イギリス
西ヨーロッパの国 ウィキペディアから
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(グレートブリテンおよびきたアイルランドれんごうおうこく、英語: United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、英語略称: United Kingdom、UK、Britain[1])、通称イギリスは、ヨーロッパ大陸北西岸に位置し、グレートブリテン島、アイルランド島北東部その他多くの島々から成る立憲君主制国家。首都はロンドン。日本語における通称の一例として、英国(えいこく)がある(#国名を参照)。
公用語 | 英語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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首都 | ロンドン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最大の都市 | ロンドン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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通貨 | UKポンド (£)(GBP) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間帯 | UTC±0 (DST:+1) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ISO 3166-1 | GB / GBR | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ccTLD | .uk / .gb[5] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国際電話番号 | 44 |
- グレートブリテン及び北アイルランド連合王国
- United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland[1]
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(国旗) (国章) - 国の標語:Dieu et mon droit
(フランス語:神と我が権利) - 国歌:God Save the King
神よ国王を守り給え
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- 英語以外での正式国名:
- An Rìoghachd Aonaichte na Breatainn Mhòr agus Eirinn mu Thuath(スコットランド・ゲール語)
- Teyrnas Gyfunol Prydain Fawr a Gogledd Iwerddon(ウェールズ語)
- Ríocht Aontaithe na Breataine Móire agus Tuaisceart na hÉireann(アイルランド語)
- An Rywvaneth Unys a Vreten Veur hag Iwerdhon Glédh(コーンウォール語)
- Unitit Kinrick o Great Breetain an Northren Ireland(スコットランド語)
- Claught Kängrick o Docht Brätain an Norlin Airlann、Unitet Kängdom o Great Brittain an Norlin Airlann(アルスター・スコットランド語)
- “Population estimates - Office for National Statistics” (2019年6月26日). 2019年6月26日閲覧。
- “World Economic Outlook Database, October 2021”. IMF (2021年10月). 2021年10月29日閲覧。
- “United Kingdom Monthly Earnings (2000 - 2024) – CEIC Data” (英語). ceicdata.com (2024年11月30日). 2025年4月15日閲覧。 - United Kingdom Monthly Earnings stood at 3,592 USD in Nov 2024, compared with the previous figure of 3,694 USD in Oct 2024.
- 使用は.ukに比べ圧倒的少数。
イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという、歴史的経緯に基づく4つの「カントリー(国)」が、同君連合型の単一主権国家を形成している[2]。また、2020年1月31日まで欧州連合(略称:EU)に属していたが離脱した (ブレグジットを参照)。イギリスは国際連合安全保障理事会常任理事国であり、G7・G20に参加する先進国である[3]。また、経済協力開発機構、北大西洋条約機構、欧州評議会の原加盟国である[4][5][6]。
アイルランドとは北アイルランドと国境を接しており、スペインとはジブラルタルで国境を接している。
イギリス地域には新石器時代から継続的に人が住んでいたとされている。西暦43年、ローマによるブリテン島の征服が始まり、ローマ支配下からの脱却に続いて、アングロサクソン人の入植が開始された。1066年にはノルマン人がイングランド地域を征服しに掛かった(ノルマン・コンクエスト参照)。
1455年から1487年に亘って続いた薔薇戦争の終結により、イングランド国家は安定しながらも権力を増大し始め、16世紀にはウェールズが併合され、大英帝国が設立された。17世紀を通じて、英国君主制の役割は(特にイングランド内戦の結果として)縮小され、1707年にはイングランド王国とスコットランド王国の両国が連合条約の下で統一され、大ブリテン王国が設立されることになった。ジョージ王朝時代には、首相職が新設され、1800年に連合法が施行されてからは、1801年にアイルランド王国を併合してグレートブリテン及びアイルランド連合王国を創造させている。だが、アイルランド地域の大部分は1922年にアイルランド自由国としてイギリス圏から分離したため、1927年の王室および議会の称号法により、現在のイギリス国家が建国されることとなった。
イギリスは世界初の工業国であり、19世紀から20世紀初頭にかけて世界を台頭する国家となった。特に1815年から1914年にかけてのパックス・ブリタニカ時代には、世界有数の大国として存在を強めていた。それに伴ってイギリスを主体とする大英帝国は19世紀の殆どの間、農業の繁栄、支配的な貿易国としての役割、巨大な工業力、重要な技術的成果、そして19世紀のロンドンが世界の主要な金融センターとして台頭したことに支えられ、主たる経済大国の地位を築き上げていた。1920年代の最盛期には、大英帝国は世界の陸地と人口のほぼ4分の1を占め、史上最大の帝国となっていた。しかし、第一次世界大戦と第二次世界大戦への参戦は大英帝国の経済力を低迷させ、世界的な脱植民地化の波が殆どのイギリス植民地の独立へとつながった。そして第二次世界大戦終了後に植民地が次々と独立したことで、イギリスの帝国体制は「イギリス連邦」へと転換を図る形で終焉し、イギリスは世界的大国の地位から一時退いている。
核拡散防止条約により核兵器の保有を認められた5つの公式核保有国のひとつであり[7]、強力な軍事力を持つ。ウィーン体制が成立した1815年以来、世界で最も影響力のある国家を指す、列強のひとつに数えられる。
GDPは2020年時点で名目GDP世界第5位、購買力平価世界第9位と、いずれも世界10位以内に位置する大きな市場を持ち、世界的な経済大国かつヨーロッパにおける四つの大国「ビッグ4」の一国である。人間開発指数の高い先進国と見なされている。
また、民主主義、立憲君主制、議院内閣制など近代国家の基本的な諸制度の発祥国でもあり、ピューリタン革命、名誉革命、産業革命など、様々な歴史的事象の舞台であった。シェイクスピア、ダーウィン、ニュートン、クック、ファラデー、フレミングといった科学者や芸術家の故国で、現代においてもビートルズ、クイーンなどを輩出した。ビジネスや政治において「国際共通語」化が進んでいる英語は、イングランドの発祥である。
国名
歴史
政治
国際関係
軍事
地理
地方行政区分
経済
交通
科学技術
国民
治安
メディア
文化
著名な出身者
象徴
脚注
関連項目
外部リンク
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