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『QUOVADIS 2〜惑星強襲オヴァン・レイ〜』はグラムスが1997年に発売したセガサターン用シミュレーションゲーム。
ジャンル | シミュレーションゲーム |
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対応機種 | セガサターン[SS] |
開発元 | グラムス |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM2枚 |
発売日 | 1997年4月4日 |
前作『QUOVADIS』とは別の星系で起きた出来事を描いており、前作との直接的な関わりはほとんどない。
なお、グラムス倒産の際、メディアワークスに版権が譲渡された。
セテウア歴3086年、G.O.A.軍エリート士官の主人公オヴァンは、婚約者であるヒルダ、親友ディオンとともに就任式で大統領警護の任に就いていた。やがて就任式が始まるがその最中に大統領が狙撃される。オヴァン達はかろうじて大統領を守るが所属不明のアサルトアーマー部隊が出現。アサルトで出撃したオヴァンだが乗機を撃破され、意識を取り戻したときに自分が今回のテロの首謀者として指名手配されていることを知った。G.O.A.を脱出せざるをえなかったオヴァンは敵である八惑星連合軍に傭兵として身を投じ、真相の究明と復讐のために戦うことを決意する。10年後、オヴァンが大統領襲撃事件に参加した傭兵部隊「赤い蠍」に入隊するところから物語は始まる。
リアルタイムストラテジーを採用。ファイター(近接型)、ミディアム(万能型)、スナイパー(狙撃型)、ヘビー(重装甲重火器型)の攻防の要となるユニット及び補給機能を持つ母艦を操作する。それ以外のユニットの種類としては防衛対象となる輸送トラックなどがある。
ユニット操作は基本的に目標地点を指定することに自動的に敵の攻撃等を行っていく。このゲームの特徴としては視線の概念があり、友軍機のレーダー範囲外の敵はマップに表示されず、敵機と自機の間に森・山等が存在する場合お互い相手を発見できないこととなる。また自機が敵機を発見した場合、その敵機が見えていない位置にいる別の自機は装備している武器によっては間接射撃で支援を行うこともできる。煙幕をはって敵の視界(自分の視界も)を遮る戦術も存在する。
オヴァンが隊長就任後(ガエッデで配属されるカモフを除く)に配属される兵士たち。メインキャラとは違い、機体を撃破されると一定確率で死亡してしまう。個性が強い人物が多く、なかには素行不良で赤い蠍にとばされる形で配属された兵士もいる。
本作品の世界は前作と違って恒星間航行技術が未発達のため、紛争は惑星表面が中心となった。また他銀河からの移民という歴史により、衛星からの観測技術が発達したため戦闘は惑星表面でのゲリラ戦が主体となり、そのための兵器であるアサルトアーマーが発達してきた。しかし宇宙戦及び大気圏降下で使用された例もある。
コックピット内は非常に狭く、パイロットはバイクに跨るような姿勢で搭乗する場合が多い。また、その狭さから宇宙服の類を身に付けたまま乗ることができないのか、本編後半での宇宙戦闘シーンでは、全員生身のままの搭乗となっている。
この世界ではG.O.A.の技術が一歩抜きん出ている状態であり、アサルトアーマーの性能も優位に立っている。そのためもあってかG.O.A.機は、全機種宇宙戦に対応しているが、八惑星連合軍機は、スナイパー、ホーボーなどの新型機体は宇宙戦に対応していない。余談だがG.O.A.の機体はパイロットの居住性にもある程度心を配っており、冷房も装備してある。
メカニックデザインは藤田一己による。
グラムス代表の吉田直人は、アニメやゲームは子どものものという当時の風潮に反発しており、本作の開発期間中に咽頭癌を発症したことにより、死ぬまでに作品を残したいという思いを強くする[1]。
前年に発売された『ありす in Cyberland』同様、本作でもメディアミックスの構想があり、ゲーム内のアニメーションに新規の映像を追加した上で、一つの映像作品として劇場公開する構想があった[1]。
アニメーターには、前作『QUOVADIS』のキャラクターデザインを担当した美樹本晴彦の紹介により、板野一郎をはじめとするマクロスシリーズのスタッフが起用された[1]。また、板野は作画やアニメーターチームの指揮に加え、ストーリーの監修も務めた[1]。
吉田はメディアミックスにはセル画よりデジタルアニメがふさわしいという考えていたものの、スケジュール上の都合から、本作ではデジタルとセル画の両方が取り入れられた[1]。
本作の開発には高い制作費がかかっており、例えば登場人物が蝿のたかる残飯を食べさせられている場面においては、蝿が飛ぶ場面だけでも2~3,000万円の費用がかかっている[1]。
本作では、頭部はあるものの、眼などの意匠が存在しない「顔のない」ロボットが登場している。当初はよくある顔のデザインだったが、より個性的なデザインが求められ、最終的に「顔のない」ロボットとしてできあがった経緯を持つ[1]。
本作の作画や演出、およびアニメーションの完成度の高さはプレイヤー達に大きな衝撃を与え、発売から20年以上たった2019年の時点でも続編を望む声が出ていた[1]。
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