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日本の男性声優 (1954-) ウィキペディアから
堀 秀行(ほり ひでゆき、1954年3月23日[2][15][28][29] - )は、日本の声優、俳優[7]、ナレーター[8]。東京都世田谷区出身[5]、静岡県御殿場市育ち[6]。青二プロダクション所属[9]。本名・旧芸名は堀 秀光(ほり ひでみつ)[1][2][27][30]。
ほり ひでゆき 堀 秀行 | |
---|---|
プロフィール | |
本名 | 堀 秀光(ほり ひでみつ)[1][2] |
愛称 | 堀ちゃん[3]、師匠[3]、お兄ちゃん[4] |
性別 | 男性 |
出身地 | 日本・東京都世田谷区[5]、静岡県御殿場市[6] |
生年月日 | 1954年3月23日(70歳) |
血液型 | A型[7] |
職業 | 声優、俳優[7]、ナレーター[8] |
事務所 | 青二プロダクション[9] |
配偶者 | あり[10][11] |
著名な家族 |
曾祖父:松本虎藏[12] 祖父:堀倉吉[13][14] 父:堀雄二[6][13][15][16] 母:甲斐はるみ[15][17] 兄:堀之紀[6][13][15][18] 弟:堀光昭[6][13][15] 娘︰堀友美[19][20][21] 娘婿︰鷲尾直人[22] |
公式サイト | 堀 秀行|株式会社青二プロダクション |
公称サイズ(時期不明)[23] | |
身長 / 体重 | 174[7] cm / 66 kg |
靴のサイズ | 26.5[24] cm |
声優活動 | |
活動期間 | 1979年 - |
ジャンル | アニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーション |
デビュー作 | 井上達也(『宇宙空母ブルーノア』)[18][25][26] |
俳優活動 | |
活動期間 | 1977年[6] - |
ジャンル | テレビドラマ、舞台 |
デビュー作 | 『遠い日の戦争』テレビドラマでのデビュー[6][27] |
父・雄二がゴルフ場へ連れて行きすぎることから、昔は勉強が嫌いであった[31]。
成城学園を経て[31][32]、静岡県立御殿場南高等学校卒業[6]。高校時代はゴルフ部に所属していた[6]。父・雄二によると、1969年時点では、調子のいい時は42 - 43で回るようで、ゴルフ通の立場から言わせると、「将来プロ級になること疑いなし」だったという[31]。
1967年時点のニックネームは「ワーチャン」[32]。由来は、弟が誕生した時、「赤ちゃん」といえずに「ワーチャン」といったので、この名前になったという[32]。
その後、両親がゴルフが好きであり、静岡県御殿場市のゴルフ場に行くため一家揃って東京都世田谷区成城から御殿場市に転居している[6]。
声優になる前は芸能人一家である家に反発し、高校を卒業後家出する[26]。その後2年間ほど板前の修業をするが、そのうち「どうも違うな」という気がしたため、1977年、劇団俳優小劇場に所属[6][26][30]。自分のどこかに、「役者をやりたい」という気持ちがあったことからだという[30]。その後、A&E[16]、東企画[9]での舞台活動を経て、青二プロダクションの関係者と出会い、声優の仕事を始める[26]。俳優として映画、テレビにも出演していた[33]。
テレビドラマでのデビューは1979年の『遠い日の戦争』[6][27]。声優としてのデビュー作はテレビアニメ『宇宙空母ブルーノア』の井上達也役である[18][25][26]。初主役はテレビアニメ『タイガーマスク二世』の亜久竜夫 / タイガーマスク役となる[18][33]。
早野寿郎によると1979年時点では俳優小劇場の養成所へ来て足かけ3年だったが、組の代表的な存在になり、合間に大道具の手伝いをしたりしていたため、仲間、先輩、後輩から好感を持たれていたという[6]。甘い顔で、3兄弟の仲では一番二枚目だったという[6]。芝居の基礎だけ2 - 3年して、その後はテレビ、映画の世界に飛び込みたがるものであり、そういう方向に進むものと思っていたという[6]。しかしこの後も舞台を中心に仕事をしていくつもりのようであり、父が生前、「舞台を離れてはいけない」と言っていたため、この遺言を受け継いでゆくつもりのようだったという[6]。一方、声優としてメディアに顔を出すことをあまり好まず、2001年時点では様々なキャラクターを演じることで、「かえって生身の堀秀行が現れてくるはずだ」と考えていたという[33]。
男3人兄弟のまん中で、父、母、兄弟全員が役者の役者一家である[34]。曾祖父は歌舞伎役者の松本虎藏[12]。祖父は、高麗屋の番頭、松本幸四郎 (7代目)の番頭で浅草の公園劇場を経営していた興行師の堀倉吉[12][13][14][35]で、市川團十郎 (11代目)、松本白鸚 (初代)、尾上松緑 (2代目)、中村雀右衛門 (4代目)の面倒を見ていたなど歌舞伎関係の仕事をしていた[36][37]。父は俳優の堀雄二[6][13][15][16]、母は宝塚歌劇団29期生甲斐はるみ[15][17]、兄は声優・俳優の堀之紀[6][13][15][18]、弟は俳優の堀光昭[6][13][15]。娘は女優の堀友美[19][20][21]。息子は明治大学出身でアメフト部に所属していた[11]。堀の妻は息子のことを「タコちゃん」と呼んでいる[10]。娘婿は舞台俳優の鷲尾直人[22]。
声優としては、多数のアニメ、洋画等に出演し、テレビ番組のナレーションも務めている[8]。
役柄としては、迫力ある声から軽快なものまで幅広く[2]、熱い心を秘めた役柄に定評があり[28]、気合いの入った役にも縁がある[18]。
堀川は堀のナレーションについては「音吐朗々とした低音の凄く落ち着いた声のナレーション」、「ナレーションでの厚みの声」と評している[4]。また、「演技もストレーション・ナレーションも両方巧みに織り交ぜて行かれる」と語っている[4]。
『週刊少年ジャンプ』の連載漫画原作のアニメに出演することが多く、テレビアニメ『魁!!男塾』の剣桃太郎役、『聖闘士星矢』の一輝役など多数の主要キャラクターを演じている[15]。
『宇宙空母ブルーノア』の井上達也役に選ばれたのは、プロデューサーの飯島敬によると、達也役を通して「育ててみたい」と考えたためであったと語る[16]。
『タイガーマスク二世』の亜久竜夫 / タイガーマスク役を演じていた時は、本格的な声優デビューだったが、楽天的に構えて引き受けていた[33]。オーディションは20人ぐらいの参加者がおり、アテレコ慣れしていなかったが、かえって新鮮であったという[38]。竜夫役はより若さと明朗さが強調されていることから堀自身との共通点があるといい、堀はジメジメしてるのはダメだという[38]。アフレコが始まるとセリフをあわせる間もなく画が進んでいき、役作りの余裕もなく必死でついていった[33]。作品のスケール感を出そうとただ元気いっぱいに声を出し、自分の若さをぶつけていた[33]。収録が進むうちに、亜久竜夫とタイガーマスクの二面性に陰影をつけていけるようになった[33]。当初は立ちまわりシーンの声の入れ方に苦労し、旧作のフィルムを何度も見て、熱心に研究を重ねていた[39]。前述の通り、元々舞台役者で芝居で全国を周らなければならず、水曜日だけに『タイガーマスク二世』のアフレコのためだけに東京に戻ってくるという、ハードスケジュールをこなしていた[39]。同作では大塚周夫が日の出スポーツデスクと宇宙プロレス連盟々主の二役[40]を見事に演じ分けており、これから学ばせてくれたという[33]。その頃アニメと同時に、リングでもタイガーマスクが登場しており、タイガーマスクとイベントで一緒になったことがあった[33]。当時、タイガーマスクの正体は秘密であったが、楽屋で本人だった佐山聡と出会う[33]。そこでお互いに自己紹介で「タイガーマスクです」と名乗りあったという[33]。亜久竜夫 / タイガーマスクを演じることを通して、自分自身を表現することこそ、プロフェッショナルの堀なりのやり方と考えるようになった[33]。タイガーマスクの「力が正義なのではない!正義が力だ!」というセリフは当時、若かった堀には難しいものであった[33]。当初は若さにまかせて声をはりあげるので精一杯で、何十回となくテイクをとった[33]。しばらくして収録が三分の一を過ぎた頃、もう一度このテーマを吹き込み直すことになった[33]。その時、キャラクター演技だけではない、堀自身の言葉として説得力を持たせることができたと語る[33]。
『聖闘士星矢』で共演していた弟・瞬役の堀川りょうによると一輝の必殺技である「鳳翼天翔」を使っていた時は「鳳翼天翔〜〜!!」と「地響きがするような感じでエネルギー満点だった」という[4]。瞬との兄弟愛あふれる会話に、思わず堀川と照れ合うこともあったという[26]。二人の最初の出会いは、堀川が21、22歳くらいの時の学校演劇だったという[4]。堀川は堀について「凄く真面目な人物であり、芝居に対して向き合う姿勢も真摯な人物」と評している[4]。後年、アニメの仕事で一緒になることもその時は思っておらず、『聖闘士星矢』放送前から同じ事務所の所属となり、「あれ?りょう??」と言われ、「えっ?堀さん??」と言って声優として再会したという[4]。『聖闘士星矢』では兄弟役であり、「こんな風に繋がっていくんだ」、「人間の縁って、不思議だなぁ」と思っていたという[4]。青二プロダクションの野球部の試合では、堀のバッティングは非常に良かったという[4]。まだ、声がデカく距離感がなく笑い、その笑い声が人柄をよく呵々大笑するという[4]。
剣桃太郎を演じた時は役作りは難しく、一輝と似ている部分があるものの全く同じになると困り、多少声のトーンを高くして、生のしゃべりに近い感じで演じていたという[26]。
趣味はゴルフ、スキー[9]、野球[4]、園芸[26]、映画鑑賞[25]。ゴルフについては、かつてはプロを目指していたという[39]。
『水戸黄門』、『大岡越前』など、時代劇が好きである[26]。
娘の友美によると、甘いものが好きで、昔は生クリームをそのまま舐めたりしていたという[41]。
太字はメインキャラクター。
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