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放送事故(ほうそうじこ)とは、放送(ラジオ・テレビ)において、予定された放送を正常に行えない事態を指す。広義に、予定された放送時間内において放送の「品質(媒体の技術的基準に加え、放送のかたち・内容を含む)」を満たさない状態を示す。
編集に関するおことわり 事例の追加は、各報道もしくは放送局自身の発表に沿ってください(編集者自身の受信体験のみの記述はWikipedia:検証可能性#信頼性に乏しい情報源とみなされ削除の対象となる場合があります)。注意1:放送の停止をもたらさない短時間の不体裁や素材誤り事例の追加はご遠慮ください。 注意2:放送倫理を大きく逸脱したハプニングに関しては、放送局の自己批評、あるいは報道上の指摘において、揶揄的な意味でなく放送事故とみなされたものに限って記載してください。 |
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放送中、以下に分類されるような事故が生じた場合、テレビでは「しばらくお待ち下さい」「長めにお待ち下さい」などのメッセージが表示された静止画(テロップカード)、字幕スーパー、差し替え映像などといった緊急対処用の素材(フィラー[1])の割り込みが、ラジオでは音楽やアナウンスなどの「緊急割り込み放送」が実施される。復旧後ただちに、あるいは後日お詫び放送が行われ、番組によっては、あらためて振替放送が行われる。
2000年代以降は放送番組中に起きたハプニングや、不謹慎または衝撃的な描写、無分別な言動全般を表す語として「放送事故」を用いる例がある(出演者による揶揄的発言・出版物[注 1]・インターネットスラングなど[2])。これらはいずれも放送自体の支障を起こしえないものであり、本項目で説明する放送事故とは関係ない。ただし、生放送などにおいて放送の停止をもたらす重大なハプニングが起きた場合に限り、当然放送事故とみなされる(後述)。
視聴者にとって放送事故は、不満、あるいは笑い話の対象になり、放送事業者や放送局に対する強い抗議の意見につながる。またいわゆる「放送マニア」やそれを取り上げるお宝雑誌編集者には、興味深い話題として扱われる。
放送の「品質」の判断・解釈基準は国や地域、また関係法令、運用体制、放送技術の利用実態により異なる。
日本においては、放送法93条・111条・115条・124条および総務省令放送法施行規則127条・159条に基づき、認定基幹放送事業者、特定地上基幹放送事業者、基幹放送局提供事業者、登録一般放送事業者は、決められた期間(前3者は半年、登録一般放送事業者は1年)ごとに総務大臣(手続き上は、各放送局を管轄する総務省各地方総合通信局)に「放送設備の状況に関する報告」を行わなければならない。報告は書式[3]が定められ、放送の中断をもたらしたすべての事例に関する原因・措置内容などが記録される。総務省においては報告義務のあるこれらの事故を統計上「放送停止事故」または「放送の停止事故」と呼んでいる[4]。
また、これらの4種の放送事業者は放送法113条・122条・137条に基づき、上記に加えて「設備に起因する放送の停止その他の重大な事故であつて総務省令(引用注:放送法施行規則124条・125条・156条・157条)で定めるもの」を起こした場合、総務大臣(手続き上は、各放送局を管轄する総務省各地方総合通信局)への報告が義務付けられている[4]。
放送法施行規則では、放送事業者は「重大な事故」(または「重大事故」)について次の例を報告するべきと定めている。
故意または重大な過失によるもの、すなわち当然防止できた件については、放送法114条・123条・138条に基づき、指導や処分の対象となる。
2021年度の地上系・衛星系放送における停止事故262件のうち、15分未満の放送停止が全体の52パーセントを占めた[5]。重大事故は19件[6]で、全体の7パーセントであった[5]。10時間以上の放送停止は5パーセントであった[5]。
放送法の各条文[7]により、放送事業者は、あらかじめ届け出た「技術基準」に適合している状態を維持している(≒放送があくまで正常である)ことが明確にわかるような配慮が常に求められるため、たとえ放送事故を説明するためであっても、放送事故の様子を再度放送することや、放送事故の意図的な具体的再現は法的に認められない(放送事故の再現例は実例の節で後述)。そのため、放送事故が起きた番組を再度放送する必要がある場合には、該当部分を修正したうえで放送されるほか、テレビドラマあるいは放送制作を紹介する教養番組などにおいて、放送事故を説明する場合は、事故映像を受信した受像機の様子を撮影するなど、慎重に描写されることが多い。
後述する実例は、原因別の分類に準じる。結果別の分類は各項目を参照のこと。
近年においては、設備の信頼性が向上した結果、「重大な事故」の報告数は減少傾向にあるものの、地上系の小規模中継局における停止事故が増加傾向にある[9]。また、中波のラジオ放送局を中心に、送信所のような、時宜的な更新が困難な設備の老朽化に起因する停止事故の増加が危惧されている[10]。
編集に関するお断り 事例の追加は、各報道もしくは放送局自身の発表に沿ってください(編集者自身の受信体験のみの記述はWikipedia:検証可能性#信頼性に乏しい情報源とみなされ削除の対象となる場合があります)。注意1:放送の停止をもたらさない短時間の不体裁や素材誤り事例の追加はご遠慮ください。 注意2:放送倫理を大きく逸脱したハプニングに関しては、放送局の自己批評、あるいは報道上の指摘において、揶揄的な意味でなく放送事故とみなされたものに限って記載してください。 |
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※記述は上記の原因別の分類(機械事故、人為事故、自然災害による事故、その他の不可抗力による事故)に基づく。また、上記の総務省統計の「放送停止事故」にあたらないものも含む。
放送事故の多くは放送時間内において、機器操作を秒単位で、一切の中断が許されず求められるというシステムの形態自体に起因する。工程を分割して時間をかけ撮影、編集、放映を行う映画と違い、放送はリアルタイムに映像と音声を送出しつづけるという性質上(収録番組か生放送番組かにかかわらず)、その工程が番組の種類ごと・時間帯ごとで異なるうえ、放送を行っている間はいわば常に「一発勝負」となる。これは間違い・勘違いを起こす人間の弱点と、必ず壊れる機械の弱点を同時に突く難題である。
運用に関わる設備とスタッフをひとつの「放送システム」として捉え、機械工学、土木工学、電気工学、電子工学、通信工学、情報工学、人間工学(安全工学、信頼性工学)、医学などの広い観点から総合的に検討・対策が行われてきている。結果、常に現場には最先端の技術や手法が投入され、放送システムは改善・改良され続けている。
放送事故は自動車事故などと異なり、それが直接的に人命に影響することはほとんどない[注 3]が、放送局にとっては高額の経済的損失につながりうる問題である。このため、各放送局内には放送事故対策のための委員会・部署などが設けられており、放送事故をなくすことを最終目標として積極的な取り組みが行われている。
日時 | 放送局 | 番組 | 備考 |
---|---|---|---|
2007年9月10日 午後 |
1時間ほど停波。原因は堺ラジオ送信所内の電源設備が老朽化し、ヒューズが破損したため。 | ||
2012年10月22日 未明 |
番組冒頭において『今晩は 吉永小百合です』が約40秒ほど誤放送された。機材トラブルによるものと発表されているが、局は「詳しい原因は調査中」とした。 | ||
2018年6月18日 9時30分頃 |
9時30分頃から17時30分頃までの約8時間、AM波での放送が中断した。原因は和白ラジオ放送所の送信機とアンテナを接続するケーブルの不具合とされる。 | ||
2021年7月11日 16時22分 |
JFN系列 | TOKYO FMをキー局とする全国ネット番組。上記1本目の番組を放送中の16時22分頃、キー局であるTOKYO FMを除くネット受け各局でネットワーク放送設備のシステムトラブルが発生し、一時無音になったあと、1本目番組の終了時刻までフィラー音源が流れる事態となった。スポット広告や『JFNニュース』は問題なく放送されたが、17時の時報広告が無音になり、2本目の番組でも冒頭数分間フィラー音源が流れたりするなど、40分近くにわたって影響が出た。番組が放送できなかった地域では、再放送で対応したほか、radikoタイムフリー配信枠にTOKYO FM放送分を当てはめる対応をとった[16]。 | |
2021年9月12日 17時30分頃 |
17時30分頃から21時頃までにかけ、音声が聞き取れないほど低調になったり、無音になったりした。原因はコーデック(音声符号化)機器の故障。 | ||
2022年3月9日 13時48分 |
FM放送が無音に、radikoも同時に放送受信トラブルである旨のアナウンスを交えたフィラー音源に切り替わる状態が続いた[19][20][21]。その後15時に合わせradiko側が優先的に復帰し[22]、FM COCOLOでは該当時間帯の番組「Wonder Garden」を担当する池田なみ子が、FM802では「THE NAKAJIMA HIROTO SHOW 802 RADIO MASTERS」を担当する中島ヒロトがそれぞれ機械トラブルによる送信不具合であった事を知らせ、その後追ってFM波も復旧した。両局は1局2波制度により、FM802が運営しており、同社は「システムの不具合と考えている」と説明している[23]。 | ||
2024年 11月5日1時 |
1時から37分間、番組制作局であるTBSラジオ側の放送機器の障害により、該当番組がラジオ関西に送出されないトラブルが発生した。TBSラジオ並びにラジオ関西以外のネット局では正常に放送された。 |
日時 | 放送局 | 番組 | 備考 |
---|---|---|---|
2010年3月29日 0時1分頃 |
|
0時1分頃、放送用電源に障害が発生して放送が中断。0時40分までの約40分間、フィラー対応もなされない無音状態の放送となった。当該番組はそれぞれ3月30日19時30分、4月5日0時30分に再放送された。 | |
2012年6月3日 | 送信機器の故障により、放送途中で音声が途切れ無音になる事態が発生。番組自体はしばらくして再開されたが、中断前の場面からではなくオープニングから再度放送されるなどのトラブルが続いた。番組終了後に番組およびHBCラジオ公式サイトにおいてお詫びが掲載された後、6日後の6月9日に同日21時からの「ラジ魂!!」を短縮する形で再放送が行われた。 | ||
2020年1月27日 | 箱番組の『Honda Smile Mission』終了後の8時19分頃から同番組終了の8時43分頃までの間放送が停波し、無音状態が続いた。原因は機器の不調とのこと。 | ||
2021年12月7日 | 同日14時8分頃からAM放送とワイドFM放送共に無音になるトラブルが発生し、地上波は約15分間、radikoは約1時間、この状態が続いた。番組と広告を切り替える設備でトラブルが発生し、電波に音声を乗せられない状態になったとしている。 | ||
2022年9月9日 | 同日14時43分頃に無音状態になるトラブルが発生し、その20秒後に音楽が流れ、15時から番組内容を一部変更した上で再開し、15時35分頃に復旧した。同局によると、スタジオから音声を中継する装置に不具合が発生したのが原因としている。 | ||
2022年11月8日 | 番組を生放送しているスタジオの音声調整機材の電源にトラブルが生じ、12時12分00秒から無音となり、12時12分51秒以降番組の終了時刻まで約43分間、フィラー音楽(インストゥルメンタルBGM)を流す対応をとった。影響はInterFMを始めとする同番組をネットしていた全国24局すべてに及んだ。 |
日時 | 放送局 | 番組 | 備考 |
---|---|---|---|
1977年7月1日 | 番組開始直後、画面が真っ黒になり、そのまま約20分間音声しか出ない状態となった。原因は東京タワーの送信系統の故障。一部世帯では同時間帯にフジテレビで放送中だった映画『ロザリー 残酷な美少女』が割りこんだ。この他局混入の原因は電波障害とみられている。当該回は関東地区のみ、同年7月3日の午後に再放送された。 | ||
1978年2月25日 | 関東地方の全局[37] | 正午前より、東京タワーの電源が故障し、同所から広域放送をおこなっていたNHKと民間放送の全局が、最短で約10秒間・最長で約10分間停波した。ひとつの放送区域において影響が全局におよんだ事故はこれが初。 | |
2008年1月16日 3時40分 |
3時40分の放送終了後、松江中継局の受信機の動作を遠隔操作で確認していたところ、うち1台に不具合が発生。手動による回復を試みるも、4時40分の放送開始までに復旧が間に合わず、3番組が休止となり、放送開始は通常の1時間40分後、4番組目の途中からとなった。 | ||
2010年8月24日 | 14時21分ごろから約13分間、BSデジタル放送の全チャンネルとBSアナログ放送NHK BS2が停波、予備の衛星に切り替えて放送を再開した。放送衛星の姿勢が崩れたことが原因。 | ||
2014年10月28日 22時41分59秒 |
22時41分59秒から22時52分51秒までの間、画面が映らなくなった。送信機の部品不具合により、電波が停止したためとみられている。予備の回線へ切り替えることにより復旧した。 | ||
2015年3月7日 18時50分 |
18時50分から19時32分にかけ、中継回線トラブルのため放送が中断した。「現地からの回線が乱れております。しばらくお待ちください」の文字表示がキックオフ時刻を過ぎても続き、前半27分に正常な放送が再開された。現地映像の収録は問題なく行われており、当日23時より再放送が行われた。 | ||
2016年5月24日 | ANN・JNN局
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新潟県(新潟テレビ21・新潟放送)・長野県(長野朝日放送・信越放送)・山梨県(テレビ山梨)において、21時35分ごろ、画面が真っ暗になり「しばらくお待ちください」の静止画やお天気カメラなどのフィラーに切り替わった。21時54分ごろから放送が再開された。複数の放送局にまたがる大規模な放送事故となった原因は、NTTコミュニケーションズの通信設備が故障したためとされている。 | |
2018年1月8日 |
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『めざましテレビ』終盤の7時58分02秒から次番組『情報プレゼンター とくダネ!』序盤の8時3分42秒までの約5分40秒までの間、放送が一時中断された。当日同局は公式ウェブサイトにてトラブルの原因は送信機器の故障によるものと報告した。 | |
2018年9月23日 | 『上沼・高田のクギズケ!』[47][48][49] | ネット局8局のうち上記の5局で、放送開始時刻の11時40分ごろから映像や音声が中断した。うち広島テレビでは約20分間の中断となった。各局では静止画像などで対応した。キー局の読売テレビによれば、番組を5局へ送るための「通信事業者の中継回線」の不具合が原因。 | |
2020年11月21日 21時12分頃 |
『SMBC日本シリーズ2020 第1戦福岡ソフトバンクホークス対読売ジャイアンツ』 など[50] |
21時12分頃より放送が断続的に中断し、「しばらくお待ちください」などのメッセージが表示されたり、画面が黒くなるなどのトラブルが発生。約1時間後に復旧したが、日本シリーズの次枠で放送されたドラマ「七人の秘書」では途中で番組が終了するなどのトラブルが続いた。「システムトラブル等」が原因としている。 | |
2020年12月29日 22時28分 |
22時28分から22時39分頃にかけて、BSデジタル放送の一部チャンネル(BS1ch、BS3ch、BS19ch、BS21ch、BS23ch)が停波した。 | ||
2021年4月26日 | 『バイキングMORE』[52][53] | 13時42分頃から断続的に映像が乱れ、「UMKの放送機器障害により、一部の視聴環境で放送が乱れていますことをおわびいたします」と字幕が表示された。1時間余り経った15時過ぎに復旧。宮崎市田野町の鰐塚山にある送信所の放送機器障害が原因とみられ、同社は「視聴者に長時間迷惑を掛けて申し訳ない。詳しい原因を調査し、再発防止に努める」としている。 | |
2021年7月18日 | 『夏の高校野球千葉大会 千葉黎明対中央学院』[54] | 中継の途中で映像と音声が断片的に途切れたり、ブロックノイズが発生したりして、視聴困難になる事態が発生した。千葉テレビは放送システムの不具合によるトラブルとしている。 | |
2021年7月25日 | 『東京オリンピック・スケートボード男子ストリート決勝』[55][56][57] | 中継の途中で画面が二重になったり、カラーバーのような縦線が表示されたりする状態が約2分間続いた。同局広報部によると、この中継はオリンピック放送機構(OBS)が制作しており、OBSが送出した国際映像にトラブルがあったとしている。再放送では画面の乱れがないものに差し替えを実施した。 | |
2022年1月1日 18時39分 |
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18時39分頃から23時7分までの約4時間半にわたり、空知総合振興局管内の大半の地域で歌志内中継局(歌志内市)の放送機器の故障により視聴困難となる事態が発生した。 | |
2023年5月28日 8時50分 |
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8時50分から10時55分までの2時間5分にわたって、オホーツク地方の18市町村で視聴困難となった。 |
2023年6月8日 未明 |
放送機器の不具合による映像の乱れが断続的に発生した。 | ||
2024年2月4日 12時43分 |
放送設備の分配器が故障したため、約33分にわたって、放送エリアである徳島県全域で放送が中断した。 | ||
2024年5月25日 21時5分 |
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一部の中継局において、放送機器の故障が発生し、栃木県内の一部地域において、約3時間にわたる受信障害が発生した。 | |
2024年9月1日 11時42分頃 |
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中継映像が一時停止するトラブルがあった。現地放送局での映像障害が原因とみられている。 | |
2024年10月24日6時頃 | 都留市にある中継局において、放送機器の故障が発生し、都留市と大月市、上野原市で10時過ぎまで断続的に受信障害が発生した。 |
日時 | 放送局 | 番組 | 備考 |
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1988年1月3日 | TBS系列 |
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本編映像と広告の放送順序の混乱が起き、1枠目の広告より後に流れるはずの本編部分を本編枠の冒頭から流してしまった。その後、本来放送すべき映像が割り込み状態で流れはじめたが、再び1枠目の広告より後に流れるはずの本編部分に戻り、その後は正常に放送された。 |
1989年3月18日 20時52分10秒 |
フジテレビ系列 | 『オレたちひょうきん族』エンディング途中の20時52分10秒ごろ[72]、自動番組制御装置(APC)の制御コンピューターが故障[74]。画面がノイズ混じりの黒一色になり、音声も出なくなる事態が発生。スポットニュースおよび天気予報が放送できなくなり、後番組の『ゴールデン洋画劇場』開始時刻を過ぎた21時04分ごろに映像のみ復旧したものの、色味の不調や、放送内容と無関係の文字表示の混入などが残る不鮮明な映像がしばらく続いた。この間、事故発生時の緊急用素材への差し替えもできない状態であった。音声の復旧はさらに時間を要し、ブザーのような雑音が断続的に流れたのち、21時17分52秒[72]ごろには音声が回復するものの映像がふたたび不鮮明となり、放送が正常化したのは21時19分ごろとなった[73]。お詫びの字幕スーパーを挿入した。この事態はネット送りにも及んだため、ネット各局ではクラシック音楽、漫才番組などの緊急用素材を流すなどでしのいだ[72]。キー局のフジに当日23時までに300件超の苦情の電話が寄せられた[73]のをはじめ、ネット各局へは苦情による電話が「回線がパンクした」ほど寄せられたという。この事故は翌日の各新聞でも大きく報道される[73]など重大な出来事としてとらえられた。『ダーティハリー3』は同年同月31日未明にあらためて振替放送された[72]。『ひょうきん族』の視聴率が低迷していた中(この年の10月で終了)、同番組終了後の当該の時間帯は復旧まで長引いたこともあり、高視聴率を獲得したという。 | |
1990年11月8日 | テレビ朝日系列 |
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送出局の大阪・朝日放送に何らかのトラブルが起き、広告と次回予告を切り替える際に空白画面になり、その後「しばらくお待ち下さい」と表示された。その影響で次回予告以降がずれ込み、エンディングが途中でカットされた。 |
2004年2月15日 | テレビ朝日系列 |
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オープニングの開始と同時に黒画面になり「しばらくお待ち下さい」の画面が表示され、オープニングが約33秒ほど欠落した。送出局のメ〜テレでは放送事故が発生しなかった。 |
2004年3月22日 | 送出局のテレビ東京では直前に放送された『ハローキッズ』の直後の広告が静止したまま数分間放送されるなど、トラブルが続出していた。放送開始時間の18時になっても『B-伝説! バトルビーダマン』の放送が始まらず、直前の広告の静止画が放送されたあと、この時間の放送予定ではない『田舎に泊まろう!』が開始した(同年2月29日放送分の再放送が翌日に予定されていた)。その後「しばらくお待ちください」の画面、次いで環境映像へと切り替わり、18時5分に『B-伝説! バトルビーダマン』が途中から開始した。テレビ東京では前日の3月21日に深夜放送を休止してメンテナンスを行い、この日から地上デジタル放送に対応した新マスターでの運用を開始したが、この新マスターが何らかのトラブルを起こしたものとされている。ネット局では18時以降に同様の事故が発生した。 | ||
2004年9月7日 |
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テレビ朝日系列全国ネットのうち、朝日放送での放送において番組途中にテープが早送りになった。番組は5分間ほど中断(この間「しばらくお待ちください」と表示して対応)、広告から再開し冒頭から再度放送されたが、改めて本編が放送される前にテープIDと思われる黒背景に「R-2 上沼恵美子のおし」の文字が放送された。番組は収録素材による物であり、順にカラーバー、テープID、本編となっていた。 | |
2006年6月1日 | 第4話を放送中の13時40分ごろ、音声が流れなくなる事態が発生。広告は正常であったが、本編では音声がまったく出なかった。15分ほどで復旧したものの番組の半分以上が無音だったため翌日再放送された。この日更新・運用開始した主調整室(マスター)の設備トラブルが原因とされる。 | ||
2007年8月15日 | 『ONE PIECE』放送中の15時47分20秒、シーンの一部を映したまま映像が静止し、16時台の『セクシーボイスアンドロボ』の枠まで約1時間そのままの状態となった。番組の送出は16時52分に復旧したものの、ローカル広告が放送できない状態が続いた。『UMKスーパーニュース』内の『スーパーニュース』任意ネットパートである17時台は、広告の部分を「しばらくおまちください」の静止画で対応し、18時台の全国パートまでの広告枠では、放送される広告の一部の静止画が挿入された。また、18時台ローカルパートについて広告は一切挿入されず、ステーションブレイク枠のスポットCMはすべて公共広告などに差し替えられた。19時ごろまでに手動操作によるバックアップ態勢となり、番組の送出はほぼ正常化したものの、20時54分と21時54分の『UMKニュース』において提供クレジットが表示されず、広告も不完全であるなど、混乱が続いた。22時52分に全面復旧。事故に関するUMKへの問い合わせは電話だけでも約600件にのぼった。UMKは同年9月28日付で、原因の公表を含む放送事故に関する最終報告書を九州総合通信局に提出した。報告書によると事故原因は、番組の送出に関わる信号を制御する機器である「1BUSリモコン」の内部部品不備によってプログラム制御に誤りが起き、放送設備の制御系統におけるLAN回線が異常をきたしたため。対策として1BUSリモコンのソフトウェア改修、システムにおける緊急用の迂回路の追加、放送局と機器メーカーとの連絡体制の緊密化などの対策を施した。九州総合通信局は同年10月3日に行政指導・臨時検査を実施した。 | ||
2008年7月24日 | この日発生した岩手県沿岸北部地震の影響により『JNN報道特別番組』が急遽編成された影響による事故。前枠の番組がL字画面処理で放映されたあと、15分間報道特番を放送し、『イタズラなKiss』第16話が15分繰り下げで放送されるよう編成されていたが、報道特番の途中で『イタズラなKiss』がたびたび割り込む不体裁な形となった。報道特番終わり、この番組の繰り延べ開始時刻となっても、提供クレジットのテロップ画面が広告中に出るなど、終始混乱した放送となった。 | ||
2009年8月6日 | 日本テレビ系列 | 通常はエンディングで『おもいッきりDON!』の出演者が恒例のポーズを決めたあとに『情報ライブ ミヤネ屋』の予告が入る場面であったが、その映像に移行せず、恒例のポーズのまま画面がフリーズし、カタカタという音とともに微動した。デジタル放送とアナログ放送で状況が異なり、アナログではこのほか画面が真っ白になりながら、端から段々と黒いノイズが浸食した。 | |
2011年7月1日 | フジテレビ系列5局 | 19時57分から1時間短縮版(2時間版とは編集が異なる)の裏送りを受ける一部のネット局にて、各局のローカル番組放送終了後、同番組に切り替えた19時57分から約3分間にわたり、映像が映らなくなる不体裁が発生した。19時から2時間版を放送した局では乱れがなかったことから、フジテレビから5局に映像を送出する際にトラブルが発生したとみられている。 | |
2011年9月4日 |
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番組開始時刻の23時から約2分半にわたり、全国ネット局のうちTBSのエリアにおいて黒画面になり視聴できなくなる事態が発生した。事故原因はTBS局内の送出機器の系統の故障で、予備系統に切り替えるまでの時間がかかったことによる。なお、同番組は共同制作している毎日放送から発信しているため他のネット局では影響がなかった。 | |
2012年10月23日 21時30分頃 |
TBS系列 | 広告終了後に、映像の停止や音声の途切れが1分20秒程度発生した。その後も広告映像が途切れたり、事故前に放送された場面が繰り返し放送されたりするなどし、放送途中で番組は終了した。この現象はネット局でも発生した[82]。原因についてTBSはデータ不具合にだった報告した[83]。 | |
2015年1月5日 |
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中継番組終盤の15時53分17秒から15時53分54秒までの37秒間と、15時54分30秒から15時57分42秒までの3分12秒間の計3分49秒で、画面が真っ白になったり、「しばらくお待ち下さい」というテロップ画面が表示されたりした。中京テレビはウェブサイトにて「放送進行データ関連のトラブルによるものだった」と報告した。この番組は民間放送43社の共同制作で、中京テレビを含む日本テレビ系列の一部放送局(ほかに日本テレビ、静岡第一テレビなど)と独立局のtvkに向けてネットされたが、このトラブルは中京テレビだけであった。 | |
2018年1月15日 | テレビ朝日系列 | 第1部の冒頭(10:25頃)から音声が2分あまりにわたって途切れるトラブルがあった。いったん音声が復旧したが、その後も音声が途切れたりスタッフの声などが聞こえたりするなどのトラブルが続いた。さらにテレビ朝日のみ10:29頃の広告入りになっても広告が放送されず、30秒ほどしてから広告に入った(なお、当時テレビ朝日以外で10:25 - 10:30枠をネットしていた朝日放送・メ〜テレでは正常なタイミングで広告入りした)。 | |
2018年7月1日 | 14時50分ごろから約1時間40分にわたり、放送が断続的に中断するトラブルが発生した。同局によると20秒近く画面が黒くなり、放送が途切れ始めた。緊急用の風景映像を使うなどして対処し、16時半ごろに復旧した。放送機器の不具合が原因と推定されている。 | ||
2019年 6月24日-25日 |
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当初放送を予定していた回に出演していた出演者が不祥事を起こして所属事務所より謹慎処分となった為、別の回の再放送に差し替えることを発表していたが、23時56分に放送が始まるとその再放送の回に差し変わらず、当初放送予定の回が5分39秒間そのまま放送された。送出を監視していた社員が不具合に気付き、25日0時1分39秒頃に手動操作で再放送回に切り替え、その後は番組終了まで再放送回が流れた。正常化ののち、0時29分45秒から30分2秒まで「番組の放送中に一部不体裁がありましたことを お詫び申し上げます(引用ママ)」とのスーパーを送出した。毎日放送は同日にプレスリリースを出し、原因について、本来自動切り替えがなされるはずの自動番組制御装置(APC)の制御データの切り替えが正常に作動せず、切り替えが済んだ放送素材サーバ(データサーバ、DS)と放送運行データが異なった状態が生じたためと発表した。 | |
2020年5月13日 | 18時25分頃に音声が出なくなるトラブルが発生。18時30分頃の中間広告は正常な状態で流れたものの、広告明けの特集コーナーの映像の音声が出ないなどの異常が続いた。その後もトラブルが収まらないため、18時35分頃、編成上は『News Ch.4』のままで日本テレビからの映像(『news every.』18時台関東ローカルパート)にカットイン。「every.特集」の途中から「きょうコレ」が終わる18時57分頃まで臨時ネットした(「きょうコレ」は通常時も『News Ch.4』のコーナー扱いで同時ネットしている)。副調整室の不具合が原因とみられる。 | ||
2022年2月17日 | NHK総合 (近畿地方のみ) |
北京オリンピック中継のため21時13分開始の繰り下げ放送[90]となったこの日、近畿地方のみ大阪放送局の番組送出設備の不具合により、番組開始時刻になっても大阪府・兵庫県での前枠番組『ニュース845〜関西のニュースと気象情報〜』のエンディングでの大阪市内の天気カメラ映像が数分間延々と流れるトラブルがあった。21時13分まで府県域ニュースを放送していた京都局・大津局・奈良局・和歌山局でも府県域ニュースが終了し大阪局から回線で送られてくる映像に切り替わった際同様に大阪市内の天気カメラ映像が映し出された。21時16分頃になりようやく近畿全域で放送センター(東京)送出の映像に切り替わったが、その後もリアルタイム字幕放送や二ヶ国語放送に対応しないなどのトラブルが続いた。[要出典] | |
2022年2月21日 |
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ニュース送出設備のソフトウェア不具合により、放送できないトラブルが発生。バックアップ機能も作動しなかったことから当該時間帯はミニ番組数本に差し替えられた。さらに、関東甲信越地方では15時7分から3分間の首都圏局制作の関東甲信越ブロックニュースも同様の理由により放送できず、当該時間帯は『カラーでよみがえる東京』に差し替えられた(その他の地域では通常通り各地域の拠点局の制作によるローカルニュースが放送された)。 | |
2022年8月6日 |
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事前収録のVTRを放送している途中で機材トラブルが発生し、映像が10秒間そのまま停止するトラブルが発生。該当コーナーがそのまま打ち切られた。 | |
2024年6月2日 |
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VTRの放送途中で音声のみが途切れ、映像のみが流れ続けるトラブルが1分以上続いた。 |
2024年7月23日 |
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放送機器の不具合のため番組中および番組間のCMが放送できない状態になった。番組本編は通常通り放送された。 ネット局においては各局が独自にCMを放送したが、『報道ステーション』においては番組終了までCMを一切入れずに放送を続けていたため、自動番組制御装置(APC)が作動し強制的にCMが流されたため番組のラスト数分が欠落した[注 4]。 | |
2024年7月23日 |
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22時10分ごろから「しばらくお待ちください」という画面が表示され、10分ほど経過した後、水族館などの映像に切り替わった。23時過ぎまで「予定の番組を変更したことをご了承ください」とテロップが表示されていた。23時10分ごろから『バナナマン日村が歩く! ウォーキングのひむ太郎』が放送されたが、当初予定していた放送回とは異なる内容を放送したほか[104]、本来CMが入る時間帯はチャンネルロゴ画面が表示されていた。 | |
2024年7月24日 |
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前日発生の放送機器の不具合の影響により、CMの一部が欠落した。 |
日時 | 放送局 | 番組 | 備考 |
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2019年6月8日 | 本来のスポンサーとは異なる企業広告や提供クレジット字幕を放送してしまうトラブルが発生した。当番組の本来のスポンサーはザ・リーヴ(不動産仲介会社)とRudel(同社のゲームアプリ「ドラゴンエッグ」名義での提供)だったが、当該日の放送ではその2社ではなく花王の提供クレジットが流れ、実際の広告も花王のものが放送された。この日は『ゴッドタン』放送前に全仏オープンテニスの中継を放送していたが、当初の予定時間よりも早く試合が終了した。花王は全仏オープンテニスの提供スポンサーだった事から、差し替え等の調整が間に合わず、止むなく『ゴッドタン』内で放送されたとみられている。 |
下記のほか、誤った内容を放送し、直ちに訂正しなかった場合には事故として扱われる場合がある。
この事例は、多くは放送の停止に至らないため、総務省の統計上に現れず、重大なハプニングともみなされるが、放送倫理(放送法5条に定められた、あらかじめ自主公表された番組基準の逸脱)や経営の問題に関わるため、放送事故として扱われる場合がある。
下記のほか、放送禁止用語を放送し、直ちに訂正しなかった場合には事故として扱われる場合がある。
電波ジャックによる事例は、当該項目参照。
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