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『クイック&デッド』(The Quick and the Dead)は、1995年のアメリカ合衆国・日本合作の西部劇映画。監督はサム・ライミ。トライスター ピクチャーズ、日本衛星放送提携作品[2]。
クイック&デッド | |
---|---|
The Quick and the Dead | |
監督 | サム・ライミ |
脚本 | サイモン・ムーア |
製作 |
ジョシュア・ドーネン アレン・シャピロ パトリック・マーキー |
製作総指揮 |
トビー・ジャッフェ ロブ・タパート |
出演者 |
シャロン・ストーン ジーン・ハックマン ラッセル・クロウ レオナルド・ディカプリオ |
音楽 | アラン・シルヴェストリ |
撮影 | ダンテ・スピノッティ |
編集 | ピエトロ・スカリア |
製作会社 |
トライスター ピクチャーズ 日本衛星放送 |
配給 |
ソニー・ピクチャーズ リリーシング コロンビア・トライスター |
公開 |
1995年2月10日 1995年11月18日 |
上映時間 | 107分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 日本 |
言語 | 英語 |
製作費 | $32,000,000[1] |
興行収入 | $18,636,537[1] |
主役の女ガンマンを演じるシャロン・ストーンが製作にも関わり[2]、当時オーストラリアの知る人ぞ知る名優だったラッセル・クロウを相手役に抜擢。さらに当時は若手のホープとして名を鳴らしていたレオナルド・ディカプリオを必死に交渉して出演させた。
1881年、悪名高き権力者ジョン・ヘロッドが支配する田舎町リデンプションに、女ガンマンのエレンがやってくる。町は早撃ち大会を翌日に控えて活気づいており、高額の賞金を目当てに多くのガンマンが集まっていた。バーで参加者の募集が行われ次々名乗りが挙がると、そこに大会主催者であるヘロッドも現れて参加を表明する。ヘロッドはバーで牧師コートの絞首刑を行おうとするが、「女だから」という理由で参加を拒まれたエレンが実力を示す意図でコートを助け、2人の名前も名簿に刻まれることになった。
翌朝、ヘロッドの命を狙うエレンがバーで銃を抜こうとしたところ、町への道中で返り討ちにした追い剥ぎに決闘を申し込まれてしまう。“決闘は拒否できない”という大会のルールのもと2人の決闘が決まり、抽選によって午後7時に行われることが決まった。
総勢16人による大会が開始し、1回戦第1試合はヘロッドの息子キッドが勝利した。やがてコートの順番がやってくるが、彼は銃も金も持っていない。ヘロッドはキッドのガンショップでボロの銃を5ドルで購入し、弾丸を1発だけ込めてコートに持たせる。「決して撃たない」とコートは言い放つが、時間を迎えると無意識のうちに発砲し決闘に勝利していた。次に登場したヘロッドが圧倒的な実力で勝利する様を見たエレンは、幼少期に自分の父を殺したヘロッドの姿を思い出す。
午後7時が近付き大通りに向かうエレンに対し、コートは合図になっている大時計の癖を耳打ちする。そのおかげでエレンは無事に勝利するが、宿の部屋に戻るとヘロッドからの食事に誘う手紙が置かれていた。ドレスに着替えてヘロッドのもとへ向かうと、彼はエレンを金で囲おうとしてくるが、エレンは断りながら隠し持っていた拳銃をヘロッドに向ける。しかし、ヘロッドの威圧感に気圧されて引き金を引くことはできず、その場から逃げるように立ち去ってしまった。
大会2日目。2回戦第1試合に現れたヘロッドは、勝利の条件を「最後まで立っていた者」から「最後まで生き残った者」に変更し、対戦相手を撃ち殺す。第2試合がキッドの勝利となると、天候が荒れ始めたため進行は一時中断となった。
エレンが暖を取りに酒場へ入ると、2階から不穏な声が聞こえてくる。大会参加者のユージンという男が、酒場で働く少女に性行為を強要していたのだ。ユージンに激怒したエレンは土砂降りの雨の中で決闘を行い勝利するが、彼の命を奪うことはできなかった。しかし、酒場に戻ったところを襲撃され反射的に撃ち殺してしまい、エレンの2回戦勝利が確定する。
大会や町民たちに嫌気が差したエレンが町から去った頃、コートと先住民スポーテッドの決闘が始まった。スポーテッドはコートの弾丸を受けて倒れるが死には至っておらず、立ち上がってコートに発砲してきた。2発目を持たないコートは弾を避けながら周囲の人々に弾を求め、盲目の少年から受け取った弾でスポーテッドを撃ち殺す。
エレンは町外れの墓場にやってくるが、そこに彼女が求める父の墓場はなかった。彼女が町の出身であることを知るドク・ウォレスは、墓場に佇むエレンにヘロッドを倒して欲しいと懇願し、父の形見である保安官バッジを手渡す。
翌日、決意を新たにしたエレンはヘロッドに決闘を挑むが、既にキッドが先約を入れた後だった。父親に一人前だと認められたいキッドは町民の喝采を受けながら準決勝に臨むが、ヘロッドの首にかすり傷をつけながらも、腹を打ち抜かれて死亡する。息子の死を見届けたヘロッドは、「自分の子供だという証拠はない」と言ってその場を離れていった[注 1]。
やがてもう一方の準決勝が始まりエレンとコートが対峙するが、どちらも銃を抜かないためルール違反で2人とも殺されそうになる。2人がやむを得ず銃を抜いた結果、倒れたのはエレンだけだった。ドク・ウォレスは胸から血を流すエレンの死亡を確認し、エレンの遺体に触れないよう厳命した。ヘロッドから決勝戦の時間を決めろと言われたコートは夜明けを指定する。
決勝戦が始まる午前6時、町中でいくつもの爆発が起き、へロッドの手下達が倒れた。そこに現れたのは赤いインクで死を偽装したエレンだった。エレンはヘロッドに正体を明かし、最後の決闘に見事勝利すると、保安官バッジをコートに託して町から去っていく。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | テレビ朝日版 | ||
エレン | シャロン・ストーン | 塩田朋子 | 小山茉美 |
ジョン・ヘロッド | ジーン・ハックマン | 石田太郎 | |
コート | ラッセル・クロウ | 土師孝也 | 田中秀幸 |
フィー・“ザ・キッド”・ヘロッド | レオナルド・ディカプリオ | 松本保典 | 岡野浩介 |
ドッグ・ケリー | トビン・ベル | 堀部隆一 | 広瀬正志 |
ドク・ウォレス | ロバーツ・ブロッサム | 田村勝彦 | 松岡文雄 |
ユージン・ドレッド | ケヴィン・コンウェイ | 仲野裕 | 緒方賢一 |
クレイ・キャントレル軍曹 | キース・デイヴィッド | 神谷和夫 | 銀河万丈 |
エース・ハンロン | ランス・ヘンリクセン | 山野史人 | 麦人 |
ホレス(バーテンダー) | パット・ヒングル | 島香裕 | 藤本譲 |
保安官(エレンの父) | ゲイリー・シニーズ | 中田和宏 | 大滝進矢 |
スカーズ | マーク・ブーン・ジュニア | 宝亀克寿 | 小関一 |
ケイティ | オリヴィア・バーネット | 坂本真綾 | |
マティ・シルク | フェイ・マスターソン | かないみか | |
ラッツィ | レイノール・シェイン | 藤城裕士 | 坂東尚樹 |
チャーリー・ムーンライト | ウディ・ストロード | 田村勝彦 | |
盲目の少年 | ジェリー・スウィンドール | 佐藤まさよし | 岩永哲哉 |
スポーテッド・ホース | ジョノサン・ギル | 手塚秀彰 | 三宅弘城 |
グッドソン | スヴェン=オーレ・トールセン | 堀部隆一 | 塚田正昭 |
フォイ | レニー・ロフティン | 水野龍司 | 秋元羊介 |
バージル・スパークス | ヨゼフ・ライナー | 中田和宏 | 大滝進矢 |
その他 | 秋間登 藤枝成子 平井美美 辻つとむ | 中澤やよい 幸田夏穂 佐藤ユリ | |
演出 | 松川陸 | 水本完 | |
翻訳 | 徐賀世子 | 日笠千晶 | |
調整 | 高橋久義 | 佃安夫 | |
効果 | 南部満治 | ||
制作 | グロービジョン | ザックプロモーション | |
初回放送 | 1997年6月15日 『日曜洋画劇場』 21:02-22:54 | ||
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