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放送事故
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放送事故(ほうそうじこ)とは、放送(ラジオ・テレビ)において、予定された放送を正常に行えない事態を指す。広義に、予定された放送時間内において放送の「品質(媒体の技術的基準に加え、放送のかたち・内容を含む)」を満たさない状態を示す。
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概要
要約
視点
放送中、以下に分類されるような事故が生じた場合、テレビでは「しばらくお待ち下さい」「長めにお待ち下さい」などのメッセージが表示された静止画(テロップカード)、字幕スーパー、差し替え映像などといった緊急対処用の素材(フィラー[1])の割り込みが、ラジオでは音楽やアナウンスなどの「緊急割り込み放送」が実施される。復旧後ただちに、あるいは後日お詫び放送が行われ、番組によっては、あらためて振替放送が行われる。
2000年代以降は放送番組中に起きたハプニングや、不謹慎または衝撃的な描写、無分別な言動全般を表す語として「放送事故」を用いる例がある(出演者による揶揄的発言・出版物[注 1]・インターネットスラングなど[2])。これらはいずれも放送自体の支障を起こしえないものであり、本項目で説明する放送事故とは関係ない。ただし、生放送などにおいて放送の停止をもたらす重大なハプニングが起きた場合に限り、当然放送事故とみなされる(後述)。
視聴者にとって放送事故は、不満、あるいは笑い話の対象になり、放送事業者や放送局に対する強い抗議の意見につながる。またいわゆる「放送マニア」やそれを取り上げるお宝雑誌編集者には、興味深い話題として扱われる。
法制・規定など
放送の「品質」の判断・解釈基準は国や地域、また関係法令、運用体制、放送技術の利用実態により異なる。
日本においては、放送法93条・111条・115条・124条および総務省令放送法施行規則127条・159条に基づき、認定基幹放送事業者、特定地上基幹放送事業者、基幹放送局提供事業者、登録一般放送事業者は、決められた期間(前3者は半年、登録一般放送事業者は1年)ごとに総務大臣(手続き上は、各放送局を管轄する総務省各地方総合通信局)に「放送設備の状況に関する報告」を行わなければならない。報告は書式[3]が定められ、放送の中断をもたらしたすべての事例に関する原因・措置内容などが記録される。総務省においては報告義務のあるこれらの事故を統計上「放送停止事故」または「放送の停止事故」と呼んでいる[4]。
また、これらの4種の放送事業者は放送法113条・122条・137条に基づき、上記に加えて「設備に起因する放送の停止その他の重大な事故であつて総務省令(引用注:放送法施行規則124条・125条・156条・157条)で定めるもの」を起こした場合、総務大臣(手続き上は、各放送局を管轄する総務省各地方総合通信局)への報告が義務付けられている[4]。
放送法施行規則では、放送事業者は「重大な事故」(または「重大事故」)について次の例を報告するべきと定めている。
- 地上基幹放送の親局、または衛星基幹放送が、放送の全部または一部を15分以上停止させた場合(試験放送を除く)
- 地上基幹放送の中継局、または衛星一般放送・有線一般放送が、放送の全部または一部を2時間以上停止させた場合(試験放送を除く)
故意または重大な過失によるもの、すなわち当然防止できた件については、放送法114条・123条・138条に基づき、指導や処分の対象となる。
2021年度の地上系・衛星系放送における停止事故262件のうち、15分未満の放送停止が全体の52パーセントを占めた[5]。重大事故は19件[6]で、全体の7パーセントであった[5]。10時間以上の放送停止は5パーセントであった[5]。
放送法の各条文[7]により、放送事業者は、あらかじめ届け出た「技術基準」に適合している状態を維持している(≒放送があくまで正常である)ことが明確にわかるような配慮が常に求められるため、たとえ放送事故を説明するためであっても、放送事故の様子を再度放送することや、放送事故の意図的な具体的再現は法的に認められない(放送事故の再現例は実例の節で後述)。そのため、放送事故が起きた番組を再度放送する必要がある場合には、該当部分を修正したうえで放送されるほか、テレビドラマあるいは放送制作を紹介する教養番組などにおいて、放送事故を説明する場合は、事故映像を受信した受像機の様子を撮影するなど、慎重に描写されることが多い。
分類
- 原因別の分類
- 総務省では、統計上以下のように分類している[5]。
- 2021年度の地上系・衛星系放送における停止事故のうち、設備故障による事故が35パーセント、自然災害による事故が27パーセント、人為事故が17パーセント、第三者要因による事故が12パーセントを占めた。また、放送事業者自身の対処で復旧した事例は86パーセントで、それ以外の復旧事例は電気事業者・電気通信事業者・番組素材を提供する事業者の復旧によるものだった[5]。
- なお、2018年度の地上系・衛星系放送における停止事故では、送信設備が原因の事故のほとんどが機械事故か不可抗力の事故であったのに対し、番組送出設備が原因の事故は、機械事故と人為事故が半々であった[8]。
後述する実例は、原因別の分類に準じる。結果別の分類は各項目を参照のこと。
近年においては、設備の信頼性が向上した結果、「重大な事故」の報告数は減少傾向にあるものの、地上系の小規模中継局における停止事故が増加傾向にある[9]。また、中波のラジオ放送局を中心に、送信所のような、時宜的な更新が困難な設備の老朽化に起因する停止事故の増加が危惧されている[10]。
放送事故ではないもの
- 重大な事件・災害などの発生による急遽の番組変更(報道特別番組、代替番組など)は放送事故に含まない。
- ただし、番組表にない放送を合理的な事由なく、告知なしに、また意図せずに行った場合は放送事故とみなされる(後述)。
- また、上記によって編成がイレギュラー化した影響のために起こった技術的なエラーは放送事故とみなされる(後述)。
- 放送の停止に至らない、以下のような軽微なミスは総務省の統計上の放送事故に含まれない。
- 字幕スーパーの文字の誤り、タイミングの誤り、瞬時の表示不具合
- 映像・音声素材のタイミングの誤り、瞬時の送出不具合
- アナウンスの際の誤読
- 番組進行の不手際
- ただし、これらが長時間におよんだり頻出したりすれば、当然放送事故とみなされるため、放送倫理・番組向上機構(BPO)は放送事業者に対し、これらのミスの発生も減らす努力を求めている[11]。また、悪意ある内容の放送素材が混入し、番組基準を重大に逸脱した放送事故として扱われた例がある(後述)。
- いわゆる「NG集番組」などで取り上げられる映像も、あくまでも正常な範囲の放送であり、その番組自体は放送事故として扱われない。
- 古いレコード・フィルム・ビデオテープ、電話リポート、各種中継放送など、低質で乱れた映像・音声を持つ番組素材を放送する場合は、事故として扱われない。このような素材を扱う場合、事前に「素材が古いため、見苦しい(あるいは聞き苦しい)場面がある」という旨のアナウンスを入れるなどの処理がなされる。
放送事故とみなされる場合があるもの
- 事実でない報道(誤報)、またはそのように見せかけたフィクションの放送によって、視聴者に誤認や混乱をもたらした場合。
- 実在の固有名詞を用いたニュース速報テスト用のダミー字幕を誤表示したために、BPOの議題となった例がある[11]。
- 防災や防犯目的の訓練風景を映像で扱う場合は、「訓練」のテロップを表示するなどの処理を施し、誤解を避けている。
- 音声のみの媒体であるラジオでは、一定時間受信側で復調した場合において聴取できない変調度(音量が小さい、音声周波数が可聴範囲を超えるなど)で放送した場合、無変調事故とみなされる。クラシック音楽・現代音楽や能の放送で、変調度の低い音が継続し、事故となった例がある。
- これらが紹介される際は、事前アナウンスや字幕などでその旨を伝えることがある。
- 放送事業者があらかじめ放送禁止と定めた表現を行った場合。特に、電波法によって禁じられた形式の放送を行った場合。
- 激しい点滅表現の含まれる番組が「技術的には正常に」放送されたあと、視聴者が光過敏性発作による健康被害を訴える例が複数ある。最大規模のものは1997年12月16日に放送されたテレビアニメの事例で、国際電気通信連合が避けるべき映像表現を申し合わせるガイドライン[13]を策定する事態となった。
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日本における放送事故の実例と対策
要約
視点
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※記述は上記の原因別の分類(機械事故、人為事故、自然災害による事故、その他の不可抗力による事故)に基づく。また、上記の総務省統計の「放送停止事故」にあたらないものも含む。
放送事故の多くは放送時間内において、機器操作を秒単位で、一切の中断が許されず求められるというシステムの形態自体に起因する。工程を分割して時間をかけ撮影、編集、放映を行う映画と違い、放送はリアルタイムに映像と音声を送出しつづけるという性質上(収録番組か生放送番組かにかかわらず)、その工程が番組の種類ごと・時間帯ごとで異なるうえ、放送を行っている間はいわば常に「一発勝負」となる。これは間違い・勘違いを起こす人間の弱点と、必ず壊れる機械の弱点を同時に突く難題である。
運用に関わる設備とスタッフをひとつの「放送システム」として捉え、機械工学、土木工学、電気工学、電子工学、通信工学、情報工学、人間工学(安全工学、信頼性工学)、医学などの広い観点から総合的に検討・対策が行われてきている。結果、常に現場には最先端の技術や手法が投入され、放送システムは改善・改良され続けている。
放送事故は自動車事故などと異なり、それが直接的に人命に影響することはほとんどない[注 3]が、放送局にとっては高額の経済的損失につながりうる問題である。このため、各放送局内には放送事故対策のための委員会・部署などが設けられており、放送事故をなくすことを最終目標として積極的な取り組みが行われている。
- 事故発生時の迅速な対応のために、各種の監視装置に加えて送信所からの放送内容(オンエアー)を監視員により常時監視している。
- オンエアーと同時にVTRに記録したもの(同録)を保管しており、事故発生時の検証に用いている。
- 主調整室からの直接監視が困難な中継局などでは、サービスエリアに在住する者に監視を委託し、事故発生時には速やかに送信局と連絡を取り合う体制がとられている。
機械事故
ラジオの送信設備・中継設備の故障による機械事故
ラジオの番組・広告送出設備の故障による機械事故
テレビの送信設備・中継設備の故障による機械事故
テレビの番組・広告送出設備の故障による機械事故
テレビの番組・広告送出設備の仕様による機械事故
機械事故の対策
人為事故
操作ミスなどによる例
下記のほか、誤った内容を放送し、直ちに訂正しなかった場合には事故として扱われる場合がある。
ラジオの操作ミスなどによる人為事故
- 放送全体が操作ミスなどで停止した例
- 2005年2月3日 NHK山口放送局 FM放送[111]
- 9時20分に山口県萩市の萩テレビ・FM中継放送所周辺が停電したのにともない、約29秒間、同放送所周辺の約2万世帯でFM放送が中断した。電力会社が「電線工事のため停電する」と事前連絡したにもかかわらず、萩支局内で情報が共有されず、放送を中断させないための対策が講じられなかったため。なお、同様の中断事故は総合テレビ・教育テレビにも及んだ。
- 2008年1月10日 新潟放送ラジオ
- 9時48分頃、放送用電源装置の定期点検中に誤って電源を落としたことから、ラジオで約16分間、テレビで約17分間放送が中断した[112]。
- 2020年9月19日 五所川原エフエム[113]
- 4時58分から8時08分の3時間10分にわたり、放送が停止した。原因は、放送設備の設定不備によるもの。
- 2005年2月3日 NHK山口放送局 FM放送[111]
- その他の操作ミス事例
- 1954年8月27日 日本短波放送[114]
- 開局日の放送開始直後の事故。オープンリールテープの収録素材を送出しようとしたが、テープが逆回転してしまった。放送運行担当スタッフが、緊張のあまり再生ボタンと巻き戻しボタンを同時に押してしまったのが原因。
- 2015年6月22日 TOKYO FM 放送休止中の時間帯[115]
- 2時から放送休止に入ったのち、3時56分4秒より21秒間、本来発表されていない緊急地震速報の音声を誤って送出してしまった。設備点検のスタッフが、送出をオフにして速報音などのテストをする際、誤ってオンのままテストをしてしまったと考えられている。TOKYO FMでは実際に緊急地震速報が発表された場合は、放送休止時間内でも放送することとなっている。
- 2023年11月14日 道路交通情報通信システム(VICS)[116][117][118]
- 20時30分頃から大阪府内やその周辺を走行していた自動車のカーナビゲーションシステムに向けて、本来であれば大災害などの際に発信する「緊急メッセージ」が複数回送信された。大阪府警察によると、当時委託業者がシステムの更新作業を行っており、テストの際に誤って該当メッセージを送出してしまったとしている。
- 1954年8月27日 日本短波放送[114]
テレビの操作ミスなどによる人為事故
- 放送全体が操作ミスなどで停止した例
- 2000年4月19日 テレビ東京『株式ニュース』[119]
- 番組開始直後の9時40分から9時47分までの7分25秒間、番組の映像が流れず、「しばらくお待ちください」のテロップが表示された。テレビ東京は後日行われた放送番組審議会において、社外スタジオの工事関係者が映像信号などを切断したのが原因と説明している。
- 2005年2月3日 NHK山口放送局 総合テレビ・教育テレビ[111] - 上述。
- 2007年12月3日 北陸朝日放送『第24回アジア野球選手権中継 日本✕台湾』など
- 第24回アジア野球選手権大会「日本対台湾」戦の中継全国ネットのうち、北陸朝日放送では、放送延長のデータ入力ミスにより21時54分以降試合終了まで地上デジタル放送では放送が中断され、視聴者は北京五輪出場決定の瞬間を視聴できなかった。約20分ほどで復旧したが、ワンセグでは翌日の放送開始まで視聴できなかった。
- 2008年1月10日 新潟放送テレビ[112] - 上述。
- 2012年2月19日 山陰中央テレビ[120][121]
- 2012年5月22日・23日 スカパー!標準画質チャンネル[122]
- 13時52分頃から、最長では翌日0時31分まで、複数のチャンネルが視聴不能になった。下水道工事の作業員が回線を誤って切断したため。
- 2016年3月5日 長崎文化放送『ありえへん∞世界』などローカル枠[123][124]
- 10時48分ごろから「しばらくお待ちください」と表示され、11時32分ごろまで約39分間中断した。事故の原因は、本社社屋で電源工事をしていた外部業者の作業員が、放送機器につながるブレーカーを誤って落としたため。
- 2020年10月8日 日本テレビ『まもなくダウンタウンDX』[125][126][127][128][129]
- 21時55分30秒すぎより「ピー」という音(テストトーン)と共に「NETWORK」と書かれたCG映像(読売テレビのネットマーク。本来は中継回線でネット番組のない時間帯やCM中、素材送りの回線で先方の局へ送る素材VTRの前後に表示されるもので、放送には出ない)が1分間ほど表示されたあと、続いて海底の映像などのフィラーが約1分半放送された。原因は同番組の制作・送出局である読売テレビ側のデータ入力に関する人為的なミスによるもので、送出元である読売テレビ(関西地方)では通常通り放送されていた。
- フィラーのあとは通常のCM放送に戻り、日本テレビの放送エリア(関東地方)では『まもなくダウンタウンDX』は全編が放送されなかったが、22時からの『ダウンタウンDX』の本編自体は予定通り放送された。
- 2020年12月8日 サンテレビ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』[130][131]
- 7時12分頃と17分頃の2回、誤って番組タイトルなどが書かれたスタッフ確認用の画面が表示され、26分頃には約1分30秒にわたり、画面が真っ暗になった。サンテレビは社員のミスが重なったために発生したトラブルであるとして同局のホームページ上に謝罪文を掲載し、該当番組を翌日7時から再放送する措置を行った。
- 2021年10月8日 ABCテレビ『やすとものいたって真剣です』[132][133][134]
- 番組開始直後の0時19分30秒頃から0時35分58秒までの約16分28秒間、番組の映像・音声が乱れ、流れなくなった。まず本社のお天気カメラの映像に切り替わり、数分後に番組が再開されるも、すぐに「しばらくお待ちください」のフィラー画面となって、そのまま9分10秒間放送が停止した。番組は停止した時点から再開し、放送枠も休止していた時間分を拡大する対応が取られたため、本編の欠落はのべ13秒にとどまった。
- 前日(10月7日)からのテレビ朝日制作『報道ステーション』の臨時延長(7日22時41分頃に発生した千葉県北西部を震源とする地震による)を受け、ABCが本番組をはじめとするローカル枠のレギュラー番組の放送時刻を再設定する際に、放送データの入力を誤ったのが原因。この報道特別番組は一部の地域を除き『アメトーーク!』(テレビ朝日制作。ABCは時差ネット)等を休止してネット受けしていたが、系列局においても『アメトーーク!』のEPGデータが残ったままになるなど、映像・音声以外の部分にも混乱がみられた。
- 2022年2月20日 青森テレビ『お連れします!新東北~りんごちゃんがあなたをお連れします!~』[135][136]
- 2022年3月31日 BSJapanext『ジャパネットたかた テレビショッピング(ジャパ得)』[137]
- テレビショッピング放送途中で映像が一時停止するトラブルが発生した。チャンネルを運営しているジャパネットブロードキャスティングは人為的なミスが原因としており、3日前に発生した放送事故(後述)も踏まえ、「事故を起こさない仕組みづくりをより一層強化し、再発防止に努めてまいります」とのコメントを出した。
- 2023年12月3日 読売テレビ『日テレNEWS24』[138][139]
- 番組途中で放送が一時停波するトラブルが発生した。当時、読売テレビの送信所である生駒送信所では送信装置の改修作業を行っており、その作業中のミスにより、出力が一時無信号になったとしている。
- 2025年2月26日 琉球放送『秘密のケンミンSHOW極』[140][141]
- 番組途中で放送が一時中断するトラブルが発生した。琉球放送は「データ入力に関する人為的なミスだった」と謝罪した上で該当番組を後日再放送する措置を行った。
- 2000年4月19日 テレビ東京『株式ニュース』[119]
- CMの送出自体を操作ミスなどで誤った例
- 1953年8月28日 日本テレビ 正午の時報[142]
- 日本初の民放テレビ番組放送が開始したこの日正午、初のテレビCM(精工舎の時報CM)が裏返しに映り、音声も流れないという事態が生じた。「3秒足らずで放送を中止した[143][144]」という定説が長く信じられたが、最後までそのまま放送したことがのちに明らかになった[142]。原因は再生機にフィルムを裏返しにセットしたためで(フィルムのパーフォレーションは長手方向の両側につけられているため逆さまにセットできる)、画像が裏返しとなり光学式サウンドトラック(フィルムの長手方向の片側に、画像コマとは独立に設けられている)が再生ヘッドの上を通らなかったために無音となった[143]。日本初のテレビ放送事故とされる。
- 2018年10月31日 TBSテレビ『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』[145]
- 15時25分ごろ、スタジオからCMに入るタイミングで「恐れ入りますが、このまましばらくお待ちください」との静止画が約3分間表示されたあと復旧した。その後、15時47分ごろに「さきほど番組放送中に映像音声が乱れましたことをお詫びいたします」と謝罪するテロップ画面が表示された。TBSは「別の作業のデータが本放送で誤って流れてしまった人為的なミスです。すでに対策はとってあり、今後、このようなことが起きないよう徹底してまいります」とするコメントを出した。この番組は名古屋・CBCテレビの制作で、TBSのほか一部の系列局(北海道放送、静岡放送など)にネットされているが、このトラブルがあったのはTBSのみであった。
- 2021年6月6日 読売テレビ[146]
- 深夜に放送する予定だったCM1本(15秒)を放送していなかったことが後日広告主からの指摘で判明し、謝罪した。当初該当CMを放送する予定であった番組が放送休止となったため、別の放送枠にCMを移す必要があったが、管理責任者などがそれらを失念していたのが原因としている。
- 2022年3月28日 BSJapanext『ALL!V・ファーレン 全力で光れ V・ファーレン長崎 2021年の真実』[147]
- CM放送枠全4回のうち3回で放送されないトラブルが発生した。チャンネルを運営しているジャパネットブロードキャスティングは人為的なミスが原因としており、「今後はチェック体制を強化し、再発防止に努めてまいります」とのコメントを出した。この放送局は事故発生前日の2022年3月27日に開局したばかりであった[148]。
- 2024年7月30日 中京テレビ『パリオリンピック「柔道 女子63キロ級・男子81キロ級予選」』[149]
- 日本テレビからの番組送出終了後にピーという信号音とともに、日本テレビのネットマーク画面が約20秒にわたって、放映されるトラブルが発生した。CMへの切り替えが上手くいかなかったためと推測されている。
- 1953年8月28日 日本テレビ 正午の時報[142]
- CMの送出タイミングを人為的に誤った例
- 1995年1月7日 テレビ長崎『幽☆遊☆白書』
- 2014年10月13日 TBS系列『キングオブコント2014』
- 第一回戦のシソンヌ紹介VTRを放送するはずが、誤ってCMが流される事態が発生した。スタッフの操作ミスによりVTRを再生させるボタンとCM移行のボタンを押し間違えたもの。
- 2022年5月22日 西日本地区のフジテレビ系列『KEIBA BEAT』[150][151]
- 「第83回優駿牝馬(オークス)」を中継していた際に起きた事故。このレースでは発走直前に、5番のサウンドビバーチェが放馬した[注 6]ため、発走が10分以上遅れた。このため、レース後に放映するはずのCMが予定通り放送できず、しばらく中継映像を映した状態となっていた。その後、番組制作元の東海テレビやネット局の関西テレビを始めとする西日本地区のフジネットワーク(FNS)加盟16局が、レースの途中で突如CMを放映した。結局、レースはゴールまで放映できず、エンディングでゴールシーンを放送したのみであった[注 7]。→詳細は「第83回優駿牝馬 § テレビ放送への影響」を参照
- 「第83回優駿牝馬(オークス)」を中継していた際に起きた事故。このレースでは発走直前に、5番のサウンドビバーチェが放馬した[注 6]ため、発走が10分以上遅れた。このため、レース後に放映するはずのCMが予定通り放送できず、しばらく中継映像を映した状態となっていた。その後、番組制作元の東海テレビやネット局の関西テレビを始めとする西日本地区のフジネットワーク(FNS)加盟16局が、レースの途中で突如CMを放映した。結局、レースはゴールまで放映できず、エンディングでゴールシーンを放送したのみであった[注 7]。
- 2025年1月27日 フジテレビ『緊急特報フジテレビ経営陣会見』[152][153]
- 当日16時からの記者会見を『Live News イット!』番組内からCMなしで放送していたが、21時53分頃にACジャパンのCMが約4秒間流れ、その後記者会見中継に戻った。記者会見が休憩に入ったことに伴い、22時過ぎに一旦スタジオに戻った際にアナウンサーの宮司愛海が謝罪した。
- ローカル局でのCM等の差し替えミスの例
- 1997年11月17日 広島テレビ『名探偵コナン』
- 2003年1月25日 東北放送『機動戦士ガンダムSEED』
- 画面アスペクト比を操作ミスなどで誤った例
- 2008年4月5日(4日深夜)BS11『俗・さよなら絶望先生』[154]
- 画面アスペクト比16:9の作品だが、誤って4:3で送出したため、画面が左右方向に圧縮されて(画像が縦長になって)放送された。4月12日に正しいアスペクト比での再放送を行った。
- 2008年6月8日 チバテレビ(地上アナログ放送)『我が家のお稲荷さま。』
- 通常では、地上アナログ放送の画面比に合わせ、16:9の映像上下に黒帯を付加したレターボックス形式で放送していたが、この日は誤って4:3のアスペクト比で送出されたために、本来の映像の左右が切り取られて放送された。6月23日(22日深夜)に再放送を行った。地上デジタル放送では正常な映像が流れた。
- 2021年9月15日 テレビ埼玉(地上デジタル放送)『電脳コイル』[155]
- 第1話の放送であったが、本作品は画面アスペクト比16:9ワイド映像のHD放送で制作されていたところ、当日の放送では画面が左右方向に圧縮され(画像が縦長になって)左右に黒帯を付加され、アスペクト比4:3の状態で誤って放送された(CM枠は通常通り)。翌週9月22日に第1話の再放送を行うことになった。なお、前週までの同時間帯では画面アスペクト比4:3の作品が放送されていた。
- 2022年1月23日(22日深夜)BSフジ『電脳コイル』[156]
- 第1話から第6話までを一挙放送した際に前述のテレビ埼玉と同様にアスペクト比変換の不具合により、4:3の状態で放送された。これを受け、BSフジは1月30日と31日の早朝(29日と30日の深夜)に再放送することを公式Twitterにて明らかにした。
- 2008年4月5日(4日深夜)BS11『俗・さよなら絶望先生』[154]
- その他の操作ミス事例
- 1982年1月25日 TBSテレビ 正午前の『JNNニュース』[35]
- 2011年11月6日 RKB毎日放送『今日感テレビ日曜版』[157]
- 番組内で、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスのパ・リーグクライマックスシリーズ優勝を祝う特集VTRを放送。そのVTRの中で、放送日前日に福岡 Yahoo!JAPANドーム(現:福岡PayPayドーム)で行われた埼玉西武ライオンズとのファイナルステージ第3戦の延長10回裏・ソフトバンクの長谷川勇也選手の同点タイムリーヒットの実況映像を流していた最中に、『ジャパネットたかたテレビショッピング』の髙田明らの「22番(申込み電話番号の一部)でお願いします」「パソコンにデジカメが付いてなんと100円!」「今すぐお電話下さい」という音声が流れる不体裁が発生した。VTRを再度再生しても同様の音声トラブルが起き、同番組はコーナーを中断した。
- 2013年4月1日 - 8月19日 NHK名古屋放送局 各番組の気象情報[158]
- 2015年9月14日 読売テレビ『ヒルナンデス!』[159][160]
- 13時49分ごろ、画面が突然日本テレビのネットマーク画面となり、27秒後、2秒間の黒画面を経て阿蘇山の噴火画像が1分11秒間表示された後、「しばらくお待ちください」画面が1分35秒間表示された。読売テレビは公式ホームページ上で視聴者に謝罪した。原因は放送データ上の人為的ミス。
- 2016年9月12日 関西テレビ『好きな人がいること』[161]
- この日の放送で、本来流れるはずだった副音声が局の設定ミスにより流れず、同局は謝罪した。
- 2020年7月3日 NHK総合テレビ『列島ニュース』
- 番組冒頭の約20秒間、直前に放送されていた14時の全国向け定時ニュースのスタジオの映像が映ったままの状態になり、担当アナウンサーが本番を終え談笑している姿がそのまま放送された(ただし、音声は正常だった)。その後、番組開始から約16分後に進行キャスターが番組冒頭に映像が切り替わらず放送後のスタジオが映し出されたことを謝罪した。なお、これを受けて放送常時同時配信・見逃し番組配信サービス「NHKプラス」における『列島ニュース』のこの日の放送の見逃し配信では、冒頭約20秒間の映像について画面中央に「この映像は配信しておりません」という文字が書かれた一枚絵(蓋かぶせ)に差し替える処理が施された。
- 2023年3月4日 関西テレビ『R-1グランプリ 2023』[162][163][164]
- ファーストステージで最初に登場したYes!アキトの点数発表時にこの時点ではまだネタを披露していなかった田津原理音の点数(470点)が一瞬スタジオのモニターに表示された。その後、田津原は実際にファーストステージで470点を獲得し、ファイナルステージに進出したため、インターネット上などで物議を醸すことになった。制作局である関西テレビは番組ホームページで見解を掲載し、その中で前述の点数テロップのトラブルはリハーサル内の動作確認で使用したものであり、仮のデータがシステム上に残っていたことでYes!アキトの点数発表時に制作側の不手際により、誤って表示されたことを明らかにした。また、リハーサル時に入力した点数は偶然によるもので全出場者の点数は審査員の厳正な審査によって出されたものであることも改めて説明し、謝罪した。
- 2023年12月3日 NHK全チャンネル『特設ニュース』
- 2024年2月29日 読売テレビ『ヒルナンデス!』[165][166][167]
- 放送時間中に同局報道部にて行われていた訓練にて使用していた架空の地震速報のテロップが誤って放送画面上に表示された。表示から約9分後に訂正とお詫びのテロップを表示した。また、同局の夕方ニュース番組『かんさい情報ネットten.』の番組内でもアナウンサーの黒木千晶が謝罪した。
- 2024年4月1日 TBSテレビ『ラヴィット!』[168]
- 番組の途中で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軍事パレードや朝鮮労働党総書記である金正恩の映像が突然流れた。その後、正常なVTRが流れた後、アナウンサーの田村真子が「本来Jアラート(全国瞬時警報システム)の緊急時などに使用するために準備していた映像が誤って流れた」と説明し、謝罪した。
- 2024年5月17日 RKB毎日放送『THE TIME,』[169][170]
- 放送時間中に架空の地震速報のテロップが誤って放送画面上に表示された。同局は『JNNニュース(昼)』の番組内並びに公式サイトにて訂正・謝罪した。
勘違い、認識不足などによる例
ラジオの勘違い、認識不足などによる人為事故
- 準備不足のため、放送を行うことができなかった例
- 1967年2月23日・3月8日 RKCラジオ『RKCニュース』→詳細は「高知放送事件」を参照
- 両日とも、朝6時から10分間のニュース番組を放送する予定であったが、前日から宿直で勤務していた同じ担当アナウンサーがニュース担当の記者と共に寝過ごし、2月23日分では完全に、3月8日分では最初の約5分間が放送されない事態となった。当該アナウンサーは3月8日分において起床直後にスタジオに入り謝罪したが懲戒解雇処分を受け、その後この処分の妥当性をめぐり、当該アナウンサーと高知放送側との間で約10年におよぶ法廷闘争に発展。最高裁まで争った結果、解雇無効の判決が確定する。
- 2024年9月25日 NHKワールド・ラジオ日本並びにNHKラジオ第2放送『中国語ニュース』[171][172]
- 1967年2月23日・3月8日 RKCラジオ『RKCニュース』
- 放送すべき内容を間違えた例
- 2016年1月8日 FM NORTH WAVE『Anison-R 〜マンガ・アニメ研究部〜』[173]
- 2021年1月30日 FM NORTH WAVE『Brand New Express』[176][177]
- 約1時間枠の収録放送。この日は何らかのミスで後半の部分から番組が始まり、収録分を放送しきってしまった22時28分頃に音声が途切れ、約5秒間無音になったあとに緊急時の音楽が流れた[注 8]。同局は2月4日にホームページにて謝罪し、6日22時から未放送部分を含めた再放送を行うことを発表した。
- 2024年2月8日 J-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』[178][179]
- 誤って翌日9日未明(8日深夜)放送分の音源を8日未明(7日深夜)に放送してしまうトラブルがあった。同局は2月8日に番組公式SNSアカウントにて謝罪した上で、放送予定だった8日未明(7日深夜)分を9日未明(8日深夜)に放送する措置を取った。
- 2024年4月6日 朝日放送ラジオ『辛坊治郎の万博ラジオ』[180][181]
- 当日(6日)と翌週(13日)放送分は2週にわたっての放送内容であったことから本来は当日は前編、翌週は後編を放送する予定だった。しかし、当日は誤って後編を放送してしまった。同局は8日に番組公式SNSアカウントにて謝罪した上で、当初放送予定だった前編を13日に放送し、後編についても15日未明(14日深夜)に再放送することを発表した。
- 同じ内容を2回分放送した例
- 2007年6月21日 JFN系列『SCHOOL OF LOCK!』
- 22時15分ごろからのコーナー、「GIRLS LOCKS!」(生放送番組内の録音によるコーナー)にて、誤って前々日19日分の放送を流した。一旦この放送をすべて流したあと、本来流されるはずだった21日分の放送を流した。
- 2008年9月20日 文化放送 『花澤香菜のやっぱりここでいいのかな?』
- 『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』内で当時21時代後半に設定されていたフロート番組。同日放送分において、誤って先週(9月13日放送分)の内容を再度放送した。なお、超!A&G+で行われた再放送では正しい内容に差し替えられた。
- 2019年1月2日 JRN系列など[注 9]『話題のアンテナ 日本全国8時です』
- 森本毅郎・スタンバイ!の8時00分からの内包コーナー番組。パーソナリティの森本毅郎・遠藤泰子が正月休暇のため休演中、特別企画「あの放送をもう一度」という反響の大きかった回のアンコール放送で、誤って前日にすでに放送した内容(2018年7月5日に放送されたスマート農業に関して取り上げた回)を再度放送してしまった。
- 2007年6月21日 JFN系列『SCHOOL OF LOCK!』
テレビの勘違い、認識不足などによる人為事故
- 準備不足のため、生放送を行うことができなかった、または完全な形で放送できなかった例
- 1973年7月29日 TBS系列『時事放談』[182][183]
- 番組開始時間になってもスタジオから映像が流されず、急遽代わりに短編映画を18分間流し、スタジオからの送出が最後の約10分間になってしまうという放送事故が発生。原因はTBSが制作した予定表のミスで、信越放送(SBC)から送出し、ネット受けをTBSが行う予定であったが、放送3か月前に突如TBS制作・送出に変更した[注 10]にもかかわらず、スタッフのミスで予定表を「信越放送制作」としたまま変更しなかったためである。放送当日になってもスタッフはTBS送出になったことに気づかず、結局、信越放送からの送出はなかった。放送開始時刻の8時30分になってもスタジオの照明はつかず、スタッフもディレクターも現れず、スタジオは暗いままであった。8時すぎに到着していた司会の細川隆元がスタジオに誰もいないことを近くの職員に伝えたところ、TBS局内が大パニックに陥り、結局、カメラマンや照明マンを集め最後の10分間のみ放送した。時事放談はTBSがKRT時代の1957年に開始された長寿番組であり、スタッフの「慣れ」が引き起こした模様である。
- 2010年7月6日 テレビ大分『カスペ! FNS人気番組対抗!オールスタークイズ』内ローカル枠『TOSニュース』
- 20時47分ごろ、番組内ローカルニュースでオープニングからスタジオへ切り替えられたとき、ニュースの準備をしている様子が放送された。このときアナウンサーを含めスタッフはオンエアに気づいておらず、直後に「しばらくそのままお待ちください」という音声と静止画が10秒ほど放送され、ニュースが始まったものの放送時間が不足しVTRの途中で終了した。
- 放送局内では、スタジオや副調整室の時計が動かなくなってもオンエアの開始は主調整室からのタリー、スタジオ・副調整室でのオンエアの監視、自動番組制御装置による放送進行表のリアルタイム表示によって分かるようになっている。さらに主調整室との連絡手段を設けているため、事故が発生しても連絡がなされるといった二重三重の事故対策が講じられている。
- しかしこの件では、番組素材送出の状況、枠の前後がすべて正常であったこと、テレビ大分ウェブサイトの週間番組表に事故になったニュース枠の記載がないことから、スタッフの放送時刻の認識ミスが事故の発生原因であるとされる。
- 2012年4月8日 NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』[184][185]
- 0時49分ごろ、板尾創路が最後に最優秀賞を発表する際、突如自局の告知映像に切り替わり、そのまま次番組がスタートしてしまった。改編期後の初回の生放送で、この回より放送時間枠が1分短縮されていたがそれに気づかずに番組を構成したため、最後の1分間で放送されるべき部分が放送できなかったとされる。
- 1973年7月29日 TBS系列『時事放談』[182][183]
- 放送すべき内容を間違えた例
- 2002年9月20日 NHK総合テレビ『連続テレビ小説 さくら』[186][187]
- 2005年3月4日 KBS京都『まじかるカナン』
- 2011年2月1日 日本テレビ フィラー『日テレNEWS24』
- 3時51分、日本テレビにてジャンクション終了直後から日テレNEWS24が流れず、黒画面をバックに画面左上のフィラー用の局ロゴおよび時刻表示だけが数分間表示された。その後、4時00分の『Oha!4 NEWS LIVE』(日テレNEWS24制作)開始まで『SOUND STORM』を急遽流した。なお、時刻表示などはまもなく通常表示に切り替えられた。原因は当日1時 - 7時に日テレNEWS24(CS)がメンテナンスのため停波となっていたにもかかわらず、これを失念して日テレNEWS24を編成してしまい、代替のフィラーを事前に用意していなかったことによる。なお、『Oha!4 NEWS LIVE』は予定通り『日テレNEWS24』からの裏送りで問題なく放送された。
- 2022年1月9日(8日深夜)毎日放送『かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(シリーズ第2期)[188]
- アニメシリーズ第2期第1話の再放送を行う予定であったが、誤って同アニメシリーズ第1期第1話を放送した。毎日放送は11日付で公表し謝罪するとともに、本来放送予定の第2期第1話の再放送を翌週16日(15日深夜)に改めて放送することを告知した[189]。
- 2022年10月10日 テレビ東京『絶メシロード』(Season2)[190][191][192]
- テレビ東京にてSeason2第7話の再放送[注 11]を行う予定であったが、誤ってSeason1の第7話を放送した。テレビ東京は10日付で公表し謝罪するとともに[194]、本来放送予定のSeason2 第7話の再放送を2022年10月14日の10時35分から10時59分に改めて放送することを告知した[194][195]。10月27日のテレビ東京の定例会見でも社長らが謝罪した。それによれば、放送の事前スタンバイをする編成部での情報の行き違いがあったことで、通常の放送の場合、プロデューサーが必ず確認をしているが、今回の場合、再放送だったことで放送内容を確認も無く放送した[196][197][198]。
- 2023年8月29日 フジテレビ系列『めざましテレビ』内「ちいかわ」
- この日に放送予定の第95話を飛ばして96話を放送してしまった。めざましテレビはこのことについてTwitter(現:X)上で謝罪し、同じ週の金曜日に95話と96話をまとめて放送することとなった。[199]
- 同じ内容を2回分放送した例
- 1988年9月3日 テレビ朝日系列『鎧伝サムライトルーパー』[200]
- 名古屋テレビと同時ネット局において、第17話「明かされた鎧伝説」を2週続けて放送してしまった。
- 朝日放送の1日早い先行放送(9月2日17:00 - 17:30)[注 12]向けに送出後[注 13]、翌日に同時ネットでそれを放送すべきときに、名古屋テレビの担当者が同時ネットで放送済み(朝日放送が6日遅れネット)と勘違いしたためとされる。翌週「同じ回を流してしまってごめんなさい。これからも、どうか、応援してください。」というテロップ画面によるお詫びが流されたが[注 14]、翌年1月7日放送分の同日早朝の昭和天皇の崩御による1週延期も重なり、全40話の予定であった番組が全39話へと短縮されてしまった。
- 2019年2月20日 フジテレビ系列『めざましテレビ』内「紙兎ロペ」[201]
- フジテレビと同時ネット局において、本来は第1567話「ふわとろオムライス」を放送するはずが、第1566話「町案内」を2日続けて放送してしまった。番組の最後に、三宅正治アナウンサーが謝罪した。
- 1988年9月3日 テレビ朝日系列『鎧伝サムライトルーパー』[200]
- 緊急警報放送表示時に内容を取り違えて表示した例
- 2022年1月16日 日本BS放送(BS11)「その着せ替え人形は恋をする」
- 2022年1月15日に発生した「2022年のフンガ・トンガ噴火」に伴い、日本時間翌16日0時15分に気象庁が津波警報・津波注意報並びに緊急警報放送を発出。この津波警報・津波注意報に伴いBS11では同16日0時16分頃、画面に「地震情報」として字幕表示を実施するが、その内容が「6時8分頃地震がありました/この地震による津波の心配はありません/この地震について、緊急地震速報を発表しています/震度4以上が観測された地域は次のとおりです/震度5強 小笠原」と同年1月4日に発生した地震に関する情報を誤って送出した。なお、同0時17分頃から、津波警報・津波注意報に関する日本地図を画面に重ねて放送を実施した。
- 2022年1月16日 日本BS放送(BS11)「その着せ替え人形は恋をする」
放送倫理に抵触する例
この事例は、多くは放送の停止に至らないため、総務省の統計上に現れず、重大なハプニングともみなされるが、放送倫理(放送法5条に定められた、あらかじめ自主公表された番組基準の逸脱)や経営の問題に関わるため、放送事故として扱われる場合がある。
下記のほか、放送禁止用語を放送し、直ちに訂正しなかった場合には事故として扱われる場合がある。
ラジオの放送倫理に抵触する人為事故
- 1952年8月29日 文化放送『昼の演芸』[202]
- この日は「立体落語」と題し、鶯春亭梅橋作の新作落語『あゝ世は夢かマボロシか』をラジオドラマ仕立てで放送していた。12時30分頃、「国技館で開催中のサーカスからゴリラが四谷方面へ脱走した」という場面の表現の際、実際に用いられる臨時ニュースのチャイムを鳴らし、アナウンサー役に実際の局アナ・佐藤利彦を起用したため、ニュースを本物と信じた多数の聴取者が、ほかの放送局や上野動物園などに電話で問い合わせたほか、放送内容を承知していない自局のスタッフが報道部に駆け込むなど、広くパニックを引き起こした。事態を重く見た文化放送は同日16時、17時、18時の3回、お詫びのアナウンスを放送。番組プロデューサーが譴責処分を受けたほか、業界内で報道に関する表現方法の転用に関する番組基準が厳格化された。
- 1998年5月15日 AIR-G'『GOLGO』
- 19時から1時間放送される生放送番組終了間際の19時51分頃、パーソナリティーの大泉洋・安田顕(TEAM NACS)の両者が学生リーグのアメリカンフットボール選手に拉致されるという演出が行われた。これは、AIR-G'と関わりが深いテレビ局であるHTB『水曜どうでしょう』の企画(「十勝二十番勝負」)によるものであったが、演出の過程で数十秒間に渡りラジオを無音にする副次的な現実の放送事故を引き起こしたほか、実際に事件が発生したと信じた視聴者からの問い合わせが殺到した。直後に同テレビ番組の出演者兼構成作家の鈴井貴之が飛び入り出演し放送上で事情を説明したが、エフエム北海道・HTBの両社に苦情が寄せられた。この一部始終は『水曜どうでしょう』1998年5月27日放送回(同企画の第一夜)にて放送されたが、再放送版の『どうでしょうリターンズ』には当該演出の部分がカットされ、『水曜どうでしょうClassic』では企画自体が欠番。DVD版に収録された程度であった。
テレビの放送倫理に抵触する人為事故
- 1980年2月10日 静岡放送 未明の放送休止時間帯[203][204][205]
- 2月9日分の編成を終え、放送を休止していた2時15分頃から約10分間、テストパターン(カラーバー)を流していた画面が突然切り替わり、洋物のポルノ・ビデオ[注 15]が放送された。原因は放送実施局運行部(当時)の男性技術職員が主調整室でポルノ映画のビデオテープを個人的に観賞していた際、機器の操作を誤ったためである。
- 職員は当初、機械室のモニターでテープを鑑賞しようとしたが、十分な画質が得られないとして、主調整室に移って鑑賞していた。その際に誤って緊急速報発出のスイッチを押してしまったことで、カラーバーが中断し、主調整室側で再生していたテープの内容がそのまま放送された。たまたま事故時に静岡放送を視聴していた主婦から局へ苦情の問い合わせがあったことで問題が発覚した(さらに一部視聴者は静岡県警察に通報していた)。局はこの技術社員を自宅謹慎にしたのち、懲戒解雇としたほか、運行部長が1か月の停職処分、社長を含む役員も3か月の減給にするなどの懲戒処分を行った。
- 2000年12月31日 日本テレビ系列『進ぬ!電波少年 いけ年こい年世紀越えスペシャル』[206]
- 意図的に2分時計を早め、21世紀へのカウントダウンをフライングした。出演者と視聴者を巻き込んだドッキリ企画として行われたものだが、出演者も混乱していたため視聴者に充分な説明がなされず、日本テレビには多くの非難が殺到した(なお、日本テレビ側では番組スタッフへの厳重注意を行ったうえで、『進ぬ!電波少年』内で謝罪する内容のテロップ画面を流す対応を取った)。
- 大原則として、放送番組進行は備えつけの正確な時計に従って行われなければならず(法定)、特に実時刻にかかわる放送内容について「不具合」があるとただちに視聴者に混乱を与え、場合によっては実害を生じさせる恐れがあることから、その「誤り」は本来の放送事故として扱われる(ラジオ放送で現在時刻のアナウンスを間違えた場合、ただちに訂正するのはこのため)。
- 加えて、歴史的な21世紀へのカウントダウンをいわゆる「お笑い」のネタにすることは倫理的にも疑問視され、この件は放送倫理・番組向上機構(BPO)でも問題となった[206]。この件は当時、放送におけるさまざまな規制にあえて挑戦した演出が過ぎた一例として扱われ、以降こういった内容は改めて放送禁止の対象として、放送業界内で確認されることになった。
- 2003年6月29日 フジテレビ系列『FNS27時間テレビ みんなのうた』[207]
- 前日28日18時から放送していた生放送の長時間特別番組。日付をまたいだ29日深夜帯のコーナー「さんま・中居の今夜も眠れない」放送中の2時18分頃、東京のスタジオにいたコーナー司会者・明石家さんまと中居正広(SMAP)が中継先の笑福亭鶴瓶を呼び出した際、布団で寝ていたパンツ姿の鶴瓶がパンツをずり下げた状態で起き上がり、男性器を露出してしまった。鶴瓶とともにいたココリコ(遠藤章造・田中直樹)らが座布団などで隠そうとしたほか、カメラマンがとっさにレンズを鶴瓶の顔にズームアップさせたものの、約1秒間露呈した状態になった。ただちにCMが入れられ、コーナー終了後の3時37分に高島彩(当時フジテレビアナウンサー)が視聴者に謝罪した。抗議の電話が約150件に達し、フジテレビ広報部も「ハプニングとはいえ、視聴者に不快な映像が流れてしまい、心からおわびします」との謝罪コメントを出した。
- 鶴瓶が中継先の地元住人と酒を飲み交わして泥酔し、中継開始までそのまま熟睡しており、寝ぼけていたためとみられている。中継制作現場がそのような状況を許したことや、副調整室が中継現場の状況をスイッチ前に把握できるにもかかわらず対応しなかったことにより、重大な事故となった。
- 鶴瓶は1975年[207]にも、東京12チャンネル (現・テレビ東京) の生放送番組『独占!男の時間』で数度局部を露出している[208]。
- のちに鶴瓶はフジテレビに対して謝罪している。なお、鶴瓶は事故後の2005年に同番組の総合司会を務めており、この時は金属製の貞操帯を装備して出演するという、本件を意識した演出も行われた。
- 2011年8月4日 東海テレビ『ぴーかんテレビ』→詳細は「セシウムさん問題」を参照
- 2023年12月31日 フジテレビ系列『大みそか列島縦断LIVE景気満開テレビ2023』[210]
人為事故の対策
気象・自然災害が原因となった事故
ラジオの気象・自然災害が原因となった事故
- 大火災による例
- 1955年10月1日 新潟放送→詳細は「新潟大火 (1955年) § ラジオ新潟による実況中継」、および「新潟放送 § 1955年新潟大火当時の放送態勢」を参照
- 1955年10月1日 新潟放送
- 落雷による例
- 1997年9月16日 AM KOBE558(現・ラジオ関西)
- 同日20時半頃、親局送信所である淡路送信所(558kHz)の2本の送信用鉄塔のうち、北側の鉄塔に落雷があり停波した。当日はプロ野球巨人対横浜戦が放送されていた。一方、1395kHzの但馬放送局(JOCE)には影響はなく、野球中継の放送が続けられた。その後、淡路送信所の電波は断続的に送信と停波が発生するなど不安定な状態が続いたため、放送終了後に本州の本社よりフェリーで技術職員が入港し応急補修工事が始まった。放送休止中に何度か試験音楽を流して調整を行い、翌日17日午前5時より通常放送を再開した。
- 2008年8月14日 広島FM・FMちゅーピー[211]→詳細は「広島親局送信所 § 放送事故」を参照
- 2008年8月29日 FMびゅー[212]
- 6時25分頃、FM放送が利用しているNTT専用線に飛雷したことによって、NTT室蘭交換局舎内のユニットが故障し、演奏所から送信所へ放送が送れなくなり放送が停止した。当時、室蘭市がある胆振地方に大雨洪水警報が発令されていた上、早朝の時間に発生した事故の為、NTTの担当者と連絡が付かず、緊急機材で応急措置を取り、9時10分頃に放送再開した。なお、FMびゅーの設備自体には、落雷の影響は無かった。
- 2018年7月29日 MBSラジオ[213]
- 3時33分頃、平成30年台風第12号の影響で毎日放送高石ラジオ送信所に落雷があり、同送信所からの中波AM放送が停止した。落雷による放送停止は同社が1951年にラジオ放送を開始して以来初めて。4時30分頃から6時10分頃まで大阪市のMBS本社にある予備送信所から代替放送した(通常より小さい1キロワットの出力で送信されたため、電波は大阪市内と北摂地域周辺にしか届かなかったとみられる)。なおワイドFM放送や、radikoでの配信に異常はなかった。
- 2021年7月28日 - 7月29日 FM NACK5『FAV FOUR』『Music Freeway』『三浦翔平 It's 翔 time』『松井咲子の気になる子さん』『斉藤朱夏 しゅかラジ!』など[214]
- 1997年9月16日 AM KOBE558(現・ラジオ関西)
- 強風その他の荒天による例
- 2019年9月9日 ニッポン放送[217]
- 令和元年房総半島台風(台風15号)の影響による停電(基幹送電線が張られていた鉄塔が暴風を受けて倒壊し、電線が切れた)で、ニッポン放送木更津送信所から送信できなくなり、足立送信所からの予備送信に切り替えられたが、その間35秒ほどAM放送が停波するトラブルが発生した。ワイドFM放送(東京スカイツリーから送出)およびradikoでのサイマル放送には影響がなかった。
- 2020年10月9日 ラジオ関西『ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』『小野坂・秦の8年つづくラジオ』『バナナマンのバナナムーンGOLD』[218]
- 上記1本目の番組を放送中の23時13分40秒、AM放送が無音になる不体裁が発生し、3本目の番組途中の翌日1時30分23秒までの約2時間16分43秒間、正常な放送が送出できなかった。原因は、2020年台風14号接近にともなう強風のためにAM送信所の電力が瞬停し、さらに、緊急時に電力を供給するための無停電電源装置が、復電の際に故障したため。なおワイドFM放送や、radikoでの配信に異常はなかった。
- 2019年9月9日 ニッポン放送[217]
- 地震・津波による例
- 1964年6月16日 新潟放送→詳細は「新潟放送 § 新潟地震当時の放送体制」を参照
- 新潟地震により、停電および、演奏所と送信所をつなぐ有線回線の切断が発生。ラジオは約2時間中断、テレビも1時間15分にわたって放送が停止した。
- 1968年5月16日 青森放送[219]
- 2011年3月11日 ラジオ福島[220]
- 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。ラジオ福島では演奏所から原町送信所への回線が電話線・光ファイバーともに切れたため、福島県浜通り地方で放送が一時不可能となった。
- 2022年3月17日 ラジオ福島[221]
- 2024年1月4日 NHK金沢放送局、北陸放送[222][223]
- 2024年1月1日夕方に発生した令和6年能登半島地震に伴う停電や非常用電源の燃料切れにより、輪島市と能登町の一部地域でAM放送やFM放送(ワイドFMを含む)の送信が出来なくなった。なお、輪島町野中継局では、この地震の影響により、NHKは2日11時30分頃から24日まで、約700世帯へのFM放送の送信が出来なくなった[224]。
- 1964年6月16日 新潟放送
テレビの気象・自然災害が原因となった事故
- 落雷による例
- 2005年11月8日 青森放送[225]
- 2008年8月14日 中国放送[211]→詳細は「広島親局送信所 § 放送事故」を参照
- 2017年1月13日 新潟県上越地方のNHK地上波各チャンネル
- 2018年1月10日 - 11日 石川テレビ放送、北陸放送[226][227]
- 石川県金沢市の石川テレビ本社敷地内にある北陸放送・石川テレビ共用の金沢観音堂テレビジョン放送所送信塔で、落雷が原因とみられるケーブル火災が発生。この影響で加賀地区を中心に、石川テレビは18時40分ごろから、北陸放送は19時すぎから放送が不能となった。翌11日10時30分ごろに仮設アンテナが設置され、金沢市やその周辺など受信不能地域の一部で放送が復旧した。放送再開まで約15時間を要し、重大事故(親局における15分超の放送停止事故)の報告が義務付けられるようになった改正放送法の施行(2011年)以降、特定地上基幹放送事業者の重大事故としては最長となった。
- 当初の仮アンテナの送信出力は通常の20分の1である50ワット[228]であったが、事故2日後の1月12日には90ワットに増力され[229]、18日早朝までに事故前と同じ出力である1キロワットに復旧[230]したものの、地理状況により一部で受信できない場合があった。8月1日に総務省北陸総合通信局が立ち入り検査をし、事故前と同レベルに復旧したことを確認した[231]。
- 強風その他の荒天による例
- 1990年10月28日 フジテレビ系列『'90国際親善パリ駅伝』中継[232][233]
- 現地の天候が悪かったため、映像が大幅に乱れ、予定していた中継時間の3割弱程度しか放映できなかった。
- フジテレビ番組広報部によると、悪天候のため映像を中継するヘリコプターを番組開始時に飛ばすことができず、30分後に飛行させたもののスタートやゴールなど7か所の固定カメラからの映像以外はほとんどが乱れ続けた。このためフジテレビでは急遽番組の内容を一部変更し、固定カメラで走者をとらえることのできない時間帯の一部で過去の大会のビデオを流し、ゲストのレーサー・鈴木亜久里と司会者とのトークを交えながら番組を進行させた。
- 日曜のゴールデンタイムに生中継を期待していた視聴者からは、フジテレビへの苦情や問い合わせが殺到した(翌29日の産経新聞朝刊によると、番組放送時間帯だけでも1,454本もの電話があったという)。
- 1990年10月28日 フジテレビ系列『'90国際親善パリ駅伝』中継[232][233]
- 豪雨・洪水による例
- 豪雪による例
- 地震・津波による例
- 1964年6月16日 新潟放送 - 上述。
- 2011年3月11日 東日本放送
- 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。東日本放送はただちに自家発電に切り替わったが、発電機が燃料切れで停止。アナログ・デジタルともに一時停波した。停波中、ネットワーク局のテレビ朝日への情報発信は局舎前に設置された山形テレビの中継車経由で続けられた。
- 2018年9月6日 北海道テレビ[238]
- 北海道胆振東部地震が発生。北海道テレビはただちに自家発電に切り替わったが、一時11分20秒にわたって停波するトラブルが発生した。
- 2024年1月4日 NHK金沢放送局、北陸放送、石川テレビ放送、テレビ金沢、北陸朝日放送[222][223]
- 2024年1月1日夕方に発生した令和6年能登半島地震に伴う停電や非常用電源の燃料切れにより、輪島市と能登町の一部地域でテレビ放送の送信が出来なくなった。なお、輪島町野中継局では、この地震の影響により、NHKは2日11時30分頃から24日まで、約700世帯へのテレビ放送の送信が出来なくなった[224]。
気象・自然災害による事故の対策
- 送信所、送信鉄塔などの災害対策、予備電源の確保[8]
その他の不可抗力などが原因となった事故
電波ジャックによる事例は、当該項目参照。
ラジオの不可抗力等による事故
テレビの不可抗力等による事故
- 1957年8月18日 日本テレビ『日本意外史』[241][242]
- 1969年5月5日 CBCテレビ『この街は この風は』など[243] →「中部日本放送 § CBC放送会館火災」も参照
- 複数例 TBS系列『8時だョ!全員集合』→「8時だョ!全員集合の歴史」も参照
- 1977年5月14日放送の探検隊コントの途中、ピストルの火花が小道具の蛇に着火し炎上。ステージ上の消火器ですぐに消し止められ負傷者もなかったが、会場の取手市民会館の火災報知器が鳴る。加藤茶がとっさにアドリブを使い、いかりや長介もこれに合わせて凌いだが、その時点でコントは打ち切り。その直後のCMを挟んでゲスト歌手による音楽を2曲連続で流すという不規則な番組構成となった。本番直前に油性塗料のスプレーで蛇の塗装を施したため、ピストルの火花がまだ乾燥しきっていない塗料に引火したのが原因であった[244]。
- 1984年6月16日の公開生放送の開始直前に、会場の入間市民会館が停電し、照明が消えるという事態が起きた。停電となったのは入間市民会館内の電源のみで、カメラやマイクなどの放送機材には会場外の中継用電源車から電力が供給されていたため、完全に放送不能になる事態だけは回避され、画面が真っ暗なまま中継を決行。「しばらくお待ちください」の静止画を出したままのトークや、懐中電灯を用いてのゲスト紹介などで放送を繋いだ。20時9分ごろに停電は一部復旧し、いかりや長介がいつもの「8時だョ!」ではなく「8時9分半だョ!」のかけ声をかけたあと、放送を再開。エンディングでは電源の不備について謝罪する内容の字幕を出した。
- 1980年7月27日 兵庫県内の民間放送5局[246]
- 2007年11月ごろ[いつ?] J:COM 神戸・三木[246]
- 2022年10月10日 東日本放送『帰れマンデー見っけ隊!!』3時間スペシャル[247][248]
不可抗力等による事故の対策
- 番組制作現場・設備における厳重なセキュリティ対策
- 予備電源の確保[8]
以上の原因が複合して起きた事故
ラジオの複合事故
- 1999年6月27日 アール・エフ・ラジオ日本『日曜競馬実況中継』[251]
- 2006年9月1日、26日など World Independent Networks Japan(WINJ)[252]
テレビの複合事故
- 2019年12月29日 - 無期限 酒田ケーブルテレビ[253][254][255][256]
- 同ケーブルテレビは、放送法の規定に基づく法人登記や電気通信設備変更登録を怠っていたことや、それらの設備が技術基準に不適合であったことから、同年11月27日に総務省東北総合通信局による立ち入り検査、12月26日に行政指導を受けていた。その間、山形地方法務局により、12月11日付で運営会社のみなし解散措置がとられた。そのような状況であったにもかかわらず、同ケーブルテレビは再送信事業を継続していた。そんな中の12月29日、送信所を置いていた山形県酒田市の雑居ビルの全館で突如電力供給が停止したことで、再送信が不能になり、約60世帯でテレビの視聴ができなくなった。そのまま復旧が行われず、ビル自体が放置された状態となり、さらに翌年1月には、同ケーブルテレビ唯一の従業員であった運営会社社長が死去。行政処分の対象が人格的にも物理的にも消失したことから、放送法に基づく放送事業の登録認定取り消しが(事業引き継ぎを申し出る法人が今後現れない限りは)事実上不可能になり、定義上の「停波」の状態がこのまま継続する見込みである。
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脚注
参考文献
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