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『QUOVADIS』(クォヴァディス)は、1995年12月21日に日本のグラムスから発売されたセガサターン用戦略シミュレーションゲーム。
銀河系におよぶ人類の戦乱を鎮めた平和条約締結から100年、平和艦隊「イブコーア」設立に伴い反乱を起こした一部の国のために戦火に巻き込まれた士官大学生たちの戦いを描く。アドベンチャーパートとシミュレーションパートがあり、アニメーションが豊富に取り入れられている事が特徴。
プロデューサーはPC-9800シリーズ用ソフト『妄想特撮シリーズ 地球防衛少女イコちゃん UFO大作戦』(1992年)を手掛けた吉田直人、キャラクターデザインはアニメ『マクロスシリーズ』を手掛けた美樹本晴彦、シナリオ原作は小説家の上原尚子、音楽はレーザーアクティブ用ソフト『シュトラール 秘められし七つの光』(1994年)を手掛けた土師一雄が担当している。
1997年には『QUOVADIS イベルカーツ戦役』のタイトルでPlayStationにリメイク移植された。一部ゲームシステムを除いて基本的なストーリーはセガサターン版と同様になっている。また後に続編としてセガサターン用ソフト『QUOVADIS 2〜惑星強襲オヴァン・レイ〜』(1997年)が発売たが、ストーリーおよびゲームシステム共に直接的な繋がりはない。
この節の加筆が望まれています。 |
遥かなる未来。人類が銀河系の広範囲に広がり、かつてない繁栄を極めたものの、同時に戦乱が銀河系に広がることになった。長い戦乱を止めるべく、銀河系の中心に存在した10の大国が平和条約を締結。以後99年間平和な生活を維持しそれを謳歌していた。
平和条約が結ばれて100年目にあたる年に、それを記念するためとこの平和をさらに強固にするために、各国の国籍の枠を超えた平和艦隊(通称イブコーア)を設立するための士官大学が設立された。ところが、その中で一部の国が反乱を起こそうと画策していた。士官大学生達は、その戦いの渦に巻き込まれていくことになる。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | QUOVADIS イベルカーツ戦役 | 1997年4月18日 |
PlayStation | グラムス | グラムス | CD-ROM | SLPS-00733 |
例
グラムスは、1992年にPC-9800用ソフト『地球防衛少女イコちゃん UFO大作戦』を、1994年に3DO用ソフト『セクレ フーミンのおもちゃ箱』をそれぞれ開発・販売した実績はあったものの、家庭用ゲーム機向け作品の開発は本作が初であり、プロデューサーは同社代表の吉田直人が務めた[1]。
本作のシステムや世界観の根幹は、吉田が学生時代に親しんだハヤカワ文庫のSF小説やボードゲームの影響を受けていたほか、見る人にとって立場が変わるという点においては『機動戦士ガンダム』や『銀河英雄伝説』に由来する[1]。
本作は三部構成の予定で、3作目は1と2の主人公と所属勢力が戦う設定があったが、グラムスの倒産により実現しなかった。
本作と連動した形で、文化放送にて1995年10月14日 - 1996年3月23日土曜日21:30 - 22:00に草地章江をパーソナリティに『草地章江のRADIOクォヴァディス』が放送された。番組は前半がDJ、後半がゲームと同じ声優によるドラマの構成。構成作家は元ずうとるびの今村良樹。エンディング(同番組のメインテーマでもある)には、QUOVADIS TRIANGLEが歌唱した「ARK〜未来を探して〜」が流れていた。また、草地による歌唱バージョンもシングル「知らない。」のカップリング曲としてリリースされている。
評価 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
機種 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SS版 | 4.1 | 3.6 | 3.4 | 3.1 | 3.5 | 3.6 | 21.3 |
ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」ではセガサターン版が6・3・4・6の合計19点(満40点)[2]と低評価となったが、PlayStation版が合計22点(満40点)[3]と標準的な評価となった。
徳間書店のゲーム誌における読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は右記の通り、セガサターン版は『SATURN FAN』において合計21.3点(満30点)[4]とやや高評価となった。
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