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マクロスシリーズの登場キャラクター ウィキペディアから
Fire Bomber(ファイアーボンバー、FIRE BOMBERとも表記)は、1994年から1995年にかけて放映されたテレビアニメ『マクロス7』および、関連作品に登場する架空のロックバンド。物語の主人公である熱気バサラ、ヒロインのミレーヌ・フレア・ジーナスが男女ツインボーカルを務め、合計4人で編成される。口頭では「ファイアー[* 1]」、文字媒体では「FB[1]」といった略称がある。
作品世界における設定では2045年4月、「PLANET DANCE」でデビューし、同年6月にファーストアルバム「LET'S FIRE!!」をリリース[2]。無名のバンドから始まり、物語の舞台となるマクロス7船団と敵生命体プロトデビルンの争いのなかで鍵を握る存在となり、やがて全銀河にその名を轟かせるメジャーバンドとなるまでの姿が描かれている。
現実世界においては1994年からFire Bomber名義でシングルやアルバムも発売され、当時のアニメソングとしては高セールスを記録した(後述)。
バサラとミレーヌの役は通常の演技を声優、歌唱パートを別人のミュージシャンが担当しており、歌唱パート担当の福山芳樹とチエ・カジウラは、『マクロス7』完結後も「マクロスシリーズ」関連のライブ出演やトリビュート活動を行なっている。2009年からは公式に「Fire Bomber (FIRE BOMBER) 」としてライブに出演した。2014年以降は「BASARA EXPLOSION」の名を冠し、福山とそのサポートバンド「F-BAND」を中心としてゲストを招く形式のライブも開催されている。
メンバー名 | キャスト | 担当 | 搭乗機 | |
---|---|---|---|---|
声の出演 | 歌唱パート | |||
Basara Nekki |
林延年(現・神奈延年) | 福山芳樹 | ボーカル、ギター | VF-19改 エクスカリバー 熱気バサラスペシャル (ファイアーバルキリー) |
ミレーヌ・フレア・ジーナス Mylene Flare Jenius |
桜井智(現・櫻井智) 平野綾[注 1] | チエ・カジウラ | ボーカル、ベース | VF-11MAXL改 ミレーヌ専用機 (ミレーヌバルキリー) |
レイ・ラブロック Ray Lovelock |
菅原正志 | - | キーボード | VF-17T改 ナイトメア (ストームバルキリー) |
ビヒーダ・フィーズ Veffidas Feaze |
高乃麗 | - | ドラム |
メンバーの設定や人物像については後述の「メンバー詳細」を参照。
現実世界においては、歌唱パート担当の福山芳樹(ボーカル、ギター)とチエ・カジウラ(ボーカル)がFire Bomber (FIRE BOMBER) として活動。1995年に行われたライブではバサラとミレーヌを演じる声優の林延年(のちの神奈延年)と桜井智(のちの櫻井智)がメンバーとして参加した。詳細は後述の「現実での活動」を参照。
ここでは架空のバンドとしての設定について述べる。
バンドの正確な結成時期は不明だが、宇宙歴〔ママ〕2030年[* 2]に戦闘で親友を亡くして以来、自暴自棄になって放浪していた元統合軍パイロットのレイ・ラブロックが、当時7歳[6]の熱気バサラと出会ったことに端を発する。その7年後、レイが当時14歳[6]のバサラを誘いバンドを結成、バサラの演奏に感銘を受けた元ストリートファイターのビヒーダ・フィーズも加入する。その後、2038年に出航した第37次超長距離移民船団マクロス7の都市艦シティ7に付属する未登録エリア「アクショ」を拠点に活動することになる。ベース担当のメンバーはこれまでに3名が加入していたが[7]、いずれもバサラとは合わず脱退している。
2045年3月[2]、ベース兼ボーカル担当として新たに加入したミレーヌ・フレア・ジーナスがシティ7内のカタスミパークでライブデビューする。時を同じくして、マクロス7に対し謎の敵バロータ軍が攻撃を開始する(バロータ戦役の勃発)。その中でバサラは統合軍とコネクションを持つレイを通じて与えられた可変戦闘機VF-19改(ファイアーバルキリー)を駆り、自分の歌を伝えるという挑戦のために戦場で歌い始める。その行動が一部で注目され、同月、新人バンドの登竜門とされる「スーパー・ノヴァライブ」に出演。以降、わずかずつではあるが活動機会を増やしてゆく。
4月[2]、スーパー・ノヴァライブ以来Fire Bomberの可能性に着目していた音楽プロデューサー、北条アキコが主宰するアキコリップスレーベルよりデビューシングル「PLANET DANCE」発売。当初は196位と不調であったが[* 3]、5月[2]、バンドのプロモーションとしてミレーヌがリン・ミンメイ役、バサラが一条輝役で出演した2時間ドラマ「リン・ミンメイ物語」が放送され、視聴率94%を記録[* 4]。それにより知名度が急上昇し、「PLANET DANCE」はシティ7チャートで8位[* 4]、ミレーヌがボーカルを務める第2弾シングル「SWEET FANTASY」もプラネット・チャートで初登場2位となる。
9月[2]、バサラの歌がバロータ兵に施された精神制御の解除、およびそれを率いるプロトデビルンに影響を与えるといった一定の効果があることが判明。Fire Bomberメンバーは民間協力隊「サウンドフォース」として軍の管轄下に入り、戦場で歌うことになる。
同隊はプロトデビルンを歌で撃退するなど相当の戦果を挙げるが、敵に歌を伝えたいバサラは納得せず、11月[2]には自らの歌う意味を探して当時マクロス7が不時着していた惑星ラクスへ放浪の旅に出かけ、それを追ってミレーヌも旅に出たため、バンドの活動は一時休止となる。12月[2]、放浪の果てに歌うことへの迷いがなくなったバサラはミレーヌとともに帰還し、活動を再開する。
2046年2月[2]、プロトデビルンの本拠地であるバロータ3198XE第4惑星への奇襲突撃作戦「オペレーション・スターゲイザー」にサウンドフォースとして参加。同月の最終戦において、プロトデビルンはバサラの歌の影響により新たな存在へと進化し、バロータ戦役は終結する。
2047年3月[2]、バサラが再度放浪の旅に出かけ、ミレーヌもそれを追って旅に出る。バサラは放浪先の惑星ゾラで宇宙を回遊するエネルギー体「銀河クジラ」とのセッションに成功する。Fire Bomberはこの時点において、辺境の惑星においてもその名が知られるほどの著名なバンドとなっている。
2060年、13年ぶりとなるアルバム「Re.FIRE!!」を発表。この時点においてバサラはマクロス7に帰ることなく放浪、ミレーヌはソロ歌手、レイは音楽プロデューサー、ビヒーダはセッションドラマーと、各々の分野で活動しており、バサラは銀河ネットワークを用いてセッションに参加する[8]。
サウンドフォースは、統合軍が極秘に進めていた計画「プロジェクトM」のテストとして結成された、可変戦闘機(バルキリー)に搭乗して戦場で歌うことを任務とした民間協力隊である。プロジェクトM自体は実効性に疑問が持たれていたが、熱気バサラの歌が敵であるバロータ兵ならびにプロトデビルンに対し少なからず影響を与えることが確認され、本格始動することになる。部隊のメンバー選定は以前より計画に関与していたレイ・ラブロックに一任され、当初よりバンドメンバーの熱気バサラ、ビヒーダ・フィーズの加入が内定していた。未成年のミレーヌ・ジーナスは父マクシミリアン・ジーナスの要望もあり外される予定であったが、当人が強く希望し、メンバーによってFire Bomberに欠かせない存在であることが認められ、レイの判断でミレーヌもメンバーに加えられることとなる。各自それぞれ専用にカスタマイズされた型式の異なる機体に搭乗し、アクショ前方のエアロックから発進する。フォーメーションの名称は他の部隊と異なり音楽用語にちなむものとなっている。
結成当初は特筆すべき成果を挙げることはないが、サウンドフォースのアドバイザーであり、独自に歌のエネルギーについて研究していた軍医、Dr.千葉が新たに歌エネルギー変換ユニットとサウンドエナジーシステムを開発し同隊各機に搭載、直後に襲来した大型プロトデビルン・グラビルを歌エネルギーにより撃退し、以降、歌エネルギーを増幅・放射する新兵器サウンドブースターも開発され、対プロトデビルン戦の切り札として位置づけられることになる。
2059年を舞台とし、過去作品へのセルフオマージュを多分に含む『マクロスF』では、S.M.Sスカル小隊の隊長オズマ・リーがFire Bomberの熱烈なファンであり、シェリル・ノームの決め台詞がバサラへのオマージュであるといった描かれ方がされている。また、作中においてもFire Bomberの楽曲が挿入歌としてたびたび使用されている。『マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!』では、サウンドフォースがプロトデビルンを撃退したという情報が伝わっているのみで、それ以降の活動は不明で新曲も発表されておらず、マクロス7船団の所在さえも不明となっている。
Fire Bomberのボーカルとギター担当。『マクロス7』および、複数の関連作品における主人公。
2024年8月15日生まれ[9][注 2]。21歳(『マクロス7』の舞台となる2045年時点)。逆立った髪と、旅先で拾った[* 5][11]丸縁、青いレンズのサングラスをかけた姿が特徴。身長184cm、体重75kg[9]。血液型はB型[9]。
自分の歌と音楽に対する並外れた情熱を有し[12]、その可能性に挑戦するべく、バンドリーダーで元統合軍パイロットのレイ・ラブロックを通じて極秘に提供され、専用にカスタマイズされた可変戦闘機、VF-19改(通称ファイアーバルキリー)に搭乗し、戦場に飛び出して決して戦うことなく「俺の歌を聞け」と叫んで[注 3]歌い続け、謎の敵に対しても自分の歌を聞かせようとする。当初その姿は人々に異端視されるが、次第に周囲に認められ、敵生命体プロトデビルンもその歌に多大な影響を受けることになる。常人をはるかに超えた「歌エネルギー」の持ち主であり、その正体は50万年前に銀河を支配した知的生命体プロトカルチャーの時代にプロトデビルンを封印した特殊な力の持ち主と同様の「アニマスピリチア」であるとされる。
その出自はいっさい不明で[* 6]、出身地は本人も記憶していないという[9]。7歳のころにはギターを担いでおり[6]、自分の歌で山を動かそうと思い、毎日山に向かって歌っていた[* 7]。そのころに放浪中のレイと初めて出会い、14歳のころ[6]、レイと再会しバンド活動の誘いを受ける[* 6]。2038年に出航した第37次超長距離移民船団(通称マクロス7船団)の都市艦シティ7に付属する船団未登録エリア「アクショ」の廃墟と化したアパートにレイとともに住み、そこを拠点にライブ活動を行なう。アクショ自体が公的には存在しないエリアで、そこに住むバサラは市民登録をしていない[* 8]。
2045年から2046年にかけてのバロータ戦役においては戦場に乗り込み、自分への挑戦のために歌い続ける。当初は何の効果もない状況が続くが、やがてその歌が敵に影響を与えることが判明し、統合軍の民間協力隊サウンドフォースの一員として本人の思いとは裏腹に、歌エネルギーによってプロトデビルンを撃退しつづけることになる。そのさなか、自身と接触し眠りについたプロトデビルンの1体、シビルと邂逅し、歌で目覚めさせようとしながらも果たせず、自分の歌う意味を探して放浪の旅に出る。長い旅の果てに再び巡りあったシビルを歌で目覚めさせ、彼女とともに宇宙を飛び回り「銀河」を巡る体験を経て、みずからの歌への思いとありかたを悟る。以降迷いは消え、その歌をプロトデビルンの心に伝えることに成功し、戦役を終結へと導く。
2047年(『マクロス ダイナマイト7』)にはふたたび放浪の旅に出かけ、惑星ゾラにおいて「銀河クジラ」に歌を聞かせる。この作品にはファイアーバルキリーは登場せず、バサラはゾラにある機体を借りて宇宙に出る。
非売品ドラマCD『マクロス ダイナマイト7 Fire Bomber GALAXY FUN NET CD』では、マクロス7帰還時のエピソードが描かれる。その後はマクロス7船団に帰ることなく銀河各地を放浪し、ときどき新曲を送るという活動を続ける[8][注 4]。
歌に情熱を燃やし、みずからの挑戦を決して諦めようとしない不屈の精神を持つ。言動は常に自由奔放で、規則や命令に縛られることや、他人の意思に従って歌うことを嫌い、自分の「歌いたいときに歌う」という主義を徹底しており、相手が誰であろうとその姿勢を崩すことはない。ライブでは頻繁に遅刻し、それを悪びれる様子も見せないこともあれば[* 9]、音楽に関して励ましのつもりで容赦ない物言いをすることもある[* 3]。こうした自分本位とも取れる態度はバサラをよく知らない者には理解されず、ミレーヌ加入前に所属していたバンドのメンバーは、バサラが原因で辞めている[* 3]。ミレーヌとも口論が絶えないが、それまでのメンバーと違い歌となると非常に息が合い[* 8]、ボーカリストとして互いを認めあう[* 3][* 10]。一方で、老人や子供相手のライブにおいて客層に合わせた語り口で観客の心をつかんだり[* 4]、幼い子供や動物となごやかに接したりする場面もある[* 11][* 12]。
暴力による解決を嫌っており、いかなる危機的状況にあっても決して暴力を行使しようとせず、自分の歌を聞かせようとする。しかしながら『マクロス7』序盤においては、人命を救うためにやむをえずファイアーバルキリーに搭載された護身用のミサイルを撃つ場面があり[* 13]、そのたびにあとで思い悩んでミサイルを取り外そうとまでするが、レイの勧めでその後も装備は続けることになる[* 14]。サウンドフォースとして軍の管轄下に置かれて以降も、歌を軍事目的でしか見ようとせず、命令で縛ろうとしたり攻撃を要求したりする軍に対してはしばしば反発し、独自路線をとる。のちに自分の歌が通じないことへの憤りからプロトデビルンにミサイルを撃つが、これまで自身の行動を非難していた統合軍パイロットのガムリン・木崎に制止され、叱咤を受ける[* 15]。以降ミサイルを使用することはなくなり、ガムリンとは立場を超えた友情を築いてゆくことになる。
ミレーヌやレックスなど、しばしば周囲の女性から思いを寄せられるが、バサラ自身が女性を異性として意識する場面は見られない[注 5]。
趣味は「宇宙遊泳、昼寝、オレの歌を聞かせること」、特技は「寝言で歌を歌える」で、激辛カレー、キムチ、トムヤムクンを好物とする[9]。好きなアーティストは「オレ(もしくは、オレが本気で歌えた時)[9]」。
可変戦闘機(バルキリー)の操縦においては、民間人であるにもかかわらず天才的な技量を持ち合わせており[注 6]、ただでさえ操縦の難しさで知られるVF-19を、ギター型に改造されたコントロールシステムを用いて平然と操縦し、演奏しながらQM69(高速連続反転)などの高等技術を使用する[* 17]。戦闘中はおもにバトロイド(人型ロボット)形態を使用し、ファイター(戦闘機)形態は戦場への移動時などに用いる。中間形態のガウォークは当初まったく使用せず、『マクロス7』第14話の市街戦において、ミリア・ファリーナ・ジーナスにガウォークになるように指摘されて初めて同形態への変形を行なう[注 7]。『マクロス ダイナマイト7』では、普通のバルキリーのコクピット内で、歌いながらアコースティックギターを弾きつつ操縦桿やスロットルをギター越しで操作するという離れ業を行なう。歌や操縦のみにとどまらず、そのほかの多彩な面でも人並外れた実力を発揮する[注 8]。
『マクロス7』原作者の河森正治は、アイドルの歌と戦闘を組み合わせるという斬新な演出で人気を博した前作『超時空要塞マクロス』の終了後、同じように歌を用いた作品が多数制作されている状況に疑問を呈し、これまでとは明確に違うものを作るべく「空前絶後」の「空前」だけではなく「絶後」を狙い、このキャラクターを生み出した[14]。『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(1984年公開)では歌による戦争の終結を掲げながら、最後に主人公が敵を撃って終わらせたことを後悔していた河森は、新作企画を持ちかけられた際にまず「歌って戦うパイロット」を思いつくが、ヒットする確信がありながらも「マクロス」のポリシーから外れると考え、もうひとひねりして誰も真似ようと思わない「歌って戦わないパイロット」というひらめきに至った[15]。
バサラは物語の主人公でありながら、上述のようにその出自や過去、背景はほとんど描かれていない。監督のアミノテツローは自分自身の感覚として、バサラは自身の過去などを気にせず「現在と未来」しかない存在で、その中での生き方を描くことが主眼であり、背景描写はあまり意味がないと思うと語っている[16]。のちに河森は、当初バサラの経歴やバルキリーに乗っている理由について述べたプロフィールを作成したが、アミノによる「主人公に過去はいらない」という一言でカットになったことを明かしている[14]。以来、河森はキャラクターの履歴を作り「わかったつもりになる」のではなく、少しずつキャラクターの素性や行動理由を探りながら作ることにおもしろみを感じると述べている[14]。「歌で山を動かそうとする」という過去だけは採用され、最終話で描かれることになった[17]。
キャラクター名は日本の南北朝時代に体制に媚びずに自由に生きていた「バサラ者」から取られており、シリーズ構成の富田祐弘が命名した。富田は誰もが持っている潜在的なパワーを炎のように燃やして発散する主人公を描きたい、と語っていた[18]。
富田がバサラの台詞として最初に思い付いたのは「過激にファイヤー」と「俺の歌を聞け」だという[18]。「過激に - 」はテレビシリーズの第1話より終盤まで毎回ではないが、次回予告の締めの台詞として頻繁に用いられている[19]。「俺の - 」は第2話以降、バサラが戦闘中に歌いはじめる際に発し、番組のキャッチコピーとしても用いられている[注 9]。河森によると、企画が誰にも理解されないなかで富田にキャラクターの説明をしたところ「それはオレの歌を聞けってことですか?」と言われてまさにその通りだと感じ、そこから音楽をロックにすることになり、コンセプトに合ったこの台詞をキャッチにしようという話になっていったという[17]。一方でアミノはこの台詞を「少し急すぎる」と思い、「理屈を通したかった」ということもあって、これを言う理由が見つからなかった第1話ではなく、第2話で初めて入れている[21]。「俺の - 」について富田は、何度も使うと押しつけがましくなると思われるのでタイミングが難しいと述べ[18]、アミノも実際はこの台詞をあまり多く言っていないと語っている[21]。
キャラクター原案の美樹本晴彦はバサラの風貌について、一見して目を引くヒーロー的なデザインを考えており[22]、髪型も意識して漫画的な形にし[23]、当時流行していた『ドラゴンボール』的なデザインに挑戦したものであると語っている[24]。サングラスは河森の要望によるもの[23]。美樹本自身の感覚としては、設定年齢である21歳よりも上、20代後半程度でもよいととらえている[23]。
バサラの曲の歌詞は作詞家のK.INOJO、歌唱担当の福山芳樹、音楽プロデューサーの佐々木史朗が激論しながら作りあげ、最後にINOJOがクリーンアップするという進め方であったという[25]。福山は「熱気バサラという男のモノの考え方とか、口調とか、振る舞い方のベースを作ったのは、INOJOさんがまとめ上げた詞の世界だと僕は思ってますよ」と語っており、INOJOも渡された資料などにはバサラの内面が書かれていなかったことから「バサラの思想を作ること、それが一番重要な仕事でしたね」と答えている[25]。
福山によると、当初渡された設定表では「19歳」となっていたといい、福山は自身の歌を聞いて設定年齢を変更したと推測している[26]。
放映当時、アニメ雑誌『アニメージュ』ではバサラの決め台詞が公募され[18]、大賞に選ばれた「飛んで火に入る炸裂Bomber![27]」と、富田祐弘賞に選ばれた4つの作品[28]が第32話から第37話にかけての次回予告を締める決め台詞に使用されている[注 10]。大賞の作品は応募者の本名や住所が記されていなかったため落選も検討されたが、選者たちはそろって絶賛し、「やはりバサラ魂あふれるこの作品ははずせないだろう」として授賞が決定した[28]。
2008年に放映された『マクロスF』では、ヒロインのひとりで歌手のシェリル・ノームが「私(あたし)の歌を聞け」という決め台詞をライブ開始時に発するが、これはバサラへのオマージュとされている[30]。
第一次星間大戦期(『超時空要塞マクロス』の時代)に地球統合軍の天才パイロットとして活躍し、『マクロス7』の時代においては第37次超長距離移民船団マクロス7の船団長を務める地球人マクシミリアン・ジーナスと、元ゼントラーディ軍のエースパイロットで、マクロス7船団の都市艦シティ7の市長を務めるゼントラーディ人ミリア・ファリーナ・ジーナスのあいだに生まれた末娘(七女)。
「エータカリーナ星雲近傍航行中の宇宙空母レッドムーン艦内[31]」出身で、2031年2月2日生まれ[31]の14歳(2045年時点。作中で誕生日を迎え、15歳となる)。身長153.3cm、スリーサイズはB78、W52、H82[31]、靴のサイズは22.5cm[32]。血液型はBc(cとは、ゼントラーディマイクローンの血液型とされる)[31]。髪はピンク色で描かれており、コスチュームは赤いハイレグレオタード。プライベートではいつも同じ服を着た姿で描かれているほかのメンバーとは異なり、ほぼ毎回服装や髪型が変わる。ギャララシ(銀河毛長ネズミ)のグババ(後述)が親友で、つねに一緒にいる。
銀河ネットワークチャートのトップシンガー、アリス・ホリディに憧れてロックを始め[* 3]、音楽雑誌のメンバー募集記事を見てFire Bomberに加入した[33]。
直情型で物怖じせず、奔放な性格の持ち主で[12][34]、自分を子供扱いする家庭に反発し、親元から離れてシティ7内のマンションで一人暮らしをしている[35]。自分以上に自由奔放なバサラの考えや行動が理解できず、いい加減な人間だと思っているが、その一方で、ボーカリストとしては見習うべきところが大きいと考えている[36][33]。
両親のたぐいまれなる可変戦闘機(バルキリー)乗りとしての才能も受け継いでおり、バルキリーを玩具代わりにしていたと語る[* 20]。操縦桿がギターになっているバサラの改造バルキリーを初乗りで乗りこなすといった技量も見せ[* 19]、のちに周囲の反対にもかかわらずサウンドフォースにみずから志願し、VF-11MAXL改 ミレーヌ専用機(通称ミレーヌバルキリー)を操縦しながら戦場で歌うことになる。部隊結成前後はバサラの考えが理解できず、敵に対する攻撃を主張するが、次第にバサラの姿勢に感化されて歌に専念するようになる[* 10]。バサラには及ばないが、相乗効果により強力な歌エネルギーを発現させ、プロトデビルンとの戦闘において成果を挙げる。歌をプロトデビルンに対する攻撃に用いることには疑問を抱かず、バサラが抱える苦悩の原因には気づかなかったが[* 21]、放浪の旅に出たバサラとの再会をきっかけに、その思いを理解しはじめる[* 22]。バロータ戦役の終盤には、オペレーション・スターゲイザーに反対を押し切って参加し、対プロトデビルン最終戦においては危篤状態となったバサラに代わって「サウンドバスター作戦」で歌唱を務め[* 23]、作戦失敗後も歌エネルギーにより研究実験艦アインシュタインを死守する[* 7]。
恋愛面では母ミリアにより、統合軍ダイアモンドフォース所属のエリートパイロット、ガムリン・木崎と見合いをさせられる。当初ミレーヌは自身がバサラと同じバンドに所属していることを隠し、普段とは異なる上品な態度でガムリンに接するが、デートを重ねるうちに素顔の部分も見せるようになり、親交を深めていく。一方でバサラにも恋心を抱くが自覚はなく[13]、対プロトデビルン最終戦においてようやく自分の気持ちを知り、ガムリンに対しバサラのことも「同じくらい好き」であることに気づいたと告げる[* 23]。
『マクロス ダイナマイト7』においてもその恋に明確な決着はついておらず、レイに諭されてバサラを追い、惑星ゾラへと向かうが、すれ違いに終わる。同作品のサイドストーリー漫画『マクロス ダイナマイト7 ミレーヌビート』では主人公とされ、本編で描かれなかったミレーヌの活動と心情が描かれる。
趣味は銀河ドライブ、シンクロナイズドスイミング、フェンシング[31]。ピアノは3歳から、フェンシングは5歳から始めている[32]。運転免許は10歳で取得し、A級ライセンスを所持している[32]。愛車は両親がハネムーン用に購入し、マックスがプレゼントした「フェリーニ社オールドファッションシリーズ2007型のレッド・ツーシータータイプ」[32]。好きな食べ物はカツ丼、ピザ、マンゴープリン[31]。特技は「銀河毛長ネズミのグババと心で会話できる。」「モグラ叩きはいつでもパーフェクト」とされている[31]。
キャラクター原案の美樹本晴彦によればキャラクターのモデルは特になく、髪の色は当初オレンジ系を想定していたという[37]。色に関してはほかにもいろいろなパターンが考えられ、緑の髪で左目に星形のフェイスペイントを施した準備稿も存在した[38]。前作のリン・ミンメイよりも中性的な子供らしさを残したデザインで、胸に関しても監督から「小さいほうがいい」との指示があり[22]、美樹本によるデザイン原案でも「ちょっと弱味になる位に」小さめという記述がある[39]。胸のサイズについて劇中では具体的に触れられることはないが、各種メディアや制作者のコメントではしばしば言及される要素である[注 12]。
劇中においてほぼ毎回変わるミレーヌの私服はアニメーションキャラクター担当の桂憲一郎がデザインしており、ミレーヌの性格や年齢から、アニメのヒロインによくあるような服装や色気を過剰に強調したような服装は避け、『プチセブン』系の街で見かけられる日常的なファッションを基本としている[43]。
ミレーヌの歌唱パートを担当したチエ・カジウラは、『マクロス7』でのデビューで一気にセールスやタイアップがついたことを喜んでいた反面、アニメソング歌手というイメージが定着していくことに本人としては複雑な心境であった。根本にあるアーティスト性を無視し、押しつぶしたメディア側へのメッセージとして『マクロス7』との距離を置くしかなかったようで、『マクロス7』が嫌いというわけではないのだと自身のブログで語っている[44]。
2007年の「マクロス25周年記念ライブ MINMAY meets FIRE BOMBER」出演以降は『マクロス7』関連の仕事をたびたび行なっており、2011年(東京ではミレーヌの誕生日となる2月2日、大阪では2月5日)にはイベント「Mylene Night」を開催し、声を担当した櫻井智をゲストに招き、初となる「Wミレーヌ」での共演を実現した[45]。
2017年にサービスを開始したスマートフォン向けアプリケーションゲーム『歌マクロス スマホDeカルチャー』では、前年にオリジナルキャストの櫻井が引退したことによりオーディションを実施し、平野綾に交替した[3]。櫻井は2019年に声優業に復帰している[46]ものの、同作ではサービス終了まで平野が担当した。以降の作品でも平野が続けて担当している[4][5]。
ミレーヌがつねに行動をともにしているギャララシ(通称「銀河毛長ネズミ」、学術上の名称は「宙産綱 / 虞歯(ぐば)目 / グリプティナス科 / 不定形属 / ハリグリプティナス種亜種ギャララシ [12]」。地球の齧歯目〈ネズミ目〉とは異なる生物で、宇宙生物マニアの間では有名とされる[12])で、彼女にとって親友であり分身のようなもの。普段はミレーヌの肩に乗っているか、髪のなかに隠れている。
2036年、プキラセス星系第5惑星において群れとはぐれ、瀕死の状態にあったところを惑星調査に来ていたマクシミリアン・ジーナスによって保護され[47][* 24]、当時5歳のミレーヌにプレゼントされた[* 22]。感情を送受信する能力を持っており[12]、つねにミレーヌと同じ表情を見せている。また、ミレーヌが本心を隠していても、グババの表情を見れば彼女の本心が分かるようになっている[12]。トランス状態となり、探したい相手の位置を知る能力も持つ。
美樹本によるキャラクター原案では普段目が外からは見えず、見開いたときにだけ確認できるというデザインであった[48]。桂によるアニメーション用の設定画ではつねに丸い目が描かれるようになっており、長い体毛に覆われた体の内部図解として二足歩行のネズミのようなものが描かれている[49]。
グババの鳴き声は「ある動物の声を少し加工」したものと説明されている[50]。映像ソフトの特典映像「マクロス7ぷらす グババの惑星」では、グババのキャストとして『マクロス7』の音響効果を担当したフィズサウンドクリエイションの蔭山満の名が記されている。
Fire Bomberのリーダーで、キーボードとミュージックアレンジ担当[52][53]。
口ひげを蓄えた筋骨隆々の男性で、9月30日生まれの自称28歳[51][注 13]。身長187cm、体重82kg[51]。血液型はO型[51]。私服を着ている場面はほとんどなく、プライベートでも多くの場合ステージ衣装を着用した姿で描かれている。
つねに泰然自若とした性格で、バサラやミレーヌをなだめる場面が多い。バサラに対してはときに厳しく叱りつけることもあり[* 3]、気に入らない仕事を請けようとしないバサラも、レイに諭されると渋々ながら請けることになる[* 25]。趣味は釣り[51]。出身地、特技、好きな食べ物は「?」とされている[51]。
かつては統合軍のエリートパイロットで、金龍、親友のステファンとバルキリー部隊「ピンクペッカー」に所属していたが、宇宙歴〔ママ〕2030年[* 2]、ゼントラーディの残党との交戦中にステファンとともに孤立した際、退避を主張するステファンの反対にもかかわらず攻撃を選んだ結果ステファンが戦死し、責任を感じて軍を退役した[* 16]。ステファンの恋人だった北条アキコを支え励ますものの、自身は心の傷も癒えないまま姿を消す[* 16]。旅先で酒に溺れ自暴自棄になっていたなかで、幼いバサラと遭遇し、その歌に可能性を感じたレイは、みずからの夢をバサラの歌に託しバンドを結成した[* 16][* 6]。
退役後も統合軍とは深いコネクションを持っており、軍の極秘計画「プロジェクトM」にも関与している。バサラに最新鋭機VF-19改を与え、のちにサウンドフォースが結成された際は、レイは隊長としてビヒーダとともにVF-17T改(通称ストームバルキリー)に搭乗することになる。
美樹本の初稿デザインは頼りのなさそうな職人風の中年男性といった雰囲気だが、見当違いということで不採用となり、頼りがいのある風貌へと描き直した[54]。
Fire Bomberのドラム担当。
マイクローン化した純粋なゼントラーディの女性(メルトラン)で[56]、推定地球人相当年齢は20歳[55]。身長はメンバーのなかでも飛び抜けて高く「少なくとも2m以上[55]」とされ、常人離れした怪力に加え[* 26]、7.2の視力を持つ[* 3]。レイ同様、プライベートでもステージ衣装を着用している。プロフィールのほとんどは不明で[55]、メンバーのなかでもとくに謎の多い人物とされている[57]。
非常に寡黙で、話したいとき、話すべきと思ったとき以外は決して口を開くことがない[57]。その代わりにドラムのスティックで会話ができるとされている[55]。つねにスティックを持ち歩き、ところ構わずリズムを取る。
のちに民間協力隊サウンドフォースに所属し、VF-17T改の後席に搭乗することになる。プロトデビルンとの最終決戦では、ドラミングによって歌エネルギーを発現させる。
前身は巨人のストリートファイターで、黒豹と行動をともにしていたこともある[* 27][57]。愛する男ゲーリック(声 - 室園丈裕)と闘い勝利したものの、空しさを感じていたところ[* 28]、幼いバサラの演奏を耳にし、ミュージシャンとしての道を歩み始めるという出会いが描かれている[* 6]。テレビ未放映エピソード「オンステージ」劇中で放映されるテレビ番組「コーヒーブレイク」において制作された再現ドラマでは、大道芸人をしていたとされる。
初期設定の段階では「ビヒダス」と名付けられていた[58][59]。美樹本によるデザイン原案の初稿はサングラスをかけた女性であるが、これでは弱いと感じ、女子プロレスラーのイメージで描き直した[60]。不採用となった初稿デザインは、北条アキコに流用された[60]。
ビヒーダがドラムスティックでいろいろな場所を叩く場面で使われている音は、効果音担当の蔭山が毎回自分で壁や膝などを叩いて録音したもので、文芸の南極二郎や、蔭山自身がその作業の苦労について述べている[61][50]。
1994年11月2日、福山芳樹、チエ・カジウラがそれぞれシングル「SEVENTH MOON」 (Fire Bomber featuring BASARA NEKKI名義) 「MY FRIENDS」 (Fire Bomber featuring MYLENE JENIUS名義) の同時発売でデビュー。以降、『マクロス7』アニメ本編の進行に合わせ、作品を発表していく。この時点では、福山とカジウラが歌唱を担当している事実は伏せられていた。また、当時福山とカジウラはレコーディングを別々に行なっていた[62][63]。
1995年5月21日、日本青年館でファーストライブ「LET'S FIRE!!」を行なう[64]。その際は林延年(のちの神奈延年)と桜井智(のちの櫻井智)の二人がメインボーカルを務め、福山、カジウラはアンコールで登場、4人で歌唱するというかたちであった。このライブで初めて福山とカジウラが「歌バサラ」「歌ミレーヌ」としてその存在を公表される[65]。同年9月5日、中野サンプラザでの「LET'S FIRE AGAIN!!」でも4人のFire Bomberとしてライブを行なう[66]。
1996年3月12日にはFire Bomberのファーストアルバム『LET'S FIRE!!』で第10回日本ゴールドディスク大賞アルバム賞(アニメ部門)を受賞[67]。
テレビアニメ終了後も劇場版『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』、ラジオドラマ『マクロス7 CDシネマ』、OVA『マクロス ダイナマイト7』といった作品展開に合わせてシングルやアルバムが発売され、1999年4月7日発売のベストアルバム『ULTRA FIRE!! FIRE BOMBER BEST ALBUM』に至るまで『マクロス7』に関する作品の発表を続けた。
2005年5月25日、福山がソロで熱気バサラのトリビュート・アルバム『FUKUYAMA FIRE!!!』を発表。同月29日にはトリビュート・ライブ「FIRE BOMBER 2005 A Tribute to Nekki Basara」を行なう。
2007年8月18日、「マクロス25周年記念ライブ MINMAY meets FIRE BOMBER」に福山と、しばらくの間『マクロス7』と距離を置いていた(前述)カジウラが出演[62]。同年、福山は同ライブで共演した神奈と「Wバサラ」としてユニット「福神」を結成[68][69]。同年12月19日には、カジウラがソロでミレーヌ・ジーナスのトリビュート・アルバム『Gift 25』を発表。
2007年12月29日、福山、カジウラの2人で初めて活動。STUDIO COASTでトリビュート・ライブ「ELECTRIC FIRE 2007 〜Tribute to BASARA & MYLENE〜」を行なう。その際は公式にFire Bomberの名前は出していなかった。
2009年、公式に福山、カジウラの2人で「FIRE BOMBER」として活動開始。4月29日には「スーパーロボット魂2009“春の陣”」に福山、カジウラが揃って出演[70]。
2009年10月14日にはシングル「超時空アンセム2009 息をしてる 感じている」に「FIRE BOMBER(福山芳樹&チエ カジウラ)」名義で参加。同日、Fire Bomberの再結成アルバム『Re.FIRE!!』を発売[71]。
2009年10月17日、飯島真理、May'n、中島愛とともに、「マクロス クロスオーバーライブ A.D.2009×45×59」(幕張イベントホール)に出演[72][73]。
2009年11月27日には東京、11月28日には大阪でFire Bomber単体により「「マクロス7」15周年記念ライブ the revival of Fire Bomber 2009」を行なった[71]。
2012年10月20日、アニメ映画『マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!』が公開され、同年10月24日、主題歌を収録した両A面シングル「娘々FIRE!! 〜突撃プラネットエクスプロージョン / ヴァージンストーリー」を発売した[74]。
2012年11月23日、渋谷公会堂で「マクロスシリーズ」30周年記念ライブ「FIRE BOMBER 2012」を開催。ゲストに中島愛が出演した[75][76]。
2013年7月13日、千葉県の幕張メッセで「マクロスシリーズ」30周年を記念し「マクロス クロスオーバーライブ 30」が開催され、福山とカジウラも出演した[77]。
2014年10月19日、神奈川県民ホールで『マクロス7』20周年記念ライブ「FIRE BOMBER 2014 BASARA EXPLOSION」を開催。出演は福山芳樹+F-BAND[78]。スペシャルゲストとしてカジウラと、『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』に登場するミレーヌの姉、エミリア・ジーナスの歌唱パートを担当した奥土居美可が出演した[79]。
2019年6月1日・2日、幕張メッセで開催された「MACROSS CROSSOVER LIVE 2019 at 幕張メッセ」に福山とカジウラが歴代シリーズ作品の歌手とともに出演。2日目のアンコールではカジウラが中島愛と『マクロスF』の楽曲「アイモ〜鳥のひと」を歌い、6月2日が『超時空要塞マクロス』の音楽を担当した羽田健太郎の命日であることから、ラストには同作品のエンディングテーマ「ランナー」を出演者全員で歌った[80]。
2019年9月13日、東京都のZepp DiverCityで『マクロス7』の放送25周年を記念し、福山が出演する「『マクロス7』25周年記念 『BASARA EXPLOSION 2019』from FIRE BOMBER」が開催された[81][82]。ゲストとして奥土居美可と神奈延年が出演し、神奈は生アフレコを披露した[83]。
2019年12月21日、さがみ湖リゾート プレジャーフォレストで「マクロス7 25周年記念 熱気バサラ!!!!!! from FIRE BOMBER in さがみ湖イルミリオン」が開催され、福山と神奈が出演してトークとミニライブを行なった[84][85]。
2022年1月9日に神奈川県のZepp Yokohama、同月21、22日に大阪府のZepp Namba、28日に東京都のZepp DiverCityで、福山とF-BAND、ゲストとして神奈が出演する「MACROSS 7 BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER」が開催された[86]。28日の公演は日本国内と海外15エリアでライブ配信された[87][88]。
2023年7月25日、上記ライブを収録したBlu-ray Disc『MACROSS 7 BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER at Zepp DiverCity(TOKYO)』の発売を記念し、東京都のソフマップ アミューズメント館8階イベントスペース「STELLAMAP Stage」で購入者限定イベントが開催され、福山によるトークとミニライブが実施された[89][90]。
2023年9月2日、宮城県の石ノ森萬画館における「超時空要塞マクロス展」の連動企画として、福山が出演する「BASARA EXPLOSION 2022 Blu-ray発売記念 マクロス7 熱気バサラミニライブat 超時空要塞マクロス展」と、Blu-ray Disc『BASARA EXPLOSION 2022』購入者限定の「福山芳樹サイン会」が開催された[91]。
2023年12月14日、東京都のクラブ、渋谷「R Lounge」において、Fire Bomberの楽曲で作詞を務めたK.INOJOと青木庸和のテクノユニット「ダウトメン」によるトリビュート・ライブ「LIVE Doubtmen!!! 〜CD ALBUM「ダウトメンfeat.マクロス7」先行発売記念ライブ〜 重低音/爆音で30年ぶりに蘇るマクロス7の名曲たち」が開催され、スペシャルゲストとして福山、笠原弘子、井出ちよの、ゲストとしてヴァイオリニストのミ子 、アイドルグループのうさぎのみみっく!!などが出演した[92][93][25]。
2024年3月2日、東京都の東急歌舞伎町タワーで開催されていた「マクロス超時空フェスティバル[アンコール] at 東急歌舞伎町タワー」において、福山が出演する「マクロス7 30周年記念 熱気バサラ ミニライブ at マクロス超時空フェスティバル」が行なわれた[94][95]。
2024年3月17日、この日かぎりの「福神」復活として福山と神奈のトークとミニライブをMOJOSTスタジオより生配信した[96]。
2024年3月23日、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2024」の「AnimeJapan 2024 ディズニープラス「マクロス」ブースイベント」に福山が出演して「PLANET DANCE」と「REMEMBER 16」を歌った[97][98][99]。
バサラの設定上の生年月日である2024年8月15日にはSHOWROOMの情報番組『マクロスモデラーズ』で「熱気バサラ誕生日だぜファイアー!presented by マクロスモデラーズ」が配信され、福山と神奈がゲスト出演した[100][101][102]。また同日にはダウトメンが大阪府のバナナホールで「ライブダウトメン!!!(vol.3)」を開催して『マクロス7』の楽曲も披露し、特別ゲストとして奥土居が出演した[103][104]。
2024年9月15日に神奈川県のKT Zepp Yokohama、9月23日に大阪府のZepp Namba、10月11日に愛知県のZepp Nagoya、11月1日に東京都のZepp Divercityで福山による単独ライブ「MACROSS 7 30th Anniv. BASARA EXPLOSION 2024 from FIRE BOMBER」が開催され、ゲストとして神奈が出演した[105][106]。
2024年10月30日、12年ぶりとなるFire Bomberの新曲を収録したシングル「BURN! BURN! BURN!」とベストアルバム『ULTRA FIRE!! FIRE BOMBER BEST ALBUM』のアナログ盤が発売された[107][108][109]。
2025年2月21日・22日、東京都の豊洲PITで福山とカジウラが出演する「SANKYO presents MACROSS 7 30th Anniv. FIRE BOMBER LIVE 2025 〜BURN! BURN! BURN!〜」が開催される[110][109]。
ファーストアルバム『LET'S FIRE!!』は、オリコン第4位[111]、30万枚に達する総売り上げを記録し[112]、第10回日本ゴールドディスク大賞のアルバム賞(アニメ部門)を受賞した[67]。
劇中で使用されている曲はボーカル担当者ごとに使用順、劇中未使用の曲は収録されているディスクの発売順、トラックナンバー順に記している。作詞は記述のない場合、熱気バサラメインおよびソロボーカル曲はK.INOJO、ミレーヌ・ジーナスソロボーカル曲はM.MEG(チエ・カジウラの別名義[44])によるものである。
ミレーヌとのデュエットバージョン、またはミレーヌのコーラスパートがあるもの。「PLANET DANCE」「HOLY LONELY LIGHT」「LIGHT THE LIGHT」のみ、劇中バサラ不在時はミレーヌがソロで歌うこともある。
テレビアニメ『マクロス7』で使用されている曲。
ラジオドラマ版で使用されている曲。
OVA『マクロス ダイナマイト7』で使用されている曲。
「REMEMBER 16」のみ、本編中ではバサラ不在時にミレーヌがソロで歌うこともある。
『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』に登場するエミリア・ジーナス(歌 - 奥土居美可)とバサラのデュエット曲。
熱気バサラ個人名義の曲。Fire Bomber名義の曲のアコースティック・バージョンも「熱気バサラ」または「BASARA NEKKI」名義となっている。
バサラと、『マクロス ダイナマイト7』に登場するエルマ・ホイリー(歌 - 阪口あや)のデュエット曲。本編では使用されておらず、CDアルバム『ZZNKQB ZOLA RADIO FIRE!!』に3曲が収録されている。Fire Bomberの曲をもとにアレンジを加えたもの。
タイトル横の括弧内はディスクの名義。
以下に紹介するアルバムの多くは、作品世界内でリリースされたものであるという設定がなされている[2]。
『マクロス7』の金龍役で声優としてデビューした高橋広樹は、CDデビュー10周年を記念して2013年に発売したアルバム『高橋広樹キャラクターソングベスト「伽羅にて候」』で、Fire Bomberの「SEVENTH MOON」と「突撃ラブハート」をカバーした[149]。
2017年にデビューしたプロレスラーの納谷幸男は、入場曲にFire Bomberの「TRY AGAIN」を使用していた[150]。
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