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ジャパンエフエムネットワーク (企業)

日本の東京都千代田区にある番組制作会社 ウィキペディアから

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株式会社ジャパンエフエムネットワークJapan FM Network Company、略称:JFNC)は、全国FM放送協議会(Japan FM Network、略称:JFN、F協)に加盟する放送事業者に供給する番組を制作する番組制作会社

概要 種類, 略称 ...

エフエム東京(TOKYO FM)の持分法適用関連会社で、JFN加盟各社が株主となり、各社社長の一部が取締役に名を連ねている。

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概要

1984年昭和59年)5月31日に、エフエム東京をはじめとするFM局10社[注釈 1]が共同出資して設立される。1982年以降のFM新局の開局ラッシュを見据え、出演タレント等のブッキングや制作に有利な東京で番組を作り、各局に配信することを目的に設立されたもので[2]、最初はエフエム沖縄を対象に平日の日中5時間の番組供給を行い、その約半年後である1984年12月1日、エフエム宮崎開局のタイミングで20時間の番組供給に拡大する[3]

地方局の放送時間のうち、自社制作番組が2割、黒ネット(コマネット)と呼ばれるエフエム東京の広告付き番組が3割と想定した場合、残り5割をJFNCが担うこととし、JFNCの生放送をNTT中継回線で流し、定額で好きなだけ使える形式(サブスクリプション)とした[2]。「毛布(ブランケット)をかぶせるような包括契約」の意味から「ブランケット方式」と名付けている[2]。この、エフエム東京制作番組を配信する回線を通称「Aライン」、JFNC制作の番組を配信する回線を通称「Bライン」と称している[4]

そのJFNCは、設立後3年で3億円弱の赤字を抱えるも1987年に単年度黒字となり、1990年には累積損失を一掃している[4]

このような、地方局に編成の自由度を高めた編成方針がとれる方式を採用した理由について、JFNC開設当時にエフエム東京の常務であった後藤亘は「テレビのように、キー局が上から番組をドッと流す時代ではない」と思い「番組を一個一個買うと、金額にシビアになるが、文化の価値がお金で上下するのはおかしい。各局が安心して地元の番組を作れるよう、一定額で多くの番組が使える仕組みを考えた」としている[4]

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沿革

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番組配信手法

要約
視点

開始当初はNTTの専用回線を使用していたが、1994年7月1日からは通信衛星JCSAT-2を介した「JFNサテライトネットワーク」を用いている[8]。JCSAT-2の1トランスポンダを使用して電話・データ用の1回線と番組配信用の4回線を確保。うち2回線をエフエム東京制作番組用(Aライン)とJFNC制作番組用(Bライン)で使用し、残りの2回線はブロックネット番組用に使用した。悪天候・太陽雑音などにより衛星からの信号が受信困難なときは、IP伝送を使った音声CODECでバックアップするシステムも包含している[9]

JFNC制作の「Bライン」番組は、同時放送番組である通称「B1」と、加盟局が録音して好きな時間帯に放送できる通称「B2」に分かれている。「B2」プログラムについてはJFN情報ネットワークのファイル配信システムを使用して、BWF-Jフォーマットの音声ファイルとして搬入される[9]。当初はB2プログラムもJCSAT-2経由で配信され、それを各放送局が録音して使用していたが、「たまに録音し損ねる局があり、『もう一度送って!』とお願いされたことも(あった)」という理由からファイル配信システムへと進化している[4]

生放送番組については、番組自体はユニット単位で構成されており、各放送局にてローカル枠挿入など編成を容易にできるようにしている[10]

番組そのものは各放送局からの放送となるため、JFNC自体ではそのまま放送を電波に乗せるわけではない。そのため、「放送」という言葉を用いずに「送出」(そうしゅつ)という言葉を使用することがある。従ってこの場合、以前流したものを再度流す際は「再送出」(さいそうしゅつ)となる。また午前中のワイド番組ではローカルでの情報挿入が可能である[10]

番組制作スタジオ

番組は原則的にTOKYO FMの本社であるFMセンタービル(千代田区麹町、JFNセンターから至近)の3階・7階にあるJFN配信番組制作専用スタジオを中心に制作・送出を行っている。これは後からできたJFNセンターには生番組や録音番組を制作・放送するスタジオやマスターなどの「放送局としての機能」を持ち合わせていないこともあるが、それ以前からFMセンタービル(TOKYO FM本社)でJFNの番組制作を行っていたという事情にもよる。このうち、FMセンタービル7階に設置されているスタジオはLスタジオと呼ばれており、JFNC製作だけでなく『TOKYO SPEAKEASY』や『ON THE PLANET』などの深夜番組(いわゆるB2プログラム)で使用されている。

7階フロアにはTOKYO FM アースギャラリー(東京向け・東京発全国向け生放送スタジオ)も設置されている。2006年にスタートした『Eyes on Japan』以降の平日朝のワイドプログラムに関しては全国向けの番組でもあるが、東京向けの時間帯を複合しているため、番組全体はアースギャラリーから放送されている。

その2つのスタジオからなるTOKYO FM向けのスタジオである「アースギャラリー」の合間に小さめのアナブースも設置されており、『JFNニュース』はこのスタジオから送出される。

2023年2月より、InterFM897の一部スタジオ機能が同センタービル6階へ移転してきたため、InterFM制作でJFN系列局で放送される番組も同所から放送されている。

JFNCやTOKYO FMを含めたFMセンタービルのスタジオに関しては、エフエム東京#スタジオも参照。

番組投稿手法

インターネットが普及するまでは、Bラインの番組へのはがきや封書はJFNCが直接受けるのではなく、リスナーが聴いている局へ送るよう案内されていた(「お聞きの放送局の○○宛て」など)。

次いでEメールが普及するとEメールも直接JFNCで受けるようになり、JFNのサイトにメッセージフォームが設けられ、そちらからも送れるようになった。

Circle Player

1999年10月に放送を開始した『IR3』は一般向けのインターネット黎明期においてラジオ業界におけるネット参加の先駆けともいえる存在であった。その核はチャットとメールであり、番組内に設けられたチャットを通じて番組を盛り上げていくようになった。

その後に作られたのがジャパンエフエムネットワーク主導のコミュニティーサイト『JFN Circle Player』(サークル・プレイヤー)を開設。各番組ごとやネット局ごとに多彩やページが設けられ、リスナー同士がコミュニケーションをとったり、番組によってはスタッフやパーソナリティが乱入してサークルを盛り上げていった。

掲示板のシステムはそのまま『SCHOOL OF LOCK!』で行われている。また、この流れを引き継いで後述の『AuDee』につながっていく。

JFN PARK → AuDee

2016年4月、TOKYO FMと共同でオーディオコンテンツプラットフォームJFN PARK(ジェイエフエヌ パーク)を開始。番組コンテンツ(番組公式サイトを兼ねている)およびサイトオリジナル番組のオンデマンド配信や、番組宛て投稿プラットフォームの提供等を行うもので、この段階でメールアドレスはすべて廃止された。

2020年7月27日、これをリブランドしたAuDee(オーディー)[11] となった。これまでの機能に加え、TOKYO FMが独自に展開していた音楽番組のポータルサイト『MUSIC VILLAGE』(ミュージック・ヴィレッジ)のシステムも一部移行、公式の発表によれば番組のスピンオフオーディオコンテンツ、広告主のブランド向上とエンターテインメントを兼ね備えた「ブランデッドオーディオコンテンツ」の配信、番組発の記事コンテンツを含め、TOKYO FMとJFNCのデジタルコンテンツが集約されたプラットフォームとされており、TOKYO FM番組コンテンツも公式サイトと併用されている。同年10月以降はTOKYO FMやJFN系列で放送されていないにもかかわらずCQ(渋谷のラジオ)制作の『福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」』が聴けるようになった[注釈 3]

2021年11月以降はinterfm制作・JFN系列ネットの番組もさらにコンテンツが増え、interfmの番組の全てではないが、TOKYO FMと同様の扱われ方をされている。

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JFNC所属パーソナリティ

過去に所属していたパーソナリティ
  • 井門宗之(2002年 - 2020年3月) - 現:フリー
    • JFNC在籍時はADやリポーターに始まり、末期はプロデューサー業務なども担当していたほか『Weekly ニッポン!!』のようなTOKYO FM主導の番組でもパーソナリティを歴任。退社前にパーソナリティを担当していた番組についてはフリー化後も引き続き担当しており、他媒体出演が若干あるもののJFN関係が大半を占めている。

ニュースをはじめとするアナウンサー業務はTOKYO FM報道情報センター所属のアナウンサーおよびフリーアナウンサーが主に担当し、中田・井門両名はJFNC制作番組の進行などを主に担当する。

JFNCマネジメント所属タレント

上記のパーソナリティが社員として所属しているほかJFNマネジメントとして同社にて芸能人のマネジメントを行っている。

JFNC制作の主な番組

要約
視点

JFN B1・B2プログラム

2023年読売新聞記事[4]内、2022年10月「番組配信表」を基に、2024年10月時点の情報で作成。配信表に記載のあるTOKYO FM制作番組も掲載。
斜字はB2プログラム(ファイル配信番組)で標準的な放送時間が設定されているもの。
さらに見る 月曜日, 火曜日 ...

ファイル配信

上記番組表で紹介された番組は省く。放送基準日の3日前に配信される。

38局フルネット番組

全てTOKYO FM制作。

55分、30分(25分)番組

一部地域では「降りコメント」挿入で、25分番組として放送している地域もある。

月曜更新
火曜更新
水曜更新
  • 要のある音楽(30分)
  • FAMILY DISCO(30分、2014年10月3日 - )
  • NOA's ASIAN TREND(30分、2024年10月2日 - )
  • Little Glee Monster「Join Us!」(30分、2024年10月2日 - )
木曜更新
金曜更新
土曜更新
日曜更新

5分以上・25分以下番組

月曜 - 金曜更新
  • Music Remark(5分)
月曜更新
  • 丸園音楽堂(25分)
火曜更新
  • 言の葉歳時記(5分)
水曜更新
金曜更新
  • Music Remark(15分)
土曜更新
日曜更新
  • Salvage Music(15分)
  • Flip The Records ~B面でも恋をして!~(15分)
その他
  • ブルボン presents Shining Star
  • となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ(25分/北海道・東北・中国・四国・九州ブロック)
  • JAPAN MOVE UP supported by TOKYO HEADLINE(TFMローカル)

interfmを主たる放送局として送出する番組

2020年から筆頭株主として出資を行うinterfmへは、他のJFN加盟局でも放送される番組のほか、interfmを主たる放送局として放送するための番組[注釈 7] も制作、送出されている。これらの番組は interfm公式Twitter の番組案内で「#JFN」のハッシュタグの付記、番組ホームページがAuDeeにも設けられているほか、番組投稿用のメールフォームもAuDee内に設けられている。

  • みゅ〜じゅっくろっく→MUSIClock+(30分、2021年4月 - )
  • 黒田卓也のムーンフライト(30分、2021年4月 - )
  • 塩沼亮潤 大阿闍梨のstep by step(30分、2021年1月 - )
  • 島津真太郎の週末ゲームCAMP(30分、2021年4月 - )
  • ジョイミューラジオ!(30分、2021年4月 - )
  • “絆”のコミュニティ(5分、2021年4月 - )
  • BALLISTIK RADIO(30分、2021年7月 - )
  • 三上ちさこのJust Chilling(30分、2022年4月2日 - )
  • CLUB CEO(30分、2022年4月3日 - )
  • ぱんぱかカフぃR(30分、2022年4月6日 - )
  • 上坂すみれの土曜闇鍋劇場(30分、2025年4月5日 - )

テレビ番組

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JFNC制作の主な番組(特別番組)

要約
視点

恒例となった特別番組

  • THINK ABOUT AIDS - 毎年放送されるエイズ啓発番組。語尾にはその年の年号が入る。JFNC制作のレギュラーネットが少ない東京や福岡でも放送される。

元日特別番組シリーズ

原則元日の午後に放送される大型特別番組。ただし、土曜日や日曜日に当たる場合はTOKYO FM発の通常番組を放送するため、あけて月曜日に放送される。また大型特別番組であることに加え、新春編成も伴うため、局によって放送時間が大きく変わる。

年越し特番

原則、TOKYO FMをキーステーションに全国フルネットされる。

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JFNC制作の主な番組(JFNCオリジナルのラジオショッピング)

要約
視点
  • FM Radio Shopping(JFNC番組パーソナリティとキャスターの掛け合いによる総通のラジオショッピング。2012年12月27日で終了)
  • はぴねすくらぶラジオショッピング(『Happy Hour Party!』より前に放送、井門宗之とはぴねすくらぶの担当者によるラジオショッピング。)

現在は以下のパターンがあり、原則として1日3回放送される。

  • JFNラジオショッピング - インフォマーシャル形式で健康食品などを紹介するものが井門、蒲田健、小谷大輔、中田美香のいずれかで行うもの。また主に夕方枠では同じように銘打っているが火曜 - 木曜を中心にエスプリラインの枠買取による「スピードラーニングのお知らせ」の場合やショップジャパン松坂屋通信販売もある。
  • JFNブランニューヒッツ - 不定期で放送。最新のヒット曲を紹介する。ナビゲーターは松原えりか。

また5分番組のためファイル配信で各放送局へ事前配信されており、JFNタイムテーブルと同時刻の放送であっても局によって内容が異なることがある。いずれの場合も祝日は休止されることが多い(前記の事情により、まれに放送されることがある)。

ネット局

さらに見る 放送局, 朝 ...
その他のパターン
  • HAPPY MARCHE - 『OH! HAPPY MORNING』内で火曜9時台に行われる健康食品を紹介するラジオショッピング。井門が進行する。『OH! HAPPY MORNING』9時台同時ネット局と一部局で時差または同時ネット。2020年9月で終了。
  • ジャパネットたかたとはぴねすくらぶ生放送・同時ネットにおけるラジオショッピング展開。

オリンピック・スポーツイベント特番

JFNC制作の主な番組(放送終了)

JFN B1プログラム

JFN B2プログラム

平日未明・明け方
日曜日
  • 南こうせつ 週末はログハウスで(不明 - 2009年6月) - 2002年3月まではB1プログラムであったが、B1プログラムの生放送『RADIO JAPAN on Sunday』開始のため、B2へ移行した。

InterFM897を主たる放送局とした送出番組

  • Miracle World Channel(30分、2020年9月・10月)
  • Life Navigator(10分、2021年1月・2月)
  • ワタナベマキのKitchen Talk(30分、2021年3月 - 9月)
  • オーマイグラス presents FRAME OUT(30分、2021年4月 - 9月)
  • ビバ!菊田あや子のエンド・オブ・ライフ(10分、2021年1月 - 2022年3月)
  • ちょっとラジオで喋ってみた(30分、2021年4月 - 2022年3月)
  • My Wedding Story(30分、2021年4月 - 2022年3月)
  • ザキノネノサキ(30分、2021年4月 - 9月)
  • No Heroes(30分、2021年10月 - 12月)
  • さはしひろし(仮)(30分、2021年1月 - 2022年10月)

その他

  • 放送室 - ※2005年7月からはTOKYO FMが制作。同年4月の時点では配信表に掲載されなくなった。
  • 山田五郎と早見優のWeekend Living - ※放送開始時はAMNRN系列の茨城放送にもネット。
  • FACE TWO FACE(2006年10月 - 2011年12月) - ※インターネットラジオで、パーソナリティは椎名へきる
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ブロックネットおよび共同制作番組・JFNC制作ではない複数局ネット番組

要約
視点

現在

さらに見る 番組名, 制作局 ...

過去

★はブロックネットが終了したものを表す。

さらに見る 番組名, 制作局 ...

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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