樫の木モック

1972年にフジテレビ系列で放送された日本のテレビアニメ ウィキペディアから

樫の木モック』(かしのきモック)は、タツノコプロ制作のテレビアニメカルロ・コッローディの児童文学『ピノッキオの冒険』をアレンジした作品である。1972年(昭和47年)1月4日から同年12月26日までフジテレビ系列局で放送されていた。全52話。

概要 樫の木モック, ジャンル ...
樫の木モック
ジャンル 児童文学
アニメ:樫の木モック
原作 カルロ・コッローディピノッキオの冒険
総監督 九里一平→原征太郎
キャラクターデザイン 天野嘉孝
音楽 越部信義
アニメーション制作 タツノコプロ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1972年1月4日 - 12月26日
話数 全52話
映画:かしの木モック
監督 九里一平(演出名義)
制作 タツノコプロ
封切日 1972年3月12日
上映時間 24分
映画:かしの木モック ぼくはなかない
監督 九里一平(演出名義)
制作 タツノコプロ
封切日 1972年7月22日
上映時間 25分
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平均視聴率は11.9%(タツノコプロが所有する資料による)[1]

登場人物

モック
声 - 丸山裕子
本作の主人公で、原作のピノキオに相当。始めの頃は原作同様世間知らずなやんちゃ坊主だったが、後半では「悪魔の人形」として役人に追われる立場になる。しかし逃避行先で多くの人々と出会い、時に救うことで自身も精神的に成長する。
物語のラストでは町の人たちを守るため、役人の前に名乗り出て銃弾を受けてしまうが、人々が見守る中で人間の男の子として復活する。
お爺さん
声 - 矢田稔
モックの生みの親で、原作のゼペットに相当。モックに対しては普段は優しく、時には厳しくと実の親子のように接している。
後半、悪魔の人形として狙われるモックをあくまで自分の息子だと主張し、父親として守ろうとする。
妖精
声 - 池田昌子
瑠璃色の髪の女神に相当。言動もほぼ同じだが、最後は自分の命と引き換えにモックを人間の男の子に変える。
コオロギ
声 - 肝付兼太
百年生きたコオロギに相当。始めはモックに説教することも多く、痛い目に遭わされることもあったが[2]、やがてモックの良き相棒となる。

スタッフ

  • 原作 - カルロ・コッローディピノッキオの冒険
  • 企画・制作 - 吉田竜夫
  • 構成 - 鳥海尽三
  • 総監督 - 九里一平(第1 - 14回) → 原征太郎(第15 - 最終回)
  • 音楽 - 越部信義
  • 効果 - イシダサウンドプロ
  • 文芸担当 - 森忠明
  • キャラクターデザイン - 吉田竜夫、九里一平、天野嘉孝
  • 作画監督 - 宮本貞雄 → 林政行
  • 作画チーフ - 杉井興治
  • 美術設定 - 中村光毅、多田喜久子
  • カラー設定 - 金原恵美、向井稔 他
  • 原画 - Fプロダクション 他
  • 動画 - アニメプロ 他
  • 背景 - 新井寅雄、野畑照子、小林七郎、小関俊之、西芳邦、大沼敏孝、多田喜久子、太刀川筆子、山口幸子、渡辺毅、貝瀬達代、岡田和夫、町野好昭、千葉秀雄
  • 特殊効果 - 吉沢誠 他
  • 仕上 - 向井稔 他
  • 撮影 - 細野正、天平フィルム 他
  • 編集 - 竹中京子、谷口肇
  • 進行 - 横尾潔、他
  • 制作担当 - 栃平吉和、大野実
  • 録音ディレクター - 水本完
  • 録音 - 平野勝、棚岡元
  • 現像 - 東洋現像所
  • プロデューサー - 吉田健二、前里元義
  • 制作協力 - フジテレビ
  • 制作 - タツノコプロ(吉田竜夫)

主題歌

概要 「樫の木モック」, 小野木久美子 の シングル ...
「樫の木モック」
小野木久美子シングル
B面 ボクは悲しい木の人形
リリース
ジャンル ポピュラー・ソング
アニメソング
レーベル 日本コロムビア
作詞 丘灯至夫
作曲 越部信義(A面)
和田香苗(B面)
試聴
樫の木モック - YouTube(日本コロムビア提供YouTubeアートトラック)
ボクは悲しい木の人形 - YouTube(日本コロムビア提供YouTubeアートトラック)
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「樫の木モック」
作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 越部信義 / 歌 - 小野木久美子(かおりくみこ
挿入歌
「ボクは悲しい木の人形」
作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 和田香苗 / 歌 - 小野木久美子(かおりくみこ)
「樫の木モックのクリスマス」
作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 越部信義 / 歌 - 小野木久美子(かおりくみこ)、コロムビアゆりかご会
クリスマス企画盤のオムニバスEP『みんなのクリスマス』(1972年11月発売、C-517)に「ムーミンのクリスマス」「仮面ライダークリスマス」「超人バロム1のクリスマス」とともに収録された楽曲。

各話リスト

さらに見る 話数, 放送日 ...
話数放送日サブタイトル脚本演出
11972年
1月4日
ぼくは悲しい木の人形鳥海尽三吉田竜夫
原征太郎
21月11日人形なんてもういやだ原征太郎
31月18日お願いぼくを信じて石森史郎九里一平
41月25日人形だって勇気があるんだ鳥海永行
52月1日人間はなんてすばらしい!三宅直子原征太郎
62月8日ぼくの心にすむ悪魔(前)永田俊夫鳥海永行
72月15日ぼくの心にすむ悪魔(後)黒川文男
82月22日悪い妖精が呼んでいる寺田信義九里一平
92月29日ぼくは哀れな悪魔人間永田俊夫原征太郎
103月7日ぼくの鼻がのびる時牧野和夫高橋資祐
113月14日母の愛が知りたいの酒井あきよし鳥海永行
123月21日ぼくはもうだまされない永田俊夫黒川文男
133月28日ぼくにだって夢がある高橋資祐
144月4日ぼくの樫の木はのこった石森史郎黒川文男
154月11日木の脚だって生きている牧野和夫鳥海永行
164月18日教えてよ、サル先生三宅直子黒川文男
174月25日ぼくの希望が飛んでゆく松浦健郎
曽田博久
185月2日人形だって偉いんだ柴山達雄高橋資祐
195月9日負けるな!魔法のバイオリン(前)松浦健郎
曽田博久
鳥海永行
205月16日負けるな!魔法のバイオリン(後)高橋資祐
215月23日ぼくがさがした宝物酒井あきよし鳥海永行
225月30日カナシミ博士さようなら松浦健郎
曽田博久
黒川文男
236月6日お金のなる木をさがせ鳥海永行
246月13日人魚とともに消えた夢(前)原征太郎
256月20日人魚とともに消えた夢(後)
266月27日おじいちゃん死なないで永田俊夫黒川文男
277月4日心の翼をありがとう松浦健郎
曽田博久
岡崎邦彦
287月11日ぼくの脚に根がはえた!田井洋子鳥海永行
297月18日山賊どもの前にたて!永田俊夫原征太郎
307月25日ぼくはピエロじゃない!岡崎邦彦
318月1日自由に向って逃げるんだ原征太郎
328月8日別れの船は暗黒大陸へ鳥海尽三西谷克和
338月15日オモチャだっておこるさ松浦健郎
曽田博久
黒川文男
348月22日ぼくは神の子モックだ!森忠明
358月29日墓守怪獣いつまでも西牧秀雄
369月5日ぼくの魔法は勇気と知恵だ永田俊夫黒川文男
379月12日悪い夢は砂漠にすてろ!鳥海尽三西牧秀雄
389月19日サーカス一座はもういやだ
399月26日飛べ!気球 ふるさとへ牧野和夫原征太郎
4010月3日火食い親方をやっつけろ三宅直子西牧秀雄
4110月10日立ちあがれ大木魔神鳥海尽三黒川文男
4210月17日悪い夢の精よさようなら岡崎邦彦
4310月24日死の砦を打ちやぶれ三宅直子西谷克和
4410月31日ぼくを燃やして!鳥海尽三原征太郎
4511月7日雪女よ静かに眠れ森忠明黒川文男
4611月14日賞金かせぎを追っぱらえ三宅直子岡崎邦彦
4711月21日木はみんなぼくの仲間鳥海尽三原征太郎
4811月28日海魔王の怒りにいどめ牧野和夫高橋資祐
4912月5日地獄島は死んでいる鳥海尽三黒川文男
5012月12日よみがえれ地獄島原征太郎
5112月19日悲しいイブの鐘がなる鳥海尽三
鶴田節子
岡崎邦彦
5212月26日ぼくの夢は輝く星に鳥海尽三
近藤若菜
高橋資祐
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放送局

劇場版

東宝チャンピオンまつり』で、本作のブローアップ版が2本上映されている。いずれもタイトルに入っている樫の字が子供客には分かりにくいことから、表記が『かしの木モック』に改められている。

『かしの木モック』(1972年3月12日公開)[23]
第1話をブローアップ上映[23]。上映時間は24分[23]
併映は『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『みなしごハッチ ママにだかれて』『帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣に乗る』『ミラーマン』『天才バカボン 夜まわりはこわいのだ』の5本[23]
『かしの木モック ぼくはなかない』(1972年7月22日公開)[24]
テレビシリーズの再編集版[24]。上映時間は25分[24]
併映は『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(再映)『ミラーマン 生きかえった恐竜アロザ』『天才バカボン 別れはつらいものなのだ』『赤胴鈴之助(アニメ版)』の4本[24]

脚注

参考文献

外部リンク

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