Loading AI tools
徳田ザウルスによる漫画 (1987-1992) ウィキペディアから
『ダッシュ!四駆郎』(ダッシュ!よんくろう)は、徳田ザウルスによるミニ四駆を題材とした日本の漫画作品。またそれを原作にしたテレビアニメ。
ダッシュ!四駆郎 | |
---|---|
ジャンル | ホビー漫画(ミニ四駆)、レースバトル 児童・少年漫画・ファンタジーアニメ |
漫画 | |
作者 | 徳田ザウルス |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 月刊コロコロコミック 別冊コロコロコミック |
レーベル | てんとう虫コロコロコミックス |
発表号 | 1987年12月号 - 1992年2月号 |
発表期間 | 1987年11月14日 - 1992年2月15日 |
巻数 | 全14巻 |
アニメ | |
原作 | 徳田ザウルス |
総監督 | 笹川ひろし |
監督 | 難波日登志、武藤裕治(SP) |
シリーズ構成 | 山田隆司 |
キャラクターデザイン | 鈴木大司 |
音楽 | 宮原恵太 |
アニメーション制作 | アウベック |
製作 | テレビ東京、スタッフ21 |
放送局 | テレビ東京系列 |
放送期間 | 1989年10月3日 - 1990年3月27日 1990年7月27日 |
話数 | 全25話 + SP回1話 |
漫画:ハイパーダッシュ!四駆郎 | |
原作・原案など | 徳田ザウルス |
作画 | 武井宏之 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | コロコロアニキ → コロコロオンライン |
レーベル | てんとう虫コミックススペシャル |
発表号 | コロコロアニキ 第2号 - 2021年春号 |
発表期間 | コロコロアニキ 2015年3月14日 - 2021年3月15日 |
巻数 | 既刊4巻(2020年9月現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『月刊コロコロコミック』(小学館)1987年12月号から連載され、同時期の『別冊コロコロコミック』や『コロコロコミック増刊号』にも掲載されている。1991年5月号からは連載時のタイトルに2が付いた。作者急病を理由に1992年2月号を以て本誌連載は中断[注 1]。約一年の療養の後、別冊にて完結編が掲載された。単行本はてんとう虫コミックスより発刊、全14巻。2になった後の回も続けて収録されている。
1989年10月3日よりテレビ東京系全国ネットでテレビアニメを放映開始。製作はテレビ東京およびアウベック / スタッフ21、企画は東急エージェンシー。『月刊コロコロコミック』や田宮模型は2クール放送終了後も続行の意志を持っていたが、東急エージェンシーの都合により1990年3月27日をもって終了した。それに伴い、玩具や模型の問屋が、このことをミニ四駆市場の縮小と受け取り(誤解し)、タミヤへのミニ四駆の発注を縮小。小売店でもミニ四駆の取り扱いが少なくなった。同時期、子供たちは『SDガンダム』など、他の娯楽に関心が向かっていたこともあり、第一次ミニ四駆ブームは終焉を迎える[1]。しかしタミヤと『コロコロ』は展開を続け、1990年7月にはテレビスペシャル版「ダッシュ軍団VSホライゾン軍団」が放送された。この作品の後、数年を経て『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』で再びミニ四駆の大ブームが起きることとなる。
1990年代後半より模型店などで掲示されるポスターやミニ四駆キットに同梱されるチラシでの展開として『真ダッシュ!四駆郎』が連載された(ただし未完のまま終了している)。
2015年3月14日発売の『コロコロアニキ』第2号から新たに武井宏之の作による『ハイパーダッシュ!四駆郎』の連載が開始される。2006年に他界した徳田は原作者として名を連ねる。その武井は「ダッシュ3号 シューティングスター」の生みの親でもある(後述)。
本項では原作者である徳田について、原作やアニメに登場する本人のキャラクターとして記す場合は「ザウルス」と表記する。
幼き少年の日。少年・四駆郎の前からレーサーの父・源駆郎が究極のレース「地獄ラリー」に出走するため旅立った。別れを拒む息子に、父は一台のミニ四駆を託す。いつか息子が自らのことを解ってくれる日を信じて。
父の旅立ちから数年の後、四駆郎はわんぱくな小学生に成長していた。地元で開催されたミニ四駆レースに出走した四駆郎は、あるトラブルに巻き込まれ、同じレース出走者であるタンクローという少年の怒りを買う。そこに皇と名乗る男が仲裁に入った。皇はレースによって決着をつけることを提案。四駆郎はレースに勝ち、タンクローと仲直りする。
後日、皇は自らの住むクルーザーに四駆郎たちを招待。そこで四駆郎の持つマシンが自らの作ったものであることを明かす。と、同時に四駆郎たちに自分の妹である輪子と大きな屋敷に住む進駆郎、パンクローに引き合わせる。皇はこの5人でチームを作り、本格的なミニ四駆のチーム全国大会とその制覇を目指す心づもりだった。
紆余曲折を経てチームは結成。皇の手によるニューマシンを手にして四駆郎たちは「ダッシュ軍団(ダッシュ・ウォリアーズ)」のチーム名で大会に挑むことになる。しかし戦いの中、ダッシュ軍団は自分たちのルーツとなる幻のマシン「地平線(ホライゾン)」の存在を知らされ、その後継を巡る争いに巻き込まれることとなる。
伝説のマシン・ホライゾン。そして、ホライゾンの後継を狙う者たちと、一方でホライゾンの流れを組む者を倒そうと狙う者たち。それら全てを巻き込みながら、物語はホライゾンの謎と、そのマシン製作者である四駆郎の父・源駆郎の消息の謎をはらんで盛り上がっていく。
(単行本12巻以降。タイトルに2が付く部分)
ミニ四駆選手権終了を期にダッシュ軍団は解散する。四駆郎は燃えるものを失い、ただ日々を過ごしていた。
ある時、黒い風(ブラックミストラル)と呼ばれる謎のレーサーが現れる。四磨、大道、三皇帝ら、選手権で戦ったライバルが悉く敗退していく。鬼堂院も例外ではなかった。
四駆郎の家を訪れた鬼堂院は、桃太郎が黒い風から挑戦を受けていることを知り、四駆郎、源太と共に桃太郎を訪ねる。そこで四駆郎たちはフロントミッドシップマシン・ソリチュードを持つ砂布欽二郎と出会う。
ミニ四駆を使って大規模テロを起こす国際テロリスト集団「ダーク・ドミニオンズ(D・D)」が活動を開始し、ついに日本に上陸した。皇快男児は彼らに対抗すべくかつてのダッシュ軍団を招集、新たに開発したハイパーダッシュマシンを与え「ハイパーダッシュ軍団」を結成し、D・Dの野望を防ぐために立ち上がるのだった。
チーム名の由来はロックバンド「U2」であり、その流れから陣のチーム名は「チームU」となった。
武井宏之/原作:徳田ザウルス
原作の地区予選大会終了までをアニメ化しているが、前述の通り話の内容や順番には改変や入れ替えが行われている(登場人物の項目も参照)。
映像ソフト化については、VHS版がリリースされたが、現在は全巻、廃盤となっており、DVD版・Blu-ray版はリリースされていない。
GYAO![33]やバンダイチャンネル[34]等にて動画が配信されている。なお内容はVHS版をベースにしている。
上記2曲を収録したCDシングルは、日本コロムビアから発売された。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ダッシュ軍団登場 | 山田隆司 | 笹川ひろし | 小華和為雄 | 鈴木順八 | 1989年 10月3日 |
2 | 水中のエンペラー | 丸尾みほ | 窪秀巳 | 武藤裕治 | 中尾正樹 | 10月10日 |
3 | 恐怖のピラミッド | 高山鬼一 | 則座誠 | 木下ゆうき | 西川貴博 | 10月17日 |
4 | 迷路からの脱出! | 中弘子 | 大町繁 | 小泉謙三 | 10月24日 | |
5 | スカリオンの逆襲 | 山田隆司 | 秦泉寺博 | 吉田松明 | 10月31日 | |
6 | ミニ四駆VSRC! | 高山鬼一 | 武藤裕治 | 石丸賢一 | 11月7日 | |
7 | 消えたエンペラー | 丸尾みほ | 則座誠 | 中尾正樹 | 11月14日 | |
8 | 死闘!風の谷 | 中弘子 | 牛草健 | 吉田俊司 | 鈴木順八 | 11月21日 |
9 | 激戦!竜巻の谷 | 高山鬼一 | 坂田純一 | 山口祐司 | 東海林真一 | 11月28日 |
10 | 十字の道を越えろ | 中弘子 | 清積紀文 | 12月5日 | ||
11 | 風車の谷の奇跡 | 武藤裕治 | うえだしげる | 石丸賢一 | 12月12日 | |
12 | めざせホライゾン | 丸尾みほ | 坂田純一 | 則座誠 | 鈴木大司 | 12月19日 |
13 | 激闘!決勝への道 | 山口祐司 | 播本昌志 | 中尾正樹 | 12月26日 | |
14 | スケボーを倒せ! | 武藤裕治 | 山口祐司 | 東海林真一 | 1990年 1月9日 | |
15 | 小輪寺五房の荒行 | 中弘子 | 小林孝志 | 北川正人 | 清積紀文 | 1月16日 |
16 | 皇帝絶体絶命! | 高山鬼一 | 三條なみみ 中村憲由 | 吉田俊司 | 石丸賢一 | 1月23日 |
17 | ホライゾン伝説 | 山田隆司 | 武藤裕治 | 中尾正樹 | 1月30日 | |
18 | 伝説の後継者達 | 小林孝志 中村憲由 | 則座誠 | 鈴木大司 | 2月6日 | |
19 | あらたなる伝説 | 山口祐司 大畑清隆 | 播本昌志 | 石丸賢一 | 2月13日 | |
20 | 対決!黒鬼士軍団 | 丸尾みほ | 池野文雄 | 北川正人 | 清積紀文 | 2月20日 |
21 | 燃えろ!決勝戦!! | 中弘子 | 西森章 | 吉田俊司 | 中尾正樹 | 2月27日 |
22 | 駆けろ!進駆郎!! | 山田隆司 | 武藤裕治 | 鈴木順八 | 3月6日 | |
23 | 勝利は誰の手に!? | 丸尾みほ | 中村憲由 三條なみみ | 則座誠 | 石丸賢一 | 3月13日 |
24 | 戦士達の休日 | 中弘子 | 山口祐司 | 播本昌志 | 熊谷哲矢 | 3月20日 |
25 | 果てしなき挑戦! | 山田隆司 | 古橋一浩 中村憲由 | 吉田俊司 | 中尾正樹 | 3月27日 |
SP | ダッシュ軍団VSホライゾン軍団[35] | 武藤裕治 | 石丸賢一 中尾正樹 | 7月27日 |
※放送日時は1990年3月終了時点(テレビ東京系列5局、静岡放送、びわ湖放送、福岡放送以外の局については本放送終了後に放映された日時)、放送系列は放送当時のものとする[36]。
放送地域 | 放送局 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 火曜 18:30 - 19:00 | テレビ東京系列 | 制作局 |
北海道 | テレビ北海道 | |||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | |||
青森県 | 青森テレビ | 木曜 16:30 - 17:00 | TBS系列 | 本放送終了後、1992年12月頃に放送[37]。 |
岩手県 | 岩手放送 | 金曜 17:30 - 18:00 | 現:IBC岩手放送。本放送終了後、1992年頃に放映[38]。 | |
秋田県 | 秋田テレビ | 火曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1992年9月22日まで放送[39][40]。 |
山形県 | 山形テレビ | 火曜 16:30 - 17:00 | 本放送終了後、1992年頃に放映[39]。 | |
宮城県 | 仙台放送 | 月曜 16:30 - 17:00 | 本放送終了後、1990年頃に放映[41]。 | |
福島県 | 福島中央テレビ | 月曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ系列 | 1991年4月から放送[42]。 |
山梨県 | テレビ山梨 | 月曜 16:25 - 16:55 | TBS系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映[43]。 |
新潟県 | 新潟総合テレビ | 月曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映[41]。 |
長野県 | 長野放送 | 水曜 17:30 - 18:00 | 1990年4月11日 - 9月26日[44] | |
静岡県 | 静岡放送 | 土曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | |
富山県 | 富山テレビ | 木曜 5:55 - 6:25 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1992年頃に放映[45]。 |
石川県 | 石川テレビ | 月曜 16:10 - 16:40 | 本放送終了後、1990年頃に放映[43]。 | |
福井県 | 福井テレビ | 金曜 16:25 - 16:55 | 本放送終了後、1992年頃に放映[46]。 | |
愛知県 | テレビ愛知 | 土曜 7:15 - 7:45 | テレビ東京系列 | 本来の放送日時ではアニメ再放送枠を放映。 |
滋賀県 | びわ湖放送 | 水曜 18:30 - 19:00 | 独立局 | |
大阪府 | テレビ大阪 | 火曜 19:00 - 19:30 | テレビ東京系列 | 本来の放送日時ではアニメ再放送枠を放映。 |
島根県・鳥取県 | 山陰放送 | 木曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | 本放送終了後、1992年頃に放映[47]。 |
広島県 | テレビ新広島 | 水曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映[48]。 |
山口県 | テレビ山口 | 木曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | 本放送終了後、1990 - 1991年頃に放映[49]。 |
愛媛県 | 南海放送 | 火曜 16:00 - 16:30 | 日本テレビ系列 | 本放送終了後、1992年頃に放映[47]。 |
高知県 | テレビ高知 | 金曜 16:30 - 17:00 | TBS系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映[48]。 |
福岡県 | 福岡放送 | 木曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ系列 | |
長崎県 | テレビ長崎 | 月曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映[48]。 |
熊本県 | テレビ熊本 | 金曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1990 - 1991年頃に放映[49]。 |
宮崎県 | テレビ宮崎 | 火曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 本放送終了後、1992年頃に放映[50]。 |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 日曜 7:30 - 8:00 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 本放送終了後、1990 - 1991年頃に放映[49]。 |
この作品の連載当初は、ミニ四駆の概念がまだ曖昧だった。現在では、「ミニ四駆」は田宮模型の登録商標であり、それ以外の品やユーザーが個人で作り上げたものは、ミニ四駆とは言えないこととなる。しかし当時はそうした製品も一部でそれと同様の扱いを受けていたため、本来の定義ではミニ四駆たらないものもそれとして扱われていた。ミニ四駆が田宮模型の登録商標として認識され、その概念が確立されるのは、当作連載後期あたりになる。
当作には現実のミニ四駆では無理のある描写や設定が多い。主人公たちの扱うダッシュ軍団の標準シャーシがその代表格で、本来の素材は通常のプラスチックだが、ダッシュ軍団のシャーシ素材は皇の独自開発品である軽量の炭素繊維強化プラスチックが使われている。この他にもボールデフを搭載したマシンや「スーパーVシステム」なる自動変速装置搭載のマシンなども登場した。これらの技術はそれ自体としては実在するものも多い。ただし、田宮模型の主催する実際のミニ四駆の一般公式大会では、田宮模型発売ではない独自のミニ四駆本体やシャーシ、パーツなどを搭載したマシンの参加は認められておらず、そのため同時期『コロコロコミック』に連載されていた『GO!GO!ミニ四ファイター』では「(『四駆郎』にあるような)独自開発品のシステムやシャーシでは公式レースには出られないのでご注意ください」と幾度となくアナウンスされている。シャーシに関してはのちに炭素繊維強化ナイロン樹脂製のスーパーX・XX・II・FMそしてMSシャーシにて実現した。
アニメが放映していた時期は、田宮模型と並んでスポンサーとなっていたトミー(現・タカラトミー)から、同社のトミカとほぼ同じサイズにミニ四駆をミニカー化した玩具が発売されていた。モーターが搭載されておらず、自走はしない。
この作品の特徴として、コース壁面の存在しないオフロード系の野外レースでは、本来は直線にのみ走るミニ四駆の方向転換を目的としたアイテムである、ガイドスティックが多用される。これはホッケーのスティックに近い形状を持つ棒で、打撃面にあたる部分をミニ四駆に当てることで方向転換をしていた。同様のことは非公認の競技で実施されていた例はあるものの、実際のレーサーミニ四駆の速度は子供の足では追いつけないほどのスピードを持っていたため、前述のようなガイドスティックでミニ四駆を操作することは現実的でない。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.