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日本の工学者 ウィキペディアから
武田 邦彦 (たけだ くにひこ、1943年〈昭和18年〉6月3日 - ) は、日本の工学者[2]。東京大学教養学部基礎科学科卒業後、旭化成工業に入社[2]。同社ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を経て、中部大学総合工学研究所教授[2]。2015年に同大特任教授に就任し、2021年に退任した[2]。専門は、資源材料工学[1][2][3]。
2011年 | |
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1943年6月3日(81歳) 日本 東京都 |
居住 | 愛知県名古屋市 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学教養学部基礎科学科[1] |
両親 | 父・武田楠雄 |
学問 | |
研究分野 | 生命を持たない生命活動材料の概念構築と開発 |
研究機関 | 中部大学(2015-2021年) |
学位 | 工学博士(東京大学)[2] |
主な受賞歴 |
耐震性を考慮した原子力発電所を推進。兵器にならない原子力発電所を開発する。 日本原子力学会平和利用特賞(1990年)日本エネルギー学会賞(技術部門・共同受賞)(1991年) 日本工学教育協会工学教育賞(倫理)(1999年) 日本工学教育協会賞(2000年) 日本工学教育協会論文・論説賞(創成科目)(2003年) |
公式サイト | |
武田邦彦 (中部大学) | |
脚注 有限会社オフィスビッグバン業務提携[1] |
テレビのバラエティー番組に多数出演したことで知られる[4][5]。地球温暖化否定論[6][7]やリサイクル否定論[8][9]、COVID-19ワクチンの危険性を主張したことなどで物議を醸してきた[4][5][10][11]。2022年の参院選で参政党から立候補したが落選した[12][13]。
著書に、『武器としての理系思考』『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』『偽善エコロジー』などがある[2][10][14]。メールマガジン『テレビが伝えない真実』を発行している[5]。
1943年、東京都出身[1]。父は数学者で工学院大学名誉教授の武田楠雄[注釈 1][15]。祖父の武田嘉吉は戦前、大連市で公債株式現物問屋(武田嘉吉商店)を営んでいた[15]。
1962年に東京都立西高等学校、1966年3月に東京大学教養学部基礎科学科を卒業後、4月旭化成工業に入社。ウラン濃縮等の研究開発に携わり、1986年に論文「複合イオン交換反応系の理論と分離技術への応用」により東京大学から工学博士の学位を取得[16]。同年ウラン濃縮研究所長に就任[17]。自己代謝材料の開発に取り組み、所長職を1991年まで務める。
1993年、芝浦工業大学工学部教授。以降、評議員、学長事務代理、大学改革本部長代理、教務委員長を歴任。江崎玲於奈が学長時に学長補佐となる[18]。
2002年、名古屋大学大学院教授(工学研究科マテリアル理工学専攻)。
2007年、中部大学へ移籍。大学院工学研究科総合工学研究所の教授(機械工学専攻)となり、副所長となる。2014年に中部大学総合工学研究所 特任教授に就任。中島江梨香らと共に「高濃度CO2を活用した海藻の大量生産に伴う「死の谷」克服研究」[19]を行った。
2019年4月13日、内閣総理大臣が主催していた公的行事である「桜を見る会」に参加[20]。
2020年に設立された参政党へ田母神俊雄らと共にアドバイザーとして参加。「ゴレンジャー」と呼ばれ[10][21]、党の看板として支持を獲得した[22][5]。武田は、参政党の神谷宗幣事務局長が運営するユーチューブに出演していた[21]。
2021年3月、中部大学の特任教授を退任した[2]。同年12月、参政党から参院選に出馬することを理由に、2015年からレギュラーだったDHCテレビの『真相深入り!虎ノ門ニュース』を降板した[22]。
2022年7月10日に行われた第26回参議院議員通常選挙において、政治団体参政党公認で比例区から出馬したが、落選した[23][24][25][注釈 2]。
2023年11月22日、参政党は武田が事実と異なる情報を発信したなどとして、党アドバイザー辞任と党籍抹消を勧告し、1週間以内に辞任届などが提出されない場合は解任するとした[28][29]。12月27日、参政党は11月30日付で武田を除籍処分にし、第26回参議院議員通常選挙の比例名簿からも削除したことを発表した[30][31]。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
パチンコ業界については、「人には遊びが必要で、なかでもパチンコはちょうどいい距離感で人が集える場所で日本人にあっている。それ自体がすでに社会貢献となっているので、パチンコが社会に必要だということをもっと訴えていかなくてはいけない」と呼びかけている[61]。
2019年4月23日放送のTBS系の情報番組「ゴゴスマ」(名古屋・CBCテレビ制作)で高齢者に免許返納を求めることについて、「老人イジメじゃないの?」と指摘した。むしろ20歳代が免許を返納すべきじゃないかと提案した。事故率と死亡率が一番大きいからだといい、「20歳代の人には、なんで返納求めないの?」と疑問も呈した。特別解説委員の石塚元章は、交通安全白書を見ると、運転ミスは、75歳以上になると倍にも増えると紹介したが、「それはね、情報操作なの、警察庁の」と譲らなかった。「運転を安全にするってのは、技術だけの問題じゃないんですよ。心理的な問題ですね。20代の事故率がなぜ高いかって言ったら、乱暴だからなんですよ。だから、その調査の中に、乱暴性も入れなきゃいけない」と反論した。さらに高齢者は、運転ミスが増えても、慎重さが上がって事故率は低いとの主張を持つ[62]。
「1620年、イギリスを追われてアメリカに上陸した人たちはたちまち飢えて絶滅の恐れに慄いた。その時、誰かが食料をくれなければ全員、飢え死にしただろう。ところが付近にいた先住民が窮状を見かねてトウモロコシをくれた。それで一命をとりとめたアメリカ人は翌年、恩人の先住民の集落を訪れ、火を放ち、一人残らず惨殺した。それがアメリカ人である。自分のことしか考えない中国人と同じ性質を持っている。」と認識を示している[47]。
「1900年にはハワイ、アラスカからスペインとの戦争を起こしてグアム、サイパン、フィリピンを取り、1941年には日本に戦いを挑んだ。」とサイパンはドイツからではなくスペインから戦争を起こして奪取したとの歴史認識を示している[47]。
前述のように中国人は自分のことしか考えないと評している[47]。
参政党の演説において、日本の適切な人口は5000万人であり50歳以上の老人は生物学的には不用といえると主張。「高齢者は死ぬのが役割だから50歳以上は死んでもいい」と発言している[47][63]。また、「男が子どもを育児するのは非常に問題」と発言した[64]。
温暖化問題に関しては東北大学教授・明日香壽川らが東京大学発行の地球温暖化懐疑論批判[65]などで、資源保護問題に関しては国際連合大学副学長・安井至が[66]、『環ウソ』に関してはと学会会長・山本弘が著書『“環境問題のウソ”のウソ』[67]で、批判、反論している。
武田は2015年、ブログに、自身の計算を根拠に「あと3年・・・日本に住めなくなる日[PR 13]」という記事を投稿しているが、これについて渡辺康平須賀川市議員は『武田氏の言う「日本が住めなくなる日」はいつ訪れるのでしょうか。また最近、武田氏は保守系の評論家として様々な言論活動を行われていますが、こうした過去の言論を知ると、果たして本当に信用に足りえる人物なのか私は疑問を持ちます』とあくまでも個人的な持論をもって疑念を呈している[80]。なお、2021年10月現在も武田は日本に居住している。
2011年7月11日、自身が牛乳に関して独自に調査した末に「どうも危険なようです」と警鐘を鳴らす内容を発表した。福島県や茨城県、千葉県の牛乳が大量に西日本に送られ、そこで「汚染された」ものと「きれいな」ものを混ぜて、原乳に含まれる放射性物質が国の定める暫定規制値を下回るように「細工」しているとの情報がある、と主張している。主張内容の中では「牛乳」とあるが、暫定規制値を話題にしていることから見て、加工前の「原乳」を指していると見られる。しかしながら、どのような調査を実施し、どこで「汚染牛乳を混ぜている」という確証を得たのかといった具体的な情報はなく、原乳の生産者団体である中央酪農会議は「汚染された牛乳とは『暫定規制値を超えたもの』だと理解しましたが、これは市場には出回りません」「震災にともなって、大量の原乳が西日本に運ばれたという報告は、これまで入っておりません」と同会議の担当者は疑問を呈した[81]。
2011年9月4日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」であった。子どもからの質問に答える形で、東北の野菜や牛肉について「できるだけ捨ててもらいたい」などと主張した。 出演者の中からは、厳しい口調で「言い方がおかしい。取り消すべき」との反論も出たが、武田は「取り消しません」と応じなかった。例として岩手県一関市の名前に触れながら、「(子どもが食べれば)健康を壊します」などと繰り返した。一関市の勝部修市長は9月6日、「首長として強く抗議します」とするメールを武田教授に送った。「農家の感情を逆なでする非常識な発言である」とのコメントも発表した[82]。
2019年8月27日CBCテレビの生放送の情報番組「ゴゴスマ -GO GO!Smile!-」の日韓関係の特集コーナーにて韓国で日本人女性が韓国人男性に髪をつかまれるなどした映像が拡散したことを受け、「路上で日本人の女性観光客を襲うなんていうのは、世界で韓国しかありませんよ」「日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しないといかん」[83]などと発言。共演者から「それは言いすぎ」などといさめられた。30日は司会の石井亮次アナウンサーが番組冒頭で「ヘイト(スピーチ)や犯罪の助長を容認することはできません。不快な思いをされた方々におわびいたします」と頭を下げた[84][85]。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」で共演していた池田清彦は、「残念だけれど、武田さんは正常な思考ができなくなったのだとおもいます。晩節を汚さないためにも、引退をすすめます」とSNSに投稿した[86]。
ジャーナリストの安田浩一は、「これはひどい発言で、批判する人がいたからさすがに「ゴゴスマ」も、生放送でもあったし、後で謝罪もしたけれど、ただ、「これは日本人男性も韓国人女性にやり返さなあかん」みたいな物言いが、在特会から発せられたわけでも世間知らずの無名ネトウヨが言ったわけでもなく、まがりなりにも大学の教員である武田が、しかもテレビに出ることのできる立場である人間が、生放送で発言したわけです。」と痛烈に批判した[87]。
武田は、自らのブログで2011年9月6日、これまでの「先入観」を否定し、「タバコと肺がんはほぼ無関係」と主張している。年齢が上がるほど発がん率が高くなることが分かっているとして、肺がんの増加は、高齢化が主な原因との見方を示した。100年前に比べ、平均寿命が40歳ぐらいから80歳前後にまで伸びていることが大きいとしている。こうした武田の主張に対し、厚労省の生活習慣病対策室で「肺がんとタバコの関係はあり、非喫煙者に比べて肺がんにかかる危険が高いことは分かっています」、厚労省がん対策推進室でも、「一般的には、肺がんとタバコの関係は深いと言われていて、それが覆ったとは特に聞いていません」と反論している[3]。
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