スポンジ・ボブを題材とした 2004 年の映画 ウィキペディアから
『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』(原題:The SpongeBob SquarePants Movie)は、2004年のアメリカ合衆国のアニメーション映画で『スポンジ・ボブ』の映画版。日本での劇場公開時の邦題は『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』。
スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー | |
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The SpongeBob SquarePants Movie | |
監督 | ステファン・ヒーレンバーグ |
脚本 |
ステファン・ヒーレンバーグ デレク・ドライモン ティム・ヒル ケント・オズボーン アーロン・スプリンガー ポール・ティビット |
製作 |
ステファン・ヒーレンバーグ ジュリア・ピスター デレク・ドライモン アルビー・ヘクト ジーナ・フェイ |
出演者 |
トム・ケニー ロジャー・バンパス ビル・ファッガーバッケ クランシー・ブラウン キャロリン・ローレンス ミスター・ローレンス デヴィッド・ハッセルホフ |
音楽 | グレゴール・ナーホルス |
撮影 | イェジー・ジェリンスキ |
製作会社 |
ニコロデオン・ムービーズ ユナイテッド・プランクトン・ピクチャーズ バイアコム・インターナショナル ラフ・ドラフトスタジオ |
配給 |
パラマウント映画 UIP |
公開 |
2004年11月19日 2005年9月30日 2006年4月22日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $30,000,000[1] |
興行収入 | $140,161,792[1] |
次作 | スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo! |
この節の加筆が望まれています。 |
この映画によりスポンジ・ボブは初めてフルHDで制作された(テレビ本編は「スポンジ・ボブの真実」で初めてフルHDになり、シーズン9以降の製作回で全ての回でHDに統一されている)。
この映画そのものはニコロデオンの長編劇場版で初めて2Dアニメーションに採用されたフルHDデジタルフォーマット(1080p)であるが、実写パートは全てフィルム撮影であり、DCPではない。
実写パートの一部は本編とは無関係である海賊のコスチュームを着た実写人物が映画館に向かうシーンが序盤とポストクレジットシーンなどに存在。
今日はスポンジ・ボブが働くレストラン「カニカーニ」の2号店が開店する日。スポンジ・ボブは2号店の新店長になれると舞い上がっていたが、店長のカーニが選んだのはイカルドだった。店長に選ばれない理由をカーニから「まだ子供だから」と言われたことにショックを受けてしまい、昇進パーティで祝うはずだったレストラン「グーフィー・グーバー」で親友パトリックと酔いつぶれるように朝までやけ食いし続ける。
一方、カニカーニの繁盛に恨みを持つライバル店「エサバケツ亭」のプランクトンはカニカーニの成功の秘密であるカーニバーガーのレシピを盗む悪巧みを出尽くしたことに悩んでいたが、妻であるコンピューターのカレンから自身がかつて考えていた「Z計画」が残っていることを指摘される。早速プランクトンはZ計画を実行し、手始めに横暴でミンディの静止がない限り誰でも構わず処刑しようとするネプチューン王が住む城から王冠を盗み出す。
翌日、王冠を盗まれたことに怒るネプチューン王はカニカーニ2号店を訪れ、カーニが王冠を盗んだと言い出した。ネプチューン王曰く、その証拠にカーニが犯行声明を残したという。カーニはすぐに否定するが、王冠をシェルシティに売り飛ばしたという留守電電話が追い打ちとなり、ネプチューン王に処刑されそうになる。犯行声明と留守電電話はプランクトンがカーニに濡れ衣を着せるための策略だった。二日酔いのスポンジ・ボブは新店長にしてくれなかったことに拗ねてカーニを罵倒するも、カーニが死んでしまったら自分が店長になれないので、自分が王冠を取り戻すこと提案した。常に横暴なネプチューン王を嫌う娘のミンディの説得もあり、6日以内に王冠を取り戻すという条件でパトリックと共に魔物が棲む恐ろしい街と言われるシェルシティへの冒険に出ることになった。
処刑されるまでの間、冷凍され身動きが取れなくなったカーニからカーニバーガーのレシピを盗むことに成功したプランクトンのエサバケツ亭は大繁盛。さらに王冠を取り戻しにビキニタウンを出たスポンジ・ボブとパトリックを始末させるための殺し屋を雇い、カーニバーガーを買う客にセットで配った洗脳装置のバケツ帽子で人々を洗脳して街を支配した。
カーニが自分の店の宣伝用に使っていたバーガーカーに乗りシェルシティへ向かう二人だが、ガソリンスタンドにいた煽りをかましてくる二人組に遭遇し、車も早々にギャングに奪われてしまう。バーガーカーを取り戻すためギャングのたまり場である酒場に潜入する羽目になった結果シャボン玉で遊んだことがばれかけたり、アイスクリーム屋の店主に化けた巨大アンコウに追われたりする苦難続き。魔物がうごめく絶壁を前に自分たちは大人になれないと判断して帰ろうとするが、ミンディからプランクトンに街を支配されていることを伝えられるとともに、人魚の魔法と称して海藻のひげを付けさせて大人の男にして励ましたことで自信を取り戻す。絶壁や魔物を乗り越えた二人だったが、そこにプランクトンが仕向けた殺し屋デニスが立ちはだかり、さらに彼を踏み潰すとともに現れた巨人サイクロプスに攫われてしまう。目を覚ますと、そこは海の魚たちが標本にされた小屋だった。この小屋こそがシェルシティでその実態は地上にある海のお土産屋だったのだ。二人はライトの真下に置かれて蒸発し干物になってしまうが、その間際に流した涙が電線を伝いショート、作動したスプリンクラーの水で蘇った。王冠を取り戻してシェルシティを脱出し、冒険に出る際ミンディから渡された魔法の風の袋でビキニタウンで戻ろうとするが、パトリックがうっかり袋を飛ばして帰る手段を失ってしまう。その時現れたデビッド・ハッセルホフの助けを得て帰路に着くとともに追い詰めに来たデニスから逃れることができた。そしてオープニングで登場する小島付近から二人はデビッド・ハッセルオフの腹筋で発射され、ビキニタウンに直撃することで帰還する。
カニカーニ2号店に帰還し、すんでの所でカーニの処刑に間に合ったが、プランクトンは最終手段としてネプチューン王をバケツで洗脳。窮地に陥り、プランクトンに子供だと馬鹿にされるが、シェルシティの冒険を通して子供でも成し遂げられることはあると悟ったスポンジ・ボブは感極まり「僕はグーフィー・グーバー!」と叫び、グーフィー・グーバーの歌を演奏しながら、街の人々やネプチューン王の洗脳をヘルメットを破壊して解放。事件の犯人のプランクトンはスポンジ・ボブに歓喜する群衆に踏みつぶされた末に逮捕され、ネプチューン王の誤解も解けた。感動したカーニはスポンジ・ボブをカニカーニ2号店の新店長に任命し、イカルドが店長のバッジを渡したことでスポンジ・ボブは大喜びした。
括弧内は、日本語吹き替え。日本語版ではTVシリーズと一部声優が異なり、パトリック役は長嶝高士、プランクトン役はチョーが担当している。なお、TVシリーズでパトリック役とプランクトンを演じている谷育子と松浦チエも引き続き、谷はパール、パフ先生、カレンを松浦はサンディ役でこの作品に出演している。
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