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鹿児島県のテレビ朝日系列局 ウィキペディアから
株式会社鹿児島放送(かごしまほうそう、英: Kagoshima Broadcasting Corporation)は、鹿児島県を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者。 略称はKKBで、ANN系列に属する。1982年10月1日開局。
KKB鹿児島放送(本社) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | KKB |
本社所在地 |
日本 〒890-8571 鹿児島県鹿児島市与次郎二丁目5番12号 |
設立 | 1982年(昭和57年)4月28日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9340001001013 |
事業内容 | 放送法に基づくテレビジョン放送 |
代表者 | 代表取締役社長 軸屋忍 |
資本金 | 10億円 |
売上高 |
39億4526万1000円 (2023年3月期)[1][2] |
営業利益 |
1億5193万8000円 (2023年3月期)[1][2] |
経常利益 |
1億5663万7000円 (2023年3月期)[1][2] |
純利益 |
1億6,000万円 (2024年3月期)[3] |
総資産 |
66億8,600万円 (2024年3月期)[3] |
従業員数 | 93人(2019年4月末現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
朝日新聞社(16.75%) テレビ朝日ホールディングス(16.20%) |
外部リンク | http://www.kkb.co.jp/ |
鹿児島放送 | |
---|---|
英名 |
Kagoshima Broadcasting Corporation |
放送対象地域 | 鹿児島県 |
ニュース系列 | ANN |
番組供給系列 | テレビ朝日ネットワーク |
略称 | KKB |
愛称 | KKB鹿児島放送 |
呼出符号 | JOTI-DTV |
呼出名称 | かごしまほうそうデジタルテレビジョン |
開局日 | 1982年10月1日 |
本社 |
〒890-8571 鹿児島県鹿児島市与次郎2丁目5-12 |
演奏所 | 本社と同じ |
リモコンキーID | 5 |
デジタル親局 | 鹿児島 36ch |
主なデジタル中継局 |
|
公式サイト | http://www.kkb.co.jp/ |
特記事項: |
テレビ朝日系列フルネット局では11番目、九州のテレビ朝日系列フルネット局では福岡県の九州朝日放送に次いで2番目、日本国内の民放テレビでは99番目、鹿児島の民放テレビでは南日本放送(MBC)・鹿児島テレビ放送(KTS)に次いで3番目に開局した。
略称のKKBは「Kabushikikaisya Kagoshima Broadcasting」の頭文字を取ったものである。「Kagoshima Broadcasting Corporation」の略である「KBC」としなかったのは、九州・沖縄・山口地区の同系列の基幹局でもある九州朝日放送が既に使用していたためである。
演奏所(社屋)は鹿児島市与次郎にあり、演奏所に隣接して住宅展示場『MBCハウジングフェア』が、道路を挟んで東側に『KTSオートシティ』がある。また鴨池運動公園(鴨池陸上競技場や鴨池野球場など)をはさんだ北側には鹿児島読売テレビ(KYT)と南日本新聞の本社がある。
主要株主にはMBCも連ねており、MBCの社史『MBC50年の軌跡』(2004年)ではKKB開局時の協力(MBCの社員出向や中継局の共同使用など)をもって、KKBとの関係を「兄弟会社を思わせるもの」と表現している[4]。ただし、沖縄県の琉球放送と琉球朝日放送のようないわゆる「1局2波」、社屋共有や社員の相互出向・派遣といった方式とはやや異なり、資本比率はテレビ西日本(TNC、福岡県のフジテレビ系列局)のほうが高く、同社からは代表取締役会長の寺崎一雄が社外取締役に選任[注釈 1]されている(2018年9月時点)[5]。
局キャラクターに「プラッピー」を採用している。主な自社制作番組として平日18時台(日本標準時、以下同様)の報道番組『KKBスーパーJチャンネル』や金曜深夜の『Kingspe』、2002年に開局20周年記念番組として開始した『KKBふるさとCM大賞』などがある。
鹿児島県に隣接する宮崎県にはテレビ朝日系列のフルネット局が無いため、都城市、えびの市や串間市などを中心に約103,000世帯(宮崎県内の21パーセント、ケーブルテレビを除く、アナログ放送)が受信している[6][7]。また、宮崎県内のケーブルテレビ局のうち、宮崎ケーブルテレビ・BTV、および宮崎市内でサービス提供を行っているBBIQ光テレビ(QTnet)では、KYTとともに区域外再放送が行われている。ただし、宮崎ケーブルテレビとBBIQ光テレビではトランスモジュレーション方式でKKBを再送信しているため、ワンセグは利用出来ない。
なお、宮崎県に対する扱いは場合によって異なり、「KKBスーパーJチャンネル」内で過去に放送されていたコーナー「Jチャンマイペット」では都城市のペットが紹介されたのに対し、番組モニターや小学生クラス対抗30人31脚鹿児島大会(現在は終了)などの募集では対象外とされた。
親局(送信所)は鹿児島市紫原(むらさきばる)の住宅街に設置されており、MBC(テレビ40ch・FM92.8MHz)とNHK鹿児島放送局(総合34ch・教育18ch)、エフエム鹿児島(79.8MHz)もKKBの送信所を使用する。
NHKとMBCは、アナログ放送では城山からVHF帯で送信していたが、2006年の地上デジタル放送開始に伴って当地へ移転するかたちとなった。エフエム鹿児島の電波もMBCの城山送信所から送信されていたが、MBCのアナログ放送終了に伴って2011年8月に当地へ移転した。
元々(KKB開局以前)はMBCが所有していた土地であり、MBCのFPU基地局もKKB開局後(1986年4月)に送信所内の地上48メートル部分に併設されている[8]。
地上デジタル放送においては、「大規模」「重要」とされているものを記載する[9]。地上デジタル放送における開局順に並べた。小規模局については公式ウェブサイト[6]を参照。送信所・中継局数は先発2局(MBC・KTS)に比べ若干少なくKYTと同等の送信所数である。
アナログ・デジタルの列は、チャンネルを表記されたい。所在地は自治体単位、離島については島名も付記している。中継局名からは中継局記事へリンクしている。
2011年7月24日停波時点
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[10][11][12]
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
10億円 | 20,000株 | 28 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
テレビ朝日ホールディングス | 3,440株 | 17.20% |
朝日新聞社 | 3,350株 | 16.75% |
薩摩酒造 | 1,600株 | 8.00% |
テレビ西日本 | 1,430株 | 7.15% |
鹿児島県農業協同組合中央会 | 1,200株 | 6.00% |
南日本放送 | 1,100株 | 5.50% |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
10億円 | 40億円 | 5万円 | 20,000株 | 46 |
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
10億円 | 20,000株 | 34 |
1978年(昭和53年)12月に鹿児島県にも民間放送第3局目の電波割り当てがなされたが、鹿児島県側は「熊本県の様子を見てから」開局することとなった[13]。46社からの免許出願を鹿児島県が10グループに編成した上で一本化し、系列はマスコミ資本の関係で熊本県が日本テレビ系列(KKT熊本県民テレビ、1982年4月1日開局)、鹿児島県がテレビ朝日系列となった[14][注釈 4]。1980年代初頭は地方局においてはまだクロスネット局が主流であり[注釈 5]、KKBの開局は鹿児島県内の放送局の「系列化」の第一歩となった。
1982年(昭和57年)9月3日に鹿児島市の紫原から試験電波を発射し、9月23日にサービス放送が開始され、10月1日の6時55分に本坊豊吉社長(当時・本坊酒造社長)の挨拶をもって開局した。最初に放送された番組は午前7時からの「ANNニュースセブン」で、同日午後には地球へ…(劇場版)が放送された。技術関連の業務はKKBの開局の際に設立された放送技術社(テレビ朝日グループ)が担当し、他テレビ朝日系列局やFMラジオ局の技術業務も受託している。
1986年(昭和61年)にはKKBこども博を開始(2009年 - 2021年は非実施)。開局当初鹿児島県本土にしかなかった中継局も整備が進められ、1989年(平成元年)に奄美大島の基幹中継局となる名瀬中継局が開局、1993年(平成5年)には県最南端の与論島にも中継局が開局し、県内カバー率がほぼ100パーセントとなった。2006年(平成18年)12月には地上デジタル放送を開始し、開局当初から使用されたロゴマークが変更された。2007年(平成19年)3月にはマスコットキャラクターの「プラッピー」が登場した。
2017年(平成29年)、開局35周年を迎えるにあたり現社屋(本館)横に放送設備・マスターを備えた新館(『KKBアネックス』と呼称)を建設。建設自体は前年の2016年(平成28年)よりはじまり2017年(平成29年)3月に完成。満35年を迎える同年10月1日より運用を開始した。設計は東条設計、施工は渡辺組と植村組、新マスターと統合バンクは東芝インフラシステムズ、ニュース制作送出システムはソニービジネスソリューションがそれぞれ担当した[15][16]。新館は鉄筋コンクリートの地上4階建てで、東日本大震災を切っ掛けに津波に強い新館整備を目的とし、最上階に自家発電設備、地下に2万リットルの発電用燃料を備蓄できるタンクを設置し、停電時でも1週間程度の連続運転を実現した。2階にはニューススタジオ(100平方メートル)や災害時に対策本部を置く危機管理室を設けている[17]。新マスターや2018年3月に稼働した営放システムはいずれもテレビ朝日系列共同仕様を採用している[18]。
鹿児島放送では、以下の3冊を発行している(2024年8月時点、すべて鹿児島放送 編)。
以下のケーブルテレビではテレビ放送を再送信している。地上デジタル放送は日本民間放送連盟が区域外再放送を禁止していることから特例地域以外への再送信は原則不可であった。
※太字はデジタル波再送信実施局
2022年10月現在[40]。
過去には、KTS・MBCの編成から外れた日本テレビ系やTBS系の番組を放送した例がある(『機動警察パトレイバー』、『闇金ウシジマくん Season1』[注釈 12]、『星雲仮面マシンマン』等)
なお、MBC、KTSで放送されていたテレビ朝日系の遅れネット番組のうち、1982年4月 - 9月までに最終回を迎えた番組(主にドラマやアニメ・特撮)は当該局では、後継番組に継続されなかった。これは10月に開局するKKBで同時ネット化となることが確定していたため、途中でネット変更 → 同時ネット化による空白が生じることを避けるための措置であった。
『西部警察 PART-II』、『ザ・ハングマンⅡ』、『宇宙刑事ギャバン』、『戦闘メカ ザブングル』、『大戦隊ゴーグルファイブ』、『熱血あばれはっちゃく』、『忍者ハットリくん』など、いくつかの番組については、KKB開局と同時の放送開始となったため、1話から途中までが当初放送されなかったが、一部番組は後に再放送枠で1話から放送された(例・『西部警察PART-Ⅱ』、『ザ・ハングマンⅡ』、『大戦隊ゴーグルファイブ』など)。同時ネット番組、帯番組、および一部時差ネットの番組に限ってはKKB開局直前まで放送された(なお、KKB開局前の最後のテレ朝系番組は、MBCは『アフタヌーンショー』、KTSは木曜22時から放送されていた『木曜ヒットショー』であった)。
他、多数
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