ノミネート
1999年 リーサル・ウェポン4 Best Action Sequence ノミネート
2001年 パトリオット Best Male Performance ノミネート
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 1995年 ブレイブハート Special Filmmaking Achievement 受賞
キッズ・チョイス・アワード 2001年 チキンラン Favorite Voice from an Animated Movie ノミネート
北テキサス映画批評家協会賞 2017年 ハクソー・リッジ 監督賞 第3位
ピープルズ・チョイス・アワード 1991年 N/A Favorite Motion Picture Actor 受賞
1997年 受賞
2001年 Favorite Motion Picture Star in a Drama 受賞
Favorite Motion Picture Actor 受賞
2003年 受賞
2004年 受賞
フェニックス映画批評家協会賞 2016年 ハクソー・リッジ 監督賞 ノミネート
サテライト賞 2005年 パッション 監督賞 受賞
2017年 ハクソー・リッジ ノミネート
サターン賞 1983年 マッドマックス2 主演男優賞 ノミネート
2007年 アポカリプト 監督賞 ノミネート
2019年 ブルータル・ジャスティス 主演男優賞 ノミネート
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日本語吹き替え

要約
視点

専属声優(フィックス

磯部勉
エア・アメリカ』(日本テレビ版)で初担当。以降、ギブソンの専属(フィックス)として大半の出演作で吹き替えを務めるようになり[12][13][14]「ギブソンの吹き替えでお馴染みの磯部」「ギブソンと共に歩んできた男」と評されるほどに定着した[15][16]
ギブソンの代表作である『リーサル・ウェポン』シリーズの主人公、マーティン・リッグス役は全作品を担当し、同シリーズのテレビ朝日版では池田勝(同じくダニー・グローヴァーの吹き替えを数多く担当)との掛け合いをマシンガントークで演じ[17][18]、『ハート・オブ・ウーマン』(日本テレビ版)、『ブラッド・ファーザー』、『キック・オーバー』などにおけるコミカルな役まで吹き替えを行った。
磯部はギブソンを吹き替えることについて、特に『リーサル・ウェポン』シリーズに関しては、スピード感と緊張感に満ちた作品であることから、セリフを言うたびに目の前に星がちらつくこともあったといい[17]、「これまで、彼(ギブソン)の激しい感じを出す事を意識していて、激しくしゃべりすぎて酸欠になった事もあった。だけど、長年吹き替えをやってきて、次第に、どこで息継ぎをするのか等クセが分かってきた」と一体感を覚えるようになったと語り、ギブソンの演技についても「やっぱり彼は、こういった荒ぶる男の役が似合うと思う。60過ぎで、自分より少し年下だけど、あのたくましさはやはりすごいね」と感嘆している[19]
後年のインタビューによると磯部は、「メル・ギブソンだったらこの声というのはない」としつつも、多くの作品で吹き替えを務めている中でギブソンの芝居のリズムや呼吸などを予測できるようになる感覚があったといい、セリフを喋るトーンや間合いなども長年に渡って吹き替えているうちに自然と掴めるようになり、現在では特徴を捉えることが出来たため演じやすくなったと話している[20]
先述の『ブラッド・ファーザー』では予告編のナレーションを担当しており、「今回は彼の映画のナレーションをするのは初めてだけど、ずっと吹替をやってきた人のナレーションが出来るのは光栄だね」と感慨深げに述べ、長年ギブソンの吹き替えを担当している磯部ならではの愛着を見せるコメントをしている[19]
ギブソンの代表作の一つである『マッドマックス』シリーズに関しても、BSジャパンにて磯部による新録吹替が企画されたことがあったものの、実現しなかった。これは同時期に後述の安原による新録が既に行われていたためである[21]
また、2024年(令和6年)度前期放送のNHK「連続テレビ小説」第110作『虎に翼』に磯部がサプライズ出演した際には、これまでの磯部の実績も相まって「ウルトラマン古谷敏)を弁護するメル・ギブソン」などとネット上で話題を集めた[22]

その他の担当声優

安原義人
マッドマックス』(日本テレビ版)で初担当。同シリーズをはじめとして、主にデビュー初期の作品のソフト版を担当し、磯部の次に多く吹き替えている。
『マッドマックス』シリーズのギブソン演ずるマックス・ロカタンスキー役は当初、第1作のみの担当となっていたが、『マッドマックス トリロジー スーパーチャージャー・エディション ブルーレイ版 スチールブック仕様』の発売時には2・3作目にも安原を迎えたスーパーチャージャー版が新規製作・収録された。
安原はギブソンを「意外にチャーミングな一面のある、面白みのある俳優」と評しており[23]、吹き替えを務めていた当時のギブソンについて「表情が他の役者とはちょっと違うんですよね。追い詰められた小動物みたいな目つきをしてるでしょう。そこが、不思議な役者だと思いましたね」と述べている[24]
特番『ふきカエ ゴールデン・エイジ』後編で安原自身はギブソンについて「(ギブソンは)コメディなら自分も合う」と話しており、全般的には磯部の方が適任であると考えているという。なお、『パトリオット』(テレビ東京版)ではチェッキー・カリョの吹き替えを担当し、磯部演ずるギブソンと共演した[25][26]

このほかにも、鈴置洋孝山寺宏一菅生隆之小山力也小川真司大塚明夫さかき孝輔青山穣なども複数回、声を当てたことがある。

脚注

外部リンク

Wikiwand - on

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