茅野市

長野県の市 ウィキペディアから

茅野市map

茅野市(ちのし)は、長野県南信地方八ヶ岳白樺湖蓼科高原車山など観光資源を多く抱える諏訪地方中部の市である。1958年(昭和33年)市制施行。

概要 ちのし 茅野市, 国 ...
ちのし 
茅野市
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茅野市旗
1958年9月20日制定
茅野市章
1958年9月20日制定
日本
地方 中部地方甲信越地方
都道府県 長野県
市町村コード 20214-2
法人番号 4000020202142
面積 266.59km2
(境界未定部分あり)
総人口 54,871[編集]
推計人口、2025年4月1日)
人口密度 206人/km2
隣接自治体 諏訪市佐久市伊那市南佐久郡小海町佐久穂町南牧村諏訪郡富士見町原村北佐久郡立科町小県郡長和町
山梨県北杜市
市の木 白樺
市の花 りんどう
茅野市役所
市長 今井敦
所在地 391-8501
長野県茅野市塚原二丁目6番1号
北緯35度59分44秒 東経138度09分32秒
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外部リンク 公式ウェブサイト

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― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
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茅野市中心部周辺の空中写真。1976年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

概要

軽井沢に次ぐ人気の別荘エリア(蓼科高原)を有し、県内有数の観光都市である一方、工業も盛んであり工業生産額は長野県77市町村中8位である。また、諏訪広域連合に属する一都市である。

本項では市制前の名称である茅野町(ちのまち)についても述べる。

地理

要約
視点

位置

市内各地の標高

地形

山岳

河川

湖沼

気候

太平洋側式の内陸性気候。ケッペンの気候区分によると、大部分が亜寒帯湿潤気候に属する。標高770 メートルから1,200メートルの裾野に街並みが広がっており、冬の朝は晴れることが多いために放射冷却により、マイナス15度以下にまで下がることもあるが乾燥して雪は少ない。夏は都市部に比べれば冷涼であるが、真夏日になる日も多々ある。蓼科高原は日本で最も標高の高い場所にあるリゾート地で冬は非常に寒冷であり、気温はマイナス20度を下回る日もある。

地域

行政区画

ちの(旧ちの町)上原区・横内区・茅野町区・仲町区・塚原区・本町区・城山区・丁田自治会
宮川(旧宮川村)高部区・新井区・安国寺区・中河原区・茅野区・西茅野区・坂室区・両久保区・田沢区・丸山区・ひばりヶ丘区・長峰区・向ヶ丘区・東向ヶ丘区・西山区・みどりが丘区・みどりが丘市営住宅自治会・赤田自治会・鏡湖自治会・自然郷自治会
金沢(旧金沢村)大沢区・青柳区・御狩野区・金沢上区・金沢下区・大池区・木船区・新金沢区・金沢台自治会・サンコーポラス旭ヶ丘自治会・旭ヶ丘自治会
玉川(旧玉川村)山田区・中沢区・田道区・粟沢区・神之原区・北久保区・上北久保区・子之神区・菊沢区・穴山区・小泉区・南小泉区・小堂見区・緑区
泉野(旧泉野村)大日影区・槻木区・小屋場区・中道区・若葉台自治会
豊平(旧豊平村)南大塩区・下菅沢区・下古田区・福沢区・上古田区・御作田区・塩之目区・上場沢区・広見区・山寺団地自治会・グリーンヒルヴィレッジ自治会
中大塩中大塩1区・中大塩2区・中大塩3区・中大塩4区
北山(旧北山村)柏原区・湯川区・芹ヶ沢区・糸萱区・蓼科区・白樺湖自治会・蓼科中央高原自治会・車山高原自治会・緑の村自治会
湖東(旧湖東村)上菅沢区・中村区・山口区・堀区・新井区・金山区・須栗平区・笹原区・白井出区・花蒔自治会・東平自治会
米沢(旧米沢村)埴原田区・鋳物師屋区・北大塩区・塩沢区・米沢台区

自治会・区

住民による自治組織が、住み良い地域をつくるため、住民相互の連絡、防災 [注釈 1] や防犯、環境美化や資源物分別収集、除雪など、日頃から日常生活に密着した共同活動を行っているが、近年、自治会への加入率低下が問題となっている [注釈 2]

具体的には、「ごみステーション使用でのトラブル」「災害時の安否確認、情報伝達ができない」 「雪かき、出払いに協力してもらえない」等の社会問題が発生している。特にごみ出しに関しては「収集日を守らない」「衛生委員などの役員をやらずに利用し、不公平」という意見が多く、自治会への加入率向上が求められている[3]

茅野市としても、「パートナーシップのまちづくり」をスローガンに掲げ、自治会の加入率向上や予算枠500万円の「茅野市みんなのまちづくり支援金」支給と申請審査の見直し [4] 等、地域コミュニティの活性化を推進している[5]。また、自治会への加入率向上のため、「入区条例」の制定についても検討していたが、入区を強制するのは問題があるとの意見が強く、条例の制定は見送られた[5] [6] [7] [8][リンク切れ]

自治会では収入の安定が模索され、2015年、一方で新規転入者に加入を促す区は調査対象の100区中91区にのぼり (前年比45区増)、他方で区民のうち未入世帯を勧誘する取り組みを示した区は58区とおよそ50%で、働き掛けにくい状況は変わらなったことから、市の計画では区から聞き取った既存未入世帯への効果的な呼びかけ方をまとめ、「区・自治会加入促進の手引き」を作成し全区長と共有するとした [9]

自治会への加入率低下は、会費 (区費) が高額であることも理由の一つであるとの指摘があるが、区費 (自治会費) を収める対象者が高齢化で減少していることを受け、自治会への加入一時金と会費 (区費) のうち加入金平均額が値下がり傾向にある反面、区費の平均は増加傾向にあり、2015年度で7万1320円の加入金、年間2万2207円の会費となっている[10][注釈 3]。市内には区費減額に取り組み別荘地やゴルフ場の地代収入を元手にした援助を受給する区があり、あるいは区費に変動制を取り入れる区では、世帯状況により減額する措置は区費で32区、加入金で9区が該当したほか、活動状況への配慮により金額を算出する区もある。また、自治会を脱退する要因を分析し、役員を務める負担の軽減に取り組む63区では、役職規定から高齢者世帯などを免除した (前年比16区増)[2]。区の規約に従う一定額に、さまざまな算出法を用いて均等割や人数割など加算されており、世帯当たりの負担減を目指し活動の質の維持について、市内の各区の知恵を共有できるかどうか課題でもある[10]。 

さらに見る 年度, 加入金 ...
自治会への加入一時金と区費 (会費) の推移
長野県茅野市
年度加入金区費(年額)備考
201376,000円21,000円
201477,000円22,000円[注釈 4]
201571,320円22,207円[10]
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茅野市が主催する2018年の「まちづくり懇談会」会場で市民の意識調査を行ったところ、回答者の8割近くが日常的に地域のつながりを意識し、必要だとする回答者は9割強であった。会合の参加者853人・回答率は50%強 (453人) である [12]

人口

  • DID人口比は20.2%(2015年国勢調査)。
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茅野市と全国の年齢別人口分布(2005年) 茅野市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 茅野市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
茅野市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 36,200人
1975年(昭和50年) 39,717人
1980年(昭和55年) 43,942人
1985年(昭和60年) 47,273人
1990年(平成2年) 50,064人
1995年(平成7年) 52,807人
2000年(平成12年) 54,841人
2005年(平成17年) 57,099人
2010年(平成22年) 56,391人
2015年(平成27年) 55,912人
2020年(令和2年) 56,400人
総務省統計局 国勢調査より

本市よりも先に市制施行した岡谷市諏訪市を抜いて諏訪地域で最大の人口を擁する自治体となった。八ヶ岳山麓での宅地化が進んだ結果、無秩序な宅地開発によるスプロール化も懸念されており、これは市街地中心部においても同様である。

隣接自治体

長野県の旗長野県
山梨県の旗山梨県

歴史

古代

縄文時代
  • 縄文時代から栄え、日本の中でも中心的役割を担っていた。そのため縄文遺跡が数多く存在する。

近代

明治時代
  • 1905年明治38年)-茅野駅開業。ともに甲州街道沿いにある宮川村茅野区と永明村塚原区の隣接する2つの区が1894年から諏訪郡や上伊那郡の諸村を巻き込んだ激しい停車場誘致運動を繰り広げた結果、中央本線が諏訪湖北岸ルートに決定したことから塚原区に設置され[13]、駅名は誘致に敗れた茅野区の名称が採られた[13]

現代

昭和時代(戦後)
平成時代
  • 1994年平成06年) - 市役所新庁舎完成
  • 2005年(平成17年) - 茅野市民館オープン。
  • 2013年(平成25年)5月 - 茅野市の縄文文化を研究および普及するために、茅野商工会議所より縄文プロジェクトが発足された[16]
  • 2018年(平成30年) - 第5次茅野市総合計画策定
令和時代

行政

市長

歴代市長

行政機構

総務部総務課・財政課・税務課
企画部秘書広聴課・企画課・DX推進課・地域創生課・移住・交流推進室
市民環境部市民課・環境課・ゼロカーボン推進室・パートナーシップのまちづくり推進室
健康福祉部地域福祉課・高齢者・保険課・健康づくり推進課
産業経済部農林課・商工課・観光課
都市建設部建設課・都市計画課・水道課・建設関連事業推進課
会計課
教育委員会こども部こども課・幼児教育課・学校教育課
教育委員会生涯学習部生涯学習課・文化財課・スポーツ健康課
議会事務局
選挙管理委員会事務局
危機管理室防災課消防課
農業委員会事務局

議会

市議会

県議会

  • 選挙区:茅野市・富士見町・原村選挙区
  • 定数:2人
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日

衆議院

さらに見る 当落, 候補者名 ...
当落候補者名年齢所属党派新旧別得票数重複
後藤茂之65自由民主党86,962票
長瀬由希子53日本共産党51,922票
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出先機関・施設

国家機関

防衛省

自衛隊

厚生労働省

  • 茅野市地域職業相談室

政府所管法人

国立研究開発法人

施設

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茅野警察署

警察

本部
交番
  • 茅野駅前交番(茅野市ちの)
  • 尖石縄文交番(茅野市豊平)
駐在所
  • 北山駐在所(茅野市北山)

消防

本部

消防署
  • 茅野消防署

医療・福祉

郵便局

集配郵便局茅野郵便局・豊平郵便局・北山郵便局
無集配郵便局茅野上原郵便局・茅野駅前郵便局・ちの本町郵便局・玉川郵便局・信濃金沢郵便局・米沢郵便局・蓼科郵便局
簡易郵便局小泉簡易郵便局・ひばりヶ丘簡易郵便局・鬼場簡易郵便局・泉野簡易郵便局・白樺湖簡易郵便局

文化施設

  • 茅野駅商業ビル「BELLVIA」(ベルビア)内の茅野市の施設[18]
    • 茅野市役所、ベルビア店茅野市役所出張所
    • こども館「0123広場」(就園前の0~3才児の遊び場、子育て相談施設)
    • 茅野市こども館、CHUKOらんどチノチノ(中高生の居場所施設)
    • 茅野市 地域職業相談室(職業相談、職業紹介)
    • ワークラボ八ケ岳
  • 市民活動センター「ゆいわーく茅野」(様々な分野の市民活動の創出とそれらの連携を図り、まちの元気を創り出す、まちづくりの拠点施設)
図書館

運動施設

対外関係

姉妹都市・提携都市

国内

姉妹都市
さらに見る 都市名, 地方 ...
都市名 地方 都道府県名 提携年月日
旭市 関東地方 千葉県の旗千葉県 1974年昭和49年)12月3日[19]
2015年平成27年)10月29日 - 再提携
総社市 中国地方 岡山県の旗岡山県 1984年(昭和59年)1月26日[20][21]
伊勢原市 関東地方 神奈川県の旗神奈川県 1986年(昭和61年)1月21日[22][23]
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提携都市
さらに見る 都市名, 地方 ...
都市名 地方 都道府県名 提携年月日
あわら市 中部地方 福井県の旗福井県 2014年(平成26年)8月17日[24]
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海外

姉妹都市

姉妹提携都市とは、毎年夏季に市内在住の中高生約8名を対象にホームステイが行われる。

さらに見る 都市名, 国名 ...
都市名 国名 地域名 提携年月日
ロングモント市 アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国 コロラド州 1990年平成2年)5月25日[25]
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経済

要約
視点
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寒天干し

精密業を基盤とする工業都市であるが、パセリセロリといった高原野菜の産地として名高い。伝統産業として、の寒さと乾燥した気候を利用して作られる角寒天凍り豆腐氷餅[26]があり、その殆どは茅野市で生産されている。また、近年は郊外へ工場の建設が進む。長野県内での工業生産額は77市町村中第8位である。市内の事業所数は3045事業所(平成28年経済サンセスより)で、平成24年のデータの比較すると、増加率は8.5%で長野県内19市の中で増加しているのは当市と松本市小諸市のみであり、当市はその中で最大の増加率である。このことから市内の経済活動が活発化していることが窺える。 事業所数の内訳(平成28年度)は「宿泊業・飲食サービス業」が全産業の19.8%を占め最も多く、次いで「卸売業・小売業」が19.3%、製造業が14.4%、建設業が11.7%となっている。

第一次産業

農業

年間農業産出額は41億9000万円(平成29年)であり、年々増加している。その内訳は野菜が14億8000万円、13億1000万円、花き11億6000万円、果実7000万円、芋類5000万円、雑穀4000万円、その他が1000万円である。また畜産物の産出額は7000万円である。

第二次産業

工業

市内の事業所数(平成30年、従業員4人以上)は216事業所で、前年に比べて5事業所の増加であり、製造品出荷額等は2137億169万円で前年に比べて203億4431万円の増加となっている。粗付加価値額は808億1970万円で、こちらも52億2901万円の増加となっている。

第三次産業

商業

主な商業施設

拠点を置く企業

(五十音順)
かつてあった企業

情報・生活

マスメディア

中継局

ライフライン

電力

教育・研究機関

大学

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諏訪東京理科大学
公立

専修学校

  • 諏訪中央病院看護専門学校

高等学校

県立
私立

中学校

市立

小学校

市立

幼稚園

認定こども園

保育園

  • 宮川保育園
  • 宮川第二保育園
  • 小泉保育園
  • みどりヶ丘保育園
  • わかば保育園
  • 金沢保育園
  • 玉川保育園
  • ちの保育園
  • 中央保育園
  • 豊平保育園
  • 中大塩保育園
  • 湖東保育園
  • 笹原保育園
  • 米沢保育園
  • 北山保育園
  • 泉野保育園
  • 玉川どんぐり保育園(私)
企業主導型保育施設
  • しゃれんどきっず園

その他の教育機関

組合

交通

鉄道

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茅野駅

中心となる駅:茅野駅

鉄道路線

東日本旅客鉄道(JR東日本)

バス

路線バス

高速バス

タクシー

その他の交通

かつて茅野市ではコミュニティバスを西茅野安国寺線、中大塩糸萱線、白井出線、東向ヶ丘線小泉菅沢線、御狩野線、中沢線丸山線、豊平泉野線、柏原線、北大塩・蓼科線、市街地循環バス、玉川循環線の13路線運行していたが、2022年(令和4年)9月30日を以て廃止された。翌日に通勤・通学バスの運行開始した。 同年8月22日からオンデマンド交通『のらざあ』に移行された。

道路

高速道路

諏訪インター開業当初は管理棟などの主要施設を諏訪市内の茅野市飛地に建設する事で所在地を茅野市とする妥協策がとられていたが、後に諏訪市と飛地を解消し現在は敷地の一部が茅野市に掛かるのみである。 諏訪南インターチェンジ(諏訪郡富士見町)も市域に隣接しており、玄関口として利用可能である。

国道

県道

主要地方道
一般県道

その他の道路

道の駅

ナンバープレート

諏訪ナンバー

観光

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縄文のビーナス(国宝)
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仮面の女神(国宝)
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上原城
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諏訪大社上社前宮
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御左口神社
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駒形遺跡

名所・旧跡

城郭・陣屋
神社
寺院
遺跡
街道・宿場町
その他
  • 穴蔵:農閑期の農家の共同作業小屋

観光スポット

博物館・美術館

文化・名物

祭事・催事

名産・特産

スポーツ

サッカー

ウィンタースポーツ

スキー

出身関連著名人

要約
視点

出身著名人

五十音順

ゆかりの著名人

五十音順

脚注

外部リンク

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