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近畿広域圏の日本テレビ系列準キー局 ウィキペディアから
讀賣テレビ放送株式会社[1](よみうりテレビほうそう、英: YOMIURI TELECASTING CORPORATION)は、近畿広域圏を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者。 大阪府大阪市中央区に本社を置く在阪テレビジョン放送局。
本社社屋(2019年9月1日から) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | ytv[1](ワイティーヴィー) |
本社所在地 |
日本 〒540-8510[1] 大阪府大阪市中央区城見 1丁目3番50号[1] |
設立 |
1958年2月13日[1] (新大阪テレビ放送株式会社) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2120001091917 |
事業内容 |
放送法による基幹放送事業 放送番組の企画、制作及び販売 ほか[1] |
代表者 |
代表取締役会長 大橋善光[1] 代表取締役社長 松田陽三[1] |
資本金 | 6億5000万円[1] |
発行済株式総数 | 130万株[2] |
売上高 |
(2022年度) 連結:728億5600万円[3] 単独:633億9771万3000円[2] |
営業利益 |
(2022年度) 連結:32億7332万円[3] 単独:22億1307万4000円[2] |
経常利益 |
(2022年度) 連結:44億4809万円[3] 単独:37億6572万3000円[2] |
純利益 |
(2022年度) 連結:30億8300万円[3] 単独:27億2146万7000円[2] |
純資産 |
(2022年度) 連結:1342億6100万円[3] 単独:1275億1181万2000円[2] |
総資産 |
(2022年度) 連結:1626億7900万円[3] 単独:1546億3992万6000円[2] |
従業員数 | 593名(2023年度)[4] |
主要株主 |
(株)読売新聞グループ本社 22% 日本テレビホールディングス(株) 16.1% 野村ホールディングス(株) 13%(令和5年11月1日現在)[5] |
主要子会社 |
→「§ 関連会社」を参照 |
関係する人物 |
正力松太郎 務臺光雄 八反田角一郎 越智常雄 望月規夫 伝川幹 岸田奈緒美 |
外部リンク | https://www.ytv.co.jp/ |
特記事項:1958年8月1日に現商号に変更。 |
讀賣テレビ放送 | |
---|---|
英名 | YOMIURI TELECASTING CORPORATION[1] |
放送対象地域 | 近畿広域圏 |
ニュース系列 | NNN |
番組供給系列 | NNS |
愛称 |
読売テレビ ytv 読テレ |
呼出符号 | JOIX-DTV |
呼出名称 | よみうりデジタルテレビ[1] |
開局日 | 1958年8月28日 |
本社 |
〒540-8510[1] 大阪府大阪市中央区城見 1丁目3番50号[1] 北緯34度41分27.4秒 東経135度31分54.3秒 |
演奏所 | 本社と同じ |
リモコンキーID | 10 |
デジタル親局 | 大阪 14ch |
アナログ親局 | 大阪 10ch |
ガイドチャンネル | 10ch |
主なデジタル中継局 |
→「§ 中継局」を参照 |
主なアナログ中継局 |
→「§ 中継局_2」を参照 |
公式サイト | https://www.ytv.co.jp/ |
通称は読売テレビ[6]、略称はytv(ワイティーヴィー)。日本テレビ系列(NNN・NNS)の準キー局。コールサインはJOIX-DTV(大阪 14ch)、リモコンキーIDは日本テレビ系列で唯一の「10」。
1953年、日本テレビ放送網(以下「日本テレビ」)は東京での開局に先立ち、大阪にも放送免許の申請を電波監理委員会に提出した。しかし、当時の大阪地区の割り当て電波は2波しかなく、NHK大阪放送局と大阪テレビ放送(OTV。現・朝日放送テレビ)の2局に免許が与えられ、"日本テレビ大阪放送局"の免許は却下された。
却下の理由は「日本テレビは東京地区を代表するもので、これが大阪で電波を出すのは"越境"である」というもの[注釈 2]。読売新聞及び日本テレビを率いる正力松太郎は大阪の他、札幌・名古屋・福岡に同局の地域放送局を設立することを電波監理委員会に申請したが、これも大阪と同じ理由で却下された[注釈 3]。
大阪では当時、読売新聞が進出して、朝日新聞、毎日新聞などと販売競争で激しく競い合った。大阪テレビ放送は朝日新聞・毎日新聞と朝日放送・新日本放送(現・毎日放送)によって設立されたテレビ局であることから、当時の大阪読売新聞社(現・読売新聞大阪本社)社長・務臺光雄は「両紙を相手に部数を伸ばすには、自社系列のテレビ局を持つ事が必要」と確信し、読売側も大阪読売新聞社を中心に関西の財界などの出資によるテレビ局を作ろうと決心。務臺が発起人代表となって、財界から発起人集めを行った。
放送局の社名は「新大阪テレビ放送株式会社」(しんおおさかテレビほうそう。略称:NOTV=New Osaka Television。『ノーテレ』と呼ばれた)とし、1957年2月に設立の発起人総会を実施。社屋は大阪市北区岩井町(現・東天満)の真宗大谷派天満別院境内の大半を借用して建設された。
1956年10月に放送免許の申請を郵政大臣に提出した。そして、1957年10月に準教育局として新大阪テレビ放送に予備免許が交付(第10チャンネル、JOIX-TV)された。1958年2月12日に創立総会を行い、同年8月1日に社名を「新大阪テレビ放送」から「読売テレビ放送株式会社」(略称・YTV、愛称・よみうりテレビ)へ変更、同月28日にOTVにネットされていた日本テレビの番組を完全移行させる形で近畿地区では2局目の民放テレビ局として開局した。
読売テレビの開局でこれまでOTVのクロスネット政策のため近畿地方に流れなかった日本テレビ番組のスポンサーの不満[注釈 4]が解消し、読売新聞の西日本での部数増に大きく貢献した。
大阪を本社とする民放テレビ局(在阪テレビ局)のうち、唯一関西私鉄の資本が入らず、読売新聞グループと野村証券関連会社で資本が構成されている[注釈 5]。
|
読売テレビでは、会社の歴史をまとめた本(書籍)として以下の4冊を発行している(2021年1月時点)。
社旗は、読売新聞社のものと同じデザインである。ただし、文字の部分に関しては黒字で「読売(改行)テレビ」と表記される(読売新聞社は、赤字で「読売」と表記)。また色合いも読売新聞社の社旗は朱色に近い赤色だが、読売テレビの社旗はワイン色に近い赤色になっている。
初代のロゴ表記には、大文字の“YTV”と斜面の“よみうりテレビ”の2種類があった。開局30周年の1988年8月からは10マーク[注釈 13]を本格導入し、「10マーク」と「よみうりテレビ」の使用が主となる(10マークは東天満旧社屋時代の1970年代からごく稀に使用されていた時期あり、1980年代頃より断続的に使用)[注釈 14]。開局50周年記念の一環として、2007年4月から、小文字の略称新ロゴ「ytv」を導入し、NNS全国ネット向け・関西ローカルを問わずほぼすべての番組で表示することになった。但し、日本テレビから送出されるNNNの各種ニュース番組及びCS放送日テレNEWS24の取材クレジット表示は「読売テレビ」としている。
ローカル放送と一部全国ネット番組ではペットキャラクター(1996年 - 2000年はアイニー君、その後2007年3月までテレビヤン)をクレジットに併記していた。クレジット表示はアイニー君の場合は「制作・著作 (左にアイニー君のイラスト)よみうりテレビ」、テレビヤンの場合は「制作・著作 よみうりテレビ(その右にテレビヤンのイラスト)」だった。
開局から2007年3月まで、自社制作番組のクレジットは関西ローカル・全国ネットを問わずにひらがな表記の愛称「よみうりテレビ」と表記していた。
ただし、番組等以外の事業に関しては「読売テレビ」或いは「読売テレビ放送」と表記されていた(被ネット局側がロゴ出しをした場合の例外あり)。実例として1990年代後半に広島テレビ(HTV)が阪神vs広島戦を実況を差し替えて中継した際に制作・著作ロゴをHTV側で送出したため、「制作著作 広島テレビ・読売テレビ」と漢字で表記されたケースがあったが、平仮名で「広島テレビ・よみうりテレビ」と表記した場合もあり、表記ゆれがみられた。また、過去には山口放送(KRY)制作の『防府読売マラソン』でもネット局のロール表示の際に漢字ロゴが使われたケースもあった)。青森放送(RAB)が制作・中継し、本局も制作協力する『青森県民駅伝競走大会』(青森放送本社所在地の青森市内で毎年9月開催。ただし、2020年と2021年は未開催)のエンドロールでは「読売テレビ」と表記している。
見解[誰の?]としては「番組関連の表記は『よみうりテレビ』、事業関連や一般的な表記としては『読売テレビ』、そして事務的な場合など正式な企業名を表記する必要性がある場合に限り『読売テレビ放送』と使い分け」ていたようである。
社章(バッジ)については、開局から1982年までは楕円の中に“YTV”ロゴを入れたものが用いられたが、開局25周年の1983年からは、長方形の中に“Y”と“O”を幾何学的にあしらったものに変更された。
テレビカメラなど、一部の放送機材や一部の送信所でも「読売テレビ」と表記しており、放送機材にも現行のロゴを使用している。また、2代目社屋玄関前に2002年に建立され、その後は3代目社屋8階の「shiro terrace(シロテラス)」に移設された江戸川コナン像の台座に記された「よみうりテレビ」ロゴは、2007年4月以降も修正されずそのままである。なお、『名探偵コナン』のアフレコ台本の表紙には2024年現在でも「よみうりテレビ」ロゴが残されている[43]。
新ロゴマークは、黄色のytvの右上にチャンネル数10(テン)を表すオレンジ色の点(テンボール)をデザインしており、ytv・となる。なお、2008年は同年8月28日の開局満50年を記念して1年間限定でytv・50thと表記した。また、2013年も開局55周年を記念して1年間限定で55のオレンジボールも用いられていた。2018年4月から2020年3月までは開局60周年を迎えることで扇子に「60」が入ったロゴマークが起用された。これを機に段階的に「よみうりテレビ」ロゴと「10」マークが廃止された。長年使用していた影響から[要出典]か、「よみうり」ロゴ廃止後も「よみうりテレビ」の記述が見られる。なお、略称表記について公式[44]には、CI導入に伴い小文字の「ytv」へと改められたが、表記上は大文字の「YTV」でも問題はない[誰にとって?]。
2007年4月からは、地上デジタル放送に於いて画面右上にウォーターマークとして「ytv」ロゴの表示を行うようになった(提供クレジット時は除く、ワンセグでは非表示)が、あまり透過していないため、少し目立ってしまう。なお、この表示は後にキー局の日本テレビをはじめ、広島テレビ、福岡放送などでも実施している。
2008年4月以降、番組関連での「制作クレジット」「番組宣伝ポスター」「社名“マーク”」としては「ytv・」を用い、「社名」を表示する時には「読売テレビ」もしくは「読売テレビ放送」を使用するようにしている(今後[いつのこと?]も各種メディア等によっては、「よみうりテレビ」と表記される場合もある。)。なお、登記上の社名は開局以来、「読売」が旧字体の「讀賣」となっている(鹿児島読売テレビや、かつての大阪読売新聞社も同様)。
この他、ニュース記事や新聞記事などの記事タイトルでは「読テレ」と表記される場合がある[45]ほか、同社を指す呼び方は自然発生的にいくつか存在[要出典]している。
2013年に開局55周年を迎えた際、ロゴマークの後ろに笑顔のボールが付け加えられた記念ロゴが使用された。ボールの中に55の数字で笑顔を表し、読売テレビの番組で視聴者に笑顔に届けるという意味を込めた[要出典]ものとなっている。
また、デジタルテレビのEPGでは2007年3月31日までは"よみうりテレビ"と表記されていたが、同年4月1日からは"読売テレビ"に変更されている。なお、2011年7月25日0時前のアナログ波停波直前の画面の局名は「よみうりテレビ」と表示された[33]。
再放送番組に関しては基本的に旧ロゴのままだが、『ルパン三世 PARTIII』の再放送用素材、『名探偵コナン』の再放送デジタルリマスター回は、制作会社のトムス・エンタテインメント側が「東京ムービー新社」・「東京ムービー」表記を現社名に改めた物を作成した際、「よみうりテレビ」ロゴを「ytv」ロゴに改めた上で表記している。
企業・団体は当時の名称。出典:[46][47][48][49]
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
6億5000万円 | 1,300,000株 | 164 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
日本テレビ放送網 | 209,270株 | 16.10% |
読売新聞グループ本社 | 177,574株 | 13.66% |
読売新聞大阪本社 | 107,205株 | 8.25% |
野村土地建物 | 103,740株 | 7.98% |
野村ホールディングス | 65,000株 | 5.05% |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 |
---|---|---|---|
5億円 | 10億円 | 500円 | 1,000,000株 |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
6億5000万円 | 10億円 | 500円 | 1,300,000株 | 283 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
読売ゴルフ | 130,000株 | 10.00% |
日本テレビ放送網 | 127,400株 | 9.80% |
野村土地建物 | 103,740株 | 7.98% |
野村證券 | 65,000株 | 5.00% |
読売新聞社 | 65,000株 | 5.00% |
大阪読売新聞社 | 65,000株 | 5.00% |
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
6億5000万円 | 1,300,000株 | 272 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
日本テレビ放送網 | 150,670株 | 11.59% |
読売ゴルフ | 130,000株 | 10.00% |
野村土地建物 | 103,740株 | 7.98% |
野村ホールディングス | 65,000株 | 5.00% |
読売新聞グループ本社 | 65,000株 | 5.00% |
読売新聞大阪本社 | 65,000株 | 5.00% |
株主 | 比率 |
---|---|
日本テレビ放送網 | 11.59% |
読売新聞グループ本社 | 10.78% |
読売ゴルフ | 10.23% |
野村土地建物 | 7.98% |
野村ホールディングス | 5.00% |
UFJ銀行 | 4.00% |
三井住友銀行 | 3.60% |
りそな銀行 | 2.70% |
みずほコーポレート銀行 | 2.40% |
読売新聞大阪本社 | 2.01% |
平日は以下の様に早朝から19時まで、生放送の報道・情報番組を中心にして放送されている。
火曜日未明<月曜日深夜>に設けられている深夜アニメ枠(2019年より土曜日未明<金曜日深夜>も深夜アニメを編成)以外は、日本テレビ番組や自社制作番組の再放送や、映画・連続ドラマの宣伝や告知番組の放送に充てられている。開始時間も当日の編成により遅れる事がある。
完全な全国ネットではないが、『遠くへ行きたい』や一部の深夜番組が日本テレビを始めとした複数の系列局で放送されている。
日曜昼に放送されている『たかじんのそこまで言って委員会→そこまで言って委員会NP』は、関東などを除いた全国24局同時ネット[注釈 20] で放送されている。日本テレビが番組ネットを打診したが、初代司会のやしきたかじんら出演者は「関東圏には流すな」と拒否[要出典]、日本テレビでは放送されていないというエピソードを持つ。なお、番組はたかじん逝去および現タイトルに変更後の2016年からは自社の見逃し配信サービスで、2017年3月26日放送分からはTVerでも配信されるようになり、全国での視聴が可能となった。
ちなみに中京広域圏の中京テレビとの親交が深く、全国ネット化に先駆け『情報ライブ ミヤネ屋』を一足早く(2007年9月24日から)ネットした。この際『情報ライブ ミヤネ屋』に東京制作部のスタッフを派遣しており、2009年に始まったローカル番組『愛の修羅バラ!』ではレギュラー番組としては初めての共同制作を行っていた(現在は『上沼・高田のクギズケ!』)。そのほか、土曜朝の『あさパラ!』→『あさパラS』も同時ネットしている(他には2016年4月から広島テレビが同時ネットを開始している)。
在阪準キー局は在京キー局と対立しがちであるが、上記通り読売テレビは日本テレビや読売新聞社の意向を受けて設立された放送局という経緯もあって、両局の関係は対立が少ない方となっている。また、在阪準キー局4局で唯一系列・ネットワークの体裁が開局以来一貫して変わっていない[注釈 29]。
かつては『お昼のワイドショー』(初期)、また『11PM』の火・木曜放送分を放送開始から終了まで制作を担当し(後継番組の『EXテレビ』でも)、2000年代においても『ズームイン!!SUPER』に当時同局解説委員の辛坊治郎がレギュラー出演したり、2009年4月 - 2010年3月まで放送された『SUPER SURPRISE』(開始当初のタイトルは『サプライズ』)においても、前述の『11PM』『EXテレビ』と同様、水曜放送分の制作を担当した。また2007年9月まで放送されていた『ザ・ワイド』では同局との共同制作を行い、前期は本局発の情報コーナーを設けたり、積極的に関西からリポーターの中継を入れたり、後期には当時同局解説委員の岩田公雄がレギュラー出演していた。また、『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』では開始以来1992年まで本局が制作するコーナーを日曜午後の時間帯に放送していた。
本局制作の全国ネット番組(『どっちの料理ショー』など)に日本テレビのアナウンサーが出演したり、同じく本局制作の全国ネット番組の『ウェークアップ!ぷらす』や『情報ライブ ミヤネ屋』には日本テレビも協力し、同局の記者や解説委員も多く出演している。『ウェークアップ!ぷらす』においては、東京で出演するゲストを東京・汐留の日本テレビスタジオに招いてネットを繋いだり、インタビュー映像に出演する識者のコメントを同局で収録する等、積極的な交流がなされている(党首討論や立候補予定者の討論など、企画によって汐留のスタジオから全編生放送することもある)。
毎年春・秋の改編期に放送されている番組対抗特番(2021年現在は『日テレ系人気番組 春秋のコラボSP!』)には、読売テレビから『情報ライブ ミヤネ屋』や『秘密のケンミンSHOW』チームがゲスト出演している。深夜番組は日本テレビと共に同日ネットを行う番組が他局と比べて多い。
アニメでは本局と日本テレビの両局が関連している作品が多く、『天才バカボン』や『ルパン三世』のように両局が異なるシリーズを制作した例があるほか、『シティーハンター』や『名探偵コナン』のように日本テレビのスタッフが参加した作品も多い。2009年3月には日本テレビ55周年・読売テレビ50周年の両局の記念番組として『ルパン三世VS名探偵コナン』が放送され、2013年には続編として劇場映画『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』も制作された。また『金田一少年の事件簿』はアニメ版を読売テレビ、ドラマ版を日本テレビが制作しており、両番組の放送期間が重複する時期には相互の告知放送が行われたことがある。
なお、読売テレビの東京支社は2009年11月24日に東京・汐留の「日本テレビタワー」(日本テレビ本社ビル)内に移転し、在京キー局の本社内に在阪準キー局の東京支社が入居する形となった[注釈 30][注釈 31]。
小西美穂の様に報道などで評価[要出典]され、本局から日本テレビに移籍する社員もいる。自社制作の深夜番組の多くは日本テレビにもネットされ、中京広域圏の中京テレビとも番組制作など(『特報!EXPOプレス』や『愛の修羅バラ!』等)で積極的に協力がなされている。
一方で、他の在阪局同様に日本テレビとは異なる番組編成を取る時間帯も少なくなく[注釈 32]、中には先述の『そこまで言って委員会NP』等の様に出演者の猛反対を受けた[要出典]等の理由で日本テレビにはネットされない場合もある。また年3~4回行われる『笑点』の地方収録誘致にも消極的な姿勢を取っており[注釈 33]、近畿地方での同番組の収録は長年行われていない状態が続いている[注釈 34](ただし、特番などで上方の落語家が出演したことはあるほか、前半の演芸コーナーでは上方の芸人が時折出演する。逆に、同局の『平成紅梅亭』にも笑点メンバーを筆頭に東京の落語家が出演することがある)。
そして、1980年代後半から1990年代前半頃にかけて日本テレビ制作のアニメ作品のネットに消極的な時期があった。
日本テレビ系列で平日夕方5時台に放送されたアニメは、当初は同時間帯で放送されていた。しかし1988年10月から当該時間でローカル番組『ざまぁKANKAN!』の放送が開始されると、同年4月の開始当初は同時ネット(金曜17時)だった『魔神英雄伝ワタル』は木曜16時台に移動、後に平日の朝の10時台に放送時間が変更され、次番組も含めて1年間は当該時間での放送が続き、その後は平日の早朝5時台に放送時間が変更される等、変動が激しかった。さらに『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(2代目)の様に放送時間が取れない等の事情により、放送回数を飛ばしていきなり最終回にしてしまう等、対応に問題があった。また夕方時間帯で放送時期は『アニメだいすき!』枠が割り込む時もあった。この時期に平日早朝に放送されたアニメは他にも『電脳警察サイバーコップ』(これは特撮作品だが、ローカルセールス化後はこの時間帯で放送された)・『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV』・『魔動王グランゾート』・『機動警察パトレイバー』・『魔神英雄伝ワタル2』・『からくり剣豪伝ムサシロード』・『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』・『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(2代目)・『ママは小学4年生』・『ミラクル☆ガールズ』が挙げられる。『それいけ!アンパンマン』はこの時期に土曜日や日曜日の早朝に放送時間が変更されている。
自社及び日本テレビ制作の深夜アニメは、現在では月曜深夜の『MANPA』枠の中で放送している(前述の『無敵看板娘』もこの枠で放送されていた)。しかし、日本テレビ制作の作品は大幅な遅れネットを生じる事がある。
野球中継(および関連番組・コーナー)は読売新聞グループでありながら古くから阪神タイガースを応援するスタンスが目立つ。阪神応援テレビ番組の発端となったのは『週刊トラトラタイガース(現在は本局YouTubeチャンネル名として使われている)』であった。
『ズームイン!!朝!』では日本テレビ・読売テレビの両局の現場レベルの関係が良好だったため、初代司会者の徳光和夫が降板する際には、後任として当時読売テレビのアナウンサーで中継リポーターだった辛坊治郎を徳光や番組スタッフが推薦したものの、当時日本テレビ社長の高木盛久と当時読売テレビ社長の青山行雄がかなりの不仲だったために、「なんで読売テレビのアナウンサーにやらせんだ、うち(の日テレ)には福留がいるだろ!」と高木が一喝。辛坊起用案が立ち消えされて、福留功男が起用されることになった経緯がある。辛坊も「いや~、正直(自分では)ないな」と後年、この件について触れている[注釈 35]。
『キユーピー3分クッキング』は、近畿広域圏では本局が日本テレビ制作のものを放送している。
また、独自番宣も日本テレビ制作のものと同一フォーマットのもの放送されることが他局に比べて多い。2016年春においては全国ネット番組のみならず、自社ローカル番組を含め「日テレ」の部分を「ytv」に差し替えたものを放送した。
基本的に平日早朝は自社制作(『朝生ワイド す・またん!』)を放送し、夕方は日本テレビのゴールデンタイム・プライムタイムの再放送枠(15:50 - 16:47)をそれぞれ放送するため、日本テレビのローカルセールス枠の番組は全くネットしていなかったが、2020年9月28日に、『Oha!4 NEWS LIVE 第2部』(5:20 - 5:50)を[注釈 36]、2021年1月4日に、水曜日を除き[注釈 37]『news every.・第1部』のフルネットをそれぞれ開始した。
さらに日曜には2022年4月3日より『シューイチ・第2部』の同時ネットを開始したためフルネットに進出した[注釈 38]。
2代目社屋は、本局の開局30周年記念事業の一つとして1988年4月に完成した。その後段階的に社内の引っ越しやスタジオ稼動を行い同年8月1日に主調整室(マスター)も移転して、完全に2代目社屋での放送となった。
しかし、築30年が経過した2代目社屋は、読売テレビが制作する番組(大阪発)が増えたことで、就労者数がおよそ1800人と多くなったことと合わせ、会議室や出演者控室の不足、さらに空調設備や放送機材の更新時期も近づき、社屋の狭隘化が問題となってきた[52][53]。
そこで、2014年8月28日の開局記念日に、大阪市中央区の大阪ビジネスパーク地区(OBP)へ新しい社屋を建設し移転すると発表[52]。移転場所は南西へおよそ400メートルの大阪城の北東側にあるシアターBRAVA!跡地に移転し、そこへ新社屋を建てる[52][54]。敷地面積は1万2487平方メートルで、2代目社屋の約1.5倍になる[52]。延べ床面積も現社屋から25%から40%増えて、4万平方メートルから4万5000平方メートルを想定している[53]。さらに、就労者数が増加しても対応することができるため、各所に分散している関連会社も集約できることになっている[53]。
2016年10月に着工し、2019年1月31日に竣工した[55]。2019年の読売テレビの開局記念日を過ぎた9月1日に全ての放送機能が移転して、新社屋からの放送を開始[52][53]。5月末から収録番組などでスタジオ機能が先行して稼働している。
2024年には、新本社が日本建設業連合会が主催する第65回BCS賞を受賞した[56]。先代の社屋は1989年に第30回BCS賞を受賞している[57]。
なお、大阪駅のカメラは、読売テレビニュースのYouTubeチャンネルで視聴できる。
公式ホームページ上“チームYTVアナ”において所属アナウンサーの出身地や生年月日・血液型[58]などの簡略なプロフィールを記載。
〇はアナウンス部長経験者。●は故人。
2011年7月24日停波時点
大阪地区のアナログテレビ放送の第10chである。既に開局していたOTV(現・朝日放送テレビ。6ch)、既に設立されていた大関西テレビ放送(現・関西テレビ放送。8ch。ただし、本局より3ヵ月後に開局)に続く大阪地区に割り当てられた民放3・4波目のチャンネルを巡り、NJB(現・MBSテレビ)、近畿教育文化テレビ及び関西教育文化放送との競願になり事態が硬直した際、NOTV側は兵庫県姫路地区のNHK向けに割り当てられていた第2chを大阪地区へ振り向けることを提案。これが通って、当時第4chで送信されていたNHK大阪放送局は第2chが割り当てられることになり、大阪地区は民放に2波、空いた第4chと第10chが準教育局として免許を与えられることになった。しかし教育専門局2社の処遇を巡り、当時郵政大臣であった田中角栄がMBSとNOTVにそれぞれ合併するよう示唆したのに対し、NOTVが断固拒否した。次いで教育2社が合併してMBSテレビとNOTVのいずれかと合併することとなり、押し付けあった挙句NOTVはキー局の日本テレビ放送網(東京)と同じ第4chを断念する代わりに単独開局の道を選び第10chを割り当てられ、MBSは若いチャンネルである第4chの獲得を条件に教育局と合併することを呑んだ。
1988年に開局30周年を記念して「10マーク」[注釈 41]を正式導入した。過去にはチャンネル番号に因み阪急電鉄の十三駅に「ここは13(じゅうそう)テレビは10」の広告(すでに当時から10マークは存在していた)を掲示していたことがある。
また、地上デジタル放送におけるリモコンキーIDを在阪他局同様にアナログ放送のチャンネル番号を引き継ぎ「10」としたことで、前述の通りアナログ親局10chの民放で唯一「10」を採用した[注釈 39]だけでなく、NNN/NNS系列のみならず4大系列で唯一2桁の番号を採用した局でもある[注釈 42]。
ケーブルテレビでは、区域外再放送が行われているが、在阪局の中では最も少ない局数に留まっている。これは在阪局で唯一、自局の放送対象地域(近畿広域圏)に隣接する全ての地域に同一系列局が存在するためで、各系列局の同意が得られていないことなどが影響している。
毎日放送・朝日放送テレビを区域外再放送している福井県では同一系列の福井放送(ただし日本テレビ系列メインのテレビ朝日系列とのクロスネット)がある為、本局の区域外再放送は行われていない一方、三重県伊賀地方では中京テレビ(前述)の地元でありながら奈良、大阪方面への流動が多い事情から在阪広域民放4局の区域外再放送が行われている。
香川県と岡山県での区域外再放送は2011年7月24日に終了した。
徳島県では同県唯一の民放である四国放送が同一系列となっているが、アナログ放送時代は他の在阪広域局と同様に区域外再放送の対象となっていた。このため徳島県内のケーブルテレビ事業者各社はデジタル放送でも読売テレビの区域外再放送を行うため四国放送・読売テレビとも協議を行ってきたが不調に終わった。読売テレビはデジタル再放送の要望を取り下げる見返りとしてデジアナ変換での再放送を提案し、2015年3月まで12社で再放送が実施された[65]。一方でひのきについて、2012年12月7日、日本テレビ放送網は大阪地方裁判所に対して、ひのきが同県北東部(松茂町、北島町、上板町)で行っている読売テレビ再放送の差し止めを求める仮処分の申し立てを行う(2013年5月30日に却下)。2013年7月23日総務大臣は、読売テレビに対し、松茂町、北島町での再放送に同意するよう裁定。ひのきは、同社サービスエリアである上板町での再放送を認めなかった部分について、総務大臣裁定の一部取り消しを求める行政訴訟を提起。2017年12月7日に東京高等裁判所は、総務大臣裁定の一部を無効とし、上板町においても再放送を認める判決を行った。2018年9月6日、最高裁判所は本件を上告審として受理しないことを決定、東京高裁判決が確定した。ひのきは同社のサービスエリア全体で読売テレビのデジタル放送同時再放送を行っている。
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