ミクロマンは、株式会社タカラ(現:タカラトミー)から発売されていた可動式フィギュアである。
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この項目では、男児向け玩具のミクロマンの初期展開について説明しています。
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ミクロマンシリーズのうち、1974年のラインナップにあたる。本項では、1974年から1980年までのシリーズについて詳述する。
全身14箇所可動の身長約10cmの小型フィギュア。その乗り物、基地など多数が発売された。小型で安価であるため商品点数も多く、ヒット商品となった。敵キャラクターであるアクロイヤーや、磁石を関節に応用したタイタンシリーズ。ミクロマンよりもさらに小型のフードマンと呼ばれるシリーズなど、毎年新たなキャラクターが投入された。
アニメなどのTV媒体での展開のない玩具主導の展開で、主に商品に同梱された小冊子などに描かれたオリジナルストーリーがその世界観を支えていた他、講談社テレビマガジンを中心に、小学館小学二年生、秋田書店の冒険王などで雑誌展開され、漫画連載やファンクラブなども結成され、子供の間でブームとなった。
何億年もの昔、3万光年の彼方に高度な文明を持つ星「ミクロアース」があった。地球と変わらない自然環境にミクロマンがユートピアを建設して平和に暮らしていた。しかし謎の大爆発を起こし、銀河系宇宙から消滅してしまった。だが、たくましい生命力を持つミクロマンたちは大爆発のときにできた水晶体の中に眠り、宇宙をさまよっていた。やがて太陽から放射される光子と強い宇宙線により彼らは突然蘇ったのだ。やがて地球に降り立ったミクロマンは「スペクトルMX光線」によって次々と仲間たちを蘇生。地球にユートピア建設を進めることになった。 (商品封入カタログより抜粋)
ミクロマンのストーリーは、商品展開に沿ってそれぞれのストーリーが付加されていく。また基本設定やディティールなども時代と共に徐々に変化して行く。
最初期の設定では、「宇宙科学局」を中心とし、非常に発達した科学技術の理想社会を掲げミクロ星からやってきた宇宙人の活動を軸とする。
未知の元素αH7により母星が崩壊、脱出した彼らも小型化したという描写がなされていた。
また、雑誌展開された漫画などでも、それぞれディティールの異なる設定でストーリーが語られている。
ミクロマンの人形を乗せて遊ぶことができる乗り物。それぞれのシーズンに合わせて新しいビークルが発売されている。
初期
最初のミクロマンとセット販売されたビークルである。
最初期の製品のジョイント部分はダボ付きのクリップ構造であったが第2期以降(前述 M10Xシリーズ参照)は後の組み換えに対応する形で現行の5mmジョイントへ変更された。クリップジョイント構造はヘリのブレードやタイヤ部分などの回転する部分のみへの採用へと移行していった。以降、搭乗メカ類のジョイントはこの5mmのものが主流になる。
ミクロマシン
販売形式はブリスター封入(外箱入り)梱包だった。
- スカイランブラー
- クリアーミクロマンとセット。背中の羽根と足首をはずして取り付ける尾翼でミクロマン自体を飛行体に変えるもの。厳密に言えば乗り物ではない。色はオレンジ。灰色のゴム製のジャケット(時期によって彩色済みのものもある)が付属する。
- ジャイロット
- イエローミクロマンとセット。円盤状の底部を持つ2ブレードのジャイロコプター風の乗り物。成形色はクリアーとブルー。
- ホットローダー
- ブルーミクロマンとセット。F1マシーンのような四輪車にビームガンが付属。成形色はクリアーとレッド。
- ビームトリプラー
- オレンジミクロマンとセット。長いアームのついた三輪の乗り物。搭乗部はカプセル状で、開いた蓋が背もたれのようになる。ビームガンが付属。成形色はクリアーとグリーン。
コスモ・カー
初期の透明ボディのミクロマンが乗ることのできる商品。乗り物単体で発売され、ミクロマシンよりもやや大型かつ豪華な造りになっている。ミクロセスナ以前のマシンはオープンコクピットでありキャノピーが存在しない。
- スペース・バギー
- 大型二連ミサイルランチャーを持つ三輪バギーである。転がし走行であった。
- スカイローダー
- 小型ミサイルを左右に装備するヘリコプター状のビークル。台車部と搭乗部が分離可能。
- バルクリフター
- 大型二連ミサイルランチャーを持つ四輪車。ミサイルランチャーとシートが可動アームで連結して自由に稼動した。
- ミクロセスナ
- コックピットにキャノピーを持つコスモ・カー。セスナと名前がついているので機首にプロペラはあるが、上部に2ブレードのローター、尾部にブームをもつヘリコプターである。ゼンマイで走行し、ローターが回転する。機首のプロペラはミサイルとして飛ばせる。ボディのベース部分がダイキャスト製のため重量感がある。
- ミクロ円盤UFO
- 二人乗りのキャノピー付きコスモ・カー。名前のとおり円盤状だが飛行機のような形状をしている。赤と青の二色存在する。ボディのベース部分がダイキャスト製のため重量感がある。
メカ・コスモ
電動ギミックを仕込んだ新シリーズ。高額商品のためラインナップは少ない。なお、デザインは機動戦士ガンダムで有名な大河原邦男によるものである。
- マリンコプター
- 透明の球状キャノピーを持ちミクロマン収容可能[2]。キャノピーの分割線にゴムキャタピラをはめ水密性を高めるとともに車輪として機能させた。プロペラも動く潜水ヘリ。
- 尾翼部追加フロート×2、操縦席カプセルの回転に連動する水掻きパドル×2、カプセルに水中モーターとフロートを接続するU字型アーム、水中モーター(地上走行用動力、水上航行用小型スクリュー(着脱可能))付属。
- エスカルゴ
- 球体ボディーの作業車。球状からパーツの組み換えでいくつかの形になることができる。車輪を兼ねる左右の装甲板は取り付け位置を変えてもモーターライズ可能。アーム付属。コクピット内にミクロマン2体搭乗可。
マシン・カー
M11X、M12Xと同時発売のシリーズ。初期のフォーマットに合わせてミクロマンとセットでも売られた。本製品にはM10Xシリーズ対応のクリップパーツが付いている[注釈 22]。オープンコクピットが特徴。
- オートバギー
- 三輪のゼンマイ走行バイク。後輪にカウルがつきバギー風になっている。M113ボビー付属。
- ブルクレーン
- ブルドーザーとクレーン車の合体したビークル。四輪でゼンマイ走行するが、前2輪がプラスチックタイヤ。M122マイケル付属。
- スーパージェット
- M124マックス付属。流線型のジェット機。三輪でゼンマイ走行する。
- フォーミュラZ
- ゼンマイ走行するF1カー。M111ボブソン付属。
その他
- スパイヘリ
- ミクロマンを乗せたまま飛ばすことのできるヘリ。スパイマジシャン専用の偵察・諜報活動用ヘリ。手持ちの巻上げ装置で駆動ベルトを引き飛ばすタイプ(いわゆる「ベイブレード」方式)。一体成型のローターを収納するため正方形の薄型の外箱であったため、他の乗り物の外箱と比べて異質な印象を受ける。既存商品の流用であったが、シールや外観はミクロマンに合わせてリメイクされていた。構造上重量物は乗せられないため「金属製のスーパーミクロマンは使用できません」との注意書きがある。
- ミクロロボット1
- 脚部がキャタピラという小型ロボット。ロボットマンの半分程度の大きさの作業用ロボットである。ミクロマンが地上に基地を建設するために使ったとされ、作業用アームのような両腕は胸にも取り付け可能であった。胴体に内蔵されたモーターによりキャタピラ・股間の軸・肩の軸が回転する。それぞれの軸には大型のホイールやドリルなどオプションパーツが用意されていた。頭部が2種類存在し、平たい方は展開して座席になりミクロマンを乗せることができた。
- ロボットマン
- 1975年年末発売。胴体(「パワードーム」という名がある透明部分)にミクロマン1体を収納できるモーターライズのロボット。モーターは胴体部に内蔵され、わき腹のロケットノズル状の部分が電池ボックスになっている。背中のキャタピラ、肩・腰・首が動力化されているが、二重ジョイントになっている[注釈 23]ため通常形態ではキャタピラのみが可動。下半身や腕を外し、二重ジョイントの内側に別パーツのドリルやドーザープレートを差し込むことで回転する仕組みになっている。また、下半身には回転を前後運動に換える機能が備わっており、膝から下の足パーツを外し前後に分割、ふくらはぎ側のパーツを差し替えることで内蔵のゴムローラーによるすり足歩行ができた。ミクロマンシリーズの中でも主役級の商品であり、後に強化パーツ付きのロボットマンも発売されている(ロボットマン2・ロボットマンゴッドファイターなど)。 このロボットマンを中心に、「ミクロマン」とこの時期にまだ商品が流通していた「変身サイボーグ」・「アンドロイドA」のタカラSFランド3作品を連動させて遊ぶ事を推奨する「V(ビクトリー)計画」がカタログや広告などでアピールされた。 「変身サイボーグ1号」こと「片貝健一(かたがい けんいち)」の培養脳(クローンと思われる)を搭載しているという設定。必殺技は巨石を相手に投げつける「ストロングブレイク」、ロボットマシーンZとの合体技として、共に空中を飛行しながらパンチを繰り出す「ダブル=ロボット=パンチ」がある。
- ドリル戦車セット
- ロボットマンのモーターライズをより楽しむためのマシーン。単体でも遊べなくはないが、基本的にロボットマンと絡めて遊ぶ設計[3]になっている。分解してロボットマンの強化パーツとなる。巨大なドリルと回転ノコギリのような切削ブレード、巨大な三叉の地底レーダーを持つ。「ビクトリー計画」用のジョイントセットが封入されていた。
- ブルドーザーセット
- ロボットマンのモーターライズをより楽しむためのマシーン。単体で遊べなくはないが、基本的にロボットマンと絡めて遊ぶ設計になっている。分解してロボットマンの強化パーツとなる。大型ドーザープレートが3基セットされた戦車。こちらもドリル戦車セット同様「ビクトリー計画」用のジョイントセットが封入されていた。
基地
- タワー基地M-115
- スペクトルMX光線というミクロマン復活のための光線を放つための基地。大型の飛行機状のベースの中央から手のようなアームを持つタワーがそびえる独特の形をしている。タワーは分割でき、組み合わせでさまざまなマシーン形態に変形可能。ベース部分はブロー成形で非常に軽く作られていたためタワー部分を組み立てると安定が悪いという欠点もあった。名前にミクロマンの人形のナンバーである「M-115」とあるが、ストーリーや設定などで理由は特に語られていない。 2002年になって、雑誌フィギュア王で誌上限定版の復刻ミクロマンが発売された際に「M11Xタイプのミクロマンが犠牲となりコアパーツとして組み込まれているため」という設定が付加された。
- 指令基地
- ミクロマン2〜4体を収納できる、横倒しにされた六角柱状の基地。スパイマジシャンが中心となって建造したという設定で、普段はコンパクトだが壁面にあたるパネルが開いてミサイルランチャーやシートが現れ、ミクロマンそのものを射出する装置マッハスクランダーを持つ。
- ロードステーション基地
- 設置面積としては、シリーズ最大級の基地。名前の通りプラ製のレールとタワーからなる基地で、タワーにはエレベーターが装備されていた。レールの上をモーターライズのミクロマンカーが走り、この車が動力となってエレベーターを動かす構造。価格も最大級で発売年度の超高額商品であった。スパイマジシャンの訓練基地を兼ねているという設定。
スパイマジシャンの時期のビークル
1976年の展開だったスパイマジシャンではゲーム遊びが内蔵された乗り物が中心で、過去のリデコ商品などの展開もあったが、年末商戦ではそれまでのミクロマンで最も高額商品となる『移動基地』がラインナップされた。
スパイ・カー
スパイマジシャンとのセット商品のビークル。ビークルとしてだけではなく、個々にビークル以外の機能を持たせてあるのが特徴。
- ドラグタイガー
- 三輪バイクのスパイ・カー。底部にアーチェリーを装備している。オレンジと黒の成形色。
- シースパイダー
- クリアーと青で構成された水上用スパイ・カー。飛行機のような形をしていて翼端には大型フロートを装備。中央のユニットはマグネットゲームが内蔵されていて、フロートの機能も持っている。翼端フロートの尾部がマグネットになっていて中央のユニット内の鉄球を動かして遊ぶ。水中モーター接続可能。
- ジャイロパンサー
- ずんぐりとした三輪バギータイプのヘリコプター。オレンジと黒の成形色で背部にゴム動力の竹トンボと機首に小型スコープ[4]を装備。
- マリンコンドル
- バキューム成形で軽く作られた水上ビークル。水中モーター接続可能。裏面にルーレットを装備。緑と黒の成型色。
- ジェットミラー
- 成形色が白と紺の飛行機タイプのスパイ・カー。本体の左右のユニットをはずして連結するとペリスコープになる。本体内部には万華鏡を内蔵。
- レーシングウルフ
- F1タイプのスパイ・カー。白と紺の成形色で後輪のホイールにコマが内蔵され、ボディーにはワインダーが組み込まれている。
- ベースボールマシーン・スパイボーイ
- エスカルゴのリデコ品。追加パーツで野球少年を模したロボット風にアレンジされた上、さらにピッチングマシーンの機能が追加されている。成形色がえで二種類存在する。
ミクロキット
最初期に発売されていたミクロマンとセットになっていた4種類のマシンの内、スカイランブラーを除いた3種類のマシンを成型色を替えて別売りにした商品。オリジナルマシン形態時に使用するシールが付属している。ホットローダー・ジャイロットは発売時期によっては部品に5mmジョイントを追加したバリエーションがある。
- ジャイロット
- 成形色はライトグリーンと朱色。カブトラスに変形する。
- ホットローダー
- 成形色はイエローとブラック。バードランに変形する。
- ビームトリプラー
- 成形色はホワイトとスカイブルー。シーボーズに変形する。
基地・その他
移動基地
- タワー基地の基部の航空機のようなデザインの飛行基地。シリーズ全武器中最大威力の必殺兵器「地海底ミサイル」2発を装備する最強基地。謎のエネルギーαH7の秘密を追い、世界各地の古代文明遺跡を調査するため開発された。コミックではロボットマンも搭載出来る設定。商品そのものもモーターライズでロードステーション以上の高額商品。ギミックも豊富で、機体は数パーツに分解、自由に組み替えできるほか、機体上面のシートに座らせたミクロマンを機首部に滑りこませ機首ごと発射したり、両翼にあたるパーツはミクロマンが乗れるバイク型マシーンに分離でき、子供が手に持って先端が吸盤状の弾を発射する銃としても使用できた。電池ボックスは本体から分離させると、ミサイル発射機能の付いた走行用有線リモコン(ミステリー走行式なので前進後進の切り替え機能のみ)になる。
ミクロマンコマンドの時期のビークル
コマンドカー
- レーシングバギー
- プラスチックキット、無動力で発売されていたバギータイプのコマンドカー。1人乗りだが全長が伸びてサブコクピットが出るギミックがある。M154エバンスのセットされた商品もある。
- タイレルマシン
- タイレルP34をモデルとしたデザインのコマンドマシン。6輪で走行し車輪がクランクアームによって連結され車高を自在に変化させることができた。M162サンダーとのセットもあり。
- アースジェッター
- 飛行機状で翼の中にローターを内蔵したVTOLまたはSTOL機風マシーン。コマンドカーシリーズの3号である。M152エリックが付属する場合、少しレトロな耐圧ヘルメットが付属した。
- ツインレーサー
- 4輪の大型カート風マシーンに3輪サイドカーが付くコマンドカー。分離可能。M161シェリフとのセットでは専用オープンタイプヘルメットが付属。
サーベイヤー
ミクロマンコマンドが開発したという設定のマシン。各ブロックはユニット構造になっていて、それまでのミクロマンの仕様に合わせた5mmジョイントで連結されている。調査研究用マシーンという設定でモーターライズの後部4輪台車と動力無しの前部3輪台車二つを組み合わせてそこに各ユニットを載せるという仕組みになっている。台車の上面は完全に平らで等間隔に5mmの穴が空いているだけであった。漫画版では台車そのものは変わらないままユニットを組み換えていくつかの形態になるとされていた。
- サーベイヤー1(ワン)
- ミクロマンコマンドが最初に作った陸上用サーベイヤー。左(右)側にオフセットされたコクピットと大型武装ブリッド砲が前部、後部にはキャタピラユニットとコンパクトに変型したブルドーザーとクレーンユニットを装備[5]。今までの商品のパーツを載せることも可能。
- サーベイヤー2(ツー)
- アクロイヤーの妨害に備えたより戦闘的な高速タイプの飛行用サーベイヤー。台車がオレンジとなり、機首がフロントを越えて飛び出る鋭角的なデザインのため、漫画版ではサーベイヤージェットと呼ばれた。後部には治療カプセルと小型分析ロボ"スパイロイド"、ミサイルランチャーが装備されている。
基地・その他
サーベイヤー基地
- タワー基地や移動基地と同じく、地上走行で移動する基地。中心部分操縦席はエレベーターで頭頂部操縦席との間を上下移動できる。1と2と共通の台車の中間に延長用のユニットを仕込み全長を伸ばし、機体中央から巨大な指令タワーをのばしたその姿はまさに移動タワー基地、といった風情である。海中、海上の探査を目的としているため開放コクピットはなく機体前部にロボットマン並みのマニピュレーターを装備している。後部にはクレーンアームがセットされ分離発進できる子機を2機吊り下げている。指令タワー上端にもコクピットがあり大型レーダーで敵をサーチする。全長より全高が高くタワーが後部に傾斜していたため安定は悪かった。
ロボットマシーンZ
- モーターライズの戦車と、ロボットがセットになったロボットマンの後継となる大型商品。 胸にあるコクピットに座ることができるようになっている。
コスモポルシェ
- 発売時期がスーパーカーブームであったため企画されたと思われる商品。フリクション走行の組み立てキットで発売され、メッキのエンジンパーツが付属。大型のリアウィングに8気筒のアメ車のようなエアファンネルを持つ、ポルシェカレラRSRターボに似たデザインになっている。赤・青・白のボディカラーのバリエーションが存在する。自動車プラモデルのようなパッケージングで発売され、カウル(ほぼ全て)を外して前輪を延ばすとミクロロッド(ドラグスター)にチェンジする。その際エンジンパーツをリアから外して座席の前方に置く。
- コスモカウンタック
- コスモポルシェと同時期の商品。LP400をモデル化したと思われるが、車体後部は変型のために大きく印象が異なる。後部パーツは立ち上がってロボットの上半身となりパーツの組み換えでいくつかの形態になる。色替えで赤・青・黄が存在。
- メカロイドV(ミクロロボット2)
- ミクロロボット1が新しいデザインの頭部になり、成型色が変更されたリデコ商品「レッドロボ」と「ブルーロボ」の2種類が発売された。
- タイタンコマンド基地
- 最初で最後のタイタン専用基地。大型の移動可能な基地だが、ジムカと合体するタイタンコマンドに合わせてジムカを3台収容できる。ほとんど車庫の中央本体の上にジムカ格納可能な指令部ユニットと前部クレーンアームの先にコクピットがある。この基地の最大の特徴は座席が存在しないこと。タイタンやタイタンコマンドは脚を外してマグネモ8の鉄球の上に固定される。そのため他のミクロマンが座るには指令基地などから椅子を付け加える必要があった。
ポリスキーパーおよびフードマンの時期のビークル
ポリスキーパーおよびフードマンがメインシリーズだった頃のアイテム。未知の元素αH7により崩壊したミクロアースの悲劇が地球にもいずれやってくるという設定が追加された。αH7により地球人もミクロマンのように小さくなってしまうとされ、そのためにポリスキーパーが必要とされた。そして小さくなったミクロ人間を救うためにビルド基地やビルドマシーンが作られた(これをビルド計画と呼ぶ)という設定になっていた。
ビルドマシーン
ビルド計画に合わせて発売されたポリスキーパー用のメカ。
- ビルドランサー
- カプセル状の本体を関節のあるアームで台車と連結した高速マシーン。台車の方が小さいのが特徴。M231アーノルド付属。台車の位置を上下に変えて、地上走行、張り巡らせた糸を滑走出来る。
- ビルドクレーン
- ビルド基地建設や救助活動用のクレーン。基部の六角形のパネルを介してビルド基地に連結できる。M232アーサー付属。
- ビルドバズーカ
- 緊急事態に際してポリスキーパーを迅速に現地に派遣するために、彼らそのものを打ち出すためのバズーカ。クレーンと同じくビルド基地に連結できる。M233アレックス付属。
キットマシーン
ビルド計画に合わせて発売されたフードマン用のビークル。フードマンの1人・ハンスによって作られたという設定で、全てがゴム動力で動く。機体そのものは細いフレームにタイヤやプロペラを組み合わせたもので、工作的な楽しみが強調されている。
- フードライナー
- 3輪の自動車風マシーン。メインボディは四角いプラパイプ。
- フードジャイロ
- 細いプラ材で組み合わされたマシーン。ゴム動力のプロペラで走る。
- フードカート
- メインフレームが2本でゴムが露出したマシーン。
- フードセスナ
- ライナーと同じパイプフレームに横並びの2つの車輪とプロペラを装備。走ると本体は地面と平行になる。停車時は機首を上げて止まる。
- フードレーサー
- ほぼライナーと同じ構成(初期デザイン時は明確な差異が設けられていた)。先端部のデザインを変えてある。
- フードジェッター
- ジェッターといいつつ、台車にパイプフレームをとりつけプロペラ走行するマシーン。
- フードロッター
- 鋭角的な先端部を持つスピード感あふれるマシーン。
- フードファイター
- セスナとは逆に後部にプロペラを持つ。走ると本体は地面と平行になる。停車時は後部を上げて止まる。
- フードバギー
- 4輪だがパイプフレームの中程に前輪があり車輪と車輪の間は全長の半分程度しかないマシーン。軽快に見えるが小回りは効かない。
- フードワインダー
- ジェッターとほぼ同じ構成のマシーン(初期デザイン時ははっきりとした差異が見られた)。こちらは3輪。
基地・その他
- クライムリーダー
- モーターライズでキャタピラ走行するオープントップの装甲車風マシーン。底面に磁石が内蔵され、鉄の壁ならそのまま登っていける。ただ座席は1人分しかなく、牽引しているカーゴには固定するギミックはなかった。
- スピードジャンパー
- ホットロッド系の自動車風マシーン。色替えで赤と青の2種類存在し、プルバックゼンマイ走行する。先端にスイッチがあり何かにあたると運転席ごと飛び出すギミックが内蔵されている。
- エアローダー
- ロープウェイのゴンドラ風マシーン。実際に糸をはわせるとモーターで渡っていく。流線形のカプセル状コクピットは2人乗りであった。ゴンドラのアーム部分を180度回転させると地上走行もできるが、アームが中央にないうえ、付属の専用車輪は小さく安定は悪かった。
- ミクロナサ
- スペースシャトル・オービタを模した宇宙用メカ。フードマンのビークル。
- ビルド基地
- ポリスキーパーとフードマンにより開発・建設された大型基地。キットマシーンにも使用されている四角のプラパイプをつかって骨組みをつくり、壁面パーツや床パーツを組み合わせることで自由にレイアウトできるという画期的な基地。
レスキュー隊員の時期のビークル
レスキューマシン
レスキューコマンド用のビークル。
- レスキュー1号(ジェッター)
- 航空機タイプのレスキューマシン。鋭角的なデザインでスピード感あふれる機体となっている。後部にレスキュー2号を合体できる。
- レスキュー2号(ボンゴ)
- 小型サーベイヤーといった趣の6輪装甲車。ウィンチや救助ベッドを備えたレスキュー用ビークル。レスキュー1号と合体できる。
- レスキュー3号(バードジェット)
- クサビ型機首の後方に伸びたフレームにエンジンが着いた形状の戦闘機。エンジン部分にミサイルを搭載。
- レスキュー4号(バードベース)
- バードシリーズの中核を担う移動基地的存在。12輪の装甲車両。3号と合体、5号をボディ後部に搭載[注釈 24]。本体のパネルを左右と後方に展開し臨時の指令基地、または5号機の簡易ヘリポートに変形する。後方パネルは射出装置つきで、付属の小型バギー(前輪を外し付属の折り畳みアームで接続する拡張座席になる)を射出する。座席×4、パラボラアンテナ付属。
- レスキュー5号(バードヘリ)
- 無人飛行する小型の偵察ヘリコプター。玩具はゼンマイ動力で自走する。
- ミクロマンジャイロ
- 円形の動力部(フライホイール内蔵)を中心に、パーツの組み換えでジャイロスクーター、レーシングジャイロ、ジャイロナイパーなど、いろいろと組み変えが可能な戦闘ビークル。動力部のジャイロスコープ効果を利用して、様々なアクロバティックアクションが出来た。成型色はホワイト+ブルーとオレンジ+ブラックの2種類がある。それぞれにM-273レオナード、M-283クラークが付属。
基地・その他
- レスキュー秘密基地
- 岩山状の側面に大きな透明ドームがあり周囲にアンテナやミサイルが付属している。このレーダーアンテナはスイッチになっており、ドーム内部の回転、壁面に隠蔽された砲台が展開、内部に格納された小型メカ・「ベースマシン」を自動射出するギミックを搭載。基地内中央部のユニットはミクロマン4人を収納しモーターライズで回転。同ユニット上部には発光ギミックを有する。アマゾン総統を搭乗させるビークル「アマゾンカー」が付属。
- 新タワー基地
- タワー基地のリメイク商品。レスキュー隊員用基地として再発売された。単なる色替えではなく、ブロー成形のベース部分やタワーの上のコントロールユニットのデザインも新規のデザインに変更されている。
コスモローター1
- メカの上に人形を立たせ、押すことでタイヤと連動してあたかもミクロマンが歩くようなアクションをする。同時に上部のローター(プロペラ)が回転する。ボディカラーは赤と白があり、ブリスターパッケージで発売され、どちらにもM274カールトンが付属している
コスモローター2
- 1と同様ボディカラーは赤と白があり、ブリスターパッケージで発売され、どちらにもM284フォスターが付属している。
ミクロマンパワーアップセット
- スモーククリアーとソリッドグリーンのM101シリーズフィギュアにマントを装着、その他に強化ブレストやレーダーなど17ものパーツがセットになったセット。フィギュアに名前は付けられていない。試作段階ではレディコマンド用の武器もあったが、販売品ではファイターブレストを除く強化ブレスト系以外の装備は基本的にこの当時までに発売された全てのミクロマンフィギュアに装備できる[注釈 25]。
- ロボットマン2
- 1978年12月発売。ロボットマンの成型色を変更し、ヘルメットや胸の装甲などの新しいパーツを付加したリデコ商品。
ミクロマンブリザード・パンチの時期のビークル
- ミステリージェット(スコーピオ)
- B-3ベスタとのセット商品。手に持った電動ユニットをジェットに差すことでジェットがミステリー走行するもの。搭乗方法が上半身のみと究めて独特。
- ミステリーバイク(アクエリアス)
- B-4セレスとのセット商品。ホバーバイクのような機体にジェットと同じように電動ユニットを差すことでバイクがミステリー走行するもの。
- パンチロボ
- ミクロマンパンチが乗り込むロボット。この名前の通り基本的に接近戦用ロボット。左腕の拳を撃ち出すことが可能[注釈 26]。腕部は肘・肩が可動し上半身はポージングの幅が広い。装備されたクランクアームで頭部と機首を移動し足を横に展開することで飛行形態になれる。また、飛行形態の機首のミサイルはロボ形態時にも前方へ展開することで発射が可能になっている。設定ではデスキングを撃破し決着を付けた最終機動兵器。P-05アントニオ付属。デザインはダイアクロンのロボットベースに近い。
- パンチジェット
- ミクロマンパンチが乗り込む万能メカ。後部エンジンを折り曲げてガウォークのような背の高い戦車形態になれる。P-06ハルク付属。
その他のミクロマンブリザード・パンチ時期のビークル
- ローリングサンダー
- 非常に未来的なセンスで設計された宇宙機動車というべきマシーン。車輪は6つで全てが銀メッキの球である(中央の車輪状部分にだけ細いゴムバンドが付属)。先端のドーム状コクピットにミクロマンが乗り、後部には電動のタワーアームがミサイルランチャーを保持するという形。ただしコクピットには耐衝撃シートや固定ステップといったものがないため、居住性は究めて悪い(パンチ以外のミクロは振動で飛び出す危険もある)。M25Xシリーズの名前の無いレスキュー隊員(復刻時に「スチュアート」と命名された)が付属。
- ブラックタイガー
- 大型の6輪戦車タイプのマシーン。2連装の主砲を備えた砲台は上部の対空ランチャーの銃座ごと電動で回転し、戦車自身もミステリー走行する。あちこちにジョイントがあるためミクロマンを多く立たせることができた。M26Xシリーズの名前のないレスキュー隊員(復刻時に「フレッド」と命名された)が付属。
ロボットマンゴッドファイター
- 1980年12月発売。ロボットマンの2度目のリデコ商品。新たなデザインのヘルメット状のパーツ、握りこぶしに変更された手、槍や銃などの武器が付属している。
この商品単体でドリル戦車に変形できる。
アクロイヤー側のメカなど
- ジャイアントアクロイヤー
- 総統アクロイヤーと側近のエイロイヤーらが作ったとされる大型戦闘ロボット。大型自走砲「アクロカノン」(頭・バックパック・脚)・ジェット戦闘機「アクロジェット」(胴体)・冷波ガン[6]および腕や肩のマシンガン、足のミサイルが武器のマシンアクロイヤー・「アームロイドSh」(腕)・熱波ガンおよび腕や肩のマシンガン、足のミサイルが武器のマシンアクロイヤー・「アームロイドTa」(腕)が合体してジャイアントアクロイヤーになる。漫画版では、初登場時はアクロイヤー1と2が改造されて腕になっていたが、2回目の登場以降はShとTaが合体していた。メカアクロイヤーの腕を装着可能。ShとTaのキャノンパーツを使うとアクロイヤー1と2による腕合体も再現できる。その際アクロイヤー2の腕側は肘が内側のみに曲がる形となる(アクロイヤー2は腰部分が一体成型のため)。通常の曲がり方をするようにするには両方のボディを前方に向けて合体させるようにする。肩のジョイント部はロボットマンの胴体部のものと同一のサイズフォーマットであり、ロボットマンシリーズの腕も換装可能である。
- 単品販売とセット箱での販売があった。
- アームロイドSh(-シューター) 頭部はスタンダードなシルバーメッキ。胴体はダイキャスト製下地メッキそのままで、腕と下半身は藍。
- アームロイドTa(-タックス) 頭部はスタンダードなシルバーメッキ。胴体はダイキャスト製下地メッキそのままで、腕と下半身は赤。
- メカアクロイヤー
- 下半身が戦車タイプの大型戦闘ロボット。ジャイアントアクロイヤーの脚をつけるためにジョイントも付属している。胸に内蔵された2門のキャノンと手に持たせるライフルが武器。ジャイアントアクロイヤーは頭部が銀色ではないが、こちらは頭部が銀で商品フォーマットに沿っていた。電動走行可能。肩のフォーマットがジャイアントアクロイヤーと共通なためジャイアントアクロイヤーのアームロイドやアクロイヤー1・2、アーデンロボやロボットマンの腕にも換装可能。
- アーデンロボ
- アーデンの専用ロボ。それまでにないシャープな外観だがアーデンとデザインが今一つ共有されていない(アーデンにはない口があった[注釈 27])。胴体や頭部にクリアーグリーンのパーツが使われており見た目美しい部分も。付属のパーツと手足を付け替えることでアーデンジェットになるが、ミクロマンフォーマットの5mmジョイント穴が極端に少なく余剰パーツで遊ぶことが難しい商品であった。付属パーツを組み合わせればアーデン戦闘マシンにもなる。アーデンジェット時は頭部と両手足は余剰。脇部分にも肩と同一のジョイントがある。胴体部装備のジョイント部分内径はロボットマンの腕部ジョイントとの外径部と同一のサイズフォーマットなのでメカアクロイヤーやロボットマンシリーズの腕部と換装可能。
- デスキング
- 星間帝王を名乗る悪の宇宙メカ生命体。ハレー彗星群を自らの艦隊に改造してその内部でデスマルク軍団を建造し、地球を征服して地球人を機械奴隷にしようと目論む。付属のミニジェットが巨大ランチャーにもなる。組み替えで戦車形態・キングファイターに変型。クランク状のアームで翼パーツと磁力ユニットが胴体と連結しており、磁力ユニットに武器をジョイントさせる。
- 当初の設定ではデスマルクの兵器のように描写されていたが、商品化に当たって現在の設定になった。冒険王の記事によると元はブリザードの仲間だったらしい。肩書きとポジション、一部デザインはトランスフォーマーシリーズのユニクロンに引き継がれた。ファンクラブ会報の漫画版での登場当初の姿は商品化されたデザインとは異なる。
未発売品
- 製品付属のカタログ、また玩具業界誌での広告や見本市などで発表されたものの、製品化が見送られたものが確認されている。
- ミニロボQ
- ミニロボットマンとミニメカドンのパンフレットに製品写真が紹介されていたミニロボットマン用のサポートロボ。胴体はミニロボットマンの流用品。アナウンスのみに終わり系列製品の発売には至らなかった。
- スカイシャーク
- スパイ・カーシリーズの外箱裏面に7番目の機体として長らくイラストのみ掲載されていたが、とうとう発売されることはなかった。ターゲットゲームと玉入れゲームで遊べる仕様だったらしい。
ラジオコントロール・フードベースRC-B ノア
- 1978年の業者向け総合カタログで告知された、フードマンが乗る大型の基地。宇宙船の形をしたラジコン商品で、予価は6000円とされ、発売されていればミクロマン最大の高額商品となったであろう。
巨大ロボG-1
- レスキューシリーズ期に企画されたラジオコントロール内蔵の大型ロボット。操縦用プロポにトランシーバー機能が内蔵されており、声を送るとロボットに装備されたもう片方のトランシーバーから音声が出る。外せば単独でトランシーバーとしても使用可能といった仕様が想定されていた。1979年の総合カタログや玩具業界紙に告知が打たれていたが、検討用モデルの公開のみに終わっている。
- αH7(アルファ・エイチ・セブン)
- ミクロマンが発生した原因と言われる謎の元素体。生体物質を1/20の大きさに縮小してしまう効果を持つ。
- ミクロアース
- ミクロマンの生まれ故郷。高度に発達した科学文明を持つがαH7の影響である日、謎の爆発を遂げ宇宙より消滅した。フードマンたちは宇宙船「ノア」で航行中だったため難を逃れたものの、いずれは自身を縮小しなければならない事態に陥ることになる。
- 片貝博士(かたがい-)
- ミクロマンの協力者であり「変身サイボーグ」や「アンドロイドA」の開発者でもある。コミック版と一部設定が異なり「ビクトリー計画」による地球人とミクロマンの協力体制を敷くべく構想を練っていたが、そのことによりやがてアクロイヤーから狙われることになる。なお、末子のあきらがミクロマンと共闘していたことはある事件で目撃するまで全く知らなかった。
- 片貝あきら(かたがい-)
- 森藤よしひろ版コミック版で主人公となる少年。片貝博士の末子。兄二人がサイボーグとなっていることは全く知らされていなかった。ミクロマンとの出会いにより直接的なアクロイヤー軍団との戦いに巻き込まれていく。レスキュー期のミニパンフレットなどにも顔を出している。こちらは後述の「コミカライズ」の項も参照。後年のTVアニメ「小さな巨人ミクロマン」では意外な形で登場することとなる。
- この作品はシリーズのバックグラウンドや世界観をよりわかりやすく説明し、新商品の紹介ともなった[注釈 28]。また、単なる販売促進漫画に終わらず、ミクロマンの世界をもとに科学まんがとしての側面を持つサイドストーリー「とびだせ!ミクロマン」などが加えられた。
- 登場人物はミクロマンと知り合い、共に戦う正義感が強い少年・片貝あきらとスーパーミクロマンのジャック、スパイマジシャン、タイタンたち。アクロイヤーと対決する際にはあきらも、各ミクロマン達のミクロブレストから発する縮小化光線を照射されて小さくなり、ロボットマンに乗って出撃する。なお、あきらの両親は息子の友人にミクロマンたちがいることを知らず、あきら自身もミクロマンたちから存在の公表を口止めされている。父親は博士号を持つ研究者で、なぜアクロイヤーが存在するのか、それと戦っている小さな集団は何者なのかについて研究を続けている。第2巻最終話でようやく、ミクロマンの縮小化に関与しミクロアースを崩壊に導いたαH7の存在を確認した(このエピソードではミクロマンコマンドが初登場する)。
- なお、ジャックは第1回では通常のミクロマンだったが、アクロイヤーとの戦いで戦死、しかしスーパーミクロマンとして甦った[注釈 29][注釈 30]。実際の商品とは名前が食い違っているのはそのためである。
- 冒険王では、新宅よしみつ(1976年2月号 - 1981年3月号)による漫画が連載された。後続シリーズのニューミクロマンの漫画も、池原しげと(1981年4月号 - 1983年3月号)、古城武司(1983年4月号 - 1984年6月号)によって漫画が連載された。
- 他に、ミクロマンコマンドM17Xシリーズをセットした大型ブックレット「マガジン ゼロゼロ」が製作され、この中で在りし日のミクロアースが紹介されていた。
1976年、日本コロムビアよりシングルレコード(型番:SCS-313)として発売。
タイトル『ミクロマン』
- A面:「小さな巨人ミクロマン」
- B面:「その名はミクロマン」
2曲とも、作詞は丘灯至夫、作曲・編曲は菊池俊輔、歌は水木一郎。
なお、2曲とも、1991年発売の『水木一郎大全集 Vol.2』(型番:COCC-7168/9)でCD化された。
ミクロマンはテレビアニメーションなどの展開は行われなかったが、毎シーズンTVCMが投下されていた。
毎回特徴的なサウンドロゴが歌われる。時期によって曲調や歌手が異なる。
串田アキラ・成田賢・MoJo・町田義人などが起用されている。
ナレーター
田中崇(最初期)
内海賢二(ほぼ全般)
家弓家正(ミクロマンコマンド等)
米国MEGO社との業務提携により、1977年よりMICRONAUTSというシリーズが展開されている。
イギリスではAIRFIX社よりMICRONAUTSというシリーズ名で展開。
イタリアではGIG社によりI MICRONAUTIというシリーズ名で展開されていた。
ミクロマンは、1980年末の展開を持ってそれまで続いていた展開が一旦終了。一旦リセットされて、1981年4月から「ニューミクロマン」という既存の人形の成型色を変更したものと、新たな乗り物などの商品が展開され、変形ロボットを主軸とした「ミクロチェンジシリーズ」などを経て1984年に展開は終了した。1990年代後半に入ってからは復刻版や新シリーズなどの展開が始まるが、詳細はミクロマンシリーズを参照。
1996年、玩具メーカー浪曼堂より、復刻シリーズ「ミクロマン21」として復刻版が発売された。1997年末頃までミクロマンコマンド・スパイマジシャン・ミクロナイトなどのシリーズが発売された。
1998年、本家である株式会社タカラより復刻版が発売された。初期のミクロマン・M111シリーズ・M121シリーズ・スパイマジシャン・ミクロマンコマンド・フードマン・レスキュー隊員の他、アクロイヤーやアーデンなどの敵側のキャラクターなども発売され、オリジナルのミクロマンで未発売に終わったアクロイヤーのカラーバリエーションや、限定版として新たなカラーの新キャラクターなども追加された。様々な企業やイベントなどとのコラボレーションされ、限定版として特別なカラーなどが多数発売された。
- 1999年3月11日発売のPlayStation用ソフト。『ミクロマン・マグネパワーズ』及び復刻版ミクロマンシリーズが展開中の時期に発売された、旧シリーズのミクロマンをテーマにしたゲーム。ゲーム内で入手できるディスクを集めることで、1970年代に放送されたテレビCM等の映像が閲覧できる。オープニングデモでは、水木一郎のコマーシャルソング「小さな巨人ミクロマン」をバックに、CGで作画されたミクロマンが縦横無尽に活躍する。なお、エンディングソングは同じく水木が歌唱するニューミクロマンのCMソング「グッドラック地球」[7]。ナレーターはCMと同じく内海賢二が担当。
- スーパーミクロマンは形としてはM10Xシリーズの強化版であり、森藤よしひろの漫画版でも戦いで死んだM102ジャックを改造したことになっている。しかし実際にはM20XシリーズやM21Xシリーズは別の名前で発売されている。
- 森藤版では、M131ディックは第5話で死亡している。
- 同じく森藤版に登場する主人公の少年、片貝あきらの姓は変身サイボーグとなった兄弟、片貝健一、健吾と同じである。父親は片貝博士であり、あきらは末子ということになる(初期の研究室の場面に二人の写真を入れた写真立てがある)。
- M16XシリーズのイニシャルはSだが、M162サンダーはThunder(雷)の誤記か、Sander(研磨機)の意味か、意見が分かれている[要出典]。
- M17Xシリーズのカプセルには開発者の小川にちなんで「小川」と縦に読める溝が刻印されている。後のインタビュー記事で「コマンド1号」と紹介されているが正しくは3号である。
- ブーム最初期にカネボウから「ミクロマンガム」が発売された。点数券を集めることでオリジナルカラーのミクロマンやタイタンがもらえ、第2期はミクロマンコマンドやジムカがプレゼントされた。このようなオリジナルの玩具をモチーフにしたキャラクター菓子自体の発売は当時は非常に珍しく、当時のミクロマン人気の高さを窺わせる。なお、パッケージアートの片面は製品写真、もう片面はコミック版の森藤よしひろによるものであった。
- コミック連載期に開催されたテレビマガジン主催のツアーには、天才バカボンなど放映中のキャラクターたちの着ぐるみに混じって、18/1サイズのM162サンダーも同行していた。
- フジテレビで放送されたコント番組『とぶくすり』でナインティナインの岡村隆史がミクロマンのパロディーキャラクターを演じたことがある。その時の容姿はM114ブラッキーを模していた。
- ハドソン発売のゲーム『ドリームミックスTV ワールドファイターズ』にはM12Xシリーズ準拠のミクロマンが参戦している。声優は野島健児。1PカラーはM121メイスンだが、タイプ(カラー)変更でM122マイケル、M123ミラー、M124マックスの姿に変わる。
注釈
この仕様は他のシリーズと共通のもの。この時期のスーパーミクロマンなどの一部製品ではホールド用のクリップパーツ部分を切り取った痕跡が残っているものもある。
ミクロマンガムのノベルティ「ハーキュリー」には付属しない。
第1シーズンの3体も足首はスパイマジシャンのようには動かせず、回転が可能なくらいで、固定がきつかったため高確率で破損の危険が伴う。
非公式だが頭部を外した他のタイタンを首部分でそれぞれ1体づつ合体させる方法もある。ただしそのままだと外見が極端にシュールになる。
なお、遮光器土偶は女性体形とも言われているがそこまで考慮はされていない模様。
T45XからT48Xまでの従来のラインナップとは別に、銀メッキのボディー(F)にロースピードモーター(M2)、ステアリングパーツ(◯二つのついた長方形の両端に車輪の付いたアイコン)、単3乾電池使用のバッテリーケース(B1)をセットにした、「ジムカFMB」シリーズも登場した。
4車種各2色の実在のスポーツカー。後輪を外しモーターを組み込めば自走も可能。
高速(商品名スピードモーター((M1)ユニットは黄色)、専用NiCd電池(C)を同梱)、低速(FMB付属(M2)、ユニットは紺色)の2種類がオプションとして発売。モーターパーツ自体にも専用の充電式電池(1/3AAサイズのNi-Cd電池)を使用できる。専用の充電器ジムカチャージャー(G)もオプションで発売された。スポーツカー型のジムカ、スピードモーター、Ni-Cd電池、ジムカチャージャー、走行用のレール(R)を一纏めにしたDXセットも発売された。
フィギュア本体の両脚部分のマグネットジョイントによる「搭乗」はできなくなるが、背面の5mmジョイントによる合体は可能。充電式電池(C)をモーターに内蔵すれば自走は可能。
エンジンの底面に背面接続用、両側面にビーム砲保持用、二本の砲身兼排気パイプの反対側にジムカ搭乗時背面接続用の5mmジョイントあり。
ビーム砲を保持するため拳部分に5mmジョイント穴あり
過去の人型フィギュアとは違い、拳部分が5㎜ジョイントで接続。
説明書での表記。尾翼ジョイントを介してT40Xのアトムカノン同様肩部に武装できる
フィギュアそのものは腕は固定(肩は前後に回転出来る程度)でモーターユニットを両手から外すことが不可能な上、腰部分で分割した下半身はミニロボットマンのように間接部が鳩目でのはめ殺しになっており、ブーツと土台パーツが一体成型という構造。
この時期の製品は共通して上蓋のみの仕様になっている。
フィギュア部分だけでも12cm、全高で16cmにもおよぶ。
ブリザードの搭乗には上半身のみを使用し、背中の電池ボックスを装填して搭乗させるというもの。このため実際は上半身が宙吊りの状態で乗っていることになる。なお、パッケージのように乗せるにはバックパックを装填部の穴に最後まで押し込まず、中途半端に装填する必要がある。
負傷改造されたメンバーは4名だがラインナップ上はさらに志願した2名を加えた6人による編成となっている。ブリザード同様発泡スチロール梱包による販売形式でカプセルは付属しない。
当然ながらスーパーミクロマンM20Xシリーズにも対応している。
CMでは両腕を振り回すアクションが見られるが、商品単体では腕の電動化は不可能
製品版発表前の試作品では、5号機を接続するジョイントが存在した。
ファイターブレストのみ前後分割式のためブレスト非装備タイプのフィギュアにも装備可能。
本来はフィギュア同様のパンチギミックを仕込む予定だったため右腕のみギミックがない。
元々ミクロマンを信用させるためにわざと設けたものらしい。森藤版では初登場時にアクロイヤーを撃退してみせてそれによって一度は信用を勝ち得ている(ただし後で本性を見せた)。
森藤のキャラクターはその後商品同梱のマイクロブックにも登場するようになり、アマゾン総統登場時やブリザード期の速報パンフレットなどにもイラストが使われている。
本来、縮小後に死亡した場合は地球人であれば身長が人間大に戻るらしいが彼らは長い間同じ形態を維持して来たことで死に至っても身長は戻らないらしい。
デザインはM21Xシリーズのものであり、体色も元のキャラを踏襲してM211ケンのものになっている。
出典
設定上ではスティックはテレポーテーション増強機能付きの武器、ブレスレットはテレパシーをランダム変調させ、アクロイヤーからの盗聴防止策装備
座席に5mmジョイントは無く、黒いゴムバンドで固定する
パッケージ写真の三種類のメカに分離。更に説明書にも変形のバリエーション(悪路用偵察車、前部ベースを使った自走砲、後部ベース使用の複合作業メカ)
GAの腕への変形時に両足に挟み込む熱・冷波ガンはアームロイドの頭部にも装着可能