福岡放送

福岡県の日本テレビ系列局 ウィキペディアから

福岡放送

株式会社福岡放送(ふくおかほうそう、: Fukuoka Broadcasting System Corporation)は、 読売中京FSホールディングス(FYCS)の連結子会社で、福岡県放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。

概要 種類, 略称 ...
株式会社福岡放送
Fukuoka Broadcasting System Corporation
FBS福岡放送・社屋
種類 株式会社
略称 FBS
本社所在地 日本
810-8655
福岡県福岡市中央区清川二丁目22番8号
設立 1968年5月27日
業種 情報・通信業
法人番号 3290001010017
事業内容 放送法に基づく一般放送事業
代表者 代表取締役社長 廣瀬健一[1]
資本金 3億円(2011年3月31日時点)
売上高 153億7273万1000円(2023年3月期)[2]
営業利益 19億9231万5000円(2023年3月期)[2]
経常利益 23億2065万3000円(2023年3月期)[2]
純利益 15億8562万7000円(2023年3月期)[2]
純資産 420億7196万0000円(2023年3月期)[2]
総資産 449億3990万0000円(2023年3月期)[2]
従業員数 161人(2023年3月31日時点)[1]
決算期 3月
主要株主 読売中京FSホールディングス 100%
主要子会社 株式会社FBSエンタープライズ
外部リンク https://www.fbs.co.jp/
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概要 福岡放送, 英名 ...
福岡放送
英名 Fukuoka Broadcasting
System Corporation
放送対象地域 福岡県
ニュース系列 NNN
番組供給系列 NNS
略称 FBS
愛称 FBSテレビ
FBS福岡放送
呼出符号 JOFH-DTV
呼出名称 ふくおかほうそう
デジタルテレビジョン
開局日 1969年4月1日
本社 810-8655
福岡県福岡市中央区清川
2丁目22番8号
演奏所 本社と同じ
リモコンキーID 5
デジタル親局 福岡 32ch
主なデジタル中継局 北九州・行橋・糸島 32ch
久留米・大牟田 21ch
宗像 20ch
公式サイト https://www.fbs.co.jp/
特記事項:
NNN系列フルネット局がない佐賀県でも視聴者が多く、実質的に放送対象地域となっている。
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概要

要約
視点

コールサインJOFH-DTV日本テレビ系列NNNNNS)の九州地方の基幹局である。

NNN系列フルネット局がない佐賀県NNNニュース取材も行っている。また1990年10月から1991年3月までの半年間、長崎県にNNN系列空白区域が発生したときには長崎支局を開設し、長崎県内の取材も担当していた。全国高等学校サッカー選手権大会の佐賀県大会決勝、及び、全国大会での佐賀県代表出場試合もFBSが中継する。

キャッチコピー2012年3月より「5ing!FBS 全力放送」で、地上デジタル放送のキャッチコピーは「地デジも全力放送。」の他、「地域密着No1」も使用していた。2014年の開局45周年の際は「未来(あした)へ」のキャッチコピーが期間限定で使用された。2016年4月から、新キャッチコピー「みたいけん。FBS」が使用されている。「みたいけん」とは博多弁で「見たいから」の意で、「未体験」にも掛けている。2019年は、開局50周年として「さぁ、みんなで立ち上がろう! やーっ!FBS[3]を使用。「やーっ!」は、福岡県内の小学校で体操座りから立ち上がるときに声を揃えて立ち上がる独特の風習から取ったもの[4]

九州ブロックネット番組については、かつては『Dr.クラナガン』や『なぜなぜ九州』など、現在は毎年夏・冬の年2回放送する『九州まるごと生情報』、年末に九州の一年の動きをまとめた『九州××××』、年に数回放送されるバラエティ番組『今田耕司のすっぴんツアー!』などを放送している。

ゴールデンプライムタイムに放送する自社制作番組(ミニ番組を除く)では、長年『ナイトシャッフル』などを放送してきたが2019年6月に『ガンバナ! 頑張るキミに花束を!』が終了して以降はレギュラー番組としては放送されていない。

視聴率は、2023年の年間視聴率、年度視聴率とも個人全体視聴率三冠王(全日、ゴールデン、プライム)を達成した[5]。FBSでは、福岡県で最も多くの人に見られているテレビ局であることや個人視聴率と世帯視聴率との違いを自社のHPで説明し同年の年間視聴率が世帯視聴率で三冠(全日、プライム、ノンプライム)と個人視聴率で二冠(全日、ノンプライム)で首位を達成した九州朝日放送(KBC)[6]との違いをアピールしている。

主な受賞歴に『地元検証バラエティ 福岡くん。東福岡高校徹底解剖SP』で2024年日本民間放送連盟賞テレビバラエティ[7]優秀賞を受賞しグランプリ候補番組に選ばれた[8]。グランプリ候補番組に選ばれたのは初めてだった。同番組は『第2回福岡箸上げ選手権 完全版』でも2022年に同賞テレビエンターテイメント番組優秀賞を受賞した。また『ナンデモ特命係 発見らくちゃく!~28歳の小卒女性SP!完全版』で第61回ギャラクシー賞優秀賞を受賞した。同賞は選奨に選ばれたことはあるが入賞にあたる優秀賞を受賞したのは初めてだった[9][10]。同番組は、『"シャボン玉に願いを・・・"完全版』でも2018年日本民間放送連盟賞テレビエンターテイメント番組優秀賞を受賞した[11]

在福テレビ局では唯一、小倉競馬場における賞レース(社盃)を提供したことがない。

また、日本テレビ系列のテレビ単営局で唯一、社名に「テレビ(ジョン)」が付かない局であり、「(都道府県名)放送」と名乗る日本テレビ系列局では、唯一テレビ単営局でかつ、アナログ親局がUHFだった[12]

会社概要

事業所

Thumb
新小倉ビル(北九州支社が入居)
Thumb
旧:本社(サンセルコ(奥)・現在は電気ビルサンセルコ別館)
現在、屋上のロゴ入り鉄塔・入口の「FBS福岡放送」のロゴは撤去されている。
本社・演奏所
支社

主なチャンネル

要約
視点

直接受信可能エリアは福岡県、佐賀県のほぼ全域と山口県下関 - 宇部市付近の沿岸部、長崎県有明海沿岸部、壱岐、対馬、大分県中津 - 宇佐・日田地域、熊本県北部の一部地域。

デジタル放送

Thumb
日本テレビ系列のリモコンキーID地図

NNN系列局のリモコンキーIDは原則として「4」となっているが、福岡県では先に開局したJNN系列のRKB毎日放送(RKBテレビ)がかつての福岡地区のアナログ放送チャンネルと同じ「4」を割り当てられたことに加え、ANN系列の九州朝日放送(KBCテレビ)もかつての福岡地区のアナログ放送チャンネルと同じ「1」を割り当てられたことで「5」が空いていたことから、当局と同じくFYCSの連結子会社である札幌テレビ放送(STV)と同番となる「5」が割り当てられた[13](NNN系列局でリモコンキーID「5」を使用している局は、当局とSTVの2局のみとなっている。このため、NNN系列局でアナログ親局がUHFだった放送局では唯一、リモコンキーIDに「4」を使っていない[14]。本来、このような場合は準キー局かつ当局と同じFYCS連結子会社の読売テレビ放送(YTV、アナログ親局10chを踏襲)にあわせて「10」を使用するのが一般的[15]であるが、全国的にあまり使用されない2桁番号[16]のため、STVに合わせたと考えられる。更にNNN系列局でリモコンキーIDに「4」を使っていない局はほかに、「1」の青森放送(RAB)、北日本放送(KNB)、日本海テレビジョン放送(NKT)、四国放送(JRT)(以上、アナログ親局1chを踏襲)、「3」のテレビ宮崎(UMK、クロスネット局)、「7」の福井放送(FBC、クロスネット局)、「10」のYTV(前述)がある。佐賀県でもそのまま「5」にプリセットされるが、長崎・熊本・大分・山口の各県では、地元ANN系列局(長崎文化放送熊本朝日放送大分朝日放送山口朝日放送)が「5」を使用しているために枝番が付く。

このことを周知することから、FBSのID画面では「地デジGO!」と宣伝したものを放送した(その一例として、戦隊ヒーローもののかぶり物をした人たちが人文字で「5」をこしらえたり、アイドル風の3人の女の子がテクノ調の曲に合せて指文字で「5」と表し「ラララ地デジGO!」と歌うものもあった)。

FBS50年史によると、タッチチャンネルテレビが普及したアナログ時代末期は、家庭によって11や12にプリセットされ、FBSは特定のリモコンチャンネル番号が定着していなかったこと、UHFコンバーターで視聴していた時代は1か2チャンネル[17]に変換していたことから、FBSはリモコンキーIDに「1」か「2」を希望したが、1はKBCテレビ、2はNHK教育テレビに決定したため「5」を選択した。

前述の通りFYCS社内では当局とSTVが「5」、YTVが「10」にそれぞれ割り当てられている一方、中京テレビ放送はそのままアナログ新局4chを引き継ぐ形で日本テレビと同じく「4」を抑えている。

さらに見る 局名, 物理 チャンネル ...
呼出符号:JOFH-DTV(リモコンキーID:「5」)
局名物理
チャンネル
空中線電力所在地備考
福岡局32ch3kW福岡タワー当初暫定30Wで運用し、2006年11月試験的に定格に引き上げ。12月以降は定格出力
北九州局32ch1kW皿倉山2006年10月1日開局。当初は暫定10Wで運用し、1ヶ月後に100Wに引き上げ
久留米局21ch30W九千部山2006年12月1日開局。当初は暫定3Wで運用
大牟田局21ch10W甘木山2007年6月1日開局。当初は暫定1Wで運用していた
行橋局32ch10W大坂山2007年9月1日開局
宗像局20ch21W許斐山2007年9月1日開局。試験放送時は暫定2Wで運用
苅田局21ch1W垂直偏波
筑前山田局21ch1W熊ヶ畑山
吉田局15ch1W権現山
(小倉南区)
黒木局32ch1W
須恵局32ch1W岳城山
太宰府局20ch1W高雄山
鞍手局32ch1W六ヶ岳垂直偏波
田野浦局36ch0.3W
早良局20ch0.3W
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アナログ放送

先述の通り、チャンネル設定を福岡地区ではプリセット番号の11chまたは12chに登録する世帯などが多く、北九州地区の場合は3chに登録する世帯が多かった。

さらに見る 局名, チャンネル ...
2011年7月24日停波時点 呼出符号:JOFH-TV
局名チャンネル空中線電力所在地備考
福岡局37ch30kW鴻巣山
北九州局35ch10kW皿倉山
久留米局52ch300W九千部山
大牟田局43ch300W甘木山
行橋局43ch100W大坂山垂直偏波
宗像局47ch30W許斐山
苅田局37ch10W垂直偏波
筑前山田局47ch10W熊ヶ畑山
吉田局43ch10W権現山(小倉南区)
黒木局37ch10W
須恵局39ch10W岳城山
太宰府局61ch10W高雄山
鞍手局21ch10W六ヶ岳垂直偏波
田野浦局43ch3W
早良局44ch3W
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資本構成

要約
視点

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[18][19][20][21][22]

2025年4月1日

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過去の資本構成

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資本金授権資本1株発行済株式総数
3億円12億円500円600,000株
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株主株式数比率
瓦林潔[23]60,000株10.00%
今村寛46,000株07.66%
読売新聞社42,000株07.00%
西日本新聞社42,000株07.00%
九州産業不動産42,000株07.00%
読売興業36,000株06.00%
有田一壽[24]36,000株06.00%
中島忠輔[24]36,000株06.00%
西日本相互銀行36,000株06.00%
福岡銀行30,000株05.00%
西日本鉄道30,000株05.00%
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資本金授権資本1株発行済株式総数株主数
3億円12億円500円600,000株19
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株主株式数比率
九州電力60,000株10.00%
平田正蔵[25]58,000株09.66%
西日本ユウコー商事46,000株07.66%
読売新聞社42,000株07.00%
西日本新聞社42,000株07.00%
九州産業不動産42,000株07.00%
読売興業36,000株06.00%
有田一壽[24]36,000株06.00%
中島忠輔[24]36,000株06.00%
西日本銀行30,000株05.00%
福岡銀行30,000株05.00%
西日本鉄道30,000株05.00%
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資本金発行済株式総数株主数
3億円600,000株17
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株主株式数比率
読売新聞東京本社78,000株13.00%
日本テレビ放送網60,400株10.06%
九州電力60,000株10.00%
佐田吉之助[26]58,000株09.66%
西日本新聞社42,000株07.00%
九州産業不動産42,000株07.00%
電気ビル[27]42,000株07.00%
よみうり36,000株06.00%
西日本銀行30,000株05.00%
福岡銀行30,000株05.00%
西日本鉄道30,000株05.00%
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資本金発行済株式総数株主数
3億円600,000株15
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株主株式数比率
読売新聞東京本社119,900株19.98%
九州電力118,000株19.66%
日本テレビ放送網101,400株16.90%
西日本新聞社042,000株07.00%
電気ビル[27]042,000株07.00%
西日本シティ銀行030,000株05.00%
福岡銀行030,000株05.00%
西日本鉄道030,000株05.00%
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資本金発行済株式総数株主数
3億円600,000株15
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株主株式数比率
読売新聞グループ本社119,900株19.98%
九州電力118,000株19.67%
日本テレビ放送網101,400株16.90%
西日本新聞社42,000株7.00%
電気ビル42,000株7.00%
西日本鉄道30,900株5.00%
西日本シティ銀行30,000株5.00%
福岡銀行30,000株5.00%
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沿革

要約
視点
当時の本社は博多区築港本町(旧博多パラダイス)。福岡送信所は福岡市中央区小笹の鴻巣山(新築)、北九州中継局は皿倉山(新築)、久留米中継局は九千部山に設置。
当時は福岡地区および北九州地区において、UHFチューナー付のテレビが普及しておらず、FBSを視聴するためにUHFコンバータとアンテナを追加購入する必要があり、FBSの視聴率が低くなるため、CM放送料をVHF局よりも低く設定せざるを得なかったことや、白黒からカラー放送への過渡期で、キー局の日本テレビでも完全にカラー化されておらず、カラー放送機材が大変高価で、3箇所の基幹送信所とカラー設備を開局当初から揃える余裕がなかったことから、テレビカメラなどの放送機材は白黒放送用の安価な機材を導入した。また、スタジオ、中継用の放送設備や人員を最小限に抑え、自社制作番組は極力制作しない方針が取られた。同様の方針は、昭和40年代に開局した他のテレビ局や平成新局においてもみられた。先発VHF局は、親局(RKBとKBCは福岡、TNCは八幡)を先に開局後、数年後に中継局(RKBとKBCは八幡、TNCは福岡)を開設。UHF波解禁後、久留米や大牟田などの中継局を開設しており、FBSはエリア拡大を優先させた。
  • 1969年(昭和44年)
    • 2月20日 - 試験電波発射[28]
    • 3月1日 - サービス放送開始[28]
    • 4月1日 - テレビ開局、同時にカラー放送実施(ネット番組のみ)。福岡局(37ch)と久留米局(52ch)のみ開局。福岡県民放テレビ第4局。北九州中継局(35ch)は山口放送とのエリア調整に時間を要し、5ヶ月後に開局。
開局時のキャッチフレーズは「楽しいFBS」であった。また県内初のUHFテレビ局であることから、催事が行われると同時に県内では(特に福岡市と北九州市)VHFチューナーのみのテレビが主流だったことから、UHFコンバータとUHFアンテナの普及活動が行われていた。設立母体の九州電力の検針員が各家庭にコンバータを案内するチラシを投函していた。UHFオールチャンネルのコンバータは高額だったため、安価な37チャンネル又は35チャンネルのみのコンバータが開発された。
社史によると、開局間もない頃はスタジオサブの機材が整備されておらず、ローカルのスタジオ生放送番組は白黒放送機材を搭載した中継車をスタジオサブ代わりにして放送していたため、しばらくの間カラー化されなかった。スタジオも近年のテレビスタジオのようなしっかりしたものではなく、他の部屋からの音が聞こえるようなものだった。開局当時はメイク担当者もいなかった。
ただし、マイクロ波中継器を他社に先駆けて導入するなど、スタジオ設備が整っていない代わりに、屋外からの生中継は当初から積極的に行っていたようである。
  • 1972年(昭和47年)9月13日 - カラー中継車導入[29]
  • 1979年(昭和54年)
    サンセルコ社屋時代はスタジオが1つしかなく、L1スタジオと呼んでいた。築港本町の社屋には本格的なスタジオがなく、当時のFBSにとって制作スタジオの設置は悲願であったが、サンセルコは渡辺通南部の再開発に伴うテナントビルで、FBS専用に設計された建物ではなかったため、スタジオの形が長方形で美術倉庫も狭く、大道具搬入用エレベーターもなく、使い勝手はあまりよくなかった。移転に際し自社ビルを建設することも検討したが、当時、今後ニューメディア時代が到来すると予想され、将来のテレビの採算性に不安があったことから、テナントビルに入ることにし、スタジオも1つしか設けなかった。その後、福岡ダイエーホークスの発足に伴い、スポーツ中継が増えたことから、L1サブの他に、中継受けサブが設置された。また、スポットニュースはスタジオからではなく、報道部に設置した顔出しカメラから放送していた。アナウンサーの後ろに衝立を置いていた場合と置かなかった場合があり、衝立がなかった場合は記者が後方のデスクで仕事をしている様子が映っていたこともあった。
  • 1981年(昭和56年)5月21日 - 「FBSニュースリポート」を通じて、山田弾薬庫跡地に「Buddy,care nuclear casualty(仲間よ、核災害に注意せよ)」との英語表記の看板があることをスクープしたことを明らかにした。
  • 1985年(昭和60年)4月1日 - 福岡送信所の送信機を更新(UHF30kw級の送信所では世界初となる全固体化送信機)[32]
  • 1987年(昭和62年)11月29日 - テレビジョン文字多重放送実施(福岡地区かつ関西以西の民放初)。
  • 1990年平成2年)10月1日 - 長崎支局を設置(長崎国際テレビ開局延期による設置で1991年(平成3年)4月1日の開局により廃止となった)。
  • 1994年(平成6年)3月10日 - 矢部中継局を最後にアナログテレビ中継局の開局が終了[33]
  • 1997年(平成9年) - CM間引き問題発覚[34]、後に同様の問題で発覚した北陸放送と同時に処分を受ける。日本民間放送連盟・NNSの会員資格を除名・停止させられた。その際には『24時間テレビ』の自主的な募金活動を自粛し、くまもと県民テレビが九州地区幹事局を代行した。この問題により社長が引責辞任するまで、FBSの社長は大株主の九州電力出身者が就任していたが、これ以降はキー局の日本テレビ出身者が社長に就任している。
  • 1999年(平成11年)
    • 4月1日 - 開局30周年。
    • 12月 - 『FBS福岡放送30年史』社史を発行。
  • 2000年(平成12年)11月 - ロゴを現在の物に変更(デザインは藤井フミヤ)(旧ロゴは開局から用いられた物で、赤でF、青でB、黄色でSを角書体にしたものだった。ただし、マイク、中継局の外壁、表札は旧ロゴのまま)。
  • 2002年(平成14年)11月 - 中央区清川に新社屋着工開始(エフエム福岡南東)。
  • 2004年(平成16年)9月 - 開局35周年事業の一環として、中央区清川の現社屋が完成。
  • 2005年(平成17年)2月27日 - 現社屋に移転、2度目の本社屋移転。同時に地上デジタル放送対応マスターに更新(NEC製)。
  • 2006年(平成18年)7月1日 - 地上デジタル放送開始。
  • 2011年(平成23年)7月24日 - 地上アナログ放送終了。
  • 2019年(平成31年・令和元年)
    • 4月1日 - 開局50周年。キャッチコピーおよび番宣番組のタイトルが「みたいけん。FBS」から「やーっ!FBS」に変更。
    • 5月 - 九州地方の民放で初めての、4K対応の大型中継車(ソニー製)を導入[35][36]
    • 9月15日 - 「NNS標準営放システム」サービス提供開始[37]。日本テレビ系列共通仕様とし、番組やCMのオンライン搬入に対応した。また、他の系列局が災害などで放送不能になった際は、FBSの放送と他局の放送を同時に出せるようになった。[要出典]
    • 12月 - 『福岡放送50年史:やーっ!、みんなで立ち上がろう!FBS 50th』社史を発行。
  • 2020年(令和2年)
    • 2月 - 局内のAスタジオのサブシステムを、4K対応仕様に更新(パナソニック製)[38]
    • 同年度内に、本社の使用電力の完全再生エネルギー化を達成[39]
  • 2022年(令和4年)
    • 2月21日 - データ放送をリニューアル。
    • 4月 - テレビ局としては初の「再エネ100宣言 RE Action」に参加[39][40]
  • 2025年(令和7年)4月1日 - 当社と読売テレビ、中京テレビ、札幌テレビが統合し、読売中京FSホールディングス(FYCSHD)が発足、当社はFYCSHDの傘下となる[41]

ネットワークの移り変わり

  • 1969年(昭和44年)4月1日 - この日の開局以来、日本テレビ系列フルネット局である。ニュースネットワークNNNに加盟したが全日に限れば九州では初であった。日本テレビ九州分室から九州全般(同日にNNN加盟局が開局した長崎県熊本県鹿児島県を除く)の取材を継承したが、徐々にクロスネット局に移行。
  • 1972年(昭和47年)6月14日 - この日発足のNNSに加盟。
  • 1990年(平成2年)10月1日 - テレビ長崎の日本テレビ系離脱により長崎支局を開設。
  • 1991年(平成3年)4月1日 - 長崎県の取材を長崎国際テレビに移管。以降取材エリアが福岡・佐賀両県のみとなる。TVQ九州放送の開局で一部番販ネットしていたテレビ東京系の番組が同局に移行して姿を消す。
  • 1997年(平成9年) - CM間引き問題で日本民間放送連盟・NNSから活動停止処分を受けるが1年で解除。

福岡県と日テレ系

当初、福岡県の日テレ系列は八幡市(現・北九州市)に本社を置いていたテレビ西日本(TNC)であった。これは当時、TNCに日テレが資本参加していたことが主な理由としている。また当時のTNCは朝日新聞社も資本参加していたので、福岡市にある九州朝日放送(KBC、当時は日本教育テレビ(NET、現・テレビ朝日)とフジテレビジョンの2つのキー局のクロスネット局だった)と合併させて福岡県全域をカバーする朝日系テレビ局を開局することを条件にTNCは関門地域、KBCは福岡地域を主対象として開局させた。

しかし、その後朝日新聞社はTNCから資本撤退した事でKBCとの合併は撤回、互いに相図ってサービスエリアの相互乗り入れをして両局は全県放送を開始したが、入れ替わる形で山口放送(KRY)が下関市に関門テレビ放送局を開局(当初はTNCのサービスエリアを考慮し、日テレ系の徳山=現・周南本局とは番組内容を代えて事実上はNETメインの独立局扱いとして開局)。さらに読売新聞西部版の創刊で、TNCとの資本関係が強い西日本新聞に重圧を与えることになる。

更にTNCとKBCが全県放送を開始したことにより、同じように毎日新聞資本でラジオ九州(福岡市)と西部毎日テレビジョン放送(小倉市=現・北九州市)の統合で誕生したRKB毎日放送(RKB)側が反発。その事から毎日側がUHFによる新テレビ局を開局させる計画につながって、読売側も資本参画する動きまで出る事態となった。そのため、TNCと西日本新聞はこのまま日テレ系で続ける事が難しいとしてスポンサーからの反対を押し切って1964年(昭和39年)10月にフジ系列への1本化を強行し、またKBCもフジ系列とのクロスネットを捨てNET系に1本化。日テレ系フルネットのテレビ局が福岡県から一旦消滅することとなった。それとほぼ同時に、山口放送も事実上NETメインだった関門局も徳山本局と同じ日テレからのネット番組放送に1本化。1966年(昭和41年)のNNN発足後はFBSが開局するまで、山口放送は事実上福岡県東部での日テレ系列を補完する役割を持っていた。なお、日テレ系列の一部の番組は番販の形で福岡県西部向けにRKBなどがネット受けしていた[42]。報道については、九州地区でフルネット局がないままNNNが立ち上った関係で、日本テレビが福岡に九州分室を設置して取材を担当していた[43]

4年後の1969年(昭和44年)4月1日、福岡初のUHFテレビ局となるFBSが開局。TNCのネットチェンジから4年半、読売新聞と日本テレビにとって待望のフルネット局が誕生したが、上記の経緯から最初は福岡と久留米だけの開局であり、北九州局の開局は、KRY関門局とのエリア調整に時間を要し5か月遅れで開局した[44](ちなみに、その後開局したTXN九州(現・TVQ九州放送(TVQ))は、山口県側の系列局を考慮しなくてよいため、北九州局も福岡・久留米と同時に開局している)。

シンボルマーク

2000年(平成12年)11月1日から採用している新しいシンボルマーク参考リンク)は福岡県久留米市出身のミュージシャン藤井フミヤがデザインした。コンセプトは「family・家族」で、FBSの頭文字「F」をモチーフに子どもを抱いた聖母をイメージしている。

2022年(令和4年)4月3日放送の「地元検証バラエティ 福岡くん。」において、藤井フミヤによってシンボルマークに「フブちゃん」という名称がついた。

マスコットキャラクター

  • ゆめんた
    ※2006年(平成18年)3月18日に放送した特別番組「FBS大感謝祭!4時間30分全力生放送」で登場し、その後視聴者からの公募により命名した。
  • 1994年(平成6年)から、開局25周年を記念して2と5を組み合わせたピッピィと言うキャラクターが存在。
  • また、これとは別に2016年(平成28年)4月の「みたいけん。FBS」のキャッチコピー制定と同時に頭の部分が大きい目になった犬のキャラクターも登場した[45]
  • 2022年(令和4年)7月、ヒーローを模した「バカチンガー」が誕生、公式サイトとFBSのクロージングで見ることができる。九州で子供を叱るときに用いられるとされる「バカチンが」[46]が由来とされる[47]

スタジオ

※全スタジオHD対応。

  • Aスタジオ - 社屋1階。110坪。3層吹き抜け。現在は『夢空間スポーツ』及び『FBS金曜トレビアン』、各種特別番組(報道以外)などで使用。副調整室(Aサブ)は2階に設置。「帯番組限定」
  • Bスタジオ - 社屋1階。2層吹き抜け。現在は『めんたいワイド』、『バリはやッ!ZIP!』で使用。本スタジオにはIHクッキングヒーターが設置されているため、各番組で調理等を行う際に使用。旧社屋時代と同様に、ワンタッチコントローラーを使用し、ハンディカメラ以外はリモコン雲台を装備した小型スタジオカメラをサブからリモートコントロールしている。あらかじめ登録した撮影構図を本番中に呼び出すことができ、固定カメラはカメラマンなしで運用している。副調整室(Bサブ)は2階に設置。Aスタジオより面積が狭い。「ワイド番組に限定。」
  • Nスタジオ(FBSニュースセンター) - 社屋3階。主に『FBS NEWS』で使用。台風などの報道特番にも使用される。副調整室(Nサブ)はキャスター席やデスクの奥にある。設計理論上、親局(日テレ)より狭い。

情報カメラ設置ポイント

Thumb
FBSの中継車

常設設置ポイント

社史によると、福岡空港に情報カメラを設置したのはFBSが初めてである。

番組

要約
視点

自社制作番組

報道
情報・ワイドショー
  • バリはやッ!ZIP!(月曜 - 金曜 5:20 - 6:58)
  • めんたいワイド(月曜 - 金曜 15:48 - 19:00)
  • ARNE 〜もっと福岡を、好きになる〜(金曜 0:54 - 0:59(木曜深夜))
  • WAO!(金曜 1:59 - 2:10(木曜深夜))
  • 1minuteシネマ(金曜 22:54 - 23:00)
  • 九州まるごと生情報(毎年夏・冬の年2回放送、NNN九州系列6局共同制作)[53]
バラエティ
教養・ドキュメンタリー
  • まちが★スキー(土曜 9:25 - 9:30)
  • 優&舞の知っトク!ふくおか(土曜 11:55 - 12:00)
  • あなたとmy channel FBS(第1日曜 5:45 - 6:00)
  • 今日の焦点・北九州(日曜 17:25 - 17:30)
  • 夢∞無限大FUKUOKA(月曜 1:25 - 1:40(日曜深夜))
  • 目撃者f(毎月最終日曜の翌日未明 1:25 - 1:55(日曜深夜))
  • 九州××××(開始は1982年、毎年末に放送、NNN九州系列6局共同制作)[54]
スポーツ
  • 夢空間スポーツ(日曜 16:55 - 17:25)
  • DRAMATIC BASEBALL福岡ソフトバンクホークス戦中継)
    • カードによってはBS日テレへの同時ネット(一部時間帯は裏送り)で全国配信することがある。
    • 日本シリーズの全国ネット中継は日本テレビ主導制作(技術面・リアルタイム字幕放送・連動データ放送付加・番組送出も全て担当し、福岡放送は制作協力扱いとなる)で放送する。
    • ビジターゲームについては、地元局との局間ネットか、地元局または球団公式映像の利用による福岡放送の独自制作かが随時異なる。局間ネット時も制作局が冠スポンサー番組(主に対広島東洋カープ戦での広島テレビ放送[55]となった場合は、福岡放送で通常の番組タイトルに改題する。
  • BEST GLOVE(月曜未明不定期)
  • スカパー!によるJリーグ中継
    • 2011年より4年間サガン鳥栖主催試合を、2015年からはアビスパ福岡主催試合を、それぞれ受託制作。サガン鳥栖は本来放送対象区域外の佐賀県鳥栖市がホームタウンとなるためこのような現象になるのは2007年シーズンまでモンテディオ山形ホームゲーム中継を担当した仙台放送以来3シーズンぶりである。なお2015年からサガン主管のものは前年までアビスパ主管のものを製作受託していたVSQテレビ西日本グループ)が担当するため、製作局を交換する形となった。
  • FBS女子プロチャレンジゴルフ(開始は2009年、年末年始にNNN九州系列6局及びBS日テレ、日テレG+にて放送)[56][57][58]

日本テレビ系時差ネット番組

終了した自社制作番組

22:00)

TVQ九州放送開局まで放送していたテレビ東京系の番組

本社が渡辺通にあった時代に放送された日本テレビ系列の番組

□は清川に移転してからもしばらく放送。■は現在も放送中。

特筆事項

  • NNS系列の企画ネット番組めばえ』は放送していないが、1970年代から90年代までにかけて、赤ちゃんの写真を募集して放送していた。写真に名前や住所(市区町村まで)のテロップを表示し、ハッピーバースデートゥーユーオルゴール音楽に乗せて、1回5分程度早朝や夕方に放送していた。当時は家庭用ビデオデッキが普及しておらず、テレビの画面を写真に撮って保存した家庭もあった。2019年7月現在は、『めんたいワイド』(2019年6月までは『NEWSめんたいPlus』)の番組ラストで「はじめまして赤ちゃん」のコーナーがあり、そこで毎日1組の夫婦の出産後から退院までを放送している。
  • 1980年代には、テレビ西日本の編成から外れたフジテレビ系列の番組(『Xボンバー』『めちゃっこドタコン』『ハニーハニーのすてきな冒険』など)を放送したことがあった。
  • TVQ開局後でも、テレビ東京の番組が一部放送されていた例もある(ミスター味っ子、動物ふしぎ世界)。

所属するアナウンサーなど

要約
視点

アナウンサーはアナウンス部が編成局に設けられるまで(かつての契約アナを含めて)報道部の所属であった。(※は福岡県出身)

現在

正社員

男性

女性

契約職

2013年入社の3人からアナウンサーとして列挙されている。以前は全員が報道専従契約であった。

  • 吉村史織(2022年9月 - 、FBSエンタープライズ所属。元NHK名古屋契約キャスター。)
  • 中村安里(2023年4月 - 、FBSエンタープライズ所属。)

過去

男性

女性

契約アナ

アナウンサー以外の出身者

ケーブルテレビ再送信局

要約
視点

以下のケーブルテレビではテレビ放送を再送信している。なお、テレビ放送のデジタル転換により、地元に日本テレビ系のフルネット局がある地域を中心に、順次再送信が取り止められることになっていた。デジタル放送再送信では佐賀県が特例地域として位置付けてある為、FBS側が地上デジタル放送においての区域外再放送に同意した。地上デジタル放送は日本民間放送連盟が区域外再放送を禁止していることから特例地域以外への再送信は原則不可とされていた。
大分県では、2008年(平成20年)7月、TVQ九州放送を除く在福4テレビ局が大分県内のケーブルテレビ事業者(大分ケーブルテレコム大分ケーブルネットワークCTBメディアケーブルテレビ佐伯の各4社)に対して地上デジタル放送の区域外再放送を同意。2009年(平成21年)4月までにFBSは大分県のケーブルテレビ局(杵築市ケーブルネットワーク臼杵市ケーブルネットワーク国東市ケーブルテレビセンター)にも、その後新規に開局した同県竹田市九重町豊後大野市のケーブルテレビ局にも、それぞれ地上デジタル放送の区域外再放送同意した。これは大分県のテレビ大分が現在もNNS/NNN系列[62]とFNS/FNN系列[63]のクロスネット関係にあるため[64]で、FBSとともにテレビ西日本TVQ九州放送とセットで配信する局も多い。[65]
山口県下関市のケーブルネット下関では、地元に日本テレビ系のフルネット局(山口放送)があるが、地上デジタル放送の再送信を開始した(2009年(平成21年)11月ごろより)。ただし、同県内のその他のケーブルテレビ局に対してはデジタルでの再送信を拒否している。
長崎県では地域によって対応が分かれ、紆余曲折を経て有明海沿岸・壱岐・対馬などの各業者が再送信を実施している。

太字はデジタル波再送信実施局

映画製作

脚注

関連項目

外部リンク

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