後宮の烏
日本のライト文芸、テレビアニメ作品 ウィキペディアから
『後宮の烏』(こうきゅうのからす)は、白川紺子による日本のライト文芸。イラストは香魚子が担当している。集英社オレンジ文庫(集英社)より2018年4月から2022年4月まで刊行された。
中華風の世界観を舞台に、後宮の奥深くに住む「烏妃」と呼ばれる特別な妃と、噂を頼って彼女の元を訪れた皇帝を中心に描くファンタジー小説となっている[3]。2022年8月時点でシリーズ累計発行部数は120万部を突破しており[4]、集英社オレンジ文庫におけるファンタジー人気の先鞭をつけた作品に位置づけられる[5]。第22回センス・オブ・ジェンダー賞で大賞を受賞した[6]。
あらすじ
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登場人物
要約
視点
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声の項はテレビアニメ版の声優。
- 柳寿雪(りゅうじゅせつ)
- 声 - 水野朔[8]
- 本作の主人公で当代の烏妃。夜明宮で人と関わることなく暮らしている。不思議な術を使う。蓮の実餡の包子が好物。
- 夏高峻(かこうしゅん)
- 声 - 水中雅章[8]、小市眞琴(少年時代)
- 廃太子だった過去を持つ、即位して間もない若き皇帝。穏やかな気質で何事にも動じず、あまり感情を表に出さない。
- 衛青(えいせい)
- 声 - 八代拓[8]
- 高竣に忠誠を誓う宦官。高峻が寿雪に深く関わろうとするの快く思っていない。
- 九九(じうじう)
- 声 - 高野麻里佳[8]
- 飛燕宮の元宮女。素直で世話好き。現在は寿雪の侍女をしている。寿雪を「娘々(ニャンニャン)」と呼ぶ。
- 温螢(おんけい)
- 声 - 島﨑信長[8]
- 高竣に仕える宦官。衛青の命令で寿雪の護衛を行っている。頬に一文字の傷を持つ。
- 淡海(たんかい)
- 声 - 岡本信彦[8]
- 高竣に仕える宦官。情報収集が得意。
- 衣斯哈(いしは)
- 声 - 平田真菜[8]
- 飛燕宮の少年宦官。後に夜明宮で寿雪に仕えることになる。
- 雲花娘(うんかじょう)
- 声 - 上田麗奈[8]
- 鴛鴦宮の妃。宰相の孫娘で夏高峻の幼なじみ。
- 欒冰月(らんひょうげつ)
- 声 - 江口拓也[9]
- 前王朝である欒家の巫術師。死後、幽鬼となり寿雪の前に現れる。
- 明珠公主(めいじゅこうしゅ)
- 声 - 元吉有希子[10]
- 前王朝の公主。戦の中で亡くなった。
- 欒夕(らんゆう)
- 香薔を奴隷王から救い出し、長らく荒廃していた国の再興を成し遂げた夏の王。後宮に夜明宮をつくり、香薔を外界から隔絶した。
- 香薔(こうしょう)
- 烏漣娘娘に選ばれた冬の王。欒夕に従い後宮に留まる道を選び、初代の烏妃となる。
- 麗娘(れいじょう)
- 声 - 井上ほの花(少女時代)
- 先代の烏妃。寿雪に愛情を注ぎ育てた。
- 昌黄英(しょうこうえい)
- 声 - 石見舞菜香[11]
- 飛燕宮の妃で、燕夫人とも呼ばれている。幽鬼の類が苦手。
- 蘇紅翹(そこうぎょう)
- 声 - 小松奈生子
- 班鶯女の元宮女。舌を切られ洗穢寮(病人となった宮女が住む場所)に居たが、夜明宮で寿雪に仕えることに。
- 兪衣薩(ゆいさ)
- 声 - 南真由[12]
- 先帝の代の燕夫人に懸想していた宦官。
- 史顕(しけん)
- 声 - 畠中祐[13]
- 兪衣薩と親しかった宦官。
- 薛魚泳(せつぎょえい)
- 声 - 杉田智和[14]、Lynn(少年時代)
- 星烏廟の冬官。
- 琴恵瑤(きんけいよう)
- 声 - 金元寿子[15]
- 鵲巣宮(じゃくそうきゅう)に住む三の妃。慕っていた兄が亡くなって以来、気が塞いで臥せっている。
- 封宵月(ほうしょうげつ)
- 声 - 石田彰[16]
- 謎めいた術を使う男。後宮に潜入し暗躍する。
- 星星(しんしん)
- 声 - 杉山里穂
- 夜明宮で飼われている金色の鶏。
- 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)
- 寿雪の中に潜む異形の鳥。新月のたびに寿雪の中から抜け出して飛び回り、寿雪はその都度激しい痛みに苛まれる。
- 桂子(けいし)
- 声 - 仲村かおり[17]
- 麗娘の代から夜明宮に仕えている婢女。
- 西婉琳(さいえんりん)
- 声 - 釘宮理恵[18]
- 炎帝の代の鵲妃。
- 安蕙蘭(あんけいらん)
- 声 - 釘宮理恵[19]
- 婉琳の侍女だった老女。
- 封一行(ほういちぎょう)
- 声 - 小形満[20]
- 巫術師。
- 雲永徳(うんえいとく)
- 声 - 杉崎亮[21]
- 花娘の祖父であり、高峻の皇太子時代からの側近。
- 乞伏士畢(きっぷくしひつ)
- 声 - 白石兼斗[22]
- 五弦琵琶の名手だった楽人。
- 左丘曜(さきゅうよう)
- 声 - 大塚芳忠[23]
- 鴇耳坊の琵琶弾き。
既刊一覧
- 白川紺子(著)・香魚子(イラスト) 『後宮の烏』 集英社〈集英社オレンジ文庫〉、全7巻
- 2018年4月25日第1刷発行(4月20日発売[3])、ISBN 978-4-08-680188-1
- 2018年12月23日第1刷発行(12月18日発売[24])、ISBN 978-4-08-680225-3
- 2019年8月26日第1刷発行(8月21日発売[25])、ISBN 978-4-08-680267-3
- 2020年4月22日第1刷発行(4月17日発売[26])、ISBN 978-4-08-680314-4
- 2020年12月23日第1刷発行(12月18日発売[27])、ISBN 978-4-08-680353-3
- 2021年8月25日第1刷発行(8月20日発売[28])、ISBN 978-4-08-680400-4
- 2022年4月26日第1刷発行(4月21日発売[29])、ISBN 978-4-08-680441-7
テレビアニメ
要約
視点
2021年12月にアニメ化が発表され[30]、2022年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送された[31]。ナレーションは井上喜久子。原作小説の2巻までを描いている。
スタッフ
- 原作 - 白川紺子[8]
- 監督・コンセプトデザイン - 宮脇千鶴[8]
- シリーズ構成 - 大島里美[8]
- キャラクター原案 - 香魚子[8]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 竹内進二[8]
- 小物設定 - 中村ユミ[8]
- 美術設定 - 河野次郎[8]
- 美術監督 - 中村典史[8]
- 色彩設計 - 歌川律子[8]
- 撮影監督 - 渡辺有正[8]
- 編集 - 白石あかね[8]
- 音響監督 - 明田川仁[8]
- 音楽 - 橘麻美[8]
- 音楽制作 - アニプレックス[32]
- 音楽プロデューサー - 山内真治[32]
- チーフプロデューサー - 瓜生恭子[32]、小玉慶太[32]、樋口弘光[32]
- プロデューサー - 井上めぐみ[32]、斉藤壮一郎[32]、前川貴史[32]
- 制作 - BN Pictures[8]
- 製作 - 「後宮の烏」製作委員会(アニプレックス、集英社、バンダイナムコピクチャーズ、ムービック、トーハン、丸井グループ、BS11、関西テレビ放送)
主題歌
評価
「読者が選ぶアニメキャラ大賞2022」において、「新人賞」で柳寿雪が9位、夏高峻が10位をそれぞれ獲得している[34]。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
第一話 | 翡翠の耳飾り 前篇 | 大島里美 | 宮脇千鶴 | 南康宏 |
| 2022年 10月1日 |
第二話 | 翡翠の耳飾り 後篇 | 久慈悟郎 |
| 10月8日 | ||
第三話 | 花笛 | 南康宏 |
| 10月15日 | ||
第四話 | 立原正輝 | 中島大輔 |
| 10月22日 | ||
第五話 | 懐刀 | 西森章 | 康村諒 |
| 10月29日 | |
第六話 | 夏の王、冬の王 | 大島里美 | 高林久弥 |
| 11月5日 | |
第七話 | 久慈悟郎 |
| 11月12日 | |||
第八話 | 青燕 | 立原正輝 | 西森章 | 南康宏 |
| 11月19日 |
第九話 | 水の | 中島大輔 |
| 11月26日 | ||
第十話 | 仮面の男 | 笹原嘉文 |
| 12月3日 | ||
第十一話 | 布石 | 大島里美 | 西森章 | うえだしげる |
| 12月10日 |
第十二話 | 兄妹 |
| 南康宏 |
| 12月17日 | |
第十三話 | 想夫香 | 宮脇千鶴 | 康村諒 |
| 12月24日 |
放送局
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2022年10月2日 | 日曜 0:00(土曜深夜) 更新 | Amazon Prime Video |
2022年10月4日 | 火曜 12:00 更新 | |
火曜 22:00 - 22:30 | ニコニコ生放送 | |
2022年10月5日 | 水曜 0:00(火曜深夜) 更新 |
|
BD / DVD
巻 | 発売日[37] | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD限定版 | DVD限定版 | |||
1 | 2022年12月21日 | 第1話 - 第2話 | ANZX-16301/2 | ANZB-16301/2 |
2 | 2023年1月25日 | 第3話 - 第4話 | ANZX-16303/4 | ANZB-16303/4 |
3 | 2023年2月22日 | 第5話 - 第6話 | ANZX-16305/6 | ANZB-16305/6 |
4 | 2023年3月29日 | 第7話 - 第8話 | ANZX-16307/8 | ANZB-16307/8 |
5 | 2023年4月26日 | 第9話 - 第10話 | ANZX-16309/10 | ANZB-15309/10 |
6 | 2023年5月24日 | 第11話 - 第13話 | ANZX-16311/2 | ANZB-16311/2 |
出典
外部リンク
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