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読売テレビ・日本テレビ系の紀行番組 ウィキペディアから
『遠くへ行きたい』(とおくへいきたい)は、読売テレビ(ytv)の制作により日本テレビ系列で1970年(昭和45年)10月4日[1]から放送されている紀行番組。
遠くへ行きたい | |
---|---|
ジャンル | 紀行番組 |
演出 | スタッフを参照 |
出演者 | (週替わり) |
オープニング | 「遠くへ行きたい」(歌手は2014年春より週替わり) |
製作 | |
チーフ・プロデューサー |
山本晃久(読売テレビ) 生尾典之(テレビマンユニオン) 池田眞人(田園工房) |
プロデューサー |
廣田晃二(読売テレビ) 森明子(テレビマンユニオン) 吉田一夫・朴成基(田園工房) |
制作 | 読売テレビ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 解説放送[注 1] |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1970年10月4日 - 現在 |
放送時間 | 日曜 7:00 - 7:30 |
放送分 | 30分 |
回数 | 2670 |
公式サイト | |
特記事項: 放送期間・放送時間・放送回数は読売テレビ(関西地区)のもの。 日本テレビでは2013年3月31日まで読売テレビと同時ネット、2013年4月7日以降は裏送り先行ネット。 ネット局により放送時間が各自で異なる、ないし未放送の局が存在する(詳細後述)。 日テレプラスでも一時期再放送していた。 放送回数は2023年7月30日時点での回数。 |
スポンサードネットの対象が基幹系列局に限定されているためか同時ネットする局は少なく(北海道・STVは基幹系列局にもかかわらず、ノンスポンサーでかつ同時ネットや遅れネット、不定期放送を繰り返している[2])、系列局により毎週放送でも時差で放送する局、不定期で放送する局、未放送の局とそれぞれ分かれている。(#ネット局)
一時期、110度CS放送「スカパー!110」(現在のスカパー!)の○○九ちゃん&サイエンス(後の日テレプラス&サイエンス、現在の日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ)でも過去放送分が再放送されていたが2005年4月より日テレプラス&サイエンスにてCSでの放送が再び開始され現在は終了。その後食と旅のフーディーズTVにて再放送された。
2014年2月8日(土曜日)には13:30から1時間スペシャルで『遠くへ行きたい世界遺産スペシャル』が日本テレビ系列全局ネットで放送された。制作はテレビマンユニオンが担当した。
当時の日本国有鉄道(国鉄、現・JR)のキャンペーン『ディスカバー・ジャパン』の一環として1970年10月4日に、永六輔の単独出演で放送を開始。開始当初のタイトルは「六輔さすらいの旅・遠くへ行きたい」。放送時間は日曜22:30 - 23:00(1976年3月28日まで)だった。旅番組で有数の長寿を誇っており、2020年10月に放送開始50周年を迎え、また同年3月15日放送分で放送2500回を迎えた。
国鉄・JRのキャンペーンで使用されたキャッチフレーズのロゴ(いい日旅立ち、エキゾチックジャパン)はオープニングの番組タイトルロゴに添えて表示された。
番組の内容は、有名芸能人・文化人が、日本各地の風土、歴史、食、温泉宿を訪ね、堪能するというもの。初期の「六輔さすらいの旅」時代は永をレギュラーに据えた紀行番組であったが[3][4]、1971年に永が観光、グルメ要素を加えたいスタッフとの対立により降板した後(タイトルから「六輔さすらいの旅」が消える)はレギュラー出演者が設けられず、伊丹十三や藤田弓子など数多くの俳優や女優及び著名人(タレント)が週替わりで出演し、回によっては有名監督が撮影の指揮を取るという現在の形となった(前述の通り降板した永も、週替わりの出演者の一人として何度か出演している)。旅の行程について説明するナレーションもリポーターが行う。
初期のプロデュースには永と交流が深かった矢崎泰久が担当[5]。
番組内での移動手段は基本的に鉄道のみだが、同系列の紀行番組『ぶらり途中下車の旅』と違い、訪れた場所の最寄り駅テロップは出てこない。JRグループがスポンサーを降板した事により、2022年春以降の回では必ずしも鉄道のみが移動手段とはされなくなり、車での移動を伴う回も存在する。
国鉄分割民営化直前の1986年には、永が分割民営化に反対する意見広告(毎日新聞掲載)に写真入りでコメントを出したため、番組を一時的に降板する事態となった。このとき新聞には“永六輔さん「遠くへ行く」”という皮肉交じりの見出しが掲載されている。
ちなみに主題歌である「遠くへ行きたい」は、永が作詞した。尺八バージョンが永のラジオ番組『誰かとどこかで』(TBSラジオ)でも使用されていた。
永が2016年7月7日に亡くなった(83歳没)ことを受けて、同7月17日(日テレ・ytv基準)の放送回は、当初予定の内容を変更して、番組初期のレギュラーリポーター(「六輔のさすらいの旅」)時代を含め通算46年・82回にわたって出演した旅の行程の中から抜粋して、「永六輔の七転八倒!旅語録」と題した追悼特番(ナレーター・徳光和夫)を放送した[6]。なお永が最後にリポーターとして出演したのは2013年7月21日(2165回)[7]と同8月11日(2168回)[8]の前後編で放送された「笑う京都に!福来る」と題された京都府への取材[9]で、永にとっては2006年以来7年ぶりのリポーターとしての出演だったという。この時は既にパーキンソン病を患っており、自力での歩行が困難で車いす介助が必要だったため、永の孫(当時大学生)も取材に同行した。
番組最多出演者は俳優の渡辺文雄。2004年8月4日に肝臓がんのため亡くなり、同年6月6日放送分(山形県天童市編)が最後の出演となった。渡辺は1972年7月16日放送分の第93回(三重県上野市<現在の伊賀市>)で初登場、364回出演し、番組に多大な貢献をした。
また、1982年4月から1989年9月24日までは日曜8:30 - 9:00の放送であった[注 2]が、同年10月の『中村敦夫のザ・サンデー』(後の『THE・サンデー』→『TheサンデーNEXT』)の開始に伴い、放送時間が日曜7:30 - 8:00に変更された。
2009年4月から『ヤッターマン』が月曜19時台後半からの移動に伴い、7時台は読売テレビ制作枠が存在するようになった。これにより『ヤッターマン』の直後にこの番組を放送する事になるが、一部地域では『ヤッターマン』の枠移動による編成で遅れネットとなった(後述)。
なお、次回予告は、近年提供スポンサーの増加によるコマ時間の都合と番組編成の都合でエンディングに提供テロップ送出と同時に流している。また、次回予告でのサブタイトル内容表示は、読売テレビ送出マスターの提供クレジットテロップから出しているため、同時ネット局では内容を確認できるが、時差ネット局では表示されていない局もあり、その場合は撮影映像のみしか流れない[注 3]。不定期放送の場合は次回予告も放送されない。
長らく日曜7:30 - 8:00での放送が続いてきたが、2013年4月から、同年3月まで当番組の直後に放送していた『シューイチ』を30分繰り上げ・拡大することとなり[10]、当番組は2013年4月7日以降、放送枠を移動して継続[11]。それに伴い関東・関西の同時ネットが解消となりローカル編成となる。
TVerでの見逃し配信については2024年4月7日放送分から開始。これにより、本番組が放送されていない地域でも視聴することが出来るようになった[12]。
期 | 放送期間 | 読売テレビ(制作局) | 日本テレビ(キー局) | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 1970年10月4日 - 1976年3月28日 | 日曜 22:30 - 23:00 | ||
2 | 1976年4月4日 - 1982年3月28日 | 日曜 10:30 - 11:00 | ||
3 | 1982年4月4日 - 1989年9月24日 | 日曜 8:30 - 9:00 | ||
4 | 1989年10月1日 - 2013年3月31日 | 日曜 7:30 - 8:00 | ここまで制作局とキー局で放送時間が同じ。 | |
5 | 2013年4月7日 - 2014年9月28日[11] | 日曜 7:00 - 7:30 | 日曜 5:30 - 6:00[注 4] | ここから制作局とキー局で放送時間が異なる。 |
6 | 2014年10月5日 - | 日曜 6:30 - 7:00 |
なお1978年以降、毎年8月下旬(1991年のみ7月)に放送される大型特別番組『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』編成の際は休止される。年末年始の場合も原則休止されるが、暦によってはまれに放送されることがあるも、その場合であっても、箱根駅伝中継の関係から制作局では繰り上げ放送となる(2016年1月3日は制作局では通常より30分繰り上げとなり、結果的にキー局と臨時同時ネットとなった。なお、2021年1月3日の放送に関しては不明。)。
番組のテーマ曲「遠くへ行きたい」(作詞:永六輔、作曲:中村八大)は、元々は1962年に『夢であいましょう』(NHK総合テレビ)の「今月の歌」としてジェリー藤尾が歌った曲だったが、この番組ではデューク・エイセスが歌った[注 5]。その後、時代とともにさまざまなジャンルの歌手に歌い継がれている。なお、尺八で演奏されたインストバージョンもあり、こちらも番宣CMや永のラジオ番組『誰かとどこかで』(TBSラジオ)等で使用されている。2010年1月から10月までは「番組40周年イヤー」と称し、歴代のオープニングを順不同(番組冒頭の表紙画とともに月替り)で放送した。
2014年4月からは歴代のオープニングテーマ曲を週替わりで使用しているほか、本編中にも流れることがある(時には渥美清、尾崎紀世彦[13]、比嘉栄昇[注 6]、森山直太朗[注 7]、そしてジェリー藤尾[注 8]など、テーマ曲に使われなかった人物が歌ったバージョンが流れることもある)。
歌手 | 放送開始年月 | 編曲者 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1 | デューク・エイセス | 1970年10月 - | 山本直純 | 2010年4月も使用。蒸気機関車の汽笛と走行音をイメージした曲調。 |
2 | 永六輔 | 1971年4月 - | セルフカバー。 | |
3 | 小室等と六文銭 | 1971年10月 - | ||
4 | 小林旭 | 1972年4月 - | ||
5 | 東京混声合唱団 | 1972年10月 - | ||
6 | 赤い鳥 | 1973年4月 - | ||
7 | 上條恒彦 | 1974年1月 - | 前田憲男 | 2010年7月も使用。 |
8 | 安田南 | 1974年4月 - | ||
9 | 平尾昌晃と西崎みどり | 1974年10月 - | ||
10 | 小野恵美子 | 1975年4月 - | 羽田健太郎 | |
11 | ボニージャックス | 1976年4月 - | 西脇久夫 | |
12 | 森田公一とトップギャラン | 1976年10月 - | 森田公一 | 2010年1月も使用。 |
13 | 豊島たづみ | 1981年4月 - | ||
14 | 鯨井ゆかり | 1981年7月 - | 小六禮次郎 | |
15 | 古谷一行 | 1982年4月 - | 青木望 | |
16 | 渡辺真知子 | 1982年10月 - | 堀越信泰 | 2010年2月も使用。その後も不定期に使用する場合もある。 |
17 | ダ・カーポ | 1985年10月 - | 島津秀雄 | 2010年5月も使用。ダ・カーポの榊原まさとし・広子夫妻は現在も週替りの出演者として登場している[注 9]。 |
18 | 岩崎宏美[注 10] | 1990年10月 - | 堀越信泰 | 2010年3月も使用[注 11]。演奏はポワソン。 |
19 | オユンナ | 1994年1月 - | 姫神 | 2010年6月も使用。原曲は4拍子だが、このカバーは3拍子に編曲されている。 |
20 | 石川さゆり | 1998年5月 - | 岡崎倫典 | 2010年8月も使用。編曲の岡崎はギターも担当。二胡は許可。 |
21 | さだまさし | 2000年10月 - | 渡辺俊幸 | 2010年9,10月も使用。また2016年9月11日の放送でも使用された。[注 12] |
22 | 元ちとせ | 2004年3月 - | ライオンメリィ | |
23 | 森山良子 | 2005年5月 - | 納浩一 | 「番組40周年イヤー」期間中はインストが開始・終了時の提供クレジット表示のみに流れた。 |
24 | Chage | 2011年1月 - | 渡辺等 | 2011年9月11日放送回(石川県・能登半島の旅)に本人が出演。 |
25 | 一青窈 | 2012年12月 - | 武部聡志 | |
26 | フラリーパッド | 2017年6月 - | 和泉一弥 | 不定期に起用。 |
27 | 森山直太朗 | 2020年12月 - | ||
(2024年10月 - )
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送時間 | ネット状況 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
近畿広域圏 | 読売テレビ(ytv) | 日本テレビ系列 | 日曜 7:00 - 7:30 | 【制作局】 | |
中京広域圏 | 中京テレビ(CTV) | 同時ネット | |||
広島県 | 広島テレビ(HTV) | [注 15] [注 17] [注 18] | |||
関東広域圏 | 日本テレビ(NTV) | 日曜 6:30 - 7:00 | 先行ネット | [注 19] [注 20] [注 21] | |
福岡県 | 福岡放送(FBS) | [注 22] | |||
宮城県 | ミヤギテレビ(MMT) | 遅れネット | [注 23] | ||
福島県 | 福島中央テレビ(FCT) | [注 24] [注 25] | |||
長野県 | テレビ信州(TSB) | [注 26] | |||
静岡県 | 静岡第一テレビ(SDT) | ||||
秋田県 | 秋田放送(ABS) | ||||
北海道 | 札幌テレビ(STV) | 日曜 5:45 - 6:15 | [注 27] [注 28] | ||
鳥取県 島根県 |
日本海テレビ(NKT) | 土曜 5:29 - 5:59 | [注 29] | ||
山口県 | 山口放送(KRY) | 日曜 13:00 - 13:00 | [注 30] | ||
愛媛県 | 南海放送(RNB) | 金曜 10:25 - 10:55 | [注 31] [注 32] | ||
長崎県 | 長崎国際テレビ(NIB) | 日曜 17:00 - 17:30 | [注 33] | ||
鹿児島県 | 鹿児島読売テレビ(KYT) | 日曜 16:00 - 16:30 | [注 34] | ||
沖縄県 | 宮古テレビ(MTV) | ケーブルテレビ | 日曜 10:25 - 10:55 | [注 35] |
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