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『Bビーダマン爆外伝』(ボンバーマン ビーダマンばくがいでん)は、1998年2月7日から1999年1月31日まで、名古屋テレビを制作局としてテレビ朝日系列で全48話が放送された、マッドハウス制作のテレビアニメ。
放送時間は1998年3月28日放送分(第7話)までは毎週土曜17:00 - 17:30、同4月5日放送分(第8話)より毎週日曜7:00 - 7:30(いずれもJST)。
「ボンバーマンシリーズ」(ハドソン)のキャラクターをモデルにした玩具『ビーダマン』(タカラ)の初のテレビアニメ化作品である[1]。当時のビーダマンはあくまでもボンバーマンの派生商品として展開されていたため、このような2つのキャラコンセプトが合体した作品となった。
1995年より展開されていた「爆外伝シリーズ」全5作のうち、本作品は連番こそ付されていないものの第4作目(IV)として位置付けられており、また初回と第2話では後述の通りその前日談として、『爆外伝III』の設定を汲んだストーリーが展開されている。前番組『勇者王ガオガイガー』まで、長年にわたって制作されてきたロボットアニメ路線も汲みながらも、本作品では必ずしもそれに比重が置かれているわけではなく、ビーダマンたちの個性を活かしたライトな作風が志向されている。また、長年にわたって名古屋テレビ制作のテレビアニメを手掛けてきたサンライズに代わり、本作品ではマッドハウスがアニメーション制作として新たに参加しているなど、制作体制の面でも前番組より様々な変更がなされている。
名古屋テレビで、1998年4月から展開されたキャンペーン「とびだせ!名古屋テレビ」のマスコットキャラクターを本作品の主人公・しろボンが務めていた[2]。
前述の通り、物語は前日談である「伝説編(プラネットエンブレム編)」(第1話・第2話)と、メインストーリーである「ビーダシティ編」に大別される。話数の都合上、ストーリー展開や基本設定に多少の相違点はあるものの、基本的な部分は1997年に玩具展開された『爆外伝III』を踏襲したものとなっており、時系列上では伝説編から1000年後の世界がビーダシティ編の舞台とされている。
千年もの昔、まだビーダシティがビーダ王国と呼ばれていたころの話。ブルーソアラー太陽系にあるビーダ王国の王子・しろボンはある時、オレンジボン老師との稽古中に父・ゴールデンボン王に呼び出される。ゴールデンボンは力による太陽系の支配を目論む邪悪なダークボン皇帝となっており、ノルアーク帝国を建国していた。彼はしろボンに太陽系征服への協力を迫るも、しろボンはそれを拒否し、エースパイロット・くろボン率いる親衛隊によって投獄され、処刑されそうになる。しかし、反乱軍ネレイドの一員・あかボンとネレイドに力を貸す科学者・グレイボン博士の協力によってしろボンは救出される。そしてしろボンは反乱軍から、ノルアーク帝国を倒して太陽系を救うためには、プラネットエンブレムを持つ7人の勇者が必要と告げられる。宇宙を航行中に出会った運送屋・きいろボンや水星の富豪の御曹司・みずいろボンも仲間に加わり、しろボンはネレイドの一員としてノルアーク帝国と戦うことになる。
しろボンやあかボンたちが住んでいるビーダシティに、あおボンとグレイボン博士が引っ越してきた。博士らが古文書を解析した結果、このビーダシティに「ダークビーダ」と呼ばれる悪の組織が攻めてくることがわかり、ダークビーダからビーダシティを守るためにロボット「ビーダアーマー」と共に引っ越してきたのだという。その後しばらくは特に事件も起こらなかったため、しろボンたちは博士の杞憂だったとしてビーダアーマーを遊びに使っていたが、後に古文書どおりダークビーダが登場。(じゃんけんで)パイロットに選ばれたしろボンは、ダークビーダとの戦いに身を投じることとなる。
いずれもプラネットエンブレムの勇士の相棒に当たるビーダロンで、予言の書に記されている「聖なる獣」。ダークビーダとの決戦でしろボンたちにそれぞれの鎧を与えた。
漫画版では全員登場していない。
ダーク皇帝が支配する侵略軍団。ダーク皇帝を除く構成員は総じてビーダマンにはない普通の口があり、ダーク皇帝とダークプリンス以外の男性と女性は毒キノコを思わせる穴状の凹みや突起を複数持った頭部を持っている(なお、女性のダークビーダ全員とダークジコロは頭髪を有する)。加えて、両肩にサポーターを付けている者が多い。物語後半ではダークプリンスが登場し、攻略を担当。なお、彼らのビーダマは邪悪な心のために赤黒く濁っている。
ダークビーダの大幹部たち。総じて仮面を被っており、その素顔は一般のダークビーダと同じである(漫画版では全員素顔を見せていない)。また、四天王同士は総じて我が強いため、他のメンバーとは仲が悪く、ダークプリンス登場後は彼に忠誠を誓いそれぞれで行動するも、パワーアップしたダークアーマーに乗ったにもかかわらず、個人で戦うよりもあっさり敗れている。ビーダシティ攻略の担当者は失敗が続くとダーク皇帝によって空中(漫画版では次元牢(じげんろう)と呼ばれる空間内)に浮かぶ石の牢獄に幽閉され、次の四天王に出撃の権利が移る。最終決戦でダーク皇帝に赤い双頭の竜にさせられ、皇帝が倒された後は全員元のビーダロンに戻った。
漫画版ではダークプリンス登場後は彼の指揮下で合同作戦を行い、改心した風を装ってしろボンたちをエビルスキー場に招待し、罠を仕掛けて倒そうとする。だが、しろボンたちにかまけていたことでブリザードエビルの整備を行えず、あえなく失敗。プリンスに制裁され、首から下を氷漬けにされた。最終決戦直前にて怒るダーク皇帝にシャドーと共に一蹴され、ダーク城崩壊後の消息はシャドー共々不明。
四天王直属の部下たちの中には自分のダークアーマーを所有する者もおり、それで出撃することもある。四天王たちに変わってしろボンたちと交戦することもあるのだが、四天王に付き従う者も多い。特にシルドークの部下であるダークバアヤとダークジコロはダーク皇帝よりもシルドークに忠誠を誓っており、彼のダーク皇帝打倒にも協力している。
ビーダシティ編の世界では、永年続いた平和により軍隊は解体され、かつて生産されたボンバーファイターもほとんど現存していない。その代わり劇中では、ボンバーファイターの発展型であるビーダアーマーが登場する。
ボンバーファイターにはないビーダアーマーの特徴として、ライドモード(移動形態)とアーマーモード(戦闘形態)の2形態に変形する点が挙げられるが、それ以上に特筆すべきはビーダカプセルの存在である。
このカプセルはコクピットとしてアーマーの頭部に合体しており、非常時には脱出装置として機能、操縦者の安全を確保する。また、カプセルそのものは単体で治療装置として使用でき、ビーダマンのビーダエネルギーを回復させることも可能である(しろボンの回復によく使っていた)。ホワイトゲイルとフレアードラゴンはグレイボンのオリジナルでブルースナイパー・レッドバスター・イエローシューターの三体はそれぞれチューニングされたグレイボンオリジナルの量産機。ホワイトブロス・ブルーブレイバー・イエロークラッシャーはプロフェッサーボンの残した合体アーマーの設計図を基にしており、ブラックガトリンガーを始めとするくろボンのビーダアーマーを開発したのはプロフェッサーボンである。また、グレイボンの開発した三体の後期型アーマーとブラックデバスターはセイントドラゴンへの合体を前提に設計されている。
敵に悪用されるのを防ぐために決められたパイロットしか操縦できないシステムが組み込まれているため、たとえ味方同士でも借りて操縦することはできない。
劇中では、ダークビーダとの戦闘目的以外にも、災害救助[15]や移動の足[16]として出動したこともある。
以下はテレビシリーズ未登場のメカである。いずれも『爆外伝I』のボンバーアーマーのリペイント商品。
ビーダアーマー同様コクピットがビーダカプセルとなっている小型マシーン。いずれもテレビシリーズには未登場。
四天王のアーマーはそれぞれ四神を冠した名前が付けられている。操縦席は球状のコントロールスティックになっており、そこに気を送り込み機体を稼動させる。なお、動かすには強い気が必要で、ダークジコロが鎧玄武を動かそうとした際、思うようにいかなかった。しかし、ビーダマ発射用のエネルギーはパイロットの気とは別にダークエネルギーを充填する必要があり、エネルギー切れに陥ると移動や飛行は可能だがビーダマ発射が不可能になる。四天王のアーマーとダークプリンスの銀戎瑠、通常のダークビーダ戦闘機にはビーダアーマーに採用されているビーダカプセルの技術を応用したダークカプセルが搭載されており、プリンスは自らにエネルギーを充填したり、四天王のエネルギーを吸収したりしたこともあった。それ以外の機体はクラヤミとハイパーモミテンションを除き、操縦席のレバーで操作する。
以下は漫画版オリジナルのメカである。
以下はテレビシリーズ未登場のキャラクターである。
以下はテレビシリーズ未登場のキャラクターである(反乱軍側とは異なり、キャラクターの対比図にシルエットと名称が記されていた)。
以下はテレビシリーズ未登場のメカである。
以下はテレビシリーズ未登場のメカである。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 伝説!ビーダの勇士たち | 米村正二 | 中西伸彰 | 松尾衡 | 芦野芳晴 | 1998年 2月7日 |
2 | 伝説!勇士たちよ永遠に | 星川孝文 | 佐井鶴宮稲 | 2月14日 | ||
3 | 飛べ!ホワイトゲイル | 水上清資 | しぎのあきら | 松尾衡 | 武内あきら | 2月28日 |
4 | 孤高の戦士くろボン | 平田敏夫 | 中村憲由 | 長森佳容 | 3月7日 | |
5 | 現れた闇の使者 | 中西伸彰 | いわもとやすお | 高橋昇 | 3月14日 | |
6 | 撃て!ブルースナイパー | 片渕須直 | 政木伸一 | 阿部純子 | 3月21日 | |
7 | 守れ!森のビーダロン | 新田隆男 | 岡野幸男 | 中野頼道 | 渡辺和夫 | 3月28日 |
8 | 博士の超スーパー大発明 | 松尾衡 | 武内あきら | 4月5日 | ||
9 | 死なないで!ルイルイ | 水上清資 | 中村憲由 | 長森佳容 | 4月12日 | |
10 | くろボンの秘密 | いわもとやすお | 高橋昇 | 4月19日 | ||
11 | 四天王ドラーケン登場 | 新田隆男 | 政木伸一 | 阿部純子 | 4月26日 | |
12 | 起て!ホワイトゲイルII | 岡崎ゆきお | 渡辺和夫 | 5月3日 | ||
13 | 嵐のお嬢様!ピンクボン | 水上清資 | しぎのあきら | 松尾衡 | 武内あきら | 5月10日 |
14 | 第2の四天王ティーゲル | 中村憲由 | 長森佳容 | 5月17日 | ||
15 | 嵐の夜のミステリー | 大久保智康 | いわもとやすお | 高橋昇 | 5月24日 | |
16 | さすらいのヒーロー現る | 水上清資 | 政木伸一 | 阿部純子 | 5月31日 | |
17 | 泣くなカゼ丸 | 高屋敷英夫 | 中野頼道 | 石井和彦 | 6月7日 | |
18 | 発見!迷宮の秘宝!? | 水上清資 | 松尾衡 | 武内あきら | 6月14日 | |
19 | 號(ゴー)!ブラッククラスター | 中村憲由 | 長森佳容 | 6月28日 | ||
20 | ティーゲル最期の日 | 大久保智康 | いわもとやすお | 高橋昇 | 7月5日 | |
21 | 謎の美女!パープル登場 | 水上清資 | 港屋夢吉 | 政木伸一 | 阿部純子 | 7月12日 |
22 | 吠えろ!イエロークラッシャー | 玉木公司 | 岡崎ゆきお | 石井和彦 | 7月19日 | |
23 | キメろ!ブルーブレイバー | 大久保智康 | 松尾衡 | 新留俊哉 | 8月2日 | |
24 | 夢のプリマドンナあかボン | 水上清資 | 中村憲由 | 長森佳容 | 8月9日 | |
25 | シュリンゲ・魅惑の罠 | 大久保智康 | いわもとやすお | 高橋昇 | 8月16日 | |
26 | 博士のプロポーズ大作戦 | 水上清資 | 政木伸一 | 阿部純子 | 8月23日 | |
27 | さよならパープルさん | 大久保智康 | 中野頼道 | 石井和彦 | 8月30日 | |
28 | ピンクの船は大パニック! | 金子ツトム | 青山ヒロシ | 溝口雅彦 | 坂元大二郎 | 9月6日 |
29 | 反逆の四天王シルドーク | 井上敏樹 | 中村憲由 | 長森佳容 | 9月13日 | |
30 | 初恋の人はあかボン? | いわもとやすお | 高橋昇 | 9月20日 | ||
31 | モミテボンの一日天下 | 水上清資 | 政木伸一 | 阿部純子 | 9月27日 | |
32 | シルドーク捕わる!? | 井上敏樹 | 岡崎幸男 | 石井和彦 | 10月11日 | |
33 | 狙われたホワイトブロス | 松尾衡 | 仲田美歩 | 10月18日 | ||
34 | 伝説のビーストーン | 中村憲由 | 長森佳容 | 10月25日 | ||
35 | 降臨、闇のプリンス | いわもとやすお | 高橋昇 | 11月1日 | ||
36 | 最強の敵ダークプリンス | 水上清資 | 政木伸一 | 阿部純子 | 11月8日 | |
37 | ティーゲルとシュリンゲの逆襲 | 大久保智康 | 山崎茂 | 石井和彦 | 11月15日 | |
38 | 決闘!ドラーケン対シルドーク | 水上清資 | 松尾衡 | 新留俊哉 | 11月22日 | |
39 | 呪われたきいろボン | 荒西大介 | 中村憲由 | 長森佳容 | 11月29日 | |
40 | 氷の巨人アイスケンシュタイン | 大久保智康 | いわもとやすお | 高橋昇 | 12月6日 | |
41 | おかえりカゼ丸 | 水上清資 | 政木伸一 | 阿部純子 | 12月13日 | |
42 | くろボンのプレゼント | 山崎茂 | 石井和彦 | 12月20日 | ||
43 | 合体!セイントブラスター | 大久保智康 | 岡崎幸男 | 宍倉敏 | 12月27日 | |
44 | 発見!予言の書 | 水上清資 | 中村憲由 | 長森佳容 | 1999年 1月3日 | |
45 | くろボンの真実 | いわもとやすお | 高橋昇 | 1月10日 | ||
46 | ダークプリンスの正体 | 大久保智康 | 政木伸一 | 阿部純子 | 1月17日 | |
47 | 襲来!ダークネスドラゴン | 山崎茂 | 石井和彦 | 1月24日 | ||
48 | 誕生!光の竜 | 水上清資 | 中西伸彰 | 仲田美歩 | 1月31日 |
出典→[21]
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | ネット形態 |
---|---|---|---|
中京広域圏 | 名古屋テレビ | テレビ朝日系列 | 制作局 |
関東広域圏 | テレビ朝日 | 同時ネット | |
北海道 | 北海道テレビ | ||
青森県 | 青森朝日放送 | ||
岩手県 | 岩手朝日テレビ | ||
宮城県 | 東日本放送 | ||
秋田県 | 秋田朝日放送 | ||
山形県 | 山形テレビ | ||
福島県 | 福島放送 | ||
新潟県 | 新潟テレビ21 | ||
長野県 | 長野朝日放送 | ||
山梨県 | テレビ山梨 | TBS系列 | 遅れネット[22] |
静岡県 | 静岡朝日テレビ | テレビ朝日系列 | 同時ネット |
石川県 | 北陸朝日放送 | ||
近畿広域圏 | 朝日放送 | 先行ネット → 同時ネット[23] | |
広島県 | 広島ホームテレビ | 同時ネット | |
山口県 | 山口朝日放送 | ||
香川県 岡山県 |
瀬戸内海放送 | ||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | ||
高知県 | 高知放送 | 日本テレビ系列 | 遅れネット |
福岡県 | 九州朝日放送 | テレビ朝日系列 | 同時ネット |
長崎県 | 長崎文化放送 | ||
熊本県 | 熊本朝日放送 | ||
大分県 | 大分朝日放送 | ||
鹿児島県 | 鹿児島放送 | ||
沖縄県 | 琉球朝日放送 |
この節の加筆が望まれています。 |
※玩具についてはビーダマンを参照。
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