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日本のコンピュータゲーム ウィキペディアから
『スーパーロボット大戦α外伝』(スーパーロボットたいせんアルファがいでん)は、バンプレストから発売されたシミュレーションRPG。
ジャンル | シミュレーションRPG |
---|---|
対応機種 |
プレイステーション(PS) ゲームアーカイブス(GA) |
開発元 | バンプレソフト |
発売元 | バンプレスト |
シリーズ | スーパーロボット大戦シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM1枚 |
発売日 |
PS(通常版、限定版): 2001年3月29日[1][2] PS(PS one Books版): 2002年12月5日[3] PS(PREMIUM EDITION): 2005年5月28日[4] GA: 2011年12月21日[5] |
対象年齢 |
PS(PREMIUM EDITION): CERO:B(12才以上対象)[4][† 1] GA: CERO:A(全年齢対象)[5] |
売上本数 |
PS(通常版&限定版): 58万本(出荷本数)[6] |
キャッチコピーは「衝撃の風が吹いた」。
SDで表現されたロボットたちが競演するクロスオーバー作品『スーパーロボット大戦シリーズ』の一作。初代プレイステーションにおけるシリーズ最後のソフト。前作『スーパーロボット大戦α』(以下『α』)に始まる、シリーズカテゴリの一つである「αシリーズ」の第2作目。続編には『第2次スーパーロボット大戦α』(以下『第2次α』)と『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』(以下『第3次α』)が制作されている。
『第3次α』でαシリーズを完結させることや、その参戦作品などが前作『α』開発当初から決められており、本作は当初のαシリーズの制作予定には組み込まれていなかった。しかし、『α』がスーパーロボット大戦シリーズ最高のセールスを記録したこともあり、バンプレストの上層部から「『α』のファンディスクでも出してみては?」と提案され、ならばファンディスクではなくきちんとした形で思い切りやってみようと急遽本作の開発が決定された[7]。こうした経緯から、本作は前作『α』のシステムをある程度継承し変更点が少ないため、「第2次」を銘打つのは相応しくないという製作サイドの意向によりαシリーズの第2作目でありながら「外伝」を銘打っている[8]。
話数の最長はハードルートの全45話(ノーマルとイージーは全43話)。獲得した熟練度によって終盤の展開が異なるが、『第3次α』の公式HPにおけるαシリーズのストーリー説明では、ハードルートの結末が正史として扱われている[9]。「未来へ飛ばされる」というストーリーの大きな転換が序盤にあり、そのほとんどのストーリーが未来の地球で描かれる。世界観の関係上、宇宙のステージが少ないのも特徴である。シナリオは従来より「ライトかつ汗臭いノリ」を目指して作られており[8]、『戦闘メカ ザブングル』や『∀ガンダム』の原作におけるコメディータッチなエピソードが随所に再現されている。他には、チームや部隊が仲間同士の対立を乗り越えることがテーマのひとつになっているため[8]、登場人物達が一時的だがいがみ合うイベントが多い。αシリーズの中で唯一バンプレストオリジナルの主人公が設定されていない作品であるが、シナリオの流れとしては『無敵鋼人ダイターン3』の破嵐万丈が主役として想定されており[8]、前作『α』の主人公は行方不明になっていることが作中で語られている。
『α』で採用された戦闘シーンのフルアニメーションについては、前作より大きく多彩にアニメーションするようになっている。『α』から引き続いて登場したユニットについても一部描き下ろし、および再構成がなされていたり、一部の攻撃ミスにも演出が加わるなど演出面が大きく強化された。
イラストボードやメモリーカードケース・シールが付属する限定版も同時に発売され[10]、後の2002年12月5日にPS one Books版(廉価版)が[3]、『第3次α』発売時の2005年7月28日には『α』(PS版)・『第2次α』の2本を加えた『スーパーロボット大戦α PREMIUM EDITION』が発売された[11][12]。2011年12月21日にゲームアーカイブスでの配信も開始されている[5]。
「PlayStation Awards 2001」において、ゴールドプライズ(累計出荷本数50万本以上100万本未満のタイトルに対して贈られる)を受賞した[13]。
新西暦187年12月。地球にはバルマー戦役(『α』での戦い)最終決戦の際に生じた、超重力崩壊の衝撃波の脅威が目前に迫っていた。それを防ぐため、各スーパーロボット研究所の協力と破嵐財閥とマオ・インダストリーのもと、地球を丸ごとバリアで覆うイージス計画が着々と進められていた。
かつてのロンド・ベル隊の多くが新たな組織・プリベンターに結集され、イージス計画の掌握を企むティターンズやマリーメイア軍を撃退。しかし、その戦いで現れたネオ・グランゾンを倒したことにより時空間のゲートが開かれ、プリベンターのメンバー達は荒廃し変わり果てた未来の地球へと飛ばされてしまう。
惑星ゾラとよばれている未来の地球では、月の民・ムーンレィスや惑星ゾラの支配階級・イノセント、さらにはバルマー戦役以前に撃退したはずの恐竜帝国に、地球の後継者を名乗るアンセスターらが覇権を巡り争っていた。未来世界での仲間を加えて集結したプリベンターは、死闘の末、惑星ゾラでの戦いに終止符を打つとともに、新西暦の時代へと帰還する。そこで再び待ち構えていたシュウ・シラカワとの最後の戦いに勝利し、イージス計画を完遂することに成功。地球は超重力崩壊の衝撃波から救われた。
★マークはシリーズ初参戦作品。
初参戦作品は『銀河旋風ブライガー』・『機動新世紀ガンダムX』・『∀ガンダム』・『戦闘メカ ザブングル』の4作品。
前作『α』から多くの作品が引き続き登場しているが、人物・ユニットは主人公格が中心であり、ストーリーに絡まない作品も多い。『機動新世紀ガンダムX』・『∀ガンダム』・『戦闘メカ ザブングル』の3作品は、遠い未来の荒廃した地球を舞台にしていることもあり、プレイヤー部隊が未来世界に飛ばされてからの登場となる。『銀河旋風ブライガー』は未来世界に飛ばされる直前で登場するが、原作再現は未来世界で行われる変則的な展開となった。
『銀河旋風ブライガー』のメインキャラクター2人に代役が立てられている。ブラスター・キッド役で故人の塩沢兼人には山崎たくみが、かみそり・アイザック役で声優を引退した曽我部和恭には置鮎龍太郎がそれぞれ立てられた[† 2]。なお『超獣機神ダンクーガ』の司馬亮や『超電磁マシーン ボルテスV』の峰一平のように、それ以前の作品で音声の収録が行われているキャラクターは本作でもそれを流用しており、以後の作品で同様のケースが起こった場合にもこれを踏襲している。
マクロスシリーズのキャラクターは『α』に引き続き、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の設定が採用されている。マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの2人は、『α』では進め方次第で容姿が大きく変化したが、本作では『超時空要塞マクロス』の姿で登場する。
本作では、それまでのシリーズ作品では目立つことの少なかった『グレートマジンガー』の剣鉄也にスポットが当てられており、未来世界において最初は鉄也が中心となってストーリーが進行するほか、鉄也の兜甲児に対するコンプレックスもクローズアップされた。
『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』は、DC戦争シリーズにおける『第3次スーパーロボット大戦』から『スーパーロボット大戦EX』までと時系列が同一。ただし、マサキがかつての愛機ジャオームに搭乗したり、魔装機神の追加武装やミオのファミリアが登場するなど、時系列が異なる箇所がある。なお本作からおよそ1年前に発売されたサウンドトラック『天空の章』で「『α』には出ないがその次には出る」と言及されていた(他にCD内で『α』で出番がないと聞いたミオが「αに意地でも出てやる」とも)。また『超機大戦SRX』は、『α』後にRシリーズが封印されており、一部の機体が登場せずSRXへの合体も行われない。
ここでは、本作特有のシステムや新規追加・変更されたシステムについて解説する。シリーズ共通のシステムについてはスーパーロボット大戦シリーズのシステムを参照。
システム以外ではステータスの見直しがされている。命中率と回避率に影響していたパイロットパラメータの1つ「反応」が廃止され、「反応」が一定値を越えると可能だった2回行動も無くなった。これに代わり、被ダメージ量に影響するパラメータ「防御」が追加され、ダメージの計算式が大幅に変更された。また、ユニットパラメータの1つ「運動性」が、命中率には加算されず回避率のみに適用されるようになった。
上述の通り、今作では主人公選択システムが無く、前作『α』に登場した主人公8名も登場しない。
未来世界で遭遇する、アースクレイドルを本拠地とする謎の勢力。自己修復機能を持つ金属細胞「マシンセル」の技術を持ち、荒廃した地球環境の再生を目的としている。アンセスターとは「先住民」の意。本作では『戦闘メカ ザブングル』や『∀ガンダム』とのクロスオーバーが図られている。
シリーズで初めて、オープニング・エンディングテーマがつけられた。主題歌は、これ以降『スーパーロボット大戦GC』を除き、据え置き型ゲーム機作品の定番となっている。
予約特典は、オリジナルポストカード[15]およびプラスチックモデル『魔装機神サイバスター』限定カラー仕様(ソフマップ限定)[16]。
なお両サウンドトラックCDには、『∀ガンダム』関連のBGMは収録されていない。
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