勝田駅
茨城県ひたちなか市勝田中央にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道・ひたちなか海浜鉄道の駅 ウィキペディアから
茨城県ひたちなか市勝田中央にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道・ひたちなか海浜鉄道の駅 ウィキペディアから
勝田駅(かつたえき)は、茨城県ひたちなか市勝田中央にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)・ひたちなか海浜鉄道の駅である[1]。
勝田駅 | |
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東口(2022年2月) | |
かつた Katsuta | |
所在地 | 茨城県ひたちなか市勝田中央1-1 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) ひたちなか海浜鉄道 |
電報略号 | カツ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面4線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
(JR東日本)-2023年- 11,697人/日(降車客含まず) (ひたちなか海浜鉄道)-2021年- 922人/日(降車客含まず) |
開業年月日 | 1909年(明治42年)12月16日[2] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 |
■常磐線(JR東日本) (■水戸線直通含む) |
キロ程 | 121.1 km(日暮里起点) |
所属路線 | ■湊線(ひたちなか海浜鉄道) |
キロ程 | 0.0 km(勝田起点) |
備考 |
共同使用駅 JR東日本:直営駅(管理駅) JR東日本:みどりの窓口 有 |
当駅は、ひたちなか市の代表駅で、旧・勝田市の中心部に位置する。日立製作所水戸事業所、国営ひたち海浜公園[注釈 1][3]の最寄駅である。当駅の北側に勝田車両センターがあることから、当駅を起点終点とする列車が多数設定されている。
JR東日本・JR貨物の常磐線(旅客営業を行うJR東日本が第一種鉄道事業者、貨物営業を行うJR貨物が第二種鉄道事業者)と、ひたちなか海浜鉄道の湊線が乗り入れ、接続駅となっている。湊線は当駅が起点である。
JRの駅にはこのほか、昼間時間帯を除き友部駅を終点とする水戸線の一部の列車が、友部駅 - 当駅間で乗り入れている。このうち朝の時間帯はさらに日立・高萩方面へも直通する列車もあるが、2021年3月13日のダイヤ改正実施に伴い、水戸線の全列車でワンマン運転が開始されたため、高萩駅発着の水戸線直通列車については、水戸駅から水戸線方面をワンマン運転で実施し、水戸駅から日立・高萩方面は車掌乗務で運転される。なお2023年3月改正以降、日中時間帯を中心にいわき駅までワンマン運転を拡大するため[4]、特急を除く普通列車のワンマン運転を約7割が当駅以北で運転、それ以外は水戸駅ないし当駅発着に切り替わる。さらに2024年3月16日実施のダイヤ改正以降、日中時間帯の土浦 - 当駅間の一部列車も5両編成のワンマン運転となるが、特急列車や日中時間帯以外の上野方面の普通列車については従来通り車掌が乗務する[5]。
特急「ひたち」「ときわ」(土浦駅発着を除く)の全列車が停車する。また、「ときわ」は当駅および高萩駅を発着する。また、品川駅および上野駅を発着する常磐線普通列車も朝の上り列車と夜間の下り列車の一部が高萩駅発着となるのを除いて、水戸駅または当駅が発着駅となる。
島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ[1]。共同使用駅であるが、1番線ホームを除きJR東日本が駅業務全般を担当している。JR東日本の直営駅で、勝田駅・日立駅、高萩駅を融合した勝田営業統括センター所在駅。管理駅として佐和駅 - 大津港駅を管理している[20]。ひたちなか海浜鉄道湊線が発着する1番線は、JR常磐線の2番線の日暮里方の一部を切り欠いて設けられている。
1980年代までは、旅客駅舎南側に貨物ホームが存在していたが、後々駐車場などになった。
1番線上にはひたちなか海浜鉄道が業務を行う中間改札が設けられ、2番線との間に柵が設置されている。ここにJR線出場用・入場用の簡易Suica改札機も設置されている(画像参照)。JR線とひたちなか海浜鉄道湊線の乗換については、この中間改札の窓口で精算および湊線の乗車券販売を行う。早朝・夜間の窓口営業時間外は改札を行わず、運賃は湊線列車内での精算となる。
橋上駅舎の自動券売機は1台のみがひたちなか海浜鉄道線の普通乗車券に対応しており、JR線で利用できるICカード残高での購入も可能である。ただし、この券売機では工機前駅・高田の鉄橋駅・美乃浜学園駅への乗車券を購入することができない。勝田駅改札外からの入場で、これらの駅への乗車券や一日乗車券、定期券等の購入を希望する場合は、JR線有人窓口で申し出た上で中間改札へ向かうことになる。
ホーム上の店舗は2番線のみで、立ち食いそば店とNewDaysがある。NewDaysは改札外の駅出入口側(エスカレーター下)と改札内の2番線ホームの両側から利用できる(通り抜け不可)。また、コンコース(改札外)にもNewDaysがある。
構内にはみどりの窓口・Suica対応自動改札機が設置されている。指定席券売機は改札外のほか、改札内にも特急券およびえきねっと受取用に2番線ホーム日立寄りの階段前に設置されている。エスカレーター・エレベーターがそれぞれ東口・西口・コンコースに設置されている。
2019年4月1日より、改札脇に観光案内所を設置(ひたちなか市が運営)。通常は年末年始を除く毎週土休日に開所するが、春と秋の観光シーズンは毎日開所する[18]。
(出典:JR東日本:駅構内図、ひたちなか海浜鉄道:駅情報)
現在は、臨時車扱貨物のみを取り扱っており、定期貨物列車の発着はない。これは一旦廃止された貨物取扱を国鉄分割民営化直前に将来の貨物取扱再開に備え「開閉期間・取扱範囲は別に定める」として再開させたものであり、実績としては勝田車両センターへの甲種輸送や、湊線の車両輸送の搬出入がある。
かつては、駅北西部に広がる日立製作所水戸事業所へ続く専用鉄道(4.4 km)が存在した。この専用線は公式には1942年9月5日運輸開始[7][注釈 2]とされ、事業所内の各所に張り巡らされており、製作された車両の搬出などに使われていた。JR化後もEF200形の出荷時に使用実績があった。
また、この専用線では1993年9月20日まで、当駅から事業所内への従業員専用列車(「構内電車」などとも呼ばれていた)が運行されていた。従業員専用列車ホームは駅西口の構内の外れにあり、通勤時[注釈 3]にはバッテリーロコに牽引された客車(最末期は東急6000系電車 (初代)6104・6003)が運行されていた[10](初期には蒸気機関車や木造客車が使用された)。事業所の一般公開の際には従業員以外も乗車できた。しかし、途中の踏切が渋滞の原因となっていたため、バスに転換され運行終了した。
現在も駅構内・周辺や事業所敷地内に専用線の線路が残されているが、所々で撤去・分断されており使用不能となっている。従業員専用列車ホームは取り壊され、跡地はビジネスホテル ライフイン勝田駅西となっている。
2000年度(平成12年度)以降の乗車人員の推移は以下のとおりである。ただし、ひたちなか海浜鉄道については2015年度(平成27年度)以降の乗車人員を記載することとし、年度全体の乗車人員を365(閏日が入る年度は366)で除して算出した。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | JR東日本 | 海浜鉄道[* 1] | 備考 | |
2000年(平成12年) | 12,723[JR 2] | |||
2001年(平成13年) | 12,496[JR 3] | |||
2002年(平成14年) | 12,220[JR 4] | |||
2003年(平成15年) | 12,084[JR 5] | |||
2004年(平成16年) | 11,859[JR 6] | |||
2005年(平成17年) | 11,876[JR 7] | |||
2006年(平成18年) | 11,989[JR 8] | |||
2007年(平成19年) | 12,050[JR 9] | |||
2008年(平成20年) | 12,164[JR 10] | 湊線移管 | ||
2009年(平成21年) | 11,977[JR 11] | |||
2010年(平成22年) | 11,817[JR 12] | |||
2011年(平成23年) | 11,803[JR 13] | 東日本大震災が発生 | ||
2012年(平成24年) | 12,173[JR 14] | |||
2013年(平成25年) | 12,512[JR 15] | |||
2014年(平成26年) | 12,656[JR 16] | |||
2015年(平成27年) | 12,936[JR 17] | 1,218[海浜 2] | ||
2016年(平成28年) | 13,181[JR 18] | 1,188[海浜 2] | ||
2017年(平成29年) | 13,383[JR 19] | 1,239[海浜 2] | ||
2018年(平成30年) | 13,485[JR 20] | 1,245[海浜 2] | ||
2019年(令和元年) | 13,586[JR 21] | 1,263[海浜 2] | ||
2020年(令和 | 2年)9,904[JR 22] | 839[海浜 2] | ||
2021年(令和 | 3年)9,877[JR 23] | 922[海浜 1] | ||
2022年(令和 | 4年)10,878[JR 24] | |||
2023年(令和 | 5年)11,697[JR 1] |
主な駅弁は下記の通り[25]。
ただし、JTB時刻表 2024年3月号には勝田駅の駅弁の掲載は無い。
当駅は工業都市勝田の中心地にある。駅西側は日立グループの工場が広がり、東側は商店街や公的機関がある。東西ともに住宅も多い。
東進する昭和通りは国営ひたち海浜公園西口までほぼ直線的に伸びる。
主に、茨城交通が国営ひたち海浜公園・那珂湊駅方面への路線バスおよび東京駅・羽田空港・成田空港・二本松バスストップ・仙台駅前への高速バスを運行。また、ひたちなか市がコミュニティバス「スマイルあおぞらバス」を運行している。
また、国営ひたち海浜公園の観光シーズン(スイセン、チューリップ、ネモフィラ開花時期、コキア紅葉時期)には、国営ひたち海浜公園への臨時バスが多数運行される。臨時バスの中には、ジョイフル本田ニューポートひたちなか店・ファッションクルーズニューポートひたちなか最寄りバス停である「ジョイフル本田西」「ジョイフル本田東」を経由せずに、前述の昭和通りを真っ直ぐ直行する便が運行されることもある。
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