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日本の声優 (1948-) ウィキペディアから
銀河 万丈(ぎんが ばんじょう、1948年[12]11月12日[5][13] - )は、日本の声優、俳優、ナレーター[6]である。山梨県甲府市出身[3][4]。青二プロダクション所属[7]。本名・旧芸名は田中 崇(たなか たかし)[1][2]。妻は同じく声優の高島雅羅[8]。
ぎんが ばんじょう 銀河 万丈 | |
---|---|
プロフィール | |
本名 | 田中 崇(たなか たかし、旧芸名)[1][2] |
性別 | 男性 |
出身地 | 日本・山梨県甲府市[3][4] |
生年月日 | 1948年11月12日(75歳) |
血液型 | B型[5] |
職業 | 声優、俳優、ナレーター[6] |
事務所 | 青二プロダクション[7] |
配偶者 | 高島雅羅(声優)[8] |
公式サイト | 銀河 万丈|株式会社青二プロダクション |
公称サイズ(時期不明)[9] | |
身長 / 体重 | 173[5] cm / 67 kg |
声優活動 | |
活動期間 | 1970年代 - |
ジャンル | アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーション |
デビュー作 | ズリル(『UFOロボ グレンダイザー』)[10][11] |
俳優活動 | |
活動期間 | 1970年代 - |
ジャンル | 舞台 |
山梨県立甲府南高等学校[3]、成蹊大学文学部文化学科卒業[4]。以前はテアトル・エコーに所属。
幼少期はボーイソプラノで小学校時代の音楽の時間に「あなたは歌わなくてもいいです」と言われた[14]。その時に「あ、俺オンチなんだ」とコンプレックスが頭によぎったが、知らなかったことから変声期であったと語る[14]。その後、中学時代で声が変わったという[14]。
エンジニアだった叔父の影響で同じ道を志しており、機械操作、ラジオに興味を持ち、朝礼にも参加しなくてよかったことから放送部に所属し、ラジオドラマの魅力に取り付かれる[3][15]。中学高校時代は放送部と美術部に所属していた[11]。絵を描くのが好きであり、油絵をしていた[15]。学生時代に迷ったのは美術関係だったが、専門学校に通っていたわけではなかったため、踏み出せなかったという[15]。
大学時代は放送研究会に所属し、ラジオドラマ作りに夢中になっていた[16]。将来はラジオドラマに関わりたいとは思っていたが、ラジオドラマは職業として成立するものでもないと考え、ラジオドラマを作れる場所が分からなかった[17]。大学卒業後、これといった就職口が無かったが、「ブラブラしているわけにもいかない」とは思っていた[11]。その当時、テアトル・エコーの養成所が生徒を募集しており、ここへ入れば脚本の勉強もでき、演出も学べるということで「よし!これだ!」と決めた[11]。同時ににそれに近いことをやっていたのは劇団くらいしかなかったため、テアトル・エコーの養成所に入所する[17]。入所後は第一にタイツ姿でダンスの稽古であったが、腰の周囲がスースーしており、前の膨らみも気になり、更に皆で一緒に踊るというのも初めてであったため、1人だけ盆踊りを踊っているようになってしまった[11]。体の柔らかい女生徒たちからは笑われてしまい、何ともやりきれない毎日だった[11]。しかし切羽詰まり選んだ身であるため、引き返すこともできず、必死でレッスンに耐えていた[11]。やがて体を柔らかくする肉体訓練も受け、堂々と舞台で踊れるようになった[11]。その後、アルバイトで沖縄舞踊団の一員として熱海後楽園で踊るようになった[11]。観客は沖縄県の人物だと思っていたようで、盛んに拍手を送ってもらえたという[11]。その後退所し、仲間と劇団を作っては潰すということを繰り返しながら、フリーで舞台活動をしていた[17]。
グループ・タックの田代敦巳[18]の紹介で当時の青二プロダクションの社長だった久保進[19]と会うことができた[11]。その時に舞台活動を通じて「やっぱり音の仕事がやりたい」という気持ちがはっきりし、その分野の仕事をするために青二プロダクションへ自分の声のサンプルテープを持ち込む。そのことが声の仕事をするきっかけになり、28歳で声優デビューする。青二プロでの同期は井上和彦、水島裕、三ツ矢雄二[17]。他の同期声優に、玄田哲章、若本規夫がいる[20]。初のアニメ出演は『UFOロボ グレンダイザー』のズリル役となる[10][11]。
新人の頃は、経験不足で自分ができないことに対する悔しさと歯がゆさが随分あり、歳下の同期に対して焦燥感を覚えることもあった。セリフを受けられず、相手役の先輩から台本を投げられたこともあったという。富田耕生などの厳しい先輩には色々と教えてもらっていた。ある時プロデューサーから「将来何になりたいのか知らないけど、君にはギャラを払いたくない」と言われて、「認めて頂くまでは、絶対に辞める訳にはいかない」という気持ちになったこともあった[17]。
デビュー後の数年間は本名「田中崇」で活動していたが、『戦闘メカ ザブングル』や『太陽の牙ダグラム』に出演していた1982年の誕生日より「銀河万丈」に改名[21]。その子供向け番組の登場人物のような名前のため、当初は「もう洋画はやらないのか」と聞かれたという[22]。芸名の名づけ親は尊敬する先輩である王麗華[23]。銀河曰く「プレゼントされた」とのことで[23]、名前の由来は、王による「銀河という大宇宙を大いに泳いでください。宇宙より愛を込めて」というメッセージからきている[23]。名づけ親は富野由悠季とも言われていたが「『無敵鋼人ダイターン3』の主人公・破嵐万丈と混合したんでしょうね」と、否定している[22]。
趣味は和装、サルサダンス、日本画、乗馬、謡曲[7]、読書[24]。謡曲は20代の頃から続けている。
妻・高島雅羅は、『新スタートレック』でディアナ・トロイの吹き替えを担当。銀河は同作品ではウォーフの吹替を担当しており、最終シーズンあたりでは恋人同士になっている。
『FNS地球特捜隊ダイバスター』では毎週、博士を演じている銀河のサイン入りのアイテムをプレゼントするコーナーがある。その際、番組キャラクターのユリッペが、銀河のプライベートを暴露している。詳細は「FNS地球特捜隊ダイバスター#銀河万丈の私事」を参照。
2012年9月8日放送の『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』に事務所の後輩である神田朱未と共に出演した。この時、物腰の柔らかい、敬語を交えた紳士的かつ丁寧な話し方で番組に臨んでいる。事務所が同じ神田や浅野真澄は、「常にこういう話し方で接して下さる」と発言している。番組にちあきなおみの「黄昏のビギン」をリクエストしており、その希望が叶えられて実際にオンエアされた。アニメ・ゲーム・特撮・声優の4ジャンルに特化した番組としては、異例の選曲である。
声種はバリトン、ローバリトン[5]。多数のアニメ、テレビ番組、洋画、ゲーム等に出演している[6]。テレビ番組やCMのナレーターとしての活動も多い。
役柄では威厳ある悪役の声を得意とする[17]。特に『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビ、『装甲騎兵ボトムズ』のジャン・ポール・ロッチナのような役柄を多くこなし、本人もそうした役柄を好む発言をしている[25]。『タッチ』の原田正平のような無口な役は「つまらなかった」と発言している[26]。また、父親役を担当する機会も多い。
30代前半に声優を本業として定めた当初から「悪役ができる」ことをセールスポイントにしており、そのころ演じたギレン・ザビ役によって「自身の中に新しい自分を探していくことや演じる快感を覚えた」という[3]。1980年代のインタビューでは「やっとここで僕の一番やりたいと思っていたキャラクターに廻り会えたという感じですね。だから僕としては一番いい状態でベストを尽くしてやりたいと心がけました」と語っている[27]。
自らを「そこつ者」と称し、三枚目キャラクターは違和感なく演じているという[28]。自身の性格に一番近いと思った役として『MONSTER』18話に登場する殺し屋ロッソを挙げており、力の抜けたただのおじさんのような感じの役をほとんど振ってもらったことがなかったので難しさを感じた反面とても楽しかったといい、印象に残っていると語っている[28]。
日本語吹き替え版では、マイケル・クラーク・ダンカンやデルロイ・リンドーなど、大柄の黒人の声を当てることが多い。玄田哲章、大塚明夫と並んでシルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガー、サミュエル・L・ジャクソンとローレンス・フィッシュバーンの両者の吹き替えを経験している数少ない人物。この他、『刑事コロンボ』では小池朝雄に代わって映像ソフトの追加録音部分(テレビ放送時にカットされた箇所)でコロンボ警部の吹き替えを担当、のちにWOWOWで新シリーズの最終3話が放送された際には銀河が本編を吹き替えたバージョンが製作されている。
太字はメインキャラクター。
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