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小杉十郎太

日本の男性声優 (1957-) ウィキペディアから

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小杉 十郎太(こすぎ じゅうろうた[9]1957年12月19日[4][10] - )は、日本男性声優ナレーター[5]歌手神奈川県横浜市南区蒔田町出身[3]大沢事務所所属[6]

概要 こすぎ じゅうろうた小杉 十郎太, プロフィール ...
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経歴

子供の頃は、後ろは山で田舎という感じで山の中で遊んでいたという[3]

子供の頃、父親や親戚が医者であり、「僕も大きくなったら医者になるんだ」と何となく思っていたが、高校生の時に洋画太陽がいっぱい』を見て「声優も面白そうだな」と興味を持ち始める[8]日本大学芸術学部では放送学科アナウンスコースを専攻し[4][11]、確固たる信念があったわけではないが、大学を卒業する頃にテレビラジオアナウンサー試験を受けたものの、すべて不合格となる。卒業後、松竹で4年間サラリーマン生活を送る。当時は『男はつらいよ』シリーズの営業や各種の業務を担当していた。ある時、飲み屋の仲間にCM製作ディレクターがおり、タカラの『NEW人生ゲーム』のCMナレーションの仕事に誘われ、学生時代の経験を生かしてその仕事を受けたことが声優を始めるきっかけとなった[3][12]

そのディレクターが東京俳優生活協同組合のマネージャーであった大沢和男の知り合いで、丁度独立し大沢事務所を立ち上げる時期だったために紹介され所属することとなった。当初ナレーションの仕事を中心に活動していたが、事務所から『機動戦士Ζガンダム』のオーディションを受けるよう言われて合格し、ヘンケン艦長役でデビューする[3][11][12]

1年程度は松竹と大沢事務所両方で仕事をしていた。そのため、会社には「営業に行く」と偽って、ナレーション録りを行っていた。後に大沢に「会社員と声優どちらかの仕事一本にした方がいい」と言われ、松竹を退社する[12]

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人物・エピソード

要約
視点

井上和彦とは、同じ横浜市出身であり、小杉が通っていた中学校は、井上が通っていた高校と川を挟んだ向かい側にあったという[13]。井上によると弓道場から中学校のグランドが見えており、その頃は面識がなかったが、中学生が部活をしている姿など、蹴ったボールが川に落ちて、慌てて取りに行っている姿を「あ〜、またやってるよ(笑)」という感じで見ていたという[13]。小杉は長い棒を持ってボールを取りに行っていたという[13]

堀内賢雄逗子開成高等学校に転校して来てからの同級生[14]であり、卒業後は1回も会わなかったが、声優になってから偶然に再会し、それ以後は良き飲み友達であると話している[8]。また、イベント「けんじゅうトークライブ」を不定期に開催している。

独特な響きのある声で[4]、大人のキャラクター、卑劣な悪役、ずっこけた三枚目役までこなす[15]

演じる上でのモットーはキャラクターと対峙した時に「自分の引き出しから持ち出せる部分はなんだろう」と考えること[8]

会社勤めと並行して、ナレーションの仕事をしていたことが上司に発覚したころ、現所属事務所の社長からどちらかの仕事一本にした方がいいとした上で、「お前はサラリーマンをやったほうがいい思う」と忠告された。結局、声優の道を選び、会社を辞職したことを伝えると「えー!? 俺知らねえからな」と呆れられたという。本人は今でもこの言葉を忘れられないと語っている[11]

当初は、ナレーション1本でやっていくつもりだったので、たびたび入ってくるアニメオーディションは断り続けたが、事務所側から「モノは試しということでオーディションくらい受けてくださいよ」と言われ[16]、「どうせ落ちるから」とダメ元で受けて合格してしまったのが、『Ζガンダム』のヘンケン役であった。辞退しようとしたが認められず、仕方なく大先輩のやることを見よう見まねで演技していった結果、他のアニメや吹き替えの仕事が入るようになったと語っている[11]。1週間のうちで収録後に開放感を覚え、収録日が近づくにつれて憂鬱になった[11][16]と語っており、「日曜日の夜(収録は月曜日の午前10時)は胃が痛くて眠れないくらいだった」という[12][16]。『Zガンダム』ではナレーションも兼任し、初回の収録の後、池田秀一からは「これから病気にならない? 今ならまだ変われるから」と言われたが、後に池田は自著にて「ひどいことを言った」と懐古しつつも、「『ガンダム』の作品の魅力を、跡を継いだ者たちが受け取るには、それ相応の覚悟が必要」として、「小杉くんもそれらを重々理解し、ガンダムに関わった全ての人の期待に答えようと努力してくれました」と語っている[17]

吹き替えではデヴィッド・ドゥカヴニービリー・ブランクスをはじめ、ルーク・ペリートニー・レオン梁朝偉)、グレッグ・ジャーマンマット・ディロンなどを担当している。過去にはダニエル・クレイグアンディ・ラウなども数多く担当していた。

ディズニー映画『ターザン』のターザン役を担当する予定だったが、オーディションでターザン役に決まったのは金城武だった。テレビ東京のプロデューサーによると、その悔しさが抜けない所にテレビ東京から金城の吹き替えや関連番組のナレーションのオファーが相次いだことから、現場入りした際に苦笑しながら金城との因縁話を話していたという[18]。なお、小杉はその後の続編などで金城に代わりターザンを担当している。

007シリーズ』のダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの吹き替えは、オーディション無しで抜擢されたものであり、『007 カジノ・ロワイヤル』と『007 慰めの報酬』の2作で声を当てた。また、『レイヤー・ケーキ』などでもクレイグを担当したことはあるが、一部の演じた作品の吹き替えのオーディションで落ちた[11]

ONE PIECE』では、敵役である魚人海賊のアーロン役を担当。小杉はアフレコ収録時、酷い二日酔いの状態で演じていたことがあったという。このエピソードは、2018年12月23日に開催された『ジャンプフェスタ2019』のスーパーステージにて披露されている[19]。その場面は、ウソップとアーロンがゴサの町で戦闘するシーンだったとのこと[19]。また、小杉はテレビスペシャル『エピソードオブナミ』で12年ぶりにアーロンを演じることについて、「またナミとの出会いから、今回アーロンを演じることができるので、本当に幸せだと思っています」と語っている[20]。ファンに対しては、「アーロンとナミの原点を知ってもらって、これからも『ONE PIECE』を愛して頂きたいと思います」と呼び掛けている[20]。なお2023年のドラマ版で同役は東地宏樹と交代する形となった。

小学校時代から出席簿が13番目のことが多く、朝礼で並んでも13番目で、中学時代のサッカー部のユニフォームは13番で、業界では「十さん(じゅっさん)」と呼ばれるという[21]

特技はギター[7]。趣味はゴルフ[7]、歌[22]

若い頃、ボウリングが好きで、プロボウラーになろうと思っていた時期もあったという[13]

弟がいる[3]

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出演

要約
視点

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2016年
2017年
2018年
2019年
2021年
2023年

劇場アニメ

1986年
1987年
1990年
1995年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2004年
2005年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2017年
2020年

OVA

1985年
  • バビ・ストック I 果てしなき標的(アイズマン)
1986年
  • バビ・ストック II ザ・リベンジ・オブ アイズマン 愛の鼓動の彼方に(アイズマン)
  • 魔女でもステディ
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
  • ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE(2000年 - 2002年、空条承太郎
2001年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
  • ひぐらしのなく頃に煌(小此木)
2012年
2013年
  • 史上最強の弟子ケンイチ(岬越寺秋雨)※単行本第53巻・第54巻OVA付き特装版
2014年
  • 史上最強の弟子ケンイチ(岬越寺秋雨)※単行本第55巻・第56巻OVA付き特装版
  • ハヤテのごとく!(タマ)※単行本第42巻OVA付き特別版
  • WILD ADAPTER(真田[88]

ゲーム

1991年
  • 雀偵物語2 宇宙探偵ディバン出動編(黒の戦士ガルダス)
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
  • オーバーウォッチマクリー[119]
  • NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4(猿飛アスマ[120]
  • 悠久のティアブレイド -Lost Chronicle-(アルカディア[121]
2017年
2018年
  • 探偵 神宮寺三郎 プリズム・オブ・アイズ(神宮寺三郎[123]
  • 無双OROCHI 3(2018年 - 2019年、織田信長) - 2作品[一覧 6]
  • ダイダロス: ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ(神宮寺京助[124]
2019年
2020年
2021年
2023年

ドラマCD

BLCD

  • 青の軌跡シリーズ5〜ペルソナノングラータ〜(イサク・ファティサーリ大佐)
  • 彩おとこ(五道志信
    • 彩おとこ〜兄弟篇〜(五道志信)
  • 愛とバクダン シリーズ(深見の兄)
  • アナリストの憂鬱シリーズ(椿本崇)
  • アフター5はKISSの雨1・2(柿生事業部長)
  • YEBISUセレブリティーズ大城崇
  • 王子さまLV1アックス・ナタブーム
  • お金がないっシリーズ(狩納北
  • 北の漁場(秋山祐二
  • 銀行員シリーズ(椿本崇)
  • 金のひまわり(白石弘毅) 
  • グレイ・ゾーン(片岡亜久利) 
  • 黒羽と鵙目(黒羽斉彬
  • 獣たちの…妄執。(西條千春
  • 高慢な天使と紳士な野蛮人(大門) 
  • ごはんを食べよう シリーズ(玖珂乙彦
  • 最凶の恋人(千住柾鷹) 
  • しあわせにできるシリーズ(徳永映)
  • 幸せのLEVEL  シリーズ(鷹倉戒)
  • しのぶこころは夕月
  • 純情ロマンチカ(宇佐見冬彦)
  • BE×BOY CD COLLECTION 疵 スキャンダル(司馬彰典
  • 好きなものは好きだからしょうがない!! シリーズ(相沢教授)
  • スキャンダルシリーズ(道前寺尚)
  • 専属で愛して(榛原智孝[130]
  • 空に響くは竜の歌声(ラウシャン)
  • タイムリミット(葛西周太郎) 
  • ツーリング・エクスプレス シリーズ(ディーン・リーガル
  • 月と茉莉花 シリーズ(楊大牙
  • 罪 シリーズ(穂高櫂
    • 有罪
    • 原罪
    • 贖罪
  • ドロシーの指輪(緒方邑) 
  • 殴る白衣の天使(五十嵐義忠)
  • ベリーベリーはぴねす!(中律高) 
  • 僕達のFanタジィ("'狼男・伊達正吾"") 
  • 僕のセクシャルハラスメント本間一則
  • ミス・キャスト シリーズ(安藤岩男)
  • 誘惑のデカメロン〜千と一夜の愛に溺れて〜(高遠祐馬
  • ロマンティスト・テイスト(木槻孝平

カセットブック

  • アニメイトカセットコレクション 機動戦艦ナデシコ 「ナデシコ対ゲキ・ガンガー対宇宙人」……って、オイ!?(国分寺博士、ゴート[131]
  • アニメイトカセットコレクション 機動戦艦ナデシコ 2 ナデシコ・ばらえてい(仮題)(ゴート・ホーリー)

吹き替え

担当俳優

アンディ・ラウ
  • アンディ・ラウ アルマゲドンケン
  • アンディ・ラウの神鳥聖剣(チェンヤン
  • アンディ・ラウの神鳥伝説(チング
  • アンディ・ラウの逃避行(ワァディ
  • サンダーボルト 如来神掌(チャールズ
  • ファイターズ・ブルース(タイガー
  • LOVERS(リウ)※機内上映版
ヴァル・キルマー
グレッグ・ジャーマン
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
ダニエル・クレイグ
デイヴィッド・ドゥカヴニー
トニー・レオン
ビリー・ブランクス
ベンジャミン・ブラット
マット・ディロン
ルーク・ペリー
レイフ・ファインズ

映画

ドラマ

アニメ

特撮

1994年
1995年
2004年
2009年
2010年
2012年
2016年

CMナレーション

ラジオ

ラジオドラマ

音楽CD

ライブCD

  • CD版 けんじゅうトークライブ おれたちは悪くない
  • CD版 けんじゅうトークライブ おれたちは悪くない2

朗読CD

  • 天照大神 天岩戸にお隠れになる

朗読・オーディオブック

  • 銀河英雄伝説 外伝 ユリアンのイゼルローン日記(カスパー・リンツ)

顔出し

ナレーション

コラム

その他コンテンツ

音楽ユニット

  • 「シュ・ビ・ドゥ B.A.B.E.L.」桐壺帝三&柏木朧 starring 小杉十郎太&浅野真澄(絶対可憐チルドレン ドラマCD EPS.1st〜和気藹々! 愛と平和が地球を救う!〜収録)
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音楽活動

要約
視点

2006年夏、40代の最後に本格的な音楽活動を開始。

「声優・小杉十郎太」ではなく「シンガー・小杉十郎太」として、オリジナル曲メインのLive『J's Music Action』やCD・DVDのリリースなど、精力的に活動している。

J's Music Action
  • 2006年7月5日 小杉十郎太ライブ in 南青山MANDALA
  • 2006年8月4日 J's Music Aciton the 1st in 渋谷duo music exchange
  • 2006年11月4日 J's Music Aciton the 2nd in 原宿Blue Jay Way(2Stage)
  • 2007年2月3日 J's Music Aciton the 3rd in 南青山MANDALA(2Stage)
  • 2007年4月29日 J's Music Aciton the 4th in 横浜BLITZ
  • 2007年8月16日 J's Music Action the 5th in 渋谷duo music exchange
  • 2007年12月14日 J's Music Action the 6th in 渋谷duo music exchange
  • 2007年12月15日 J's Member Meeting vol.1 in 渋谷duo music exchange
  • 2008年3月14日 J's Member Meeting -Spring Special 2008- in 乃木坂メゾンブランシュ
  • 2008年9月28日 J's Music Aciton the 7th in 南青山MANDALA(2Stage)
  • 2008年12月24日 小杉十郎太クリスマスディナーショー 2008 in 乃木坂メゾンブランシュ
  • 2009年2月13日 J's Member Meeting vol.3 in 乃木坂メゾンブランシュ
  • 2009年3月22日 小杉十郎太Live in 名古屋 in ライブギャラリー元(2Stage)
  • 2009年6月18日 J's Music Actionシリーズ「小杉十郎太Live in MANDALA」in 南青山MANDALA
  • 2009年8月29日 J's Music Action the 8th in 南青山MANDALA(2Stage)
  • 2010年3月13日 小杉十郎太 アコースティックライブ in 南青山MANDALA(2Stage)
  • 2010年7月17日 J’s Member Meeting2010 in 下北沢 Com Cafe 音倉(2Stage)
  • 2010年12月19日 J’s Member Meeting 〜Birthday & chiristmas〜 in 下北沢 Com Cafe 音倉(2Stage)
オリジナルアルバム・DVD
  • 2006年11月30日 LiveDVD「J's Music Action the 1st」
  • 2007年5月3日 1st Album「Honesty -再び素直になる時-」
  • 2007年7月20日 Live Album「J's Music Action the 4th in YOKOHAMA」
  • 2008年2月1日 LiveDVD「J's Music Action in YOKOHAMA Special」
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代役・後任

近年は、一部の作品で持ち役を交代している。小杉の代役・後任は以下の通り。

さらに見る 代役・後任, 役名 ...

関連項目

  • なだぎ武 - お笑い芸人。『ビバリーヒルズ高校白書』のディラン・マッケイの吹き替えマネを用いた芸が有名。
  • ホフディラン - 2人組音楽バンド。シングル「キミのカオ」では、ディラン・マッケイ(ルーク・ペリー)や『ビバリーヒルズ高校白書』の写真を使用したパロディジャケットを製作。カラオケバージョンの冒頭には小杉がディラン風に演じた紹介ナレーションが収録されている。
  • オンザフィールド

脚注

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外部リンク

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