「マクロスシリーズ [1] [注 1] 」(MACROSS)は、SF ・ロボットアニメ 『超時空要塞マクロス 』およびその続編、外伝からなる、アニメ を中心とした作品群である。テレビアニメ のほか、OVA 、アニメーション映画 をはじめとする各種メディアミックス 展開も積極的に行なわれており、音楽・玩具(プラモデル)・ゲーム・書籍なども多数発売されている。
1982年から1983年にかけて連続テレビアニメ『超時空要塞マクロス』がビックウエスト 製作、スタジオぬえ 原作という体制で放映。1984年には同作の設定や物語を再構成した完全新作アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 』が公開された。『超時空要塞マクロス』終了後の放送枠では、作品世界に直接のつながりはないものの「超時空シリーズ 」と総称されるビックウエスト製作のテレビアニメが放映され、『超時空世紀オーガス 』『超時空騎団サザンクロス 』の2作をもって終了した。
1987年発売のミュージックビデオ『超時空要塞マクロス Flash Back 2012 』を最後にアニメ作品としての展開はいったん途絶えるが、『超時空要塞マクロス』放送開始10周年にあたる1992年、スタジオぬえが関与しないかたちでOVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- 』がリリースされる。のちに実写版ハリウッド映画 (後述 )をはじめとする「マクロス4大プロジェクト」が始動し、スタジオぬえが原作に戻って1994年から1995年にかけてOVA『マクロスプラス 』、テレビアニメ『マクロス7 』がプロジェクトの一環として並行制作で発表された[4] 。実写版は実現しなかったものの日本におけるシリーズ化の土台が確立し、それ以降も新たなタイトルが不定期に発表されており、2002年から2004年発売のOVA『マクロス ゼロ 』、2008年放映のテレビアニメ『マクロスF 』、2016年放映のテレビアニメ『マクロスΔ 』といったアニメタイトルをはじめとするシリーズ作品が展開されている。2023年には新作アニメの制作が発表されている[5] [注 2] 。
それぞれの作品に共通し、物語において重要な部分を占めているのは、「バルキリー と呼ばれる可変戦闘機 の高速メカアクション」、「歌 」、「三角関係 の恋愛ドラマ」である。これら3つを織り交ぜる独創的なSF感覚が特徴であり、映像と音楽の一体化を重視している。アニメーション映像は手描きや3DCG など、時代の変遷に沿うかたちで表現の限界に挑戦し、音楽面では歌謡曲 、ロック 、テクノ 、オーケストラ などの多彩な音楽ジャンルが採用、劇内に登場する音楽アーティストもソロからグループアイドル 、バーチャルシンガー 、ロックバンドなど、作品ごとに変化して登場する。
河森正治 (Japan Expo 2013)
クリエイターの中心的存在はメカニックデザイナー 兼演出家の河森正治 。『超時空要塞マクロス』の企画当初よりメカニックデザイン、設定監修などとして携わり、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』では監督を務めた[注 3] 。その後は媒体が変わらなければやらないと発言していたが、10年が経過して「時効」だと言われ、『プラス』『7』を手掛けることになった[7] 。この両作品以降はスタジオぬえとともに「原作」としてクレジットに記載され、OVAは『プラス』より、テレビシリーズは『F』より総監督に就き、企画、メインメカデザイン、設定、脚本、絵コンテ 、商品監修など作品単体のみならずシリーズ全体を統括している。このほか、同じく『超時空要塞マクロス』に参加したコンセプトデザイナーの宮武一貴 、キャラクターデザイナー の美樹本晴彦 、メカ作画監督の板野一郎 らも続けて主要スタッフとして貢献していたが、『ゼロ』以降は新しい世代が主要スタッフへと刷新していった。
『超時空要塞マクロス』では竜の子プロダクション(現・タツノコプロ )を元請けにアートランド 、アニメフレンド などを下請けとする体制で映像制作 が行なわれ、その後のシリーズではタイトルごとに異なる制作会社が担当していたが、『ゼロ』以降は河森が在籍するサテライト が続けて制作を担当し、『F』シリーズ、『Δ』シリーズなどを手がけている。2023年に発表した新作アニメ企画はアニメ制作ブランドとしてのサンライズ が担当する予定[5] 。
テレビシリーズの大半は毎日放送 (MBS) が製作として参加しており、TBS系列 (JNN系列 )での放送となっている[注 4] 。MBSは『ゼロ』を除くOVA作品の製作にも参加しているが、『II』のテレビ初放送はテレビせとうち が製作に参加し、テレビ東京系列 で放送された。
日本国外では、アメリカ合衆国 のテレビ番組制作・配給会社、ハーモニーゴールド USA が製作会社の竜の子プロダクションよりテレビアニメ『超時空要塞マクロス』の権利を取得し、同じく竜の子製作の『超時空騎団サザンクロス 』『機甲創世記モスピーダ 』と合わせてひとつの作品とした「ロボテック・シリーズ 」として展開しており、日本国内で『超時空要塞マクロス』の続編を展開してきたビックウエストとは互いの権利の主張で不一致があったため、「マクロス」は日本国外、「ロボテック」は日本国内での展開が行なわれない状態が続いていたが、2021年4月9日にビックウエスト、スタジオぬえ、ハーモニーゴールド USAが共同声明として同年3月1日付で世界的な権利に関する合意を締結したことを発表した[8] [9] 。これにより「マクロス」は世界的展開が可能となり、「ロボテック」は実写映画版の日本公開をビックウエストが反対しないことが確認され、「ロボテック」における「マクロス」のキャラクターとメカについてハーモニーゴールド USAによる日本国以外での独占的許諾が承認されることになった[9] 。
2021年11月20日に配信された『マクロス進宙式典 2021』で「マクロス」の世界展開が宣言され、翌21日から『II』以降のシリーズ作品における楽曲の全世界での配信が始まり、12月14日からは、日本で1995年に公開された『プラス』の劇場版『マクロスプラス MOVIE EDITION 』が米国の映画館で上映された[10] [11] 。
2024年より、Disney+ でシリーズ全18タイトルの配信が開始される。『超時空要塞マクロス』と『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は日本国内配信のみで、ほかは世界配信となる[12] [13] 。
超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-
『超時空要塞マクロス』10周年を記念して1992年に発売されたOVA シリーズ。前作の約80年後となる西暦2090年代の地球圏を舞台とし、歌によってゼントラーディを操るマルドゥーク軍との戦いを描く。
OVA
小説
超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-(全5巻、富田祐弘 、小学館、1992年-1994年)
漫画
超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-(全1巻、岡崎つぐお 、小学館、1993年)
マクロスプラス
1994年から1995年にかけて発売されたOVAシリーズ。『超時空要塞マクロス』より約30年後の西暦2040年、人類初の太陽系外植民惑星エデンと地球を舞台とし、次期主力可変戦闘機のコンペティション 「スーパーノヴァ計画」におけるテストパイロット2人の争いと、人工知能によって動くバーチャルアイドル 「シャロン・アップル 」の脅威を描く。1995年には同作を再編集し、新作カットを加えた劇場版『マクロスプラス MOVIE EDITION』が公開された。
OVA
劇場版
マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年)
小説
マクロスプラス(全1巻、信本敬子 、小学館、1996年)
漫画
マクロスプラス タックネーム(U.G.E、角川書店、2010年-)
マクロス7
『マクロスプラス』と並行し、1994年から1995年にかけて放映されたテレビアニメ『マクロス7 』をはじめとする作品群。『超時空要塞マクロス』より約35年後の西暦2045年から2046年にかけ、宇宙を旅する新マクロス級超長距離移民船団 マクロス7 と、生体エネルギー「スピリチア」を奪う生命体プロトデビルン の戦いのなかで、ロックシンガーの熱気バサラ が戦場で自分の歌を聞かせようとする姿を描く。1995年にはテレビ版の番外編として劇場版『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! 』が公開され、1997年にはシリーズ15周年企画として2047年の辺境惑星ゾラを舞台とする後日談OVAシリーズ『マクロス ダイナマイト7 』が発売された。
テレビアニメ
劇場版
OVA
小説
マクロス ダイナマイト7(上下巻、飯野文彦 、角川書店、1999年-2000年)
漫画
ドラマCD
ラジオドラマ(ドラマCD)
マクロス ゼロ
シリーズ20周年を記念して2002年から2004年にかけて発売されたOVAシリーズ。『超時空要塞マクロス』からさかのぼること1年前の西暦2008年、南海に浮かぶマヤン島に眠る古代星間文明種族プロトカルチャー の遺産「鳥の人」をめぐる地球統合軍と反統合同盟の争いを描く。
マクロスF
『劇場版 マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜 』公開時期に運行された山手線 E231系 のラッピング車両 (2009年11月)
シリーズ25周年を記念し、2008年に放映されたテレビアニメ『マクロスF 』をはじめとする作品群。『超時空要塞マクロス』より約50年後の西暦2059年、超長距離移民船団マクロス・フロンティア と、昆虫のような姿の地球外生命体バジュラ の戦いを描く。2009年と2011年には、テレビ版を再構成して新たな物語として作り上げられた『劇場版 マクロスF 』2部作が公開された。2021年には完全新作の『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』が公開された[14] 。
テレビアニメ
劇場版
漫画
マクロスF(青木ハヤト 、角川書店、2008年-2009年)
マクロスF 超次空歌巫女ランカ(黒岩よしひろ 、角川書店、2008年)
マクロスF 抱きしめて、銀河の果てまで。(水島空彦 、角川書店、2008年-2009年)
マクロスF しーくれっとびじょんず(okiura 、角川書店、2009年-)
超生徒会長シェリル(げろたん 、角川書店、2009年-2011年)
娘ドラ◎ (喜久屋めがね、角川書店、2009年-2010年)
マクロスF S.M.S☆物語(氷堂涼二 、角川書店、2009年-2010年)
アイドルはつらいよF(高雄右京 、角川書店、2010年-2011年)
シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜(小山鹿梨子 、講談社 、2010年-2011年、2012年)
マクロスFF(喜久屋めがね、角川書店、2012年-2013年)
小説
マクロスフロンティア(全4巻、小太刀右京 、角川書店、2008年-2009年)
マクロスF フロンティア・メモリーズ(小太刀右京、角川書店、2010年)
マクロスF フロンティア・ダイアリーズ(小太刀右京、角川書店、2011年)
劇場版マクロスF(上下巻、小太刀右京、角川書店、2011年)
ドラマCD
OVA
マクロスΔ
2016年に放映されたテレビアニメ『マクロスΔ 』をはじめとする作品群。『超時空要塞マクロス』より約60年後(『マクロスF』から8年後)の西暦2067年、銀河系辺境域に存在するブリージンガル球状星団の移民惑星群を舞台とし、銀河に蔓延する奇病ヴァールシンドロームに冒され暴徒と化した人々を癒やす戦術音楽ユニット「ワルキューレ 」の活躍と、ヴァールを操り新統合政府からの独立を掲げる「ウィンダミア王国」との戦いを描く。2018年には、テレビ版を再構成し、新作場面と新曲を加えた『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ 』が公開され、2021年には、2068年を舞台とした完全新作『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! 』が公開された[14] 。
テレビアニメ
劇場版
漫画
マクロスΔ(タツヲ、講談社 、2016年 - 2018年)
マクロスΔ外伝 マクロスE (一文字蛍、講談社、2016年 - 2017年)
マクロスΔ 銀河を導く歌姫(満月シオン、一迅社 、2016年 - 2017年)
マクロスΔ 黒き翼の白騎士(藤小豆、一迅社、2016年 - 2017年)
小説
マクロスΔ(小太刀右京、講談社、2016年 - )
その他
上記分類に該当しない作品、およびシリーズ作品を総合的に含むもの。
アニメ
ラジオドラマ(ドラマCD)
小説
漫画
マクロス コミックゼントラ盛り(マクロスエース編集部編、角川書店、2011年)
ミュージカル
作品世界
おもな舞台となるのは21世紀 の銀河系 宇宙。地球に墜落した謎の宇宙船とそこから得た超科学(オーバーテクノロジー )により、地球人類は目覚めを促され、やがてゼントラーディ と呼ばれる異星人勢力とのあいだで史上初の星間戦争を経験することになる。墜落した宇宙船ののちの姿こそ作品のタイトルになっている巨大宇宙戦艦 「マクロス 」であり、地球を含む宇宙の歴史を変える「運命の船」となる。地球人類はゼントラーディとの争いのなかで、種としての存亡に関わる困難を経ながら、「文化」と、その象徴である「愛」や「歌」の力によって共生の道を見出すことになる。
そして人類は地球固有種から銀河に数多く存在する知的生命体へと意識を変革し、銀河系各方面へ生活圏を拡げる宇宙時代の到来を迎える。そのなかで強大な異星人勢力や宇宙生物と衝突しながら、単なる文化の象徴としてのみならず、時空を超えて作用する大いなる力としての側面が描かれるようになった「歌」によっていくたびも奇跡を起こし、困難を乗り越えてゆく。
シリーズ化のなかで、キャラクターの世代交代も行われ、地球人とゼントラーディ人の混血者も人種融合の証としてしばしば登場する。戦中・戦後世代の感覚差も描かれるが、アイドル歌手リン・ミンメイ や、史上初の星間結婚を果たしたマクシミリアン・ジーナス 、ミリア・ファリーナ・ジーナス 夫妻らは、そのような感情を超え融和を果たした象徴的なキャラクターとしてシリーズ各所に名を残す。さらにプロトカルチャー と呼ばれる太古の科学文明も、種族の起源にまつわる重要な存在として、以後大半のシリーズに関わりを示す。
シリーズのテーマとしては、戦争や軍隊を背景にしながら「文化」をキーワードに、異星人に限らず、現代社会と旧社会、軍人と民間人など環境や価値観の異なる異文化間のカルチャーギャップ(カルチャーショック)による時代の変容が描かれる。河森は「戦争という異文化の交流によるカルチャーショックや、それにより変遷していく文化を扱うものとして、武力で決着しない作品をつくれないかと考えたのが最初のマクロスです[15] 」と述べ、宮武は「意志の疎通の混乱から生まれるカタルシス 、その上で出てくる"人間の軋轢とゴッタゴタと無茶苦茶さ"がマクロスの核なんです[16] 」と説明している。さきに述べたように、「歌」、「恋愛(三角関係 )」、「戦争(可変戦闘機 )」は本シリーズの世界における根幹的な三大要素として必ず盛り込まれており、異文化の接触から生まれるもの、または異文化の壁を乗り越えるものとして、ごく日常的な「愛情」や「歌」が普遍的な価値を示している。そして「可変戦闘機」は本作がロボットアニメとして成立・継続するうえで商業的に必須の要素であり、ほとんどすべてのシリーズ作品に登場する。
作品の解釈
本シリーズは作品ごとにテーマが変わり、物語性を重視しているため、前の作品との辻褄合わせを優先することはない[17] 。同じ時代を扱った物語でもテレビ版と劇場版で設定や結末を変えることも多い。これについてメインクリエーターの河森は、次のような解釈を示している。
それぞれの物語は、架空の世界(マクロスワールド)の歴史的出来事をモチーフにして、あとからつくられた創作物(フィクション )である。史実をもとに制作されたが、描き方まで史実どおりとは限らない[注 5] 。
テーマ・人物像・ガジェット などは作り手の演出・脚色によりアレンジされている。同じ出来事をモチーフにしてもテレビ、OVA、映画ではそれぞれ異なった表現法になる。具体例として、『超時空要塞マクロス』テレビ版と劇場版の位置付けの違い を参照。
シリーズの年表は為政者が勝手に書き換えたものをイメージしている[18] 。年表上から作為的に消された「事実」も存在し、『マクロス ゼロ』のエピソードはこれに当たる[注 6] 。
登場するメカ も架空の実在機を各作品のスタイルにアレンジして「出演」させたもので、本来の姿は別に存在する[19] [注 7] 。性能・装備などは、軍の発表をもとに軍事評論家が作った推測データ的な扱いである[20] 。
フィクションという意識から、作風も一作ごとに変えている。『超時空要塞マクロス』は日常ドラマ[21] 、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は舞台劇[21] 、『マクロスプラス』は洋画[21] 、『マクロス7』は漫画[21] 、『マクロス ゼロ』は神話[21] 、『マクロスF』は学園青春ドラマ[21] 、『劇場版 マクロスF』は戦場ライブ[22] 、『マクロスΔ』は「『7』と『プラス』の融合+α[23] 」をイメージしている。
また、アニメを主軸に展開されたシリーズではあるが、制作者はアニメが主で模型やゲームなどの関連商品が従であるという考え方はしておらず、模型やゲームも等しくマクロスワールドを構築しているという考えを持っている。そのため、河森も宮武もあえて「本編」という言い方はしないようにしている[24] 。
兵器・戦闘描写
『超時空要塞マクロス』に登場する可変戦闘機 ・VF-1バルキリー は、実在の戦闘機に酷似した飛行形態から巨大ロボットに変形するという斬新なコンセプトで人気を博した。以降のシリーズでも同様の可変戦闘機が登場し、『マクロスプラス』は次期可変戦闘機のトライアル自体が作品の主題となっている。
その可変戦闘機の活躍をさらに引き立てたのが「板野サーカス」の異名を持つ板野一郎 の作画であり、その視聴者の眼が追いつかないほどのダイナミックな機体の挙動やミサイルの乱舞は、本シリーズの代名詞であるとともに、以降のSFアニメの演出にも多大な影響を及ぼしている。『マクロス ゼロ』では、板野自身がCGモーションディレクターに転向したこともあり、全面的に3DCG による描写が導入されている。『マクロスF』以降の作品には板野は関与しておらず、『F』では『ゼロ』で板野から直接指導を受けた八木下浩史 がCGIテクニカルディレクターを務めた[25] 。
作品を時系列でみると以下の通り。
『マクロス ゼロ』(2008年)
『超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(2009年 - 2010年)
『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』(2012年)
『マクロスプラス』(2040年)
『マクロス7』(2045年 - 2046年)
『マクロス ダイナマイト7』(2047年)
『マクロスF』(2059年)
『マクロスΔ』(2067年)
『超時空要塞マクロスII - LOVERS AGAIN -』(2090年代)
年表に該当する作品名や放送話は〈〉 内に記載する。
スタジオぬえ・河森正治版は河森や千葉昌宏(設定監修担当)が制作した年表を参考資料とする。テレビ版『マクロスF』の時代については『RANKA マクロスF ランカ・リー オフィシャルブック』(太田出版)の記述による。
『超時空要塞マクロスII - LOVERS AGAIN -』と関連ゲーム『超時空要塞マクロス2036』『超時空要塞マクロス 永遠のラブソング』はシリーズ原作者のスタジオぬえ・河森正治が関与しておらず、銀河大航海時代以降の歴史設定が異なるため、マクロスII版として別記する。
プロトカルチャー時代と統合戦争時代については『マクロス7』『マクロス ゼロ』にあわせて内容が改訂され、監察軍の起源や統合戦争の経緯などが変更されている。
『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は設定上「2031年に公開された映画」とされている。
『マクロスII』版
2012年のメガロード-01出発後、地球には10年おきくらいにゼントラーディ基幹艦隊が来襲するが、歌による防衛網(ミンメイディフェンス)で退ける。地球文明は繁栄期を迎えるが、文化の力を過信する風潮も生まれる。
2036年 - カムジン一派 に手引きされ、ミンメイアタックを無効化するヌェルド基幹艦隊が襲来。マックス、ミリア夫妻の長女コミリア・マリア・ジーナスらが属する訓練部隊がVF-1SRで出撃。〈『超時空要塞マクロス2036 』〉
2037年 - カムジン一派とともにプラド基幹艦隊が来襲。〈『超時空要塞マクロス 永遠のラヴソング 』〉
2054年
5月6日- マクロス級移民船ミリオンスター、ログェス基幹艦隊の攻撃で撃沈される。
12月 - 冥王星軌道上でブリタイ艦隊とミンメイアタックを中心に迎撃し、ログェス艦隊を撃退。
2072年 - VF-2バルキリーIIシリーズ一号機ロールアウト。
2081年 - 宇宙空間用VF-2SS 配備開始。
2086年 - 大気圏内用VF-2JA配備開始。
2090年代 - 異星人勢力マルドゥーク 来襲。マルドゥークの歌巫女・イシュタルによって地球の歌がマルドゥーク側に伝わり、それを機にマルドゥーク軍は独裁的指導者イングスから離反し、これを打倒する。その後、地球とマルドゥークの間で和平が結ばれる。〈『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- 』〉
テレビ番組
マクロス 超時空ゼミナール!!
『マクロス30周年記念番組 マクロス 超時空ゼミナール!! 』(マクロス さんじゅっしゅうねん きねんばんぐみ ちょうじくうゼミナール)は、2012年 7月2日 より12月24日 まで放送された特別番組。
デフォルメ化したシェリル・ノーム (声 - 遠藤綾 )が「銀河マクロス史講師」として、30周年を迎えたマクロスシリーズの歴史を振り返り[注 9] 、歴代作品のエピソードを紹介していく。講義中の映像は、戦闘やコンサートのダンスなどの動きが激しいシーン全般において意図的にコマ落ち処理されている。
このほか、2013年にはテレビゲーム『マクロス30 』のプロモーションの一環として、ゲーム公式サイトで『マクロス30出張版 』が配信された。
さらに見る 回数, 放送日 (MX) ...
回数 放送日 (MX) 紹介エピソード
第1回
2012年 7月2日
『超時空要塞マクロス 』 第1話「ブービー・トラップ」 / 第2話「カウント・ダウン」
第2回
7月9日
『超時空要塞マクロス』 第6話「ダイダロス・アタック」 / 第9話「ミス・マクロス」
第3回
7月16日
『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 』(前半)
第4回
7月23日
『超時空要塞マクロス』 第26話「メッセンジャー」 / 第27話「愛は流れる」
第5回
7月30日
『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(後半)
第6回
8月6日
『超時空要塞マクロス』 第35話「ロマネスク」 / 第36話「やさしさサヨナラ」
第7回
8月13日
『マクロス7 』 第1話「スピーカーポッド」 / 第2話「スピリチアレベル」
第8回
8月20日
『マクロス7』 第23話「サウンドフォース」 / 第28話「サウンド新兵器」
第9回
8月27日
『マクロス7』 第33話「裏切りと少女の涙」 / 第34話「ギギルが歌った日」
第10回
9月3日
『マクロス7』 第37話「宇宙遺跡のナゾ?」 / 第38話「禁断惑星のシビル」
第11回
9月10日
『マクロス7』 第48話「ミレーヌ涙の熱唱」 / 第49話「銀河に響く歌声」
第12回
9月17日
『マクロスプラス 』 Episode1 / Episode2
第13回
9月24日
『マクロスプラス MOVIE EDITION 』
第14回
10月1日
『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! 』
第15回
10月8日
『マクロス ダイナマイト7 』 VOL.3「孤独 LONESOME」 / VOL.4「銀河クジラの歌う星ZORA」
第16回
10月15日
『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- 』 第1話「コンタクト」
第17回
10月22日
『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』 第6話「シング・アロング」
第18回
10月29日
『マクロス ゼロ 』 第一章「海と風と」 / 第二章「地上の星」
第19回
11月5日
『マクロス ゼロ』 第四章「密林」 / 最終章「鳥の人」
第20回
11月12日
『マクロスF 』 第1話「クロース・エンカウンター」 / 第2話「ハード・チェイス」
第21回
11月19日
『マクロスF』 第6話「バイバイ・シェリル」 / 第7話「ファースト・アタック」
第22回
11月26日
『マクロスF』 第11話「ミッシング・バースデー」 / 第12話「ファステスト・デリバリー」
第23回
12月3日
『マクロスF』 第24話「ラスト・フロンティア」 / 第25話「アナタノオト」
第24回
12月10日
『劇場版 マクロスF 〜イツワリノウタヒメ〜 』
第25回
12月17日
『劇場版 マクロスF 〜サヨナラノツバサ〜 』
第26回
12月24日
『and more...』 銀河マクロス史おさらい、ほか
閉じる
マクロスを作った男たち
『マクロス30周年記念番組 マクロスを作った男たち 』(マクロスさんじゅっしゅうねんきねんばんぐみ マクロスをつくったおとこたち)は、TOKYO MX で2012年 7月8日 20時から21時にかけて放送された特別ドキュメンタリー番組。
「マクロスシリーズ」30周年と2012年7月26日発売の『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』Blu-ray Disc化を記念し、『超時空要塞マクロス』誕生から『愛・おぼえていますか』制作の秘話について、河森正治監督をはじめ関係者の証言をもとに振り返る内容となっている。ナレーションは遠藤綾 。
歴史秘話 マクロスヒストリア
『歴史秘話 マクロスヒストリア 』(れきしひわ マクロスヒストリア)は、NHK BSプレミアム で2019年 3月30日 23時45分から24時44分にかけて放送された歴史情報番組[29] 。NHK総合テレビジョン で同年4月6日24時40分から25時39分にかけて再放送された。案内役は渡邊あゆみ アナウンサー。河森正治、佐々木史朗 、氷川竜介 がビデオ出演。
NHKのレギュラー番組『歴史秘話ヒストリア 』の特別回であり、マクロスシリーズ37年間の歩みをたどりながら、「バーチャルアイドルの先駆け」「リアルな変形メカ」「三角関係のラブドラマ」など後世のアニメに影響を与えたエポックメイキングなテーマを紹介した。あわせて、同年5月4日放送予定の『発表!全マクロス大投票』の視聴者投票の中間結果を発表した。
発表!全マクロス大投票
『発表!全マクロス大投票 』(はっぴょう ぜんマクロスだいとうひょう)は、NHK BSプレミアムで2019年5月4日21時から23時30分(第1部)・23時45分から24時45分(第2部)にかけて放送された特別番組。特設投票サイト[30] で集計した「作品」「キャラクター」「歌」「メカ」の各部門の人気投票の最終結果を発表した。
作品部門1位 マクロスF
キャラクター部門
作品別1位 シェリル・ノーム(マクロスF)
総合1位 シェリル・ノーム(マクロスFほか)
メカ部門1位 YF-19 (マクロスプラス)
歌部門
作品別1位 愛・おぼえていますか(超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか)
総合1位 愛・おぼえていますか(超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか)
インターネット番組
MACROSS THE TRIBUTE LIVE!
『MACROSS THE TRIBUTE LIVE! 』(マクロス ザ トリビュートライブ)は、ビクターエンタテインメント 特設サイトで2002年11月29日に配信された音楽番組[34] 。12月15日にかけて3回リピート配信された。マクロス20周年記念アルバム『MACROSS THE TRIBUTE』『MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY』の発売を記念して収録したスタジオライブの模様を中継。出演者は飯島真理 、福山芳樹 、鋼鉄兄弟 。
マクロスがとまらない
『マクロスがとまらない 』は、ライブストリーミングサービス「SHOWROOM」で2017年1月6日より配信されている情報番組[36] 。2020年3月までは隔週金曜22時、4月以降は隔週木曜22時スタート(約45分間)。略称はマクとま 。マクロスポータルサイトで配信1週間後より15日間限定でアーカイブ配信を視聴可能。出演者は『マクロスΔ』より東山奈央 (レイナ・プラウラー 役)、KENN (ボーグ・コンファールト 役)、鈴木みのり (フレイア・ヴィオン 役)。
マクロス関連の商品やイベントの情報を紹介する生番組で、『歌マクロス 』の最新イベントに出演者が協力して挑戦するコーナーもある。「SHOWROOM AWARD 2017」で最優秀コンテンツ賞を受賞した[37] 。
コーナー
レイナ東山の「マクロス情報生で丸呑み」
レイナがケイオス 最深部にハッキングして入手した最新情報を公開する。
ボークKENNの「大いなる風の便り」
ボーグが空中騎士団 の情報網を使って入手した情報を披露する。
フレイア鈴木の「お便り読んじゃるかんね」
フレイアが視聴者から寄せられたメッセージを紹介する。
DVD・Blu-ray
マクロス20周年プレミアムコレクション
2002年8月25日、バンダイビジュアルより初回限定生産。品番 BCBA-1286(DVD)。収録時間約60分。ゲームムービー、ノンテロップOP・ED、劇場版予告編、玩具テレビCM集などをアーカイブ収録。さらに新規制作の「マクロス20周年記念映像」、発売前の『マクロス ゼロ』と幻の『マクロス3D』のパイロットフィルムを収録。
「マクロスがとまらない」スペシャルディスク[41]
2020年1月20日、Amazon.co.jp 限定発売。品番 AZRX-1016(Blu-ray)。収録時間195分。SHOWROOM 「マクロスがとまらない」配信開始3周年を記念し、出演者が「体力!編」「知力!編」の各種企画で対決する。出演はワルキューレ(東山奈央 ・鈴木みのり ・安野希世乃 ・西田望見 ・JUNNA )とKENN 。特典映像として、シリーズ記念イベント用に制作されたショートアニメ5本を収録。
「マクロス」35周年記念アニメーション『Bridge to Macross』 - 「マクロス35周年×羽田健太郎 10th Memorial 『超時空管弦楽』 remember ヘルシー・ウィングス・オーケストラ」で上映(2017年9月)。
『Knight of the Walküre』 - 「ワルキューレ 2nd LIVE at 横浜アリーナ “ワルキューレがとまらない"」オープニングCG(2017年1月)。
『Meets of The SuperDimension』 - 「マクロス BLUE MOON SHOW CASE IN TOKYO SKYTREE」ラウンドシアターで上映(2018年1-2月)。
『Walküre Launch!!!!!』 - 「ワルキューレ 3rd LIVE at 横浜アリーナ “ワルキューレは裏切らない"」オープニングCG(2018年2月)。「Live Version」と「Complete Version」を収録。
「マクロス」35周年記念アニメーション『SDF-35 EVE OF WAR』 - 「MACROSS CROSSOVER LIVE 2019 at 幕張メッセ」オープニングCG(2019年6月)の完全版。映像制作グラフィニカ 。板野一郎 がOVA『マクロス ゼロ』以来久々にマクロスシリーズの映像監修を務める。
作品製作サイドによって運営されたもの。
FRONTIER MAGAZINE(2008年6月 - )
Yahoo!ファンクラブ内で運用された。略称は「フロマガ」。
超銀河ファンクラブ「F魂」(2009年7月 - )
前述と違い独自運用としての会員制ファンクラブ。略称は「F魂」。
超銀河ファンクラブ「F魂+ (PLUS) 」( - 2012年4月30日)
「F魂」から名称を変更し継続運営。以降名称変更の継続運営が続く。
超銀河ファンクラブ「マクロス魂」(2012年5月1日 - 2016年3月30日)
シリーズ全体をフォローするかたちで継続運営。
超銀河ファンクラブ「でる魂」(2016年4月1日 - 2017年3月30日)
『マクロスΔ』の放送に合わせ名称変更し、同作品をメインに据えた内容に変更。
超銀河ファンクラブ「でる魂+」(2017年4月1日 - 2018年3月31日)
『マクロスΔ』を加えたシリーズ全体に向けた内容に変更。
超銀河ファンクラブ「M魂」(2018年4月1日 - 2024年5月31日[47] [注 11] )
再度シリーズ全体をフォローするかたちに変更。
超時空ファンクラブ「マクロス魂(MACROSS TAMASHII)」(2024年6⽉4⽇[49] - )
シリーズ全体もしくは複数の作品を扱ったもの。
マクロス超時空進宙式典〜ほんとに2009年になっちゃった…2.22(にゃんにゃんにゃん)だよデカルチャー!〜
『超時空要塞マクロス 』の劇中でSDF-1マクロス 進宙式が2009年2月に開催されたという架空の史実にちなんで2009年 2月22日 に秋葉原UDX ビル2階「アキバ・スクエア」で開催されたイベント[50] [51] 。第1部と第2部の2部構成で、2009年2月7日から2月22日にかけて秋葉原 周辺のコンビニエンスストア、メイドカフェ で行われたスタンプラリーによる抽選で各部500名ずつ、計1,000名が参加した[50] [52] 。第1部と第2部の間の「超時空カラオケ大会」および周辺に設置された展示・物販スペースは入場フリー[50] 。司会は豊田ユミ。
第1部「超時空トークショー」のAパート「『超時空要塞マクロス』誕生秘話」では『超時空要塞マクロス』制作の中心メンバーであった河森正治 、美樹本晴彦 、宮武一貴 によるトークが行われ、Bパートの「どーなる?! 『マクロスF』劇場版」では『マクロスF 』の主要キャストである中村悠一 、遠藤綾 、中島愛 と総監督の河森によるトークに始まり、劇場版のプロモーションビデオ が流され、声優による生アフレコが行われた[50] [51] 。また、ランカ・リー=中島愛の新曲「そうだよ。 」も披露された[50] [51] 。
JOYSOUND 主催の企画によりスカウトされた人による「超時空カラオケ大会」が行われたのち[50] 、第2部「超時空進宙式典」Aパートでは『超時空要塞マクロス』第1話の映像と特殊効果、マクロス艦長ブルーノ・J・グローバル を演じた羽佐間道夫 や柿崎速雄 を演じた鈴木勝美 による生アフレコにより進宙式典が再現され、その後は羽佐間と鈴木によるトークショーとなった[50] [51] 。Bパートでは『マクロス7』で主人公の熱気バサラ の声を演じた神奈延年 、次いで『マクロスF』でヒロインのランカ・リー を演じた中島愛によるミニライブが行われた[50] [51] 。
展示・物販スペースでは「マクロスシリーズ」の玩具制作に携わる企業による非売品の展示、「マクロスF オフィシャル痛車 」ラッピング作業の実演が行われ、限定グッズも販売された[50] [51] 。また、タブリエ ・コスパ グループ運営のメイドカフェ「CURE MAID CAFE'」では本イベントに連動して「マクロスシリーズ」ゆかりの特別メニューの提供や限定グッズの販売が行われていた[50] 。
オシャレマクロス
『劇場版 マクロスF 』完結編公開に合わせ、2011年2月19日から3月15日にかけて新宿マルイワン に開設された、『マクロスF』と服飾ブランド等のコラボレーション商品を販売する期間限定ショップ[53] [54] 。その後も日本各地のマルイ 店舗で「オシャレマクロス」の名を冠し、「マクロスシリーズ」各作品とのコラボレーション商品の販売がたびたび行われている。
マクロス30周年プロジェクト
「マクロスシリーズ」30周年を記念して、2012年から2013年にかけてさまざまなイベントが開催された。
2012年4月1日より「ミス・マクロス30コンテスト」のエントリー受付が開始され、歌手部門のグランプリに千菅春香 が選ばれた。
東京都の渋谷パルコにおいて2012年4月26日より5月13日まで「マクロス30周年エキシビション MACROSS:THE DESIGN @PARCO」が開催され、その後は愛知県の名古屋パルコなどでも継続して開催された。
同年4月28日より5月6日まで東京都の池袋サンシャインシティで「30th ANNIVERSARY マクロス超時空展覧会 〜バルキリーで誘って!〜」開催[55] 。
8月10日より22日まで東京都の西武池袋本店別館で「マクロス30周年記念ザ・マクロス原画展」開催。
8月11日からは、奈良県のイオンモール大和郡山を皮切りに「マクロスキャラバン☆30」開始。
9月28日から11月4日の期間、マクロス30周年と東京ドームシティ アトラクションズとのコラボレーション企画「超時空遊園地 マクロススタンプラリー in 東京ドームシティ アトラクションズ」が開催され、ロッテリア とも記念グッズイベントを行った。
10月3日から10月8日にかけて、東京ドームシティーホール でミュージカル 『マクロス ザ・ミュージカルチャー 』公開。
2013年2月28日、歴代シリーズのキャラクターが集結するクロスオーバー作品 の『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声 』発売。同作品の主題歌と登場人物のミーナ・フォルテ役を先述の千菅が担当。
同年6月28日から10月28日にかけて、兵庫県の宝塚市立手塚治虫記念館 で「MACROSS:THE MUSEUM」が開催された。2059年の新統合政府が運営する特別企画展示という想定で、実際に搭乗できるVF-1S バルキリーの実物大コックピットが初展示となった[56] 。2014年3月15日から7月6日にかけて宮城県の石ノ森萬画館 で「MACROSS:THE MUSEUM ver.1.01」[57] 、2015年2月6日から2月23日にかけて東京都の渋谷パルコで「MACROSS:THE MUSEUM ver.2.0」を中心とする「マクロス シブヤックデカルチャー」[58] 、『マクロスΔ』放映開始を直前に控えた2016年3月5日から3月14日にかけては愛知県の名古屋パルコで「MACROSS:THE MUSEUM ver.2.Δ」が開催された[59] 。
7月13日、シリーズ歴代の歌手を集めたライブ「マクロス クロスオーバーライブ30」開催。
マクロス新宿トライアングラー
2013年12月25日の『マクロスF ゼントラ盛りBlu-ray Box』発売を記念し、10月5日から25日にかけて、東京都の新宿マルイアネックス で「オシャレマクロスF9」、10月19日には新宿三丁目周辺でファン交流イベント「マクロス☆コン 〜君は誰と××する?〜」、同日に新宿バルト9 で「マクロス映画祭 秋の陣2013」が開催された[60] 。
翌年2014年2月には『劇場版マクロスF 30th dシュディスタb BOX』の発売を記念して「マクロス新宿トライアングラー2014」と題し、「マクロス☆コン 〜出会いの歌、新宿に響け!〜」「マクロス映画祭もうすぐ春の陣2014」「dオシャレマクロスb」が開催された[61] [62] 。
さっぽろ雪まつり2016
2016年2月5日から2月11日まで北海道 札幌市 で開催された「さっぽろ雪まつり 2016」の大通会場9丁目において、「マクロス」の雪像が制作された。中央の像は『超時空要塞マクロス 』の主役メカVF-1J バルキリー を、両脇の像は後継作品の歌姫・ヒロインである『マクロスF 』のランカ・リー (右)、『マクロスΔ 』のフレイア・ヴィオン (左)をかたどっている[63] 。
マクロス海の家
2017年7月1日から8月31日にかけて、神奈川県 の片瀬西浜海水浴場 に開設された海の家 。『マクロスF 』と『マクロスΔ 』に登場する歌姫たちが水着姿となったイラストが展示され、特別メニューの提供や限定グッズの販売が行われた[64] [65] 。
マクロス BLUE MOON SHOW CASE IN TOKYO SKYTREE
シリーズ35周年を記念して2018年1月9日から2月28日まで開催された、東京スカイツリー とのコラボレーションイベント。館内装飾とスペシャルコンテンツ上映、オリジナルグッズの販売やカフェでのコラボレーションメニュー提供が行われた[66] 。
MACROSS : THE ART 1982-2018
シリーズ35周年、『マクロスF』10周年を記念し、2018年6月29日から10月29日まで宝塚市立手塚治虫記念館で開催された企画展[67] [68] 。近隣の飲食店ではコラボレーションメニューの提供が行われた[69] 。
マクロス イルミネーションLIVE!!!!!! in さがみ湖イルミリオン
さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト の冬季イベント「さがみ湖イルミリオン」とコラボレートし、2019年11月2日から2020年1月7日まで開催された[70] 。『マクロスF』『マクロスΔ』の歌姫たちのイルミネーションショーやAR ライブ、「ワルキューレリフト」「バルキリーパイロット 」などのアトラクションが設けられた。11月3日にはフレイア・ヴィオン、11月23日にはシェリル・ノームのバースデイイベントが行われ、鈴木みのり (3日)と遠藤綾(23日)が出演した。12月21日は『マクロス7』25周年の記念ライブが行われ、福山芳樹(歌バサラ)と神奈延年(声バサラ)が出演した。
マクロス40th × サイバーセキュリティ月間2022
2010年から開始され、毎年2月1日から3月18日にかけて日本政府の内閣サイバーセキュリティセンター (NISC)が中心となって実施しているサイバーセキュリティ月間において、2022年は40周年を迎える「マクロスシリーズ」とのタイアップが展開された[71] [72] 。「銀河(インターネット)に届け私たちの歌(サイバーセキュリティ)!!」というキャッチフレーズが入ったものをメインとする3種類のポスターのほか、デジタルサイネージ やバナー を展開しセキュリティ対策を呼びかける[71] [72] 。2月3日よりYouTube の「マクロス」チャンネルでプロモーション映像が公開され、3月13日19時からは『マクロスがとまらない』のレギュラー出演者らによるクイズ形式の「超時空サイバーセキュリティ特番」がYouTubeプレミア公開された[73] 。
マクロス放送40周年記念 超時空要塞マクロス展
『超時空要塞マクロス』放送40周年を記念し、2022年7月1日から10月24日にかけて宝塚市立手塚治虫記念館で開催された企画展。アスラテック株式会社のロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」により自動変形が可能なSDF-1 マクロス を再現した直径約700mmのロボット「SELF-TRANSFORMING SDF-1」をメイン展示とした[74] 。このロボットは展示期間中に4,730回以上稼働しながら一度も故障はなく、最終日には2023年3月に横浜で展示されることが発表された[75] [76] 。
2023年3月24日から4月9日にかけて神奈川県のマルイシティ横浜 でも開催。描き下ろしキービジュアルを河森が手がけている[77] [78] 。
2023年7月15日から9月24日にかけて、宮城県の石ノ森萬画館でも開催された[79] 。
マクロス40周年 絶対極楽!!!!!ふろンティア!!
2022年7月15日から8月14日にかけて極楽湯 ・RAKU SPAグループ6店舗で開催された『マクロスF』『マクロスΔ』とのコラボレーションキャンペーン[80] 。『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! 』が公開された前年には『マクロスΔ』とのコラボレーションキャンペーンが実施されている[81] 。
A3 POP UP STORE(POP UP SHOP)
A3 が開催するポップアップストア 。
2022年8月11日から同月24日にかけて秋葉原スキマストアで『マクロスΔ』『マクロスF』の描き下ろしイラストを用いたグッズを販売[82] 。
2022年9月30日から10月13日にかけて東京駅キャラクターストリート で『超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』の描き下ろしイラストを用いたグッズを販売[83] 。
2023年2月17日から3月2日にかけて池袋スキマストアで『マクロスプラス』『マクロス7』『マクロス ゼロ』の描き下ろしイラストを用いたグッズを販売[84] 。
2023年9月16日から同月26日にかけて池袋スキマストアで『マクロスF』『マクロスΔ』の「ペイント」をテーマとしたグッズを販売[85] 。
2023年10月2日から2024年4月30日にかけて、TSUTAYA の日本全国6地域、11店舗を巡回して『マクロスF』『マクロスΔ』の「トラベル」をテーマとしたイラストを用いたグッズを販売[86] 。
2023年12月22日から2024年1月11日にかけて、東京都の池袋P’PARCO 3階eeo POP-UP STORE で『マクロスF』の「クリスマス」をテーマとしたネオンサインアートと、『マクロスΔ』の「お正月」をテーマとしたレトロアートを用いたグッズを販売[87] 。
2024年5月17日から5月30日にかけて、東京キャラクターストリートいちばんプラザで「時速500㎞(マクロスピード)で突っ走るよ!マクロス×リニアL0系 POP UP STORE」が開催され、江端里沙 による『マクロスF』『マクロスΔ』の描き下ろしイラストや、駅員風衣装のグラフアートを用いたグッズを販売[88] 。
2024年8月23日から9月11日にかけて、東京、名古屋、大阪、福岡のタワーレコード 4店舗で「Marching Macross POP UP SHOP in TOWER RECORDS」が開催され、『マクロスF』と『マクロスΔ』の「マーチングバンド」をテーマとしたグッズを販売[89] [90] 。
『マクロス』×RED° TOKYO TOWER「マクロス40周年がとまらない」
2023年2月10日から2月26日にかけて中外鉱業 がRED° TOKYO TOWER と共同主催したコラボレーションイベント。描き下ろしイラストを用いたグッズやドリンクが販売され、謎解き「音楽で謎を解け」とアトラクション「目指せパイロット」も設置された[91] [92] 。2月18日には鈴木みのり、西田望見、畠中雄一が出演する有料特別観覧イベント「マクロス40周年がとまらない 〜マクロスΔ / ワルキューレを一緒に観よう〜at RED° TOKYO TOWER」が開催された[91] [93] 。
マクロス超時空フェスティバル
「マクロス超時空フェスティバル 40周年だヨ!デカルチャー!!」と題し、2023年6月9日から7月30日にかけてバンダイナムコ Cross Store 東京(池袋)、同年8月17日から9月24日にかけて大阪府のバンダイナムコ Cross Store大阪梅田、同年10月6日から11月16日にかけて福岡県のバンダイナムコ Cross Store博多で開催された体験型イベント[94] 。
キービジュアルは江端里沙が手掛けている。2023年4月20日、「皆様の熱い声」に応じてキービジュアルに『超時空要塞マクロス』の主人公、一条輝 を追加したことが発表された[95] [96] [97] 。
2024年2月23日から4月7日にかけて、東京都の東急歌舞伎町タワー 3階namco TOKYOで「マクロス超時空フェスティバル[アンコール] at 東急歌舞伎町タワー」と題してアンコール開催された[98] 。3月2日には福山芳樹が出演する「マクロス7 30周年記念 熱気バサラ ミニライブ at マクロス超時空フェスティバル」が行なわれた[98] [99] 。連動企画として同期間、109シネマズ プレミアム新宿でシリーズの劇場版作品8作とライブ映像作品4作を上映する「マクロス超時空フェスティバル プレミアム映画祭 at 109シネマズプレミアム新宿」が開催された[100] [101] 。
2024年9月20日から10月20日にかけて、京都府のバンダイナムコ Cross Store 京都で「裏マクロス超時空フェスティバル」が開催され、その後は福岡県のバンダイナムコ Cross Store 博多で2024年11月15日から12月5日にかけて、神奈川県のバンダイナムコ Cross Store 横浜で2024年12月20日から2025年1月26日にかけて開催される予定[102] [103] [104] 。
マクロス×サンシャインシティプリンスホテル
2023年7月15日から11月18日にかけて東京都のサンシャインシティプリンスホテル で『マクロスF』『マクロスΔ』とのコラボーション宿泊プランを販売[105] [106] 。
銀河ネットワーク M魂チャンネル〜 あの時 ( ライブ ) のあの曲を一緒に観よう〜
2023年11月18日、『マクロスF』15周年とBlu-ray Disc / DVD『ワルキューレ FINAL LIVE TOUR 2023 〜Last Mission〜』発売を記念し、東京都の品川インターシティホール でファンクラブ「M魂」が主催した『マクロスF』と『マクロスΔ』のクロスオーバーイベント。ライブ配信と有観客で実施された。出演者は遠藤綾 (『マクロスF』シェリル・ノーム役)、中島愛 (『マクロスF』ランカ・リー役)、鈴木みのり (『マクロスΔ』フレイア・ヴィオン役)、安野希世乃 (『マクロスΔ』カナメ・バッカニア役)[107] 。
マクロスFとΔ合わせ 京都南座歌舞伎ノ宴
2024年1月20日から2月18日にかけて、京都府の南座 で開催された『マクロスF』『マクロスΔ』と歌舞伎 のコラボレーション企画展。『マクロスF』キャラクターデザインの江端里沙、『マクロスΔ』キャラクターデザインのまじろによる描きおろしイラストの展示と、オリジナルグッズの販売も行なわれた[108] 。
これに先立ち「マクロスFとΔ合わせ 京都南座歌舞伎ノ宴 〜ミニライブ&歌舞伎コラボトーク〜」が開催され、1月13日にはワルキューレの美雲ΔJUNNA とフレイアΔ鈴木みのり、1月14日にはシェリル・ノーム starring May'n [注 12] 、両日ともに歌舞伎俳優の片岡千之助 が出演した[112] [110] [111] 。「Streaming+ 」において、1月13日夜公演が2月3日から2月11日にかけて、1月14日夜公演が2月4日から2月12日にかけてアーカイブ配信された[110] [111] 。2024年6月5日に発売されたワルキューレのアンコールアルバム『W encore 』の初回限定盤には、未配信映像を加えた再編集版のライブ映像を収録したBlu-ray Discが付属する[109] 。
AnimeJapan 2024 ディズニープラス「マクロス」ブースイベント
2024年3月23日・24日に東京ビッグサイト で開催された「AnimeJapan 2024」のディズニープラスブースにおいて、23日に開催されたステージイベント。福山芳樹、中島愛、鈴木みのり、畠中雄一が出演し、YouTubeとニコニコ生放送 で生配信された[12] [113] [114] 。「クリエイションステージ」には23日に河森正治、美樹本晴彦、大野木寛 、24日にも河森が出演した[115] 。
アドバンスド・バルキリー (Advanced Valkyrie)
1985年末、『模型情報 』誌上で告知されたバンダイ の模型企画。ガンプラ のMSV にあたるスピンオフ シリーズだが、プランナーの河森はマクロス世界外における可変戦闘機のバリエーション展開を構想していた。21世紀初頭、北米で活動する可変戦闘機テストチームNOVAの物語に並行してプラモデルを発売する予定で、5機種のデザインイラストや試作見本も公表されたが[116] 、その後進展がなく商品化は頓挫した。
厳密には「マクロスシリーズ」の企画ではなかったが、可変戦闘機のバリエーション構想は『マクロスプラス』以降で結実する。幻のデザインとなったVF-3000やVF-9に改名したVF-X-11は、2001年発売のゲーム『マクロスM3 』で陽の目を見た。河森はその後も「マクロス」のタイトルを外した可変戦闘機ものを作ってみたいと語っている[19] 。
ハリウッド実写版『愛・おぼえていますか』
1994年、マクロスシリーズの新展開に先立ち「4大プロジェクト」が発表され、OVA(マクロスプラス)、テレビシリーズ(マクロス7)、両作品の劇場版に続き「ハリウッド での実写特撮映画化を準備中」「『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』をベースに歌をテーマにした作品」と告知された。日本側からは河森がシナリオ構成として渡米し、アメリカのスタッフとミーティングを重ねた。最初は『スーパーマンII 』、2人目は『アダムス・ファミリー 』のシナリオライターが担当し、3人目に変わったあたりで資金が尽き、企画は頓挫した[117] 。
映画の基本構成は『愛・おぼえていますか』のままで、アメリカ人に分かりづらそうな部分を手直しした。その際「なぜ異星人に効くのは、映画や小説ではなく『歌』なのか」といった疑問や、「ミンメイは選ばれた人だ」という台詞がなければ、アメリカ人は主人公として認められないという意見があり、その後、河森は細かな位置付けまで考える癖が着いたという[117] 。
マクロス3D(仮)
1999年末に製作発表されたOVA作品。「巨人の犯罪を取り締まるバルキリー警察の隊員が、ゼントラーディ巨人の娘に恋する」という物語[118] 。「マクロス」関連のゲームムービーや『マクロス ダイナマイト7』のオープニングアニメーションを手がけたゴンゾ が制作し、メカ、キャラクターを含めフル3DCG 作品という触れ込みで、2000年にデモ映像が公開された。
しかしその後進展がなく、2002年 に『マクロス ゼロ』が発表されてからは「3DCG表現の可能性を探るためのテストピース」と説明されるようになった。なお、デモ映像は「マクロス3D VFX 」というタイトルでDVD『マクロス20周年プレミアムコレクション』に収録されている。
(主要スタッフ)原案・メカニックデザイン・総監修 - 河森正治 / 監督 - もりたけし / 脚本 - 佐藤大 / キャラクターデザイン - ソネハチ / メカニックデザイン・美術設定 - 宮武一貴
注釈
2017年には「テレビアニメ最新作を2018年 に放送[6] 」するとの発表もあったが、当該年の放送は実現していない。
テレビ版のシリーズディレクターを務めた石黒昇 との連名。
史実≒ 作品の例としては、赤穂事件 を題材に作られた小説・映画・ドラマなどの「忠臣蔵 」が挙げられる。
この『マクロス ゼロ』自体も他シリーズの例に漏れず映像作品であるという位置づけがなされており、海面から飛び散った水しぶきがカメラのレンズに降りかかるといった演出が意図的に盛り込まれている [ 要出典 ] 。
『マクロス7』の劇中劇「リン・ミンメイ物語」でVF-19改を加工してVF-1に見せかけたり、『マクロスF』劇中で『マクロス ゼロ』のエピソードが映画化された際にVF-25の映像をCG加工してVF-0に見せたことが示されている。
『マクロス ゼロ』以降の設定。それまでは2007年1月。
シェリルがいる時代から未来の時系列に位置するとされる『マクロスII』を紹介する第16回・第17回では、シェリルが何らかの超時空エネルギーによって『II』の時代にタイムスリップし、その時代を調査するという形式となった。
ライブ配信中、着用している番組特製エプロンの肩ひもがよくずり落ちたため、視聴者のコメント投稿で「セクシー畠中」と呼ばれるようになった。
2024年2月29日の発表では3月31日閉会とされていた[48] 。
参考文献
月刊OUT 増刊 『マクロス・パーフェクト・メモリー』みのり書房、1983年。
『B-CLUB VOL.78』バンダイ出版課、1992年。
『THIS IS ANIMATION Special マクロスプラス』 小学館、1995年。
『アニメージュ 』1995年11月号 - 1996年2月号連載「Dr.チバの、とってもくわしい! マクロス世界史講座(全4回)」徳間書店。
『マクロス・クロニクル 』ウィーヴ 、2008年 - 2010年 / 『週刊 マクロス・クロニクル 新訂版』デアゴスティーニ・ジャパン 、2013年 - 2014年。
製作・原作
ビックウエスト - マクロスシリーズ各作品の原著作権を保有する企業。
スタジオぬえ - 冒頭の記述のとおり、シリーズの根幹的なメカ観の礎を築く。
アニメ制作スタジオ
映像ソフト・音楽などをリリースしている企業
プラモデル・ホビートイをリリースしている企業
その他