ダイアクロン(Diaclone)は、タカラトミー(旧・タカラ)が展開する変形合体ロボット玩具。1980年から1984年までの旧シリーズ(1980年版)と、2016年からの新シリーズ(2016年版)が展開されている。
ミクロマンで重視された「可動人形とそれが乗り込む変形メカ」の路線を練り直し、3cmの隊員と複雑な変形合体ロボットの取り合わせを基本として展開された玩具シリーズ。TV媒体に依存しないタカラのオリジナルキャラクターのひとつで、1980年に誕生した[1]。
タカラ社内で1978年に立ち上がったTVアニメーション企画の一つ『戦艦ロボダイオン』やミクロマンの未発売商品を基に製品開発が進められ[2]、「ダイヤのように固い友情、サイクロンのように力強い仲間たち」[1][3]から「スケールゾーンダイヤクロン」と命名されたのち[2]ダイアクロンと改名された。その裏には、当時の男児向け玩具の花形だったポピー社のロボット玩具超合金シリーズを超えるべく、金属よりも硬いダイヤモンドで市場に嵐(サイクロン)を巻き起こそうという決意が込められている[2]。
初期のSF風の未来型マシンはスタジオぬえによる緻密なメカデザインで、当時の玩具では珍しい1/60の統一スケールであった[1][4][注 1]。そのコンセプトはディオラマ作りにも一役買っており、小型フィギュアとの組み合わせを重視した玩具やプラモデル(ゾイドなど)が増えるきっかけを作っている。
1982年になると、実際の乗り物を精巧にミニチュア化し、ロボットに変形する『カーロボット』をはじめとした「リアル&ロボット」シリーズが主体となっていく。児童の人気と玩具の売上こそ更に上がったものの、製品サイズの関係上それまでの統一スケールを放棄しなければならなくなり[注 2]、結果、隊員との連携が希薄になった。その一方で、パワードスーツを主軸としたプラモデルが日東科学から発売され、本来のターゲット年齢より上の層にもダイアクロンの名が広がることとなった。
1984年にアメリカにてハズブロによるダイアクロンと『ニューミクロマン』の『ミクロチェンジシリーズ』そして他社の変形ロボットを混合し新たな設定を与えられた『トランスフォーマー』が大ヒットし、翌年に日本へ逆輸入されるとともにダイアクロンシリーズは発展的解消となった[注 3]。
2015年10月には「新生ダイアクロン」(以下2016年版)として35年ぶりのシリーズ復活を宣言、同時に「ダイアバトルスV2」を第一弾とする玩具展開を発表した。翌年の5月にダイアバトルスV2が発売、それを皮切りに新型パワードスーツやビッグパワードGVなどの1/60スケールに統一された大小さまざまなSF風変形合体ロボットの製品展開がなされている。商品開発に際しては、初期ダイアクロン以外の過去のタカラ商品からも意匠やギミック、プレイパターンが意識的に取り入れられている[13]。
2025年にはハイターゲット向けブランド「T-SPARK」の一IPとして展開予定[14]。
1980年版
198X年、地球の核に未知のエネルギー「フリーゾンエネルギー」が発見された。後の199X年には世界の5箇所に「マクロ・ゾーン」が設立され、そこに設置された「ゾーン・コンピューター」により管理される。そのゾーン・コンピューターを日本にある「ランド・マスター」が統括し、人類には明るい未来が約束されていた。しかし、宇宙の彼方からやって来たワルダー軍団がフリーゾンエネルギーを狙い侵略を開始した。ランド・マスターはワルダー軍団に対抗する為、巨大ロボによる「ダイアクロン隊」を結成、ダイアクロン隊とワルダー軍団の戦いが始まった。
2016年版
202X年代初頭、数十年にわたる戦いの末にエネルギー枯渇の限界に瀕したワルダー軍団は、地球のフリーゾンを吸い尽くすため最終作戦を下した。それを阻止するため、ダイアクロン隊はワルダー軍前線基地がある月面へ全戦力を注ぎ、戦いの末に勝利する。ワルダー星は壊滅して平和が訪れ、第一次対ワルダー防衛戦の暫定終結が宣言された。
しかし203X年代に入り、各星に駐在していたワルダー残存軍が集結し、地球を襲う。武装解除したマシンではなすすべがなく、ついにランド・マスターがある日本エリアの侵入を許してしまう。月面基地で密かに開発した新型マシンによって難を逃れたものの、未だに脅威は去っていない。非常事態と判断したランド・マスターは「ネオアタックシステム」を発令、新生「ダイアクロン隊」を結成する。ここに第二次対ワルダー防衛戦が開始された。
ダイアクロンは前述のとおり小型の隊員フィギュアとの連携を重視したシリーズであり、カーロボット中盤までは必ずといっていいほどフィギュアの搭乗スペースが存在していた。カーロボット登場時に統一スケールが廃止された頃から次第にフィギュアとの連携が重視されなくなり、末期には搭乗スペースが存在しない(最初から想定していない)アイテムも発売している。
隊員フィギュアは基地遊びのできるギリギリの大きさ(磁石を含めて約2.8センチ)にまで縮小し、なおかつ肩と股間が軸可動することでプレイバリューを高めている。デザインは宮武一貴が手掛けており[15]、開発部ではそのサイズから「インチマン」とも呼ばれていた。隊員の足裏には磁石が内蔵されており[注 4]、ロボットなどに埋め込まれている鉄板に立たせることができた[注 5]。発売時期により隊員の仕様が異なり、ボディのダイカスト比率も異なっている。2016年版隊員もダイカストを使用していないことを除けば基本的に同じ仕様だが、肘・膝・腰の可動が追加され[注 6]、足の磁石もネオジム磁石となり足裏に埋め込まれている。
合体アイテムは一部を除いてセット販売と単品販売が存在する。また、パワードスーツなどの一部商品をプラモデルにリメイクしたアイテムも発売していた(※が付いているアイテム。ガンプラブームに応じて発売されたリアルカラーも存在する)。組み立て式の隊員フィギュアも付属するが、磁石が無い分全高が低くなっている。
2016年版では再度1/60を統一スケールとした上でロボットと隊員フィギュアとの連携が復活、以降はそれを重視したアイテムが発売されている。また、各商品には直径3mmまたは4mmの円柱軸とその軸受穴、その他数種類の共通規格ジョイントが設計されており、武装や取り外したパーツを異なる商品に装着・接続可能にするなど、商品間での連携も強化されている。
1980年版
初期シリーズ
商品パッケージにはダイアモンドで形作られたようなデザインの全商品共通タイトルロゴの他、ダイアクロン隊側の商品にはロボットベースの顔面を基調にしたトレードマークが使われている。これらは2016年版にも引き継がれている。
- ロボットベース
- ダイアクロンの記念すべき第1弾商品。移動基地に変形する。
- シリーズ第1弾がロボットに変形する基地ということから、基地遊び前提をうかがえるアイテムといえる。
- プラモデルでもロボットベースの発売が企画されていた。
- ダイアバトルス※
- バトルス1(頭部、胸部、スーパーカーに変形)
- バトルス2(腕部、戦闘機に変形)
- バトルス3(脚部、戦闘機に変形)
- 3機の小型メカが合体する巨大ロボット。
- 火炎戦専用耐熱タイプ(プラモデル版のみ)
- 極地戦専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- 霧中戦専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- コズモローラー
- 装甲車から基地に変形する。偵察、哨戒を任務とする設定。
- ダイアトレイン
- 列車形態から「ダイアファイター」と呼ばれる戦闘機に変形。
- ダイアアタッカー※
- 爆撃機に変形する巨大ロボット。
- 海外版では説明書に爆撃機とロボット形態のほかにも基地形態への変形も記されていた。
- ガッツブロッカー
- ブロッカー1(頭部、胸部)
- ブロッカー2(腰部)
- ブロッカー3(肩部)
- ブロッカー4(腕部)
- ブロッカー5(拳部)
- ブロッカー6(太股)
- ブロッカー7(脚部)
- ブロッカー8(足首)
- 14機の小型メカ(ブロッカー3以降は同型メカが2機ずつ存在し、ブロッカー1・2と合わせて計14機となる)が合体する巨大ロボット。小型メカはそれぞれ戦闘機に変形するが、ブロッカー5のみ戦車に変形。小型メカを射出できるカタパルトが付属(単品販売ではブロッカー2に付属)。ブロッカー3から8まではジョイントパーツを使用することで連結することが出来る。
- 隊員が搭乗できるフックトイ版の塩ビ製ガッツブロッカーも発売されていた。玩具版同様の分離・合体が可能で、プロポーションも変更されている。塩ビ製モデルは、カーロボット展開時にも発売されている。
- ダッシャー
- スカイダッシャー
- ドリルダッシャー
- F1ダッシャー
- ブルバックギアによる走行ギミックが内装されたロボット。それぞれ戦闘機、ドリル戦車、F1から変形する。
- スカイロボ(砂漠戦専用超高速戦闘機、プラモデル版のみ)
- ドリルロボ(砂漠戦専用高速戦闘車、プラモデル版のみ)
- F-1ロボ(砂漠戦専用高速装甲車、プラモデル版のみ)
- パワードスーツ※
- 対歩兵用に作られた装甲強化服。A、B、Cの3タイプがあり、それぞれ用途別のミサイル砲を装備する。
- プラモデル版は玩具版よりサイズが一回り大きく各関節が可動する仕様で、本家よりも多くのバリエーションが販売されている。また、パワードスーツ専用の拡張オプションも企画されていた。
- 極地戦専用強化服・砂漠戦専用強化服・密林戦専用強化服(Aタイプ・Bタイプ・Cタイプそれぞれ3種9体。プラモデル版のみ)
- 装甲偵察大隊αタイプ・特務大隊βタイプ・ミサイル大隊γタイプ(それぞれ冬期戦専用強化タイプ・夜間戦専用強化タイプ・霧中戦専用強化タイプの3種9体。プラモデル版のみ)
- ハンググライダー(Aタイプ超高空偵察専用タイプ・Bタイプ前線降下専用タイプ・Cタイプ夜襲降下専用タイプ。プラモデル版のみ)
- ハンググライダークリスタル(Aタイプ磁力線突破専用タイプ・Bタイプ低飛行追撃専用タイプ・Cタイプ異次元偵察専用タイプ。プラモデル版のみ)
- ビッグパワード※
- マッハパワード(頭部、胸部、腕部、爆撃機に変形)
- ランドパワード(腰部、戦車に変形)
- アースパワード(脚部、潜水艦に変形)
- ダイアバトルスと同じく3体合体の巨大ロボ。隊員はパワードスーツに搭乗した状態で内部に格納される。プラモデル版は収納スペースの関係上、玩具版のパワードスーツも収納可能。
- 極地戦専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- 夜間戦専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- 密林戦専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- 高々度空中戦専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- バトルバッファロー※
- バトルヘッダー(頭部、偵察機に変形)
- バトルブレスター(胸部、腕部、爆撃機に変形)
- バトルレッガー(脚部、戦闘機に変形)
- 3体合体の巨大ロボで宇宙戦用に作られたという設定。同シリーズの従来のロボットとは異なり、目鼻や口がなく顔全体がコクピットのキャノピーとなっており、異色なイメージがある。バトルヘッダーのみプルバック・モーターで走行する(プラモデル版ではオミット)。
- ロボット要塞X
- ロボットベースの後継機。アストロベースと呼ばれる要塞基地形態に変形できる他、ロボットベース同様の多彩なギミックを取り入れている。
- なお、一部の雑誌[要出典]にはロボット要塞Xのデザインはスタジオぬえではなく大河原邦男のものと記されているが、実際には河森正治のデザインである[17]。
- ダブルソルジャー
- 「スカイソルジャー」と「エースソルジャー」、二つのロボット形態を持つ。中間形態であるダブルファイターにも変形可能。
- ツインコンバット
- ダブルソルジャー同様、「レッドコンバット」と「ブルーコンバット」の二つのロボット形態に変形出来る。中間形態であるツインジェットにも変形可能。
- スカイベース
- 巨大飛行機から「バードベース」と呼ばれる基地に変形する。付属の「スカイマシーン」と呼ばれるヘッドスカイ、ブレストスカイ、レッグスカイの3機の小型メカは「スカイロボ」に合体する。
- 爆転アタックロボ
- ビークルモードでプルバック式ゼンマイで走行させると、その名の通りバック転のように回転してロボットに変形して立ち上がる。
リアル&ロボット
前述までのSFメカとは異なり、実在する自動車や飛行機などが変形してロボットとなる。後期の主力商品となったが、この頃から隊員との連携が希薄になっていく。ロボットベースの顔面を基調にしたトレードマークの代わりに、カーロボットシリーズまたはリアル&ロボットシリーズ独自のロゴが使用されている。
カーロボット
自動車が変形してロボットとなる。設定上では、実車に偽装することで市中に潜みながら人々を警護するとされている[18]。スケールは約1/43。隊員を搭乗できるスペースがある。
- カーロボットの中で基地形態を持つ数少ない商品であり、 トレーラーを構成するキャブオーバー型牽引車がロボットに、被牽引コンテナが移動基地にそれぞれ変形する。基地内部にある指令塔やコンソール席に隊員を搭乗させることが可能であり、フィギュアとの連携も初期シリーズほどではないものの重視されていた。非変形の四人乗り六輪バギーが付属する。
- キャリアカーに変形する。牽引車部分はバトルコンボイのカラーバリエーションで、二段式の荷台部分が強化パーツに変形・合体する事でより大型のロボットになる。荷台は複数のカーロボットを積載可能なほか前進基地への変形も可能である一方、バトルコンボイのような隊員用の座席は無い。ロボット形態に組み換え変形できる「パワードバギー」が付属する。
その他のリアル&ロボット
- チェンジアタッカー
- 通常は自動車の姿だが、プルバック式ゼンマイを内蔵しており、走らせると自動的に戦闘メカに変形する。
- ダブルチェンジャー
- カーロボット同様、自動車からロボットに変形する他。中間形態として戦闘マシンにも変形できる。隊員は搭乗できないが、内部に隊員の造形がなされているものもあった。
- ジェット機ロボ
F15ロボとも呼ばれる。F-15イーグル戦闘機が変形してロボットとなる。2種のカラーバリエーション(青と銀色)がある。コックピットに隊員が搭乗できる。
- トレインロボ
- 6体の電車がそれぞれロボットに変形、さらに6体合体して巨大ロボットになる。変形・合体すると隊員が搭乗できなくなるメカがある。腕と足は左右対称に造られているので左右を入れ替えても問題なく合体できる。武器と合体時に使用するパーツ以外にディスプレイ用の線路、他のトレインロボと連結するためのジョイントパーツがセットされていた。
- 東海道新幹線(0系)6体合体時は胸に変形。電車形態時のみ隊員搭乗可。
- ブルートレイン(EF65形1000番台)右足に変形。
- 東北新幹線(200系)左足に変形。
- エル特急(485系)右腕(先頭部は腰)に変形。電車形態時のみ隊員搭乗可。いわゆるロケットパンチギミックを内蔵(合体後に使用)。
- 東海道線(153系)左腕(先頭部は腰)に変形。電車形態時のみ隊員搭乗可。ロケットパンチギミックを内蔵しているのはブレインライナー同様。
- ディーゼル機関車(DE10形)先頭部は頭、本体は腰・足の付け根に変形。
トレインロボは、後に6台セットや限定版の色替えタイプも発売された。金型自体は流用のため実車と形態は一致しない、いわゆる鉄道模型で言うところの「タイプ」ものといえる。
- 東海道新幹線・オール銀メッキ版(200系、0系の金型を流用)
- 特急用機関車(ED76形、EF65形1000番台の金型を流用)
- ドクターイエロー(0系922形、200系の金型を流用)
- 寝台特急電車(583系、485系の金型を流用)
- 横須賀線(113系、153系の金型を流用)
- ディーゼル機関車・クリアパーツ版(DE10形)
- 建設車ロボ・ビルド六体合体
6体の建設工作用車両がそれぞれロボットに変形、さらに6体合体して巨大ロボットとなる。単体はミニカーほどの大きさのため、隊員の搭乗はできない。後期型は合体ジョイントが改良されている。トレインロボ同様、カラーバリエーションが存在する。
- 恐竜ロボ
- メカ恐竜からロボットに変形する。プテラノドンのみ無人操縦という設定のため、隊員が搭乗するスペースがない。
- 変身戦隊トリプルチェンジャー
- 1980年版ダイアクロン最後の商品。それぞれ3形態の変形が出来る。小型商品のため、隊員は搭乗できない。
- ジェット機、戦車、ロボットに変形。
- ヘリコプター、ジェット機、ロボットに変形。
ワルダー軍団
トレードマークはダイアクロン隊共通のロボットベース顔面を基調としたものではなく、後述するワルダー軍団の指揮官・インガム将軍のバストアップをメインにした独自のものがパッケージに使われており、2016年版ワルダー軍団商品にも引き継がれている。
- ワルダー合体・ワルダロス※
- ワルダー軍団の3体合体ロボ。3体の昆虫型メカが合体し、巨大ロボとなる。
- モスキーダー:蚊型メカ。頭部を構成。
- アリンダー:蟻型メカ。胸部と両腕を構成。
- サソランダー:サソリ型メカ。腰部と両脚を構成。
- アリック専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- サソロン専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- バグモス専用強化タイプ(プラモデル版のみ)
- ウォークインセクター※
- 歩行ギミックを持つ昆虫型歩行メカで2タイプある。搭乗員は、パワードスーツのワルダー版とも言えるワルダースーツに入った状態で搭乗する。
- ワルダースーツはプラモデルでは単品版も発売されており、その中には玩具版では発売を見送られたデザインも存在する。
- ウォークインセクター1
- ウォークインセクター2
- ワルダースーツ(XX(灼熱戦専用装甲強化服)・YY(砂漠戦専用装甲強化服)・ZZ(極地戦専用装甲強化服)・OO(沼地戦専用装甲強化服)、アリック、サソロン、バグモスの6種。プラモデル版のみ)
- 昆虫ロボ(インセクターロボ)
- それぞれ昆虫に変形するロボット。セット版にはワルダー隊員は付属しない。
- 改造怪獣マシンドラゴン
- 首や四肢を磁石ジョイントで別パーツに交換できるサイボーグ恐竜。過去にテレビマガジンで漫画連載し、玩具化もされた「マシンザウラー」の流用。ダイアクロン・シリーズで唯一、他シリーズからの流用商品となった。
- ダイアクロン隊
- ワルダー軍団からフリーゾンエネルギーを守るために「ランド・マスター」が組織した巨大ロボット部隊。名称の由来は「ダイアモンド(DIAMOND)」と「サイクロン(CYCLONE)」の掛け合わせで、「ダイアのように固い友情のもと、サイクロンのように激しく戦う」ことを意味する。
- カーロボット隊
- 都市部の何処に出現するか予測出来ない「タイムホール」を警戒する為、普通乗用車に偽装したダイアクロンのロボット部隊。1/60の統一スケールを廃した「ダイアクロン」商品の新機軸。
- シルバースター
- リブートダイアクロンで登場した地球域の第一防衛網を担当する巨大宇宙ステーションCX-1に所属する攻撃チームの一つ。
- 掃討戦術部隊
- リブートダイアクロンで登場したダイアクロン中央司令部直属の特別編成された特殊部隊。
- ブラックユニット
- リブートダイアクロンで登場した掃討戦術部隊の黒色仕様のガンマ部隊。
- 惑星間警備部隊
- リブートダイアクロンで登場した惑星間の警備、防衛を行う部隊。通称、宇宙海兵隊。
- 破壊機動戦隊
- リブートダイアクロンで登場した宇宙海兵隊のトライディガーを司令機とし、マニューバイプシロンを先兵とする特殊部隊で破壊任務などを行う。通称、ラッシュ・クラッシャーズ。
- 独立遊撃隊
- リブートダイアクロンで登場したダイアクロン本隊と別行動をとる部隊で奇襲、破壊工作などの特命を行う特殊部隊。
- コズミック・ガード
- リブートダイアクロンで登場した女性隊員で構成されるギガゾーン警備・救難部隊。
- 空中戦術部隊
- リブートダイアクロンで登場した大気圏内、圏外を問わず空中戦闘機動に優れたパワースラスター型のパワードスーツで構成される部隊。
- ストームセイバーズ
- リブートダイアクロンで登場した空中戦術部隊の精鋭で構成される強襲攻撃チーム。
- タクティカル・シャドウ
- リブートダイアクロンで登場したダイアクロン司令部直属の隠密部隊。
- 戦闘船団
- リブートダイアクロンで登場したポッドグランダーやバトルコンボイなどで構成される移動基地部隊。
- ダークスター
- リブートダイアクロンで登場した主要な防衛ステーションに所属している宙間追撃機動チーム。
- ゾーンフリート(警備艦隊)
- リブートダイアクロンで登場したゾーン各地の海域を防衛する部隊。
- 陸上機動艦隊
- リブートダイアクロンで登場したグランドダイオンを旗艦として構成される移動基地部隊。
- ワルダー軍団
- フリーゾンエネルギー奪取を目的に地球を侵略する異星人。封入ブックレットの挿絵で、その直立した昆虫の様な姿が確認できた。彼らが使用するマシンも昆虫をモチーフとしたデザインである。
- インガム将軍
- 昆虫軍団を率いるワルダー軍団の将軍。ダイアクロン隊の思わぬ抵抗により、作戦の失敗、敗戦が続き更迭される。
- ブルースター将軍
- インガム将軍に代わり地球攻撃の任務に就いた。アンドロメダ方面で戦果を上げていた若き知将。「タイムホール」を使ったゲリラ攻撃によりダイアクロン隊を翻弄する。
- タイムホール作戦
- 新将軍ブルースターが敢行した新たな地球攻撃作戦。都市部に突然「次元の穴(ワームホール)」を開き恐竜軍団を操ってゲリラ攻撃を行う。これによりダイアクロン隊は従来の巨大ロボットを中心とした部隊から、迅速に対応できるカーロボット隊に部隊編成の見直しを迫られる。実際の商品展開も「ミニフィギュアと基地ロボット」という物からミニフィギュアに拘らない「変形ロボット」中心の展開に路線変更している。
- フリーゾンエネルギー
- 惑星の中核にある未知のエネルギー。僅かな量で一国の電力をまかなえるほど膨大かつ強力なエネルギー源だが、惑星の命の源でもあるため、採取しすぎると惑星の寿命を縮める危険性も孕んでいる。ワルダー星はフリーゾンの乱用により崩壊寸前となり、新たなエネルギー源を求めて他惑星の侵略を展開していた。
- 1980年3月号から1982年2月号まで連載。玩具発売より前に連載が開始されており、設定や物語展開が大きく異なっている。
- 1983年3月号から8月号まで連載。『チェンジ戦隊カーロボット』というタイトルで、ダイアクロンの名称は劇中に登場しない。その名の通り、カーロボットの活躍を中心とした物語展開が行われていた。
「DIACLONE ESSAY」は1980年代前半に、タカラが発行していたホビー雑誌『デュアルマガジン』のNo.11からNo.12で掲載されたダイアクロンの特集記事。中原れいや幡池裕行によるイメージイラストや設定に関する緻密な考証が話題を呼んだ。
本シリーズの玩具は1984年から展開されたハズブロの『トランスフォーマー』シリーズに転用された。日本でも1985年より『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』のタイトルでアニメ放送および玩具展開が行われた。玩具はダイアクロン版から隊員が削除され、カラーリングが変更されている商品も多い。
また、1990年に展開された『トランスフォーマーZ』はダイアクロン同様、基地とマイクロトランスフォーマーの連携が基本の遊び方となっている。その際にビッグパワードやコズモローラー等を参考にプレイバリューや変形機構が検討されており、「攻撃参謀ソニックボンバー」の変形時に首がせり出すぜんまいギミックは2016年版ダイアバトルスV2に引き継がれている[25]。
更に「総司令官ダイアトラス」ら3体のロボットが合体する超巨大戦艦の名称が『ビッグパワード』である点や、続編の『トランスフォーマー リターン・オブ・コンボイ』の「グランダス」の通称が『ロボットベース』である事など度々ダイアクロンのオマージュが見られる[12]。
注釈
社内用商品企画書には1/80スケールと記載されている[5]。また、1981年発売の製品に封入されたパンフレットでは1/72と表記されている[6]。なお、ロボットベースは設定上の全長31m[7]に対して実寸が約45cm[8][9]であり1/72に相当している。1982年頃のパンフレット[10]及びプラモデル版パッケージ[11]では1/60表記となっている。
フェライト磁石を極限まで小型化したものを足に取り付けている。このような仕様になっているのは、当時の技術では足に内蔵できるほど小型で強力な磁石が存在しなかったためである(ネオジム磁石はシリーズ開始から4年後の1984年に発明されている)。
企画段階では背中にも磁石を埋め込む予定だった[16]。
「ストライクバッファロー<ムーンアサルター>」以降に登場した女性隊員やVer.2.0タイプでは更に首の可動も追加。
ダイアバトルスシリーズには必ずバイクが1台同梱されている。
限定発売された「ダイアバトルスV2 ヘッドユニットコレクション」と交換することで頭部も赤青カラーの宇宙機動タイプにすることができる。
ただしジョイント位置の関係状、そのままでは第一世代用オプションパーツが取り付けられない場合がある(拡張ジョイントを使用すればある程度解消できる)。
後述するヴァースライザー付属Vムーバー01~03のようなビークルモード変形用拡張パーツは付属しない。
Vムーバー02付属品と同型の四輪バギー変形用拡張パーツが付属。
「二輪戦闘車/強襲ボレットセット」以降に登場したレイドセプター型二輪戦闘車は収容不可。
それぞれダイアバトルスV2とトライダッシャー付属品と同型。
内訳は旧シリーズ「ダイアトレイン」の小型版となる偵察機「ダイアファイター/S」、「搭載マシンセット」付属品と同仕様の装甲車「コズモローラー/D」、ボレットコアに変形可能な戦闘機「ベースファイター」×2、先端に掘削ドリルが付いた装軌式地底ドローン「ジオダイバー」×2。
内訳は小型ジェット機「スカイランサー」×1、小型ヘリ「ヘリスカウト」×1、6人乗り小型シャトル「クラウドアーク」×1、天面の副艦橋と連結する攻撃機「クラウドガンナー」×1。
腕部の造形によって諜報・収奪戦略タイプと格闘特化タイプの2種類がある。
全高の上がったビッグパワードGV<ヴァースキャリバー>とは同等。
二つのサイトに掲載されている内容は同一。また「No.01超神合体バトルスグリッドマン」にも同小説を掲載した小冊子が同封されている。
出典
“ダイアクロンとは”. ダイアクロン オフィシャルサイト. タカラトミー. 2020年4月1日閲覧。
タカラSFランドエヴォリューション「変身サイボーグ」の後継者たち P16
タカラSFランドエヴォリューション「変身サイボーグ」の後継者たち P21
タカラSFランドエヴォリューション「変身サイボーグ」の後継者たち P90