Loading AI tools
ボンズ制作による日本のアニメーション映画 ウィキペディアから
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(こうきょうしへんエウレカセブン ハイエボリューション、英題:EUREKA SEVEN Hi-Evolution)は、ボンズ制作による日本のアニメーション映画。2005年から2006年にかけて放送されたテレビアニメ『交響詩篇エウレカセブン』のリブート作品であり[4][5]、三部作構成で上映される。
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション[注 1] EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション[注 1] | |
---|---|
EUREKA SEVEN HI-EVOLUTION1 ANEMONE / EUREKA SEVEN HI-EVOLUTION EUREKA / EUREKA SEVEN HI-EVOLUTION | |
監督 |
京田知己(ハイエボ1総監督 / ANEMONE、EUREKA監督) 清水久敏(ハイエボ1監督) |
脚本 |
佐藤大(ハイエボ1 / ANEMONE) 京田知己(EUREKA) 野村祐一(EUREKA) |
原作 | BONES[注 2] |
製作 |
渡辺マコト 冨田功一郎 岩波明日香 西川和良 前田俊博 |
出演者 |
三瓶由布子 名塚佳織 小清水亜美 |
音楽 | 佐藤直紀 |
主題歌 |
ハイエボ1:尾崎裕哉 「Glory Days」 ANEMONE:RUANN「There's No Ending」 EUREKA:変態紳士クラブ「Eureka (feat. kojikoji)」 |
撮影 | 木村俊也 |
編集 | 坂本久美子 |
制作会社 | ボンズ[注 2] |
製作会社 |
バンダイナムコアーツ(旧バンダイビジュアル) バンダイナムコエンターテインメント 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ ボンズ MBS |
配給 | 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ |
公開 |
ハイエボ1:2017年9月16日 ANEMONE:2018年11月10日 EUREKA:2021年11月26日 |
上映時間 |
ハイエボ1:93分 ANEMONE:95分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
ハイエボ1:2億1100万円[1] ANEMONE:1億2700万円(見込み)[2] EUREKA:1億500万円[3] |
前作 | 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい |
テレビアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の映画化プロジェクトとしては、2009年に公開された『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』に続く2作目となる。今回は3部作として2017年から2019年にかけて毎年1作品ずつ公開される予定だったが[11]、完結編の第3部は2021年公開予定に延期された[8]。配給は『ポケットが虹でいっぱい』の東京テアトルから博報堂DYミュージック&ピクチャーズ(ショウゲート名義)に変更された。前作は劇場6館封切という小規模公開だったが、『ハイエボリューション1』は全国100スクリーン以上での上映に加えて全世界での展開も行う[12]。
各作品ではレントン、アネモネ、エウレカという主要キャラクターたちが物語の中心的存在となる。テレビアニメで描かれなかった最大の大災害にあたる「サマー・オブ・ラブ」を基点に、設定の変更や新キャラクターの登場を交え、テレビアニメ・ゲーム・漫画などのエウレカセブンシリーズを包括した、単なる再構築ではない新たな物語として描いている。
制作作業は新設されたボンズEスタジオで行われ[13]、京田知己(監督)、佐藤大(脚本)、吉田健一(キャラクターデザイン)というテレビアニメのメインスタッフ3名が再び顔を揃えた[14]。
「ハイエボリューション」第1部として2017年9月16日より公開[15]。上映時間93分。キャッチコピーは「あの時のこと、あの子のこと…俺が見つけた大切なもの」。
作品冒頭の25分は「サマー・オブ・ラブ」で繰り広げられた人類対スカブコーラルの激戦を新規作画のバトルアクションで描出。後半はテレビアニメの映像を加工・流用し、「レントンの回想」という形でビームス夫妻との交流エピソード[注 3]を中心に構成している。スクリーン上に目で追いきれないほどの大量の文字情報を投影し、回想シーンの時系列を「PLAY FORWARD(早送り)」「PLAY BACK(巻き戻し)」でシャッフルするという演出方法が採られている。
音楽では、テレビアニメで度々サブタイトルとして引用された「アクペリエンス」の原曲を作ったドイツのテクノユニットHardfloorが、新曲「Acperience 7(アクペリエンス 7)」を提供する。
キャストは概ねテレビアニメ版と同一だが、ホランド役は前年より休業中の藤原啓治に代わり森川智之が担当、三賢人の一人であるクゼミ役の大木民夫も同じく休業中だったため岩崎ひろしが担当し[注 4]、ウーノ役は鈴木勝美から竹田雅則へと声優が変更されている。また、レントンの父・アドロックに初めて声が付き、古谷徹が担当する。レントンの祖父アクセル・サーストンの登場は、テレビアニメ版で担当声優だった青野武の死去に伴い見送られている[16]。
「ハイエボリューション」第2部として2018年11月10日より公開[17]。上映時間95分。キャッチコピーは「世界か、愛する人か―ひとりぼっちの少女たちの、究極の選択」。
第2部は題名にも記載されたとおり「アネモネ」を主人公とし、第1部とは別の世界の東京を舞台とする。本作では「エウレカセブン」とは突如この世界に現れ、数十億人の人類を死せしめた「エウレカ」と呼ばれる存在のうち“7番目のエウレカ”と定義され、アネモネがその中で“エウレカ”と呼ばれる少女と出会うことがきっかけとなり、ハイエボリューションシリーズの「真なる世界」への扉が開くという。
キャストのうち、デューイ役については当初テレビシリーズ版と同様に辻谷耕史が配役されていたが、2018年10月に急逝。この訃報の後、テレビシリーズ版でホランドを演じた藤原啓治にキャストを交替する事が発表された。藤原は『交響詩篇エウレカセブン』でホランド、続編の『エウレカセブンAO』でレントン、本作でデューイと3役を演じることになった。
また、本作では画面のサイズがレターボックス式となっている。
「ハイエボリューション」第3部として2021年11月26日公開。当初は初夏公開予定だったが[18]、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の流行が制作スケジュールに影響したため、秋公開予定に変更された[9]。キャッチコピーは「少女の終わり。少女の始まり。」。
第3部ではスカブコーラルの崩壊で普通の人間になったエウレカが主人公となる。『ANEMONE』のラストでふたつの世界が融合してから10年後、大人になったエウレカが、かつての自分と同じ能力を持つ少女アイリスを警護しながら、世界を守るため戦っていく[10]。
キャラクターデザインは吉田健一のデザインを原案として奥村正志が担当。大河原邦男が機動兵器「ウルスラグナ」「オデッセイ」のメカニカルデザインを担当する[19]。脚本は佐藤大が降板し野村祐一が監督の京田と共同で担当。
キャストのうち、デューイ役は辻谷耕史から引き継いだ藤原啓治も2020年に他界しており、新たに山寺宏一が担当することになった。ホランド役は第1部と同じく森川智之が演じる。ゲーム・漫画作品の登場キャラクターだったサムナ(声:下野紘)とルリ(声:豊口めぐみ)もキャスティングされている。
2305年、地球全土を覆う情報生命体スカブコーラルに対し、公共福祉査察軍は「ネクロシス作戦」を決行する。スカブの中枢部ウッドストックへ決戦弾頭シルバーボックスを撃ち込み、その音響攻撃によってスカブを殲滅する計画であったが、立案者のアドロック・サーストン大佐は間違いを認め、人型コーラリアンのエウレカを連れ、KLFオリジネート・ゼロに乗って脱走する。
おびただしい犠牲とともに作戦は成功に近づいたが、シルバーボックスの暴走により、地上はマルチプライズの衝撃波に呑み込まれ、人類滅亡の危機が迫る。アドロックは弟子のホランド・ノヴァクにエウレカを託すとシルバーボックスへ突入し、マルチプライズを食い止め消滅する。この厄災はのちに「サマー・オブ・ラブ」と呼ばれ、アドロックは地球を救った英雄と讃えられることになった。
それから10年後、アドロックの遺児レントンは父の部下だったビームス夫妻の養子となり、14歳の思春期を迎えていた。片田舎で退屈な日々を送っていたレントンの前に、白いKLFニルヴァーシュに乗るエウレカが現れる。彼女に一目惚れしたレントンは、ホランド率いるファシリティガードに参加するが、エウレカが人間ならざる存在だと知って動揺し、ホランドとも衝突する。ファシリティガードを飛び出したレントンはビームス夫妻と再会し、ぎこちなくも家族の温もりを味わう。また、少数宗教ヴォダラクの少女の死に接し、自分がとる行動の責任を思い知る。そして、ビームス夫妻が軍の依頼でエウレカの抹殺任務を受けていることを知り、ふたりに別れを告げ、エウレカのもとへ戻ろうと荒野を駆けていく。
14年前に現れたスカブ(かさぶた)状の物体「エウレカ」は世界各地で増殖し、東京湾岸を覆う7番目のエウレカは「エウレカセブン」と呼ばれていた。物理攻撃の効かないエウレカに対し、国連の戦略部隊アシッド (ASSID) はダイブシステムで隊員の精神をエウレカ内部へ送り込み、反抗手段を探ろうとした。7年前、アシッド日本支部の石井賢一尉はエウレカセブンの中心部に発信装置をセットしたが、部隊や実験施設もろとも消滅し、この「風の塔事件」は公的に封印された。
2028年、石井一尉のひとり娘石井・風花・アネモネもアシッド隊員となり、エウレカセブンへダイブして、シグナルの発信地点を目指す。ダイブの度に現れるニルヴァーシュを撃破すると、エウレカセブンの一部が消滅し、アネモネは人類の希望の光となる。エウレカセブンの正体について、アシッドが拘束している謎の男デューイ・ノヴァクは「偽りの神が造っては破壊したゴミの山」と語る。
最終決戦のダイブで、アネモネはニルヴァーシュに乗る少女エウレカから、協力すれば父親を生き返らせてあげると誘惑される。苦悩するアネモネを救ったのは、父が愛娘のために遺したAIの守護者ドミニクであった。ふたりはガリバー・ジ・エンドに乗り、エウレカセブンの中心核へ突入する。
アネモネとの対話でエウレカは嘆く。”あちらの世界”ではエウレカがシルバーボックスと接触した際、レントンが巻き添えで死んでしまった。シルバーボックスの力を使って繰り返し世界の再生を試みたが、いつもレントンは途中で死んでしまうと。その夢の残骸が、スカブとなって”こちらの世界”へ現れたのだった。アネモネは絶望するエウレカを励まし、ともに呪いに立ち向かおうと、エウレカの手を引いて脱出する。エウレカセブンの崩壊により世界の境界が解かれると、巨大な卵からニルヴァーシュZが出現し、どこかの惑星からレントンが「必ず戻るから!」とエウレカに呼び掛けていた。
この節の加筆が望まれています。 |
ハイエボリューション1 | ANEMONE | EUREKA | |
---|---|---|---|
原作 | BONES | ||
監督 | 京田知己(総監督) 清水久敏 |
京田知己 | |
脚本 | 佐藤大 | 野村祐一 京田知己 | |
絵コンテ | 京田知己 村木靖 清水久敏 コヤマシゲト |
京田知己 村木靖 |
|
キャラクターデザイン | 吉田健一 | 吉田健一 藤田しげる 倉島亜由美 |
吉田健一(原案) 奥村正志 |
メインメカニックデザイン | 河森正治 | ||
コンセプチャルデザイン | 宮武一貴 | ||
メカニックデザイン | 大河原邦男 出渕裕 玉盛順一朗 | ||
デザインワークス | 武半慎吾 齋藤将嗣 出渕裕 コヤマシゲト 柳瀬敬之 中田栄治 |
武半慎吾 永井一男 出渕裕 齋藤将嗣 中田栄治 草彅琢仁 片貝文洋 平澤晃弘 上津康義 柳瀬敬之 コヤマシゲト 横屋健太 |
メインデザイン 上津康義 佐山善則 山根公利 柳瀬敬之 齋藤将嗣 片貝文洋 武半慎吾 銃器設定 金子秀一 |
モニターデザイン | 佐山善則 | ||
特技監督 | 村木靖 | ||
キャラクター作画監督 | 藤田しげる 倉島亜由美 川元利浩 小森高博 堀川耕一 菅野宏紀 長谷部敦志 服部聰志 |
奥村正志(作画監督) | |
メカニック作画監督 | 阿部慎吾 | 横屋健太 | |
メインアニメーター | 柿田英樹 金子秀一 大塚健 長野伸明 横屋健太 工藤糸織 |
柿田英樹 金子秀一 大塚健 長野伸明 阿部慎吾 |
柿田英樹 大塚健 阿部慎吾 長野伸明 |
動画監督 | 岩長幸一 | ||
SF設定考証 | 森田繁(スタジオぬえ) | ||
美術監督 | 永井一男 本庄雄志(補佐) |
永井一男 本庄雄志 | |
色彩設計・色指定 | 水田信子 | ||
編集 | 坂本久美子 | ||
撮影監督 | 木村俊也 | ||
3DCG制作 | グラフィニカ 武右ェ門 | グラフィニカ | studio daisy directrain Studio GOONEYS |
3D監督 | 宮風慎一 中島智成 | 篠原章郎 | |
音響監督 | 若林和弘 | ||
音楽 | 佐藤直紀 | ||
プロデューサー | 渡辺マコト 岩波明日香 前田俊博 冨田功一郎 西川和良 |
渡辺マコト 岩波明日香 前田俊博 宮崎薫 亀井博司 |
|
アニメーション制作 | ボンズ | ||
製作 | バンダイビジュアル バンダイナムコエンターテインメント 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ ボンズ MBS |
バンダイナムコアーツ バンダイナムコエンターテインメント 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ ボンズ MBS |
バンダイナムコアーツ バンダイナムコセブンズ 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ ボンズ サミー MBS |
配給 | ショウゲート |
タイトル | 配信日 |
---|---|
オリジナルエピソード Vol.1 | 2020年 1月17日 |
オリジナルエピソード Vol.2 | 1月24日 |
オリジナルエピソード Vol.3 | 1月31日 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.